JPH056841B2 - - Google Patents

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JPH056841B2
JPH056841B2 JP61089593A JP8959386A JPH056841B2 JP H056841 B2 JPH056841 B2 JP H056841B2 JP 61089593 A JP61089593 A JP 61089593A JP 8959386 A JP8959386 A JP 8959386A JP H056841 B2 JPH056841 B2 JP H056841B2
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Japan
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fuel member
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ultrasonic
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Inventor
Toshihiro Yasuda
Yasuhiro Hatsutori
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH056841B2 publication Critical patent/JPH056841B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、沸騰水型原子炉における使用済燃料
集合体のチヤンネルボツクスあるいは燃料被覆管
等の全長を、遠隔操作により水中で精密に測定す
る沸騰水型原子炉における燃料部材の長さ測定方
法およびその装置に関する。
(従来の技術) 第8図に沸騰水型原子炉の炉心に装荷される燃
料集合体の構成を示している。
燃料集合体1は、多数の燃料棒2を上部タイプ
レート3および下部タイプレート4によつて固定
し、その外周側にチヤンネルボツクス5を取付け
た構成とされている。このような燃料集合体1の
チヤンネルボツクス5や燃料棒2の燃料被覆管2
aはジルコニウム合金等を素材としているが、こ
れらは原子炉の運転中、高速中性子の照射によつ
て、軸方向に成長することが知られている。
ところで、一般にチヤンネルボツクス5の上端
は上部タイプレート3にチヤンネルフアスナ6に
よつて固定され、下端は下部タイプレート4に嵌
合されている。このチヤンネルボツクス5と下部
タイプレート4との嵌合深さは、使用後の洗浄時
に機械的操作で自動的に分解することが可能な適
度の値に設定されている。
このような構成の燃料集合体1にあつて、初装
荷のものでは、チヤンネルボツクス5が照射成長
によつて伸びた場合でも、それと同時に燃料被覆
管2aの全長も大きくなることから、チヤンネル
ボツクス5と下部タイプレート4との嵌合余裕Z
は大きく変化することがない。
ところが、使用効率向上のためにチヤンネルボ
ツクス5を一旦使用した後に再び新たな燃料棒2
と組合せて使用したような場合には、新燃料棒2
の照射成長による燃料被覆管2aの伸びに比べて
チヤンネルボツクス5が再度の照射成長によつて
大きく伸びることがある。このような場合には、
下部タイプレート4との嵌合余裕Zが小さくな
り、両者が干渉して固着状態となり、チヤンネル
ボツクス5の寿命制限要因となる可能性がある。
そこで、そのような場合にはチヤンネルボツク
ス5を新燃料棒2に再装着する前に、そのチヤン
ネルボツクス5の全長を測定し、干渉が起り得な
い長さであることを確認しておけば前記の不具合
は容易に回避できると考えられる。なお、燃料被
覆管2aに過大な照射成長が生じて燃料集合体1
の全長が著しく変化するような場合にも、他の機
器との取合上の問題が生ずるため燃料集合体1自
体の長さを測定することも重要な技術課題となり
得る。また、このような照射チヤンネルボツクス
5や燃料被覆管2aの全長を測定する場合におい
ては、放射線被曝防護の点から、そのような被放
射化部材を燃料貯蔵プール内等の放射線遮蔽領域
で行なうのが一般的である。
従来このような長さ測定を行なう場合には、水
中で測定対象物にスケールを当て、テレビカメラ
