JPH0564913A - 熱転写式画像形成装置 - Google Patents

熱転写式画像形成装置

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JPH0564913A
JPH0564913A JP23020791A JP23020791A JPH0564913A JP H0564913 A JPH0564913 A JP H0564913A JP 23020791 A JP23020791 A JP 23020791A JP 23020791 A JP23020791 A JP 23020791A JP H0564913 A JPH0564913 A JP H0564913A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可及的に少ないスクリーン角設定用データで階
調性と解像度を向上させることができる熱転写式プリン
タを提供すること。 【構成】N×N個の各画素に対して画素濃度をドットサ
イズで表現するために、低濃度から高濃度まで比例的に
γ変換を行って主となるドットを形成する印刷用データ
を出力する第1の群のガンマ特性変換関数と、副となる
ドットを形成するために第1のガンマ特性変換関数より
も低濃度の印刷用データを出力する第2の群のガンマ特
性変換関数と、大半の領域でドットを形成せず、熱履歴
補正をするための第3の群のガンマ特性変換関数を備え
るγ変換手段34と、特定角度にドットを配置するよう
にガンマ特性変換関数を選択適用する変換特性選択手段
35と、印刷用データに対応する電気エネルギを印字ヘ
ッドの発熱抵抗素子に供給する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板の表面に一列に複
数の発熱抵抗素子を配列し、画素データに対応させて発
熱抵抗素子を選択的に発熱させ、インクシートやインク
リボンのインクを溶融させて記録用紙にドットを形成さ
せる画像形成装置、より詳細にはその階調制御技術、及
び色再現技術に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写式プリンタは、顔料を含むワック
スが高分子フィルムに塗布されたインクシートやリボン
を用い、微小な発熱抵抗素子を基板に集積してなる印字
ヘッドに画素データに基づく信号を供給することによ
り、微小領域のインクを溶融させて記録用紙にドットを
形成するものである。
【0003】このような熱転写式画像形成装置は、ドッ
ト形成素子となる発熱抵抗素子を微小なサイズに構成し
易いため、高密度でのドット形成を必要とするフルカラ
ー印刷の分野で多用されている。ところで、プリンタに
よりフルカラー印刷を行なう場合は、通常イエロー、マ
ゼンタ、シアンの三原色及びブラックの合計4色を使用
するとともに、1原色ごとに記録媒体を初期位置まで戻
して印刷するという工程を複数回繰り返す必要がある。
このため、印刷すべき画素データと記録媒体の印刷点と
の間に位置ずれが生じて、印刷された画像の品質が低下
するという問題がある。
【0004】このような問題を解消するため、各原色毎
の印刷位置を記録媒体に対して一定の方向、いわゆるス
クリーン角を設定して可及的にドット形成位置のずれに
よる色の濁りを防止することが行なわれている。
【0005】たとえば、印刷できるドットのサイズが一
定な印刷方式、例えばインクジェット方式やワイヤドッ
ト方式では、一定領域、例えば4×4ドットの領域内に
形成するドットの数により濃度を表すとともに、少なく
とも領域内に1つのドットを形成する位置を原色毎に規
定しておくことにより、記録媒体の特定の方向にドット
形成位置を揃える方法が提案されている。
【0006】しかしながら濃度をドットの個数により表
現する関係上、表現可能な濃度レベルを多くすると、1
画素当りに割当てるべきドット数が多くなって画像が粗
くなるという問題がある。
【0007】このような問題を解消するためにたとえ
ば、特開昭61−189774号公報に示されているよ
うに記録媒体に形成するドット自体に濃度表現を可能に
するとともに、原稿画像の読取り単位、いわゆる画素に
対応させてしきい値を設定しておき、常時ドットを形成
する核となる複数のマトリックスを設定することによ
り、濃度階調とスクリーン核の設定を行なうものが提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような印刷方式を
採ると、階調度の向上とスクリーン角の設定が同時に実
現できる反面、階調度を更に高めようとすると、膨大な
マトリックスデータを必要とし、マトリックスデータを
格納しておくメモリーが大きくなるという問題がある。
【0009】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところはスクリーン角設
定用データを少なくして、階調度と解像度を維持しつ
つ、スクリーン角を設定することができる新規な熱転写
式画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために本発明においては、複数の発熱抵抗素子を一列
に配列してなる印字ヘッドと、記録用紙及びインクシー
トを所定のピッチで搬送する手段と、入力された画像デ
ータを構成している画素データをNライン分(N≧2の
整数)連続的に読み出す画像データ読出手段と、前記複
数ライン分の画素データをN×N画素のマトリックス状
にサンプリングするサンプリング手段と、N×Nの各画
素に対して画素濃度をドットサイズで表現するために、
低濃度から高濃度まで比例的にγ変換を行って主となる
