JPH0569404U - 流体圧シリンダ装置 - Google Patents

流体圧シリンダ装置

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JPH0569404U
JPH0569404U JP963592U JP963592U JPH0569404U JP H0569404 U JPH0569404 U JP H0569404U JP 963592 U JP963592 U JP 963592U JP 963592 U JP963592 U JP 963592U JP H0569404 U JPH0569404 U JP H0569404U
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JP
Japan
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cylinder
rotation
movable cylinder
movable
piston
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Application number
JP963592U
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English (en)
Inventor
正夫 東本
Original Assignee
サンマックス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】可動シリンダの回転を防止した多段式の流体圧
シリンダ装置に関し、構造が簡単であって外形の大きく
なるのを可及的に抑える。 【構成】最も外側の基本シリンダ11、外側の可動シリ
ンダ12、及び内側の可動シリンダ13を有する流体圧
シリンダ装置1であって、ヘッドカバー22の中央部に
一端部が固定され外側及び内側の可動シリンダ内に挿入
される回転防止用ロッド24と、外側の可動シリンダの
ピストン32に対して固定的に設けられた回転防止係合
部材34と、ピストンに対して一端部が固定され内側の
可動シリンダ内に挿入される回転防止用パイプ35と、
回転防止用パイプに軸方向移動可能且つ相対回転不能に
係合し、内側の可動シリンダのピストン42に対して固
定的に設けられた回転防止係合部44とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、可動シリンダ(ロッド)の回転を防止した流体圧シリンダ装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、物体を昇降させるための可搬式リフトとして、多段式の流体圧シリ ンダ装置が用いられている。
【0003】 例えば実開平1ー152994号に示される可搬式リフトは、3段形の水圧シ リンダをスタンド部によって垂直に支持するとともに、最も内側の可動シリンダ (ロッド)の先端部に物体を載せるための台を取り付けて構成されている。この ような可搬式リフトでは、水圧ポンプの駆動によって可動シリンダが伸長して台 上の物体が持ち上げられ、高所における工事又は作業の省力化及び容易化が図ら れる。
【0004】 さて、従来の多段式の流体圧シリンダ装置では、可動シリンダの回転防止機構 が設けられていないため、昇降物体が回転するおそれがあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、昇降物体が回転しないよう作業者が保持しながら昇降動作をさせ、 又は昇降動作が終わった後に元の角度位置となるよう作業者が昇降物体を回転さ せなければならなかった。
【0006】 また、昇降物体としてケージを取り付け、そのケージ内に作業者が乗り込むよ うにした場合には、ケージが回転すると非常に危険であり且つ作業が安定して行 えないので、ケージが回転しないような何らかの回転防止機構を設ける必要があ る。
【0007】 そのためには、流体圧シリンダ装置と平行に多段に伸縮する回転防止用のガイ ドを取り付けたり、流体圧シリンダ装置の全体を多段に伸縮する角パイプの内部 に装着したりすることが考えられる。
【0008】 しかし、これらの案では、構造が複雑となって装置の外形が大きくなり、また 重量が大きくなるため、特に可搬式とするためには問題があった。 本考案は、上述の問題に鑑み、可動シリンダの回転を防止するとともに、構造 が簡単であって外形の大きくなるのを可及的に抑えた流体圧シリンダ装置を提供 することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る装置は、上述の課題を解決するため、最も外側の基本シ リンダ、前記基本シリンダ内に嵌装された外側の可動シリンダ、及び前記外側の 可動シリンダ内に嵌装された内側の可動シリンダを有してなる流体圧シリンダ装 置であって、前記基本シリンダのヘッドカバーの中央部に一端部が固定され、当 該基本シリンダの軸方向に延びて前記外側及び内側の可動シリンダ内に挿入され るように設けられた回転防止用ロッドと、前記回転防止用ロッドの外周面に対し て軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、前記外側の可動シリンダのピスト ンに対して固定的に設けられた回転防止係合部と、前記外側の可動シリンダのピ ストンに対して一端部が固定され、当該外側の可動シリンダの軸方向に延びて前 記内側の可動シリンダ内に挿入されるように設けられた回転防止用パイプと、前 記回転防止用パイプの外周面に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し 、前記内側の可動シリンダのピストンに対して固定的に設けられた回転防止係合 部とを有して構成される。
【0010】
