JPH0565U - 乗駕行動計測装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 牛の生殖を最適時期に行うための計測装置で
全天候型の装置を提供する。 【構成】 乗駕行動により作動するスイッチ手段２Ａを
備えた検出部２と、その検出部２からの検出信号を演算
処理する信号処理部３とを測定対象動物に取り付けるケ
ース１に着脱自在に各別に収納して、前記検出部２と前
記信号処理部３とを接続する信号線を前記ケース１に内
装して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、被乗駕動物の被乗駕回数や時間を計測することで最適生殖時期を発 見する乗駕行動計測装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の乗駕行動計測装置は、図３に示すように、概略三角形のシート部材Ｓ を胴部に巻いたベルトＢで乗駕動物の背部から尻部に固定敷設して、そのシート 部材Ｓに乗駕行動により作動するスイッチ手段２Ａを備えた検出部を設けるとと もに、検出部からの検出信号を演算処理する信号処理部３を着脱自在に取り付け て、前記信号処理部と前記検出部とを接続する信号線Ｌを前記シートＳの表面に 這わせて構成していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述の従来技術では、信号処理部はベルトに取り付けてあるに過ぎず 、雨等水が降りかかり故障するおそれがあった。 さらには、乗駕動物が、乗駕行動計測装置に興味を示して前記信号処理部と前 記検出部とを接続する信号線を齧ったり、前記信号処理部や前記検出部を鼻先で つっ突いたりすることがあり、その結果、断線による故障が発生するおそれもあ った。 一方、前記信号処理部を前記検出部の近傍に配置して、配線を短く、或いは無 くするためには、乗駕時にかかる衝撃により破損しないような保護部材で覆う必 要がある。 本考案の目的は上述した従来欠点を解消する点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案による乗駕行動計測装置の特徴構成は、乗駕 行動により作動するスイッチ手段を備えた検出部と、その検出部からの検出信号 を演算処理する信号処理部とを測定対象動物に取り付けるケースに着脱自在に各 別に収納して、前記検出部と前記信号処理部とを接続する信号線を前記ケースに 内装してあることにある。 前記ケースが可撓性の部材で構成されていることが好ましい。

【０００５】

【作用】

検出部及び信号処理部は、ケースに収納されるので乗駕行動計測装置を搭載し た乗駕動物の放牧中に降雨があっても、雨水等はケースの表面で阻止され検出部 及び信号処理部が濡れることはない。 前記検出部と前記信号処理部とを接続する信号線を前記ケースに内装してある ので、乗駕動物が信号線をかじろうとしても可撓性のケース表面で阻止されて齧 れない。

【０００６】

【考案の効果】

従って、本考案によれば、台風のような異常気象を除く全天候のもとで、雨水 等による故障が発生することなく使用できるようになった。 さらには、乗駕動物が信号線をかじることも防止できるので、断線による故障 の発生も回避できるようになり、全体として信頼性の高い乗駕行動計測装置を提 供できるようになった。 可撓性のケースであれば、従来のシートと同様に乗駕動物の背部に密着して敷 設できるように構成しながらも、上述の効果を得る乗駕行動計測装置を提供する ことができるようになった。

【０００７】

【実施例】

以下実施例を説明する。 図１に示すように、乗駕行動計測装置は、測定対象動物たる牛の背部から尻部 にかけて除毛された箇所に接着剤等を用いて接着して敷設された袋状の収容部１ Ａを備えた可撓性のビニルケース１と、前記収容部１Ａに乗駕行動により作動す るスイッチ手段２Ａを備えた検出部２と、その検出部２からの検出信号を演算処 理する信号処理部３を各別に収納して構成してある。 前記検出部２及び信号処理部３を、前記収容部１Ａへの収容状態で前記ケース １に設けたコネクタＣ１，Ｃ２にそれぞれ接続するとともに、コネクタＣ１，Ｃ ２を前記ケース１の内部に敷設した信号線Ｌで接続してあり、以て前記検出部２ と信号処理部３間を接続してある。 前記スイッチ手段２Ａは、圧力により抵抗値が変化する感圧ゴムを導体で挟ん だサンドイッチ構造をした線状の部材で構成してあり、そのスイッチ手段２Ａを 可撓性の平板に埋設し、その両端子を前記コネクタＣ１に接続して前記検出部２ を構成してある。 即ち、前記スイッチ手段２Ａを、その牛に乗駕する他の牛の頭部や胸部等によ る押圧接触で作動するよう牛の背部に配置してある。 前記信号処理部３は、前記信号線Ｌを介して前記スイッチ手段２Ａから入力さ れる信号に基づき、作動時間、或いは作動回数を計測する計測手段３Ａと、その 計測手段３Ａによる計測結果が設定値に達すると報知する報知手段３Ｂと、それ らに電力を供給する電源手段３Ｃとから構成してある。 前記報知手段３Ｂは、前記計測結果を逐次表示する表示器３１と、警報ブザー ３２で構成してある。 前記収容部１Ａは、前記検出部２及び信号処理部３が着脱自在となるように構 成してあるので、使用が終われば、前記検出部２及び信号処理部３のみ新たなケ ース１に収容して再利用する。

【０００８】 以下、本考案の別実施例を説明する。 先の実施例では、収容部１Ａを牛の背部から尻部にかけて除毛された箇所に接 着剤等を用いて接着して敷設した例を示したが、収容部１Ａは牛の胴部にベルト で着脱自在に取り付けてもよい。この場合には、検出部２の位置がずれないよう に強く取り付ける必要がある。 先の実施例では、ケース１の色は特に指定していないが、牛が違和感や興味を 持たないような色、例えば黒色等が好ましい。又、ケース１の任意の箇所に牛の 皮膚との通気のための孔を設けてもよい。 収容部１Ａの数や位置は計測対象動物の種類や検出部２、信号処理部３の構成 により適宜設定すればよい。 計測対象動物は牛に限定するものではなく、馬であってもよいし他の動物であ ってもよい。

【０００９】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記す が、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】乗駕行動計測装置の構成図

【図２】乗駕行動計測装置の牛への取付け状態を示す斜
視図

【図３】従来例を示す乗駕行動計測装置の牛への取付け
状態を示す側面図

【符号の説明】

１ ケース ２ 検出部 ２Ａ スイッチ手段 ３ 信号処理部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗駕行動により作動するスイッチ手段
   （２Ａ）を備えた検出部（２）と、その検出部（２）か
   らの検出信号を演算処理する信号処理部（３）とを測定
   対象動物に取り付けるケース（１）に着脱自在に各別に
   収納して、前記検出部（２）と前記信号処理部（３）と
   を接続する信号線を前記ケース（１）に内装してある乗
   駕行動計測装置。
2. 【請求項２】 前記ケース（１）が可撓性の部材で構成
   されている請求項１記載の乗駕行動計測装置。