JPH0564400A - 8極三相誘導電動機 - Google Patents

8極三相誘導電動機

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Publication number
JPH0564400A
JPH0564400A JP21818091A JP21818091A JPH0564400A JP H0564400 A JPH0564400 A JP H0564400A JP 21818091 A JP21818091 A JP 21818091A JP 21818091 A JP21818091 A JP 21818091A JP H0564400 A JPH0564400 A JP H0564400A
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JP
Japan
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coil
slots
phase
slot
coils
Prior art date
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Pending
Application number
JP21818091A
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English (en)
Inventor
Kazuto Hamaso
和人 浜走
Masamichi Kamo
眞道 加茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スロット数が36でしかも重ね巻きをしなく
てもよい8極三相誘導電動機を提供することにある。 【構成】 U相およびV相がスロット間跨がりが5であ
るコイルu1 〜u6 ,v1 〜v6 を有し、W相がスロッ
ト間跨がりが5であるコイルw6 ,w2 ,w3 ,w5
スロット間跨がりが4であるコイルw1 ,w4 を有し、
前記コイルu1 〜u6 ,v1 〜v6 がそれぞれスロット
数において順次3−0−0−3−0−0の間隔をおいて
配置されており、前記コイルw2 〜w6 ,w1 がスロッ
ト数において4−0−0−4−0−0の間隔をおいて配
置されており、スロット1〜36にはそれぞれ1つのコ
イルが挿入されており、スロット数において0の間隔で
隣接する同一相のコイルの巻き方向は同一方向であり、
スロット数において0の間隔で隣接する非同一相のコイ
ルの巻き方向は反対方向である。 【効果】 巻線作業を簡便化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固定子に形成したス
ロット数が36である8極の三相誘導電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来における一般的な8
極三相誘導電動機では、固定子に対し24(=3(相
数)×8(極数))の倍数のスロットを形成することに
より1極1相に1の整数倍のスロットを確保するように
している。これに対し、現在最も広く用いられている4
極三相誘導電動機では、固定子に12の倍数である36
のスロットを形成したものが一般的である。このような
36のスロットを形成した固定子を持つ4極三相誘導電
動機を大量に生産している場合、8極三相誘導電動機に
おいても6のスロットを形成した固定子を用いるように
すれば生産コストを著しく低減させることができる。逆
にいえば、スロット数が24の倍数である8極三相誘導
電動機専用の固定子をわざわざ製造することは生産コス
トを向上させてしまうことになる。
【0003】そこで、従来においても、36のスロット
が形成された固定子を持つ8極三相誘導電動機が製造さ
れている。従来におけるスロット数が36の8極三相誘
導電動機は、図6に示すように、固定子に形成された3
6のスロット1〜36を備えるとともに、各相に対応す
る極数個分のコイルu11〜u18,v11〜v18,w11〜w
18を備えている。この図6の8極三相誘導電動機の場
合、全てのコイルのスロット間跨がりが5であるため、
1極1相のスロット数は1.5(=36/24)とな
る。したがって、図6の8極三相誘導電動機では、スロ
ット3n−2(nは1〜12の整数)においてコイルが
重ね巻きされることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにスロット3n−2に二つのコイルを重ね巻きする
必要がある構成では、巻線作業に多大な時間を要すると
いう問題があった。すなわち、例えば図7に示すよう
に、スロット3n−2の一つであるスロット4(n=
2)に、適正な巻数を施され且つ被覆絶縁された二つの
コイルv18,v11を挿入する場合、まず、コイルv18
11と固定子100を電気的に絶縁するためのスロット
セル101をスロット4に挿入し、次いで、スロット4
