JPH0573357U - 作動シリンダ用のピストン - Google Patents

作動シリンダ用のピストン

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JPH0573357U
JPH0573357U JP2172492U JP2172492U JPH0573357U JP H0573357 U JPH0573357 U JP H0573357U JP 2172492 U JP2172492 U JP 2172492U JP 2172492 U JP2172492 U JP 2172492U JP H0573357 U JPH0573357 U JP H0573357U
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JP
Japan
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piston
center
gravity
action
tip
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JP2172492U
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English (en)
Inventor
山 昌 彦 内
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキ用ホイールシリンダ等のピストンを異
種材料を組み合わせて軽量化した際、その重心位置の著
しい偏りにより、このピストン部を芯なし研削加工する
とき、ピストンが研削ローラの中心線に対してピストン
部Aの作用部B側の角を支点として傾斜して、ピストン
部Aの外周面が円錐状に研削されたり、又は、ピストン
が研削ローラから逸脱し、加工不可能となってしまうこ
とがないようにすることを目的とする。 【構成】ピストン部Aを合成樹脂製とし、作用部Bを金
属製としたシリンダのピストンにおいて、ピストン重心
位置がピストン部Aの範囲内に在るようなピストンとす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はピストン、殊に軽量化のために異種材料を組み合わせたブレーキ用 ホイールシリンダ等のピストンに関し、重心位置の著しい偏りによるピストンの 研削加工精度の低下を防止することができるものである。
【0002】
【従来の技術】
ブレーキシリンダ等のピストンは一般的には図4に示す構造を有し、シリンダ の内面に嵌合する円筒状のピストン部Aとピストン部Aから突出した作用部Bと からなり、ピストン部Aにはシールリングが嵌められるシール用溝gが設けられ ている。作用部Bの先端はU字状になっていて、この先端にブレーキシューBS の一端が係合する。これらの従来のピストンの材料は鋼でつくられ、対摩耗、防 錆等のため表面処理が成されることはあるが全体が単一鋼材で作られていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ピストンについて、重量軽減、材料節減等のためにその軽量化が求められる。 このために、ピストンの作用部Bについては高い強度、対摩耗性、耐久性が要求 されるので、この作用部Bを合成樹脂製とすることはできないが、ピストン部A については合成樹脂製とすることが考えられる。単に従来の構造をこれに置き替 えると、ピストン部Aの外周を、いわゆる芯なし研削加工したとき、その外周面 が円筒状に研削されず、極めて小さなテーパー角度ではあるが円錐面になるか、 又は、ピストンが研削ローラから逸脱し、加工不可能となってしまう、このこと がピストン部Aを合成樹脂製とするピストンの実用化の大きな障害になるという 問題がある。この問題の原因を分析、検討した結果、研削ローラの表面に対して ピストン部Aの外周面が均等に当接すべきであるにも関わらず、ピストンが研削 ローラの中心線に対してピストン部Aの作用部B側の角を支点として傾斜して、 ピストン部Aの作用部B側の角、すなわち図4における点P(以下「不安定中心 」という)が片当たりをすることが原因であることが明らかになった。このこと はピストンの重心が不安定中心から作用部Bの方にずれるほど大きくなる傾向が あり、不安定中心Pからピストン部Aの方にずれるときはこの問題が生じないこ とも明らかになった。 この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、上記の問題を解消するた めにピストンが上記不安定中心を支点として研削ローラの中心線に対して傾斜す ることを防止できるようにピストンの構造を工夫することをその課題とするもの である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために講じた第1番目の手段は、次の通りである。 作用部Bを軽量化し、またはピストン部にウエイトを付加し、ピストンの重心 位置がピストン部Aの範囲内にあるようにしたこと。
【0005】
【作 用】
合成樹脂製のピストン部が極めて軽量で、これに比して作用部が重たいために ピストンの重心がピストン部の不安定中心から作用部側にずれるのであるから、 作用部の材質をアルミ合金とし、あるいは作用部先端を細くするなどの工夫によ ってその重量を小さくして、ピストンの重心が不安定中心Pよりもピストン部側 になるようにすることによって上記の課題が解決される。また反対にピストン部 に若干のウエイトを付加して、ピストンの重心が不安定中心よりもピストン部側 になるようにする。したがって、ピストンは研削ローラの中心線に対して不安定 中心Pを支点として傾斜することはなく、その外周面が研削ローラの表面に当接 する。
【0006】 また、第2番目の解決手段は次の通りである。 ピストン部Aには、これと同径の中空円筒状のスカート部をピストン部からピ ストンの重心位置よりも作用部Bの方向に突設したこと。
【0007】
