JPH0565114B2 - - Google Patents

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JPH0565114B2
JPH0565114B2 JP62221587A JP22158787A JPH0565114B2 JP H0565114 B2 JPH0565114 B2 JP H0565114B2 JP 62221587 A JP62221587 A JP 62221587A JP 22158787 A JP22158787 A JP 22158787A JP H0565114 B2 JPH0565114 B2 JP H0565114B2
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は移動体衛星通信/測位方式に係り、特
に基地局が通信衛星を介して多数の移動体と双方
向通信を行うとともに、複数の通信衛星を利用し
て移動体の位置を測定しそれを該移動体へ伝達で
きる移動体衛星通信/測位方式に関する。
(従来の技術) 衛星通信技術の進展に伴い、移動体衛星通信シ
ステムに大きな期待が寄せられている。この移動
体衛星通信システムを構築する場合、衛星通信の
広域性という特徴を活かし、移動体との通信と併
行して移動体の測位をなし得る通信/測位の機能
をどのように実現するかがひとつの開発課題とな
つており、例えば第6図に示す如き移動体衛星通
信/測位方式が提案されている。
第6図は米国のGEOSTAR社の開発(米国特
許No.4359733Nov.1982)に係る移動体衛星通信/
測位方式であつて、2個の通信衛星(1−1,1
−2)を利用する場合を示す。第6図において、
符号2−1〜同2−Nは移動体、符号3は基地局
である。移動体2−1〜同2−Nは、図示省略し
たがそれぞれ同様の構成を有するとともに、2個
の通信衛星(1−1,1−2)と電波授受を行う
低指向性アンテナ(図示例はヘリカルアンテナ)
を備える。また、基地局3は2個の通信衛星(1
−1,1−2)のそれぞれの個別に電波授受を行
う高指向性アンテナ4−1、同4−2と、低雑音
増幅器、ダウンコンバータを含む受信部5と、高
電力増幅/低雑音増幅器、アツプコンバータ/ダ
ウンコンバータを含む送受信部6と、逆拡散処理
を行う整合フイルタ7−1、同7−2と、3角点
測量計算を行う測位演算部8と、信号合成部9
と、データ変調器10と、スペクトル拡散変調器
11とを備える。
この方式はスペクトル拡散技術に基づく符号分
割多重(CDM)方式によつて、2個の通信衛星
のうちの一方の通信衛星1−1を介して多数の移
動体(2−1〜2−N)と基地局3が通信を行う
と共に、他方の通信衛星1−2をも加えて基地局
3が移動体の測位をしそれを該当移動体へ送信す
る移動体衛星通信/測位方式である。
まず、基地局3では信号合成部9にフレーム基
準信号とメツセージが入力する。フレーム基準信
号は一定のビツトパターンからなる符号語であつ
て、信号合成部9では一定周期で繰り返すフレー
ムの先頭にこのフレーム基準信号を配置し、これ
に後続してメツセージを配置することを行う。
信号合成部9の出力はデータ変調器10で
PSK(Phase Shift Keing)等の変調処理を受け
た後、スペクトル拡散変調器11で高速PN符号
(ランダメ符号)でもつて拡散処理され、送受信
部6、高指向性アンテナ4−2から通信衛星1−
1へ向けて送出する。その結果、図中破線で示す
経路でもつて基地局3の送信信号が各移動体へ伝
達される。ここに、1フレームの時間幅は信号速
度をΔf(Hz)とすれば1/Δfであり、スペクトル
拡散係数をNとすれば衛星回線の使用帯域幅は
N・Δf(Hz)である。
次に、移動体(2−1〜2−N)では、低指向
性アンテナの出力を受けてスペクトル拡散復調処
理をして送信PNクロツクを再生するとともに、
データ復調処理をしてメツセージが自局向けであ