にコイルv18を挿入し、次にスロット4にこのスロット
4内でコイルv18とコイルv11を分離絶縁するセパレー
タ102を挿入し、次にスロット4内にコイルv11を挿
入し、最後にコイルv11がスロット4の外に飛び出さな
いようにスロット4の開口にスロットウェッジ103を
固定することになる。つまり、図6に示す8極三相誘導
電動機では、スロット3n−2に二つのコイルを挿入し
なければならない上、このれらスロット3n−2にセパ
レータ102をも挿入しなければならず、作業が煩雑で
効率が悪いという問題がある。
【0005】また、図6に示す従来の8極三相誘導電動
機のように、一つのコイルしか挿入しないスロットと二
つのコイルを挿入するスロットが混在していると、一つ
のコイルしか挿入していないスロット内に無駄な空間が
生じ、スロット効率が低くなるという問題もあった。
【0006】この発明は上記のような事情に鑑みなされ
たものであって、内側に軸方向に延びる36個のスロッ
トが形成された固定子を持つ物であるにも拘らず、それ
を製造する際の巻線作業を効率良く行うことができ、し
かもスロット効率も良い8極三相誘導電動機を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するこの
発明の8極三相誘導電動機は、円筒形状の固定子の内側
に軸方向に延びる36個のスロットを備える8極三相誘
導電動機であって、第1の相および第2の相がスロット
間跨がりが5である6個のコイルをそれぞれ有し、第3
の相がスロット間跨がりが5である4個のコイルとスロ
ット間跨がりが4である2個のコイルを有し、第1の相
と第2の相の各6個のコイルがそれぞれスロット数にお
いて順次3−0−0−3−0−0の間隔をおいて配置さ
れており、第3の相の6個のコイルがスロット数におい
て4−0−0−4−0−0の間隔をおいて配置されてお
り、前記36個のスロットにはそれぞれ1つのコイルが
挿入されており、スロット数において0の間隔で隣接す
る同一相のコイルの巻き方向は同一方向であり、スロッ
ト数において0の間隔で隣接する非同一相のコイルの巻
き方向は反対方向であること、を特徴としている。
【0008】
【作用】以上のようにしてなる発明による8極三相誘導
電動機では、コイルに対称三相交流を通じることによ
り、4スロットもしくは5スロットおきにN極およびS
極が交互に形成される。すなわち、9スロット毎に一つ
の対極が形成されることにより、全36スロットで4つ
の対極つまり8極が形成される。巻線作業に際して、一
つのスロットには一つのコイルを挿入するだけでよく、
スロット内にセパレータを挿入する作業は必要ない。
【0009】
【実施例】図1は8極三相誘導電動機の固定子に形成し
た36のスロット1〜36を模式的に示すととともに、
これらのスロット1〜36に挿入される各相のコイルu
1 〜u6 ,v1 〜v6 ,w1 〜w6 を相毎に分け、且つ
各コイルのコイル辺を挿入するスロットに対応させた位
置に配置して示している。この図1に示すように、各相
はそれぞれ適正な巻数を施され且つ被覆絶縁された6個
のコイルu1 〜u6 ,v1 〜v6 ,w1 〜w6 を備えて
いる。
【0010】U相のコイルu1 〜u6 は全てスロット間
跨がりが5である。そして、コイルu1 の一方のコイル
辺はスロット2に挿入され、他方のコイル辺はスロット
6に挿入されている。以下、コイルu2 の各コイル辺は
スロット10とスロット14に、コイルu3 の各コイル
辺はスロット15とスロット19に、コイルu4 の各コ
イル辺はスロット20とスロット24に、コイルu5
各コイル辺はスロット28とスロット32に、コイルu
6 の各コイル辺はスロット33とスロット1にそれぞれ
挿入されている。以上から明らかなように、このU相の
各コイルは、コイルu1 とコイルu2 の間隔およびコイ
ルu4 とコイルu5 の間隔がスロット数にして3とな
り、且つコイルu2 とコイルu3 の間隔、コイルu3
コイルu4 、コイルu5 とコイルu6 の間隔およびコイ
ルu6 とコイルu1 の間隔がスロット数にして0となる
ように配列されている。すなわち、6つのコイルu1
6 がスロット数において3−0−0−3−0−0の間
隔で配置されている。スロット数にして3の間隔で隣接
しているコイルu1 とコイルu2 およびコイルu4 とコ
イルu5 は同一方向に巻かれている。また、コイルu3
とコイルu6 はコイルu1 ,u2 ,u4 ,u5 とは逆方
向に巻かれている。
【0011】V相のコイルv1 〜v6 もU相と同様、全
てスロット間跨がりが5である。このV相のコイルv1
〜v6 はまたその配列においても前記U相の場合と同
様、スロット数において3−0−0−3−0−0の間隔
で配置されている。これらのコイルv1 〜v6 の各コイ
ル辺は、前記コイルu1 〜u6 が挿入されているスロッ
トから3スロット分だけ正方向にずれたスロットに挿入
されている。その結果、これらのコイルv1 〜v6 は前
