JPH0569939U - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

Info

Publication number
JPH0569939U
JPH0569939U JP1802692U JP1802692U JPH0569939U JP H0569939 U JPH0569939 U JP H0569939U JP 1802692 U JP1802692 U JP 1802692U JP 1802692 U JP1802692 U JP 1802692U JP H0569939 U JPH0569939 U JP H0569939U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer case
capacitor element
electrolytic capacitor
capacitor
sealing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1802692U
Other languages
English (en)
Inventor
信幸 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP1802692U priority Critical patent/JPH0569939U/ja
Publication of JPH0569939U publication Critical patent/JPH0569939U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解コンデンサが異常動作して内圧が上昇し
た際、コンデンサ素子の構成材料や電解液を外部に飛散
させることなく、ガスのみを外部に放出して、火災事故
や基板の短絡などの二次的な事故の発生を防止した安全
性の高い電解コンデンサを得る。 【構成】 箔状の陽極、陰極ならびにセパレータを重ね
合わせて巻回し円筒状のコンデンサ素子(1)とし、こ
のコンデンサ素子(1)に電解液を含浸して外装ケース
(2)内に収納し、外装ケース(2)の開口部を封口板
(3)で密閉してなる電解コンデンサにおいて、巻回さ
れたコンデンサ素子(1)の中心部に外装ケース(2)
の底部から封口板(3)に至る中空筒状の巻芯(4)を
設置し、この巻芯(4)は、コンデンサ素子(1)が収
納された空間部と連絡する1個または複数個の通気路
(10)を有すると共に、巻芯(4)の端面が接する外
装ケース(2)の底面部と封口板(3)の何れか一方も
しくは双方に内圧上昇によって開放する防爆装置
(5)、(13)を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、何らかの異常発生により、内部の圧力の急激な増加による爆発的 な事故の発生を防止する防爆安全装置を備えた電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
電解コンデンサは、アルミニウムなどの弁金属を陽極とし、この表面に絶縁性 の酸化皮膜を誘電体として形成し、この外面にセパレータに保持させた電解液を 介して陰極電極と接した素子構造を有している。
【0003】 電解液は誘電体となる酸化皮膜に直接接触して真の陰極として機能すると共に 、極めて薄い酸化皮膜の機械的損傷や劣化を酸化反応で修復する役目を有してい る。
【0004】 このような構造のため、電解コンデンサは有極性であること、電解液という液 体を内部に保有し、陽極表面で皮膜の修復のための酸化反応が常時進行している ことなどの特徴がある。
【0005】 このため電解コンデンサに逆電圧や交流を印加したり、耐電圧以上の電圧を印 加したりすると、コンデンサ素子内部の電流が増加して発熱し、電解液が突沸し て内圧が急激に上昇することによって、外装が破損する事故が起きるおそれがあ る。
【0006】 又酸化皮膜の劣化修復の反応でガスが発生し、爆発的ではないものの徐々に内 圧が上昇して危険な状態になる場合もある。
【0007】 そこで電解コンデンサには、内圧上昇による爆発を防止するための安全装置が 設置されている。この安全装置には各種のものがあるが、一般的には外装ケース あるいは封口体の一部に内圧上昇によって破壊され開口する防爆弁を設けること が行われている。この防爆弁は金属製の外装ケースの通常底面部に放射状やその 他の形状の溝を設け、内圧が上昇するとこの溝が破れて内部のガスを放出するも の。封口体に設けた透孔に薄い部材を嵌め込んだり、封口体の一部に肉薄を形成 して防爆弁としたものなどが用いられている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで従来の防爆弁は、いずれもコンデンサ素子が収納された外装部材の一 部を圧力によって破損開放してガス放出する構造のために、防爆弁の動作時には ガスのみでなく、コンデンサ素子の一部や電解液が同時に外部に飛散して、火災 を起こしたり、電解液が配線基板に付着して回路を短絡させて二次的な事故を誘 発させるなどの不都合があった。
【0009】 従来も、このような二次的な事故を防ぐために、コンデンサ素子と防爆弁との 間に金属板などを介在させたものがあった。しかしこのような金属板は内圧の上 昇を防爆弁部分にうまく伝える妨げとなったり、コンデンサの全長を長くするな どの欠点があった。
【0010】 この考案は、上記のような欠点を改良したもので、電解コンデンサが異常動作 して内圧が上昇した際、コンデンサ素子の構成材料や電解液を外部に飛散させる ことなく、ガスのみを外部に放出して二次的な事故の発生を防止した安全性の高 い電解コンデンサを得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案の電解コンデンサは、箔状の陽極、陰極ならびにセパレータを重ね合 わせて巻回し円筒状のコンデンサ素子とし、このコンデンサ素子に電解液を含浸 して外装ケース内に収納し外装ケース開口部を封口体で密閉してなる電解コンデ ンサにおいて、箔状の陽極、陰極およびセパレータを巻回する中心部に、外装ケ ース底部から封口体に至る中空筒状の巻芯を設置し、前記巻芯はコンデンサ素子 が収納された空間部と連絡する1個又は複数個の通気路を有すると共に、前記巻 芯の中空部が接する外装ケース底面部と封口体の何れか一方又は双方に内圧上昇 によって開放する弁が設けられたことを特徴としている。
