JPH0571651A - 脱圧弁装置 - Google Patents

脱圧弁装置

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JPH0571651A
JPH0571651A JP23161591A JP23161591A JPH0571651A JP H0571651 A JPH0571651 A JP H0571651A JP 23161591 A JP23161591 A JP 23161591A JP 23161591 A JP23161591 A JP 23161591A JP H0571651 A JPH0571651 A JP H0571651A
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JP
Japan
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valve
annular piston
valve rod
spring
depressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP23161591A
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English (en)
Inventor
Yoshio Imada
義夫 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHIWA SANGYO KK
Original Assignee
NICHIWA SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 脱圧応動型分配システムに使われる脱圧弁が
ポンプの停止に即応する形式であると、主管長さが長く
なったときに作動不良を起こす虞があるから、設定作動
圧に達してから脱圧作用をなす間に時間差を付与した
い。 〔構成〕 弁棒5はバネ力の強いバネ4で押し、その弁
棒5を摺動自在に保持する環状ピストン7はバネ力の弱
いバネ6で押す。弁棒5には係合部8aを形成して、環
状ピストン7が係合部8aに当接するまでは早く、当接
後は減速状態で更に上昇し、環状ピストン7の上限位置
で逃し孔9を開くようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分配器を介して潤滑す
べき複数箇所へ潤滑剤の供給を行う脱圧応動型分配シス
テムに使用される脱圧弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分配器を介して複数箇所に潤滑剤を供給
する場合、特公昭59−22111号公報に開示がなさ
れているように、ポンプから圧送された油を主管から分
配器内に流入して蓄油しておき、ポンプが駆動を停止す
るとき、脱圧弁によって主管内圧力を脱圧することによ
って、上記蓄油を各潤滑箇所に給油するようにした脱圧
応動型分配システムが従来公知である。これ迄の脱圧弁
は、ポンプの停止によって流体が止まり流体抵抗がなく
なったとき又は配管内流体が加圧状態から減圧状態に変
わったとき、これに即応して脱圧作用が達成される構成
となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の脱圧弁
装置では、主管の長さが長くなるに従って、上流側と下
流側とでは管内抵抗による圧力損失が異なることから、
脱圧弁装置の取付位置が適切でないと、比較的上流側の
潤滑箇所にはうまく供給されても、下流側の潤滑箇所に
はうまく供給されないといった作動不良を生じた。環境
温度の差に伴う粘度変化によっても同様の作動不良を生
じた。このようなことがないように、ポンプの駆動時間
を長めに設定したとすると、今度は不要な負荷がポンプ
モータや装置の各所に加わることになって装置の耐用年
数を短くする等の欠点を生じた。
【0004】本発明は、設定作動圧に達したことを自己
検知してから脱圧作用をなす迄の間に所定のタイムラグ
を与えることができるようにして、上記した欠点を解消
することを、その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、作動流体の流
入口と連通せしめた弁室を有する容筒体と、該弁室に内
装した弁棒用押圧バネによって上記流入口の開閉を行う
弁棒と、該弁室内に摺動自在に嵌挿され且つ該弁室に内
装した環状ピストン用押圧バネによって押圧されるとと
もに上記弁棒を摺動自在に保持する環状ピストンとを有
し、上記環状ピストン用押圧バネのバネ強度は上記弁棒
用押圧バネよりも弱いものとなし、上記弁棒には環状ピ
ストンと係合可能な係止部を形成し、上記容筒体には上
記環状ピストン上端面が容筒体の内面と近接乃至当接す
る上限位置で開口する逃し孔、並びに環状ピストン背面
側の流体を出入させる出入孔を穿設したものである。
【0006】
【作 用】本装置の設定作動圧を越えることで流入口か
ら圧力流体が弁室内に入ると、弁棒の押圧バネ強度より
も環状ピストンの押圧バネの方が弱いため、環状ピスト
ンが弁棒よりも速く上昇して、環状ピストンを弁棒の係
止部に当接させる(第1の急速上昇ステップ)。当接後
は弁棒と環状ピストンの両押圧バネを圧縮せねばならな
いので環状ピストンは弁棒を伴って減速状態で更に上昇
し、やがて環状ピストンの上端面が容器筒体の内面に近
接乃至当接する(第2の低速上昇ステップ)。この状態
で逃し孔は開きリリーフ作用を呈する。つまり、本装置
が設定圧を越えたことを検知してから、第1の急速上昇
ステップと第2の低速上昇ステップの和である或る時間
差をもって配管系の脱圧作用が行なわれることになる。
【0007】
【実施例】本発明になる実施例を示した図1において、
容筒体1は上側閉塞部材1aと下側容筒部材1bとが螺
着して構成され、容筒体1の内部は作動流体の流入口2
と連通せしめた弁室3となっている。上側閉塞部材1a
には流体を出入させる出入孔10が穿設される他、取付
ネジ11が形成されて、この脱圧弁装置を適宜箇所に固
定できるようにしている。下側容筒部材1bの側面には
逃し孔9が穿設される他、流入口2の終端部には弁座1
2が形成されている。
【0008】弁室3には、内装した弁棒用押圧バネ4に
