JPH0569765A - 自動車のシート装置 - Google Patents

自動車のシート装置

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JPH0569765A
JPH0569765A JP25982191A JP25982191A JPH0569765A JP H0569765 A JPH0569765 A JP H0569765A JP 25982191 A JP25982191 A JP 25982191A JP 25982191 A JP25982191 A JP 25982191A JP H0569765 A JPH0569765 A JP H0569765A
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JP
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seat
center seat
center
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JP25982191A
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Keiichiro Shibata
恵一郎 柴田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントシートとその後方のセンタシートお
よびリヤシートとで3列に配置されたシートを有する自
動車のシート装置において、上記リヤシートに対する乗
降性ならびに該リヤシート側の居住性を向上させること
を目的とする。 【構成】 センタシート7を支持手段17により前方斜
め上方に移動可能に支持し、該支持手段17を駆動モー
タ29により駆動してセンタシート7を前方斜め上方に
移動させるように構成すると共に、上記センタシート7
側方のリヤドアの開状態を検出し、且つセンタシート7
の無着座状態を検出したときに該センタシート7を前方
斜め上方に自動的に移動させるように上記駆動モータ2
9を作動させるコントローラを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のシート装置、特
にフロントシートとその後方のセンタシートおよびリヤ
シートとで3列に配置されたシートを有する自動車のシ
ート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のシート装置として、キャブオー
バー型のワンボックカー等に見受けられるように、前方
から後方にかけて3列に配置されたシートを有するシー
ト装置が知られている。例えば、実開昭60−9913
9号公報によれば、フロントシートの後方にセンタシー
トおよびリヤシートが配置されたシート装置が開示され
ており、上記フロントシート後方のセンタシートおよび
リヤシートが折り畳みないし移動可能に構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にフロントシートとその後方のセンタシートおよびリヤ
シートとで3列に配置されたシートを有する自動車にお
いては、通常、リヤドアの側方にセンタシートが配置さ
れており、このため、該センタシート後方のリヤシート
に対して乗り降りする場合に窮屈な姿勢を強いられるこ
とになって、その乗降性の点で問題がある。
【0004】これに対処しては、上記センタシートを車
体前後方向にスライド可能に構成し、該センタシート後
方のリヤシートに乗降する場合には、センタシートを前
方にスライドさせることによりリヤシートに対する乗降
性を向上させることが考えられるが、該リヤシートに乗
降する場合に、その都度センタシートを前方にスライド
させなければならず、極めて面倒であった。
【0005】一方、上記のように前方から後方にかけて
3列にシートが配置された自動車においても、リヤシー
ト後方の車体後部に所要の荷室空間を確保したいという
要求があり、このため、リヤシートを無制限に車体後方
に寄せて配置することができず、該リヤシート側乗員の
居住空間、特に足もとスペースが制約されることになっ
て、居住性の低下が問題となる。
【0006】そこで本発明は、フロントシートとその後
方のセンタシートおよびリヤシートとで3列に配置され
たシートを有する自動車のシート装置において、上記リ
ヤシートに対する乗降性ならびに該リヤシート側の居住
性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、フロントシートとその後方のセン
タシートおよびリヤシートとで3列に配置されたシート
を有し、且つ上記センタシートがリヤドアの側方に位置
する自動車において、上記センタシートを前方に移動可
能に支持する支持手段と、該支持手段を駆動してセンタ
シートを前方に移動させる駆動手段と、上記リヤドアの
開状態を検出するドアスイッチと、上記センタシートに
対する着座の有無を検出する検出手段と、上記ドアスイ