記コイルu1 〜u6 が挿入されていないスロットに挿入
されている。すなわち、コイルv1 の各コイル辺はスロ
ット5とスロット9に、コイルv2 の各コイル辺はスロ
ット13とスロット17に、コイルv3 の各コイル辺は
スロット18とスロット22に、コイルv4の各コイル
辺はスロット23とスロット27に、コイルv5 の各コ
イル辺はスロット31とスロット35に、コイルv6
各コイル辺はスロット36とスロット4にそれぞれ挿入
されている。このV相においても、スロット数にして3
の間隔で隣接しているコイルv1 とコイルv2 およびコ
イルv4 とコイルv5 は同一方向に巻かれている。ま
た、コイルv3 とコイルv6 はコイルv1 ,v2
4 ,v5 とは逆方向に巻かれている。さらに、コイル
1 ,v2 ,v4 ,v5 はU相のコイルu1 ,u2 ,u
4 ,u5 と同一方向に巻かれ、コイルv3 ,v6 はU相
のコイルu3 ,u6 と同一方向に巻かれている。
【0012】W相のコイルw1 〜w6 は、スロット間跨
がりが5の4つのコイルw2 ,w3 ,w5 ,w6 とスロ
ット間跨がりが4の2つのコイルw1 ,w4 に分けられ
る。図1に示すように、コイルw1 〜w6 は、コイルw
1 の一方のコイル辺がスロット8に挿入されるとともに
他方のコイル辺がスロット11に挿入され、以下のコイ
ルw2 〜w6 がスロット数において正方向に0−4−0
−0−4−0の間隔で配置されている。このように配置
されることによって、前記コイルw1 〜w6 は前記コイ
ルu1 〜u6 およびコイルv1 〜v6 のいずれもが挿入
されていないスロットに挿入されている。すなわち、コ
イルw2 の各コイル辺はスロット12とスロット16
に、コイルw3 の各コイル辺はスロット21とスロット
25に、コイルw4 の各コイル辺はスロット26とスロ
ット29に、コイルw5 の各コイル辺はスロット30と
スロット34に、コイルw6の各コイル辺はスロット3
とスロット7にそれぞれ挿入されている。このW相にお
いては、スロット数にして4の間隔で隣接しているコイ
ルw2 とコイルw3 およびコイルw5 とコイルw6 は同
一方向に巻かれている。また、コイルw1 とコイルw4
はコイルw2 ,w3 ,w5 ,w6 とは逆方向に巻かれて
いる。さらに、コイルw2 ,w3 ,w5 ,w6 はU相の
コイルu3 ,u6 と同一方向に巻かれ、コイルw1 ,w
4 はU相のコイルu1 ,u2 ,u4 ,u5 と同一方向に
巻かれている。
【0013】以上のようにして各スロット1〜36に挿
入されたコイルu1〜u6 ,v1 〜v6 ,w1 〜w6
図2に示すようにして結線されている。この図2に示す
結線を便宜上スロット間の結線として説明すると、まず
U相においては、図2(a)に示すように、スロット1
とスロット6に端子U,U′がそれぞれ接続されるとと
もに、スロット33とスロット28間、スロット32と
スロット20間、スロット24とスロット19間、スロ
ット15とスロット10間、スロット14とスロット2
間が渡り配線されている。この結果、端子U,U′間に
おいてコイルu6 〜u1 が直列に接続されている。
【0014】同様にしてV相においては、図2(b)に
示すように、スロット4とスロット9に端子V,V′が
それぞれ接続されるとともに、スロット36とスロット
31間、スロット35とスロット23間、スロット27
とスロット22間、スロット18とスロット13間、ス
ロット17とスロット5間が渡り配線されている。この
結果、端子V,V′間においてコイルv6 〜v1 が直列
に接続されている。
【0015】また、W相においては、図2(c)に示す
ように、スロット7とスロット11に端子W,W′がそ
れぞれ接続されるとともに、スロット3とスロット34
間、スロット30とスロット26間、スロット29とス
ロット25間、スロット21とスロット16間、スロッ
ト12とスロット8間が渡り配線されている。この結
果、端子W,W′間においてコイルw6 〜w1 が直列に
接続されている。
【0016】以上のようにしてコイルu1 〜u6 ,v1
〜v6 ,w1 〜w6 をそれぞれ結線するとともに、端子
U′,V′,W′を結線することによって、図3に示す
ように星型結線が構成される。
【0017】以上のようにして結線される各相のコイル
において、それぞれのコイル辺を前記スロット1〜36
のうちのどのスロットに割り当てるかは、以下のように
して決定する。まず、この8極三相誘導電動機では、固
定子のスロット1〜36を4つの対極に等分に割り当て
ている。すなわち、1つの対極を9スロットで形成する
ようにしている。図4は、実際には10°間隔で配置さ
れている各スロットを便宜上40°の間隔で配置するこ
とにより、1つの対極を形成する9スロットを1つの円
周上に等間隔で配置して示す模式図である。スロット1
〜9、スロット10〜18、スロット19〜27、スロ
ット28〜36がそれぞれ1つの円周上に等間隔で配置
