JPH0569573U - リキッドタンク - Google Patents

リキッドタンク

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JPH0569573U
JPH0569573U JP926892U JP926892U JPH0569573U JP H0569573 U JPH0569573 U JP H0569573U JP 926892 U JP926892 U JP 926892U JP 926892 U JP926892 U JP 926892U JP H0569573 U JPH0569573 U JP H0569573U
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JP
Japan
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refrigerant
tank
desiccant filling
liquid
liquid tank
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Application number
JP926892U
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English (en)
Inventor
徹 松崎
Original Assignee
カルソニック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】「リキッドタンク」の乾燥剤充填部に目詰まり
が生じても、冷房サイクルの作動を暫定的に継続し、タ
ンク内部の異常を外部から認識すること。 【構成】乾燥剤充填部の目詰まりによりタンク本体部内
が圧力上昇したとき、冷媒取出管に設けたバイパス弁を
開放して冷媒を直に冷媒出口部へ導くようにするととも
にバイパス弁作動時に警告を発する警告表示部材を設け
たもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用空気調和装置等に組み込まれるリキッドタンクの改良に関 する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用空気調和装置は、冷房サイクル中の余剰冷媒の貯留、気液分 離あるいは水分、塵埃の除去等を行なうためのリキッドタンクを備えている。
【0003】 例えば、実開平3−52566号公報に示された従来のリキッドタンク1は、 図4に示すように、有底筒状のタンク本体部2と、このタンク本体部2の上部開 口3を閉塞するヘッド部4とを有している。ヘッド部4は、冷媒入口部5と冷媒 出口部6とを有し、冷媒入口部5には、入口導管16が、冷媒出口部6には、出 口導管17が接続されている。入口導管16は、一端がコンデンサに連通され、 他端がタンク本体部2の内部空間と連通される通路と連通されており、また、出 口導管17は、一端が膨張弁(図示せず)に接続され、他端が冷媒取出管7が取 付けられたL字状の通路と連通されている。冷媒取出管7は、タンク本体部2の 底部2aに貯留した液冷媒のみを取り出すために、タンク本体部2の底部2a近 傍まで垂下している。冷媒取出管7の上方には、冷媒出口部6内の冷媒流動状態 を目視するためのサイトグラス8が設けられ、冷媒取出管7の中間部には、冷媒 が流通する乾燥剤充填部9が設けられている。この乾燥剤充填部9は、多数の小 孔10が開けられた支持板11、12間に乾燥剤14やグラスウール等からなる フイルタ15が収容されている。
【0004】 ヘッド部4の冷媒入口5からタンク本体部2内に流入した気液混合状態にある 冷媒は、乾燥剤充填部9を通過する間に、乾燥剤14により冷媒中の水分が吸着 される。更に、フイルタ15により、冷房サイクルを循環する冷媒中に含まれる 塵埃や異物が除去される。また同時に、タンク本体部2内に流入した気液混合状 態にある冷媒は、この乾燥剤充填部9に流入する前ないしはこれに流入した後な どにおいて気液分離され、液冷媒がタンク本体部2の底部2aに貯留される。タ ンク本体部2の下部に貯留された液冷媒は、前記乾燥剤充填部9を貫通して設け られた冷媒取出管7を通り、ヘッド部4の冷媒取出口6より出口導管17を通っ て膨張弁に導かれる。
【0005】 上記のように、リキッドタンクは、冷媒中に含まれる塵埃や異物を取り除いて これらが膨張弁まで流出するのを防止し、膨張弁の作動障害に伴う冷え不良を防 止する機能がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、長年使用したり、混入異物の多い冷媒を使用すると、異物等が乾燥 剤充填部9上に蓄積され、乾燥剤充填部9が目詰まりを起し、リキッドタンクか ら十分な冷媒がエバポレータに供給されず、冷房能力の低下を招来するという問 題があった。