ればそれを取り込む。そして、例えば移動体2−
1で測位の必要があれば、前記再生したPNクロ
ツクのその再生タイミングに同期して発生した自
局のPN符号でもつて送信変調信号(メツセージ
等をPSK変調等したもの)をスペクル拡散処理
をし、それを低指向性アンテナから2個の通信衛
星(1−1,1−2)へ向けて送信される。その
結果、図中実線で示す経路でもつて移動体2−1
の送信信号が基地局3の高指向性アンテナ4−
1、同4−2のそれぞれへ伝達される。ここに、
1フレームの時間幅および衛星回線の使用帯域幅
は基地局送信の場合と同様である。
次に、基地局3では、2系統の受信信号が対応
する整合フイルタ7−1、同7−2においてそれ
ぞれ逆拡散処理を受けて測位演算部8へ入力す
る。
測位演算部8では、両入力を受けて2系統の伝
送路の伝搬時間を測定し、3各測量の原理に基づ
き移動体2−Nの位置を決定し、その測位データ
を前記信号合成部9へ与える。斯くして、測位デ
ータは図中破線で示す経路で移動体2−1へ伝達
される。
ここで、整合フイルタ(7−1,7−2)は例
えば第7図に示すように、シフトレジスタ71と
PNパターン保持器72と複数の乗算器73と加
算器74とで構成される。
シフトレジスタ71は、受信信号(拡散変調さ
れた信号)を多段にシフトし各シフト段からその
内容を出力するが、スペクトル拡散変調器11で
用いたPN符号発生器におけるシフトレジスタの
シフト段がr段とすればこのシフトレジスタ71
のシフト段数は2r−1段である。
PNパターン保持器72は、2r−1ビツトの拡
散変調PN符号の全パターンを予め記憶保持して
おり、各ビツトの内容を出力する。
従つて、乗算器73は、2r−1個あり、シフト
レジスタ71とPNパターン保持器72の対応す
るビツト同士を乗算し、一致していれば「+1」
を出力し、不一致であれば「−1」を出力する。
これら乗算器73の全出力を加算器74で加算
したものが当該整合フイルタの出力である。
受信信号のパターンがPNパターン保持器72
の内容と一致した時だげ大きさ2r−1の数値の出
力が得られ、それ以外の時にはごく小さな値の出
力が得られることになる。
このように、整合フイルタ(7−1,7−2)
は、受信信号の1周期分がシフトレジスタ71に
入力した時大きな値を出力し、それ以外では小さ
な値を出力するのであるから、いわゆる相関フイ
ルタと同様の機能を有しているが、全ての受信変
調データを高速に復調できるものである。
なお、データ変調器10では送信データをレベ
ルシフトしたものと搬送波とを乗算して変調デー
タを形成するが、当該整合フイルタの出力の極性
はこの変調データに従い正又は負となる。
従つて、移動体2−1が上述したように折り返
して送信した拡散変調信号(送信変調信号)に体
する当該整合フイルタ(7−1,7−2)の動作
は第8図に示すようになる。即ち、送信変調信号
が、第8図aに示す如く、時間幅1/Δfでもつ
てフレームDo-1、同Do、同Do+1と連続するとす
れば、整合フイルタの出力は、第8図bに示す如
く、各フレームの先頭位置付近に時間幅1/N・Δf のパルスとなる。つまり、Nが大きい程パルス幅
は狭くなり、測定精度が向上する。
そこで、このGEOSTAR社の方式では、衛星
中継器の全帯域幅(14MHz)を使用し、即ちN・
Δf=14MHzとして数mの精度での位置決定を可
能としている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、以上説明したGEOSTAR社の
提案に係る方式には次の如き種々の問題点があ
る。
衛星中継器の全帯域を専有するものであるか
ら、信号形態は時間幅1/Δfのフレームの複数
個、例えば1000個を1バースト信号とし、これを
時分割的に送受信することになる。故に、通信機
能は簡単なメツセージに限られ、最も需要の多い
音声通信の提供は不可能である。
本方式は高精度の測位を可能とするが、測位に
偏重し、しかも衛星中継器の全帯域を専有するの