ドットを形成する印刷用データを出力する第1の群のγ
変換特性と、副となるドットを形成するために第1の群
のγ変換特性よりも低濃度の印刷用データを出力する第
2の群のγ変換特性と、大半の濃度領域でドットを形成
せず、熱履歴補正をするための第3の群のγ変換特性を
備えてなるγ変換手段と、第1の群のγ変換特性による
ドットが特定角度に整列するように前記サンプリングさ
れたN×Nの各画素に前記γ変換特性を選択適用する変
換特性選択手段と、前記印刷用データに対応する電気エ
ネルギを前記印字ヘッドの発熱抵抗素子に供給する手段
とを備えるようにした。
【0011】
【作用】サンプリングされた少なくとも2×2画素の画
素データをγ変換手段によって、低濃度から中濃度域で
は主となるドットと副となるドットの2つに限定させ
る。これによりドット形成手段を構成している発熱抵抗
素子相互間の熱干渉を可及的に小さくしてドット自体の
面積により階調を表現させて階調性と解像度の向上を図
る。
【0012】また、γ変換特性の適用形態を変更するこ
とにより、少なくとも2×2画素に対応する主なるドッ
トを形成する位置を各原色毎に変えて、網目状ノイズの
発生防止と、色の濁りを防止する。
【0013】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。
【0014】図2は、本発明の一実施例を示すものであ
って、熱転写印刷機構と制御装置とから構成されてい
る。熱転写印刷機構は、記録用紙1をストックしている
スタッカ2から、ピックアップローラ3により1枚の記
録用紙を引出して印刷領域に搬送する給紙機構4と、記
録用紙1とインクシート9を一定速度で搬送するプラテ
ン5と、このプラテン5に印刷時に圧接される熱転写式
印字ヘッド6と、印刷された記録用紙を再びスタッカ2
側に戻す搬送ローラ8と、インクリボン9を供給するス
トックローラ10と巻取ローラ11から構成されてい
る。また筺体の下部には後述する制御回路を組込んだ回
路基板12が収容されている。
【0015】熱転写印字ヘッド6は、図3に示したよう
に基板13の表面に一定のピッチで発熱抵抗素子14,
14,14‥‥を一列に形成し、紙送り方向となる向き
にリード線15,15,15‥‥、16,16,16‥
‥を引出して構成されている。
【0016】図4は、前述の制御回路の一実施例を示す
ものであって、図中符号17は、制御装置の中心部を構
成するマイクロコンピュータで、CPU18、制御用プ
ログラムや後述するデータ処理用プログラム、更にはγ
変換特性を格納したROM19、及びデータ処理用のバ
ッファやフレームメモリを構成するRAM20から構成
され、インターフェイス21,22を介してパーソナル
コンピュータ等の外部装置、及び印字ヘッド駆動回路2
3、モータ駆動回路24に接続されている。
【0017】印字ヘッド駆動回路23は、インターフェ
イス22から出力された濃度を表すデータに一致した電
気エネルギ、例えば図5に示すように濃度B0、B1、B
2、B3、‥‥Bnに対応して時間T0、T1、T2、T3、
‥‥Tnが順次大きくなるパルス状電力を熱転写印字ヘ
ッド6の各発熱抵抗素子14,14,14‥‥に供給す
るように構成されている。
【0018】またモータ駆動回路24は、ピックアップ
ローラ3、プラテン5,搬送ローラ8に接続されている
モータ25を駆動するものであって、インターフェイス
22から出力された指令に対応した回転方向、及び回転
速度となるように駆動パルスを出力するように構成され
ている。
【0019】図1は前述した基本的な印刷機能を生かし
てカラー印刷を行うために必要となる前述のマイクロコ
ンピュータ17が果す機能でもって表した実施例を示す
ものであって、図中符号30は、外部装置から出力され
た画像データを格納する画像メモリで、外部装置から出
力される色毎の画像データを一定量、例えば1頁分格納
するようになっている。31は画像データ読出手段で、
画像メモリー30に格納されている画像データをNライ
ン(N≧2の整数)分、この実施例では2ライン分の画
素データをNライン分ずつ移動させながら抽出してライ
ンバッファ32に出力するものである。33はサンプリ
ング手段で、ラインバッファ32に格納されている画素
データから主走査方向にN桁(N≧2の整数)分、つま
りN×Nドット、この実施例では2×2画素分をサンプ
リングして後述するγ変換手段34に出力するものであ
る。
【0020】34は前述のγ変換手段で、サンプリング
手段33からの画素データに対してフィルタや印刷濃度
設定手段としての機能を奏するように、図6〜図12に
示したような画素データの濃度に対するドットの濃度
(以下、変換印刷データという)を指定するように、画
素データの濃度と印刷変換データの関係を規定するデー
タを格納して構成されている。
【0021】図6〜図12は前述のγ変換手段34に設
定されているガンマ特性変換関数の一実施例を示すもの
であって、複数の特性、この実施例では7群28種類の
関数を格納して構成されている。
【0022】図6に示すガンマ特性変換関数1群のγ
は、画素データの濃度がゼロの場合には転写ドットを形
成しないが、発熱抵抗素子の温度を周囲環境に関わりな
く一定に維持できる程度の最低限のエネルギを供給する
ための変換印刷データDdが設定され、ここから中間濃
度領域全体に比例するように最高濃度D0まで上昇し、
さらに中間濃度領域から高濃度領域にかけては変換印刷
データD0を維持する。特性を備えている。
【0023】ガンマ特性変換関数1群には、γ11、γ1
2、γ13、γ14の類似特性の4種類のγ が格納されてい
る。この4種類は、画素データに対して所定量ずつわず