ッチによりリヤドアの開状態が検出され、且つ上記検出
手段によりセンタシートの無着座状態が検出されたとき
に該センタシートを前方に移動させるように上記駆動手
段を作動させる制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、駆
動手段により前方に移動されたセンタシートをその状態
にロックするロック手段を設けたことを特徴とする。
【0010】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、上記第2発明の構成に加えて、ロ
ック手段によりロックされたセンタシートのロック状態
を解除するロック解除手段を設けたことを特徴とする。
【0011】更にまた、本願の請求項4に係る発明(以
下、第4発明という)は、上記第1発明と同様に、フロ
ントシートとその後方のセンタシートおよびリヤシート
とで3列に配置されたシートを有し、且つ上記センタシ
ートがリヤドアの側方に位置する自動車において、上記
センタシートを前方に移動可能に支持する支持手段と、
該支持手段を駆動してセンタシートを前方に移動させる
駆動手段と、上記リヤドアの開状態を検出するドアスイ
ッチと、上記センタシートに対する着座の有無を状態を
検出する検出手段と、上記ドアスイッチによりリヤドア
の開状態が検出され、且つ上記検出手段によりセンタシ
ートの無着座状態が検出されたときに該センタシートを
前方に移動させるように上記駆動手段を作動させると共
に、上記ドアスイッチによりリヤドアの開状態が検出さ
れ、且つ上記検出手段によりセンタシートへの着座状態
が検出されたときには上記駆動手段の作動を禁止する制
御手段とを設けたことを特徴とする。
【0012】また、本願の請求項5に係る発明(以下、
第5発明という)は、上記第1ないし第4発明における
支持手段が、センタシートを前方斜め上方に移動可能に
支持することを特徴とする。
【0013】
【作用】第1ないし第4発明によれば、ドアスイッチに
よりリヤドアの開状態が検出され、且つ検出手段により
センタシートに対する無着座状態が検出されたときに
は、制御手段により駆動手段が作動されて上記リヤドア
側方に配置されたセンタシートが支持手段を介して前方
に自動的に移動されることになる。これにより、リヤシ
ート前方の空間、即ち、該リヤシートとセンタシートと
の間の空間がリヤドアの開時に自動的に拡大されること
になって、リヤシートに対する乗降が容易となると共
に、該リヤシート側の居住性が向上することになる。
【0014】また、第2発明によれば、駆動手段により
前方に移動されたセンタシートが、その状態にロック手
段によりロックされることになり、これにより、該セン
タシートが不用意にリヤシート側に移動することが確実
に防止されることになって、リヤシート側乗員の足挟み
等の不測の事態が未然に防止されることになる。
【0015】更に、第3発明によれば、ロック手段によ
るセンタシートのロック状態を解除するロック解除手段
が設けられているので、リヤシート側への乗り込みを行
わない場合には、一旦に前方に移動されてその状態にロ
ックされたセンタシートのロック状態を解除して該シー
トをリヤシート側に移動させることにより、センタシー
ト側の居住空間が拡大されて居住性が向上することにな
る。
【0016】特に、第4発明によれば、ドアスイッチに
よりリヤドアの開状態が検出され、且つ検出手段により
センタシートへの着座状態が検出されたときには、制御
手段により、駆動手段の作動が禁止されることになり、
これにより、上記リヤドアの開時に既にセンタシートに
乗員が着座している場合には、該センタシートの前方へ
の移動が禁止されることになって、不意の動作が防止さ
れてセンタシート側乗員に不快感を与えることがない。
【0017】ところで、リヤシート側の居住空間を確保
するためにセンタシートを前方に移動させた場合には、
その分、センタシート側の居住空間が狭められて居住性
の低下が懸念されることになるのであるが、第5発明に
れば、支持手段が、センタシートを前方斜め上方に移動
可能に支持するようになっているので、リヤドアの開状
態が検出され、且つセンタシートの無着座状態が検出さ
れた場合には、該センタシートが前方斜め上方に自動的
に移動されることになり、これにより、該センタシート
のシートクッション下面と車体フロアとの間に所要の空
間が形成されてリヤシート側乗員の足元スペースが確保
されることになる。特に、この場合、センタシートが前
方斜め上方に移動されることにより、リヤシート側乗員
の足元スペースを確保しながらセンタシートの前方への
移動量を抑制することが可能となって、該センタシート
側の居住性の低下を防止したうえでリヤシートに対する
乗降性ならびに該リヤシート側の居住性を向上させるこ
とが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】なお、本実施例は第1ないし第5発明に共
通の実施例を示すもので、図1に示すように、この実施
例に係る自動車1の車体前方にはエンジンルーム2が設
