JPH0566360A - 特殊写真撮影レンズ - Google Patents

特殊写真撮影レンズ

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JPH0566360A
JPH0566360A JP24836191A JP24836191A JPH0566360A JP H0566360 A JPH0566360 A JP H0566360A JP 24836191 A JP24836191 A JP 24836191A JP 24836191 A JP24836191 A JP 24836191A JP H0566360 A JPH0566360 A JP H0566360A
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道朗 大石
Hironori Machida
裕典 町田
Ryota Ogawa
良太 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特願昭62-163798 号(特開昭64-7025 号)で
本出願人が提案した、対物レンズの結像面またはその近
傍に、凹凸を有する結像プレート(光偏向プレート)を
配置し、この結像プレートに結像した像を、リレーレン
ズを介して該リレーレンズの結像面に結像させる特殊写
真撮影レンズにおいて、さらに好ましい絵画調写真が得
られる撮影レンズを得ること。 【構成】 対物レンズの結像面またはその近傍に、入射
光を偏向させる光偏向プレートを配置し、この光偏向プ
レートに結像した像を、リレーレンズを介して該リレー
レンズの結像面に結像させる特殊写真撮影レンズにおい
て、対物レンズの実効開口数を、リレーレンズの実効開
口数より大きく設定した特殊写真撮影用レンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、撮影画像の全体あるいは一部分
に、意図的にデフォーカスを与えることができる特殊写
真の撮影レンズに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】本出願人は、このような
特殊写真の撮影方法およびその撮影レンズとして、既
に、特願昭62-163798 号(特開昭64-7025 号)を出願し
た。この出願の発明は、直接的には、撮影レンズ(対物
レンズ)の結像面として、光学的に不規則な屈折性を持
つ、凹凸のある結像プレート(光偏向プレート)を用
い、この光偏向プレートにデフォーカス状態で結像させ
ると、絵画調の像が得られること、およびこの絵画調の
像をさらに別の撮影レンズ(リレーレンズ)で撮影すれ
ば、この像がそのまま写真となることを見出してなされ
たものである。
【0003】
【発明の目的】本発明は、この特願昭62-163798 号(特
開昭64-7025 号)で提案した発明をさらに進め、より好
ましい特殊写真が得られる撮影レンズを得ることを目的
とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、対物レンズとリレーレンズの
関係について考察した結果、対物レンズの実効開口数
(NA)とリレーレンズの実効開口数との間に、対物レ
ンズの実効開口数>リレーレンズの実効開口数の関係が
存在するとき、より好ましい効果が得られることを見出
して完成されたものである。
【0005】すなわち本発明は、対物レンズの結像面ま
たはその近傍に、入射光を偏向させる光偏向プレートを
配置し、この光偏向プレートまたはその近傍に結像した
像を、リレーレンズを介して該リレーレンズの結像面に
結像させる特殊写真撮影レンズにおいて、対物レンズの
実効開口数を、リレーレンズの実効開口数より大きく設
定したことを特徴としている。
【0006】また光偏向プレートの凹凸による光線の偏
向角をθ、対物レンズの実効開口角をα0 、リレーレン
ズの実効開口角をαR としたとき、リレーレンズの結像
面においてθ≦α0 +αR を満足する領域が80%以上
となるように、光偏向プレートの凹凸を含む諸要素を定
めると、撮影写真中の黒色部分の割合が20%以下とな
り、気にならない。
【0007】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する。
まず図1について、特願昭62-163798 号(特開昭64-702
5 号)で提案した発明および本発明の撮影レンズの基本
