JPH0568599U - ジョイントブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 容易にかつ連続的に互いに接合可能であるブ
ロックによって、接合されて得られた形を自由に変える
ことができる幼児の遊戯用のジョイントブロックを提供
する。 【構成】 ジョイントブロックの半径の異なったアーチ
状のブロック本体１，１００が樹脂等で棒状体として形
成されている。このブロック本体１，１００には、雄ボ
タン２及び雌ボタン３からなる接合用の固着具が取り付
けられている。その取り付け位置は、アーチ状端部面
４，５、両側のアーチ状面６の中央部およびアーチ状外
側面７の中央部である。この両ボタン２，３の接合は、
幼児が容易に行うことができる程度の接合力を要するだ
けであり、接合状態では複数方向にブロック本体１，１
００の接合方向に保持することができる。ブロック本体
１，１００を両ボタン２，３を利用して接合すれば、三
次元方向に形を拡大させ、曲線状の形として変えていく
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、幼児用玩具として創作の多様性を高めたジョイントブロックに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、幼児の遊戯用ブロックとしては、木製またはプラスチック製の正方形、 長方形、円形等の形状を有するものがある。そして、これらのブロックは、単独 に積み木遊びとして用いられるもの、あるいは、その表面に突起およびこの突起 を嵌合することができる穴を設けて、ブロック同士を互いに接合することができ るようにしたものもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来のブロックでは、単に積み重ねるだけでは、単純な作業である ことから、ある時間を経るとすぐに飽きてしまい、幼児には次ぎの作業へ進むこ とが容易でないことから、使用されなくなっていた。

【０００４】 また、このような単純な積み重ねから発展して、ブロック本体に接合用突起と それに嵌合する穴を設けて互いに接合することができるブロックにおいては、ブ ロック同士の接合において自由度が小さく、方向が自由に取れず、幼児の意図す るものへと自由に形付けることが困難なことから、単純な形のもので満足する初 期の段階ではよいとしても、それを経ると飽きられてしまうことになっていた。

【０００５】 本考案は、従来の上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、幼児にも 着脱が容易で、接合によって得られた形のおもしろさを十分に楽しむことができ るジョイントブロックを提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案のジョイントブロックは、所定の半径のア ーチ状の全体形状を有する棒状をした複数のブロックからなり、ブロックを半径 の異なる複数組のブロックによって構成し、ブロックの各々の複数箇所に着脱自 在の接合用固着具を設け、各ブロックを互い結合することができるようにしたこ とを特徴とする。

【０００７】 このようなジョイントブロックにおいては、接合用固着具がブロックを互いに 回転自在に結合することができると共に、所定の回転力が作用するまで互いの方 向を保持することができるようにしたことを特徴とする。

【０００８】 また、接合用固着具がブロック本体のアーチ状部分の両側端部面、両側のアー チ状側面の中央部、および前記ブロック本体の半径方向外側面の中央部に設けら れていることを特徴とする。

【０００９】 さらに、ブロックが各組ごとに色分けして着色されていることを特徴とするジ ョイントブロック。

【００１０】 そして、ブロック本体が断面を矩形、円形等の適宜の形状をした棒状体からな ることを特徴とする。

【００１１】

【作用】

上記のようなジョイントブロックにおいては、所定の半径のアーチ状の複数の ブロックを、半径の異なる複数組のブロックとし、そのブロックの着脱自在の接 合用固着具によって、ブロックを次々に連続的に接合していくことができ、その 形を三次元方向に大きくしていくだけでなく、半径の異なるアーチ状のブロック を組合せていくことができるので、その形は通常見られない、特に幼児にとって は、非常に興味深い曲線状の形へ発展させていくことができる。

【００１２】 そして、接合用固着具は、幼児にとって容易に着脱が可能で、接合時に回転自 在であるので、幼児が次々とブロックを容易に接合して、接合された後でもその 向きを変えることができ、全体の形も自由に変えることができる。そして、接合 用固着具は、ブロックの互いの方向を保持することができるようにしてあるので 、ある程度の力が作用しても、その形を保持するので、幼児にとっても取り扱い やすい。