けられ、その後方に車室3が形成されていると共に、こ
の車室3の後部にはトランクルーム4が構成されてい
る。また、車体後部には、該後部側より上記トランクル
ーム4を開閉するためのバックドア5が設けられてい
る。そして、上記車室3内には前方から後方にかけてフ
ロントシート6と、センタシート7と、リヤシート8と
が3列に配置されており、上記フロントシート6がフロ
ントドア9の側方に配置され、また、上記センタシート
7がリヤドア10の側方に配置されている。
【0020】上記フロントシート6は、図2に拡大して
示すように、シートクッション6aとシートバック6b
とで構成され、該シートバック6bがリクライニング機
構6cを介してシートクッション6a上に前倒可能とさ
れている。また、上記センタシート7もフロントシート
6と同様に、シートクッション7aとシートバック7b
とで構成され、該シートバック7bがリクライニング機
構7cを介してシートクッション7a上に前倒自在とさ
れている。一方、上記リヤシート8は、センタシート後
方の車体フロア11上に載置されたシートクッション8
aと、該シートクッション8aの後部に配置されて下端
部がシートクッション8aの後端部に当接するシートバ
ック8bとで構成されており、上記シートクッション8
aのシートフレーム12の一部が前方に延出されて延出
部12aが形成されており、この延出部12aの先端
が、該シートクッション8a両側部に位置する車体フロ
ア11に固設された左右一対のブラケット13,13
(一方のみ図示)に支持ピン14を介して連結されてお
り、該支持ピン14を中心にシートクッション8aの全
体が車体前方に向けて反転可能とされていると共に、上
記シートバック8bの下端部が車体フロア11に固設さ
れた左右一対のブラケット15,15(一方飲み図示)
に支持ピン16を介して回動可能に連結されており、上
記シートクッション8aを前方に反転させた後に、支持
ピン16を中心に該シートバック8bを回動させてシー
トクッション8aの配設位置に前傾可能とされている。
【0021】そして、図3,4に示すように、上記セン
タシート7を前方斜め上方に移動可能に支持する支持手
段17が設けられており、この支持手段17は、センタ
シート7のシートクッション7aの下方における車体フ
ロア11に固設された左右一対のブラケット18,18
に支持ピン19,19を介して一端が回動自在に連結さ
れ、且つ他端が上記シートクッション7aの下面に一体
的に取り付けられた左右一対の支持脚20,20に支持
ピン21,21を介して回動自在に連結された一対の第
1リンク22,22と、上記一対のブラケット18,1
8より内側に寄せて車体フロア11に固設された左右一
対のブラケット23,23に支持ピン24,24を介し
て一端が回動自在に連結され、且つ他端が上記シートク
ッション7aの下面に一体的に取り付けられた左右一対
の支持脚25,25に支持ピン26,26を介して回動
自在に連結された一対の第2リンク27,27と、上記
左右一対のブラケット23,23の前方における車体フ
ロア11に固設された一対の支持部材28,28とを有
し、上記ブラケット18,18の一方の側部には、第1
リンク22,22を支持ピン19,19を中心に回動さ
せる駆動モータ29が設けられており、該駆動モータ2
9の回転軸が上記支持ピン19,19の一方と兼用され
ており、該駆動モータ29の回転に伴って各一対の第
1、第2リンク22,22および27,27がそれぞれ
各支持ピン19,24を中心に回動されることになっ
て、上記センタシート7のシートクッション7aが、図
3に鎖線で示すように前方斜め上方に移動されて、該シ
ートクッション7a下面における一方の支持脚20,2
0が車体フロア11のキックアップ部11aの上面部1
1b上に支持されると共に、他方の支持脚25,25が
上記一対の支持部材28,28上に支持されるようにな
っている。
【0022】更に、上記センタシート7の全体を車体前
方に移動した状態にロックするロック手段30が設けら
れており、このロック手段30は、上記キックアップ部
11aにおける上面部11bの裏面側に固設された一対
の支持ブラケット31,31により前後動自在に支持さ
れたロッド部材32と、このロッド部材32の先端部に
固設されたテーパ面を有するロック部材33と、このロ
ック部材33と一方の支持ブラケット31との間に介装
されて該ロック部材33を車体後方に向けて付勢するコ
イルスプリング34と、上記支持脚20,20の一方の
下面に固設されて車体フロア11に形成された開口部1
1′より下方に突出する突片35とで構成されており、
該突片35には、上記ロック部材33の先端部が係止さ
れる係止孔35aが形成されている。そして、上記キッ
クアップ部11aの上面部11bには、センタシート7
のシートクッション7aの車体前方への移動時に、上記
突片35を車体下方に突出させるための開口部11b′
が形成されており、上記駆動モータ29の作動に伴っ
て、図3に鎖線で示すようにセンタシート7のシートク
