JPH0571933U - 座標入力装置用スタイラスペン - Google Patents

座標入力装置用スタイラスペン

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JPH0571933U
JPH0571933U JP830992U JP830992U JPH0571933U JP H0571933 U JPH0571933 U JP H0571933U JP 830992 U JP830992 U JP 830992U JP 830992 U JP830992 U JP 830992U JP H0571933 U JPH0571933 U JP H0571933U
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JP
Japan
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switch
sheet
conductive pattern
comb
ring
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Application number
JP830992U
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English (en)
Inventor
和由 冨永
Original Assignee
セイコー電子工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタイラスペンのデータ入力スイッチのスト
ローク量を少なくしてスタイラスペンの操作性を向上す
る。 【構成】 フレキシブル基板1上に櫛歯状導電パターン
3を設け、導電パターン上の接点部以外の部分に厚さ2
5μ〜50μmmのリング状絶縁シート4を接着する。
さらに、導電パターンと対向するように導体を有するシ
ート6をリング状絶縁シート4の反対側に接着する。こ
のような構成において導体を有するシート6に押圧端子
12の一端に保持されている芯14に外部から加わる力
が押圧端子12の他端に取り付けられた弾性体8を介し
て伝わることによりシート6が変形して櫛歯状導電パタ
ーン3とシート6の導体が接触して導通する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、データ入力時のON−OFFのストロークが非常に少ない座標入 力装置用スタイラスペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7(a)に示すように座標入力装置のスタイラスペン16はデータ入 力用スイッチをペン内部に設けている。データ入力用スイッチは図7(b)に示 すフレキシブル基板1の一端にエッチングにより形成された櫛歯状導電パターン 3を有し、パターン3の外周部に絶縁を目的とするリング状の絶縁スペーサ19 を重ね、パターン3と対向する側に導電ゴム20を接着した押圧端子12を配置 し、この押圧端子12とパターン3の間にはスペーサ19を介してバネ22が作 用して常に一定のクリアランスを保つような構造である。押圧端子12の他端で はデータ入力時の力を伝達する芯14を保持している。
【0003】 図8に示すように、芯14の先端を矢印方向に押すとバネ22が縮み導電ゴム 20とパターン3が接触して導通状態になる。芯14の先端の力を解放するとバ ネ22の反発により接触していた導電ゴム20とパターン3間に隙間が生じ非導 通状態となる。このように、導通、非導通状態を得る為には常に一定の隙間(通 常0.2〜0.5mm)が必要である。普通このような構成部品はプラスチック 成形で作られるが、プラスチック成形では成形後の収縮、変形や組立バラツキに より必要とする隙間寸度の寸法精度が出しにくい。
【0004】 また、図9に示すようにパターン3と押圧端子12の間に導電ゴムをインサー ト成形したラバースイッチ24を挟み、ラバースイッチ24の弾性を利用してス トローク感を少なくするような構造も提案されている(特開昭60−20562 6号公報)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のスタイラスペンのデータ入力スイッチ機構では、データ入力時 に芯の先端を押すと、導通、非導通状態を得る為の隙間のために、押した瞬間に 芯が動く(ストロークが発生する)。特に連続的に入力する場合、芯が動くスピ ードに導電ゴムとパターン間の着脱スピードが追従できぬことにより誤操作の恐 れや、操作性が著しく悪くなっていた。
【0006】 具体的な例として、図10に示すように文字認識装置などでは、座標入力装置 25を用いて手書き文字認識を行っており、このような用途においてはスタイラ スペン16の芯は動かない方が操作性がよくなる。また、ストロークがあるため にストローク分の時間がかかることになる。このような装置はオペレータが習熟 してくるとかなり早い速度で入力作業ができるようになるが、ストローク分の時 間的ロスのためにペンの追従性が悪くなる恐れがあった。
