JPH0570857U - タービンベーン研削装置 - Google Patents

タービンベーン研削装置

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JPH0570857U
JPH0570857U JP1962892U JP1962892U JPH0570857U JP H0570857 U JPH0570857 U JP H0570857U JP 1962892 U JP1962892 U JP 1962892U JP 1962892 U JP1962892 U JP 1962892U JP H0570857 U JPH0570857 U JP H0570857U
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turbine vane
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turbine
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JP1962892U
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弘樹 高野
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日本電子機器株式会社
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービンベーンと両頭研削盤との位置合せを
自動的に行い、該反り量に応じてタービンベーンを平坦
に研削する。 【構成】 タービンベーン素材14が支持部15によっ
て検査ステージまで搬送されると、各位置検出器21は
検出ロッド21Bを下向きに伸長させ、該タービンベー
ン素材14の内周側,外周側の位置を検出する。そし
て、コントロールユニット26は、各位置検出器21か
らの位置検出信号に基づいて反り量δを算出し、この反
り量δに対応する補正量ΔLを補正マップ27から求
め、制御信号を出力する。これにより、上下移動機構2
5は、各研削部23,24間の所定寸法tを保持したま
ま、支持フレーム25Aを介して両頭研削盤22を初期
設定位置たる中心線O−Oから補正量ΔLだけ上,下方
向に移動させ、タービンベーン素材14と両頭研削盤2
2との上下方向の位置合せを行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車用タービンベーン型燃料ポンプに用いられるタービン ベーンの上,下の両面を研削するのに用いて好適なタービンベーン研削装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術によるタービンベーン研削装置として、図3ないし図7に自動車用タ ービンベーン型燃料ポンプに用いられるタービンベーン研削装置を例に挙げて説 明する。
【0003】 図3は従来技術によるタービンベーンが適用されるタービンベーン型燃料ポン プを示し、同図において、1は筒状のケーシング本体、2は該ケーシング本体1 の上端側を施蓋して設けられた上カバー、3はケーシング本体1の下端側を施蓋 して設けられたポンプ部をそれぞれ示し、該ポンプ部3は、外側ハウジング4と 、該外側ハウジング4の上側から当接された内側ハウジング5と、該各ハウジン グ4,5間に形成されたポンプ室6と、該ポンプ室6内に配設された後述のター ビンベーン9等とから構成されている。そして、該ポンプ部3は、タービンベー ン9の回転によって、燃料タンク(図示せず)内の燃料を吸込口7からポンプ室 6内に吸込み、この燃料を吐出口8からケーシング本体1内に吐出するものであ る。
【0004】 9はポンプ室6内に位置して固定シャフト10の下端側に回転可能に取付けら れ、後述の如く射出成形等により製造される段付筒状のタービンベーンを示し、 該タービンベーン9は、外周側に多数の羽根9A,9A,…(2個のみ図示)が 形成された厚さ寸法tを有する円盤部9Bと、該円盤部9Bの中心側に突出形成 されたボス部9Cとから大略構成され、該ボス部9Cには、その中央部に位置し て固定シャフト10が挿通されるシャフト挿通穴9Dと、該シャフト挿通穴9D の外周側に所定角度離間して位置し、後述のジョイント12が取付けられる複数 の係合穴9E,9E,…(1個のみ図示)とが穿設されている。そして、該ター ビンベーン9は、その上,下の両面が各ハウジング4,5によりシールされつつ 回転することにより、多数の羽根9A,9A,…を介してポンプ室6内に吸込ま れた燃料を吐出口8側に向けて圧送するものである。
