JPH057134A - クロツク回路 - Google Patents

クロツク回路

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JPH057134A
JPH057134A JP3041049A JP4104991A JPH057134A JP H057134 A JPH057134 A JP H057134A JP 3041049 A JP3041049 A JP 3041049A JP 4104991 A JP4104991 A JP 4104991A JP H057134 A JPH057134 A JP H057134A
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    • H03K3/356104Bistable circuits using complementary field-effect transistors
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速,低スキューのクロック回路を提供するこ
と。 【構成】図1のようにCMOS差動受信回路が用いら
れ、これは共通ゲート構成で、内部的に発生するしきい
値電圧によりオン,オフし、高速のハイからローヘの各
遷移を発生する。この出力は4径路の利得投を介して出
力投に送られる。利得投は特定方向の前縁遷移に対して
優れた伝播特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速、低スキューのクロ
ック回路に関する。
【0002】
【従来技術】高速マイクロプロセッサおよび他の理論回
路で使用するクロック回路は、既知の且つお互いに信頼
できる関係(この信頼性は“低スキュー”と呼ぶことが
ある)で起こる高速遷移を有していなければならない。
高速および低スキューのこの望ましい特性では、各々、
クロック回路内の最小内部伝播遅延が要求される。さら
に、実際のクロック・バッファ回路が外部信号からドラ
イブされる場合には、受信回路が外部信号の実際のレベ
ルにできる限り非感応的であるだけでなく、該レベルの
ドリフトにも耐性のあることが望ましい。
【0003】
【発明の目的と概要】上述の目標は、“共通(コモン)
ゲート”構成でありまた内部的に現われたしきい電圧に
より助力されるCMOSの差動受信回路を用いることに
よって、本発明のクロック回路において達成される。差
動受信回路の2つの側は、各々、高速のハイ状態からロ
ー状態への各遷移をもたらし、それは次に、関連する利
得経路対を介して実際の出力段に送られる。利得経路の
対は、差動受信回路の各側、またはその出力と結び付け
られており、全部合計して4経路になる。その結果、各
経路は、その経路の入力における特定方向の前縁遷移
(リーディング・エッジ)に対して優れた伝播を呈する
必要があるだけであり、最適化(トランジスタの寸法)
により該特定前縁に有利になる。これにより、対応する
バッファが、両方向の活性のあるエッジに対して応答し
なければならない場合に該バッファが示す伝播遅延の約
半分の伝播遅延を各利得経路は達成することができる。
4つの利得経路は、相補出力クロック線のキャパシタン
スをを充電する必要のある初期の間だけ、該クロック線
の“ハード”(すなわち、強力な)ドライブを引き起こ
すラッチ状回路と結合している。その後では、ドライブ
のレベルは、ホールド・レベル、 または維持レベルにま
で下げられる。これは、例えば、当該クロック線がハイ
状態に達したことを検知し、そしてハード・ドライブを
行っている大トランジスタをオフにすることにより行う
ことができる。それをするための別の方法は、相補クロ
ック信号がそのロー状態に達したことを検知することで
ある。いずれの方法でも、相補クロック線が現在ロー状
態であること(事実)は、小さい保持ドライバ・トラン
ジスタをオンのままに保つクロス結合出力ラッチの一部
として用いられる。
【0004】このような2レベル駆動を用いることによ
り、保持ドライブを急に終了させるために小さな信号を
用いることができ、それと同時にクロックの他の状態に
対するハード・ドライブが開始される。すなわち、ハー
ド・ドライブをオンにし、保持ドライブを終了させるた
めの低伝播時間利得経路(前述の4経路)はあるが、ハ
ード・ドライブを切るための別の経路はないということ
である。その代りとして、ハード・ドライブを切断する
ときには、遷移の方向がその利得経路が最適化される方
向と逆であるところの、活性エッジを伝播するための関
連する利得経路を用いる。しかし、このことは何にも悪
影響を及ぼさない。というのも、ハード・ドライブはク
ロックの次の遷移(伝播時間と比較して長い)の前に切
る必要があるだけ(したがって半サイクルよりもわずか
だけ少ない)であるからである。したがって、この方法
では、必要でなくなったらすぐに遅い速度で離れさせる
ことにより、ハード・ドライブを突然に停止させる必要
性を回避している。これは、全体的としてクロックの各
遷移のコントロールに対する最小伝播時間を保つので、
高速、低スキュー・クロックをもたらす。本発明のクロ
ック回路は以下の要素を有する。第1、第2出力端子
(CK、NCK)と、前記第1出力端子に接続され、第
1理論レベルを有する第1ドライブ信号(8)に応答し
て前記第1出力端子をハイ状態にする第1スイッチ手段
(12)と、前記第1出力端子に接続され、第2理論レ
ベルを有する第2ドライブ信号(9)に応答して前記第
1出力端子をロー状態にする第2スイッチ手段(13)
と、前記第2出力端子に接続され、第3理論レベルを有
する第3ドライブ信号(10)に応答して前記第2出力
