JPH0568264B2 - - Google Patents

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JPH0568264B2
JPH0568264B2 JP62137043A JP13704387A JPH0568264B2 JP H0568264 B2 JPH0568264 B2 JP H0568264B2 JP 62137043 A JP62137043 A JP 62137043A JP 13704387 A JP13704387 A JP 13704387A JP H0568264 B2 JPH0568264 B2 JP H0568264B2
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JP
Japan
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deodorizing
regenerated cellulose
phthalocyanine
metal complex
performance
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JP62137043A
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Akira Morimoto
Itaru Kimura
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Kojin Co Ltd
Original Assignee
Kojin Co Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフタロシアニンの金属錯体を含有し高
性能の消臭性並びに消臭性能の耐洗濯性を有する
消臭性再生セルロース組成物及びその製造方法に
関する。
(従来技術) 従来、コツトン、レーヨン等、天然並びに化学
繊維等に後加工によつてフタロシアニンの鉄錯体
等を付着せしめ、消臭繊維とし、消臭布団や消臭
壁紙等の原料として用いられてきた。
(発明が解決しようとする問題) しかしながら、上記の後加工による消臭繊維は
洗濯に耐え難く消臭成分が脱落し、消臭性能の低
下が著しい。
(問題点を解決する為の手段) 本発明者らは、耐水、耐溶剤、耐洗濯性を有し
た消臭性能自己回復型の消臭性再生セルロース組
成物を得るために鋭意研究を重ね、優れた耐水、
耐溶剤、耐洗濯性を有する消臭繊維の発明を完成
することができた。
即ち、本発明は、ビスコース中に酵素的消臭性
能を持つフタロシアニンの金属錯体の水溶液又は
フタロシアニンの金属錯体を担持させた活性炭微
粒子の懸濁液を、必要に応じて更に炭酸ナトリウ
ム等の金属塩を連続的に混合紡糸し優れた物性を
持つ繊維状組成物を普通レーヨンの紡糸方向によ
つて、又、連続的に混合抄造し優れた物性を持つ
フイルム状組成物を、普通セロハンの抄造方法に
よつて得ることができ、上記欠点を完全に解決す
る事ができたものである。
本発明に用いられるフタロシアニンの金属錯体
は例えば、鉄フタロシアニンのごとく、次のよう
な作用を有している。
即ち、臭気分子の水素を引き抜き、酸化生成
物と過酸化水素にする毒性の強い過酸化水素を
速やかに分解することとき過酸化水素の強い酸
化力を使つて、更に強力な酸化をする酵素を直接
相手に結合させる。
鉄フタロシアニンはアルカリ性では水に可溶で
あるが、酸性では不溶であるため、普通レーヨン
又は普通セロハンと同様アルカリ性であるビスコ
ース中に溶解状態で添加し、再生後は、セルロー
スマトリツクス中に不溶体として担持され、従つ
て、通常の中性洗剤によつては溶出することな
く、性能は永久に持続される。
更に、本発明者らは、いかなるPHでも全く溶出
することなく、マトリツクス中にフタロシアニン
の金属錯体が留まる研究を重ねた結果、高性能の
消臭性再生セルロース組成物を完成することがで
きた。即ち、乾燥状態の活性炭にフタロシアニン
の金属錯体水溶液を添加してフタロシアニンの金
属錯体を活性炭に吸着せしめた後、活性炭を微粒
子に粉砕して、水分散液とするか、又は、活性炭
を微粒子アルカリ性水分散液とした後、フタロシ
アニンの金属錯体又は、フタロシアニンの金属錯
体水溶液を加えて、フタロシアニンの金属錯体を
活性炭に吸着せしめ、該水分散液を定量ポンプで
ビスコースに連続的に注入混合し普通レーヨンの
紡糸方法で紡糸して得られる繊維は優れた消臭性
能を有するとともに、繰り返し洗濯しても、その
性能は実用的にほとんど劣えることなく、持続す
ることができ、従来にない耐洗濯性を有してい
る。
(発明の効果) 本発明によつて得られる消臭性再生セルロース
組成物は消臭性能がすぐれ、洗濯してもその性能
は殆んど低下しないすぐれた消臭性組成物であ
り、繊維状、フイルム状のものも得ることができ
る。
(実施例) 以下に実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらの例に限定されるものではない。
尚、本実施例における試験方法は以下の方法に
よつた。
(1) 消臭性再生セルロース組成物の試験方法 () 脱臭試験装置(強制循環方式) 別記図8に示す方式を有する装置を用い
た。
() 実験操作 (1) テトラパツクA中の悪臭を含有して空気
を定量ポンプPを用い試料管Sを通してテ
トラパツクBに移動させたときの悪臭ガス
成分の濃度変化を分析。
(2) テトラパツクB空気中の悪臭成分が充分
に除去されていない場合は、Bのテトラパ
ツクとAのテトラパツクと交換後、新なテ
トラパツクBを設定し、(1)と同様な操作を
繰返し実施する。
(3) 操作条件 (3‐1) テトラパツクA中の空気容量 5 (3‐2) テトラパツクA中の対象悪臭ガス及び
初期濃度 硫酸水素(500ppm) (3‐3) 性能評価対象サンプ量 0.5g (3‐4) 定量ポンプ流量 0.2/分 (3‐5) 分析方法 北川式ガス検知管にて分析 (2) 耐洗濯性試験方法 耐洗濯性の試験方法は、JIS L−0844A−1