【0005】 11はケーシング本体1内に設けられた電動モータを示し、該電動モータ11 は固定シャフト10に回転可能に取付けられた回転子11Aと、該回転子11A の外周側に位置してケーシング本体1に固設された固定子11Bと、回転子11 Aに一体的に設けられたコンミテータ11Cと、該コンミテータ11Cに摺接す る一対のブラシ11D,11Dとから構成されている。
【0006】 12は固定シャフト10の下端側に回転可能に配設されたジョイントを示し、 該ジョイント12の上端側には回転子11Aの下端側が係合し、該ジョイント1 2の下端側はタービンベーン9の係合穴9Eと係合されている。そして、該ジョ イント12は、電動モータ11の回転力をタービンベーン9に伝達するものであ る。
【0007】 13は上カバー2の中央部に突設された吐出口を示し、該吐出口13は、ケー シング本体1内の燃料を燃料供給配管に吐出し、該燃料供給配管を介して燃料噴 射弁(いずれも図示せず)に供給するものである。
【0008】 次に、上述のタービンベーン9を研削するタービンベーン研削装置について、 図4に基づき説明する。
【0009】 14はタービンベーン9の原形となるタービンベーン素材を示し、該タービン ベーン素材14は射出成形等の手段を用いて形成され、タービンベーン9の円盤 部9Bの上,下の両面に環状の削り代14A,14Aが一体形成されたものであ る。
【0010】 15はタービンベーン素材14を支持しつつ搬送する支持部を示し、該支持部 15は、その上端側の係合突起15Aがタービンベーン9のシャフト挿通穴9D 内に係合している。そして、該支持部15は、射出成形工程で製造されたタービ ンベーン素材14を後述の研削工程に搬送し、該研削工程に達したときにはター ビンベーン素材14と共に矢示A方向に回転するものである。
【0011】 16は支持部15と共にタービンベーン研削装置を構成する両頭研削盤で、該 両頭研削盤16は、上,下に円盤部9Bの厚さ寸法tだけ離間して設けられ、環 状の砥石等から形成された上側研削部17,下側研削部18から大略構成され、 該各研削部17,18は、電動モータ(図示せず)等に接続されたシャフト17 A,18Aに取付けられている。また、上側研削部17は支持部15と同方向の 矢示A方向に回転し、下側研削部18は該上側研削部17とは逆向きの矢示B方 向に回転するようになっている。ここで、該両頭研削盤16は、タービンベーン 素材14の各削り代14Aを均一に研削すべく、各研削部17,18間の中心線 O−Oが円盤部9Bの厚さ方向の中心と一致するように設けられている。
【0012】 次に、タービンベーン研削装置の作動について図5を参照しつつ説明する。
【0013】 まず、両頭研削盤16の各研削部17,18を互いに逆方向に回転させた後、 支持部15を矢示A方向に回転させつつ該両頭研削盤16に向けて矢示C方向に 順次移動させる。これにより、該両頭研削盤16は、各研削部17,18によっ てタービンベーン素材14の各削り代14Aを徐々に外周側から研削し、タービ ンベーン9の円盤部9Bを形成せしめる。そして、タービンベーン素材14から 各削り代14Aが研削されてタービンベーン9が形成されると、支持部15は回 転を停止し、組立て工程等の次工程にタービンベーン9を搬送する。
【0014】 このように製造されたタービンベーン9は、組立て工程においてポンプ部3に 組み付けられ、図3に示す燃料ポンプが製造される。そして、ブラシ11D、コ ンミテータ11C等を介して外部から給電を行い、電動モータ11の回転子11 Aを回転させると、該回転子11Aの回転力はジョイント12を介してタービン ベーン9に伝達され、該タービンベーン9がポンプ室6内で高速回転する。これ により、燃料タンク内の燃料は、吸込口7からポンプ部3内に吸込まれてケーシ ング本体1内に吐出され、吐出口13から燃料供給配管を介して燃料噴射弁に供 給される。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるタービンベーン研削装置では、射出成形に より形成したタービンベーン素材14を支持部15によって搬送し、両頭研削盤 16によって該タービンベーン素材14の各削り代14Aを研削することにより 、平坦な円盤部9Bを形成せしめ、タービンベーン9を製造するようになってい る。しかし、図6に示す如く、溶融樹脂の温度や射出圧力の変動、あるいは金型 の劣化等によって、射出成形されたタービンベーン素材14には、円盤部9Bの 内周側と外周側との上,下方向の高さずれ、即ち、所定の平坦面からの反り量δ が生じる。ここで、前記反り量δは、射出成形の諸条件により異なるが、例えば 100〜150μm程度である。