端子をハイ状態にする第3スイッチ手段(18)と、前
記第2出力端子に接続され、第4論理レベルを有する第
4ドライブ信号に応答して前記第2出力端子をロー状態
にする第4スイッチ手段(19)と、第1および第2出
力端子に接続され、第2出力端子がローで前記第2ドラ
イブ信号が第2論理レベルの相補信号であるときに第1
出力端子をハイ状態にする第1ホールド手段(22、1
5)と、第1および第2出力端子に接続され、第1出力
端子がローで前記第4ドライブ信号が第4論理レベルの
相補信号であるときに第2出力端子をハイ状態にする第
2ホールド手段(16、21)と、第1出力端子がハイ
になるのに応答して第1ドライブ信号を第1論理レベル
の相補信号にする第1論理手段(6)と、第2出力端子
がハイになるのに応答して第4ドライブ信号を第4論理
レベルの相補信号にする第2理論手段(7)と、第1、
第2論理手段に接続されて前記第1から第4ドライブ信
号を発生し、第1、第4ドライブ信号は同時に遷移し、
第1、第4論理レベルは相補関係にあり、第2、第3ド
ライブ信号は同時に遷移して第1、第4ドライブ信号と
交互に発生し、また第2、第3論理レベルは相補関係に
ある中間手段(2、3、4、5)。
【0005】
【実施例】図1は、ECLおよびTTL論理ファミリー
などの広範な信号源からドライブするのに適したCMO
S差動受信回路1の概略図である。図1に示す回路1
は、出力信号OUTおよびNOUTのハイ状態からロー
状態への遷移において低伝播遅延を達成する“共通ゲー
ト”差動アンプと呼ぶことがある。図1および他の図で
は、ゲート上に小さな丸を有するQ5 などのトランジス
タはPチャンネル・デバイスであり、Q1 などのトラン
ジスタはNチャンネル・デバイスである。図示の実施例
の内容は図示のデバイスの極性だけに限定されないとい
うこと、および各FETの極性が変わったならば、+V
DDが接地になり、接地が−VDDになり、電源電圧お
よびその正の近くを基準とする入力電圧を有する回路が
得られるということは当業者に理解される。また、各ト
ランジスタにおける括弧内の数字(W/L)は、幅Wお
よび長さLをミクロン単位で示している。
【0006】図1の差動受信回路の動作については以下
で詳細に記述する。図4は本クロック回路の各部波形図
である。入力端子INおよびMINには入力信号および
その相補信号が加えられる。これらの入力信号は、クロ
ック、ストローブ、またはおそらく他のいずれかの用途
に使用するためのものである。入力信号の実際のレベル
は前もって知る必要はなく、これらのレベルがドリフト
を生じても、差動受信回路1の良好な動作は妨げられな
い。さらに、図1の回路は、入力信号の変化が予期され
る場合には、ヒステリシスがなかったり、ヒステリシス
があったり、また“負ヒステリシス”と呼ばれることの
ある状態を持つように実施することができる。トランジ
スタQ9 およびQ10は、ESD(静電放電)から保護す
るための入力保護デバイスである。トランジスタ対Q1
/Q5 およびQ4 /Q8 は、1つのしきい電圧Vt に等
しいバイアスをもたらすバイアス回路を形成する。Vt
はQ1またはQ4のソース・ドレイン間電圧である。トラ
ンジスタQ5 およびQ8 は、各々、Q1 およびQ4 に対
する負荷抵抗として作動する。これらのバイアス電圧
は、Q3 のゲートを、Vt +VIN(VINはINに印加さ
れる電圧)に等しくさせ、およびQ2 のゲートを、Vt
+VMIN (VMIN はMINに印加される電圧)に等しく
させる。INに印加される入力電圧がNINに印加され
る電圧(VNIN )以下である場合には、Q2 のゲート電
圧はVINよりも高いVNIN よりも高いので、OUTにお
ける電圧VOUT は急速に降下する。それと同時にVNIN
だけ減じたゲート電圧Q3 はVt 以下になるので、Q7
はVNOUTをハイ状態にする。
【0007】ヒステリシスを達成するためには、Q6
2 の幅の比はQ5 :Q1 の幅の比Q5 :Q1 よりも大
きくされる。対称的に、同様な大きな比は、比Q7 :Q
3 を比Q8 :Q4 に対して大きくする。負ヒステリシス
を持たせる場合では、“以下”という関係が上記の“以
上”と置き換えられる。ヒステリシスを持たせない場合
には、“等しい”が“以上”と置き換えられる。Q5
よびQ7 のクロス結合は、入力信号INおよびNINの
DC負荷を減少させる。トランジスタ対Q6 /Q2 およ
びQ7 /Q3 において、各対の一方がオンである限り該
対の他方はオフであるから、上記の状態が起こる。これ
に関して、 図1の差動受信回路1が、かなりの電流ゲイ
ンを伴うことなく、高電圧ゲイン(入力での唯一のVt
スイングだけに対するCMOS出力スイング)を達成す
ることが観察できる。
【0008】図2Aに示すように、図1の出力OUTお
よびNOUTは、非対称バッファを介して結合され、別
々のプルアップおよびプルダウン信号経路を形成してい
る。これらの別個の経路は、照合番号2〜5で示す縦続
接続(カスケード・シリーズ)のバッファである。別々
のプルアップおよびプルダウン経路2および3は、信号
OUTおよびNOUTから信号CK(クロック)を発生
するためのラッチ状回路の一部である。これらのラッチ
状回路には、NORゲート6および7、および図2Bに
示す回路により発生される信号CKおよびNCKを含
む。経路3について考えてみる。これは、2つのカスケ
ード・バッファから成り、そのうちの1つは“N”、も
う1つは“P”で示してある。この表記は、第一バッフ
ァではNチャンネル・デバイスが大きく、関連するPチ
ャンネル・デバイスが小さいことを意味している。第二
バッファでは、Pチャンネル・デバイスが大きく、関連
