JPH0564426A - チヨツパーレギユレータ - Google Patents

チヨツパーレギユレータ

Info

Publication number
JPH0564426A
JPH0564426A JP24500691A JP24500691A JPH0564426A JP H0564426 A JPH0564426 A JP H0564426A JP 24500691 A JP24500691 A JP 24500691A JP 24500691 A JP24500691 A JP 24500691A JP H0564426 A JPH0564426 A JP H0564426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
mosfet
channel mosfet
drain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24500691A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Shimanuki
新次 嶋貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP24500691A priority Critical patent/JPH0564426A/ja
Publication of JPH0564426A publication Critical patent/JPH0564426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、水平走査周波数可変型受像機など
の偏向回路や高圧回路における電源回路等に使用され
る、降圧型のチョッパーレギュレータに関する。そし
て、この発明は、特にPチャネルMOSFETを使用すること
による、駆動回路の簡素化、配置面積の小型化、高効率
化の特長を活かしつつ、2次破壊を防止できるチョッパ
ーレギュレータを提供することを目的としている。 【構成】 スイッチング電源回路1は出力電圧非発生保
護回路を備えている。この保護回路と、PチャネルMOSF
ET2のドレインとの間に検出回路11を設ける。MOSFET
2のソース電圧が発生しているときに、駆動回路4に異
常が発生した場合、検出回路11が、その異常を検出し
て前記保護回路に検出信号を送り、スイッチング電源回
路1を停止させて、速やかにMOSFET2のソース電圧をシ
ャットダウンする。これにより、2次破壊を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の水平走査周波数
に自動追従可能なバリスキャン型受像機などの偏向回路
や高圧回路における電源回路等に使用される、降圧型の
チョッパーレギュレータに関する。そして、この発明
は、特にPチャネルMOSFETを使用することによる、駆動
回路の簡素化、配置面積の小型化、高効率化の特長を活
かしつつ、2次破壊を防止できるチョッパーレギュレー
タを提供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】図5に、第1従来例として、種々の水平
走査周波数に対しても高圧電圧HVを一定化できる水平
高圧回路に、PチャネルMOSFETを用いた従来の降圧型チ
ョッパーレギュレータを導入したものを示す。また図6
にその回路図を示す。図5において、1は出力電圧非発
生保護回路を有するスイッチング電源回路である。2は
PチャネルMOSFETであり、3はPチャネルMOSFETのソー
ス・ゲート間の電位差発生回路であり、4はPチャネル
MOSFETのオン・オフを制御する駆動回路である。5はフ
ライホイールダイオード、6はチョークコイル、7は整
流コンデンサ、8はシリーズレギュレータ、9はフライ
バックトランス等を含む負荷、10は出力電圧制御回路
である。
【0003】図6において、符号15〜22の部品が駆
動回路4を構成し、符号23〜26の部品が電位差発生
回路3を構成している。また、水平同期パルス信号に同
期した水平パルス発生器を駆動するパルス発生駆動回路
29と、水平出力トランジスタ34と、ダンパーダイオ
ード35と、リトレース容量36と、インダクタ37
と、リトレース容量38と、フライバックトランス30
とは、周知の共振型高圧発生回路を構成している。フラ
イバックトランス30の入力・出力巻線比をn、水平出
力トランジスタ34のコレクタパルスをVcpとする
と、高圧電圧HVは、
【0004】
【数1】
【0005】で表される。フライバックトランス30の
入力巻線のインダクタンス値をL1、インダクタ37の
インダクタンス値をL2、リトレース容量36の容量を
CR、フライバックトランス30の電源電圧をVcc、
水平走査期間をtH、リトレース期間をtRとすると、
水平コレクタパルス電圧Vcpは、
【0006】
【数2】
【数3】
【0007】で表される。従って、数1,2より、
【0008】