【００１３】 また、接合用固着具は、ブロック本体のアーチ状部分の端面に設けられている ので、ブロックを次々と連続的接合させていくことができ、また、ブロック本体 のアーチ状側面側および半径方向外側面に設けているので、連続的だけでなく、 いくつにも枝分かれして接合することができ、作られて形をさらに変化に富んだ ものとすることができる。

【００１４】 さらに、半径の異なるアーチ状のブロクを各組ごとに色分けして着色し、その 形状も断面を種々の形状にすることにより、作られて形をさらに興味深いものへ と変えることができる。

【００１５】

【実施例】

実施例について図面を参照して以下のごとく説明する。 本考案の一実施例であるジョイントブロックを、図１（Ａ）および図１（Ｂ） に示すものについて説明するが、これらは、中心半径ｒが２７ｍｍの半円のアー チ状をしたブロックであり、本体１をＡＢＳ樹脂で中空となるよう、長手方向に 半体づつ成形して結合することにより形成されたものである。ブロック本体１の 断面は、第４図に示すようにほぼ正方形の形状にされている。そして、ブロック 本体１には、ブロック接合用の固着具であるボタン２，３が設けられており、雄 ボタン２と雌ボタン３が各面に取り付けられている。図１（Ａ）では、本体１の 両側端部面４，５に、それぞれ雄ボタン２と雌ボタン３が取り付けられている。 また、ブロック本体１のアーチ状面６には、その中央部に雌ボタン３が、半径方 向の外側面７には、その中央部に雄ボタン２が、かつ反対側のアーチ状面には、 その中央部に雌ボタン３が取り付けられている。

【００１６】 この接合用固着具の雄ボタン２は、ブロック本体１のアーチ状面６に設けた取 り付け用凹部６１に、位置決め用突部２２を有する突部保持体２１を挟むように 嵌合体２５が配置されて、ブロック本体１の内部に位置した固定具２９に対して ビス２７によって固定されている。この嵌合体２５の外側に突出する端部には外 方への隆起部２６を有している。また、雌ボタン３は、ブロック本体１の半径方 向外側面７に設けられた取り付け用凹部７１に配置され、外側面７とほぼ同平面 となる外周部に、円周方向に同一間隔で８箇所に位置決め用凹部３１が雄ボタン の位置決め用突部２１と係合するように形成され、中央に位置した雄ボタン２の 嵌合体２５が嵌合する凹部３２には、その外側部に半径内方に突出した内方隆起 部３３を形成して、雄ボタン２の外方隆起部２６と係合して、容易な離脱を回避 するようにされている。また、取り付け用凹部７１に配置された雌ボタン３は、 雄ボタン２と同様に、ブロック本体１の内部に位置された固定具２９に対して、 ビス３５によって固定される。

【００１７】 そして、この両ボタン２，３の嵌合は、３歳ぐらいの幼児でも容易に着脱する ことができるだけでなく、接合状態でも、互いに回転可能な係合状態となるよう な嵌合寸法にされている。この係合状態では、上記雄ボタンの位置決め用突部２ １と雌ボタン３の位置決め用凹部３１との係合によって、接合されたブロック本 体１が互いに回転されると、係合位置を異ならせて、所定の回転力が作用するま では、その位置にブロック本体１を保持することができる。

【００１８】 ブロック本体は、図１（Ａ）および図１（Ｂ）に示すものと、そのアーチ状の 本体の半径を異ならせたものが、図２（Ａ）、図２（Ｂ）に示されている。この ブロック本体１００は、ブロック本体１に対して、中心半径ｒ′を５４ｍｍにし ていることそして全体寸法以外はその構造が同一に形成され、図３に示すように 、図１（Ａ）および図１（Ｂ）に示すものと組み合わせて、接合することができ る。そして、図３に点線で示すように、その方向を変えることもできる。

【００１９】 以上の構成のブロック本体１，１００は、その両側端部面４，５に取り付けら れた雄ボタン２と雌ボタン３とを互いに接合していくと、アーチ状をした各ブロ ック本体１，１００を連続させるので、曲線状の形が得られ、従来のブロックに おけるような直線的な形とは違った、幼児にとっては興味をそそる形が自由に得 ることができる。そして、接合状態では、ブロック本体同士がある程度の回転力 が作用するまでは、その接合状態を保持しながら、自由にブロック本体同士を回 転させることができ、三次元方向にも形を変えることができ、幼児でも取り扱い が容易である。