概念を説明する。この特殊写真の撮影レンズは、基本的
には、対物レンズ(第一の撮影レンズ)11の結像面
に、入射光を偏向させる透光性光偏向プレート12を置
き、この光偏向プレート12に結像した像を、リレーレ
ンズ(第二の撮影レンズ)13で感光体(フィルム)1
4に結像させて写真とするものである。
【0008】入射光を偏向させる光偏向プレート12と
は、例えば、少なくとも一面に凹凸を有するガラスであ
って、この凹凸によって不規則なまたは規則的な屈折性
を有するため、この光偏向プレート12上に結像される
像は、絵画調の像となる。この絵画調写真のぼけ味は、
光偏向プレートの凹凸の平面的な模様、大きさ、深さ、
および対物レンズ11のデフォーカス量で調節すること
ができる。このような光偏向プレート12はまた、例え
ば、ガラス板であって、内部屈折率が不規則または規則
的に異なって分布するガラス板によっても構成される。
【0009】そして本発明は、対物レンズ11の実効開
口数(NA)をNA0 、リレーレンズ13の開口数をN
R としたとき、NA0 >NAR に設定すると、より好
ましい絵画調写真が得られることを見出した。図2は、
その様子を示すもので、対物レンズ11の実効開口角を
α0 、リレーレンズの実効開口角をαR 、光偏向プレー
ト12の前後の屈折率をn、n’とすると、NA0 =n
sin α0 、NAR =nsin αR である。『実効』開口
数、『実効』開口角とは、光偏向プレート12に実際に
入射する光束の開口数および開口角を言う。
【0010】次に、NA0 >NAR にすると好ましい理
由を、図3ないし図6について説明する。まず図3にお
いて、対物レンズ11によるデフォーカスによって、光
偏向プレート11よりΔだけ変位した位置Aに結像する
とする。すると光偏向プレート12上では、光軸上の中
心Cを中心にして、B−B’の範囲に錯乱円が広がる。
一方、凹凸を有するガラス板のような光偏向プレート1
2では、その凹凸のプリズム効果により光線が偏向する
と考えられる。この偏向角をθとする。本発明は、リレ
ーレンズ13の実効開口数NA0 が対物レンズ11の実
効NAR より小さく設定されているので、図の例では、
光偏向プレート12上でB−B’に広がった錯乱円のう
ち、斜線を付して示すCを中心とした下半部分がリレー
レンズ13でリレーされることとなり、感光体(リレー
レンズ13の結像面)14上では、像にずれ量Sが発生
する。この像のずれ量Sが、写真上では、デフォルメと
して絵画調の効果となる。このずれ量Sは、偏向量θ
と、デフォーカス量Δにそれぞれほぼ比例する。
【0011】これに対し、図4のように、対物レンズ1
1の実効開口数NA0 よりリレーレンズ13の開口数N
R の方が小さいと(NA0 <NAR )、光偏向プレー
ト12によって光線の偏向θが発生しても、リレーレン
ズ13によるケラレが発生しないため、図のようにボケ
像にはなるがその中心位置は殆ど変化しないので、結像
面14でのずれは起こらない。
【0012】図5は、光偏向プレート12に凹凸がない
場合、つまり光偏向プレート12による光線の偏向が生
じない場合を示している。偏向量が零であれば、対物レ
ンズ11によるデフォーカスが存在しても、ずれ量S=
0である。
【0013】また図6は、光偏向プレート12に対する
デフォーカスが零の場合を示している。この場合、光偏
向プレート12に凹凸があって偏向が生じるとしても、
結像面14上でのずれ量S=0である。つまり、図5、
図6いずれの場合も、絵画調の写真は得られない。
【0014】一方、光偏向プレート12の凹凸による偏
向量θが大きい部分であって、θ>α0 +αR の領域で
は、NA0 >NAR であっても、その部分には光束が到
達しないので、結像面14上では、黒い点として表われ
てしまう。画面全体でこのような黒点の領域が多くなる
と、良い画質とは言えない。図7は、この様子を示して
いる。よって、光偏向プレート12の全面に、偏向量θ
が零から最大値までの凹凸がランダムに分布すると仮定
したとき、θ≦α0 +αR を満足する領域が80%以
上、好ましくは90%以上となるように、光偏向プレー
ト12の凹凸の大きさ、NA0 、およびNAR 等の要素
を定めることが好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明の特殊写真の撮影レ
ンズによれば、対物レンズの結像面またはその近傍に、
