JPH0570174U - かご形誘導電動機

Info

(57)【要約】【目的】ローターバーの冷却効果を高めることができ
るかご形誘導電動機を提供すること。【構成】ローターバー５が軸方向に貫通する通風ダク
ト９を有し、エンドリング６がファン効果１０を有する
ことを特徴とする。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、かご形誘導電動機のローターバーの冷却に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４はかご形誘導電動機の半部を断面で示したものである。同図において、１は機枠、２は軸受、３はローター、４はローター軸、５はローターバー、６はエンドリング、７は固定子、８は固定子コイルである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このかご形誘導電動機は内部ファンを持たず、またローター３は冷却ダクトを持たないので、ローターバー５の発生熱はローター３のコア、ローター軸４を通した機枠１へ伝わり、この機枠１から外部に放熱され、冷却効果が良くないという問題があった。

【０００４】本考案はこの問題を解消するためになされたもので、従来に比し、ローターバーの冷却効果を高めることができるかご形誘導電動機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、ローターバーが軸方向に貫通する通風ダクトを有し、エンドリングがファン効果を有する構成とした。

【０００６】

【作用】

本考案では、エンドリングがファン効果を有するので、ローターバーの通風ダクト内に気流が生じ、ローターバーの発生熱はこの気流に奪熱されとローター外へ放出される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の１実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】図１および図３において、各ローターバー５には軸方向に貫通する通風ダクト９が形成されている。また、エンドリング６の外面には周方向所定間隔を隔ててファン作用をなす羽根片１０が形成されている。他の構成は図４のものと同じであるので同一または相当する要素には同一符号を付してある。

【０００９】この構成においては、ローター４が回転すると、エンドリング６の外面にある羽根片１０がファン作用を行ない、ローターバー５の通風ダクト９内に空気の流れが生じる。この空気の流れは冷却流となり、ローターバー５の発生熱はこの冷却流に奪熱され、ローター４外へ放出される。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上説明した通り、各ローターバーの内部を冷却流が流れるので、直接に冷却されることになり、従来に比し、ローターバーの冷却効率を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す半部縦断面図である。

【図２】上記実施例におけるローターの端面図図であ
る。

【図３】上記実施例におけるエンドリング部分の一部を
示す側面図である。

【図４】従来のかご形誘導電動機の半部縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１機枠２軸受３ローター４ローター軸５ローターバー７固定子９通風ダクト１０羽根片

【実用新案登録請求の範囲】