【0012】
【作用】
この考案では、巻回構造のコンデンサ素子の中心部に設置した筒状の巻芯の両 端、すなわち封口体と接する部分もしくは外装ケースの底面部のいずれか一方も しくは双方に防爆弁を設けたことで、コンデンサ素子が収納された空間と巻芯の 中空部とが分離され、連絡通気路によって一部が連絡した構造としたので、コン デンサ素子部から発生したガスはこの連絡通気路を通じて巻芯部に至り、所定の 圧力になった段階で防爆弁が動作してガスは外部に放散される。
【0013】 しかしコンデンサ素子を構成する材料や電解液は、狭い通気路に阻まれて巻芯 内中空部に至りにくく、この結果外部への飛散が防止できる。
【0014】
【実施例】
以下この考案を実施例に基づいて説明する。 図1および図2はこの考案の実施例を示したもので、図1は完成した電解コン デンサの断面を、又図2は巻芯および封口板の構造を示している。これら図面か らわかるように、この実施例の電解コンデンサの封口板3と巻芯4とは一体に成 形された構造を有しており、封口板3の中心部から中空の巻芯4が突出している 。そして巻芯4の中空部は封口板3の中心部を抜けて外部と通ずる開口部があり 、この開口部には薄い樹脂や弾性ゴムなどからなる防爆弁5が取り付けられてい る。
【0015】 又封口板3の外面は一組の外部端子6が埋設されており、この外部端子6は封 口板3の内部で内部端子7に接続され、内部端子7の端部は巻芯4と封口板3の 接合基部で巻芯4の側面に露出している。
【0016】 巻芯4には陽極、陰極およびセパレータが巻回され、コンデンサ素子1を形成 する。又コンデンサ素子1の陽極、陰極に接続された引出しリード8が、内部端 子7の露出部に導かれ、溶接等の手段で接続されている。
【0017】 このコンデンサ素子1は電解液を含浸させた後、金属製の外装ケース2に収納 される。外装ケース2の底部の中心部には、巻芯4の中空部と係合する突起9が 設けられており、巻芯4はこの突起9によって固定される。又巻芯4の先端には 切込まれた通気路10が設けられており、コンデンサ素子1の収納空間と巻芯4 の内部の中空部との連絡路が形成されている。
【0018】 外装ケース2に収納されたコンデンサ素子1は、封口板3が外装ケース2の開 口部を封止する形となり、封口板3の外周部に取り付けられた円形の封口ゴム1 1に外装ケース2の開口端を巻き締めて食い込ませることによって密閉がなされ ている。
【0019】 この実施例の場合、電解コンデンサに異常に生じ内部のコンデンサ素子1から ガスが発生すると、ガスは巻芯4の底部の通気路10を通じて巻芯4の中空部に 至り、さらに内圧が上昇し所定の圧力に達すると、中空部の上面に設置された防 爆弁5が開放されて内部のガスを外部に放出する。このときコンデンサ素子1の 収納された空間と、防爆弁5のある中空部とは、巻芯4で隔離され細い通気路1 0のみで通じているために、コンデンサ素子1を構成する電極やセパレータ更に は電解液などが外部に放出されることがない。
【0020】 図3は、この考案の他の実施例を表している。なおこの図において先の実施例 と同じ箇所には同じ符号が付してある。この実施例では、防爆弁を外装ケース2 の底面側にも設けたもので、巻芯4の先端は、外装ケース2の底面に設けられた 環状の突起12に嵌め込まれて固定されている。そして外装ケース2の底面の中 心部には防爆弁を形成する防爆溝13がプレス加工や切削加工によって形成され ている。
【0021】 この実施例の場合、内圧上昇によって開放する弁が封口板3と外装ケース2の 底面の双方に設けられることになる。この結果内圧が上昇するといずれかの弁も しくは双方の弁が開放動作して内部のガスを放出する。
【0022】 この実施例では、電解コンデンサを外部端子6側に配線基板に密着して取り付 けても、外装ケース2側の弁が動作して、安全に内部のガスを放出することがで きる。又電解コンデンサの外装ケース2の底面側を基板に密着させて取り付けた 場合には封口板3側の弁が動作することになるので電解コンデンサの取り付け状 態が制限されることがない長所がある。
【0023】 上記の実施例以外に、例えば外装ケース2側のみに防爆弁が設けられものであ ってもよい。またこれら実施例では封口板3と巻芯4とが一体に成形されたもの を用いたが、これらは別個の部品であってもよい。又通気路10についても、実 施例では巻芯4の先端に2箇所設けたものを示したが、通気路10はこれに限ら ず、巻芯4の他の部分に設けられもよいし、個数も1個又は複数個であってもよ い。
【0024】
【考案の効果】
以上述べたようにこの考案によれば、電解コンデンサが異常動作して内圧が上 昇した際、コンデンサ素子の構成材料や電解液を外部に飛散させることなるガス のみを外部に放出することができるので、飛散した内容物による火災や短絡事故 を防止し、電解コンデンサの安全性を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の電解コンデンサを表した断面図であ
る。
【図2】この考案の電解コンデンサに用いる封口板と巻
芯の構造を表した斜視図である。
【図3】この考案の電解コンデンサの他の実施例を表し
た断面図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 外装ケース 3 封口板 4 巻芯 5 防爆弁 6 外部端子 7 内部端子 8 引出しリード 9 突起 10 通気路 11 封口ゴム 12 環状の突起 13 防爆溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箔状の陽極、陰極ならびにセパレータを