【0007】 本考案は、上述した課題に鑑みてなされたもので、乾燥剤充填部に目詰まりが 生じても、リキッドタンクからエバポレータに冷媒が供給されるように、冷房サ イクルを暫定的に作動させ、タンク内部の異常を外部から即座に認識し得るリキ ッドタンクを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案のリキッドタンクは、タンク本体部と、このタンク 本体部の上部開口を閉塞するヘッド部と、このヘッド部の冷媒入口部より流入し た冷媒が内部を通るようにされた乾燥剤充填部と、前記タンク本体部の下部に貯 留された液冷媒を前記ヘッド部の冷媒出口部より外部に流出するように前記乾燥 剤充填部を貫通して設けられた冷媒取出管とを備えたリキッドタンクにおいて、 この冷媒取出管に、前記乾燥剤充填部の目詰まりによるタンク本体部内での冷媒 の圧力が上昇したときに弁体を開放して冷媒を前記冷媒出口部へと送るバイパス 弁を配設し、このバイパス弁に弁体の開放を感知するスイッチを設け、該スイッ チに警告表示部材を電気的に接続したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
乾燥剤充填部に目詰まりが生じると、乾燥剤充填部より上位のタンク本体部内 では、冷媒入口部より流入する冷媒により圧力が上昇する。この圧力が所定値以 上上昇すると、バイパス弁が開放され、冷媒入口部より流入した冷媒乾燥剤充填 部より上位のタンク本体部内の冷媒は、乾燥剤充填部中を通ることなくそのまま 冷媒取出管に導かれ、冷媒出口部より出口導管を経て膨張弁へと流れる。したが って、乾燥剤充填部において、仮に目詰まりが生じたとしても冷房能力を低下さ せることなしに、冷房サイクルの作動状態を暫定的に維持することができる。
【0010】 そして、バイパス弁の開放と同時にスイッチが作動することになり、これと電 気的に接続している警告表示部材が警告を発し、リキッドタンクの乾燥剤充填部 に目詰まりが生じていることを知らせる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案によるリキッドタンクの一実施例を示す断面図、図2は、図1 の要部断面図であり、図4に示す部材と同一部材には同一符号を付してある。
【0012】 図1において、リキッドタンク20は、有底筒状のタンク本体部2と、このタ ンク本体部2の上部開口3を閉塞するヘッド部4とを有している。ヘッド部4は 、冷媒入口部5と冷媒出口部6とを有し、冷媒入口部5には、入口導管16が、 冷媒出口部6には、出口導管17が接続されている。入口導管16は、一端がコ ンデンサに連通され、他端がタンク本体部2の内部空間と連通される通路と連通 されており、また、出口導管17は、一端が膨張弁(図示せず)に接続され、他 端が冷媒取出管7が取付けられたL字状の通路と連通されている。
【0013】 また、冷媒取出管7の真上位置のヘッド部4には、冷媒出口部6内の冷媒流動 状態を目視するためのサイトグラス8が設けられており、タンク本体部2内の中 間部には、冷媒取出管7を貫通させた乾燥剤充填部9が配設されている。 乾燥剤充填部9は、タンク本体部2内に流入した冷媒中に含まれる塵埃や異物 を取り除くもので、多数の小孔10の開設された上下の支持板11、12間に、 乾燥剤14やフイルタ15が挟持されている。
【0014】 特に、本実施例では、乾燥剤充填部9を境にして分けられるタンク本体部2の 上部側の冷媒取出管7にバイパス弁21が設けられている。バイパス弁21は、 タンク本体部2内に流入する冷媒に含まれる異物等が乾燥剤充填部9を詰らせ、 乾燥剤充填部9中を冷媒が流通せず、タンク本体部2の上部で冷媒圧力が異常に 上昇したときに作動するものである。このバイパス弁21は、弁箱22と、弁箱 22内に設けられ、緊急冷媒導入口23を開放する弁体24と、この弁体24を 緊急冷媒導入口23に対し常時は閉塞する方向に弾発付勢するばね25とからな り、上述した圧力上昇が生じたときに、弁体24が開き、タンク本体部2内と冷 媒取出管7とを連通させ、上位のタンク本体部2内の冷媒を、乾燥剤充填部9中 を通ることなくそのまま冷媒取出管7に導びき、冷媒出口部6より出口導管17 を経て膨張弁へと流すようにしている。
【0015】 また、バイパス弁21には、マイクロスイッチ26を介して警告表示部材27 が電気的に接続されている。マイクロスイッチ26は、バイパス弁21の弁体2 4が開放したときにオン状態になる。また、警告表示部材27は、マイクロスイ ッチ26がオンとなったときに、点灯または点滅してリキッドタンク20の異常 を即座に警告するものである。