法に準ずる。即ち、繊維状又はフイルム状試料
をラウンドメーター試験器のステンレース容器
に入れ、それに重量で50倍量の5g/マルセ
ン石鹸溶液を加え直径6.4mmφのステンレス鋼
球10ケを入れて50℃、30分、回転数42回/分で
試験を行う。
洗濯後、多量の洗浄水ですすいだ後風し、脱
臭試験に供した。
実施例 1 セルロース9.0%、NaOH5.5%のビスコースに
鉄フタロシアニンの2%苛性ソーダ溶液を鉄フタ
ロシアニンがセルロースに対して0.2%になるよ
うに、定量ポンプで連続的に注入し、瞬間混合し
た後、0.1mmφの300Holeの口金より、H2SO4112
g/、Na2SO4360g/、ZnSO415g/の
凝固浴に紡出し、常法におり、精錬、乾燥して、
鉄フタロシアニンを含むレーヨン繊維を得た。性
能は図1の通り。
比較例 1 フタロシアニンの金属錯体をセルロースに対し
て、0.2%付着させた市販の後処理品を比較例1
とする。性能は図2の通り。
実施例 2 活性炭に鉄フタロシアニンのアルカリ性水溶液
を加えて吸着させた後、活性炭の平均粒子径が
2μm以下になるように湿式粉砕し、本分散液を
実施例1の鉄フタロシアニンの代わりに注入し
て、同様に鉄フタロシアニンを担持した活性炭を
含むレーヨンを得た。性能は図3の通り。
実施例 3 実施例2で鉄フタロシアニンを担持した活性炭
の分散液を注入する時、同時にセルロースに対し
て、炭酸ナトリウムが20%になるように、炭酸ナ
トリウム30%溶液を加え、同様なレーヨンを得
た。性能は図4の通り。
実施例 4 実施例1と同様にフイルム状の組成物を得た。
性能は図5の通り。
比較例 2 セロハンの防湿加工用のエマルジヨンにフタロ
シアニンの金属錯体を分散させ、セルロースに対
して0.2%になるようにコーテイングしたものを
比較例2とする。性能は図6の通り。
実施例 5 実施例2と同様にフイルム状の組成物を得た。
性能は図7の通り。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1で得られたレーヨン繊維の性能
(臭気物質残存率)を示す図である。図2は比較
例1で得られた処理品の性能(臭気物質残存率)
を示す図である。図3は実施例2で得られたレー
ヨンの性能(臭気物質残存率)を示す図である。
図4は実施例3で得られたレーヨンの性能(臭気
物質残存率)を示す図である。図5は実施例4で
得られたフイルム状組成物の性能(臭気物質残存
率)を示す図である。図6は比較例2で得られた
コーテイングしたセロハンの性能(臭気物質残存
率)を示す図である。図7は実施例5で得られた
フイルム状組成物の性能(臭気物質残存率)を示
す図である。図8は本実施例において用いた脱臭
試験装置の方式を示すフロー図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 再生セルロースからなるマトリツクス中にフ
    タロシアニンの金属錯体を含有する消臭性再生セ
    ルロース組成物。 2 特許請求の範囲第1項の再生セルロースが、
    ビスコースから生成した再生セルロースであるこ
    とを特徴とする消臭性再生セルロース組成物。 3 フタロシアニンの金属錯体が、活性炭に担持
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の消臭性再生セルロース組成
    物。 4 フタロシアニンの金属錯体を含有したビスコ
    ース原液を、硫酸、硫酸ナトリウム、必要に応じ
    て硫酸亜鉛を成分とする凝固浴中で凝固再生し、
    精練、加熱乾燥することを特徴とする消臭性再生
    セルロース組成物の製造方法。 5 フタロシアニンの金属錯体が、活性炭に担持
    されたものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項記載の消臭性再生セルロース組成物の製
    造方法。 6 凝固再生直前のビスコース中に、セルロース
    に対し20〜50重量%のナトリウム、カリウム、カ
    ルシウム及びマグネシウムから選ばれる金属の炭
    酸塩、酸性炭酸塩、亜硫酸塩、酸性亜硫酸塩及び
    硫化物から選ばれる金属塩の1種又は2種以上の
    水溶液を混合することを特徴とする特許請求の範
    囲第4項又は第5項記載の消臭性再生セルロース
    組成物の製造方法。
JP62137043A 1987-05-30 1987-05-30 消臭性再生セルロ−ス組成物 Granted JPS63300769A (ja)

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JPS63300769A JPS63300769A (ja) 1988-12-07
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CN103007319B (zh) * 2012-11-28 2014-05-14 大连金砣水产食品有限公司 一种工业微生物发酵生产用灭菌空气净化器
CN111636109A (zh) * 2020-07-13 2020-09-08 青岛迦南美地家居用品有限公司 一种抗菌消臭粘胶长丝纤维及制造方法

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JPS5532519A (en) * 1978-08-28 1980-03-07 Aascreen Gijutsu Kenkyusho Kk Deodorant
JPS6129611A (ja) * 1984-07-23 1986-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 触媒燃焼器

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