【0007】 また、ラバースイッチ24を用いてストローク感を少なくしても、芯を押して 力が加わった時ゴムが圧縮されて縮み、どうしてもストロークは発生してしまう 。むしろゴムの伸び縮みによる時間的ロスの方が問題であった。このように、導 通、非導通状態を得る為の手段としては構造上からストロークを機構的に少なく することは部品の精度を高めたり、組立段階で隙間を調整する必要があった。
【0008】 本考案は上記課題を解決するため、動作時のストロークを従来構造の約1/10 にしたスイッチを有するスタイラスペンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの考案は、フレキシブル基板の櫛歯状導電パター ン部の外周部に厚さ25〜50μmmのリング状絶縁シート(パターンを保護す るカバーレイフィルムでも良い)の外周部を配し、前記リング状絶縁シートの反 対側にも導体を有するシートを配し、リング状絶縁シートの厚みを利用して導通 、非導通状態を得るための隙間としたスイッチを有する座標入力装置用スタイラ スペン。
【0010】
【作用】
上記のように構成されたスイッチを有するスタイラスペンでは、ストロークが 25〜50μmmのデータ入力スイッチを得ることができる。芯に加えられた力 は押圧端子に伝達される。押圧端子の先端はスイッチに接触しており、導電層を 有するフレキシブル基板に力が加わるとフレキシブル基板が押されて弓状に変形 する。このフレキシブル基板に設けられた導電体も同時に弓状に変形し対向する 櫛歯状導電パターンに接触して導通する。
【0011】
【実施例】
以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に本考案のスイッチ部の断面図を示す。図1において、フレキシブル基板 1に銅等の導体2が接着され、導体2はエッチングによって櫛歯状導電パターン 3のように形成されている。図2に示すように櫛歯状導電パターン3は隣接する パターンが互いに入り組んだ形状、あるいは図3のように単純に二つに分割され た形状でもよい。
【0012】 エッチングによって形成された櫛歯状導電パターン3の外周部には25〜50 μmmの厚さを持つリング状絶縁シート4を接着等によりはりつける。このリン グ状絶縁シート4の中央には直径3〜6mmの穴があけられていて櫛歯状パター ン3上にはりつけた時、櫛歯状導電パターン3が露出するようになっている。リ ング状絶縁シート4の穴の大きさは意図するON荷重によって決定される。つま り、軽いON荷重のスイッチの場合は穴径を大きく、重いON荷重の場合は小さ くする。
【0013】 次にリング状絶縁シート4の櫛歯状導電パターン3に接着されている側と反対 側の外周部上に、フレキシブル基板に導体を接着したシート6を重ねて接着する 。シート6の導体部分で櫛歯状導電パターン3と接触する部分には接着剤をつけ てはならない。なお、櫛歯状導電パターン3およびシート6の導体には金メッキ を施しておくとよい。
【0014】 フレキシブル基板1の裏面には他の部品に固定するための接着剤7をはりつけ ておく。このように、フレキシブル基板1や導体2、シート6をはりあわせた物 を抜き型で外形ぬきする。この実施例においては理解しやすくするため抜き型で 抜いた形状で説明しているが製造上は、はりあわせた後から外形抜きするほうが 、位置合わせがしやすく、組立やすくなる。
【0015】 以上が本考案のスイッチ部分10の構成の一実施例である。 また、図4(a)に他の実施例を示す。この例ではシート6を別部品ではなく 、フレキシブル基板1と一体化し図のA部より折り曲げて図4(b)、櫛歯状導 電パターン3と重ねる構造図4(c)のものである。この構造では単に折曲げる だけで接着等は行わない。
【0016】 このような構造にすると、リング状絶縁シート4の厚さがシート6に設けられ た導体とを絶縁するためのクリアランスとなる。絶縁シート4は25〜50μm mなので、非常に小さいクリアランスである。図5に示すように、実使用時にお いてはこのクリアランス内での動作になるのでストロークの少ないスイッチを得 ることができる。押圧端子12でシート6が押されるとシート6とシート6に設 けられた導体は弓状に変形し、フレキシブル基板1の櫛歯状導電パターン3に接 触して、導通する。押圧端子12には強い衝撃が加わったときの破損を防止する 、あるいは感触をよくするために弾性体8を挟むこともある。弾性体8は押圧端 子12に接着するか、あるいはシート6に接着してもよい。
【0017】 図6に座標入力装置用のスタイラスペン16に本考案のスイッチ10を組み込 んだ実施例を示す。図6において、スタイラスペン16の内装部品であるプラス チック部品9に本考案におけるスイッチ10を固定する。スイッチ10には接着 剤があらかじめ付けられているので容易に部品9に固定することができる。 次に、部品9と一対をなす内装のプラスチック部品11に押圧端子12を入れ る。この押圧端子12のスイッチに接触する先端はリング状絶縁シート4の穴径 よりも若干小さくなっている。押しやすくするために先端に丸みをつけてもよい 。部品9と部品11を接着あるいははめ込み等で組立てて芯14を押圧端子12 の他端に差し込む。押圧端子12は芯14を保持できるように芯14の外径より 少し小さい内径となっている。