で寸法を直接読み取ることなどが考えられてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) 例えば燃料貯蔵プール内等は各種の機器が設置
されており、長さ測定用の広いスペースを特別に
設けることは困難である。このため、テレビカメ
ラ等を利用する手段では操作が煩雑となつて能率
よく測定することができず、高精度の測定を迅速
に行なうことが比較的困難である。
そこで近年、超音波による距離測定技術を適用
して燃料部材の長さ測定を行なうことが提案され
(例えば特開昭60−195412号公報等)、高精度の測
定を迅速に行なうことが可能となつている。
ところで、一般に超音波による距離測定技術に
おいては、被測定物に対して超音波センサ軸心を
垂直にして対向設置し、被測定物に対する表面か
らの超音波の戻り時間を測定することにより実施
されており、沸騰水型原子炉の燃料集合体を燃料
貯蔵プール内で測定するような場合には、水中で
吊下げ等された垂直な燃料集合体に対し、超音波
を垂直方向あるいは水平方向に発振および受信し
て、その測定を実施している。
しかるに、沸騰水型原子炉における燃料部材の
超音波による長さ測定上には種々の問題がある
め。すなわち、チヤンネルボツクスや燃料被覆管
等の燃料部材を能率よく長さ測定するためには、
これら燃料部材を原子炉圧力容器から取出した状
態、つまり上部タイプレートおよび下部タイプレ
ートに装着したままで測定することが望ましい。
また、高精度の測定を行うためには燃料部材を
燃料貯蔵プール内に固定支持すると同時に、測定
器具も定位置に固定設置しておくことが望まし
い。
さらに、測定場所である燃料貯蔵プール内には
燃料貯蔵ラツクその他、多くの機器が設置されて
おり、広い測定スペースを確保することが難しい
ため、燃料部材の長さ測定位置を幅狭としてスペ
ースを有効利用し、それに沿うよう燃料部材を垂
直にして測定位置への吊下しおよび吊上げによる
搬送動作を行なわせることが望ましい。
一方、同一頒振動子により超音波を発受信する
超音波センサを用い、エコー検出によつて長さ測
定を行う技術において、従来では前記のように超
音波の照射方向を測定対象物の平坦面に直交させ
るのが一般的であつた。
この技術を踏襲して燃料部材の長さ測定を行う
とすれば、超音波センサを燃料部材の長手方向ま
たはこれと直交する方向に配置することになる。
ところが超音波センサを燃料部材の長手方向に
配置する場合には、前記要望に沿うように燃料部
材を垂直にしたとき、超音波センサが燃料部材の
上下に配置することになり、上方の超音波センサ
が燃料部材と吊下および吊上動作の際に干渉する
ことになる。これを避けるためには、超音波セン
サを可動式構成とせざるを得ず、前記要望に反す
る結果となる。
また、超音波センサを燃料部材の長手方向と直
交する方向に配置する場合には、超音波センサが
横方向に位置することになり、前記要望に反して
測定装置構成が幅広がりとなり、スペースの有効
利用が図れない。さらに、この場合には、燃料部
材であるチヤンネルボツクスや燃料被覆管等の厚
みが比較的小さく、上部タイプレートおよび下部
タイプレートに装着した状態では段差が小さいた
め、チヤンネルボツクス等の端部が平坦となつ
て、部材端部の検出精度ひいては長さ測定精度が
低下し、前記要望に沿うことが難しい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、広い作業スペースを必要とすることなく、放
射性部材の長さ測定を能率よく、かつ高精度で行
なうことができる沸騰水型原子炉における燃料部
材の長さ測定方法およびその装置を提供すること
を目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明に係る沸騰水型原子炉における燃料部材
の長さ測定方法は、沸騰水型原子炉における燃料
部材を水中に没入させた放射線遮蔽状態下で測定
位置に吊下し、その測定位置で燃料部材の上下端
部を支持して垂直に固定し、その燃料部材の上端
エツジ部および下端エツジ部に斜め上方および斜
め下方からそれぞれ超音波を当て、その各エツジ
部から戻る反射波を検出することにより、その各
超音波発振位置から燃料部材の上下端エツジ部ま
での斜め方向距離を求め、その各距離を垂直方向