【作用】
外側の可動シリンダのピストンに対して固定的に設けられた回転防止係合部は 、基本シリンダに対して固定された回転防止用ロッドと相対回転不能に係合し、 これによって、外側の可動シリンダの基本シリンダに対する回転が防止される。
【0011】 内側の可動シリンダのピストンに対して固定的に設けられた回転防止係合部は 、外側の可動シリンダに対して固定された回転防止用パイプと相対回転不能に係 合し、これによって、内側の可動シリンダの外側の可動シリンダに対する回転が 防止される。
【0012】
【実施例】
図1は本考案に係る水圧シリンダ1の断面正面図、図2は図1の水圧シリンダ 1のヘッド側の要部を示す断面正面図、図3は図1の水圧シリンダ1のロッド側 の要部を示す断面正面図、図4は図1の水圧シリンダ1の平面図、図5は図2の 水圧シリンダ1のVーV線矢視断面図、図6は図2の水圧シリンダ1のVIーVI線 矢視断面図である。
【0013】 図1によく示されているように、水圧シリンダ1は、最も外側の基本シリンダ 11、基本シリンダ11内に嵌装された外側の可動シリンダ12、及び外側の可 動シリンダ12内に嵌装された内側の可動シリンダ13を有している。
【0014】 基本シリンダ11は、シリンダチューブ21、ヘッドカバー22、ロッドカバ ー23、回転防止用ロッド24などから、外側の可動シリンダ12は、シリンダ チューブ31、ピストン32、ロッドカバー33、回転防止係合部材34、回転 防止用パイプ35などから、また、内側の可動シリンダ13は、シリンダチュー ブ41、ピストン42、ロッド先端カバー43などから、それぞれ構成されてい る。
【0015】 図2及び図3によく示されているように、シリンダチューブ21,31,41 の下端部の内周面及び上端部の外周面にはそれぞれネジが設けられており、それ らのネジを利用して、ヘッドカバー22、ロッドカバー23、ピストン32、ロ ッドカバー33、ピストン42、及びロッド先端カバー43がネジ込まれて連結 されている。なお、連結部分のシールのためのOリング61,63,65,66 、及びダスト除去部材62,64が装着されている。
【0016】 ヘッドカバー22には、その中央部内方に円形の嵌入穴22aが設けられてお り、水圧室PCに連通する流路22bとポート81が設けられている。また図示 は省略したが、その下面には、スタンド部などに取り付けるための複数のネジ穴 が設けられている。
【0017】 図2及び図6によく示されているように、回転防止用ロッド24は、断面が正 方形の角柱状の金属材料からなり、その下端部には断面が円形の嵌入部24aが 形成され、嵌入部24aがヘッドカバー22の嵌入穴22aに嵌入し、これによ って、回転防止用ロッド24は水圧室PC内において軸方向に延びて可動シリン ダ12,13内に挿入されるように配置されて固定されている。なお、これらを 半径方向に貫通するスプリングピン25によって、互いの抜け止めがなされてい る。
【0018】 また、回転防止用ロッド24の上端部には、回転防止用ロッド24の外周面の 幅よりも大きい直径を有した円柱状のガイド部材26がボルト27によって固定 されている(図3参照)。このガイド部材26は、水圧シリンダ1の運搬時など において、回転防止用ロッド24及び回転防止用パイプ35の揺れや互いの接触 を防止するためのものである。
【0019】 ピストン32には、回転防止用ロッド24と干渉しないように円形の穴32a が設けられており、その上方の段部32bに、回転防止係合部材34、及び回転 防止用パイプ35の基部35aが4個のボルト36によって固定されている。
【0020】 回転防止係合部材34は、その外周面がピストン32の段部32bに嵌まり込 むように円形となっており、その内周面が、回転防止用ロッド24の外周面の形 状に近い正方形状であり、そのうちの互いに対向する1組の2面34a,34a が、回転防止用ロッド24の外周面と軸方向に摺動するようになっている。これ によって、回転防止係合部材34の内周面が回転防止用ロッド24の外周面と軸 方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、基本シリンダ11に対する可動シリン ダ12の回転が防止されている。
【0021】 回転防止用パイプ35は、断面が正方形の角パイプ35bと、角パイプ35b の下端部に溶接により取り付けられた基部35aとからなる。基部35aは、そ の外周面がピストン32の段部32bに嵌まり込むように円形となっており、そ の内周面が、角パイプ35bの外周面が嵌まり込むように正方形となっている。 角パイプ35bは、その内周面の幅が上述のガイド部材26の直径よりも若干大 きくなっており、また、その周面に連通用の穴35cが設けられている。
【0022】 ピストン32の外周面には、摺動用のウエアリング67及びシール用のパッキ ン68が装着されている。 図2及び図5によく示されているように、ピストン42には、角パイプ35b と干渉しないように円形の穴42aが設けられており、穴42aの上部には、回 転防止係合部44が形成されている。
【0023】 回転防止係合部44は、その内周面が、角パイプ35bの外周面に近い正方形 状であり、そのうちの互いに対向する1組の2面44a,44aが、角パイプ3 5bの外周面と軸方向に摺動するようになっている。これによって、ピストン4 2と回転防止用パイプ35とが軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、可動 シリンダ12に対する可動シリンダ13の回転が防止されている。
