JPH0571654B2 - - Google Patents
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- JPH0571654B2 JPH0571654B2 JP84142107A JP14210784A JPH0571654B2 JP H0571654 B2 JPH0571654 B2 JP H0571654B2 JP 84142107 A JP84142107 A JP 84142107A JP 14210784 A JP14210784 A JP 14210784A JP H0571654 B2 JPH0571654 B2 JP H0571654B2
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は歯科アマルガム用合金に関する。歯科
アマルガム用合金の典型的なものは銀を主成分と
する合金で、微粒状で水銀と混合されて、最初は
軟らかで曲げ易いが、暫くすると硬い塊りになる
アマルガムを生ずることができる。それ故、歯の
空洞部に、できたてのアマルガムがおかれると、
歯科医はこれを加工して空洞を完全にふさいで、
その歯の残りの部分の外形と調和した外形とする
ことができる。
アマルガム用合金の典型的なものは銀を主成分と
する合金で、微粒状で水銀と混合されて、最初は
軟らかで曲げ易いが、暫くすると硬い塊りになる
アマルガムを生ずることができる。それ故、歯の
空洞部に、できたてのアマルガムがおかれると、
歯科医はこれを加工して空洞を完全にふさいで、
その歯の残りの部分の外形と調和した外形とする
ことができる。
便宜上、銀を主成分とする歯科アマルガム用合
金は、大部分を占める銀の割合として、例えば60
重量%以上の銀を含有し、残りは多数の元素から
成立つていてもよいが、主に錫と銅からなつてい
る。しかし近年、銀の価格が上昇したので、歯科
アマルガム用合金中の銀の量を減らして、合金の
値段を下げることが望ましい。他方、歯科アマル
ガム用合金は、臨床的にも冶金的にも満足すべき
特性を発揮しなければならない。
金は、大部分を占める銀の割合として、例えば60
重量%以上の銀を含有し、残りは多数の元素から
成立つていてもよいが、主に錫と銅からなつてい
る。しかし近年、銀の価格が上昇したので、歯科
アマルガム用合金中の銀の量を減らして、合金の
値段を下げることが望ましい。他方、歯科アマル
ガム用合金は、臨床的にも冶金的にも満足すべき
特性を発揮しなければならない。
銀、銅および錫を含む銀含有量の少ない合金
は、白金、ロジウム、イリジウムおよびルテニウ
ムのような周期表の第族の金属、特に白金を合
金中に混合することによつて、その特性が改善さ
れることが判明した。
は、白金、ロジウム、イリジウムおよびルテニウ
ムのような周期表の第族の金属、特に白金を合
金中に混合することによつて、その特性が改善さ
れることが判明した。
マクロデント・ソシエテ・アノニム
(Macrodent S.A.)名義の欧州特許第33628号お
よび対応するオーストラリア特許出願第66702/
81号は、白金を含有する歯科アマルガム用合金に
関するものである。しかし白金を混合する方法に
ついて唯一つ開示しているのは、白金で粒子を表
面的に被覆することであつて、白金の使用によつ
て何等特別の利益をもたらされず、また白金を含
んだ実施例が開示されていない。この特許では、
白金が金、白金或いはパラジウムの中のどれか一
つ、または任意の混合物を全量として3%以下を
含むことができることを述べているに過ぎず、合
金の成分として白金を用いていることについては
開示されていない。アメリカ特許第4374085号は、
2%以下のルテニウムを含有し得る歯科アマルガ
ム用合金について開示しているが、この発明の主
な要点は、その合金が0.05〜0.95%のパラジウム
を含んでいることであつて、一つの実施例では
0.5%のルテニウムの使用を開示しているが、こ
のルテニウムの使用によつて、何等特別な利益は
もたらされない。
(Macrodent S.A.)名義の欧州特許第33628号お
よび対応するオーストラリア特許出願第66702/
81号は、白金を含有する歯科アマルガム用合金に
関するものである。しかし白金を混合する方法に
ついて唯一つ開示しているのは、白金で粒子を表
面的に被覆することであつて、白金の使用によつ
て何等特別の利益をもたらされず、また白金を含
んだ実施例が開示されていない。この特許では、
白金が金、白金或いはパラジウムの中のどれか一
つ、または任意の混合物を全量として3%以下を
含むことができることを述べているに過ぎず、合
金の成分として白金を用いていることについては
開示されていない。アメリカ特許第4374085号は、