の距離にそれぞれ変換するとともに、その垂直方
向の距離の和を、予め設定した各超音波発振位置
間の垂直方向相対距離から減算することにより、
燃料部材の長さを測定することを特徴とする。
また、本発明に係る沸騰水型原子炉における燃
料部材の長さ測定装置は、沸騰水型原子炉におけ
る燃料部材を水中で上方から抜差し可能に支持し
て垂直に固定する支持装置と、支持される燃料部
材の上端エツジ部および下端エツジ部にそれぞれ
斜め上方および斜め下方から対向して、かつ前記
燃料部材の吊上および吊下動作範囲内で前記燃料
部材と干渉しない配置で設けられた上下一対の超
音波センサと、この各超音波センサに接続して前
記支持装置から離間した位置に設けられ、前記各
センサの出力波の制御および反射波の信号処理を
行なう信号処理装置と、この信号処理装置からの
出力信号に基づいて各センサから前記燃料部材の
上下端エツジ部までの斜め方向距離をそれぞれ求
め、その各値を垂直方向距離に変換するととも
に、その垂直方向距離の和を予め設定した各セン
サ間の垂直方向相対距離から減算して前記燃料部
材の長さを演算する演算処理装置とを具備してな
ることを特徴とする。
(作用) このような本発明によれば、沸騰水型原子炉の
燃料部材、特に使用済燃料集合体のチヤンネルボ
ツクスや燃料集合体被覆管等の長さ測定を、燃料
貯蔵ブール内で遠隔操作という多くの規制の下で
能率よく、かつ高精度で、しかもスペースを有効
に利用して行なうことができるようになる。
すなわち、垂直に固定支持される燃料部材の上
端エツジ部および下端エツジ部にそれぞれ斜め上
方および斜め下方から対向して、かつ燃料部材の
吊上げおよび吊下げ動作範囲内で燃料部材と干渉
しない配置で設けた超音波センサを使用し、その
燃料部材の上端エツジ部および下端エツジ部から
のエコー検出を行うものである。
これにより、極めて狭い範囲ではあるが、燃料
部材の上下端エツジ部において超音波が直接に、
または端面を経て間接的に反射され、比較的容易
な音圧レベルの調整によつて、エコーとして明確
に検出できるようになる。一方、エツジ部以外で
は殆ど全ての超音波がV形反射により放散され、
エコーが検出されない。したがつて、通常の方法
によつては測定精度が低下するという前記問題点
を克服できるようになる。
また、超音波センサは傾斜設置により燃料部材
との干渉なく固定配置でき、しかも燃料部材とセ
ンサとの間の距離も小さくなるので幅方向のスペ
ースも縮小できるようになる。したがつて、本発
明の方法によれば、燃料部材の上下端部の位置を
検出し、その超音波発振位置間の距離を基準とし
て演算することにより、燃料部材の全長を遠隔操
作によつて容易かつ高精度で、しかも広い作業ス
ペースを必要とすることなく測定できる。
また、本発明の装置によれば、複雑な可動部を
有さず比較的簡単であり、しかも超音波センサを
傾斜配置としたことにより、横幅寸法が小さくな
り、細長な構成となることから、燃料プール内の
スペースを有効に利用できる。そして、操作は既
設の燃料交換機等を用いて短時間で能率よく行な
えるものであり、大量の測定に対しても有効とな
る等の作用効果が奏される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図〜第7図を参
照して説明する。
この実施例は一旦燃焼に供した沸騰水型原子炉
の燃料集合体のチヤンネルボツクスを長さ測定す
る場合についてのものである。
なお、燃料集合体およびチヤンネルボツクスの
構成については第8図に示したものと同様である
から、図の対応部分に第8図と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
まず、測定装置の構成を説明する。
第1図は装置全体の概略構成を示し、第2図に
は装置要部の配置構成を詳細に示している。
第1図において、11は原子炉建屋上部に設け
られた燃料貯蔵プールであり、内部に図示しない
使用済燃料貯蔵ラツク等を設置するとともに、放
射線遮蔽用のプール水12を収容している。この
燃料貯蔵プール11の一側底部にチヤンネルボツ
クス5を支持するための支持装置13を設けてい
る。
支持装置13は燃料集合体1の下端部を支持す
る下部支持台4と、この下部支持台14上に立設
した柱状のフレーム15と、このフレーム15に