ッション7aが移動した場合には、突片35の先端部が
開口部11b′より下方に突出してロック部材33テー
パ面に当接し、該ロック部材33をコイルスプリング3
4に抗して後退させると共に、更に突片35が下降して
該突片35の係止孔35aとロック部材33の先端部と
が一致した場合には、コイルスプリング34により付勢
されたロック部材33が突片35の係止孔35aに係止
することになって、センタシート7の全体が前方斜め上
方に移動した状態でロックされるようにになっている。
【0023】また、上記ロッド部材32の一端には、キ
ックアップ部11aの縦壁面11cより車室内側に突出
する操作ノブ36が取り付けられており、この操作ノブ
36をコイルスプリング34に抗して車体前方に向けて
引っ張り操作することにより、ロック部材33を突片3
5の係止孔35aより離脱させてセンタシート7のロッ
クを解除し得るようになっている。
【0024】一方、図5に示すように、上記駆動モータ
29の作動を制御するコントローラ37が設けられてお
り、このコントローラ37は、図2に示すように、リヤ
ドア10の開口部周辺に配置されて該リヤドア10の開
状態を検出するドアスイッチ38からの信号と、図3に
示すように、センタシート7のシートクッション7a内
に設けられて該シートクッション7aに作用する圧力変
化に伴って乗員の着座の有無を検出する圧力センサ39
からの信号とが入力され、これらの入力信号に基づいて
該コントローラ37からは,上記駆動モータ29に対し
てその作動を制御する制御信号が出力されるようになっ
ており、上記ドアスイッチ38によりリヤドア10の開
状態が検出され、且つ上記圧力センサ39によりセンタ
シート7の無着座状態が検出されたときにのみ上記駆動
モータ29を作動させるように構成されている。
【0025】ここで、上記コントローラ37による駆動
モータ29の制御動作の一例を、図6に示すフローチャ
ート図に基づいて説明すると、上記コントローラ37
は、ステップS1において、ドアスイッチ38からの信
号に基づいてリヤドア10が開かれたか否かを判定し、
YESの場合、即ち、リヤドア10が開かれたと判定し
たときには、ステップS2において、上記圧力センサ3
9からの信号に基づいてセンタシート7が無着座状態で
あるか否かを判定し、YESの場合、即ち、無着座状態
であると判定した場合には、ステップS3において、上
記センタシート7を支持手段17を介して前方斜め上方
に自動的に移動させるように駆動モータ29に制御信号
を出力する。
【0026】なお、ステップS1においてリヤドア10
の開状態が検出されない場合、または該リヤドア10の
開状態が検出された場合であってもステップS2でセン
タシート7への乗員の着座状態を検出した場合には、駆
動モータ29に対して制御信号が出力されることがな
く、その作動が禁止されることになる。
【0027】上記のようにドアスイッチ38によりリヤ
ドア10の開状態が検出され、且つ圧力センサ39によ
りセンタシート7の無着座状態が検出されたときには、
コントローラ37により駆動モータ29が作動されて上
記リヤドア10の側方に配置されたセンタシート7のシ
ートクッション7aが、図7に示すように支持手段17
における各一対のリンク22,27を介して前方斜め上
方に自動的に移動されて、該シートクッション7a下面
における一方の支持脚20がキックアップ部11aの上
面部11bに支持されると共に、他方の支持脚25,2
5が車体フロア11上に固設された一対の支持部材2
8,28上に支持されることになる。これにより、リヤ
シート8前方の空間、即ち、該リヤシート8とセンタシ
ート7との間の空間がリヤドア10の開時に自動的に拡
大されることになって、リヤシート8に対する乗降が容
易となると共に、該リヤシート8側の居住性が向上する
ことになる。
【0028】また、上記駆動モータ29により前方斜め
上方に移動されたセンタシート7が、その状態にロック
手段30によりロックされることになり、これにより、
該センタシート7が不用意にリヤシート8側に移動する
ことが確実に防止されることになって、リヤシート8側
乗員の足挟み等の不測の事態が未然に防止されることに
なる。
【0029】更に、操作ノブ36を操作することにによ
り、センタシート7のロック状態が解除されることにな
って、リヤシート8側への乗り込みを行わない場合に
は、一旦に前方に移動されてその状態にロックされたセ
ンタシート7のロック状態を解除して該シート7をリヤ
シート10側に移動させることにより、センタシート7
側の居住空間が拡大されて居住性が向上することにな
る。
【0030】特に、上記支持手段17により、センタシ
ート7が前方斜め上方に移動されるようになっているの
で、図7に示すように、該センタシート7のシートクッ
ション7a下面と車体フロア11との間に所要の空間が
形成されてリヤシート側乗員の足元スペースが確保され
ることになる。特に、この場合、センタシート7が前方
斜め上方に移動されることにより、リヤシート10側乗
員の足元スペースを確保しながらセンタシート7の前方