かに異なった変換印刷データで設定され、しかも、その
変換印刷データは、Da〜D0の15レベルの中より適宜
選択されたもので設定されている。
【0024】ところで変換印刷データDhは、文字印刷
のように2値印刷を行なう場合のドット密度11.8ド
ット/ミリメートルとなる値、通常は0.125ミリジ
ュール/ドット程度のエネルギを発熱抵抗素子に供給で
きる値に設定されている。
【0025】濃度D0は、濃度Dhのほぼ2倍程度のエネ
ルギを供給できる値に、設定されている。
【0026】図7に示すガンマ特性変換関数2群のγ
は、画素データの低濃度領域において安定して最小サイ
ズのドットが形成できる程度の変換印刷データDeを維
持し、以後中濃度領域から高濃度領域にかけて最大変換
印刷データD0にと上昇するような特性を備えいる。
【0027】ガンマ特性変換関数2群には、γ21、γ2
2、γ23、γ24の類似特性の4種類のγ が格納されてい
る。この4種類は、画素データに対して所定量ずつわず
かに異なった変換印刷データで設定され、しかも、その
変換印刷データは、Da〜D0の15レベルの中より適宜
選択されたもので設定されている。
【0028】図8に示すガンマ特性変換関数3群のγ
は、画素データの最高濃度近傍でのみ濃度Dhとなる特
性を備えている。
【0029】ガンマ特性変換関数3群には、γ31、γ3
2、γ33、γ34の類似特性の4種類のγ が格納されてい
る。この4種類は、画素データに対して所定量ずつわず
かに異なった変換印刷データで設定され、しかも、その
変換印刷データは、Da〜D0の15レベルの中より適宜
選択されたもので設定されている。
【0030】図9に示すガンマ特性変換関数4群のγ
は、画素データの低濃度領域から中濃度領域において安
定して最小サイズのドットが形成できる程度の変換印刷
データDeを維持し、以後中濃度領域から高濃度領域に
かけて変換印刷データDmまで比例的に上昇するような
特性を備えいる。
【0031】ガンマ特性変換関数4群には、γ41、γ4
2、γ43、γ44の類似特性の4種類のγ が格納されてい
る。この4種類は、画素データに対して所定量ずつわず
かに異なった変換印刷データで設定され、しかも、その
変換印刷データは、Da〜D0の15レベルの中より適宜
選択されたもので設定されている。
【0032】図10に示すガンマ特性変換関数5群のγ
は、画素データの低濃度領域から中濃度領域において
ドットがほとんど形成しない程度の変換印刷データDc
を維持し、以後中濃度領域から高濃度領域にかけて変換
印刷データDiまで比例的に上昇するような特性を備え
いる。
【0033】ガンマ特性変換関数5群には、γ51、γ5
2、γ53、γ54の類似特性の4種類のγ が格納されてい
る。この4種類は、画素データに対して所定量ずつわず
かに異なった変換印刷データで設定され、しかも、その
変換印刷データは、Da〜D0の15レベルの中より適宜
選択されたもので設定されている。
【0034】図11に示すガンマ特性変換関数6群のγ
は、画素データの低濃度領域から高濃度領域において
ドットがほとんど形成しない程度の変換印刷データDC
を維持し、以後高濃度領域で変換印刷データDJにと上
昇するような特性を備えいる。
【0035】ガンマ特性変換関数6群には、γ61、γ6
2、γ63、γ64の類似特性の4種類のγ が格納されてい
る。この4種類は、画素データに対して所定量ずつわず
かに異なった変換印刷データで設定され、しかも、その
変換印刷データは、Da〜D0の15レベルの中より適宜
選択されたもので設定されている。
【0036】図12に示すガンマ特性変換関数7群のγ
は、画素データの低濃度領域から高濃度領域において
ドットがほとんど形成しないか最小サイズのドットが形
成できる程度の変換印刷データDb、DC、Dd、Deを維
持し、以後最高濃度領域で変換印刷データDi、Dj、D
kにと上昇するような特性のγ71、γ72、γ73、γ74の
4種類からなる。これは、前述の図8に示したガンマ特
性変換関数3群のγの代わりに用いるもので、印字によ
る熱履歴補正用として使う。このような特性を備えてい
る結果、例えばサンプリングされたマトリックスのそれ
ぞれの画素に第1の群としてガンマ特性変換関数1群、
第2の群としてガンマ特性変換関数2群、第3の群とし
てガンマ特性変換関数3群を割当てると、変換特性1群
のγにより画像表現の中心となるドットが、またこれに
隣接するようにしてに変換特性2群のγにより副となる
ドットが、さらに最高濃度を示す画素データに対しては
変換特性3群のγを加えてサンプリング領域を表現する
ことが可能となる。
【0037】35は、変換特性選択手段で、画像メモリ
ー30に出力された原色に対応させてガンマ特性変換関
数7群28種類の中から適宜サンプリングされたマトリ
ックス状画素データD11、D12、‥‥D14、D21、D22
‥‥D24、D31、D32、‥‥D34、D41、D42‥‥D44
(例えば図20)に割り振るためのデータを格納させて
構成されている。
【0038】また、熱転写印字ヘッド6の各発熱抵抗素
子14の出力濃度を均一に補正するため、ヘッド濃度補
正データ37によってガンマ変換特性を選択したり、各
印字の履歴によって、熱的影響を補正するために、熱履
歴補正データ38によってガンマ変換特性を選択したり
する。
【0039】次に、本発明の理解を助けるために、発熱
抵抗素子の駆動形態とこれにより形成されるドットとの
関係について説明する。
【0040】図13に示したように1つのの発熱抵抗素
子14だけに通電する一方、隣接する発熱抵抗素子1
4’、14”を休止させて印刷を行なうと、駆動される
発熱抵抗素子14は、これに隣接する発熱抵抗素子1