突設され、燃料集合体1の上端部近傍を支持する
上部サポート16とから構成される。下部支持台
14は燃料貯蔵プール11の底部に載置され、上
面部に第2図に示すように、燃料集合体1の下部
タイプレート4を嵌合する球面状の凹部17を有
している。この凹部17によつて燃料集合体1の
水平位置が定められる。また、上部サポート16
は上下方向に開口する枠状をなし、その中に燃料
集合体1のチヤンネルボツクス5部を上方から抜
差しできるようになつている。そして、この上部
サポート16の開口部中心線と下部支持台14の
凹部17の中心線とを垂直線上で一致させてい
る。これにより、チヤンネルボツクス5を上部サ
ポート16と下部支持台14とで垂直に保持する
ようにしている。また、上部サポート16は、チ
ヤンネルボツクス5の上端部よりも低い部位を支
持する高さとし、チヤンネルボツクス5の上端エ
ツジ部を水中で表出させるようにしている。
一方、チヤンネルボツクス5の長さを測定する
手段として超音波位置検出器18および演算処理
装置19を設けている。
超音波位置検出器8はフレーム15に取付けた
上下一対の超音波センサ20,21とこれに接続
して燃料貯蔵プール11の外部離間位置に設けた
信号処理装置22とからなる。なお演算処理装置
19も燃料貯蔵プール11の外部離間位置に配置
している。
上方の超音波センサ(以下、上部センサとい
う)20はフレーム15の上部に下向きに傾斜し
て取付けてある。そして、センサ取付角、即ち垂
直面に対する上部センサ20の交差角度θ1を10〜
40゜の範囲で一定角度に設定している。これによ
り、支持装置13で支持したチヤンネルボツクス
5の上端エツジ部5aに斜め方向から超音波出力
波を発振するとともに、その上端エツジ部5aか
らの端部エコーを受信するようにしている。
また、下方の超音波センサ(以下、下部センサ
という)21はフレーム15の下部に上向きに傾
斜して取付けてある。この下部センサ21のセン
サ取付角、即ち垂直面との交差角度θ2も10〜40゜
の範囲内で定め、チヤンネルボツクス5の下端面
5bに斜め方向から超音波出力波を発振するとと
もに、の下端面5bからの端部エコーを受信する
ようにしている。
第3図は信号処理装置22および演算処理装置
19の系統構成を示している。
第3図に示すように、信号処理装置22は超音
波検出回路23と信号処理回路24とを有する。
超音波検出回路23は上、下部センサ20,21
が発振する超音波出力波の強度を制御するととも
に、その上、下部センサ20,21が受信する超
音波信号101,102を検出し、それに基づく
検出信号103,104を信号処理回路24に出
力する。信号処理回路24は例えばAD変換回路
からなり、検出信号103,104を波形処理し
て、位置検出信号105,106を演算処理装置
19に出力する。
演算処理装置19は演算処理回路25、記憶装
置26、プリンタ27、CRT28およびキーボ
ード29等を含む構成としている。記憶装置26
には例えばセンサ20,21間の垂直方向相対距
離等が記憶されている。そして、演算処理回路2
5では、信号処理装置22から出力される位置検
出信号105,106と、記憶装置26から出力
されるデータ信号107とに基づいてチヤンネル
ボツクス5の長さ演算が行なわれ、その演算処理
信号108,109がプリンタ27およびCRT
28に出力される。
次に測定方法について説明する。
まず、使用済燃料集合体1を図示ない燃料交換
装置のクレーン等によつて燃料貯蔵プール11に
水中搬送する。この燃料集合体1を第1図に示す
ように支持装置13に吊降し、垂直に保持する。
燃料集合体1に取付けられている長さ測定対象物
としてのチヤンネルボツクス5は前述したよう
に、上下端部が表出した状態となつている。そこ
で、このチヤンネルボツクス5の上下端部の位置
を上、下部センサ20,21によつて検出し、そ
の結果に基づき演算処理装置19によつてチヤン
ネルボツクス5の長さを求める。
第2図によつて測定概念を説明する。
チヤンネルボツクス5の長さをlとすると、こ
の長さlは上、下部センサ20,21中心間の相
対距離Lから、上、下部センサ20,21とチヤ
ンネルボツクス5上、下端部との間の垂直距離
Y1,Y2の和を減じた値である。したがつて、下
記(1)式が成立する。
l=L−(Y1+Y2) ……(1) なお、前記の如くLの値は記憶装置26に記憶