【0024】 ピストン42の外周面には、摺動用のウエアリング69及びシール用のパッキ ン70が装着されている。 図3及び図4によく示されているように、ロッド先端カバー43には、可動シ リンダ12,13が最も収縮したときに回転防止用ロッド24及び回転防止用パ イプ35の上端部との干渉を防止するための穴43aが設けられており、また、 水圧室PCのエア抜き用の連通穴43bが設けられ、その先端部にはプラグ45 がねじ込まれている。ロッド先端カバー43の上面には取り付け用の複数のネジ 穴46が貫通して設けられている。なお、ロッドカバー23及びロッドカバー3 3にはダストワイパーが装着されている。
【0025】 次に、上述のように構成された水圧シリンダ1の動作について説明する。 水圧シリンダ1は、その使用に際して、ヘッドカバー22の下面に設けたネジ 穴を利用して適当なスタンド部などに取り付けられる。
【0026】 水圧シリンダ1のポート81をホースを介して水圧ポンプなどに接続し、加圧 水を供給すると、加圧水は水圧室PC内に流入し、それぞれのピストン32,4 2を押圧し、それぞれの受圧面積の差によって可動シリンダ12,13は上方へ 移動して伸長動作を行う。また、弁を切り換えてポート81を水タンクに接続す ると、ロッド先端カバー43の上面に取り付けられた負荷及び自重によって、可 動シリンダ12,13は下方へ移動して収縮動作を行う。
【0027】 可動シリンダ12,13は、回転防止用ロッド24、回転防止係合部材34、 回転防止用パイプ35、及び回転防止係合部44によって、基本シリンダ11に 対して回転しないように係合しているので、ロッド先端カバー43の回転が防止 されている。
【0028】 したがって、水圧シリンダ1を例えば可搬式リフトに用いた場合には、昇降物 体が回転しないよう作業者が保持する必要がなく、安全であり、昇降物体として ケージを取り付けて作業者が乗り込み、安定した作業を行うことができる。
【0029】 しかも、回転防止のための機構が簡単であり、且つその機構が水圧シリンダ1 の内部に設けられているので、水圧シリンダ1の外径が必要以上に大きくなるこ とがなく、水圧シリンダ1の外形寸法及び重量が小さく、特に可搬式として最適 である。
【0030】 また、水圧シリンダ1は水圧によって動作するので、上昇速度及び下降速度の 制御が容易で且つ安定しており、作業環境の汚染が無く、水の入手が容易である ため水圧シリンダ1の運搬に当たって水を運搬する必要が無く、設備コスト及び 運用コストが極めて安価であるなど、多くの利点を有する。
【0031】 上述の実施例において、水圧シリンダ1を支持するためのスタンド部として、 例えば平面視が十字形の4本の主脚の各先端部にキャスターを設けたものが用い られる。その場合に、4本の主脚を、水圧シリンダ1を取り付けた基部から引き 抜いて取り外すことが可能な構造としておくとともに、基部にも移動用の補助キ ャスターを取り付けておくと、小移動に便利である。
【0032】 上述の実施例において、回転防止用ロッド24及び回転防止用パイプ35の形 状は、例えば5角形、6角形、楕円形、溝付き、その他の種々の形状とすること が可能である。水圧シリンダ1の各部の構成、形状、寸法、材質、固定方法など は、上述した以外に種々変更することができる。2段形の水圧シリンダ1につい て説明したが、3段形以上の水圧シリンダにも本考案を適用することができる。 油圧シリンダ又は空気圧シリンダなどにも適用可能である。
【0033】
【考案の効果】
本考案によると、可動シリンダの回転を防止するとともに、構造が簡単であっ て外形の大きくなるのを可及的に抑えた流体圧シリンダ装置を提供することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水圧シリンダの断面正面図であ
る。
【図2】図1の水圧シリンダのヘッド側の要部を示す断
面正面図である。
【図3】図1の水圧シリンダのロッド側の要部を示す断
面正面図である。
【図4】図1の水圧シリンダの平面図である。
【図5】図2の水圧シリンダのVーV線矢視断面図であ
る。
【図6】図2の水圧シリンダのVIーVI線矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1 水圧シリンダ(流体圧シリンダ装置) 11 基本シリンダ 12 可動シリンダ(外側の可動シリンダ) 13 可動シリンダ(内側の可動シリンダ) 22 ヘッドカバー 24 回転防止用ロッド 32 ピストン 34 回転防止係合部材(回転防止係合部) 35 回転防止用パイプ 42 ピストン 44 回転防止係合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】最も外側の基本シリンダ、前記基本シリン
    ダ内に嵌装された外側の可動シリンダ、及び前記外側の
    可動シリンダ内に嵌装された内側の可動シリンダを有し
    てなる流体圧シリンダ装置であって、 前記基本シリンダのヘッドカバーの中央部に一端部が固
    定され、当該基本シリンダの軸方向に延びて前記外側及
    び内側の可動シリンダ内に挿入されるように設けられた
    回転防止用ロッドと、 前記回転防止用ロッドの外周面に対して軸方向移動可能
    且つ相対回転不能に係合し、前記外側の可動シリンダの
    ピストンに対して固定的に設けられた回転防止係合部
    と、 前記外側の可動シリンダのピストンに対して一端部が固
    定され、当該外側の可動シリンダの軸方向に延びて前記
    内側の可動シリンダ内に挿入されるように設けられた回
    転防止用パイプと、 前記回転防止用パイプの外周面に対して軸方向移動可能
    且つ相対回転不能に係合し、前記内側の可動シリンダの
    ピストンに対して固定的に設けられた回転防止係合部と
    を有してなることを特徴とする流体圧シリンダ装置。
JP963592U 1992-02-28 1992-02-28 流体圧シリンダ装置 Pending JPH0569404U (ja)

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