【0016】 従って、個々に反り量δが異なるタービンベーン素材14を、所定の設定位置 たる中心線O−Oが固定された両頭研削盤16によって一律に研削すると、図7 に示す如く、上側研削部17が研削する削り代14Aと下側研削部18が研削す る削り代14Aとに差異が生じる。
【0017】 このため、上述した従来技術によるものでは、タービンベーン素材14の上, 下の両面で研削時の発熱量に差が生じ、上,下両面側の熱膨張の量や熱膨張する 方向がそれぞれ異なるから、両頭研削盤16によって研削しても研削後の熱収縮 等により、例えば10μm程度の反り量δが残存してしまい、円盤部9Bを平坦 に形成することができず、タービンベーン9の歩留まりが大幅に低下し、信頼性 が低いという問題がある。
【0018】 また、両頭研削盤16による研削終了後に、いわゆるラッピング工程によって 円盤部9Bを平坦にすることも考えられるが、この場合には、ラッピング工程の 分だけ工程が増加し、生産効率が大幅に低下するばかりか、タービンベーン9の ボス部9Cのためにラッピング時にガタツキが生じ易いから、反り量δが15μ m程度に増大するという問題がある。
【0019】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、個々に反り量の異な るタービンベーンを効果的に平坦に研削でき、信頼性等を向上できるようにした タービンベーン研削装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案が採用する構成の特徴は、タービンベ ーンの反り量を測定する反り量測定手段と、該反り量測定手段からの検出信号に 基づき、両頭研削盤と前記タービンベーンとの上,下方向の位置合せを行う位置 調整手段とを設けたことにある。
【0021】
【作用】
上記構成により、反り量測定手段はタービンベーンの反り量を測定し、位置調 整手段は該反り量測定手段からの検出信号に基づき、両頭研削盤とタービンベー ンとの上,下方向の位置合せを行うから、該両頭研削盤は、各研削部によって前 記タービンベーンを上,下方向から均一に研削することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。なお、実施例で は前述した図3ないし図7に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し 、その説明を省略するものとする。
【0023】 図中、21,21はタービンベーン素材14の上側に取付ブラケット(図示せ ず)を介して設けられ、例えばデジタルダイヤルゲージ等から構成された反り量 測定手段としての一対の位置検出器を示し、該各位置検出器21は、位置検出信 号を出力する本体21Aと、該本体21Aの下端側から伸縮可能に設けられた検 出ロッド21Bとから構成されている。また、該各位置検出器21のうち、一の 位置検出器21は円盤部9Bの上面側に位置する削り代14Aの内周側にその検 出ロッド21Bが当接するように設けられ、他の位置検出器21は円盤部9Bの 上面側に位置する削り代14Aの外周側に検出ロッド21Bが当接するように設 けられている。そして、該各位置検出器21は、検出ロッド21Bが下向きに突 出する寸法量を、タービンベーン素材14の内周側,外周側の位置検出信号とし て後述のコントロールユニット26に出力するものである。
【0024】 22は本実施例による両頭研削盤を示し、該両頭研削盤22は、従来技術で述 べた両頭研削盤16とほぼ同様に、上,下に円盤部9Bの厚さ寸法tだけ離間し て設けられた上側研削部23,下側研削部24から大略構成され、該各研削部2 3,24は、シャフト23A,24Aを介して電動モータ23B,24Bに取付 けられ、互いに逆方向に回転するようになっている。しかし、本実施例による両 頭研削盤22には、従来技術と異なり、後述の上下移動機構25が設けられてい る。