よって押圧される弁棒5が設けられ、その弁棒5の前部
軸端の頭部には弁子としての鋼球13が多少の遊動を可
能とするように保持され、上記した弁座12に圧接する
ことによって上記流入口2を閉じた状態にしている。も
っとも鋼球13は通常の弁子であってもよい。弁棒5の
後部軸端には鍔付バネ座8が嵌着し、その鍔上面で上記
弁棒用押圧バネ4の一端を受ける座、その鍔下面は後述
する環状ピストン7と係合可能な係止部8aとしてい
る。鍔付バネ座8に代えて、弁棒5に止着したリング
(図示せず)としてもよい。
【0009】弁室3内には、また、摺動自在に嵌挿され
且つ該弁室3に内装した環状ピストン用押圧バネ6によ
って押圧される有底筒形状をなす環状ピストン7が設け
られる。環状ピストン7の底部中心にはスリーブ14が
装着されて上記弁棒5を摺動自在に保持している。環状
ピストン用押圧バネ6のバネ強度は、上記した弁棒用弾
圧バネ4よりも弱いものとする。その理由等については
後で詳しく述べる。
【0010】脱圧応動型分配システムの主管回路と流入
口2とを連結して使用するときの本脱圧弁装置の動作を
次に説明する。
【0011】一般に主管系に装着した分配弁に充分に蓄
油されてほぼ一定圧となるときの値は8〜14Kg/cm2
程度であるから、この値を本装置の設定作動圧とする。
ポンプ(図示せず)が停止していて、流入口2における
流体圧力が設定作動圧以下であると、弁棒用押圧バネ4
と環状ピストン用押圧バネ6の合力により、図1の如
く、鋼球13は弁座12に押し付けられて流入口2を閉
じている。しかし、ポンプの駆動によって流入口2にお
ける流体圧力が設定作動圧を越えることにより、図2の
如く、鋼球13は弁座12から押し上げられて流体が弁
室3内に流入してくる。そうすると、弁棒5の押圧バネ
4に比べて環状ピストン7の押圧バネ6のバネ強度は弱
いこと上記したとおりであるから、環状ピストン7は速
やかに上昇し、一方、環状ピストン7背後の流体は出入
孔10から外部に排出され、やがて図3の如く、環状ピ
ストン7の底部中心に装着されたスリーブ14の上端面
が弁棒5の鍔付バネ座8の下面である係止部8aに当接
する。
【0012】このように環状ピストン7が弁棒5の係止
部8aに当接した後は二つの押圧バネ4,6を圧縮して
上昇することになるから、環状ピストン7の上昇速度は
それ迄に比べて減速する。やがて環状ピストン7の上端
面が、図4の如く、上側閉塞部材1aの内面に近接乃至
当接し、この上限位置に至って逃し孔9は開の状態とな
るから、流入口2からの供給液体は逃し孔9を経て排出
され、これによって主管系の脱圧作用が行われることに
なる。脱圧状態における圧力は0.5〜2.5Kg/cm2
程度である。
【0013】図4の状態はポンプが停止するまで維持さ
れる。タイマー(図示せず)等によってポンプが停止す
ると、図5の如く、バネ力の強い弁棒用押圧バネ4によ
って先ず弁棒3が流入孔2に向かって復帰し、これより
も遅れて環状ピストン7が復帰する。環状ピストン7の
復帰時には、弁棒5により弁座12は既に閉鎖されてい
るが、環状ピストン7外周面と弁室3内周面との狭い隙
間を通って環状ピストン7背面側に逃げるため、徐々に
環状ピストン7は押し下げられて、図1の状態に戻るこ
とになる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明の
構成によれば、設定作動圧に達したことを検出し、環状
ピストンが起動して脱圧作用を呈するまでの間に所望の
タイムラグをとることでき、またそのタイムラグを長く
したり短くしたりする調節が容易である。このため主管
の長さが長くて、脱圧弁装置の流入孔の位置で設定圧力
値に達していても、主管端末の潤滑点位置では管内抵抗
等により未だ充分な圧力値に達していなようなときに、
上記したタイムラグの間で上記主管端末の潤滑点位置で
の圧力を所定値に達せしめることが可能で、脱圧弁装置
の取付位置けならしめる点で甚だ優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる脱圧弁装置の作動前の状態を示す
断面図である。
【図2】図1の脱圧弁装置の作動開始状態を示す断面図
である。
【図3】図2の脱圧弁装置の環状ピストンが更に上昇し
た状態を示す断面図である。
【図4】図3の脱圧弁装置の脱圧作用開始状態を示す断
面図である。
【図5】図4の脱圧弁装置の弁棒復帰時の状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1…容筒体 2…作動流体の流入口 3…弁室 4…弁棒用押圧バネ 5…弁棒 6…環状ピストン用押圧バネ 7…環状ピストン 8a…係止部 9…逃し孔 10…流体出入孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体の流入口2と連通せしめた弁室
    3を有する容筒体1と、該弁室3に内装した弁棒用弾圧
    バネ4によって上記流入口2の開閉を行う弁棒5と、該
    弁室3内に摺動自在に嵌挿され且つ該弁室3に内装した
    環状ピストン用弾圧バネ6によって押圧されるとともに
    上記弁棒5を摺動自在に保持する環状ピストン7とを有
    し、上記環状ピストン用押圧バネ6のバネ強度は上記弁
    棒用押圧バネ4よりも弱いものとなし、上記弁棒5には
    環状ピストン7と係合可能な係止部8aを形成し、上記
    容筒体1には上記環状ピストン7に上端面が容筒体1の
    内面と当接する上限位置で全開する逃し孔9並びに環状
    ピストン7背面側の流体を出入させる出入孔10を穿設
    したことを特徴とする脱圧弁装置。
  2. 【請求項2】 上記係合部8aは、前記弁棒5の後部軸
    端に嵌着した鍔付バネ座8の下面としたことを特徴とす
    る請求項1の脱圧弁装置。
JP23161591A 1991-09-11 1991-09-11 脱圧弁装置 Pending JPH0571651A (ja)

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JP23161591A JPH0571651A (ja) 1991-09-11 1991-09-11 脱圧弁装置
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