【数4】
【0009】が導かれる。数4より、水平走査周波数、
即ち水平走査期間tHが変化しても高圧HVを一定化さ
せるためには、水平走査期間tHに応じてVccを変化
させればよいことがわかる。これを実現させる回路が、
出力トランジスタ27を有するシリーズレギュレータ8
と、高圧電圧分割抵抗32,33を介して接続されてい
る出力電圧制御回路10である。但し、シリーズレギュ
レータ8(出力トランジスタ27)の入出力電位差が大
きいと、消費電力が増える。そこで、消費電力を抑える
ため、図8のように水平走査周波数fH(即ち水平走査
期間tH)に応じて、トランジスタ27の入力電圧(点
P4)を、略出力電圧に比例して変化させている。この
変化させるための回路が、PチャネルMOSFET2、電位差
発生回路3、PチャネルMOSFETのオン・オフを制御する
駆動回路4、フライホイールダイオード5、チョークコ
イル6、整流コンデンサ7から構成されるチョッパーレ
ギュレータである。
【0010】図6において、水平同期信号に同期したパ
ルスを発生するスイッチングパルス発生器15の出力パ
ルス電圧VOEを、相補形エミッタホロワトランジスタ
駆動回路(トランジスタ18,19)に入力する。点P
1に電圧が発生すると、ツェナーダイオード24、ダイ
オード25、充放電コンデンサ22、抵抗21、トラン
ジスタ19、アースという閉ループで電流が流れ、Pチ
ャネルMOSFET2のソース電圧に対してゲート電圧を、MO
SFET2をオンさせるのに十分な電圧に下げる。このと
き、点P1の電圧をVp1とし、抵抗21での電圧降下
を無視できるとし、ツェナーダイオード24のツェナー
電圧をVz、ダイオード25の電圧をVとすれば、コ
ンデンサ22の充電電圧Vcは、
【0011】
【数5】
【0012】と表せる。次に、スイッチングパルス発生
器15の出力パルス電圧VOEがハイレベルの電圧値V
cc2になると、トランジスタ19はオフ、トランジス
タ18はオンし、コンデンサ22の電圧をこの電圧値V
cc2で押し上げる形となり、MOSFET2のゲート電圧V
GEは、
【0013】
【数6】
【0014】となる。ソース電圧はVp1であるから、
ソースに対するゲート電圧が、
【0015】
【数7】
【0016】となるように、電圧Vz,Vcc2の定数
が設定されており、MOSFET2はオフとなる。そして、再
びスイッチングパルス発生器15の出力レベルがローレ
ベルになると、トランジスタ18はオフ、トランジスタ
19はオンして、コンデンサ22を充電する期間とな
り、MOSFET2はオンする。こうして、MOSFET2のオン、
オフを制御する。上記動作のタイミングチャートを図7
に示す。MOSFET2の入力電圧をVSE、出力電圧をV
DE、MOSFET2がオンしている時間をTon、オフして
いる時間をToffとすると、MOSFET2がオンしている
期間にチョークコイル6に加わる電圧は(VSE−V
DE)である。従って、この期間のチョークコイル6の
電流変化量△Iは、チョークコイル6のインダクタン
スをLとすると、
【0017】
【数8】
【0018】となる。一方、MOSFET2がオフしている期
間は、フライホイールダイオード5が導通し、チョーク
コイル6には(−VDE)が加わる。従って、この期間
のチョークコイル6の電流変化量△Iは、
【0019】
【数9】
【0020】となる。チョークコイル6の電流変化が連
続的な場合、定常状態では、上記の2つの電流変化量は
等しくなるので、数8,9より、
【0021】
【数10】
【0022】となる。MOSFET2の入力電圧VSEは一定
なので、数10より、Ton期間とToff期間との比
率(デューティ比)を変えることにより、出力電圧V
DEを変化させることができることがわかる。前述し
た、水平走査期間tHに応じて、シリーズレギュレータ
8(トランジスタ27)の入力電圧(点P4、即ちチョ
ッパーレギュレータの出力電圧)を、略出力電圧に比例
して変化させる方法は、このデューティ比の変化による
電圧VDEの変化を利用している。Ton期間とTof
f期間とのデューティ比を変えるようにMOSFET2のスイ
ッチング動作を制御しているのが、図5の駆動回路4
(図6のスイッチングパルス発生器15等で構成されて
いる)である。図7に示す電圧VOEのTon期間とT
off期間とのデューティ比が、MOSFET2のオン・オフ
期間のデューティ比に相当する。
【0023】ここで、スイッチング電源回路1は、同回
路内のスイッチングパルス発生器の発振を停止させる等
の出力電圧非発生保護回路(図示せず)を供えている。
この保護回路は、出力端短絡時にスイッチングパルスの
発振を停止させて、出力電圧非発生状態とする回路であ
る。当然、装置全体の電源をオンさせた瞬間は、回路全
体が非通電状態なので、この状態と出力端短絡状態とを
区別するために、電源オン時の一定期間、保護回路機能
を停止させるタイマー回路(リセット回路)が付加され
いる(詳細は、本発明者による特願平2−246715
