JPH0571661U - タバコ用ライター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タバコの強さを必要に応じて低下させ、実質
的な喫煙量を抑制するためのライターの提供。 【構成】 ライターは従来通りの点火機能の他に穿孔機
能を備えたもので、本体の表面に凹部を形成し、該凹部
の底面に針を突出し、必要に応じて該凹部をカバーする
ための蓋を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はタバコの強さを調整するために、点火機能の他に穿孔機能を備えたタ バコ用ライターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年のタバコはほとんどがフィルターを設けていて、該フィルターはニコチン やタールを吸着している。またフィルターの付根部外周には小さい孔が形成され ており、これら孔からエヤーを同時吸入してタバコの強さを低下させる機能を有 す。

【０００３】 ところで、タバコの吸い過ぎは健康を害することは広く知られ、近年では禁煙 する人も多く、色々なところで喫煙に対する規制もなされている。しかし、愛煙 家ともなれば一日で４０本程のタバコを吸う人も少なくはなく、これらの人々は 少しでも喫煙量を抑えようと努力をし、時には禁煙を決意するが持続しないのが 現実である。禁煙量を減らすにはその本数を少なくすることがベターであるが、 タバコの強さを低下させることも別の方法である。

【０００４】 今日、販売されているタバコの種類は非常に多く、かなり強いものから弱いも のまで幅広く準備されているが、これらタバコにはタバコ固有の香りがあり、も ともと弱いタバコに変更するにはこの香りが変ってしまうため、それなりの抵抗 がある。特にその日の体調の具合や仕事の都合上、平均本数以上吸ったからと言 って、急に弱いタバコに切り替えることはできない。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】

このように、タバコの吸い過ぎを防止することは決して容易でなく、そのうち に本数がますます増加してしまうといったことになる。本考案が解決しようとす る課題は上記問題点であり、タバコの吸い過ぎを防止し、ひいては喫煙量を減ら すことのできるタバコ用ライターを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のライターは、従来通りタバコに火を付けるための道具であり、そのた めに点火装置を備えている。更にこのライターは該点火機能の他にタバコのフィ ルターに小孔を穿孔する機能を有す。そこでライター本体の一部を凹状化し、該 凹部の底に短い針を突出していて、この針を利用してフィルターに小孔を形成す る。該針を突出したフィルター専用の穿孔器を別に構成することも可能であるが 、喫煙家にとってライターは必需品であって常時持ち歩くため、この穿孔機能を ライター本体に具備したことに特徴を有す。したがって、タバコに火を付ける前 に、そのフィルターを針に押圧して小孔を設ける。また上記針は単に本体のみな らず、点火装置をカバーするためのキャップを利用して設けることも可能である 。以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案のタバコ用ライターを示す実施例である。このライターは点火機 能と穿孔機能を備えたもので、点火機能を果すための点火装置１は本体２の上部 に設けられている。本体２は点火燃料を入れるタンクであり、また上記点火装置 １は該タンクの燃料を吸い上げて点火するもので、その具体的な構造は限定せず 、従来のライターに採用されているもので十分である。

【０００８】 一方、本体２の下端には凹部３を形成しており、該凹部３の底面４には短い針 が突出している。図２は上記凹部３の拡大図を示し、同図のごとく針５、５…が 突出し、その先端は尖っており、タバコのフィルターに穿孔可能な形状を呈す。 上記針５は本体２の下端６に届くような長さであってはならず、ライターをポケ ットに入れておいても、また点火時にこれら針５、５…が障害になるような長さ ではなく、比較的深い凹部３の底に納まっている。またプラスチック製ライター の場合、該針５は同図のように金属製として本体２とは別の材質で構成してもよ いが、針５の形状を角錐や円錐形とするならば、上記本体２と一体成形可能であ る。

【０００９】 図３は凹部３の底面４に角錐形の針５、５、５を形成した実施例である。角錐 形を成す該針５はその基部が太くなっているため、フィルターを押圧する量に応 じて穿孔される小孔の大きさが調整可能となる。ここで針５の本数は限定せず、 時には１本であってもよく、数本設けることも出来る。それに凹部３の形状は半 円形に限らず、本体２の表面から凹状にくぼんで針５が邪魔とならない形状、大 きさであればよい。また凹部３の位置は本体２の下端６でなくてもよい。

【００１０】 図４はこの針５、５…にフィルター７を押圧している使用状態を示しているが 、フィルター７を凹部３に入れ、更に押圧するならば、該フィルター７の外周面 に小さい孔が形成される。穿孔数を増す場合には、フィルター７を回して再び針 ５、５…に押圧すればよく、必要な個数の小孔が形成される。

【００１１】 図５は本考案の別の実施例であり、本体１の下端６にスライド式の蓋８を設け た場合を示す。凹部３の底面４に突出した針５、５…は該凹部３内に納まってい て、下端６まで届くことはないが、安全のためにこのような蓋８を取着する。蓋 ８は常時閉じていて、使用時にはスライドさせて凹部３を開口し、フィルター７ に小孔を穿孔する。勿論、該蓋８は同図のようなスライド型式に限定せず、蝶番 継手を用いた開閉式であってもよい。

【００１２】 更に、前記実施例では本体２に形成した凹部３の底面４に針５、５…を設けた 場合を示したが、ライターには点火装置をカバーするためのキャップを備えたも のがあり、上記針５、５…をこのキャップの内側に設けることもできる。そして キャップ両側面には半円形の凹部を形成しておき、該凹部にタバコのフィルター を入れてキャップを閉じれば、上記針５、５、…がフィルターに刺さって小孔を 穿孔する。以上述べたように、本考案のタバコ用ライターはその本体表面の一部 を凹状化し、この凹部底面に針を突出したり、またキャップの内側に針を設けた もので、次のような効果を得ることが出来る。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のライターは点火機能と穿孔機能を備えたものであり、本体の凹部に設 けた針にタバコのフィルターを押圧して小孔を手軽にあけることができる。また キャップの針を利用して小孔を設けることが可能となる。適当な大きさで必要個 数の小孔を設けたタバコは火を付けて吸われることになるが、１日の規定本数以 上になった場合や、体の調子が悪い場合、またタバコの本数を実質的に少なくし たい場合等、その目的は色々あるが、本考案のライターを用いてこの目的を達成 することが出来る。したがって、同一本数吸っても、実質的な喫煙量は低下し、 健康上にも大きな効果がある。このように、本考案のライターに備えた穿孔機能 はタバコによる健康阻害を防止し、最終的には禁煙するための手段としての利用 も考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のライターを示す実施例。

【図２】ライター本体に設けた凹部拡大図。

【図３】凹部の底面に突出した針の具体例。

【図４】ライターの使用状態。

【図５】本体の凹部をカバーするための蓋を設けた実施
例。

【符号の説明】

１ 点火装置 ２ 本体 ３ 凹部 ４ 底面 ５ 針 ６ 下端 ７ フィルター ８ 蓋

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タバコに火を付けるライターであって、
   その本体の表面を一部凹状化して凹部を形成し、該凹部
   の底面に短い針を突出し、必要に応じて該凹部をカバー
   するための蓋を設けたことを特徴とするタバコ用ライタ
   ー。
2. 【請求項２】 タバコに火を付けるライターであって、
   点火装置をカバーするキャップを開閉自在に取着した該
   キャップの内側に針を突出し、上記キャップ側面には半
   円形の凹部を形成したことを特徴とするタバコ用ライタ
   ー。