されている。この8極三相誘導電動機では、円周上の9
つのスロットに対して以下のようにして各相の各コイル
辺を割り当てることにより、全体の空間的磁束分布にお
いて実用上問題のない8極成分を得るようにしている。
なお、この図4では、各コイルの巻き始め側のコイル辺
は各コイルの符号の前に「+」を付して示し、巻き終り
側のコイル辺は各コイルの符号の前に「−」を付して示
している。また、以下の説明では、図4において右周り
方向を正方向、左周り方向を負方向としている。
【0018】まず、U相のコイルu6 ,u2 ,u3 ,u
5 の巻き始め側のコイル辺をスロット1,10,19,
28に割り当て、次にV相のコイルv6 ,v2 ,v3
5 の巻き始め側のコイル辺を前記スロット1,10,
19,28からそれぞれ図4において120°(固定子
内周面においては実際は30°)進んだ位置にあるスロ
ット4,13,22,31に割り当てる。さらに、W相
のコイルw6 ,w2 ,w3 ,w5 の巻き始め側のコイル
辺を、前記スロット4,13,22,31からそれぞれ
図4において120°(固定子内周面においては実際は
30°)進んだ位置にあるスロット7,16,25,3
4に割り当てる。
【0019】次に、V相のコイルv6 ,v2 ,v3 ,v
5 の巻き始め側のコイル辺が割り当てられたスロット
4,13,22,31から80°進んだ位置(=W相の
コイルw6 ,w2 ,w3 ,w5 の巻き始め側のコイル辺
が割り当てられたスロット7,16,25,34に対し
て40°遅れた位置)にあるスロット6,15,24,
33にU相のコイルu1 ,u3 ,u4 ,u6 の巻き終り
側のコイル辺を割り当てる。以下、同様にしてW相のコ
イルw6 ,w2 ,w3 ,w5 の巻き始め側のコイル辺が
割り当てられたスロット7,16,25,34から80
°進んだ位置(=U相のコイルu6 ,u2 ,u3 ,u5
の巻き始め側のコイル辺が割り当てられたスロット1,
10,19,28に対して40°遅れた位置)にあるス
ロット9,18,27,36にV相のコイルv1
3 ,v4 ,v6 の巻き終り側のコイル辺を割り当て
る。また、U相のコイルu6 ,u2 ,u3 ,u5 の巻き
始め側のコイル辺が割り当てられたスロット1,10,
19,28から80°進んだ位置(=V相のコイル
6 ,v2 ,v3 ,v5の巻き始め側のコイル辺が割り
当てられたスロット4,13,22,31に対して40
°遅れた位置)にあるスロット3,12,21,30に
はW相のコイルw6 ,w2 ,w3 ,w5 の巻き終り側の
コイル辺を割り当てる。
【0020】以上のようにして、1つの対極に対応する
9スロットのうち6スロットに三相のコイルの巻き始め
側コイル辺と巻き終り側コイル辺が挿入されることにな
る。9スロットのうちの残りの3スロットには以下のよ
うにしてコイルのコイル辺を割り当てる。
【0021】まず、最初の9つのスロット1〜9におい
て未だコイル辺が割り当てられていないスロット2,
5,8に、U相のコイルu1 の巻き始め側のコイル辺、
V相のコイルv1 の巻き始め側のコイル辺、W相のコイ
ルw1 の巻き始め側のコイル辺を順次割り当てる。ま
た、次の9つのスロット10〜18において未だコイル
辺が割り当てられていないスロット11,14,17
に、W相のコイルw1 の巻き終り側のコイル辺、U相の
コイルu2 の巻き終り側のコイル辺、V相のコイルv 2
の巻き終り側のコイル辺を順次割り当てる。また、さら
に次の9つのスロット19〜27において未だコイル辺
が割り当てられていないスロット20,23,26に、
U相のコイルu4 の巻き始め側のコイル辺、V相のコイ
ルv4 の巻き始め側のコイル辺、W相のコイルw4 の巻
き始め側のコイル辺を順次割り当てる。最後に、さらに
次の9つのスロット27〜36において未だコイル辺が
割り当てられていないスロット29,32,35にW相
のコイルw4 の巻き終り側のコイル辺、U相のコイルu
5 の巻き終り側のコイル辺、V相のコイルv5 の巻き終
り側のコイル辺を順次割り当てる。
【0022】以上のようにして、スロット1〜36にコ
イルu1 〜u6 ,v1 〜v6 ,w1 〜w6 の巻き始めも
しくは巻き終り側のコイル辺をそれぞれ1つづつ割り当
てることにより、図4において1つの円周上に配置され
ている9スロットごとに1つの対極を形成することがで
きる。また、図4に示すようにしてスロット1〜36に
コイル辺を割り当てると、9スロットごとに形成される
対極ではN極成分とS極成分は完全にはバランスしない
が、スロット1〜36に対応して形成されるN極成分と
S極成分は完全にバランスし、空間的磁束分布において
実用上問題のない8極成分を得ることができる。シミレ
ーションによる計算では、上記実施例の8極三相誘導電
動機では、全体の空間的磁束分布において94%の8極
成分を得ることができた。
【0023】以上のような8極三相誘導電動機では、ス
ロット1〜36にそれぞれ一つのコイルを挿入するだけ