への移動量を抑制することが可能となって、該センタシ
ート7側の居住性の低下を防止したうえでリヤシート8
に対する乗降性ならびに該リヤシート8側の居住性を向
上させることが可能となる。
【0031】また、ドアスイッチ38によりリヤドア1
0の開状態が検出され、且つ圧力センサ39によりセン
タシート7への着座状態が検出されたときには、コント
ローラ37により、駆動モータ29の作動が禁止される
ことになり、これにより、上記リヤドア10の開時に既
にセンタシート7に乗員が着座している場合には、該セ
ンタシート7の前方への移動が禁止されることになっ
て、不意の動作が防止されてセンタシート7側の乗員に
不快感を与えることがない。
【0032】なお、本実施例においては上記支持手段1
7をリンク機構により構成し、センタシート7の全体を
前方斜め上方に移動させるようにしたけれども、該支持
手段17の構成としてはリンク機構に限定されるもので
はなく、例えば、従来周知のシートを車体前後方向にス
ライド可能に支持するスライド機構を応用してセンタシ
ートを前方に、あるいは本実施例と同様に前方斜め上方
に移動させるように構成することも可能である。
【0033】また、上記ロック手段30によるロック状
態を解除するための操作ノブ36の操作に連動してON
・OFF動作されて駆動モータ29への通電を制御する
スイッチを設け、該スイッチを操作ノブ36の操作時に
ON状態とすることにより上記駆動モータ29を逆転さ
せることにより、センタシート7のロック解除時に該セ
ンタシート7を自動的に後方に移動させるように構成す
ることも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、第1ないし第4発明によ
れば、リヤドアの開状態が検出され、且つセンタシート
の無着座状態が検出されたときには、制御手段により駆
動手段が作動されて上記リヤドア側方に配置されたセン
タシートが支持手段を介して前方に自動的に移動される
ことになり、これにより、リヤシート前方の空間、即
ち、該リヤシートとセンタシートとの間の空間がリヤド
アの開時に自動的に拡大されることになって、リヤシー
トに対する乗降が容易となると共に、該リヤシート側の
居住性が向上することになる。
【0035】また、第2発明によれば、ロック手段によ
り、前方に移動されたセンタシートがその状態にロック
されることになり、これにより、該センタシートが不用
意にリヤシート側に移動することが確実に防止されるこ
とになって、該リヤシート側乗員の足挟み等の不測の事
態を未然に防止することができる。
【0036】更に、第3発明によれば、ロック手段によ
るセンタシートのロック状態を解除するロック解除手段
が設けられているので、リヤシート側への乗り込みを行
わない場合には、一旦に前方に移動されてその状態にロ
ックされたセンタシートのロック状態を解除して該シー
トをリヤシート側に移動させることにより、該センタシ
ート側の居住空間を拡大して居住性を向上させることが
できる。
【0037】特に、第4発明によれば、ドアスイッチに
よりリヤドアの開状態が検出され、且つ検出手段により
センタシートへの着座状態が検出されたときには、制御
手段により、駆動手段の作動が禁止されることになり、
これにより、上記リヤドアの開時に既にセンタシートに
乗員が着座している場合には、該センタシートの前方へ
の移動が禁止されることになって、該センタシートの不
意の動作が防止されてセンタシート側乗員に不快感を与
えることがない。
【0038】また、第5発明にれば、リヤドアの開状態
が検出され、且つセンタシートの無着座状態が検出され
た場合には、該センタシートが前方斜め上方に自動的に
移動されることになり、これにより、該センタシートの
シートクッション下面と車体フロアとの間に所要の空間
が形成されてリヤシート側乗員の足元スペースが確保さ
れることになる。特に、この場合、センタシートが前方
斜め上方に移動されることにより、リヤシート側乗員の
足元スペースを確保しながらセンタシートの前方への移
動量を抑制することが可能となって、該センタシート側
の居住性の低下を防止したうえでリヤシートに対する乗
降性ならびに該リヤシート側の居住性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート装置を備えた自動車の概
略側面図。
【図2】 シート装置の拡大側面図。
【図3】 支持手段およびロック手段の拡大側面図。
【図4】 図3におけるA−A線よりみた支持手段の拡
大断面図。
【図5】 駆動モータを制御する制御系のシステムブロ
ック図。
【図6】 コントローラによる駆動モータの制御動作を
示すフローチャート図。
【図7】 センタシートの移動状態を示す拡大側面図。
【符号の説明】
6 フロントシート 7 センタシート 8 リヤシート 10 リアドア 17 支持手段 29 駆動モータ 30 ロック手段 36 操作ノブ 37 コントローラ 38 ドアスイッチ 39 圧力センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントシートとその後方のセンタシー