4’、14”からの熱干渉を受けることがないので、隣
接する他の発熱抵抗素子14’,14”の領域までをド
ット形成領域として利用することが可能となる。この結
果、図14に示したように発熱抵抗素子に供給する相対
入力エネルギEを「32」通りという多段階に分割して
も、形成されるドットのサイズが相対入力エネルギに比
例するため、極めて高い階調性を表現することができ、
したがって画素データの濃度に忠実に比例した濃度のド
ットを形成することになる。この結果、図15に示した
ようにエネルギに増加にともなって中濃度、及び高濃度
近傍では各ドットが独立した形で形成され、また最高濃
度ではベタ画像となる。
【0041】また、図16に示したように2つの発熱抵
抗素子14,14’を同時に駆動する一方、これらに隣
接する発熱抵抗素子を休止させた状態で印刷しても、発
熱抵抗素子相互間の熱干渉を実用上十分に防ぐことがで
きるので、上述した発熱抵抗素子を単独で駆動する場合
とほぼ同程度の階調性でドットを形成することができ
る。
【0042】これに対して、隣接する発熱抵抗素子をも
駆動させた場合には図17に示したように発熱抵抗素子
相互間での熱干渉が大きくなるため、図18に示したよ
うに中濃度域で既に、本来独立して形成されるべきドッ
トが所々で繋がっており、階調表現にばらつきが生じて
おり(同図(I))、高濃度近傍では完全に繋がるとい
う不都合が発生する(同図(II))。
【0043】次に前述したγ変換特性を適用した場合に
ついて説明する。
【0044】図19に示したような適用形態、つまりサ
ンプリング手段33により抽出されたマトリックス状の
2×2の画素データD12、D12、D21、D22のそれぞれ
に対して、変換特性選択手段34により第1の群として
ガンマ特性変換関数1群、第2の群としてガンマ特性変
換関数2群、第3の群としてガンマ特性変換関数3群の
中より適宜4種類を適用した場合を例に採って説明す
る。
【0045】サンプリング手段33によりサンプリング
された画素データD11は、変換特性選択手段34により
選択されたγ変換手段33のガンマ特性変換関数1群の
γ11を適用することによりその濃度に対して直線的に比
例する変換印刷データに変換され、また画素データD12
はガンマ特性変換関数3群のγ33を適用することにより
濃度が最高値の時にだけ濃度Ddが、それ以外の場合に
はドット形成用のエネルギを印加されない変換印刷デー
タに変換される。更に画素データD21は、ガンマ特性変
換関数3群のγ34を適用することにより、全領域エネル
ギが印加されない変換印刷データに変換され、さらに画
素データD22は、ガンマ特性変換関数2群のγ21を適用
することにより低濃度域ではエネルギは印加されるもの
の実質的なドットを形成できない程度のエネルギを印加
され、中濃度以上においては画素データの濃度に対して
直線的に比例する変換印刷データに変換される。
【0046】この結果、第1ラインの画素データD11、
D12を印刷すると、通常の画像で頻出する中間濃度の画
素データに対しては画素データD11についてだけドット
が形成され、隣接する画素データD12は印刷されないこ
とになる。
【0047】このようにして第1ラインの印刷が終了す
ると、同一のサンプリング領域の画素データD21、D22
が印刷されることになる。画素データD21に対しては関
数γ34、また画素データD22に対しては関数γ21が割当
てられているので、中間濃度領域では画素データD22だ
けが印刷され、画素データD21は印刷されない。この第
2ラインの印刷においても前述の第1ラインの印刷と同
様に隣接する他の発熱抵抗素子が休止状態におかれてい
るので、印刷対象となる画素データはγ21により変換さ
れた濃度に忠実な濃度のドットとして形成されることに
なる。以下図20に示したような形態、つまり図19に
示したガンマ特性変換関数を若干かえて、振付け形態を
交互に繰り返して印刷を継続する。
【0048】図20は、図19の基本2×2の画素デー
タを4×4のマトリックスとして、配置した場合であ
る。D11、D12、D21、D22に相当するものが、D13、
D14、D23、D24とD31、D32、D41、D42とD33、D
34、D43、D44である。それぞれの変換印刷データは、
わずかに異なり、図示のごとく変換されている。ここで
D11、D13、D31、D33は、図6のガンマ特性変換関数
1群のγ11、γ12、γ13、γ14が適宜適用されており、
D12、D14、D32、D34は、図8のガンマ特性変換関数
3群のγ31、γ32、γ33が適宜適用されている。また、
D21、D23、D41、D43は、図8のガンマ特性変換関数
3群のγ34が適宜適用され、D22、D24、D42、D44
は、図7のガンマ特性変換関数2群のγ21、γ22、γ2
3、γ24が適宜適用されている。
【0049】この結果、サンプリング領域により特定さ
れる16の画素は、画素データD11、D13、D31、D33
が主ドットとして、また画素データD22、D24、D42、
D44が副ドットとなるようにして印刷されることにな
り、主ドットを副ドットで補う形で16の画素データD
11及至D44が表現されることになる。
【0050】すなわちサンプリングされた16の画素で
構成される領域の濃度が低い場合には、ガンマ特性変換
関数1群のγが割当てられている画素D11、D13、D3
1、D33に対応するドットだけが印刷されることになる
(図21(I))。サンプリングされた領域の濃度が高
くなると、ガンマ特性変換関数2群のγが割当てられて
る画素D22、D24、D42、D44に対応するドット40,
40…も印刷されることになる(図21(II))。さら