【作 用】 ピストンの重心がピストン部の作用部側の角よりも作用部先端にずれていると しても、ピストン部Aから作用部B側に突設した上記スカート部があって、その 先端が重心位置よりも作用部Bの先端側まで突設されているので、ピストンが上 記スカート部の先端を支点として研削ローラの中心線に対して傾斜することはで きない。したがって、ピストン部の外周全面が研削ローラの表面に当接する。
【0008】
【実 施 例】
次いで図1、図2、図3を参照しつつ第1番目の考案の実施例を説明する。 金属製の作用部Bを合成樹脂製のピストン部Aに埋め込んで一体化するのであ るが、その埋め込み深さは少なくともその結合強度がピストンとしての作用に耐 える程度でなければならない。この実施例においては作用部Bの埋込部の先端を 延長して、ピストン部Aの付加ウエイトとしている(図1参照)。この場合は全 体重量を可及的に増やさない、ウエイト付加の効果を可及的に大きくすることが 望ましい。そのためには作用部Bの埋込部の先端1(ウエイト)がピストン部A の反対端に近い方が有利であるから、埋込部の中央に小径の括れ部2を設ける。 またこの作用部Bの材料をアルミ等の軽金属として作用部Bの重量を相対的に小 さくし、さらにその埋込部延長によるピストン部Aに対する重量付加によってピ ストン部Aの重量を増加させることによって、ピストンの重心を効果的に不安定 中心P(ピストンの作用部B側の角)よりもピストン部A側にすることができる 。 また、作用部Bを軽量化するには、その材料を軽量金属にする外、図3に示す 通り、作用部B先端の余肉部3を切除すること、あるいは作用部のピストン部端 面からの突出長さを可及的に短縮するとよい。 さらに、図2を参照しつつ第2番目の考案の実施例について説明する。 合成樹脂製のピストン部Aに金属製の作用部Bが埋め込まれており、その埋め 込み深さは、必要な両者の結合強度を得る程度である。ピストン部Aには作用部 B側端から作用部Bの突出方向に円筒状のスカート部Sが突設されており、その 外径d1はピストン部Aの外径dと略等しい。スカート部Sの先端eがピストン の重心位置Gよりも作用部Bの先端側になるようにその長さを定めている。仮に 重心位置Gがピストン部Aの作用部B側の端に位置するとしても、ピストンはそ のスカート部Sの先端eを支点にして矢印Y方向に傾斜することはできないので 、結局ピストンはその外周全面で研削ローラの研削面に当接することになる。ス カート部の突出長さが短くてピストンの作動に支障が無い場合はともかく、作動 に支障がある場合は研削加工完了後にスカート部Sを切除して、スカート部の存 在がピストンの作動に支障を生じないようにすればよい。
【0009】
【考案の効果】
前記のこの考案の課題は新規である。したがって、新規なこの課題を解決して 上記の従来技術の問題を解決したこと自体がこの考案特有の効果である。 上記課題を解決して異種材料を組み合わせたピストンを実用化することができ るので、ピストンを著しく(従来のピストンの1/3以下)軽量化することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例の断面図である。
【図2】本考案の第二実施例の断面図である。
【図3】本考案の第三実施例の断面図である。
【図4】従来のブレーキシリンダ用ピストンの正面図で
ある。
【符号の説明】
A・・・ ピストン部 B・・・ 作用部 BS・・・ ブレーキシュー P・・・ 不安定中心 S・・・ スカート部 G・・・ 重心位置 g・・・ シール用溝 e・・・ スカート部Sの先端 d・・・ ピストン部Aの外径 d1 ・・・ スカート部Sの外径 1・・・ 作用部Bの埋込部の先端(ウエイト) 2・・・ 作用部Bの中央の小径の括れ部 3・・・ 作用部Bの先端の余肉部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストン部Aを合成樹脂製とし、作用部B
    を金属製としたシリンダのピストンにおいて、ピストン
    重心位置がピストン部Aの範囲内に在るようにしたこと
    を特徴とするピストン。
  2. 【請求項2】ピストン部Aを合成樹脂製とし、作用部B
    を金属製としたシリンダのピストンにおいて、ピストン
    部Aには、これと同径の中空円筒状のスカート部をピス
    トン部からピストン重心位置よりも作用部Bの方向に突
    設したことを特徴とするピストン。
JP2172492U 1992-03-12 1992-03-12 作動シリンダ用のピストン Pending JPH0573357U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014500194A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング プレス絞り加工されたシートメタルからなる機能インサートを備えた、貫通型タンデムマスタシリンダのためのプラスチック製プライマリピストンおよび、このようなピストンを備えたマスタシリンダ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51112879A (en) * 1975-03-31 1976-10-05 Chiyouichirou Hasumi Manufacture of foldable styrene foam plate
JPS5239072A (en) * 1975-09-23 1977-03-26 Akebono Brake Ind Co Ltd Improved piston in liquid pressure operated device used for a disc brake
JPS57167539A (en) * 1981-04-06 1982-10-15 Akebono Brake Ind Co Ltd Piston for disc type brake

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