されている。
一方、上部センサ20とチヤンネルボツクス5
上端部との間の斜め方向の絶対距離をS1とすると
Y1は下記(2)式により求められる。
Y1=S1cosθ1 ……(2) 同様に、下部センサ21とチヤンネルボツクス
5下端部との間の斜め方向の絶対距離をS2とする
と、Y2は下記(3)式により求められる。
Y2=S2cosθ2 ……(3) なお、cosθ1,cosθ2の値も記憶装置26に記憶
されている。
第4図は上部センサ20によるS1の検出作用を
詳細に示している。いま、チヤンネルボツクス5
が第4図の実線の状態にあるとする。この状態で
上部センサ20から発振した超音波は、チヤンネ
ルボツクス5の上端エツジ部5aで反射し、矢印
W0で示す反射経路をとる。この反射経路W0に沿
う反射波、即ち端部エコーが出力波とともに上部
センサ20によつて検出される。このときの波形
を第5図に示している。なお、出力波のピーク値
に比較して反射波のピーク値が小さいため、この
場合は超音波検出回路23の感度を十分高くする
必要がある。この第5図の信号に基づき演算処理
装置25によつてS1が下記(4)式により求められ
る。
S1=V0・tD ……(4) [V0:水中での音速 tD:超音波の入出力時間] この求められたS1が前記(2)式の演算要素として
入力される。
なお、上部センサ20の取付角について、θ1
45°付近に設定して実験したところ、表面波の影
響が出て、端部エコーが乱れることが認められ
た。そして、前記の如くθ=10゜〜40゜の範囲では
良好な端部エコーが表われることが認められた。
ところで、上部センサ20の有効径をD1とす
ると、軸方向長さが変化するチヤンネルボツクス
5の上端エツジ部5aについての測定可能な範囲
は、このD1と取付角θ1とによつて定まることに
なる。したがつて、前記装置構成については、燃
料集合体1の寸法公差およびチヤンネルボツクス
5の照射成長による最大伸びを考慮して、チヤン
ネルボツクス5の上部エツジ部の測定範囲を定
め、これに従つてD1,θ1を選定する。
また、チヤンネルボツクス5と上部センサ20
との干渉を避けるため、チヤンネルボツクス5の
外周面と上部センサ20゜の先端エツジ部との間の
距離X1を定め、そのセンサ取付位置を設定する。
このようにして所定位置に取付けた上部センサ
20を使用して、センサ中心でS1を測定したのが
前記の例であるが、これは理想的な場合であつ
て、実際的にはセンサ中心から外れた位置でS1
測定を行なう場合が多い。
即ち、いまチヤンネルボツクス5の上端部が照
射成長により、第4図に仮想線で示す位置まで伸
びた場合を考える。この場合の超音波の経路は矢
印W1で示すようにセンサ中心から垂直方向でδ
だけずれるので、このδを補正値として演算処理
装置25に入力しておく必要がある。
第6図は上部センサ20の出力値に基づく燃料
チヤンネル5端部の移動量Δyと、マイクロメー
タによる実施値Δy′との関係を示したものであ
る。このようなΔyとΔy′との差δを補正値として
入力する。なお、第6図に示されるように、超音
波の経路がずれると、音圧レベル等が変化し、δ
も微妙に変化するため、この値は経験的に求めて
おくことが必要である。
第7図は下部センサ21によるS2の検出作用を
詳細に示している。上部センサ20によるS1の検
出作用と略同様であるが、超音波の反射がチヤン
ネルボツクス5の下端面5bと下部タイプレート
4の外周面とで行なわれる点が異なる。即ち、超
音波の経路はW3またはW4で示すようになる。こ
の場合、超音波の経路が変化しても、常にチヤン
ネルボツクス5の下端面を介しての反射時間は一
定であるため、端部エコーによつて測定される斜
め方向の距離は常にS2となる。また、反射波強度
が大であるため、センサ出力は上部センサ20の
場合よりも小さく制御される。なお、下部センサ
21による端部エコー検出についても、センサ取
付角θ0が10゜〜40゜の範囲が最も好ましいことが認
められた。なお、図のD2はセンサ有効径を示す。
以上のようにして検出されるS1,S2に基づい
て、前記(1),(2),(3)式の演算が行なわれ、チヤン
ネルボツクス5の長さlが求められ、その出力信
号108,109がプリンタ27あるいはCRT
28等に入力されるものである。