で、元来割り当てが少ない周波数資源の利用効率
が極めて悪い。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたも
ので、その目的は、高精度の測位と同時に音声通
信をも可能とし、以て周波数資源の有効利用を図
ることができる移動体衛星通信/測位方式を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明の移動体衛
星通信/測位方式は次の如き構成を有する。
即ち、本発明の移動体衛星通信/測位方式は、
複数(2個または3個)の通信衛星と、基地局
と、多数の移動体とを含み;前記複数の通信衛星
を介して形成される複数の衛星回線は、その伝送
帯域構造が、全使用帯域幅を分割した多数の周波
数スロツトのうち、隣接する1(1は自然数)個
の周波数スロツトからなる第1のチヤネルと、隣
接するm(mは自然数)個の周波数スロツトから
なる第2のチヤネルとの交互繰り返しの構造に設
定され;前記移動体は、前記複数の通信衛星と電
波授受を行う低指向性アンテナと;通信信号を受
けて前記第1のチヤネルの所定周波数スロツトに
挿入するFDM(周波数分割多重)信号を形成しそ
れを前記低指向性アンテナから前記複数の通信衛
星へ向けて送信させるFDM変調器と、前記低指
向性アンテナが受けた受信信号から前記第1のチ
ヤネルの所定周波数スロツトを周波数選択するチ
ヤネル選択フイルタと、このチヤネル選択フイル
タの出力を受けて復調処理をするFDM復調器と
を有する移動体送受信手段と;前記低指向性アン
テナが受けた受信信号から前記第2のチヤネルの
みを選択するくし型フイルタバンクと、このくし
型フイルタバンクの出力を受けて逆拡散処理を行
う整合フイルタと、この整合フイルタの出力を受
けて拡散復調処理をするCDM(符号分割多重)復
調器と、前記全使用帯域幅にわたつた拡散変調処
理を前記CDM復調器の復調タイミングに同期し
て行い形成したCDM信号を前記低指向性アンテ
ナから前記複数の通信衛星へ向けて送信させる拡
散変調器とを有する測位信号返送手段と;を備
え、前記基地局は、前記複数の通信衛星のそれぞ
れと1対1の対応関係で電波授受を行う複数の高
指向性アンテナと;前記第1のチヤネルの周波数
スロツトに挿入するFDM信号の複数個をそれぞ
れ形成する複数のFDM変調器と、この複数の
FDM変調器の出力を周波数多重化しそれを前記
複数の高指向性アンテナのうちの1つの高指向性
アンテナから対応する1つの通信衛星へ向けて送
信させる信号合成部と、その1つの高指向性アン
テナが受けた受信信号から前記第1のチヤネルの
複数周波数スロツトのFDM信号を分離出力する
信号分離部と、この信号分離部の出力のそれぞれ
について復調処理をする複数のFDM復調器とを
有する基地局送受信手段と;前記全使用帯域幅に
わたつて拡散変調処理を行いCDM信号を形成し
それを前記複数の高指向アンテナのうち前記
FDM信号の送受信に用いたアンテナ以外の1つ
の高指向性アンテナから対応する1つの通信衛星
へ向けて送信させる拡散変調器を有する測位信号
送信手段と;前記複数の高指向性アンテナが受け
た受信信号のそれぞれから前記第2のチヤネルの
みを選択する複数くし型フイルタバンクと、この
複数のくし型フイルタバンクの出力をそれぞれ受
けて逆拡散処理を行う複数の整合フイルタと、こ
の複数の整合フイルタの出力をそれぞれ受けて拡
散復調処理をする複数のCDM復調器とを有する
測位信号受信手段と;前記測位信号受信手段の複
数のCDM復調器の出力を受けて前記複数の衛星
回線それぞれの伝搬遅延時間を測定し移動体の位
置を3角測量の原理に基づき決定する測位演算手
段と;を備えていることを特徴とするものであ
る。
(作用) 次に、前記の如く構成される本発明の移動体衛
星通信/測位方式の作用を説明する。
本発明では、複数の通信衛星を介して形成され
る複数の衛星回線は、その伝送帯域構造が、全使
