JPH0569501U - レジャー用木炭コンロ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼と火力の調節を容易にした木炭を燃料と
するレジャー用木炭コンロに関するものである。 【構成】 木炭を燃料とするレジャー用コンロであっ
て、ロストル５の面積を狭くし、その上の側壁６の内面
７を上方に向かってアーチ状に拡大して開放させて構成
される。 【効果】 着火と燃焼、及び火力の調節性が良好である
と共に木炭の効率的な熱利用が図られ、更には、木炭の
原料である原木の量的節約となり、森林の保護涵養、地
球環境の維持確保にも寄与することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は木炭を燃料とするレジャー用コンロに係り、特に、燃焼と火力の調節 を容易にしたレジャー用木炭コンロに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、アウトドアー型のレジャーが増え、それに付随して戸外で木炭を燃料と するコンロも多く使用されるようになってきた。

【０００３】 それに伴って木炭の需要も急激に増大してきている。しかし、森林資源の乱伐 の弊害が世界各地で多発し、大規模な人的物質的被害が発生するに至っている。 そのため、地球資源と自然環境保護の視点から樹木の伐採が規制強化される方向 にある。従って、原木の供給量には自ずと限界があり、原木不足による木炭の生 産、供給が需要に応じられない事態も起こっている現状である。

【０００４】 他方、主に戸外で使用されるレジャー用コンロの構造は、一般的にロストルの 面積が広く、また、その空気通過スリットが広く配列されている。

【０００５】 従って、当該コンロの使用に当たっては、そのロストル面積が広いためにロス トル上に投入積載される木炭の量も多くなりがちで必要以上に消費される傾向が ある。

【０００６】 その上、投入木炭量に比べてそのロストル上に置かれる木炭の密度は粗でまば らである。このように、ロストル上の木炭の密度が小さいために、着火が悪く、 燃焼性に欠ける難点がある。

【０００７】 更に、木炭の燃焼熱はコンロ内の広い空間に放散されるため、熱利用効率が極 めて小さく、性能に劣る欠点があった。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の如き従来の課題を一挙に解決して、着火性が良好であると共 に、木炭の無駄の少ない高い熱利用効率が図られ、以て木炭の原料である原木の 量的節約、ひいては森林の保護、地球環境の維持にも資することができるなどの 省力化されたレジャー用木炭コンロを得ようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の如き観点に鑑みてなされたものであって、木炭を燃料とする レジャー用コンロであって、ロストルの面積を狭くし、その上の側壁の内面を上 方に向かってアーチ状に拡大して開放させてなるレジャー用木炭コンロを提供し ようとするものである。

【００１０】

【作用及び実施例】

以下、本考案一実施例の構成を図面を参照しながら説明する。 四隅に配設された伸縮自在の支柱１に天面開放の四角状コンロ器函２が支持さ れている。該器函２の内部にはその器函２の側面下部に設けた空気取入口３から 取り入れた空気が通気するロストル口４が開口されている。該ロストル口４は長 手方向に長く短手方向に狭い狭幅に形成されている。そして、該ロストル口４に そのロストル口４の大きさと形状に対応するロストル５が配置されている。

【００１１】 前記ロストル５の上の側壁６はその内面７が上方に向かってアーチ状に拡大し て開放されている。８は空気取入口３からの空気取入量を調節する開閉戸、９は 器函２の側面に取り付けられた取っ手、１０は支柱１の長さを固定する締付具で ある。

【００１２】 以上のように、ロストル５の面積を狭くし、その上の側壁６の内面７を上方に 向かってアーチ状に拡大して開放させてなるものであるので、ロストルの面積が 狭く、投入木炭量に比べてそのロストル上に置かれる木炭の密度は密である。従 って、ロストル上に木炭が集中的に置かれるために、着火が良好で、燃焼性に優 れている。そして、着火後、熱はアーチ状の側壁内面に沿って上方に広がり、空 気取入口３の調節により必要な燃焼と火力が効率的に得られるものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上の説明により明らかなように、着火と燃焼、及び火力の調節性 が良好であると共に木炭の効率的な熱利用が図られ、更には、木炭の原料である 原木の量的節約となり、森林の保護涵養、地球環境の維持確保にも寄与すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例の全体構成を示す平面図であ
る。

【図２】本考案一実施例の全体構成を示す一部断面した
正面図である。

【図３】本考案一実施例の全体構成を示す側面図であ
る。

【図４】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１ 支柱 ２ コンロ器函 ３ 空気取入口 ４ ロストル口 ５ ロストル ６ 側壁 ７ 内面 ８ 空気取入口３の開閉戸 ９ 取っ手 １０ 締付具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木炭を燃料とするレジャー用コンロであ
   って、ロストル５の面積を狭くし、その上の側壁６の内
   面７を上方に向かってアーチ状に拡大して開放させてな
   ることを特徴とするレジャー用木炭コンロ。