2%以下のルテニウムを含有し得る歯科アマルガ
ム用合金について開示しているが、この発明の主
な要点は、その合金が0.05〜0.95%のパラジウム
を含んでいることであつて、一つの実施例では
0.5%のルテニウムの使用を開示しているが、こ
のルテニウムの使用によつて、何等特別な利益は
もたらされない。
本発明によれば、合金成分として、重量40〜50
%の銀と、重量20〜30%の錫と、重量15〜30%の
銅と、重量0.5〜3%のインヂユームと、重量
0.03〜1%の白金から成る歯科アマルガム用合金
であつて、これら合金成分が均一に分布されてい
る球形粒子から成る粒状歯科アマルガム用合金が
提供される。
%の銀と、重量20〜30%の錫と、重量15〜30%の
銅と、重量0.5〜3%のインヂユームと、重量
0.03〜1%の白金から成る歯科アマルガム用合金
であつて、これら合金成分が均一に分布されてい
る球形粒子から成る粒状歯科アマルガム用合金が
提供される。
本発明の合金は、付随的な少量の不純物を含ん
でいても構わない。
でいても構わない。
本発明の合金は、好ましくは重量で40〜50%の
銀と、20〜30%の錫と、15〜30%の銅と、0.5〜
3%のインジウムと、0.05〜0.1%の白金から成
る歯科アマルガム用合金であつて、その合金成分
が均一に分布されている球形粒子から成る粒状歯
科アマルガム用合金が提供される。
銀と、20〜30%の錫と、15〜30%の銅と、0.5〜
3%のインジウムと、0.05〜0.1%の白金から成
る歯科アマルガム用合金であつて、その合金成分
が均一に分布されている球形粒子から成る粒状歯
科アマルガム用合金が提供される。
また腐食の問題を減らすために、本発明の合金
の銀の含量は、合金の少なくとも40重量%である
ことが好ましい。一方、比較的多量の銀を使用す
ると、合金の値段が上る。そして本発明のように
40〜50重量%の銀を含有するものを用いると、特
に申し分のない結果が得られることが判つた。
の銀の含量は、合金の少なくとも40重量%である
ことが好ましい。一方、比較的多量の銀を使用す
ると、合金の値段が上る。そして本発明のように
40〜50重量%の銀を含有するものを用いると、特
に申し分のない結果が得られることが判つた。
さらに錫は、高値な銀量を減らすために有効で
あるとともに、アマルガムの硬化を遅らせて、歯
科医の治療時間を確保するために必要であり、こ
れが20重量%以下であると、その時間が不足す
る。また30重量%以上では、本質的に必要な銀量
の限界を越えて必要以上に銀量を減らすことにな
り、好ましくない。
あるとともに、アマルガムの硬化を遅らせて、歯
科医の治療時間を確保するために必要であり、こ
れが20重量%以下であると、その時間が不足す
る。また30重量%以上では、本質的に必要な銀量
の限界を越えて必要以上に銀量を減らすことにな
り、好ましくない。
また銅は、アマルガム中にCu3Sn相を形成する
ために必要であり、このCu3sn相はアマルガム中
の弱く腐食易いガンマー2の量を少なくするため
に必要である。すなわち、銅が15重量%より少な
いとCu3Sn相の形成が少なく、ガンマー2を形成
し易くなる。一方、銅の30重量%はCuSn相の形
成を最大にし、ガンマー2の量を最小にするため
に要求される銅量の上限であり、これ以上の量は
好ましくない。
ために必要であり、このCu3sn相はアマルガム中
の弱く腐食易いガンマー2の量を少なくするため
に必要である。すなわち、銅が15重量%より少な
いとCu3Sn相の形成が少なく、ガンマー2を形成
し易くなる。一方、銅の30重量%はCuSn相の形
成を最大にし、ガンマー2の量を最小にするため
に要求される銅量の上限であり、これ以上の量は
好ましくない。
さらに本発明によれば、白金を少量加えること
によつて、圧縮強さ、静的クリープおよび/また
は直径方向の引張強さのような合金の色々な特性
が改良されることが判つた。また白金を混合する
と、生成したアマルガム中のガンマー2の含有量
が低くなるような合金を生ずる。ガンマー2は合
金の最も弱くて腐食し易い成分なので、これを少
量に保つことが望ましい。
によつて、圧縮強さ、静的クリープおよび/また
は直径方向の引張強さのような合金の色々な特性
が改良されることが判つた。また白金を混合する
と、生成したアマルガム中のガンマー2の含有量
が低くなるような合金を生ずる。ガンマー2は合
金の最も弱くて腐食し易い成分なので、これを少
量に保つことが望ましい。
本発明に用いる白金は非常に高価なので、この
ような金属を多量に添加することによつて得られ
る改良点はすべて合金の全価格の増加と釣合わな
ければならない。
ような金属を多量に添加することによつて得られ
る改良点はすべて合金の全価格の増加と釣合わな