    重ね合わせて巻回し円筒状のコンデンサ素子とし、この
    コンデンサ素子に電解液を含浸して外装ケース内に収納
    し外装ケース開口部を封口体で密閉してなる電解コンデ
    ンサにおいて、箔状の陽極、陰極およびセパレータを巻
    回する中心部に、外装ケース底部から封口体に至る中空
    筒状の巻芯を設置し、前記巻芯はコンデンサ素子が収納
    された空間部と連絡する1個又は複数個の通気路を有す
    ると共に、前記巻芯の中空部が接する外装ケース底面部
    と封口体の何れか一方又は双方に内圧上昇によって開放
    する弁が設けられたことを特徴とする電解コンデンサ。
JP1802692U 1992-02-26 1992-02-26 電解コンデンサ Pending JPH0569939U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1802692U JPH0569939U (ja) 1992-02-26 1992-02-26 電解コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1802692U JPH0569939U (ja) 1992-02-26 1992-02-26 電解コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0569939U true JPH0569939U (ja) 1993-09-21

Family

ID=11960159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1802692U Pending JPH0569939U (ja) 1992-02-26 1992-02-26 電解コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0569939U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010041461A1 (ja) * 2008-10-10 2010-04-15 パナソニック株式会社 蓄電装置と、蓄電装置を備えた蓄電装置ユニット、及び蓄電装置の製造方法
JP2010098230A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Nichicon Corp 巻回型電解コンデンサおよびその製造方法
CN108352255A (zh) * 2015-11-17 2018-07-31 爱普科斯公司 具有安全排气口的电解电容器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010041461A1 (ja) * 2008-10-10 2010-04-15 パナソニック株式会社 蓄電装置と、蓄電装置を備えた蓄電装置ユニット、及び蓄電装置の製造方法
JP2010098230A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Nichicon Corp 巻回型電解コンデンサおよびその製造方法
CN108352255A (zh) * 2015-11-17 2018-07-31 爱普科斯公司 具有安全排气口的电解电容器
JP2018538687A (ja) * 2015-11-17 2018-12-27 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 安全ベントを備える電解コンデンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101627626B1 (ko) 이차 전지
JP6091815B2 (ja) 2次電池
KR100528915B1 (ko) 이차전지
US5939217A (en) Battery and protecting element therefor
KR101268332B1 (ko) 내 충격성 및 내 진동성에 우수한 2차 전지
US7943251B2 (en) Rechargeable battery having safety vent
US20100159307A1 (en) Battery and battery enveloping assembly convenient for assembly
EP3570344B1 (en) Secondary battery and top cover assembly thereof
CN109690811B (zh) 二次电池
KR100525533B1 (ko) 방폭밸브군 및 그것을 이용한 밀폐형 이차전지
KR100602504B1 (ko) 밀폐형 전지 및 밀봉체
JP2002124236A (ja) 密閉型電池
KR101678727B1 (ko) 캡 어셈블리 및 이를 포함하는 원형전지
KR20190138509A (ko) 이차전지
KR100686839B1 (ko) 이차전지
EP3570345B1 (en) Secondary battery and top cover assembly thereof
US6649301B1 (en) Sealed battery
JPH0569939U (ja) 電解コンデンサ
KR100322100B1 (ko) 밀폐전지
CN111656570B (zh) 二次电池
KR100875111B1 (ko) 안전장치를 구비한 이차전지
JP2770293B2 (ja) 電解コンデンサ
KR100484114B1 (ko) 안전장치를 구비한 이차전지
EP4123799A1 (en) Cylindrical battery
JP2007287625A (ja) 密閉型電池およびその製造方法