【0025】 25はコントロールユニット26と共に位置調整手段を構成する上下移動機構 を示し、該上下移動機構25は、各研削部23,24を支持する支持フレーム2 5Aと、該支持フレーム25Aを両頭研削盤22の初期設定位置としての中心線 O−Oから上,下方向に移動させる電動モータ等の駆動源25Bとから構成され ている。そして、該上下移動機構25は、コントロールユニット26からの制御 信号によって駆動源25Bを駆動し、例えばラック−ピニオン機構、回転カム機 構等の上,下動機構(図示せず)によって、支持フレーム25Aを上,下動させ ることにより、両頭研削盤22とタービンベーン素材14との上,下方向の位置 合せを行うものである。また、該上下動機構25の移動量はコントロールユニッ ト26にフィードバックされるようになっている。
【0026】 26はCPU等から構成されたコントロールユニットを示し、該コントロール ユニット26は、その入力側に各位置検出器21が接続され、その出力側には上 下移動機構25が接続されている。また、該コントロールユニット26の記憶回 路には記憶エリア26Aが形成され、該記憶エリア26Aには後述の補正マップ 27が記憶されている。そして、該コントロールユニット26は、各位置検出器 21からの位置検出信号の差分に基づいてタービンベーン素材14の上,下方向 の反り量δを検出し、補正マップ27から該反り量δに応じた補正量ΔLを求め て制御信号を出力し、この補正量ΔLだけ上下移動機構25を上,下方向に移動 させるものである。
【0027】 27はコントロールユニット26の記憶エリア26A内に記憶された補正マッ プ27で、該補正マップ27は図2に示す如く、タービンベーン素材14の上, 下方向の反り量δと、該反り量δに応じて両頭研削盤22を中心線O−Oから上 ,下方向に移動させる補正量ΔLとがマップとして記憶されたものである。
【0028】 ここで、前記反り量δは、図1に示す如くタービンベーン素材14が下向きに 反っている場合をプラスとし、上向きに反った場合がマイナスとして記憶される と共に、補正量ΔLは、両頭研削盤22が上側に移動する場合をプラスとし、下 側に移動する場合をマイナスとして記憶されている。従って、例えば反り量δが 150μm程度の場合に補正量ΔLはマイナス100μmとなり、即ち、タービ ンベーン素材14が下向きに150μm反っている場合は両頭研削盤22を下向 きに100μmだけ移動させるようになっているものである。
【0029】 28は各位置検出器21による反り量δの測定時にタービンベーン素材14を 支持部15に押付ける押付け部材である。
【0030】 本実施例によるタービンベーン研削装置は上述の如き構成を有するもので、次 にその作動について説明する。
【0031】 まず、射出成形等の手段によって形成されたタービンベーン素材14が支持部 15によって一対の位置検出器21が待機する検査ステージまで搬送されると、 押付け部材28が下向きに伸長してタービンベーン素材14を支持部15に押付 け、該各位置検出器21は検出ロッド21Bをタービンベーン素材14の上面側 にそれぞれ当接させ、該タービンベーン素材14の内周側,外周側の位置検出信 号をコントロールユニット26に出力する。
【0032】 そして、コントロールユニット26は、例えばタービンベーン素材14の外周 側の位置検出信号からタービンベーン素材14の内周側の位置検出信号を引算し て反り量δを算出し、この反り量δに対応する補正量ΔLを補正マップ27から 求め、該補正量ΔLに応じた制御信号を上下移動機構25に出力する。
【0033】 これにより、上下移動機構25は、各研削部23,24間の所定寸法tを保持 したまま、支持フレーム25Aを介して両頭研削盤22を初期設定位置たる中心 線O−Oから補正量ΔLだけ上,下方向に移動させ、タービンベーン素材14と 該両頭研削盤22との上,下方向の位置合せを行う。
【0034】 そして、両頭研削盤22とタービンベーン素材14との位置合せが終了したな らば、支持部15を回転させつつ両頭研削盤22に向けて矢示C方向に移動させ る。これにより、各研削部23,24はタービンベーン素材14の各削り代14 Aを上,下方向からほぼ等しく研削し、平坦なタービンベーン9の円盤部9Bを 形成せしめる。
【0035】 最後に、このようにして円盤部9Bが平坦に形成されたタービンベーン9は、 支持部15によって組立て工程へ搬送され、該組立て工程でポンプ部3に組み付 けられ、燃料ポンプが完成する。
