JPH0571935U - 靜電結合方式入力ペン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】靜電結合方式座標入力装置において、入力ペン
に触れないときに入力装置を待機状態にして消費電力を
抑えるようにする。 【構成】入力ペン内部に、操作者の身体がペンに触れた
ことを感知するタッチスイッチを装備し、且つこのタッ
チスイッチが操作者に誘導された商用周波数のみに反応
するような帯域通過フィルタが配置されている。 【効果】操作者が入力ペンに触れると、身体に誘導され
た商用周波数のみに反応し速やかに、通常動作になり、
操作者の身体が触れなくなったときには速やかに待機状
態になり、消費電力を抑えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は座標入力装置に関し、特に電源に電池を使用する入力装置において、 待機状態の時に消費電力を抑えるために待機状態か否かの検出に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電池駆動の入力装置ではコマンド信号が無くなった等待機状態に入って 一定時間経過後に駆動部等を待機状態にしている。また、本願出願人は発振器内 蔵型ワイヤレスペンとして実願平１−５１４９６号を提案している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の電池駆動の入力装置では一定時間経過しないと待機状態になら ないため、長期間での消費を考えると不経済である。また、本願出願人の提案し ている実願平１−５１４９６号の方式のみでは商用電源周波数より高い周波数の 信号が入力された場合待機状態から通常動作状態に切り換わってしまう可能性が ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述した従来の課題を解決するためになされたもので、検出した信号 から位置座標を算出する靜電結合方式座標入力装置に使用する入力ペンであって 、該入力ペンに前記靜電結合方式座標入力装置を待機状態にするタッチスイッチ を配置し、該タッチスイッチが特定の商用周波数のみを検出する靜電結合方式入 力ペンを提案するものである。

【０００５】

【作用】

本考案では操作者が入力ペンのボディを握ると人体に誘導されている商用周波 数の信号によってのみ、タッチスイッチがＯＮとなり、またペンを置くと駆動部 及び演算部を速やかに待機状態にする。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図１は本考案の入力ペンの電 気的ブロック図、図２はタッチスイッチ回路の詳細図である。入力ペン１の内部 には、検出軸２からの検出信号線３及び入力ペン１のアップダウン状態によって ＯＮ，ＯＦＦするペンスイッチ信号線４が配線されている。入力ペン１の外面に は操作者の身体、特に手が触れる端子５が配置され、この端子５はタッチスイッ チ回路６に接続されている。更に、入力ペン１の検出軸２の上下動に応じてＯＮ ，ＯＦＦするペンスイッチ７が配置されている。

【０００７】 入力ペン１の外面の端子５から帯域通過フィルタ８に信号が印加される。この 帯域通過フィルタ８の出力は波形整形回路９に印加され、整流平滑回路１０を介 して整形回路１１に印加される。

【０００８】 ここで実際の動作を説明する。操作者が入力ペン１を手に把持して、操作者の 身体に誘導されている商用周波数を含んだ種々の周波数信号が端子５に誘起され る。この端子５に誘起された信号は帯域通過フィルタ８で商用周波数のみが抽出 され、波形整形回路９に印加される。この波形整形回路９では、ダイオードＤ１ ，Ｄ２、抵抗Ｒ及びコンデンサＣ２の回路で信号が矩形波に整形され、次の整形 回路１１に印加される。整流平滑された電圧が整形回路１１のしきい値を超える と整流回路１１の出力が反転出力される。また、端子５に操作者の身体が触れて いなければ、タッチスイッチ回路６が動作せず出力（ＯＵＴ）は反転しない。

【０００９】 他の実施例を図３を参照して説明する。図２の場合はタッチスイッチ信号を独 立させて外部に出力させているが、この例ではタッチスイッチ信号によりＯＮ， ＯＦＦするアナログスイッチ素子１２とペンのアップダウン状態でＯＮ，ＯＦＦ するペンスイッチ７を並列に接続することで、操作者の身体が入力ペン１に触れ たときの電圧、 Ｖ１・ＲＢ／（ＲＡ＋ＲＢ）［Ｖ］・・・・・・（１） と、触れていないときＶ１［Ｖ］・・・・・・・・・（２） となり、操作者の入力ペン１の端子５への接触の有無をペンスイッチ信号に重畳 させる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は如上のような構成となしたので、操作者が入力ペンのボデイに触れる と身体に誘導されている商用周波数によってのみ、タッチスイッチがＯＮになり 、触れていないときは速やかに待機状態に出来るものである。まただい２の実施 例では、信号線を減らすこともできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 入力ペンの電気的ブロック図

【図２】 タッチスイッチ回路

【図３】 他の実施例

【図４】 他の実施例

【符号の説明】

１ 入力ペン ２ 検出軸 ５ 端子 ６ タッチスイッチ回路 ７ ペンスイッチ ８ 帯域通過フィルタ ９ 波形整形回路 １０ 整流平滑回路 １１ 整形回路 １２ アナログスイッチ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成５年３月３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図４

【補正方法】削除

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】検出した信号から位置座標を算出する靜電
   結合方式座標入力装置に使用する入力ペンであって、該
   入力ペンに前記靜電結合方式座標入力装置を待機状態に
   するタッチスイッチを配置し、該タッチスイッチが特定
   の商用周波数のみを検出することを特徴とする靜電結合
   方式入力ペン。