するNチャンネル・デバイスが小さい。この特定構成で
は、立上りエッジ(カスケード・シリーズの入力におけ
る)を立下りエッジよりも速く伝える。また、カスケー
ド・シリーズへの入力における立上りおよび立下りエッ
ジの両方に対する伝播遅延を最小にするために要求され
るカスケード・シリーズのバッファのほぼ2倍の速さで
入力立上りエッジを伝播する。経路2は経路3と類似し
ているが、追加の段階を含む点が異なるので、いずれか
の経路の入力において急激なローからハイ状態への遷移
に対して、経路2は対応する急激なハイからロー状態へ
の遷移を行い、経路3では突然のローからハイへの遷移
を行う。番号2により示す破線内は、“Nとしてのラベ
ル付け”および“Pとしてのラベル付け”により意図さ
れる内容を正確に定義している。全般的な概念を次に記
述する。すなわち、カスケード・シリーズのバッファ
で、加えられる信号の1つの活性エッジだけを迅速に伝
播する必要のあるように配置すること(他の考えられる
活性エッジに対しては別経路のバッファーに委ねる)に
より、その経路の各バッファ内のFETは、活性エッジ
をドライブすることが目的であるNチャンネルまたはP
チャンネル・デバイスに有利な比にすることができる。
それがどのデバイスであるかは、別々の経路2〜5の段
階にラベルを付けてある図2A中にNおよびPにより示
してある。この比は、指定トランジスタのサイズの選択
にすぎず、トランジスタ内で使用するNおよびPチャン
ネル物質についての移動度比(mobility ra
tio)の平方根に部分的に基づいたよく知られた動作
である。
【0009】図2Aの全構成の背後の考えは、NORゲ
ート6および7の各々が急激なローからハイ状態への遷
移を行うが、交互に異なる時刻で起こるということであ
る。すなわち、NORゲート6および7からの出力は重
なり合わない信号である。NORゲート6からの急激な
ローからハイ状態への遷移は、最小の遅延(したがって
最大クロック・レートおよび最小伝播遅延)で、経路2
の出力8における急激なハイからロー状態への遷移およ
び経路3の出力9における急激なローからハイ状態への
遷移をもたらす。同様に、NORゲート7からの急激な
ローからハイへの遷移は、最小の遅延で、経路4の出力
10における急激なハイからローへの遷移および経路5
の出力11における急激なローからハイへの遷移をもた
らす。経路2および3のローからハイへの遷移は、別の
NORゲートから生じ、交互に起こることを注目すべき
である。したがって、線路8では、線路9における急激
な立上りエッジの発生と交互して、急激な立下りエッジ
を発生する。同様なことが、線路10および11の出力
にも当てはまる。これは同じNORゲートから生じるの
で、線路8の急激な立下りエッジが、線路11の急激な
立上りエッジと同時(全く非常に小さな伝播遅延差の範
囲内で)に起こることに注目しなければならない。同様
な同時性は、線路9および10におけるトランジスタで
も起こる。
【0010】今度は図2Bを参照するが、図2Aに関し
て述べた様々な活性エッジがどのように使用されるかを
示す。線路8で急激な立下りエッジが発生すると、トラ
ンジスタ12は突然オンになり、トランジスタ14は突
然オフになる。トランジスタ12は、CKを急激にハイ
状態にするための主要な電流経路である。(2レベル・
ドライブ構成では、それはCKの“ハード”ドライバで
ある。)それと同時に、線路11の急激な立上げ遷移
は、トランジスタ19をオンにして、NCKをロー状態
にし、続いてトランジスタ23を遮断しトランジスタ2
2をオンにする。線路9はそのうちにロー状態になり、
トランジスタ13をオフ(確実にトランジスタ12をオ
ンにする)に、トランジスタ15をオンに保つ。したが
って、トランジスタ22および15を通る経路の主要目
的は、CK線路の線路キャパシタンスが充電され、かつ
入力信号の次の遷移のためにトランジスタ12がオフに
なると、CKをハイ状態に保つことであるけれども、ト
ランジスタ22をオンにすることは、CK線路の線路キ
ャパシタンスの充電への電流の流れにも寄与する。すで
に述べたように、CKがハイになると、NCKはローに
なる。これは、線路8および11が共通の遷移に源を発
しているが、異なった数の反転を経験するからである。
したがって、線路8で急激な立下りエッジが発生する
と、線路11では急激な立上りエッジを経験する。これ
は、続いて、トランジスタ19をオンにし、NCKをロ
ー状態にする。それにより、すでに述べたように、トラ
ンジスタ22がオンになる。対称的に、線路10で急激
な立下りエッジが発生し線路9で急激な立上りエッジを
経験すると同様な動作が行われ、トランジスタ18は、
このときだけNCK回線のハード・ドライブ用の主要な
電流経路として作用する。トランジスタ16および21
は、再び入力信号の次の遷移のために、トランジスタ1
8が遮断した後にNCKでのレベルを維持する。
【0011】今後は、ハード・ドライブからホールド、
すなわち保持ドライブへの遷移をどのようにして達成す
るのかについて述べる。線路CKでのローからハイへの
遷移について考える。信号CKが図2AのNORゲート
6にどのようにして戻されるのかについて注目する。C
Kをハイ状態にするのは線路8の急激な立下りエッジで
あったことを想起する。この急激な立下りエッジは、N
ORゲート6の出力における急激な立上りエッジにより
引き起こされた。これは、CKがすでにローになってい
るときに、ローになるOUTにより引き起こされた。N
ORゲート6のこの出力は、OUTおよびCKの両方が
ローである限りハイのままである。しかし、すでにみて
きたように、非常に急激に、CKはハイ状態にされる。