号参照)。モトローラ社発行の“POWER MOSFET TRANSIS
TOR DATA ’89.DEL135.REV3. ”の2章6節11頁〜1
4頁に掲載されている、TABLE3-SWITCHING SPEEDS OF V
ARIOUS TMOS GATE DRIVES を見ても、立上がり時間t
r、立下がり時間tf、立上がり遅れ時間tr
delay、立下がり遅れ時間tfdelayの小さい
MOSFETの駆動方式は、ドライブトランス方式、プッシュ
プル出力方式と、相補形エミッタホロワ出力方式に絞ら
れる。ところが、この一覧表は、ソース接地の場合であ
り、この発明で問題とする、ゲート・ソース間がアース
からフローティングしているチョッパーレギュレータで
は、駆動方式に再考を要すると考える。
【0024】図6に示す従来例のように、PチャネルMO
SFETの場合には、ツェナーダイオードと、コンデンサ
と、相補形エミッタホロワ回路だけの簡単な駆動回路で
駆動でき、基板占有面積が小さくてすみ、フローティン
グの必要がない。そして、立上がり時間tr、立下がり
時間tf、立上がり遅れ時間trdelay、立下がり
遅れ時間tfdelayが小さく、高周波対応が可能で
ある。Pチャネルシリコンの固有抵抗は、Nチャネルシ
リコンの固有抵抗に比べて大きい。よって、Pチャネル
MOSFETが、NチャネルMOSFETと同じオン抵抗、電流定格
を得るためには、より広いチップ面積が必要であり、こ
の点がPチャネルMOSFETの欠点となる。しかし、Pチャ
ネルMOSFETは、駆動回路が簡素化できるので、取り付け
には、小さな基板占有面積ですむ。さらに、Pチャネル
MOSFETは、多数キャリアを使用しているので、オープン
ゲインのカットオフ周波数fが、少数キャリアを使用
しているNチャネルMOSFETに比べて小さい。よって、P
チャネルMOSFETは、発振しにくく、少なくとも水平走査
周波数100kHZ以下で使用する場合には、カットオ
フ周波数fが小さいことが長所となる。
【0025】ところが、PチャネルMOSFET使用した従来
のチョッパーレギュレータでは、駆動回路4の異常でス
イッチングパルス発生器15の発振が停止したり、駆動
用電源Vcc2がアースに落ちたりする等の異常時に、
MOSFET2がオフせずにオン状態を維持するため、トラン
ジスタ27(シリーズレギュレータ8)にソース電圧
(点P1)がそのまま出力され、シリーズレギュレータ
8に過大電圧が印加されることになる。異常時に、MOSF
ET2がオフ状態とならないのは、電位差発生回路3にお
いて、コンデンサ22を介してゲート電圧を昇圧してい
るためである。
【0026】図8に示すように、水平走査周波数fHの
低い周波数モードでは、低い出力電圧となっている(数
4からも明らか)ので、この電圧がそのままソース電圧
に短絡されれば、シリーズレギュレータ8の入出力間電
位差は、特に大きくなる。この状態を放置しておけば、
シリーズレギュレータ8は熱で破壊され、MOSFET2も破
壊され、さらに、このチョッパーレギュレータに接続さ
れている水平出力トランジスタ34をも破壊に導くこと
になる。このように、PチャネルMOSFETを使用した従来
の降圧型チョッパーレギュレータは、前述した長所が有
るものの、2次破壊を引き起こす虞があった。
【0027】これに対して、NチャネルMOSFETは、ゲー
ト・ソース間に駆動パルスがなければオフ状態であるの
で、2次破壊の虞はない。しかし、NチャネルMOSFETを
使用した降圧型チョッパーレギュレータは、効率が悪い
という問題があった。図9に、第2従来例として、Nチ
ャネルMOSFET45を使用した降圧型チョッパーレギュレ
ータを示す。このレギュレータは、MOSFET45の駆動に
ドライブトランス方式(47がドライブトランス)を採
用したものである。この方式は、交流信号のみを2次側
に伝達するため、MOSFET45のスイッチングのデューテ
ィ比の上限と下限が制限される。第11図に、デューテ
ィ比の異なる場合のゲート電圧波形を示した。Ton期
間の面積とToff期間の面積とが等しくなるような電
圧波形となるため、ゲート・ソース間電圧VGSの電圧
波高値が、デューティ比の上限及び下限付近では大きく
なり、過電流、過電圧が発生する。この過電流、過電圧
の防止のために、デューティ比の上限と下限が制限され
ている。デューティ比の制限は、広帯域にわたる水平走
査周波数を扱うバリスキャン(水平走査周波数可変型)
偏向回路等には不利である。
【0028】また、NチャネルMOSFETは、オープンゲイ
ンのカットオフ周波数fが、PチャネルMOSFETに比べ
て高く、ゲート抵抗46を必要とすることが一般的であ
る。ソース接地の場合と違って、特に、フローティング
形のチョッパーレギュレータの場合には、発振しやすい
条件がより多いといえる。このため、ゲート抵抗46の
抵抗値にはかなり大きな抵抗値が必要となり、MOSFET4
5に十分な駆動電流を流せないという問題があった。さ