    トおよびリヤシートとで3列に配置されたシートを有
    し、且つ上記センタシートがリヤドアの側方に位置する
    自動車において、上記センタシートを前方に移動可能に
    支持する支持手段と、該支持手段を駆動してセンタシー
    トを前方に移動させる駆動手段と、上記リヤドアの開状
    態を検出するドアスイッチと、上記センタシートに対す
    る着座の有無を検出する検出手段と、上記ドアスイッチ
    によりリヤドアの開状態が検出され、且つ上記検出手段
    によりセンタシートの無着座状態が検出されたときに該
    センタシートを前方に移動させるように上記駆動手段を
    作動させる制御手段とが設けられていることを特徴とす
    る自動車のシート装置。
  2. 【請求項2】 フロントシートとその後方のセンタシー
    トおよびリヤシートとで3列に配置されたシートを有
    し、且つ上記センタシートがリヤドアの側方に位置する
    自動車において、上記センタシートを前方に移動可能に
    支持する支持手段と、該支持手段を駆動してセンタシー
    トを前方に移動させる駆動手段と、上記リヤドアの開状
    態を検出するドアスイッチと、上記センタシートに対す
    る着座の有無を検出する検出手段と、上記ドアスイッチ
    によりリヤドアの開状態が検出され、且つ上記検出手段
    によりセンタシートの無着座状態が検出されたときに該
    センタシートを前方に移動させるように上記駆動手段を
    作動させる制御手段と、上記駆動手段により前方に移動
    されたセンタシートをその状態にロックするロック手段
    とが設けられていることを特徴とする自動車のシート装
    置。
  3. 【請求項3】 フロントシートとその後方のセンタシー
    トおよびリヤシートとで3列に配置されたシートを有
    し、且つ上記センタシートがリヤドアの側方に位置する
    自動車において、上記センタシートを前方に移動可能に
    支持する支持手段と、該支持手段を駆動してセンタシー
    トを前方に移動させる駆動手段と、上記リヤドアの開状
    態を検出するドアスイッチと、上記センタシートに対す
    る着座の有無を検出する検出手段と、上記ドアスイッチ
    によりリヤドアの開状態が検出され、且つ上記検出手段
    によりセンタシートの無着座状態が検出されたときに該
    センタシートを前方に移動させるように上記駆動手段を
    作動させる制御手段と、上記駆動手段により前方に移動
    されたセンタシートをその状態にロックするロック手段
    と、該ロック手段によるセンタシートのロック状態を解
    除するロック解除手段とが設けられていることを特徴と
    する自動車のシート装置。
  4. 【請求項4】 フロントシートとその後方のセンタシー
    トおよびリヤシートとで3列に配置されたシートを有
    し、且つ上記センタシートがリヤドアの側方に位置する
    自動車において、上記センタシートを前方に移動可能に
    支持する支持手段と、該支持手段を駆動してセンタシー
    トを前方に移動させる駆動手段と、上記リヤドアの開状
    態を検出するドアスイッチと、上記センタシートに対す
    る着座の有無を検出する検出手段と、上記ドアスイッチ
    によりリヤドアの開状態が検出され、且つ上記検出手段
    によりセンタシートの無着座状態が検出されたときに該
    センタシートを前方に移動させるように上記駆動手段を
    作動させると共に、上記ドアスイッチによりリヤドアの
    開状態が検出され、且つ上記検出手段によりセンタシー
    トへの着座状態が検出されたときには上記駆動手段の作
    動を禁止する制御手段とが設けられていることを特徴と
    する自動車のシート装置。
  5. 【請求項5】 支持手段が、センタシートを前方斜め上
    方に移動可能に支持することを特徴とする請求項1,
    2,3または4記載の自動車のシート装置。
JP25982191A 1991-09-10 1991-09-10 自動車のシート装置 Pending JPH0569765A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6773050B1 (en) * 1999-07-07 2004-08-10 Johnson Controls Technology Company Space efficient and adaptable vehicle interior
KR20150001042A (ko) * 2013-06-26 2015-01-06 현대모비스 주식회사 탑승자 승하차 편의를 위한 차량 시트 위치 조절 장치 및 그 방법

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