に画素データの濃度が高くなると、画素D11、D22に対
応するドットのサイズが大きくなり、島状の空白部4
1,41…を狭めるようにして画像が印刷されることに
なる(図21(III)(IV)(v))。このように空白
部41,41…が島状に形成される結果、高濃度データ
を印刷した場合にもインクシートのインクを無用に引き
剥がすこと無く、画像データの濃度に比例する面積のイ
ンクだけが確実に記録用紙に転写されることになる。
【0051】図22は、変換特性選択手段34による変
換特性の他の指定形態を示すもので、サンプリング手段
33により抽出された4つの画素D11乃至D22に対し
て、画素データD11にはガンマ特性変換関数1群のγ11
を、画素データD12にはガンマ特性変換関数3群のγ34
を、画素データD21にはガンマ特性変換関数2群のγ21
を、さらに画素データD22にはガンマ特性変換関数3群
のγ33を割当てたもので、これによれば画素データD11
によるドットが優先的に形成され、また画素データD21
によるドットが副として形成される。このような形態を
図23に示したように2ライン毎に主走査方向に1ドッ
ト分ずらせて前実施例と同様に4×4のマトリックス
で、かつガンマ特性変換関数を若干かえて適用すると、
図24に示したようにサンプリング領域の画像データの
濃度が低い場合には、4×4個の内の画素データD11、
D13、D31、D33に対応するドットだけが形成される。
またこの濃度で2ライン移動した段階では前述したよう
にサンプリング領域を1画素分シフトさせるので、第1
ラインとして形成されたドットの中間に副となるドット
42,42…が形成さることになる。このような操作を
繰り返して印刷を継続すると、最短距離に位置するドッ
トを結ぶ角度、つまりスクリーン角が63.4度とな
る。
【0052】図25は、変換特性選択手段34による変
換特性の他の指定形態を示すもので、つまりサンプリン
グ手段33により抽出されたマトリックス状の2×2の
画素データD12、D12、D21、D22のそれぞれに対し
て、変換特性選択手段34により第1の群としてガンマ
特性変換関数1群、第2の群としてガンマ特性変換関数
4群、第3の群としてガンマ特性変換関数3群の中より
適宜4種類を適用した場合である。
【0053】第1の形態として画素データD11にはガン
マ特性変換関数4群のγ41を、画素データD12にはガン
マ特性変換関数1群のγ11を、画素データD21にはガン
マ特性変換関数3群のγ33を、さらに画素データD22に
はガンマ特性変換関数3群のγ34を割当て(同図
(イ))、また第2の形態として画素データD13にはガ
ンマ特性変換関数3群のγ31を、D14にはガンマ特性変
換関数3群のγ34を、画素データD23にはガンマ特性変
換関数4群のγ44を、さらに画素データD24にはガンマ
特性変換関数1群のγ14を割当て(同図(ロ))、これ
ら第1と第2の形態を図26に示したようにガンマ特性
変換関数を若干かえて交互に使用するようにしたもので
ある。
【0054】すなわち、第1の抽出領域の画素データD
11乃至画素データD44に対して第1の形態が選択される
と、画素データD12に基づくドットが優先的に印刷さ
れ、このサンプリング領域に隣接する次の画素データが
選択されると、画素データD24が優先的に印刷される。
この結果、低濃度領域では図27(I)に示したように
スクリーン角プラスマイナス26.6度でのドットが形
成されることになる。また抽出領域の画像濃度が高くな
ると、ガンマ特性変換関数1群のγに加えてガンマ特性
変換関数4群のγのドットも印刷されるようになるか
ら、奇数ラインでは画素データD12を主ドットとして、
画素データD11を副ドットとした形態で印刷され、また
偶数ラインでは画素データ24を主ドットとして、またD
23を副ドットした形態で印刷が行なわれる。
【0055】図28は、変換特性選択34による変換特
性の他の指定形態を示すもので、第1の形態として画素
データD11にはガンマ特性変換関数1群のγ11を、D12
にはガンマ特性変換関数3群のγ33を、D21にはガンマ
特性変換関数3群のγ34を、さらにD22にはガンマ特性
変換関数2群のγ21を割当て(同図(イ))、また第2
の形態として画素データD13にはガンマ特性変換関数2
群のγ24を、D14にはガンマ特性変換関数3群のγ34
を、D23にはガンマ特性変換関数3群のγ31を、さらに
D24にはガンマ特性変換関数1群のγ14を割当て(同図
(ロ))、さらに2ライン後には図29に示したように
第1形態と第2の形態との適用順序を逆にして、かつガ
ンマ特性変換関数も若干かえて適用するようにしたもの
である。
【0056】すなわち、第1の抽出領域の4つの画素デ
ータD11乃至D22に対して第1の形態が選択されると、
画素データD11に基づくドットが優先的に印刷され、こ
の画素データに隣接する次の画素データが選択される
と、画素データD24が優先的に印刷される。この結果、
低濃度領域では図30(I)に示したようにスクリーン
角45度でのドットが形成されることになる。また抽出
領域の画像濃度が高くなると、ガンマ特性変換関数1群
のγに加えてガンマ特性変換関数2群のγのドットも印
刷されるようになるから、奇数ラインでは画素データD
11を主なるドットとして、隣接する次の画素データD13
が1ドット間隔を空けて副なるドットとして形成され
る。また偶数ラインでは,画素データD24が主なるドッ
トとして、またこれの1ドット前に画素データD22が副
なるドットとして形成される。
【0057】図31は変換特性選択34による変換特性
の他の指定形態を示すもので、第1の形態として画素デ