【0016】 上記構成のリキッドタンク20は、次のように作用する。 コンプレッサが作動すると、コンデンサで凝縮された気液混合の冷媒が入口導 管16から冷媒入口5を介してタンク本体部2内に流入する。この冷媒は、乾燥 剤充填部9の小孔10から乾燥剤14およびフイルタ15を通って流下する間に 冷媒中の塵埃や異物が除去され、冷媒中の水分も乾燥剤14によって吸着される 。水分および異物等が除去され底部2aに貯留された液冷媒は、冷媒取出管7に より取り出され、冷媒出口部6から出口導管17を通って膨張弁に導かれる。
【0017】 運転を長期間にわたって継続していると、コンプレッサの摩耗粉、タンク本体 部2の形成材料であるアルミニウム等の粉末、腐蝕に伴う生成物等からなる異物 が冷媒に混ざり、リキッドタンク20内に流入し、乾燥剤充填部9が閉塞される ことになり、冷媒が乾燥充填部9を通って底部2aに流下しなくなる。すると、 乾燥剤充填部9の上部のタンク本体部2の圧力が異常に上昇する。
【0018】 この圧力が、所定値を越えると、ばね25の力に抗して弁体24が開き、タン ク本体部2内と冷媒取出管7とを連通され、タンク本体部2の上部内の冷媒は、 緊急冷媒導入口23から冷媒出口部6を介して出口導管17へと流出し、膨張弁 へと暫定的に送られる。この結果、冷房サイクルは停止することなく運転が継続 される。
【0019】 また、バイパス弁21の弁体24が開放すると、同時に、マイクロスイッチ2 6がオンとなり、このマイクロスイッチ26に接続された警告表示部材27が点 灯または点滅してリキッドタンク20の異常、すなわち、乾燥充填部9の目詰ま りを知らせる。この警告によりリキッドタンク20全体の交換あるいは乾燥剤充 填部9のみの交換を行なう時期が来たことを知ることができる。
【0020】 本考案は、上述した実施例のみに限定されるものではなく、実用新案登録請求 の範囲の範囲内において種々改変することができる。例えば、図3に示すように してもよい。図3は、本考案の別の実施例を示す断面図で、この実施例では、乾 燥剤充填部9がタンク本体部2の底部2aに設けられている。このような場合に は、バイパス弁21は冷媒取出管7の比較的下方位置に設けることが望ましい。 また、図4に示すリキッドタンクは、タンク本体部の下方を絞り、少量の冷媒 でも液面高さが高くなるようにし、出口導管から吸出される冷媒が必ず液冷媒と なるようにしている。これは地球環境保護のため使用冷媒量を低減することを企 図したものである。本実施例もこのようなタンク本体の使用が好ましいことは言 うまでもない。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のリキッドタンクによれば、乾燥剤充填部が目詰 まりしても、バイパス弁が冷媒を直に冷媒取出管に導いて膨張弁へと流すので、 冷房サイクルの作動状態を暫定的に維持することができる。またバイパス弁に、 スイッチを介して警告表示部材を電気的に接続してあるので、乾燥剤充填部の交 換の必要性を即座に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案によるリキッドタンクの一実施例を
示す断面図、
【図2】は、図1の要部断面図、
【図3】は、本考案によるリキッドタンクの別の実施例
を示す断面図、
【図4】は、従来のリキッドタンクの断面図である。
【符号の説明】
2…タンク本体部、 3…上部開口、4
…ヘッド部、 5…冷媒入口部、6
…冷媒出口部、 7…冷媒取出管、9
…乾燥剤充填部、 20…リキッドタン
ク、21…バイパス弁、 24…弁体、
25…ばね、 26…マイクロス
イッチ、27…警告表示部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体部(2) と、このタンク本体部
    (2) の上部開口(3)を閉塞するヘッド部(4) と、このヘ
    ッド部(4) の冷媒入口部(5) より流入した冷媒が内部を
    通るようにされた乾燥剤充填部(9) と、前記タンク本体
    部(2) の下部に貯留された液冷媒を前記ヘッド部(4) の
    冷媒出口部(6) より外部に流出するように前記乾燥剤充
    填部(9) を貫通して設けられた冷媒取出管(7) とを備え
    たリキッドタンクにおいて、この冷媒取出管(7) に、前
    記乾燥剤充填部(9) の目詰まりによるタンク本体部(2)
    内での冷媒の圧力が上昇したときに弁体(24)を開放して
    冷媒を前記冷媒出口部(6) へと送るバイパス弁(21)を配
    設し、このバイパス弁(21)に弁体の開放を感知するスイ
    ッチ(26)を設け、該スイッチ(26)に警告表示部材(27)を
    電気的に接続したことを特徴とするリキッドタンク。
JP926892U 1992-02-27 1992-02-27 リキッドタンク Pending JPH0569573U (ja)

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