JPH0572979A

JPH0572979A - 移動する看板及びその装置

Info

Publication number: JPH0572979A
Application number: JP30727291A
Authority: JP
Inventors: Nobuhisa Kawano; 信久川野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-09-11
Filing date: 1991-09-11
Publication date: 1993-03-26

Abstract

(57)【要約】【目的】店舗及び商店街のアーケード、大型スーパー
やデパート、及び展示場、体育館、劇場や映画館、ター
ミナル、ホテル、催事場等、その他宣伝広告を行う場所
において、所要場所を移動する看板の意外性により、注
目と関心を集める宣伝方法で、急速に変遷する時代感覚
に適応した効果をあげ、さらにサービス部門における各
種の案内や誘導に活用する。【構成】所要場所において、複数の滑車を介在してダ
ブルに施した配線に看板を懸吊して、モーターにより配
線を回転し看板を移動する。配線の回転速度は宣伝目的
に適合するよう調整し、停止や逆転も可能とする。移動
する看板は、軽質材料を用いて任意形状のデザインと
し、さらに宣伝目的毎に、形状や掲示内容、又はその場
所など、短い日時における変更や取り替えが容易、且つ
自在であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、移動することを特徴と
する看板及びその装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】所定場所に固定される看板は、画一的な
形状で社名や店名、商品名等を長期間掲示するのが主流
である。従って、用を達するため看板を探す場合の他
は、あまり注目されず、関心も薄いのが常となってい
る。そのため、短時の内に移り変わる新しい情報の提供
には活用不向きである。また、混雑する場所での、固定
された←印などによる誘導や案内表示は、見落しが多い
ため十分な効果をあげていない。中には、部分的に動く
仕掛けの固定看板もあるが、維持費用が嵩む割りには慣
れによる無関心から宣伝効果が薄く、常時あまり活用さ
れていない。このように固定する看板はいずれも代わり
映えがなく、動的積極性のテレビ時代になお、旧態依然
の静的消極性のまま取り残された状況である。さらに看
板の形状や内容は、製作日数や費用の関係もあり、短い
日時の内に、簡単容易に変更や取り替えができないなど
のため、ＰＲの手段として時代の変遷に対応し得ない欠
点があった。また、電光掲示の広告装置は、固定枠内で
文字や図形が動く装置で、高額な設備費用を要するた
め、場所、形状等の変更が容易でなく、目的に添う的確
な対応に難点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】テレビ時代の今日、情
報伝達の主流が画一化され、その内容は短期の内に次々
変り、最低必要な判断基準が混迷を極めている。その中
において所定場所に固定された看板の態様が、時代のテ
ンポに適応し得ない旧態依然の現状を改善し、又は補う
方法により課題を解決する。即ち、短い日時に限る宣伝
目的に沿った形状や内容を掲示する。従って掲示する形
状や内容の変更、及び取り替えが簡単容易であること、
及び情報提供においては、動的積極性を以て課題を解決
する。本発明の看板とは、その規模の大小、及び形式、
種類の如何に拘らず、情報伝達及びサービス提供の手段
として、所定場所を移動する掲示をいう。