らに、前述したように、デューティ比の上限及び下限付
近では、ゲートパルスの波高値が大きくなるため、ゲー
ト抵抗での消費電力が増大するといった問題があった。
また、この駆動方式には常に漏れインダクタンスがある
ので、第11図に示すゲート電圧波高値にさらにパルス
が上積みされる場合があり、より消費電力が増え、高効
率化の妨げとなっていた。さらにまた、MOSFET45のゲ
ート電流は僅かでも、ドライブトランス47の2次側に
電圧を発生させているのは、1次側での電流変化分であ
る。よって、ドライブトランジスタ49を流れる電流は
小さくならず、オン抵抗の小さいNチャネルMOSFETを使
用しても、駆動回路での消費電力は小さくできず、装置
全体としての効率が悪い。
【0029】このように、NチャネルMOSFETを使用した
第2従来例は、効率が悪く、さらに、ドライブトランス
を使用したために駆動回路が大型化し、ICに不適等の
問題があった。
【0030】次に、NチャネルMOSFETを使用した第3従
来例を図10に示す。第3従来例は、駆動回路にフォト
カプラ62を用い、ソースパルス電圧によりコンデンサ
61をバックアップし、駆動回路の電源電圧(点P2
0)を、(Vcc2+VSE)とし、駆動回路を常に、 (Vcc2+VSE)−VSE=Vcc2 で駆動する方式である。この駆動方式も、駆動回路の出
力段は、相補形エミッタホロワ出力回路であるので、高
い周波数に対応させてスイッチングスピードを早くでき
る。しかし、フォトカプラのスピードに限界があり、ま
た、取扱い周波数の下限付近では、コンデンサ61の容
量不足が生じやすく回路が働かなくなることがある。こ
のため、広範囲な水平走査周波数を扱うバリスキャン偏
向回路に、このチョッパーレギュレータを用いた場合、
水平サイズ可変量が大きいと、電源電流の最大値と最小
値の幅が大きくなり、バックアップコンデンサ61の容
量値を最適化することが難しいという問題があった。
【0031】また、第3従来例も、NチャネルMOSFETを
使用したフローティング形のチョッパーレギュレータで
あるので、第2従来例と同様に発振しやすく、ゲート抵
抗63の抵抗値を大きくしなければならず、効率改善が
できないといった問題があった。
【0032】次に、上述した、相補形エミッタホロワ出
力方式、ドライブトランス方式に続く、3つ目の駆動方
式であるプッシュプル出力方式について簡単に説明す
る。この方式は、上下2つのトランジスタのドライブパ
ルスに位相差がないと、2つのトランジスタが同時に導
通して破壊される。このため、使い勝手が悪かった。
【0033】以上説明したように、従来のチョッパーレ
ギュレータは、PチャネルMOSFETを使用した場合には、
駆動回路の簡素化、基板占有面積の縮小化、高効率化が
図れるが、2次破壊の問題があった。NチャネルMOSFET
を使用した場合には、2次破壊の問題は解消されるが、
逆に、駆動回路の複雑化、基板占有面積の拡大、効率の
低下という問題があった。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、PチャネルMOSFETを使用して、駆動回路
の簡素化、基板占有面積の縮小化、高効率化といったP
チャネルMOSFETの特長を活かしつつ、2次破壊の問題を
解消したチョッパーレギュレータとするには、どのよう
な手段を講じればよいかという点である。
【0035】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、電源オン時に、所定時間、出力電
圧非発生動作を行わない保護回路を備えた第1の電源回
路と、前記第1の電源回路にソースが接続されたPチャ
ネルMOSFETと、前記PチャネルMOSFETのソース・ゲート
間に接続された電位差発生回路と、前記PチャネルMOSF
ETのゲートとアース間に接続された、前記PチャネルMO
SFETのオン・オフを制御する駆動回路と、前記Pチャネ
ルMOSFETのドレインとアース間に接続されたフライホイ
ールダイオードと、前記PチャネルMOSFETのドレインと
アース間に接続された、直列接続のチョークコイルと整
流コンデンサと、前記チョークコイルと前記整流コンデ
ンサとの接続点の出力電圧を一定化する制御回路とを備
えたチョッパーレギュレータにおいて、前記Pチャネル
MOSFETのドレインと第1の電源回路の保護回路との間
に、前記PチャネルMOSFETのドレイン電圧を検出して、
前記保護回路に検出信号を出力する検出回路を設け、前
記ドレイン電圧の立下がり部分欠落時に、前記検出回路
は、前記保護回路を出力電圧非発生動作にさせ、前記第
1の電源回路を出力非発生状態とすることを特徴とする
チョッパーレギュレータを提供するものである。
【0036】
【実施例】本発明の一実施例のブロック構成図を図1
に、その要部の回路図を図2にそれぞれ示す。なお、従
来例と同一の部分には同一の符号を付し、その部分の具
体的説明は省略する。本実施例は、検出回路11(図2