入射光を偏向させる光偏向プレートを配置し、この光偏
向プレートまたはその近傍に結像した像を、リレーレン
ズを介して該リレーレンズの結像面に結像させる特殊写
真撮影レンズにおいて、対物レンズの実効開口数を、リ
レーレンズの実効開口数より大きく設定したので、より
好ましい絵画調の写真を得ることができる。請求項2に
よれば、画面中の黒点の割合を見苦しくない程度に維持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による特殊写真の撮影レンズの原理を示
す光学図である。
【図2】本発明による特殊写真の撮影レンズの実施例を
示す光学図である。
【図3】本発明による撮影レンズの原理を示す光学図で
ある。
【図4】比較例として示す、好ましくない例を示す撮影
レンズの光学図である。
【図5】比較例として示す、結像面での像ずれ(デフォ
ーカス)が生じない状態の光学図である。
【図6】比較例として示す、結像面での像ずれ(デフォ
ーカス)が生じない状態の光学図である。
【図7】本発明の撮影レンズの別の実施例を示す光学図
である。
【符号の説明】
11 対物レンズ 12 光偏向プレート 13 リレーレンズ 14 結像面(感光体面)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 特殊写真撮影レンズ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、撮影画像の全体あるいは一部分
に、意図的にデフォーカスを与えることができる特殊写
真の撮影レンズに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】本出願人は、このような
特殊写真の撮影方法およびその撮影レンズとして、既
に、特願昭62-163798 号(特開昭64-7025 号)を出願し
た。この出願の発明は、直接的には、撮影レンズ(対物
レンズ)の結像面として、光学的に不規則な屈折性を持
つ、凹凸のある結像プレート(光偏向プレート)を用
い、この光偏向プレートにデフォーカス状態で結像させ
ると、絵画調の像が得られること、およびこの絵画調の
像をさらに別の撮影レンズ(リレーレンズ)で撮影すれ
ば、この像がそのまま写真となることを見出してなされ
たものである。
【0003】
【発明の目的】本発明は、この特願昭62-163798 号(特
開昭64-7025 号)で提案した発明をさらに進め、より好
ましい特殊写真が得られる撮影レンズを得ることを目的
とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、対物レンズとリレーレンズの
関係について考察した結果、対物レンズの実効開口数
(NA)とリレーレンズの実効開口数との間に、対物レ
ンズの実効開口数>リレーレンズの実効開口数の関係が
存在するとき、より好ましい効果が得られることを見出
して完成されたものである。
【0005】すなわち本発明は、対物レンズの結像面ま
たはその近傍に、 学的に不規則な屈折性を持 光偏向
プレートを配置し、この光偏向プレートまたはその近傍
に結像した像を、リレーレンズを介して該リレーレンズ
の結像面に結像させる特殊写真撮影レンズにおいて、対
物レンズの実効開口数を、リレーレンズの実効開口数よ
り大きく設定したことを特徴としている。
【0006】また光偏向プレートの凹凸による光線の偏
向角をθ、対物レンズの実効開口角をα0 、リレーレン
ズの実効開口角をαR としたとき、リレーレンズの結像
面においてθ≦α0 +αR を満足する領域が80%以上
となるように、光偏向プレートの凹凸を含む諸要素を定
めると、撮影写真中の黒色部分の割合が20%以下とな
り、気にならない。
【0007】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する。
まず図1について、特願昭62-163798 号(特開昭64-702
5 号)で提案した発明および本発明の撮影レンズの基本
概念を説明する。この特殊写真の撮影レンズは、基本的
には、対物レンズ(第一の撮影レンズ)11の結像面
に、入射光を偏向させる透光性光偏向プレート12を置
き、この光偏向プレート12に結像した像を、リレーレ
ンズ(第二の撮影レンズ)13で感光体(フィルム)1
4に結像させて写真とするものである。
【0008】入射光を偏向させる光偏向プレート12と
は、例えば、少なくとも一面に凹凸を有するガラスであ