でよい。したがって、巻線作業において、一つのスロッ
トに二つのコイルを重ね巻きする必要がない。図5は、
スロット1にコイルu6 を挿入した場合を示している。
この図5から明らかなように、上記8極三相誘導電動機
では、まず固定子100とコイルu6 を絶縁するための
スロットセル101をスロット1に挿入し、次いでコイ
ルu6 をスロット1に挿入し、その後、コイルu6 がス
ロット1外に飛び出さないようにするスロットウェッジ
103を前記スロット1の開口に固定すればよい。他の
全てのスロット2〜36においても全く同様である。こ
のように、この8極三相誘導電動機では、重ね巻きに伴
うセパレータの挿入作業を行う必要がない。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明の8極三相誘導
電動機によると、9スロットごとに一つの対極を形成す
ることにより、固定子に形成するスロット数が36であ
るにも拘らず8極を形成できるようにしたから、4極三
相誘導電動機と共通の固定子を用いることができる。ま
た、36スロットで8極を形成することができるにも係
らず、一つのスロットに一つのコイルを挿入するだけで
よいから、巻線作業においてスロットに対するセパレー
タの挿入作業を行う必要がなく、巻線作業を効率よく行
うことができるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットと各相のコイルの関係を示す説明図で
ある。
【図2】スロット間の結線図である。
【図3】コイルの結線図である。
【図4】各相に対するスロットの振り分けを示す説明図
である。
【図5】スロット内の状態を示す断面図である。
【図6】従来の36スロットの8極三相誘導電動機にお
けるスロットと各相のコイルの関係を示す説明図であ
る。
【図7】重ね巻きされたスロット内の状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1〜36 スロット 100 固定子 u1 〜u6 U相のコイル v1 〜v6 V相のコイル w1 〜w6 W相のコイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来における一般的な8
極三相誘導電動機では、固定子に対し24(=3(相
数)×8(極数))の倍数のスロットを形成することに
より1極1相に1の整数倍のスロットを確保するように
している。これに対し、現在最も広く用いられている4
極三相誘導電動機では、固定子に12の倍数である36
のスロットを形成したものが一般的である。このような
36のスロットを形成した固定子を持つ4極三相誘導電
動機を大量に生産している場合、8極三相誘導電動機に
おいても36のスロットを形成した固定子を用いるよう
にすれば生産コストを著しく低減させることができる。
逆にいえば、スロット数が24の倍数である8極三相誘
導電動機専用の固定子をわざわざ製造することは生産コ
ストを高くさせてしまうことになる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状の固定子の内側に軸方向に延び
    る36個のスロットを備える8極三相誘導電動機であっ
    て、 第1の相および第2の相がスロット間跨がりが5である
    6個のコイルをそれぞれ有し、 第3の相がスロット間跨がりが5である4個のコイルと
    スロット間跨がりが4である2個のコイルを有し、 第1の相と第2の相の各6個のコイルがそれぞれスロッ
    ト数において順次3−0−0−3−0−0の間隔をおい
    て配置されており、 第3の相の6個のコイルがスロット数において4−0−
    0−4−0−0の間隔をおいて配置されており、 前記36個のスロットにはそれぞれ1つのコイルが挿入
    されており、 スロット数において0の間隔で隣接する同一相のコイル
    の巻き方向は同一方向であり、且つ、 スロット数において0の間隔で隣接する非同一相のコイ
    ルの巻き方向は反対方向であること、 を特徴とする8極三相誘導電動機。
JP21818091A 1991-08-29 1991-08-29 8極三相誘導電動機 Pending JPH0564400A (ja)

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JP21818091A JPH0564400A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 8極三相誘導電動機

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262545A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転電機
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