CKがハイになると、NORゲート6の出力はローにな
る。このハイからローへの遷移は、経路2および5を通
して、すでに述べたローからハイへの対応する遷移より
もずっとゆっくりと進行する。結局、線路8では立上り
エッジが生じ、線路11では立下りエッジが生ずる。線
路8における立上りエッジは、トランジスタ12を遮断
して、CKのハード・ドライブを切る。しかし、トラン
ジスタ15および22の保持ドライブはオンのままであ
る。これは、NCKがまだローであり(トランジスタ2
2をオンに保持、そして部分的に、線路9がローになっ
ているからである。NOUTがハイ状態であるから線路
9はロー状態であり(OUTがローになることから出発
したことを覚えておくこと)、それによりNORゲート
7の出力が強制的にローになり、さらに経路3を通して
線路9も強制的にローになる。この保持ドライブは、O
UTおよびNOUTの逆の状態への遷移まで有効であ
り、さらに、NORゲート7におけるNCKの出現に関
する対称的な議論では、トランジスタ18からのNCK
のハード・ドライブがどのようにして切られ、トランジ
スタ16および21からの保持ドライブがどのようにし
てNCKを保持するのかについて説明している。
【0012】これまでに述べた構成は、OUTおよびN
OUTの遷移に特定制約が課される場合に、前述のよう
に作動する。特に、OUTが充分に立ち上がる前にCK
が立ち下がる場合には、NORゲート6の出力は、ハイ
にグリッチ(glitch)するこ とがあり、ドライ
ブを作動(fight)させる。NOUTが充分に立ち
上がる前にNCKが立ち下がると、NORゲート7の出
力がハイにグリッチすることがあるという同様な可能性
も存在する。1つの解法は、OUTおよびNOUTにお
ける付随する遷移をコントロールすることである。別の
解法は、図3Aおよび図3Bに示す回路でNORゲート
6および7を置き換えることである。該回路が行うこと
は、NOR論理の前に幾つかの逐次論理を加えることで
ある。
【0013】図3Bは、回路の使用することのできるゲ
ート・レベルを示し、図3Aは、図3Bと機能的な等価
物を示す。図3Bに示すように、NORゲート7の場合
を考えてみる。NORゲート7の出力をローにするため
に、CKがロー状態になるのに続いてOUTの立上りエ
ッジを用いて非グリッチング(anti−glitch
ing) 回路を作動させるということがちょっと考えた
だけで確認される。すなわち、S/Rフリップフロップ
24のQ出力が、OUTの立上りエッジを、CKの立下
りエッジの代りにするのである。S/Rフリップフロッ
プ25は、NORゲート6および信号NOUTおよびN
CKに対して同様な機能を行う。図3Bは、図3Aと同
じ全般的な機能性を有するゲート・レベルの実施例を示
す。しかし、フリップフロップとして機能するクロス結
合ゲートへの入力の前の特別インバータの使用を避ける
ために、CKおよびNCKが入れ替えられていることに
注意しなければならない。図3A,3Bの回路の間の他
の相違点は、ハード・ドライブをどのようにして切るか
という点に関している。図3Aでは、図2A,図2Bに
関して述べたように、クロックの立上りエッジがハード
・ドライブを切っている。図3Bの場合には、NCKで
の立下りは、CKのハード・ドライブを終結させるため
に用いられている。
【0014】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、しきい
値電圧を内部的に発生する差動共通ゲート増幅器(図
1)を使用することによって、クロックを発生するため
に使用される入力信号の特定な電圧レベルおよびそのド
リフトに不感応なクロックバッファ回路が達成される。
4個の別個な利得通路(2、3、4、5)は前記差動共
通ゲート増幅器を出力段(図2B)に接続する。この利
得通路のうちの2個(2、5)は、2つの相補クロック
信号の一方に対して、各方向にそれぞれ急激な遷移をも
たらすエッヂを伝播するために使用される。他の2個の
通路(3、4)は他方の相補クロック信号に対して同じ
ことを達成する。各利得通路は特定な方向の前縁部を伝
播するように最適化される(最初の点に関連して、エッ
ヂの方向は段毎に反転する)。4個の利得通路のうちの
最初の対(2、5)は、クロック信号およびその相補信
号のローからハイの遷移に対するドライブのハイレベル
を作るために用いられる。最適化のために、このドライ
ブは急激には切り離されることはできない。利得通路中
のラッチ状回路(6、7)は、ハイレベルまたはハード
ドライブの早い除去を可能にし、ドライブのホールドま
たは保持レベルを残す。各ホールドドライブは、利得通
路の残りの対中の利得通路によって急激に除去される。
ハードドライブは、クロック線のキャパシタンスが適切
に充電されるのに充分な期間保たれる。非グリッチ回路
(図3A、図3B)は、差動共通ゲート増幅器から生じ
る可能性のあるゆっくりした遷移から生ずるあいまいさ
によって生ずるドライブ・ファイトに対して回路全体を
強くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されるクロック信号に対す
るCMOS差動受信回路のブロック図である。
【図2A】本発明に従って構成される非対称利得バッフ
ァのブロック図である。
【図2B】本発明に従って構成される2レベルドライブ
出力扱のブロック図である。
【図3A】図2A、図2Bの回路に代用できる非グリッ
チ回路のブロック図である。
【図3B】図2A、図2Bの回路に代用できる非グリッ
チ回路のブロック図である。
【図4】本発明のクロック回路の各部波形図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速、低スキューのクロ