【0018】 このように部品9と11の内部にスイッチ10と押圧端子12が配置され、芯 14は部品11の中心穴を通って、スタイラスペン16の図示しない外装の外に 出ているのは図7(a)の従来構造と同じである。部品9、部品11、押圧端子 12等の精度が良ければ組立後ガタがでることはないが、寸法バラツキのために ガタが生じたり、最悪の場合はスイッチが導通し続けることも考えられる。この ような事態を防止するために、部品11と押圧端子12の間にスイッチのシート 6の弾性力よりも小さいバネ力のバネ15を入れて置くとよい。バネ15は押圧 端子12を軽くスイッチ10方向に押していて部品の寸法バラツキによるガタを なくすことができる。
【0019】 このような構造のスタイラスペンにすると芯14の矢印方向から力を加えると 押圧端子12に力が伝達されスイッチ10を押し導通状態になる。矢印方向の力 を取り去るとスイッチ10のシート6の復元力によって非導通状態になる。シー ト6の変形量は極めて小さく、スイッチの耐久性も従来の500万〜1000万 回に比べて約20%向上する。
【0020】
【考案の効果】
この考案は以上説明したように、フレキシブル基板の櫛歯状導電パターン部に リング状絶縁シート(パターンを保護するカバーレイフィルムでも良い)の厚み を利用してクリアランスを確保し、櫛歯状導電パターンと対向する側に導電体を 設け、導電体側に力をくわえたり、力を取り去ることにより、導電体と櫛歯導電 パターンが導通、非導通状態になるという簡単な構造のスイッチを座標入力装置 のスタイラスペンに用いたものである。このスイッチを用いることによりストロ ークが非常に小さいペンを得ることができる。ストロークが小さいので、芯の動 きが小さく誤操作がなくなる。また早い速度で入力操作を行っても追従性もよく なる。
【0021】 また、ラバースイッチを用いてストローク感を少なくしたときのように、芯を 押して力が加わった時ゴムが圧縮されて縮むというような不具合もなくすことが できた。本考案のスイッチではストロークが絶対的に小さいのでゴムの伸び縮み による時間的ロスもない。部品の精度を高めたり、組立段階で隙間を調整する必 要もなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスイッチの断面図である。
【図2】本考案のスイッチの櫛歯状導電パターン図であ
る。
【図3】本考案のスイッチの導電パターン図である。
【図4】本考案のスイッチ部の他の平面及び断面図の実
施例である。
【図5】本考案のスイッチの動作図である。
【図6】本考案のスイッチを組み込んだスタイラスペン
の状態を示す説明図である。
【図7】従来のスイッチを組み込んだスタイラスペンの
状態を示す説明図である。
【図8】従来のスイッチの動作の説明図である。
【図9】従来のラバースイッチの動作の説明図である。
【図10】座標入力装置上でのスタイラスペンの使用説
明図である。
【符号の説明】
1 フレキシブル基板 2 導体 3 櫛歯状導電パターン 4 リング状絶縁シート 6 導体を有するシート 8 弾性体 9、11 プラスチック部品 10 スイッチ 12 押圧端子 14 芯 15、22 バネ 16 スタイラスペン 19 リング状絶縁スペーサ 20 導電ゴム 24 ラバースイッチ 25 座標入力装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペン軸内に設けられたスイッチと、前記
    スイッチに一端が接続され、他端がペン芯に接合された
    押圧端子とからなる座標入力装置用スタイラスペンにお
    いて、前記スイッチは、櫛歯状に導電パターンが形成さ
    れた第1のフレキシブル基板と、前記櫛歯状パターン表
    面に接着されるリング状絶縁シートと、前記リング状絶
    縁シートの全面を覆い、導電層を前記導電パターンに向
    けて接着された第2のフレキシブル基板とからなり、前
    記第2のフレキシブル基板と前記押圧端子との間には、
    前記リング状絶縁シートの内径より小径の弾性体が介在
    していることを特徴とする座標入力用スタイラスペン。
JP830992U 1992-02-25 1992-02-25 座標入力装置用スタイラスペン Pending JPH0571933U (ja)

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JP (1) JPH0571933U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002108549A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Pilot Precision Co Ltd 照明機能付入力ペン
JP2005099955A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Fujitsu Component Ltd 筆記具型入力装置

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