ければならない。
本発明の合金には、白金を0.03〜1重量%の範
囲で混合するのが好ましく、0.05〜0.1%の範囲
が最も好ましい。
囲で混合するのが好ましく、0.05〜0.1%の範囲
が最も好ましい。
さらに、白金の他に、少量のインジウムを合金
に混合すると、合金の微粒化を促進し、白金の溶
解を助けて、特性の改良が一層向上することが判
つた。インジウムは合金の0.5〜3重量%の割合
で用いるのが好ましい。0.5重量%より少ないと、
前記作用効果は充分えられず、また、3重量%よ
り多く用いても、作用効果に変りがなく利益がな
い。
に混合すると、合金の微粒化を促進し、白金の溶
解を助けて、特性の改良が一層向上することが判
つた。インジウムは合金の0.5〜3重量%の割合
で用いるのが好ましい。0.5重量%より少ないと、
前記作用効果は充分えられず、また、3重量%よ
り多く用いても、作用効果に変りがなく利益がな
い。
この合金は分離した粒子、好ましくは球形の粒
子状で用いる。
子状で用いる。
球形の粒子を作るために、合金を熔融金属とす
ることができる。この熔融体を次に既知の方法で
微粒子状として、分離した液状の小滴を作るが、
これは凝固して固体の球形粒子となる。
ることができる。この熔融体を次に既知の方法で
微粒子状として、分離した液状の小滴を作るが、
これは凝固して固体の球形粒子となる。
本発明の粒子では、たとえ粒子の中心と周辺部
との間には僅かな差があるとはいえ、合金を作る
成分は大体において均一に各粒子中に分布してい
る。このような変化する組成物は勾配組成物
(gradient compositions)として知られる。
との間には僅かな差があるとはいえ、合金を作る
成分は大体において均一に各粒子中に分布してい
る。このような変化する組成物は勾配組成物
(gradient compositions)として知られる。
この球形粒子の大きさは、1〜100ミクロンの
範囲とすることができる。
範囲とすることができる。
好ましくは、球形粒子の大きさは2〜55ミクロ
ンの範囲で、且つ大部分の粒子の大きさは35ミク
ロン未満とする。典型的には大部分の粒子の大き
さは5〜30ミクロンの範囲である。また本発明に
よる合金を用いることによつて、充分なアマルガ
ム化を行なうに要する水銀の量は、これに匹敵す
る銀−錫−銅合金に必要な量よりも少ないことが
判つた。特に合金と水銀の重量比を10:85以下と
して本発明の合金を用いると、申し分のないアマ
ルガムが得られる。特に合金と水銀との比を10:
8、さらに10:7.3迄小さくしても、申し分のな
いアマルガムが得られた。比較的少量の水銀を用
いると、合金粒子間のマトリツクスが少なくなつ
て、ガンマー2の相が生成する可能性が減少する
ので有利である。
ンの範囲で、且つ大部分の粒子の大きさは35ミク
ロン未満とする。典型的には大部分の粒子の大き
さは5〜30ミクロンの範囲である。また本発明に
よる合金を用いることによつて、充分なアマルガ
ム化を行なうに要する水銀の量は、これに匹敵す
る銀−錫−銅合金に必要な量よりも少ないことが
判つた。特に合金と水銀の重量比を10:85以下と
して本発明の合金を用いると、申し分のないアマ
ルガムが得られる。特に合金と水銀との比を10:
8、さらに10:7.3迄小さくしても、申し分のな
いアマルガムが得られた。比較的少量の水銀を用
いると、合金粒子間のマトリツクスが少なくなつ
て、ガンマー2の相が生成する可能性が減少する
ので有利である。
ここで次の実施例を参照しながら本発明につい
て述べよう。
て述べよう。
下記の二つの比較例は、銀、錫および銅を含ん
で白金を含まない合金について得られた結果を示
している。
で白金を含まない合金について得られた結果を示
している。
比較例 1
銀46%、錫28%、銅24%およびインジウム2%
(いずれも重量%)から成る合金調合物を熔融体
とした。この熔融体を既知の方法で微粒状とし
て、固体の球形合金粒子を作つた。
(いずれも重量%)から成る合金調合物を熔融体
とした。この熔融体を既知の方法で微粒状とし
て、固体の球形合金粒子を作つた。
得られた球形の合金粒子を5容量%の塩酸中で
酸処理し、180℃で1時間焼きなました。水銀と
アマルガムを作り(合金と水銀との重量比は10:
9)、アマルガムの試料をアメリカ歯科医師協会
の歯科用合金仕様書に従つて試験した。
酸処理し、180℃で1時間焼きなました。水銀と
アマルガムを作り(合金と水銀との重量比は10:
9)、アマルガムの試料をアメリカ歯科医師協会
の歯科用合金仕様書に従つて試験した。
その結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 18650p.s.i.