以上の実施例によれば、超音波センサ20,2
1により、チヤンネルボツクス5の上下端部の位
置を検出し、その超音波センサ20,21間の距
離を基準として演置することにより、チヤンネル
ボツクス5の全長を燃料集合体1に取付けた状態
で遠隔操作によつて容易に、かつ高精度で測定す
ることができる。
また、装置構成については、複雑な可動部を有
さず比較的簡単であり、しかも超音波センサ2
0,21を傾斜配置としたことにより、横幅寸法
が小さくなり、細長な構成となることから、燃料
プール11内のスペースを有効に利用できる。そ
して、操作は例えば既設の燃料交換機等を用いて
短時間で能率よく行なえるものであり、大量の測
定に対しても有効である。また、メンテナンスも
容易で、被曝低減に有効である。
特に測定精度に関しては、高い精度(例えば全
長4240mmの測定に対し±1mm以下)が得られるこ
とが確認された。
なお、上記実施例では、本発明をチヤンネルボ
ツクスの長さ測定に適用したが、燃料被覆管その
他鋭角なエツジまたは反射面を端部に有する燃料
部材の長さ測定に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明に係る沸騰水型原子炉に
おける燃料部材の長さ測定方法およびその装置に
よれば、沸騰水型原子炉の燃料部材、特に使用済
燃料集合体のチヤンネルボツクスや燃料被覆管等
の長さ測定を、燃料貯蔵プール内での遠隔操作と
いう多くの規制の下で能率よく、かつ高精度で、
しかもスペースを有効に利用して行なうことがで
きる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略構成図、
第2図は第1図の要部を拡大して示す図、第3図
は第1図に示す装置の回路構成を示すブロツク
図、第4図は上部センサによる測定方法を示す
図、第5図は超音波の波形を示す図、第6図は補
正値を示すグラフ、第7図は下部センサによる測
定方法を示す図、第8図は測定対象物を一部断面
図で示す側面図である。 5…チヤンネルボツクス、11…燃料貯蔵プー
ル、13…支持装置、19…演算処理装置、2
0,21…超音波センサ、22…信号処理装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 沸騰水型原子炉における燃料部材を水中に没
    入させた放射線遮蔽状態下で測定位置に吊下し、
    その測定位置で燃料部材の上下端部を支持して垂
    直に固定し、その燃料部材の上端エツジ部および
    下端エツジ部に斜め上方および斜め下方からそれ
    ぞれ超音波を当て、その各エツジ部から戻る反射
    波を検出することにより、その各超音波発振位置
    から燃料部材の上下端エツジ部までの斜め方向距
    離を求め、その各距離を垂直方向の距離にそれぞ
    れ変換するとともに、その垂直方向の距離の和
    を、予め設定した各超音波発振位置間の垂直方向
    相対距離から減算することにより、燃料部材の長
    さを測定することを特徴とする沸騰水型原子炉に
    おける燃料部材の長さ測定方法。 2 沸騰水型原子炉における燃料部材を水中で上
    方から抜差し可能に支持して垂直に固定する支持
    装置と、支持される燃料部材の上端エツジ部およ
    び下端エツジ部にそれぞれ斜め上方および斜め下
    方から対向して、かつ前記燃料部材の吊上および
    吊下動作範囲内で前記燃料部材と干渉しない配置
    で設けられた上下一対の超音波センサと、この各
    超音波センサに接続して前記支持装置から離間し
    た位置に設けられ、前記各センサの出力波の制御
    および反射波の信号処理を行なう信号処理装置
    と、この信号処理装置からの出力信号に基づいて
    各センサから前記燃料部材の上下端エツジ部まで
    の斜め方向距離をそれぞれ求め、その各値を垂直
    方向距離に変換するとともに、その垂直方向距離
    の和を予め設定した各センサ間の垂直方向相対距
    離から減算して前記燃料部材の長さを演算する演
    算処理装置とを具備してなることを特徴とする沸
    騰水型原子炉における燃料部材の長さ測定装置。
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