ック回路に関する。
【0002】
【従来技術】高速マイクロプロセッサおよび他の理論回
路で使用するクロック回路は、既知の且つお互いに信頼
できる関係(この信頼性は“低スキュー”と呼ぶことが
ある)で起こる高速遷移を有していなければならない。
高速および低スキューのこの望ましい特性では、各々、
クロック回路内の最小内部伝播遅延が要求される。さら
に、実際のクロック・バッファ回路が外部信号からドラ
イブされる場合には、受信回路が外部信号の実際のレベ
ルにできる限り非感応的であるだけでなく、該レベルの
ドリフトにも耐性のあることが望ましい。
【0003】
【発明の目的と概要】上述の目標は、“共通(コモン)
ゲート”構成でありまた内部的に現われたしきい電圧に
より助力されるCMOSの差動受信回路を用いることに
よって、本発明のクロック回路において達成される。差
動受信回路の2つの側は、各々、高速のハイ状態からロ
ー状態への各遷移をもたらし、それは次に、関連する利
得経路対を介して実際の出力段に送られる。利得経路の
対は、差動受信回路の各側、またはその出力と結び付け
られており、全部合計して4経路になる。その結果、各
経路は、その経路の入力における特定方向の前縁遷移
(リーディング・エッジ)に対して優れた伝播を呈する
必要があるだけであり、最適化(トランジスタの寸法)
により該特定前縁に有利になる。これにより、対応する
バッファが、両方向の活性のあるエッジに対して応答し
なければならない場合に該バッファが示す伝播遅延の約
半分の伝播遅延を各利得経路は達成することができる。
4つの利得経路は、相補出力クロック線のキャパシタン
スをを充電する必要のある初期の間だけ、該クロック線
の“ハード”(すなわち、強力な)ドライブを引き起こ
すラッチ状回路と結合している。その後では、ドライブ
のレベルは、ホールド・レベル、 または維持レベルにま
で下げられる。これは、例えば、当該クロック線がハイ
状態に達したことを検知し、そしてハード・ドライブを
行っている大トランジスタをオフにすることにより行う
ことができる。それをするための別の方法は、相補クロ
ック信号がそのロー状態に達したことを検知することで
ある。いずれの方法でも、相補クロック線が現在ロー状
態であること(事実)は、小さい保持ドライバ・トラン
ジスタをオンのままに保つクロス結合出力ラッチの一部
として用いられる。
【0004】このような2レベル駆動を用いることによ
り、保持ドライブを急に終了させるために小さな信号を
用いることができ、それと同時にクロックの他の状態に
対するハード・ドライブが開始される。すなわち、ハー
ド・ドライブをオンにし、保持ドライブを終了させるた
めの低伝播時間利得経路(前述の4経路)はあるが、ハ
ード・ドライブを切るための別の経路はないということ
である。その代りとして、ハード・ドライブを切断する
ときには、遷移の方向がその利得経路が最適化される方
向と逆であるところの、活性エッジを伝播するための関
連する利得経路を用いる。しかし、このことは何にも悪
影響を及ぼさない。というのも、ハード・ドライブはク
ロックの次の遷移(伝播時間と比較して長い)の前に切
る必要があるだけ(したがって半サイクルよりもわずか
だけ少ない)であるからである。したがって、この方法
では、必要でなくなったらすぐに遅い速度で離れさせる
ことにより、ハード・ドライブを突然に停止させる必要
性を回避している。これは、全体的としてクロックの各
遷移のコントロールに対する最小伝播時間を保つので、
高速、低スキュー・クロックをもたらす。本発明のクロ
ック回路は以下の要素を有する。第1、第2出力端子
(CK、NCK)と、前記第1出力端子に接続され、第
1理論レベルを有する第1ドライブ信号(8)に応答し
て前記第1出力端子をハイ状態にする第1スイッチ手段
(12)と、前記第1出力端子に接続され、第2理論レ
ベルを有する第2ドライブ信号(9)に応答して前記第
1出力端子をロー状態にする第2スイッチ手段(13)
と、前記第2出力端子に接続され、第3理論レベルを有
する第3ドライブ信号(10)に応答して前記第2出力
端子をハイ状態にする第3スイッチ手段(18)と、前
記第2出力端子に接続され、第4論理レベルを有する第
4ドライブ信号に応答して前記第2出力端子をロー状態
にする第4スイッチ手段(19)と、第1および第2出
力端子に接続され、第2出力端子がローで前記第2ドラ
イブ信号が第2論理レベルの相補信号であるときに第1
出力端子をハイ状態にする第1ホールド手段(22、1
5)と、第1および第2出力端子に接続され、第1出力
端子がローで前記第4ドライブ信号が第4論理レベルの
相補信号であるときに第2出力端子をハイ状態にする第
2ホールド手段(16、21)と、第1出力端子がハイ
になるのに応答して第1ドライブ信号を第1論理レベル
の相補信号にする第1論理手段(6)と、第2出力端子
がハイになるのに応答して第4ドライブ信号を第4論理
レベルの相補信号にする第2理論手段(7)と、第1、
第2論理手段に接続されて前記第1から第4ドライブ信
号を発生し、第1、第4ドライブ信号は同時に遷移し、
第1、第4論理レベルは相補関係にあり、第2、第3ド
ライブ信号は同時に遷移して第1、第4ドライブ信号と
交互に発生し、また第2、第3論理レベルは相補関係に
ある中間手段(2、3、4、5)。
【0005】
【実施例】図1は、ECLおよびTTL論理ファミリー
などの広範な信号源からドライブするのに適したCMO
S差動受信回路1の概略図である。図1に示す回路1
は、出力信号OUTおよびNOUTのハイ状態からロー
状態への遷移において低伝播遅延を達成する“共通ゲー
ト”差動アンプと呼ぶことがある。図1および他の図で