60分後の圧縮強さ 30680p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 55920p.s.i.
7日後の圧縮強さ 64600p.s.i.
1時間後の直径方向引張り強さ 3430p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.15%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
比較例 2
銀47%、錫28%および銅25%(いずれも重量
%)から成る合金調合物を比較例1の枝法によつ
て作つた。水銀とアマルガムを作り(合金と水銀
との重量比は10:9)比較例1と同じようにして
試料を試験した。
%)から成る合金調合物を比較例1の枝法によつ
て作つた。水銀とアマルガムを作り(合金と水銀
との重量比は10:9)比較例1と同じようにして
試料を試験した。
得られた結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 16500p.s.i.
60分後の圧縮強さ 29600p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 55500p.s.i.
7日後の圧縮強さ 67200p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 3274p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.15%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
次の実施例は、本発明により銀、錫、銅、白金
および場合によつてはインジウムを含む色々な合
金を用いて得られた結果を示している。
および場合によつてはインジウムを含む色々な合
金を用いて得られた結果を示している。
実施例 1
銀47%、錫28%、銅24%、白金1%(いずれも
重量%)から成る合金配合物を熔融体とし、この
熔融金属を既知の方法で微粒子とし、固体の球形
合金粒子を作つた。
重量%)から成る合金配合物を熔融体とし、この
熔融金属を既知の方法で微粒子とし、固体の球形
合金粒子を作つた。
得られた球形の合金粒子を5容量%の塩酸中で
酸処理し、180℃で1時間焼きなました。水銀と
アマルガムを作り(合金と水銀との重量比は10:
8)、アメリカ歯科医師協会の歯科用合金仕様書
に従つて、アマルガムの試料について試験を行な
つた。
酸処理し、180℃で1時間焼きなました。水銀と
アマルガムを作り(合金と水銀との重量比は10:
8)、アメリカ歯科医師協会の歯科用合金仕様書
に従つて、アマルガムの試料について試験を行な
つた。
得られた結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 21600p.s.i.
60分後の圧縮強さ 26500p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 61000p.s.i.
7日後の圧縮強さ 74000p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 3395p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.07%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 2
実施例1の技法に従つて、銀47%、銅24.5%、
錫28%および白金0.5%(いずれも重量%)を含
む合金を作つた。得られた合金をアマルガムと
し、実施例1で述べたように試験を行なつた。得
られた結果は次の通りであつた。
錫28%および白金0.5%(いずれも重量%)を含
む合金を作つた。得られた合金をアマルガムと
し、実施例1で述べたように試験を行なつた。得
られた結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 21500p.s.i.
60分後の圧縮強さ 37000p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 63250p.s.i.
7日後の圧縮強さ 75000p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 4712p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.05%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 3
実施例1の技法に従つて、銀47%、銅24.95%、
錫28%および白金0.05%(いずれも重量%)を含
む合金を作つた。得られた合金をアマルガムと
し、実施例1で述べたように試験を行なつた。得
られた結果は次の通りであつた。
錫28%および白金0.05%(いずれも重量%)を含
む合金を作つた。得られた合金をアマルガムと
し、実施例1で述べたように試験を行なつた。得
られた結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 23600p.s.i.