ータD11にはガンマ特性変換関数3群のγ34を、画素デ
ータD12にはガンマ特性変換関数2群のγ21を、画素デ
ータD21にはガンマ特性変換関数1群のγ11を、さらに
画素データD22にはガンマ特性変換関数3群のγ33を割
当て(同図(イ))、また第2の形態として画素データ
D13にはガンマ特性変換関数3群のγ31を、画素データ
D14にはガンマ特性変換関数1群のγ14を、画素データ
D23にはガンマ特性変換関数2群のγ24を、さらに画素
データD24にはガンマ特性変換関数3群のγ34を割当て
(同図(ロ))、さらに2ライン後には図32に示した
ように第1形態と第2の形態で、ガンマ特性変換関数を
若干かえて適用順序を逆にしたものである。
【0058】すなわち、第1の抽出領域の4つの画素デ
ータD11乃至D22に対して第1の形態が選択されると、
画素データD21に基づくドットが優先的に印刷され、次
の領域が選択されると、画素データD14が優先的に印刷
される。この結果、低濃度領域では図33(I)に示し
たようにスクリーン角135度でのドットが形成される
ことになる。また抽出領域の画像濃度が高くなると、ガ
ンマ特性変換関数1群のγに加えてガンマ特性変換関数
2群のγのドットも印刷されるようになるから、奇数ラ
インでは画素データD14を主なるドットとして、隣接す
る1つ前の領域の画素データD12が1ドット間隔を空け
て副なるドットとして形成され、また偶数ラインでは,
画素データD21が主なるドットとして、またこれから1
ドット後に画素D23が副なるドットとして印刷される。
【0059】これら実施例の内、特に図19,図22、
図25に示したγ変換特性の適用形態によれば、空白部
を円形に近い形状でしかも空白部同士が独立するように
形成して、非ドット形成部のインクが無用に引き剥がさ
れるのを防止することができる。これにより画素データ
の濃度に忠実な階調を表現することができる。
【0060】図34は、ガンマ特性変換関数の他の実施
例を示すものであって、図34に示したような適用形
態、つまりサンプリング手段33により抽出されたマト
リックス状の2×2の画素データD12、D12、D21、D
22のそれぞれに対して、変換特性選択手段34により第
1の群としてガンマ特性変換関数1群、第2の群として
ガンマ特性変換関数5群、第3の群としてガンマ特性変
換関数6群、第4の群としてガンマ特性変換関数3群の
中より適宜4種類を適用した場合である。ガンマ変換特
性関数1群、3群、5群、6群の中より適宜4種類を適
用した場合を例に採って説明する。
【0061】サンプリング手段33によりサンプリング
された画素データD11は、変換特性選択手段34により
選択されたγ変換手段33のガンマ特性変換関数1群の
γ11を適用することによりその濃度に対して直線的に比
例する変換印刷データに変換され、また画素データD12
はガンマ特性変換関数6群のγ64を適用することによ
り、画素データの低濃度領域から中濃度領域においてド
ットがほとんど形成しない程度の変換印刷データDbを
維持し、以後中濃度領域から高濃度領域にかけて変換印
刷データDjにと変換されるよう設定されている。更に
画素データD21は、ガンマ特性変換関数5群のγ51を適
用することにより、画素データの低濃度領域から中濃度
領域においてドットがほとんど形成しない程度の変換印
刷データDCを維持し、以後中濃度領域から高濃度領域
にかけて変換印刷データDiにと変換されるよう設定さ
れている。さらに画素データD22は、ガンマ特性変換関
数3群のγ34を適用することにより、全領域エネルギが
印加されない変換印刷データに変換されるよう設定され
ている。
【0062】この結果、第1ラインの画素データD11、
D12を印刷すると、通常の画像で頻出する中間濃度の画
素データに対しては画素データD11についてだけドット
が形成され、隣接する画素データD12は画素データD11
を補助する形をとる。このようにして第1ラインの印刷
が終了すると、同一のサンプリング領域の画素データD
21、D22が印刷されることになる。画素データD21に対
しては関数γ51、また画素データD22に対しては関数γ
34が割当てられているので、中間濃度領域では画素デー
タD21だけが第一ラインの画素データD11を補助する形
をとる。
【0063】以下図35に示したような形態、つまり図
34に示したガンマ特性変換関数を若干かえて、振付け
形態を交互に繰り返して印刷を継続する。抽出域の画素
データの濃度が低い段階では、画素データD11、D13、
D31、D33に基づくドットが形成されるから、図36の
(I)に示したようにほぼ碁盤目状にドットが形成さ
れ、スクリーン角として0度、及び90度のものが設定
されることになる。画素データの濃度が高くなると、同
図(III)に示したようにガンマ特性変換関数5群のγ
6群のγによるドットが形成されることになるが、これ
らによるドットは小さく、また画素データD21は最高濃
度までドットを形成しないことともあいまってほぼ1ド
ット分の円形状の空白部45,45,45…を形成しな
がらドットが形成される。この結果、空白部のインクが
無用に引き剥がされるのを防止して、画素データの濃度
に忠実な階調のドットを形成することができる。
【0064】なお、1群、2群、5群、6群のガンマ特
性変換関数を図35のような形態で適用する場合につい
て説明したが、前述した図23、図26、図29、図3
2に示した形態で適用できることも明らかである。
【0065】以上、説明したようにガンマ特性変換関数
の適用形態を変えることにより主となるドットが形成さ
れる位置も変るので、画素データに対応した色を表現す