って、この凹凸によって不規則なまたは規則的な屈折性
を有するため、この光偏向プレート12上に結像される
像は、絵画調の像となる。この絵画調写真のぼけ味は、
光偏向プレートの凹凸の平面的な模様、大きさ、深さ、
および対物レンズ11のデフォーカス量で調節すること
ができる。このような光偏向プレート12はまた、例え
ば、ガラス板であって、内部屈折率が不規則または規則
的に異なって分布するガラス板によっても構成される。
【0009】そして本発明は、対物レンズ11の実効開
口数(NA)をNA0 、リレーレンズ13の開口数をN
R としたとき、NA0 >NAR に設定すると、より好
ましい絵画調写真が得られることを見出した。図2は、
その様子を示すもので、対物レンズ11の実効開口角を
α0 、リレーレンズの実効開口角をαR 、光偏向プレー
ト12の前後の屈折率をn、n’とすると、NA0 =n
sin α0 、NAR =nsin αR である。『実効』開口
数、『実効』開口角とは、光偏向プレート12に実際に
入射する光束の開口数および開口角を言う。
【0010】次に、NA0 >NAR にすると好ましい理
由を、図3ないし図6について説明する。まず図3にお
いて、対物レンズ11によるデフォーカスによって、光
偏向プレート11よりΔだけ変位した位置Aに結像する
とする。すると光偏向プレート12上では、光軸上の中
心Cを中心にして、B−B’の範囲に錯乱円が広がる。
一方、凹凸を有するガラス板のような光偏向プレート1
2では、その凹凸のプリズム効果により光線が偏向する
と考えられる。この偏向角をθとする。本発明は、リレ
ーレンズ13の実効開口数NA0 が対物レンズ11の実
効NAR より小さく設定されているので、図の例では、
光偏向プレート12上でB−B’に広がった錯乱円のう
ち、斜線を付して示すCを中心とした下半部分がリレー
レンズ13でリレーされることとなり、感光体(リレー
レンズ13の結像面)14上では、像にずれ量Sが発生
する。この像のずれ量Sが、写真上では、デフォルメと
して絵画調の効果となる。このずれ量Sは、偏向量θ
と、デフォーカス量Δにそれぞれほぼ比例する。
【0011】これに対し、図4のように、対物レンズ1
1の実効開口数NA0 よりリレーレンズ13の開口数N
R の方が小さいと(NA0 <NAR )、光偏向プレー
ト12によって光線の偏向θが発生しても、リレーレン
ズ13によるケラレが発生しないため、図のようにボケ
像にはなるがその中心位置は殆ど変化しないので、結像
面14でのずれは起こらない。
【0012】図5は、光偏向プレート12に凹凸がない
場合、つまり光偏向プレート12による光線の偏向が生
じない場合を示している。偏向量が零であれば、対物レ
ンズ11によるデフォーカスが存在しても、ずれ量S=
0である。
【0013】また図6は、光偏向プレート12に対する
デフォーカスが零の場合を示している。この場合、光偏
向プレート12に凹凸があって偏向が生じるとしても、
結像面14上でのずれ量S=0である。つまり、図5、
図6いずれの場合も、絵画調の写真は得られない。
【0014】一方、光偏向プレート12の凹凸による偏
向量θが大きい部分であって、θ>α0 +αR の領域で
は、NA0 >NAR であっても、その部分には光束が到
達しないので、結像面14上では、黒い点として表われ
てしまう。画面全体でこのような黒点の領域が多くなる
と、良い画質とは言えない。図7は、この様子を示して
いる。よって、光偏向プレート12の全面に、偏向量θ
が零から最大値までの凹凸がランダムに分布すると仮定
したとき、θ≦α0 +αR を満足する領域が80%以
上、好ましくは90%以上となるように、光偏向プレー
ト12の凹凸の大きさ、NA0 、およびNAR 等の要素
を定めることが好ましい。
【0015】図7は、光軸に対する 有効光束による実効
開口角 を表現したものであるが、 図8についてさらに軸
外の 点A’について論じる。対 物レンズ11より点A’
の光束の実行開口角をα 0 とし、この光束の主光線の
光偏向プレート12を通過した後の主光線を16とし、
点A’よりリレーレンズ13の入射瞳中心に向かう参照
光線を17とする。点A’よりリレーレンズ13を見込
む開口角を、図7と同様の記号α 0 、α R 、θを当ては
て考えると、以上の議論通 り、θ≦α 0 +α R を満足
するとき、点A’へ入射した光束はリレーレンズ13を
通過する。