においては、検出回路11は符号70〜79の部品によ
り構成されている)を設けた点が、従来例と大きく異な
る。以下、検出回路11について詳しく説明する。
【0037】図2において、PチャネルMOSFET2のドレ
イン(点P2)を、コンデンサ70とダイオード71と
を介して接地する。コンデンサ70とダイオード71と
の接続点に、ダイオード72を介してデプレション形FE
T77を接続する。このFET77のドレイン電位を、スイ
ッチング電源回路1の出力電圧非発生保護回路に帰還さ
せる。そして、MOSFET2のソース電圧が発生していると
きに、駆動回路4のMOSFET2に対するスイッチング動作
が、何らかの異常で停止した場合でも、速やかにMOSFET
2のソース電圧をシャットダウンして、2次破壊を防止
する。これが、検出回路11の基本構成及び動作であ
る。スイッチング電源回路1は、従来例でも説明したよ
うに、電源オン時に、出力電圧非発生保護回路を一定期
間リセット状態とする機能を有している。
【0038】図7(A)に示すVDEのようなMOSFET2
のドレイン電圧により、Ton期間(MOSFET2のオン期
間)に、コンデンサ70が充電される。ドレイン(点P
2)電位はソース電圧Vsであり、点P6の電位はダイ
オード71の電圧降下分である約0.6Vである。従っ
て、コンデンサ70には、(Vs−0.6)Vが印加さ
れている。Ton期間に続くToff期間(MOSFET2の
オフ期間)に、点P2電位が−0.6Vとなるので、コ
ンデンサ70の放電経路がなければ、点P6の電位は、 [−(Vs−0.6)−0.6]=−Vs となる。しかし、デプレション形FET 77のゲート・ソ
ース間逆耐定格の制限があるので、分割抵抗75,76
と、ツェナーダイオード74と、コンデンサ70の容量
値よりも十分に大きい容量値のコンデンサ73とによ
り、ダイオード72を介して、FET 77のゲートを点P
6に接続し、FET 77のオフに最適なゲート・ソース間
電圧VGSにしている。
【0039】例えば、VSE=130V、ツェナーダイ
オード74のツェナー電圧を16V、抵抗75,76の
抵抗値を1MΩ、Vcc3=12V、コンデンサ73の
容量値C=0.027μFとすれば、点P6の電位は、
−Vs=−130Vまで達せず、−16.6Vにクラン
プされる。このとき、ゲート電位(点P7の電位)は、
−16.0Vである。
【0040】再び、Ton期間になると、点P6の電位
は+0.6Vとなり、ダイオード72はオフする。コン
デンサ73の容量は0.027μFであり、放電抵抗と
なる抵抗75,76の並列抵抗値は500kΩであるの
で、放電時定数は水平走査期間よりもはるかに大きく設
定されている。よって、Ton期間は放電時定数よりも
十分に短く、コンデンサ73は、Ton期間になっても
充電されたままであり、点P7のゲート電位は、−16
Vに維持される。即ち、MOSFET2がオン・オフのスイッ
チング動作している限りは、点P7は約−16Vに維持
される。デプレション形FET 77の一般特性を図3に示
すが、ゲート・ソース間電圧VGS=−16Vでは、完
全にFET 77はオフ状態であるので、ダイオード79は
オフであり、FET 77がスイッチング電源回路1に備え
られた出力電圧非発生保護回路を動作させることはな
い。なお、端子Vcc3に接続されている電源は、出力
電圧非発生保護回路が動作しても、電源電圧が保持され
る起動用スタンバイ電源とする。
【0041】駆動回路4内のスイッチングパルス発生器
15(図6参照)が停止したり、駆動回路4の電源電圧
Vcc2(図6参照)がアースに短絡する異常が発生す
ると、MOSFET2をオフにするポンプアップパルスが消滅
するので、ドレイン電圧の立下がり部が消滅し、MOSFET
2がオフとならず、MOSFET2のオン状態が維持されよう
とする。しかし、立下がり部が消滅した瞬間に、図2に
示す点P6には負電位がなくなり、ダイオード72がオ
フする。そして、コンデンサ73は、放電抵抗75,7
6(並列抵抗値は500kΩ)を介して放電し、点P7
の電位(−16V)が、Vcc3 ×R76/(R76+R75)
の電位に向かって上昇していく。即ち、FET 77のゲー
ト電位Vは、Ton期間の放電時定数を決定する式と
同一の式により、
【0042】
【数11】
【0043】と表せることになる。但し、数11のCは
コンデンサ73の容量値、Rは抵抗75,76の並列抵
抗値、tは時間である。
【0044】ゲート電位Vは、ツェナーダイオード7
4の順方向電圧である0.6Vになるまでに、数11よ
り、t=約19msかかる。よって、駆動回路の異常発
生から約19ms後にFET 77が完全にオン状態とな
る。FET 77がオン状態となると、ダイオード79を介
して、検出信号がスイッチング電源回路1に備えられた
出力電圧非発生保護回路に供給され、その保護回路が動
作する。出力電圧非発生保護回路が動作すれば、スイッ
チング電源回路1の出力電圧はシャトダウンされて、シ
