JPH0567640U - 地下式タンク - Google Patents

地下式タンク

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JPH0567640U
JPH0567640U JP1380492U JP1380492U JPH0567640U JP H0567640 U JPH0567640 U JP H0567640U JP 1380492 U JP1380492 U JP 1380492U JP 1380492 U JP1380492 U JP 1380492U JP H0567640 U JPH0567640 U JP H0567640U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
bearing plate
bottom plate
load bearing
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP1380492U
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English (en)
Inventor
壮次 金井
禎二 内藤
一郎 小野
峯男 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本考案は、底板の板厚を薄く形成することが
でき、施工の簡易化及び経済性の向上を図ることができ
る地下式タンクを提供することを目的とする。 【構成】 本考案は、地中に掘削した穴内に底板と側壁
により容器構造物を構築し、原油あるいは液化天然ガス
等を貯蔵する地下式タンクにおいて、前記掘削穴の底面
上に構築する耐荷板2と、この耐荷板に上端を定着し、
下端を耐荷板の下方の地層に定着するアンカ−3と、耐
荷板の上方に間隔をおいて構築するタンク底板5と、こ
のタンク底板の周縁部に立ち上げたタンク側壁6とより
なることを特徴とする、地下式タンクである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、原油あるいは液化天然ガス等を貯蔵する地下式タンクに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来の地下式タンクの構造は、図2に示すように、地中に構築した連続地中壁 aの内部を掘削し、その掘削穴の底面上に、砕石等の床付層bを介して、タンク 底板cとその周縁部に立ち上げた側壁dを構築するものである。 この場合、底板cには上向きの水圧が作用するため、その水圧でタンクが浮上 しないだけの板厚が必要となり、側壁dと比較するとかなり厚く構築される。 また、タンク底板cと側壁dとの結合部は、両者の板厚の相違から加熱膨張時 等の変形量が異なるため、一体の剛性構造とはできず、図3に示すようなピン構 造が一般的に利用されている。 図中、eは鉛直下向き荷重を負担する支承板、fは鉛直上向き荷重を負担する 引張アンカ−、gは止水板であり、このように構成することによって、底板cの 変形を吸収し、側壁dへの応力の伝達を防止するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来技術には、次のような問題点が存在する。 <イ>従来構造では、底板cの厚さは構築深度が深くなるに従い増大する。 例えば、容器内径が直径70m、容器内液深が40mでは、底板cの厚さは1 0mにも達する。 そのため、底板cの施工時には、マスコンクリ−トとしての特別な施工管理が 必要となり、施工が煩雑になる。 即ち、打設したコンクリ−トの硬化する際に発生する硬化熱により、コンクリ −トにひび割れが発生するため、硬化熱を低減し、ひび割れの発生を抑止する技 術が要求される。 従って、底板cのコンクリ−ト厚が増大するに従い、品質確保のためのコスト が増大する結果となる。 <ロ>底板cと側壁dとの結合部には、全周にわたってピン構造が採用されるた め、構造が複雑なこと、製作コストが増大すること、止水対策が必要なこと、メ ンテナンスができないこと等があり、一体型の剛結合と比較すると技術的、経済 的に種々の問題点を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、底板の板厚 を薄く形成することができ、施工の簡易化及び経済性の向上を図ることができる 地下式タンクを提供することを目的とする。 即ち、本考案は、地中に掘削した穴内に底板と側壁により容器構造物を構築し 、原油あるいは液化天然ガス等を貯蔵する地下式タンクにおいて、前記掘削穴の 底面上に構築する耐荷板と、この耐荷板に上端を定着し、下端を耐荷板の下方の 地層に定着するアンカ−と、耐荷板の上方に間隔をおいて構築するタンク底板と 、このタンク底板の周縁部に立ち上げたタンク側壁とよりなることを特徴とする 、地下式タンクである。
【0005】
【実施例】
以下、図1を参照しながら、本考案の一実施例について説明する。 <イ>連続地中壁の構築 地中に、タンクの直径よりも大きい直径を有する土留及び止水用の連続地中壁 1を構築する。 連続地中壁1の下端深度は、一般にタンク底板よりも下方まで構築するが、周 辺の土質状況に応じて適宜決定する。
【0006】 <ロ>耐荷板の構築 連続地中壁1の内部を所定の深度まで掘削した後、掘削穴の底面上にコンクリ −トを打設して耐荷板2を構築する。 この耐荷板2の直径は、連続地中壁1の内径と等しく形成し、耐荷板2の外周 面が連続地中壁1の内周面と接触するように構成する。 耐荷板2の厚さは水圧によって定まるが、後述するPCアンカ−を多数設置す ることにより、水圧に対する応力上は余裕があるため、1.5m〜2.0m程度 の薄いもので一般的には十分である。 また、耐荷板2には、後述のPCアンカ−を挿入するための貫通孔を上下方向 に所要数開設しておく。