60分後の圧縮強さ 46500p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 69500p.s.i.
7日後の圧縮強さ 77400p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 5225p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.04%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 4
実施例1の技法に従つて、銀47%、銅24.97%、
錫28%および白金0.03%(いずれも重量%)を含
む合金を作つた。得られた合金をアマルガムと
し、実施例1で述べたように試験を行なつた。
錫28%および白金0.03%(いずれも重量%)を含
む合金を作つた。得られた合金をアマルガムと
し、実施例1で述べたように試験を行なつた。
30分後の圧縮強さ 18600p.s.i.
60分後の圧縮強さ 39500p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 66500p.s.i.
7日後の圧縮強さ 69800p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 5275p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.09%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例1〜4から、白金の最適量は約0.05と
0.1%の間であると思われる。白金が0.05%未満
の場合は、この確からしい最適範囲の場合程、合
金の特性は良くなく、また白金が0.1%をこえて
も合金の特性は少し劣る。
0.1%の間であると思われる。白金が0.05%未満
の場合は、この確からしい最適範囲の場合程、合
金の特性は良くなく、また白金が0.1%をこえて
も合金の特性は少し劣る。
実施例 5
実施例1の技法に従つて、銀46%、銅23%、錫
28%、インジウム2%および白金1%を含む合金
を作つた。得られた合金をアマルガムとし、実施
例1で述べたような方法で試験を行なつた。得ら
れた結果は次の通りであつた。
28%、インジウム2%および白金1%を含む合金
を作つた。得られた合金をアマルガムとし、実施
例1で述べたような方法で試験を行なつた。得ら
れた結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 20650p.s.i.
60分後の圧縮強さ 35600p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 68900p.s.i.
7日後の圧縮強さ 75300p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 4073p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.08%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 6
実施例1の技法に従つて、銀46%、銅23.9%、
錫28%、インジウム2%および白金0.1%(いず
れも重量%)を含む合金を作つた。得られた合金
をアマルガムとし、実施例1で述べたような方法
で試験を行なつた。
錫28%、インジウム2%および白金0.1%(いず
れも重量%)を含む合金を作つた。得られた合金
をアマルガムとし、実施例1で述べたような方法
で試験を行なつた。
得られた結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 22500p.s.i.
60分後の圧縮強さ 46500p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 68000p.s.i.
7日後の圧縮強さ 78000p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 4317p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.05%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 7
実施例1の技法によつて、銀46%、銅23.95%、
錫28%、インジウム2%および白金0.05%(いず
れも重量%)を含む合金を作つた。得られた合金
をアマルガムとし、実施例1で述べたような方法
で試験を行なつた。
錫28%、インジウム2%および白金0.05%(いず
れも重量%)を含む合金を作つた。得られた合金
をアマルガムとし、実施例1で述べたような方法
で試験を行なつた。
得られた結果は次の通りであつた。
30分後の圧縮強さ 30000p.s.i.
60分後の圧縮強さ 48500p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 72000p.s.i.
7日後の圧縮強さ 79500p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 5348p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.04%
寸法の変化 +0.1%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 8
実施例1の技法によつて、銀47%、銅24%、錫
27.95%、インジウム1%および白金0.05%(い
ずれも重量%)を含む合金を作つた。得られた合
金をアマルガムとし、実施例1で述べたような方
法で試験した。得られた結果は次の通りであつ
た。
27.95%、インジウム1%および白金0.05%(い
ずれも重量%)を含む合金を作つた。得られた合
金をアマルガムとし、実施例1で述べたような方
法で試験した。得られた結果は次の通りであつ
た。
30分後の圧縮強さ 34000p.s.i.
60分後の圧縮強さ 48000p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 72000p.s.i.
7日後の圧縮強さ 79000p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 51000p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.04%
寸法の変化 +0.03%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 9
実施例1の技法によつて、銀46%、銅24%、錫
28.95%、インジウム1.0%および白金0.05%(い
ずれも重量%)を含む合金を作り、得られた合金
をアマルガムとし、実施例1で述べたような方法
で試験を行なつた。
28.95%、インジウム1.0%および白金0.05%(い
ずれも重量%)を含む合金を作り、得られた合金
をアマルガムとし、実施例1で述べたような方法
で試験を行なつた。
30分後の圧縮強さ 36000p.s.i.