【０００４】

【課題を解決する手段】所定場所において、移動する看
板及びその装置により解決する。即ち、複数の滑車を介
在して配線を施し、配線場所の変更、及び配線の延長や
短縮など任意自在とし、配線をモーターで回転し、これ
に看板を懸吊し、又は連結して一方向に、或は逆回転し
て移動する。該看板は軽量の材質、例えば薄板の発泡ス
チロールを使用し、移動速度は宣伝目的に適合するよう
調整して、速度変更や一時停止も可能とする。さらに看
板の文言、色彩やデザインなど、短い日時での取り替え
や変更を自在容易とする。該看板の取り替えは、該配線
から吊具を取り外す、又は面ファスナーで接着した吊具
と保持板を離脱し、又は看板に貼付した掲示物の交換等
により行う。さらに看板には、必要に応じてミュージッ
ク、案内や紹介等の録音テープ、及び照明器具を活用す
る。看板の移動には次の方法がある。ａ．滑車を介在して施した配線をモーターにより回転
し、これに看板を懸吊して移動する。ｂ．看板上部の前と後に曳線を連結して、懸吊した看板
を移動する。ｃ．配線、又は固定したレールの上部を、看板の上部に
設けた歯車を回転して移動する。ｄ．壁面を斜に利用する場合、凹型の受け具で看板の上
下を受けて支え、看板の下部に配線を連結して回転し、
移動する。ｅ．例えば、エスカレーターの手すりベルト形式で、ベ
ルトを回転し、これに看板を載せて移動する。また、該
ベルトを前記の凹型受具の内部において回転し、これに
看板を載せて移動する。ｆ．小規模の装置で、短時間に限る移動の場合、又は動
力源がない場合は、手動により移動する。以上は移動区間において、配線やベルトの回転を一時停
止したり、回転速度を自動調整したり、また逆回転して
効果的に看板を移動する方法である。要は所定場所にお
いて移動することにより注目を集める方法であれば、そ
の規模の大小、及び形式、種類の如何に拘らず、本発明
の範疇にある。これら移動する看板は、比較的活用され
ていない目の位置より上部の空間利用が効果的である。
また、場所の特殊性や広さ、高さ、及び大きさ等、その
規模に適合する各種モデル設計を整え、又は新規に設計
して、店舗及び商店街のアーケード、大型スーパー、デ
パート、及び展示場、病院、体育館、劇場、映画館、各
ターミナル、地下商店街、ホテル、催事場、各種付属の
ホール、その他、宣伝広告を行なう場所において、移動
する看板の意外性により、注目と関心を集める。さらに
サービス部門における各種の案内や誘導にも活用する。

【０００５】

【作用】「図１」看板の斜視図、及び「図２」懸換機の
斜視図により説明する。ａ．滑車を介在して一方向に回転する配線１に懸吊した
看板２が、懸換機に接近すると、鉤部４に棒状８が差し
込まれ、調整機９に凸部７が突き当たると、懸換機が作
動し、ベルト１１が回転して棒状８が持ち上がり、配線
１から鉤部４を外し、その状態で、逆方向に回転する配
線に接近して下がり、鉤部４が回転する配線に懸吊され
て、看板は逆方向に移動する。懸換機のベルト１１に固
定した棒状８は、元の位置まで回転して戻ると、調整機
９が作動して絶電し停止する。以後同様に繰り返して看
板を懸換える。懸換機は通電により、駆動車１２が摩擦
車１３を回転し、ベルトは平行する配線の方向に回転す
る。懸換機は平行する配線の内側に固定する。ベルトと
配線の回転速度は何等関係しない。ｂ．鉤部４にコロを設け、配線に懸吊し、看板上部の前
部と後部に曳線を連結して、曳線を回転するか、又は
正、逆に巻き取る方法で看板を移動する。ｃ．配線、又は固定したレール上において、鉤部に替え
て設けた歯車を、付属の小型軽量モーターにより回転
し、懸吊した看板を移動する。この場合、看板の凸部７
が、調整機９のスイッチ１０に突接すると通電し、歯車
を逆回転する。以後同様にして懸吊した看板は、所定区
間を往復移動する。ｄ．壁面を利用する場合、移動する看板の上辺、下辺を
凹型受具で支え、下辺に曳線を連結し、受具を施した区
間を往復移動する。ｅ．前記ｄ．に記載の、下辺の凹型受具内部で、ベルト
を回転し、これに看板を載せて、受具を施した区間を往
復移動する。上記ｄ．ｅ．の方法では、軟性の折り曲げ自在の看板を
使用して、曳線、又はベルトを該看板とともに折り曲げ
て回転し、移動することができる。上記各方法は、適宜
に回転速度を調整し、任意位置で移動を早めたり、遅ら
せたり、又は一時的に止めたり、止めた位置で看板を動
かしたり、回転したりすることも可能である。さらに、
移動方向の変更、又は多角度に移動する等、装置の調整
も自在である。また小規模の装置では手動により移動す
ることもできる。