【0016】厳密に述べれば、光偏光プレート12の凹
凸の作用により、入射開口角α 0 は、光偏光プレート1
2通過後には、大 小に変化すると考えられの で、上記の
条件式は、光束 をリレーし得る限界を定義 しているもの
ではない。し かし、光偏光プレート12 がランダムな光
屈折性を有 することから、上記の入射 開口角α 0 の大小
の変化は、画面の有効領域全体を考えれば、結果的に条
件式を満たす領域が広い程、画面中の黒点の割合を押え
るのに効果があることには変りがない。
【0017】なお、前述の特願昭62-163798 号で述べた
ように、光偏光プレート12の前後には、軸外光束と対
物レンズから効率よくリレーレンズに光束を導くため
に、コンデンサレンズを用いること、あるいは光偏光プ
レート内にその作用を有する正のパワーを付加すること
が効果的である。本発明に用いる光偏光プレート12に
も、このような正のパワーを付加することができる。あ
るいは、コンデンサレンズを光偏向プレート12より対
物レンズ11側に、またはリレーレンズ13側に配置す
ることも勿論可能である。前者の場合には、コンデンサ
レンズを対物レンズ11に含めて考え、後者の場合に
は、コンデンサレンズをリレーレンズ13に含めて考え
ればよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の特殊写真の撮影レ
ンズによれば、対物レンズの結像面またはその近傍に、
入射光を偏向させる光偏向プレートを配置し、この光偏
向プレートまたはその近傍に結像した像を、リレーレン
ズを介して該リレーレンズの結像面に結像させる特殊写
真撮影レンズにおいて、対物レンズの実効開口数を、リ
レーレンズの実効開口数より大きく設定したので、より
好ましい絵画調の写真を得ることができる。請求項2に
よれば、画面中の黒点の割合を見苦しくない程度に維持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による特殊写真の撮影レンズの原理を示
す光学図である。
【図2】本発明による特殊写真の撮影レンズの実施例を
示す光学図である。
【図3】本発明による撮影レンズの原理を示す光学図で
ある。
【図4】比較例として示す、好ましくない例を示す撮影
レンズの光学図である。
【図5】比較例として示す、結像面での像ずれ(デフォ
ーカス)が生じない状態の光学図である。
【図6】比較例として示す、結像面での像ずれ(デフォ
ーカス)が生じない状態の光学図である。
【図7】本発明の撮影レンズの別の実施例を示す光学図
である。
【図8】本発明の撮影レンズの軸外の光束を論じた光学
図である。
【符号の説明】 11 対物レンズ 12 光偏向プレート 13 リレーレンズ 14 結像面(感光体面)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズの結像面またはその近傍に、
    入射光を偏向させる光偏向プレートを配置し、この光偏
    向プレートの近傍に結像した像を、リレーレンズを介し
    て該リレーレンズの結像面に結像させる特殊写真撮影レ
    ンズにおいて、 対物レンズの実効開口数を、リレーレンズの実効開口数
    より大きく設定したことを特徴とする特殊写真撮影レン
    ズ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記光偏向プレート
    による光線の偏向角をθ、対物レンズの実効開口角をα
    0 、リレーレンズの実効開口角をαR としたとき、リレ
    ーレンズの結像面においてθ≦α0 +αR を満足する領
    域が80%以上である特殊写真撮影レンズ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61183198A (ja) * 1984-12-29 1986-08-15 Kyocera Corp ダイヤモンド膜の製法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61183198A (ja) * 1984-12-29 1986-08-15 Kyocera Corp ダイヤモンド膜の製法
JPH0566359B2 (ja) * 1984-12-29 1993-09-21 Kyocera Corp

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