用帯域幅を分割した多数の周波数スロツトのう
ち、隣接するl(lは自然数)個の周波数スロツ
トからなる第1のチヤネルと、隣接するm(mは
自然数)個の周波数スロツトからなる第2のチヤ
ネルとの交互繰り返しの構造に設定される。
ここに、第1のチヤネルは移動体と基地局間の
双方向通信をSCPC/FDMA方式により行うため
のチヤネルであるが、本発明による衛星回線は、
周波数スロツトをδfとしたとき、帯域幅l・δf
[Hz]の通話チヤネルがm・δf[Hz]の保護帯域毎
にΔf=(m+1)δfの周期で周期的に配置されて
いる場合に相当し、通常の無線回線における通話
チヤネルの大差ないものである。本発明では、こ
の保護帯域を利用して測位を行うのである。
本発明の測位は、移動体に時間基準を与えて行
う方式である。ここで、時間基準とは、移動体が
測位信号を基地局へ送信する時点を規定するもの
である。
説明を容易にするため衛星が2個の場合につい
て説明する。
即ち、基地局では、測位信号送信手段が、前記
全使用帯域幅にわたつて拡散変調して形成した
CDM信号を一定の周期で1つの高指向性アンテ
ナから対応する1つの通信衛星へ向けて送信して
いる。即ち、基地局は、従来と同様に測位信号
(CDM信号)を放送データで送出し各移動体に測
位の時間基準を与えるのである。なお、本発明で
言うCDM信号は1種のPN符号からなる。
従つて、衛星回線にはFDM信号とCDM信号が
重畳されて伝送されるので、各移動体には両信号
が受信される。
そこで、測位を許可された移動体では、測位信
号返送手段が、受信信号を第1のチヤネルを阻止
域とし第2のチヤネルを通過域とするくし型フイ
ルタバンクによりろ波処理をし、選択した第2の
チヤネルの信号について整合フイルタにより逆拡
散処理をし、それをCDM復調器にて拡散復調処
理をして受信タイミングを確立し、その際の復調
タイミングに同期して前記全使用帯域にわたつて
拡散変調処理を行つて形成したCDM信号を低指
向性アンテナから2つの通信衛星へ向けて送信す
る。
つまり、測位を許可された移動体はCDM信号
を折り返して送信するのである。従つて、基地局
には、移動体と同様にFDM信号とCDM信号の重
畳信号が受信される。基地局では、複数の高指向
性アンテナのそれぞれが受けた前記重畳信号が、
前記第1のチヤネルを阻止域とし前記第2のチヤ
ネルを通過域とするくし型フイルタバンクの複数
個のそれぞれにおいてろ波処理され、CDM信号
が分離形成される。各くし型フイルタバンクの出
力は整合フイルタで逆拡散処理を受け、CDM復
調器で復調処理されて測位演算手段へ出力され
る。以上が測位信号受信手段の動作である。測位
演算手段では、前記複数の測位信号受信手段の出
力を受けて前記複数の衛星回線それぞれの伝搬遅
延時間を測定して2つの伝搬時間差を得、それに
基づき移動体の位置を3角測量の原理に基づき決
定する。
ここで、測位演算手段が算出した測位データの
移動体への伝達方式が問題となる。1つは通信信
号の一部に加えてFDM送信する方法であり、他
の1つは従来と同様にCDM送信する方法である。
なお、通信衛星は静止衛星である必要はない。
斯くして、本発明の移動体衛星通信/測位方式
によれば、FDM受信方式とCDM通信方式の併用
方式としたので、CDM通信方式によつて従来と
同様に衛星中継器の全帯域幅を用いた高精度の測
位が行え、同時にFDM通信方式によつて音声通
信が行え、貴重な周波数資源の有効利用を図るこ
とができる効果がある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の移動体衛星通信/測位方式を
備える衛星通信システムの構成を示す。第1図は
従来例と同様に2個の通信衛星(1−1,1−
2)を用いる場合を示すが、小型地球局としては
移動体(20−1〜20−K)の他に小容量地球
局である固定局(40−1〜40−M)を含むシ
ステムを示している。
本発明では、衛星回線の伝送帯域構造を、全使