【００２０】 そして、接合用固着具の両ボタン２，３は、ブロック本体１，１００の両側の アーチ状側面６および半径方向のアーチ状外側面７の中央部に設けられているの で、上記のような連続的な接合だけでなく、枝分かれして接合することができ、 三次元方向に延長させてさらに異なった形に発展させて行くことができる。

【００２１】 また、ジョイントブロックとして、半径の異なったアーチ状のブロック本体１ ，１００を複数個づつ複数組のブロックにした場合、複数個づつあるいは各組ご とに色分けして着色すれば、さらに興味を引き付けるものとすることができる。

【００２２】 さらに、ブロック本体１，１００の断面を四角形にしたが、他の形状のもの、 例えば、長方形等の矩形、円形、楕円形等にしても、接合の際にそれらの形状の ものを組み合わせれば、さらに形の変化を与えることができる。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、上記構成のジョイントブロック は、以下のような効果を奏する。 (1) 所定の半径を有する複数の棒状のブロック本体からなり、半径の異なった 複数組のブロックとし、ブロック本体の各々の複数箇所に着脱自在の接合用固着 具を設けたので、連続的な曲線状の接合が可能となり、その形をつぎつぎと変え て行くことができ、幼児の興味を従来のもののようにすぐに飽きさせてしまうこ となく、アーチ状の形状の積み重ねで、三次元方向の形が得られて、意外な形状 への期待による創作意欲を持続させることができる。

【００２４】 (2) ブロック本体を接合する固着具は、ブロック本体を互いに回転自在に接合 し、かつその接合方向を保持することができるので、三次元的な形が容易に得ら れ、またその形を保持するのも容易であるので、幼児であっても取り扱いが簡単 である。

【００２５】 (3) 接合用固着具は、その取り付け位置をブロック本体の両側部端面、アーチ 状側面およびアーチ状の半径方向外側面の中央部に取り付けたので、接合による 形が連続的だけでなく、分岐されてさらに三次元方向への形を発展させることが でき、形の面白さをさらに増大させることができる。 以上のような利点によって、本考案のジョイントブロックは、ブロック本体の 着脱自在な接合、接合時の回動を可能とすることによる形の変化を楽しむことが でき、次々に変形させていくという幼児の遊技具として優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】(A) は、本考案の一実施例に係るジョイントブ
ロックのブロック本体を示す斜視図。(B) は、図１Ａの
ブロック本体の半径方向の外側からみた斜視図。

【図２】(A) は、本考案の実施例のジョイントブロック
における異なった半径のブロック本体の斜視図。(B)
は、図２Ａのブロック本体の半径方向外側からみた斜視
図。

【図３】本考案のジョイントブロックの接合された状態
を示す全体斜視図。

【図４】図１ＡにおけるIV−IV線に沿った断面図。

【符号の説明】

１，１００ ブロック本体 ２ 雄ボタン（接合用固着具） ３ 雌ボタン（接合用固着具） ４，５ 端部面 ６ アーチ状側面 ７ 半径方向外側面

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の半径のアーチ状の全体形状を有す
   る棒状をした複数のブロックからなり、該ブロックを半
   径の異なる複数組のブロックによって構成し、該ブロッ
   ク−の各々の本体複数箇所に着脱自在の接合用固着具を
   設け、前記各ブロックを互い結合することができるよう
   にしたことを特徴とするジョイントブロック。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のジョイントブロックに
   おいて、前記接合用固着具が前記ブロックを互いに回転
   自在に結合することができると共に、所定の回転力以上
   が作用するまでは互いの方向を保持することができるよ
   うにしたことを特徴とするジョイントブロック。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のジョイントブロックに
   おいて、前記接合用固着具が前記ブロック本体のアーチ
   状部分の両側端部面、両側のアーチ状側面の中央部、お
   よび前記ブロック本体の半径方向外側面の中央部に設け
   られていることを特徴とするジョイントブロック。
4. 【請求項４】 請求項１に記載のジョイントブロックに
   おいて、前記ブロックが各組ごとに色分けして着色され
   ていることを特徴とするジョイントブロック。
5. 【請求項５】 請求項１に記載のジョイントブロックに
   おいて、前記ブロック本体が断面を矩形、円形等の適宜
   の形状をした棒状体からなることを特徴とするジョイン
   トブロック。