リーズレギュレータ8への過大電圧の印加が停止され、
シリーズレギュレータ8は加熱による破損から保護され
る。シリーズレギュレータ8の破壊が防止されれば、負
荷9の破壊も防止され、2次破壊が防止されることにな
る。このように、異常発生によって、検出回路11内の
FET 77がオンすることにより、2次破壊を防止でき
る。図3より、抵抗78によって決まるFET 77のドレ
イン電流を大きく選べば、数msほど早くFET 77がオ
ン状態になることはいうまでもない。
【0045】図4に、検出回路11による保護動作のタ
イミングチャートを示す。まず、図4(A)に示すオン
状態は、起動電源(電源電圧Vcc3を供給するスタン
バイ電源)がオン状態で、リモコンの電源オン信号を受
け付けられる状態である。リモコンの電源オン信号を入
れる前(電源リモコンのオン以前)は、図4(A)に示
す起動電源がオン状態であっても、MOSFET2にソース電
圧は供給されていない(図4(C)参照)。よって、こ
の時点では、点P7は0.6VでFET 77はオン状態
で、スイッチング電源回路1に備えられた出力電圧非発
生保護回路(以下、保護回路と記すこともある)には、
FET 77から、出力電圧を非発生状態とする検出信号が
供給されている。しかし、保護回路は、スタンバイ状態
となっていないので、出力電圧の制御はしない。
【0046】ここで、電源リモコンがオン状態になる
と、保護回路は、ある一定期間、リセット期間(図4
(B)参照)となる。リセット期間では、スイッチング
電源回路1の出力電圧が発生し、MOSFET2にソース電圧
が印加される(図4(C)参照)、スイッチング動作を
始める。その結果、図2の点P6に負電位が発生し、FE
T77のゲート電圧が0.6Vから負電位に変化し(図
4(D)参照)、FET 77がオフ(正常動作状態では、
FET 77はオフ状態)する。そして、FET 77のドレイ
ン電圧が、0VからVcc3に変化する(図4(E)参
照)。リセット期間終了後、保護回路は保護動作が可能
なスタンバイ状態に入る(図4(B)参照)。スタンバ
イ状態で、駆動回路4等に異常が発生して、MOSFET2の
スイッチング動作が停止したとする。この停止により、
MOSFET2のドレイン電圧の立下がりが消滅すると、前述
した約19ms後に、FET 77がオンして、FET 77の
ゲート電圧が負電位から正電位へと変化(図4(D)参
照)する。そして、FET 77のドレイン電圧が0Vとな
り(図4(E)参照)、ダイオード79がオンし、検出
信号が保護回路に供給され、保護回路がスタンバイ状態
からオン状態となる(図4(B)参照)。保護回路がオ
ンすると、スイッチング電源回路1の出力電圧がシャッ
トダウンされて、MOSFET2のソース電圧が印加されなく
なる(図4(C)参照)。これにより、本実施例は、MO
SFET2を過電圧による破壊から防止できると共に、負荷
9等の2次破壊を防止できる。
【0047】
【発明の効果】以上の通り、本発明になるチョッパーレ
ギュレータは、PチャネルMOSFETを使用することによ
り、駆動回路の簡素化、基板占有面積の縮小化、高効率
化といったPチャネルMOSFETの特長を活かしつつ、検出
回路により2次破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のブロック構成図である。
【図2】図1に示す実施例の要部の回路図である。
【図3】デプレション形FET 77の特性を示す図であ
る。
【図4】図1に示す実施例の保護動作のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図5】第1従来例のブロック構成図である。
【図6】第1従来例の要部の回路図である。
【図7】第1従来例の各部の電圧波形を示す図である。
【図8】シリーズレギュレータの出力電圧特性を示す図
である。
【図9】第2従来例を示す図である。
【図10】第3従来例を示す図である。
【図11】第2従来例の動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 スイッチング電源回路 2 PチャネルMOSFET 3 電位差発生回路 4 駆動回路 5 フライホイールダイオード 6 チョークコイル 7 整流コンデンサ 8 シリーズレギュレータ 9 負荷 10 出力電圧制御回路 11 検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】ここで、電源リモコンがオン状態になる
と、保護回路は、ある一定期間、リセット期間(図4
(B)参照)となる。リセット期間では、スイッチング
電源回路1の出力電源が発生し、MOSFET2にソー
ス電圧が印加される(図4(C)参照)、スイッチング
動作を始める。その結果、図2の点P6に負電位が発生
し、FET77のゲート電圧が0.6Vから負電圧に変
化し(図4(D)参照)、FET77がオフ(正常動作
状態では、FET77はオフ状態)する。そして、FE