は、ゲート上に小さな丸を有するQ5 などのトランジス
タはPチャンネル・デバイスであり、Q1 などのトラン
ジスタはNチャンネル・デバイスである。図示の実施例
の内容は図示のデバイスの極性だけに限定されないとい
うこと、および各FETの極性が変わったならば、+V
DDが接地になり、接地が−VDDになり、電源電圧お
よびその正の近くを基準とする入力電圧を有する回路が
得られるということは当業者に理解される。また、各ト
ランジスタにおける括弧内の数字(W/L)は、幅Wお
よび長さLをミクロン単位で示している。
【0006】図1の差動受信回路の動作については以下
で詳細に記述する。図4は本クロック回路の各部波形図
である。入力端子INおよびMINには入力信号および
その相補信号が加えられる。これらの入力信号は、クロ
ック、ストローブ、またはおそらく他のいずれかの用途
に使用するためのものである。入力信号の実際のレベル
は前もって知る必要はなく、これらのレベルがドリフト
を生じても、差動受信回路1の良好な動作は妨げられな
い。さらに、図1の回路は、入力信号の変化が予期され
る場合には、ヒステリシスがなかったり、ヒステリシス
があったり、また“負ヒステリシス”と呼ばれることの
ある状態を持つように実施することができる。トランジ
スタQ9 およびQ10は、ESD(静電放電)から保護す
るための入力保護デバイスである。トランジスタ対Q1
/Q5 およびQ4 /Q8 は、1つのしきい電圧Vt に等
しいバイアスをもたらすバイアス回路を形成する。Vt
はQ1またはQ4のソース・ドレイン間電圧である。トラ
ンジスタQ5 およびQ8 は、各々、Q1 およびQ4 に対
する負荷抵抗として作動する。これらのバイアス電圧
は、Q3 のゲートを、Vt +VIN(VINはINに印加さ
れる電圧)に等しくさせ、およびQ2 のゲートを、Vt
+VMIN (VMIN はMINに印加される電圧)に等しく
させる。INに印加される入力電圧がNINに印加され
る電圧(VNIN )以下である場合には、Q2 のゲート電
圧はVINよりも高いVNIN よりも高いので、OUTにお
ける電圧VOUT は急速に降下する。それと同時にVNIN
だけ減じたゲート電圧Q3 はVt 以下になるので、Q7
はVNOUTをハイ状態にする。
【0007】ヒステリシスを達成するためには、Q6
2 の幅の比はQ5 :Q1 の幅の比Q5 :Q1 よりも大
きくされる。対称的に、同様な大きな比は、比Q7 :Q
3 を比Q8 :Q4 に対して大きくする。負ヒステリシス
を持たせる場合では、“以下”という関係が上記の“以
上”と置き換えられる。ヒステリシスを持たせない場合
には、“等しい”が“以上”と置き換えられる。Q5
よびQ7 のクロス結合は、入力信号INおよびNINの
DC負荷を減少させる。トランジスタ対Q6 /Q2 およ
びQ7 /Q3 において、各対の一方がオンである限り該
対の他方はオフであるから、上記の状態が起こる。これ
に関して、 図1の差動受信回路1が、かなりの電流ゲイ
ンを伴うことなく、高電圧ゲイン(入力での唯一のVt
スイングだけに対するCMOS出力スイング)を達成す
ることが観察できる。
【0008】図2Aに示すように、図1の出力OUTお
よびNOUTは、非対称バッファを介して結合され、別
々のプルアップおよびプルダウン信号経路を形成してい
る。これらの別個の経路は、照合番号2〜5で示す縦続
接続(カスケード・シリーズ)のバッファである。別々
のプルアップおよびプルダウン経路2および3は、信号
OUTおよびNOUTから信号CK(クロック)を発生
するためのラッチ状回路の一部である。これらのラッチ
状回路には、NORゲート6および7、および図2Bに
示す回路により発生される信号CKおよびNCKを含
む。経路3について考えてみる。これは、2つのカスケ
ード・バッファから成り、そのうちの1つは“N”、も
う1つは“P”で示してある。この表記は、第一バッフ
ァではNチャンネル・デバイスが大きく、関連するPチ
ャンネル・デバイスが小さいことを意味している。第二
バッファでは、Pチャンネル・デバイスが大きく、関連
するNチャンネル・デバイスが小さい。この特定構成で
は、立上りエッジ(カスケード・シリーズの入力におけ
る)を立下りエッジよりも速く伝える。また、カスケー
ド・シリーズへの入力における立上りおよび立下りエッ
ジの両方に対する伝播遅延を最小にするために要求され
るカスケード・シリーズのバッファのほぼ2倍の速さで
入力立上りエッジを伝播する。経路2は経路3と類似し
ているが、追加の段階を含む点が異なるので、いずれか
の経路の入力において急激なローからハイ状態への遷移
に対して、経路2は対応する急激なハイからロー状態へ
の遷移を行い、経路3では突然のローからハイへの遷移
を行う。番号2により示す破線内は、“Nとしてのラベ
ル付け”および“Pとしてのラベル付け”により意図さ
れる内容を正確に定義している。全般的な概念を次に記
述する。すなわち、カスケード・シリーズのバッファ
で、加えられる信号の1つの活性エッジだけを迅速に伝
播する必要のあるように配置すること(他の考えられる
活性エッジに対しては別経路のバッファーに委ねる)に
より、その経路の各バッファ内のFETは、活性エッジ
をドライブすることが目的であるNチャンネルまたはP
チャンネル・デバイスに有利な比にすることができる。
それがどのデバイスであるかは、別々の経路2〜5の段
階にラベルを付けてある図2A中にNおよびPにより示
してある。この比は、指定トランジスタのサイズの選択
にすぎず、トランジスタ内で使用するNおよびPチャン
ネル物質についての移動度比(mobility ra
tio)の平方根に部分的に基づいたよく知られた動作