用帯域幅を分割した多数の周波数スロツトのう
ち、隣接するl(lは自然数)個の周波数スロツ
トからなる第1のチヤネルと、隣接するm(mは
自然数)個の周波数スロツトからなる第2のチヤ
ネルとの交互繰り返しの構造に設定してある。そ
して、本実施例では第1のチヤネルの周波数スロ
ツトにて通信信号を送受信し(FDM通信方式)、
併せて従来と同様に全使用帯域幅を用いてスペク
トル拡散信号を送受信(CDM通信方式)して移
動体の測位を行う。
そこで、移動体(20−1〜20−K)は、第
2図に例示する如く、低指向性アンテナ21と、
高電力増幅気/低雑音増幅器およびアツプ/ダウ
ンコンバータを含む送受信部22と、FDM変調
器23、チヤネル選択フイルタ24およびFDM
復調器25で構成されるFDM送受信部と、デー
タ変調器36、スペクトル拡散変調器37、くし
型フイルタバンク26、整合フイルタ27および
CDM復調器28で構成されるCDM送受信部とを
備え、送受信部22とFDM送受信部は全体とし
て移動体送受信手段を構成し、また送受信部2
2、スペクトル拡散変調器37およびデータ変調
器36は全体として測位信号返送手段を構成して
いる。要するに、この移動体(20−1〜20−
K)は、従来の構成にくし型フイルタバンク26
とFDM送受信部を追加したものである。なお、
固定局(40−1〜40−M)は測位の必要がな
いので、FDM送受信系のみを具備したものとな
る。
故に、基地局30は、第1図に示す如く、高指
向性アンテナ4−1、同4−2と、送受信部5−
1、同5−2と、信号分離部32とK+M個の
FDM復調器(33−1〜33−(K+M))から
なるFDM受信部と、K+M個のFDM変調器(3
5−1〜35−(K+M))と信号合成部34から
なるFDM送信部とが新たに追加され、さらに測
位系ではくし型フイルタバンク30−1、同30
−2が付加された構成となつている。送受信装置
5−1、FDM受信部およびFDM送信部は全体と
して基地局送信手段を構成する。
以上の構成において、今、l=1、m=1とす
れば、衛星回線の伝送帯域構造は第1のチヤネル
と第2のチヤネルが1周波数スロツトごとに繰り
返す構造となる。小型地球局(20−1〜20−
K,40−1〜40−M)はそれぞれ割り当てら
れた周波数スロツトでFDM信号を用いて基地局
30と送受信する。一方、基地局30では、従来
例と同様に測位信号(CDM信号)を放送モード
により一定の周期で送出し各移動体に測位の時間
基準を与えている(図中破線で示す)。故に、各
小型地球局の受信信号スペクトルは、第3図aに
示す如く、1周波数スロツトごとに存在する
FDM信号と全使用帯域幅(N・Δf)に渡つて存
在するCDM信号の重畳されたものとなる。
そこで、小型地球局のうちのFDM信号受信局
では、チヤネル選択フイルタ24が第1のチヤネ
ルにおける第i番目の周波数スロツトを通過域と
する帯域通過ろ波器だとすれば(第3図b)、そ
の第i番目の周波数スロツトで送信されたFDM
信号が取り出され(第3図c)、それがFDM復調
器25へ入力し、音声信号等の通信信号が再生さ
れる。
一方、測位を許可された移動体では、くし型フ
イルタバンク26が、基地局30におけるものと
同様に、前記第1のチヤネルを阻止域とし前記第
2のチヤネルを通過域とするものであるから、そ
のろ波特性は第3図dに示す如くになり、帯域幅
N・Δfに渡るCDM信号をFDM信号から分離形
成でき、1周波数スロツトおきに1周波数スロツ
トの帯域幅ΔfのCDM信号が整合フイルタ27へ
出力される。ここに、くし型フイルタバンク26
は周期構造であるので、その出力には主信号(主
応答成分)の他にエコー応答成分が主信号の前後
に1/Δfの間隔で現れる。両者は同一波形であ
る。整合フイルタ27は、整合フイルタ(7−
1,7−2)と同様の構成であつて前述したよう
にCDM信号(拡散変調信号)について逆拡散処
理をし1/Δfの間隔でインパルス状のパルス信