T77のドレイン電圧が、0VからVcc3に変化する
(図4(E)参照)。リセット期間終了後、保護回路は
保護動作が可能なスタンバイ状態に入る(図4(B)参
照)。スタンバイ状態で、駆動回路4等に異常が発生し
て、MOSFET2のスイッチング動作が停止したとす
る。この停止により、MOSFET2のドレイン電圧の
立下がりが消滅すると、前述した約19ms後に、FE
T77がオンして、FET77のゲート電圧が負電位か
ら正電位へと変化(図4(D)参照)する。そして、F
ET77のドレイン電圧がOVとなり(図4(E)参
照)、ダイオード79がオンし、検出信号が保護回路に
供給され、保護回路がスタンバイ状態からオン状態とな
る(図4(B)参照)。保護回路がオンすると、スイッ
チング電源回路1の出力電圧がシャットダウンされて、
MOSFET2のソース電圧が印加されなくなる(図4
(C)参照)。これにより、本実施例は、MOSFET
2を過電圧による破壊から防止できると共に、負荷9等
の2次破壊を防止できる。なお、ドレイン電圧の異常を
検出するということから、ドレイン電圧の基となる駆動
回路4内のパルス電圧の異常や、MOSFET2のゲー
ト電圧の異常を検出して、検出信号を保護回路に供給す
ることも当然考えられる。しかし、駆動回路4内の検出
や、ゲート電圧の検出では、MOSFET2のソース・
ドレイン間の短絡という異常を検出できないので、安全
性第1の観点から、やはり、ドレイン電圧自体を検出し
て異常を発見する必要がある。よって、この実施例で
は、検出回路4をMOSFET2のドレインに接続した
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源オン時に、所定時間、出力電圧非発生
    動作を行わない保護回路を備えた第1の電源回路と、 前記第1の電源回路にソースが接続されたPチャネルMO
    SFETと、 前記PチャネルMOSFETのソース・ゲート間に接続された
    電位差発生回路と、 前記PチャネルMOSFETのゲートとアース間に接続され
    た、前記PチャネルMOSFETのオン・オフを制御する駆動
    回路と、 前記PチャネルMOSFETのドレインとアース間に接続され
    たフライホイールダイオードと、 前記PチャネルMOSFETのドレインとアース間に接続され
    た、直列接続のチョークコイルと整流コンデンサと、 前記チョークコイルと前記整流コンデンサとの接続点の
    出力電圧を一定化する制御回路とを備えたチョッパーレ
    ギュレータにおいて、 前記PチャネルMOSFETのドレインと第1の電源回路の保
    護回路との間に、前記PチャネルMOSFETのドレイン電圧
    を検出して、前記保護回路に検出信号を出力する検出回
    路を設け、 前記ドレイン電圧の立下がり部分欠落時に、前記検出回
    路は、前記保護回路を出力電圧非発生動作にさせ、前記
    第1の電源回路を出力非発生状態とすることを特徴とす
    るチョッパーレギュレータ。
JP24500691A 1991-08-30 1991-08-30 チヨツパーレギユレータ Pending JPH0564426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24500691A JPH0564426A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 チヨツパーレギユレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24500691A JPH0564426A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 チヨツパーレギユレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0564426A true JPH0564426A (ja) 1993-03-12

Family

ID=17127177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24500691A Pending JPH0564426A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 チヨツパーレギユレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0564426A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7218538B2 (en) 2003-11-21 2007-05-15 Seiko Epson Corporation Power source device
JP2008504796A (ja) * 2004-06-25 2008-02-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 電源の動作不良状態を検出するためのシステムおよび方法