である。
【0009】図2Aの全構成の背後の考えは、NORゲ
ート6および7の各々が急激なローからハイ状態への遷
移を行うが、交互に異なる時刻で起こるということであ
る。すなわち、NORゲート6および7からの出力は重
なり合わない信号である。NORゲート6からの急激な
ローからハイ状態への遷移は、最小の遅延(したがって
最大クロック・レートおよび最小伝播遅延)で、経路2
の出力8における急激なハイからロー状態への遷移およ
び経路3の出力9における急激なローからハイ状態への
遷移をもたらす。同様に、NORゲート7からの急激な
ローからハイへの遷移は、最小の遅延で、経路4の出力
10における急激なハイからローへの遷移および経路5
の出力11における急激なローからハイへの遷移をもた
らす。経路2および3のローからハイへの遷移は、別の
NORゲートから生じ、交互に起こることを注目すべき
である。したがって、線路8では、線路9における急激
な立上りエッジの発生と交互して、急激な立下りエッジ
を発生する。同様なことが、線路10および11の出力
にも当てはまる。これは同じNORゲートから生じるの
で、線路8の急激な立下りエッジが、線路11の急激な
立上りエッジと同時(全く非常に小さな伝播遅延差の範
囲内で)に起こることに注目しなければならない。同様
な同時性は、線路9および10におけるトランジスタで
も起こる。
【0010】今度は図2Bを参照するが、図2Aに関し
て述べた様々な活性エッジがどのように使用されるかを
示す。線路8で急激な立下りエッジが発生すると、トラ
ンジスタ12は突然オンになり、トランジスタ14は突
然オフになる。トランジスタ12は、CKを急激にハイ
状態にするための主要な電流経路である。(2レベル・
ドライブ構成では、それはCKの“ハード”ドライバで
ある。)それと同時に、線路11の急激な立上げ遷移
は、トランジスタ19をオンにして、NCKをロー状態
にし、続いてトランジスタ23を遮断しトランジスタ2
2をオンにする。線路9はそのうちにロー状態になり、
トランジスタ13をオフ(確実にトランジスタ12をオ
ンにする)に、トランジスタ15をオンに保つ。したが
って、トランジスタ22および15を通る経路の主要目
的は、CK線路の線路キャパシタンスが充電され、かつ
入力信号の次の遷移のためにトランジスタ12がオフに
なると、CKをハイ状態に保つことであるけれども、ト
ランジスタ22をオンにすることは、CK線路の線路キ
ャパシタンスの充電への電流の流れにも寄与する。すで
に述べたように、CKがハイになると、NCKはローに
なる。これは、線路8および11が共通の遷移に源を発
しているが、異なった数の反転を経験するからである。
したがって、線路8で急激な立下りエッジが発生する
と、線路11では急激な立上りエッジを経験する。これ
は、続いて、トランジスタ19をオンにし、NCKをロ
ー状態にする。それにより、すでに述べたように、トラ
ンジスタ22がオンになる。対称的に、線路10で急激
な立下りエッジが発生し線路9で急激な立上りエッジを
経験すると同様な動作が行われ、トランジスタ18は、
このときだけNCK回線のハード・ドライブ用の主要な
電流経路として作用する。トランジスタ16および21
は、再び入力信号の次の遷移のために、トランジスタ1
8が遮断した後にNCKでのレベルを維持する。
【0011】今後は、ハード・ドライブからホールド、
すなわち保持ドライブへの遷移をどのようにして達成す
るのかについて述べる。線路CKでのローからハイへの
遷移について考える。信号CKが図2AのNORゲート
6にどのようにして戻されるのかについて注目する。C
Kをハイ状態にするのは線路8の急激な立下りエッジで
あったことを想起する。この急激な立下りエッジは、N
ORゲート6の出力における急激な立上りエッジにより
引き起こされた。これは、CKがすでにローになってい
るときに、ローになるOUTにより引き起こされた。N
ORゲート6のこの出力は、OUTおよびCKの両方が
ローである限りハイのままである。しかし、すでにみて
きたように、非常に急激に、CKはハイ状態にされる。
CKがハイになると、NORゲート6の出力はローにな
る。このハイからローへの遷移は、経路2および5を通
して、すでに述べたローからハイへの対応する遷移より
もずっとゆっくりと進行する。結局、線路8では立上り
エッジが生じ、線路11では立下りエッジが生ずる。線
路8における立上りエッジは、トランジスタ12を遮断
して、CKのハード・ドライブを切る。しかし、トラン
ジスタ15および22の保持ドライブはオンのままであ
る。これは、NCKがまだローであり(トランジスタ2
2をオンに保持、そして部分的に、線路9がローになっ
ているからである。NOUTがハイ状態であるから線路
9はロー状態であり(OUTがローになることから出発
したことを覚えておくこと)、それによりNORゲート
7の出力が強制的にローになり、さらに経路3を通して
線路9も強制的にローになる。この保持ドライブは、O
UTおよびNOUTの逆の状態への遷移まで有効であ
り、さらに、NORゲート7におけるNCKの出現に関
する対称的な議論では、トランジスタ18からのNCK
のハード・ドライブがどのようにして切られ、トランジ
スタ16および21からの保持ドライブがどのようにし
てNCKを保持するのかについて説明している。
【0012】これまでに述べた構成は、OUTおよびN
OUTの遷移に特定制約が課される場合に、前述のよう
に作動する。特に、OUTが充分に立ち上がる前にCK
が立ち下がる場合には、NORゲート6の出力は、ハイ
にグリッチ(glitch)するこ とがあり、ドライ
ブを作動(fight)させる。NOUTが充分に立ち