【０００６】

【実施例】

実施例１．コンビニエンスストアにおいて、特価品の売
場へ顧客を誘導するため、所要区間を往復移動する看板
を装置した。該看板は午前中、午後３時までと以降６時
までの時間帯に分けて、看板の掲示内容を変更した。右
側通路の壁面寄り上部、約２．５ｍの位置に、１ｍｍφ
のプラスチック糸、約３５ｍを使用し滑車が２個介在す
る約１５ｍの区間に配線を施した。その中間２箇所に、
配線の弛みを防止する支えの滑車を、天井から吊るして
弛みを防いだ。配線は滑車と滑車を介在して平行し、互
いに逆方向に回転する状態である。看板が移動するスピ
ードは、店内をゆっくり歩行する程度とし、０．１馬力
のモーターにより配線を回転した。看板に接着した吊具
の鉤部を配線に懸吊し、滑車と滑車の外側を回り、移動
方向を変えた。この場合、看板の長さ半分の空間を滑車
の周囲に設けることにより、看板は支障なく方向転換し
た。該看板の長さは６０ｃｍ、幅３６ｃｍ、厚さ０．５
ｃｍの長方形で、重量約１２ｇの発砲スチロール板を使
用し、薄手の上白紙に宣伝内容をレイアウトし、彩りし
て書き上げ、該看板に貼り付けた。看板は２枚を作り、
それぞれワンポイントを表示して、回転する配線に懸吊
した。宣伝内容は、時間帯毎に、異なる目的のフレーズ
を掲示し、←印で目的の場所に顧客を誘導した。看板の
表示内容取り替えは、予定の時間帯毎に３回行ったが、
吊具が簡単に外れるため容易であった。さらに、移動す
る看板には顧客が注目し、また顧客の流れもよく好評を
得た。

【０００６】

【発明の効果】本発明は、短時の宣伝目的を有効に達成
した。即ち、宣伝目的に沿った看板のデザインや内容
が、時間帯別に、また日毎に、取り替えが容易であるた
め、その都度、適切な内容掲示が可能になった。該看板
に、言葉や音楽の録音テープ、及び照明器具を配して活
用すれば楽しい雰囲気も演出できる。従来の固定された
看板に比べ、所要場所を移動する看板の意外性には、多
数の人達が注目し関心を示した。従って該看板は、以下
の目的、及びその宣伝場所において、目の位置より上部
の空間を活用すれば一層効果がある。以下に一例を示
す。１．商品の案内や、売場への誘導（デパート、スーパ
ー、商店街）２．特別企画の案内や、その開催場所への誘導（デパー
ト、催事場、ホテル）３．目的場所への案内や誘導（空港、駅、地下鉄出口、
商店街、催事場）４．雰囲気の演出や、注目を集める（ホール、結婚式
場、催事場）その他、商店や銀行、さらには来客が多い諸官庁や諸団
体等における有用性は、活用価値と共に大である。本発
明の宣伝方法は、サービス部門での役割も大きく、楽し
い雰囲気の提供を始め、所要場所への誘導や各種の案内
など、特にコンコース、その他、混雑する場所において
有効である。従来の固定形式の看板と併用すれば一層効
果的であることはいうまでもない。さらに、危険注意等
の特に注目を要する掲示にも及び、その利用価値は顕著
であり、経済的な優位性を実現する。

【図面の簡単な説明】

【図１】看板の斜視図である。

【図２】懸換機の斜視図である。

【符号の説明】

１配線２看板３吊具４鉤部５面ファスナー６保持板７凸部８棒状９調整機１０スイッチ１１ベルト１２駆動車１３摩擦車１４ローラー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定場所において移動することを特徴とす
る看板。
【請求項２】モーターにより回転する配線を施し、該配
線に「請求項１」に記載の看板を懸吊し、又は連結して
移動することを特徴とする看板の装置。