号を出力する。従つて、くし型フイルタバンク2
6の出力を受けた整合フイルタ27の出力は第4
図に示すようになる。これがCDM復調器28に
入力する。
CDM復調信号28は、後述(第5図)する構
成のもので、複合フイルタ27の出力を受けて拡
散復調処理をし、復調回路54で生成された復調
タイミング信号がスペクトル拡散変調37に与え
られる。
スペクトル拡散変調器37では、前記復調タイ
ミング信号に同期したPN符号でもつてデータ変
調器36の出力を拡散処理をする。その結果、従
来と同様に、低指向性アンテナ21から2個の通
信衛星(1−1,1−2)へ向けてCDM信号が
送信される。つまり、移動体は基地局から与えら
れたCDM信号を時間基準として測位信号たる
CDM信号を(折り返して)送信するのである。
故に、基地局の受信信号スペクトルは、第3図
aに示す如くになり、FDM信号は信号分離部3
2で各周波数スロツトごとに分離される。
一方、くし型フイルタバンク30−1、同30
−2のろ波特性およびその出力は前述した通りで
ある(第3図d、同e)。くし型フイルタバンク
30−1、同30−2の出力は対応する整合フイ
ルタ7−1、同7−2において逆拡散処理を受け
た後に、対応するCDM復調器31−1、同31
−2へ入力しデータ再生処理に付されてそれぞれ
測位計算部8へ入力する。そして、測位計算部8
の出力である測位データは従来例と同様のルート
で該当移動体へ伝達される。
ここで、第3図eに示すCDM信号はくし型フ
イルタバンクでろ波処理をしたものであるので、
周波数特性に歪を生じておりその影響を評価する
必要がある。本発明においては、くし型フイルタ
バンクを用いているので、整合フイルタ(7−
1,7−2)の出力は、第4図に示す如く、パル
ス幅が1/N・Δfである主信号(主応答成分)と、 この主信号の前後の所定時間位置(1/Δfの整
数倍)に生じ主信号と同じ波形のエコー応答成分
とからなる。そこで、CDM復調器31−1、同
31−2を、第5図に示す如く、遅延時間が1/
Δfである遅延器51、同52と、加算器53と、
復調回路54とで構成してある。即ち、整合フイ
ルタの出力に含まれる主応答成分とエコー成分を
加算し、搬送波対雑音(C/N)を最大化し改善
するものである。移動体におけるCDM復調器2
8も同様構成となつている。
本発明においても、従来例と同様に、整合フイ
ルタ(7−1,7−2)の出力パルス幅は
1/N・Δfであるから、得られる測位精度も従来例 と同程度となる。なお、上記実施例は通信衛星が
2個の場合であるが、3個の通信衛星を用いる場
合にも同様に適用できる。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明の移動体衛星通
信/測位方式によれば、FDM通信方式とCDM通
信方式の併用方式としたので、CDM通信方式に
よつて従来と同様に衛星中継器の全帯域幅を用い
た高精度の測位が行え、同時にFDM通信方式に
よつて音声通信が行え、貴重な周波数資源の有効
利用を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の移動体衛星通信/測位方式を
備える衛星通信システムの構成例、第2図は移動
体の構成ブロツク図、第3図は固定局、移動体お
よび基地局の受信動作説明図、第4図は整合フイ
ルタの出力波形図、第5図はCDM復調器の構成
ブロツク図、第6図は従来の移動体衛星通信/測
位方式の構成例、第7図は整合フイルタの構成ブ
ロツク図、第8図は従来方式の動作説明図であ
る。 1−1,1−2……通信衛星、20−1〜20
−K……移動体、30……基地局、40−1〜4
0−M……固定局。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数(2個または3個)の通信衛星と、基地
    局と、多数の移動体とを含み;前記複数の通信衛
    星を介して形成される複数の衛生回線は、その伝