上がる前にNCKが立ち下がると、NORゲート7の出
力がハイにグリッチすることがあるという同様な可能性
も存在する。1つの解法は、OUTおよびNOUTにお
ける付随する遷移をコントロールすることである。別の
解法は、図3Aおよび図3Bに示す回路でNORゲート
6および7を置き換えることである。該回路が行うこと
は、NOR論理の前に幾つかの逐次論理を加えることで
ある。
【0013】図3Bは、回路の使用することのできるゲ
ート・レベルを示し、図3Aは、図3Bと機能的な等価
物を示す。図3Bに示すように、NORゲート7の場合
を考えてみる。NORゲート7の出力をローにするため
に、CKがロー状態になるのに続いてOUTの立上りエ
ッジを用いて非グリッチング(anti−glitch
ing) 回路を作動させるということがちょっと考えた
だけで確認される。すなわち、S/Rフリップフロップ
24のQ出力が、OUTの立上りエッジを、CKの立下
りエッジの代りにするのである。S/Rフリップフロッ
プ25は、NORゲート6および信号NOUTおよびN
CKに対して同様な機能を行う。図3Bは、図3Aと同
じ全般的な機能性を有するゲート・レベルの実施例を示
す。しかし、フリップフロップとして機能するクロス結
合ゲートへの入力の前の特別インバータの使用を避ける
ために、CKおよびNCKが入れ替えられていることに
注意しなければならない。図3A,3Bの回路の間の他
の相違点は、ハード・ドライブをどのようにして切るか
という点に関している。図3Aでは、図2A,図2Bに
関して述べたように、クロックの立上りエッジがハード
・ドライブを切っている。図3Bの場合には、NCKで
の立下りは、CKのハード・ドライブを終結させるため
に用いられている。
【0014】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、しきい
値電圧を内部的に発生する差動共通ゲート増幅器(図
1)を使用することによって、クロックを発生するため
に使用される入力信号の特定な電圧レベルおよびそのド
リフトに不感応なクロックバッファ回路が達成される。
4個の別個な利得通路(2、3、4、5)は前記差動共
通ゲート増幅器を出力段(図2B)に接続する。この利
得通路のうちの2個(2、5)は、2つの相補クロック
信号の一方に対して、各方向にそれぞれ急激な遷移をも
たらすエッヂを伝播するために使用される。他の2個の
通路(3、4)は他方の相補クロック信号に対して同じ
ことを達成する。各利得通路は特定な方向の前縁部を伝
播するように最適化される(最初の点に関連して、エッ
ヂの方向は段毎に反転する)。4個の利得通路のうちの
最初の対(2、5)は、クロック信号およびその相補信
号のローからハイの遷移に対するドライブのハイレベル
を作るために用いられる。最適化のために、このドライ
ブは急激には切り離されることはできない。利得通路中
のラッチ状回路(6、7)は、ハイレベルまたはハード
ドライブの早い除去を可能にし、ドライブのホールドま
たは保持レベルを残す。各ホールドドライブは、利得通
路の残りの対中の利得通路によって急激に除去される。
ハードドライブは、クロック線のキャパシタンスが適切
に充電されるのに充分な期間保たれる。非グリッチ回路
(図3A、図3B)は、差動共通ゲート増幅器から生じ
る可能性のあるゆっくりした遷移から生ずるあいまいさ
によって生ずるドライブ・ファイトに対して回路全体を
強くする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】第1、第2出力端子(CK、NCK)と、
    前記第1出力端子に接続され、第1論理レベルを有する
    第1ドライブ信号(8)に応答して前記第1出力端子を
    ハイ状態にする第1スイッチ手段(12)と、前記第1
    出力端子に接続され、第2論理レベルを有する第2ドラ
    イブ信号(9)に応答して前記第1出力端子をロー状態
    にする第2スイッチ手段(13)と、前記第2出力端子
    に接続され、第3論理レベルを有する第3ドライブ信号
    (10)に応答して前記第2出力端子をハイ状態にする
    第3スイッチ手段(18)と、前記第2出力端子に接続
    され、第4論理レベルを有する第4ドライブ信号に応答
    して前記第2出力端子をロー状態にする第4スイッチ手
    段(19)と、第1および第2出力端子に接続され、第
    2出力端子がローで前記第2ドライブ信号が第2論理レ
    ベルの相補信号であるときに第1出力端子をハイ状態に
    する第1ホールド手段(22、15) と、第1および第
    2出力端子に接続され、第1出力端子がローで前記第4
    ドライブ信号が第4論理レベルの相補信号であるときに
    第2出力端子をハイ状態にする第2ホールド手段(1
    6、21) と、第1出力端子がハイになるのに応答して
    第1ドライブ信号を第1論理レベルの相補信号にする第
    1理論手段(6)と、第2出力端子がハイになるのに応
    答して第4ドライブ信号を第4論理レベルの相補信号に
    する第2論理手段(7)と、第1、第2論理手段に接続
    されて前記第1から第4ドライブ信号を発生し、第1、
    第4ドライブ信号は同時に遷移し、第1、第4論理レベ
    ルは相補関係にあり、第2、第3ドライブ信号は同時に
    遷移して第1、第4ドライブ信号と交互に発生し、 また
    第2、第3論理レベルは相補関係にある中間手段(2、
    3、4、5)とを有するクロック回路。
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