60分後の圧縮強さ 49600p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 72000p.s.i.
7日後の圧縮強さ 79000p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 5200p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.04%
寸法の変化 +0.03%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例 10
実施例1の技法により、銀46%、銅24.3%、錫
28.65%、インジウム1%および白金0.05%(い
ずれも重量%)を含む合金を作つた。得られた合
金をアマルガムとし、実施例1で述べたような方
法で試験を行なつた。
28.65%、インジウム1%および白金0.05%(い
ずれも重量%)を含む合金を作つた。得られた合
金をアマルガムとし、実施例1で述べたような方
法で試験を行なつた。
30分後の圧縮強さ 38500p.s.i.
60分後の圧縮強さ 50100p.s.i.
24時間後の圧縮強さ 73000p.s.i.
7日後の圧縮強さ 79500p.s.i.
1時間後の直径方向の引張り強さ 5350p.s.i.
7日後の静的クリープ 0.03%
寸法の変化 +0.02%
ガンマー2の存在 検出されず
実施例5〜10の場合も、約0.05〜0.1%の範囲
の少量の白金を用いると、最も良い結果が得られ
ることを示している。また白金を加えてインジウ
ムを加えない時に得られる特性向上の程度に比べ
て、白金と少量のインジウムとを組合わせた方が
特性の向上が著しいと思われる。当業者にとつて
明らかであるような色々な修正や変形は、本発明
の範囲内にある。
の少量の白金を用いると、最も良い結果が得られ
ることを示している。また白金を加えてインジウ
ムを加えない時に得られる特性向上の程度に比べ
て、白金と少量のインジウムとを組合わせた方が
特性の向上が著しいと思われる。当業者にとつて
明らかであるような色々な修正や変形は、本発明
の範囲内にある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 合金成分として、重量40〜50%の銀と、重量
20〜30%の錫と、重量15〜30%の銅と、重量0.5
〜3%のインヂユームと、重量0.03〜1%の白金
から成る歯科アマルガム用合金であつて、これら
合金成分が均一に分布されていることを特徴とす
る球形粒子からなる粒状歯科アマルガム用合金。 2 白金が重量で0.05〜0.1%の量で存在するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の歯
科アマルガム用合金。 3 粒子が1〜100ミクロンの範囲の直径を有す
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第2
項の何れかに記載の歯科アマルガム用合金。 4 粒子が2〜55ミクロンの範囲の直径を有し、
粒子の大多数はその直径が35ミクロンより小さい
ことを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の
歯科アマルガム用合金。 5 粒子の大多数が5〜30ミクロンの範囲の直径
を有することを特徴とする特許請求の範囲第4項
に記載の歯科アマルガム用合金。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AUPG020983 | 1983-07-08 | ||
AU0209 | 1983-07-08 | ||
AU0594 | 1983-08-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6075540A JPS6075540A (ja) | 1985-04-27 |
JPH0571654B2 true JPH0571654B2 (ja) | 1993-10-07 |
Family
ID=3770226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59142107A Granted JPS6075540A (ja) | 1983-07-08 | 1984-07-09 | 歯科アマルガム用合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6075540A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5299923A (en) * | 1976-02-19 | 1977-08-22 | G C Dental Ind Corp | Alloy for dental silver amalgam |
JPS5390122A (en) * | 1977-01-17 | 1978-08-08 | Engelhard Min & Chem | Corrosion resistant dental alloy and method of making same |
JPS5713135A (en) * | 1980-05-29 | 1982-01-23 | Special Metals Corp | Silver-tin-copper-palladium alloy and amalgam thereof |
-
1984
- 1984-07-09 JP JP59142107A patent/JPS6075540A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5299923A (en) * | 1976-02-19 | 1977-08-22 | G C Dental Ind Corp | Alloy for dental silver amalgam |
JPS5390122A (en) * | 1977-01-17 | 1978-08-08 | Engelhard Min & Chem | Corrosion resistant dental alloy and method of making same |
JPS5713135A (en) * | 1980-05-29 | 1982-01-23 | Special Metals Corp | Silver-tin-copper-palladium alloy and amalgam thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6075540A (ja) | 1985-04-27 |
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