るための三原色のそれぞれに対して異なる適用形態を設
定しておくことにより、グラビア印刷等で行なわれてい
るスクリーン角設定の利点を利用して鮮明なカラー印刷
を行なうことができる。
【0066】次に、図12に示すガンマ特性変換関数7
群のγ を用いた場合について説明する。ガンマ特性変
換関数7群のγは、 画素データの低濃度領域から高濃
度領域においてドットがほとんど形成しない程度の変換
印刷データDb、DC、Dd、Deを維持し、以後最高濃度
領域で変換印刷データDi、Dj、Dkにと上昇するよう
な特性を備えいる。これを、前述の図20、図23、図
26、図29、図32に示した第3の群のガンマ特性変
換関数3群のγの代わりに用いるもので、印字による熱
履歴補正用として使う。
【0067】一実施例を図20に適用した場合を、図3
7、図38、図39、図40、図41に基づいて説明す
る。
【0068】図37は、紙搬送方向で該当ラインに対
し、前1ライン目を1ドットおきに印字し、前2ライン
目をすべて印字した場合である。この時、該当ラインの
D12、D14(、D16、D18)は、図8に示すガンマ特性
変換関数3群のγをそのまま適用する。図38は、紙搬
送方向で該当ラインに対し、前1ライン目を1ドットお
きに印字し、前2ライン目を前1ライン目と異なる桁の
1ドットおきに印字とした場合である。この時、該当ラ
インのD12、D14(、D16、D18)は、図8に示すガン
マ特性変換関数3群のγより高めの変換印刷データに変
換する図12に示すガンマ特性変換関数7群のγ74を第
3の群として適用する。図39は、紙搬送方向で該当ラ
インに対し、前1ライン目を1ドットおきに印字し、前
2ライン目を全く印字しなかった場合である。この時、
該当ラインのD12、D14(、D16、D18)は、図12に
示すガンマ特性変換関数7群のγ74よりやや高めのγ73
を適用する。図40は、紙搬送方向で該当ラインに対
し、前1ライン目を全く印字せず、前2ライン目を1ド
ットおきに印字した場合である。この時、該当ラインの
D12、D14(、D16、D18)は、図12に示すガンマ特
性変換関数7群のγ73よりやや高めのγ72を適用する。
図41は、紙搬送方向で該当ラインに対し、前1ライン
目、前2ライン目とも全く印字しなかった場合である。
この時、該当ラインのD12、D14(、D16、D18)は、
図12に示すガンマ特性変換関数7群のγ72よりやや高
めのγ71を適用する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
複数の発熱抵抗素子を一列に配列してなる印字ヘッド
と、記録用紙及びインクシートを所定のピッチで搬送す
る手段と、入力された画素データを構成している画像デ
ータをNライン分(N≧2の整数)連続的に読み出す画
像データ読出手段と、複数ライン分の画素データをN×
N画のマトリックス状にサンプリングする手段と、N×
Nの各画素に対して画素濃度をドットサイズで表現する
ために、低濃度から高濃度まで比例的にγ変換を行って
主となるドットを形成する印刷用データを出力する第1
の群のガンマ特性変換関数と、副となるドットを形成す
るために第1の群のガンマ特性変換関数よりも低濃度の
印刷用データを出力する第2の群のガンマ特性変換関数
と、大半の領域でドットを形成しない第3の群のガンマ
特性変換関数を備えてなるγ変換手段と、また他の場合
として、低濃度から高濃度まで比例的にγ変換を行って
主となるドットを形成する印刷用データを出力する第1
の群のガンマ特性変換関数と、副となるドットを形成す
るために第1の群のガンマ特性変換関数よりも低濃度の
印刷用データを出力する第2の群あるいは第3の群のガ
ンマ特性変換関数と、大半の領域でドットを形成しない
第4の群のガンマ特性変換関数を備えてなるγ変換手段
とで設定することにより、第1の群のガンマ特性変換関
数によるドットが特定角度に整列するようにサンプリン
グされたN×Nの各画素にガンマ特性変換関数を選択適
用する変換特性選択手段と、印刷用データに対応する電
気エネルギを印字ヘッドの発熱抵抗素子に供給する手段
とを備えたので、共通のガンマ特性変換関数の組合せを
変換特性選択手段に設定しておけば、ドット形成位置を
特定できるため可及的に少ないデータでスクリーン角が
設定できるばかりでなく、ドットのサイズを変化させて
きめの細かい階調性と高い解像度を持たせつつ、各原色
毎に形成されるドットを一定角度に整列させるとともに
未転写インク領域の面積を細分化してインク離れを向上
させて豊かな色表現を実現することができる。また、大
半の領域で印字しないガンマ特性変換関数を、印字によ
る熱履歴補正用とすることにより、いかなる場合でも安
定した鮮明なカラー印刷を行なうことができると共に、
複雑な 熱履歴補正演算回路等を不要とすることができ
る。
【0070】さらに、ガンマ特性変換関数は、16種類
以下の変換印刷データで設定されているため、ガンマ変
換後印刷バツフアに取り込めば、メモリ量を少なくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をマイクロコンピュータが奏
すべき機能でもって示したブロック図である。
【図2】本発明が適用される熱転写式プリンタの一実施
例を示す断面図である。
【図3】本発明に使用する印字ヘッドの一例を拡大して
示す正面図である。
【図4】図2に示した熱転写プリンタの制御装置の一例
を示すブロック図である。
【図5】本発明において印字ヘッドを駆動するための信
号の一例を示す波形図である。
【図6】本発明に使用するγ関数の一実施例を示す線図
である。
【図7】本発明に使用するγ関数の一実施例を示す線図
である。