JP2009296867A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Ampower Technology Co Ltd インバーター回路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7218538B2 (en) 2003-11-21 2007-05-15 Seiko Epson Corporation Power source device
JP2008504796A (ja) * 2004-06-25 2008-02-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 電源の動作不良状態を検出するためのシステムおよび方法
JP2009296867A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Ampower Technology Co Ltd インバーター回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9240727B2 (en) Switching power supply device control circuit having an overcurrent protection control circuit
US5982640A (en) Arrangement for reducing the effects of capacitive coupling in a control circuit for a switched-mode power supply
US4937728A (en) Switch-mode power supply with burst mode standby operation
US7212416B2 (en) Switching power supply device and switching method
KR100465577B1 (ko) 보조 전원 장치용 고속 리셋 회로
KR100732353B1 (ko) 자동 버스트모드 동작을 갖는 스위칭 파워서플라이의제어모듈회로
US20070253228A1 (en) Switching power supply
US5034873A (en) Circuit configuration for a fixed-frequency blocking oscillator converter switching power supply
US20020089860A1 (en) Power supply circuit
US4516168A (en) Shutdown circuit for a switching regulator in a remote controlled television receiver
US5631810A (en) Control of switching devices in synchronized-rectification system
KR100521112B1 (ko) 보조 전원 장치의 제어 회로
EP0957568A2 (en) Current resonance type switching power source
US6343025B1 (en) Switching converter for generating a driving signal
WO2007032233A1 (ja) 同期整流型フォワードコンバータ
KR0169317B1 (ko) 액티브 턴 오프하는 전압 레귤레이터
US6433623B1 (en) Voltage booster circuit control method
US6791849B2 (en) Synchronous rectifying circuit for flyback converter
JPH0564426A (ja) チヨツパーレギユレータ
US6081433A (en) Switching power supply apparatus
US5278746A (en) High voltage generator
US6011414A (en) Arrangement for reducing the effects of capacitive coupling in a control circuit for a switched-mode power supply
GB2230114A (en) A switch-mode power supply
JP2650569B2 (ja) 高電圧発生回路
US6204644B1 (en) Switching power supply for speeding up turn-off operation of a switching element