【0007】 <ハ>アンカ−の定着 耐荷板2に開設した貫通孔を介して、直下の地層にボ−リングを行い、PCア ンカ−3を挿入する。 そして、PCアンカ−3の下端部をグラウトにより地中に定着し、所定の緊張 力を導入した後、上端部に防錆処理を施して耐荷板2に固定する。 PCアンカ−3に導入する緊張力は、耐荷板2に作用する地下水圧に十分抵抗 できる必要荷重を定めて決定する。 また、PCアンカ−3の配置は、耐荷板2に対して均等に配置することが効果 的である。
【0008】 <ニ>床付層の施工 PCアンカ−3の施工後、耐荷板2の上に砕石等の床付層4を施工する。 この床付層4の内部には、浸入してきた水を排水する装置を設置しておく。
【0009】 <ホ>タンク本体の構築 耐荷板2の上方に、床付層4を介して所定の間隔をおき、タンク底板5及び底 板5の周縁部から立ち上げた側壁6を構築する。 底板5と側壁6は一体に形成し、剛結合構造によりタンク本体を構築する。 底板5の厚さは、従来と比較するとかなり薄く形成でき、例えば直径70m、 液深40mの場合では、耐荷板2と合わせた厚さで4m前後で済むのに対して、 従来の場合は10m前後の厚さが必要となる。 側壁6は、土圧及び水圧に対抗できるよう設計されるが、その構造として、外 側に位置する連続地中壁1に接触する構造と、分離する構造があり、図1では分 離する場合を示す。 分離構造の場合は、連続地中壁1と側壁6との間に間隙ができるため、その間 隙を配管立坑7として、内部に揚水装置71を配置するとよい。 なお、上記においては、側壁6の構築を、連続地中壁1内を全部掘削した後に 、下から上に向かって施工を繰り返す順巻方式で行う場合について説明したが、 上記施工手順を一部変更して、地表からの掘削に追従して順に上から下に向かっ て構築する逆巻方式を採用することもできる。
【0010】
【本考案の作用】
本考案の地下式タンクは、タンク本体の底板5が耐荷板2と分離しているため 、地下水圧は底板5には作用せず、耐荷板2のみに作用する。 この耐荷板2は、PCアンカ−3により下方地層部に定着されている。 従って、PCアンカ−3の耐力により地下水圧に十分抵抗でき、タンクの浮上 を防止することができる。 また、タンク底板5は、耐荷板2と連続地中壁1により包囲されているため、 直接外部から地下水が接触することがない。 耐荷板2を透過する地下水や、連続地中壁1との結合部より浸入する地下水は 、床付層4において集水され、配管立坑7内に配置した揚水装置71を介して地 上に排水される。
【0011】
【本考案の効果】
本考案は以上説明したようになるため、次のような効果を得ることができる。 <イ>地下水圧は耐荷板により負担できるため、タンク底板には水圧は作用しな い。 そのため、タンク底板の厚さを任意に選択でき、薄くすることも可能となる。 従って、従来技術と比較すると、施工性及び経済性の向上を図ることができる 。
【0012】 <ロ>タンク底板を薄くできるため、側壁との結合部は、一体型の簡易な剛結合 構造とすることができる。 従って、従来のピン構造と比較すると、構造が簡易化し、止水対策が不要とな るため、施工性及び耐久性の向上を図ることができる。 また、メンテナンスが不要となるため、経済性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の地下式タンクの一実施例の説明図
【図2】 従来の地下式タンクの説明図
【図3】 従来の地下式タンクの結合部の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 峯男 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に掘削した穴内に底板と側壁により
    容器構造物を構築し、原油あるいは液化天然ガス等を貯
    蔵する地下式タンクにおいて、 前記掘削穴の底面上に構築する耐荷板と、 この耐荷板に上端を定着し、下端を耐荷板の下方の地層
    に定着するアンカ−と、 耐荷板の上方に間隔をおいて
    構築するタンク底板と、 このタンク底板の周縁部に立ち上げたタンク側壁とより
    なることを特徴とする、 地下式タンク。
JP1380492U 1992-02-14 1992-02-14 地下式タンク Pending JPH0567640U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1380492U JPH0567640U (ja) 1992-02-14 1992-02-14 地下式タンク

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JP1380492U JPH0567640U (ja) 1992-02-14 1992-02-14 地下式タンク

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JPH0567640U true JPH0567640U (ja) 1993-09-07

Family

ID=11843454

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JP1380492U Pending JPH0567640U (ja) 1992-02-14 1992-02-14 地下式タンク

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JP (1) JPH0567640U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119170A (ja) * 1993-10-28 1995-05-09 Kajima Corp 深型廃棄物処分場
CN105839663A (zh) * 2015-01-13 2016-08-10 中天建设集团有限公司 上翻垫层圈梁(暗梁)结合竖向锚管加固软土基坑方法

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