【図8】本発明に使用するγ関数の一実施例を示す線図
である。
【図9】本発明に使用するγ関数の一実施例を示す線図
である。
【図10】本発明に使用するγ関数の一実施例を示す線
図である。
【図11】本発明に使用するγ関数の一実施例を示す線
図である。
【図12】本発明に使用するγ関数の一実施例を示す線
図である。
【図13】印字ヘッドへの供給エネルギと発熱領域の関
係を示す説明図である。
【図14】図13に示した駆動方法による発熱抵抗素子
への供給エネルギとドットサイズとの関係を示す線図で
ある。
【図15】図13に示した駆動方法と印刷パターンとの
関係を示す説明図である。
【図16】本発明に適用される印字ヘッド駆動方法にお
ける供給エネルギと発熱領域との関係を示す説明図であ
る。
【図17】印字ヘッドの従来における駆動方法の一例を
示す説明図である。
【図18】図17に示した従来の駆動方法と印刷パター
ンとの関係を示す説明図である。
【図19】図6、図7,図8に示したガンマ特性変換関
数の適用例を示す説明図である。
【図20】図19に示したガンマ特性変換関数を連続適
用した場合の形態を示す説明図である。
【図21】図19に示したガンマ特性変換関数の適用に
よる印刷形態を示す説明図である。
【図22】図6、図7,図8に示したガンマ特性変換関
数の適用例の他の実施例を示す説明図である。
【図23】図22に示したガンマ特性変換関数を連続適
用した場合の形態を示す説明図である。
【図24】図22に示したガンマ特性変換関数の適用に
よる印刷形態を示す説明図である。
【図25】図6、図8,図9に示したガンマ特性変換関
数の適用例の他の実施例を示す説明図である。
【図26】図25に示したガンマ特性変換関数を連続適
用した場合の形態を示す説明図である。
【図27】図25に示したガンマ特性変換関数の適用に
よる印刷形態を示す説明図である。
【図28】図6、図7,図8に示したガンマ特性変換関
数の適用例の他の実施例を示す説明図である。
【図29】図28に示したガンマ特性変換関数を連続適
用した場合の形態を示す説明図である。
【図30】図28に示したガンマ特性変換関数の適用に
よる印刷形態を示す説明図である。
【図31】図6、図7,図8に示したガンマ特性変換関
数の適用例の他の実施例を示す説明図である。
【図32】図31に示したガンマ特性変換関数を連続適
用した場合の形態を示す説明図である。
【図33】図31に示したガンマ特性変換関数の適用に
よる印刷形態を示す説明図である。
【図34】図6、図10,図11に示したガンマ特性変
換関数の適用例の他の実施例を示す説明図である。
【図35】本発明に使用するガンマ特性変換関数の他の
実施例を示す線図である。
【図36】図34のガンマ特性変換関数の適用による印
刷形態を示す図である。
【図37】印字による熱履歴補正に本発明のガンマ特性
変換関数を適用した場合の形態を示す説明図である。
【図38】印字による熱履歴補正に本発明のガンマ特性
変換関数を適用した場合の形態を示す説明図である。
【図39】印字による熱履歴補正に本発明のガンマ特性
変換関数を適用した場合の形態を示す説明図である。
【図40】印字による熱履歴補正に本発明のガンマ特性
変換関数を適用した場合の形態を示す説明図である。
【図41】印字による熱履歴補正に本発明のガンマ特性
変換関数を適用した場合の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録用紙 2 スタッカ 3 ピックアップローラ 4 給紙機構 5 プラテン 6 熱転写印字ヘッド 9 インクシート 12 制御回路基板 14 発熱抵抗素子 34 ガンマ変換手段 35 変換特性選択手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の発熱抵抗素子を一列に配列してなる
    印字ヘッドと、記録用紙及びインクシートを所定のピッ
    チで搬送する手段と、入力された画像データを構成して
    いる画素データをNライン分(N≧2の整数)連続的に
    読み出す画像データ読出手段と、前記複数ライン分の画
    素データをN×N画素のマトリックス状にサンプリング
    するサンプリング手段と、N×Nの各画素に対して画素
    濃度をドットサイズで表現するために、低濃度から高濃
    度まで比例的にγ変換を行って主となるドットを形成す
    る印刷用データを出力する第1の群のガンマ特性変換関
    数と、副となるドットを形成するために第1の群のガン
    マ特性変換関数よりも低濃度の印刷用データを出力する
    第2の群のガンマ特性変換関数と、大半の濃度領域でド
    ットを形成せず、熱履歴補正をするための印刷用データ
    を出力する第3の群のガンマ特性変換関数を備えてなる
    γ変換手段と、第1の群のガンマ特性変換関数によるド
    ットが特定角度に整列するように前記サンプリングされ
    たN×Nの各画素に前記ガンマ特性変換関数を選択適用
    する変換特性選択手段と、前記印刷用データに対応する
    電気エネルギを前記印字ヘッドの発熱抵抗素子に供給す
    る手段とを備えてなることを特徴とする熱転写式画像形
    成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197749A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Yokogawa Electric Corp 温度調節装置

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