【0036】 かくして、本実施例によれば、各位置検出器21によってタービンベーン素材 14の反り量δを個々に検出し、上下移動機構25によって該反り量δに応じた 補正量ΔLだけ両頭研削盤22を初期設定位置としての中心線O−Oから上,下 方向に移動させることができ、該両頭研削盤22とタービンベーン素材14との 上,下方向の位置合せを個々のタービンベーン素材14に応じて正確に行うこと ができる。
【0037】 この結果、射出成形時にそれぞれ異なる反り量δで反ったタービンベーン素材 14を、両頭研削盤22により当該反り量δに応じて自動的に最適な位置条件で 研削することができ、円盤部9Bが平坦になったタービンベーン9を効果的に製 造して、歩留まり、信頼性等を大幅に向上することができる。また、ラッピング 工程等の特別な工程を不要にできるから、タービンベーン9の生産効率を大幅に 向上でき、製造コストを低減することができる。
【0038】 なお、前記実施例では、位置調整手段としての上下移動機構25を両頭研削盤 22側に設け、該両頭研削盤22の位置を調整するものとして述べたが、本考案 はこれに限らず、例えば支持部15を電動モータ等により上,下動可能に構成し 、該支持部15を上,下動させることにより、タービンベーン素材14と両頭研 削盤22との位置合せを行うようにしてもよい。
【0039】 また、前記実施例では、反り量測定手段としての位置検出器21,21をデジ タルダイヤルゲージ等から構成するものとして述べたが、これに替えて、例えば 各位置検出器を反射型レーザ式距離センサ等から構成してもよい。さらに、支持 部15を回転させて、タービンベーン素材14の反り量δを全周の平均値から求 める構成としてもよい。
【0040】 さらにまた、前記実施例では、自動車用タービンベーン型燃料ポンプのタービ ンベーン9を研削する場合を例に挙げて説明したが、本考案はこれに限らず、例 えば家庭用タービン型ポンプ等に用いられる他のタービンベーンの研削にも適用 できる。
【0041】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、反り量測定手段によってタービンベーン の反り量を測定し、位置調整手段により該反り量に応じて両頭研削盤とタービン ベーンとの上,下方向の位置合せを個々に正確に行うことができる構成としたか ら、射出成形等の条件によってそれぞれ異なる反り量で反ったタービンベーンを 、両頭研削盤により当該反り量に応じて自動的に最適な位置条件で研削すること ができ、タービンベーンを効果的に製造して歩留まり、信頼性等を向上すること ができる。また、ラッピング工程等の特別な工程を不要にできるから、タービン ベーンの生産効率を向上でき、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるタービンベーン研削装置
を示す全体構成図である。
【図2】反り量と補正量との関係を示す補正マップの説
明図である。
【図3】従来技術によるタービンベーン型燃料ポンプを
示す縦断面図である。
【図4】従来技術によるタービンベーン研削装置を示す
全体構成図である。
【図5】図4中のタービンベーン研削装置による研削途
中を示す説明図である。
【図6】タービンベーン素材が反った状態を示す図5と
同様の説明図である。
【図7】図6中に示すタービンベーン素材の研削途中を
示す説明図である。
【符号の説明】
9 タービンベーン 14 タービンベーン素材 15 支持部 21 位置検出器(反り量測定手段) 22 両頭研削盤 23 上側研削部 24 下側研削部 25 上下移動機構(位置調整手段) 26 コントロールユニット 27 補正マップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンベーンを支持しつつ搬送する支
    持部と、上,下に所定寸法離間した一対の研削部からな
    り、該支持部が研削ステージに到達したときには前記タ
    ービンベーンの上,下の両面側を各研削部によって研削
    する両頭研削盤とからなるタービンベーン研削装置にお
    いて、前記タービンベーンの反り量を測定する反り量測
    定手段と、該反り量測定手段からの検出信号に基づき、
    前記両頭研削盤と前記タービンベーンとの上,下方向の
    位置合せを行う位置調整手段とを設けたことを特徴とす
    るタービンベーン研削装置。
JP1962892U 1992-03-02 1992-03-02 タービンベーン研削装置 Pending JPH0570857U (ja)

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