    送帯域構造が、全使用帯域幅を分割した多数の周
    波数スロツトのうち、隣接するl(lは自然数)
    個の周波数スロツトからなる第1のチヤネルと、
    隣接するm(mは自然数)個の周波数スロツトか
    らなる第2のチヤネルとの交互繰り返しの構造に
    設定され;前記移動体は、前記複数の通信衛星と
    電波授受を行う低指向性アンテナと;通信信号を
    受けて前記第1のチヤネルの所定周波数スロツト
    に挿入するFDM(周波数分割多重)信号を形成し
    それを前記低指向性アンテナから前記複数の通信
    衛星へ向けて送信させるFDM変調器と、前記低
    指向性アンテナが受けた受信信号から前記第1の
    チヤネルの所定周波数スロツトを周波数選択する
    チヤネル選択フイルタと、このチヤネル選択フイ
    ルタの出力を受けて復調処理をするFDM復調器
    とを有する移動体送受信手段と;前記低指向性ア
    ンテナが受けた受信信号から前記第2のチヤネル
    のみを選択するくし型フイルタバンクと、このく
    し型フイルタバンクの出力を受けて逆拡散処理を
    行う整合フイルタと、この整合フイルタの出力を
    受けて拡散復調処理をするCDM(符号分割多重)
    復調器と、前記全使用帯域幅にわたつた拡散変調
    処理を前記CDM復調器の復調タイミングに同期
    して行い形成したCDM信号を前記低指向性アン
    テナから前記複数の通信衛星へ向けて送信させる
    拡散変調器とを有する測位信号返送手段と;を備
    え、前記基地局は、前記複数の通信衛星のそれぞ
    れと1対1の対応関係で電波授受を行う複数の高
    指向性アンテナと;前記第1のチヤネルの周波数
    スロツトに挿入するFDM信号の複数個をそれぞ
    れ形成する複数のFDM変調器と、この複数の
    FDM変調器の出力を周波数多重化しそれを前記
    複数の高指向性アンテナのうちの1つの高指向性
    アンテナから対応する1つの通信衛星へ向けて送
    信させる信号合成部と、その1つの高指向性アン
    テナが受けた受信信号から前記第1のチヤネルの
    複数周波数スロツトのFDM信号を分離出力する
    信号分離部と、この信号分離部の出力のそれぞれ
    について復調処理をする複数のFDM復調器とを
    有する基地局送受信手段と;前記全使用帯域幅に
    わたつて拡散変調処理を行いCDM信号を形成し
    それを前記複数の高指向性アンテナのうち前記
    FDM信号の送受信に用いたアンテナ以外の1つ
    の高指向性アンテナから対応する1つの通信衛星
    へ向けて送信させる拡散変調器を有する測位信号
    送信手段と;前記複数の高指向性アンテナが受け
    た受信信号のそれぞれから前記第2のチヤネルの
    みを選択する複数くし型フイルタバンクと、この
    複数のくし型フイルタバンクの出力をそれぞれ受
    けて逆拡散処理を行う複数の整合フイルタと、こ
    の複数の整合フイルタの出力をそれぞれ受けて拡
    散復調処理をする複数のCDM復調器とを有する
    測位信号受信手段と;前記測位信号受信手段の複
    数のCDM復調器の出力を受けて前記複数の衛星
    回線それぞれの伝搬遅延時間を測定し移動体の位
    置を3角測量の原理に基づき決定する測位演算手
    段と;を備えていることを特徴とする移動体衛星
    通信/測位方式。 2 前記基地局のFDM信号には前記測位演算手
    段が算定した測位データが含まれることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の移動体衛星通
    信/測位方式。
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