JPH0563995A - 映像情報量圧縮及び/又は情報量伸長装置 - Google Patents

映像情報量圧縮及び/又は情報量伸長装置

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JPH0563995A
JPH0563995A JP3245005A JP24500591A JPH0563995A JP H0563995 A JPH0563995 A JP H0563995A JP 3245005 A JP3245005 A JP 3245005A JP 24500591 A JP24500591 A JP 24500591A JP H0563995 A JPH0563995 A JP H0563995A
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auxiliary
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JP3245005A
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Inventor
Yasuhiko Teranishi
康彦 寺西
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量子化雑音に基づくノイズを除去することを
目的とする。 【構成】 主符号化信号10aを出力する主符号化手段
AAと、平坦部と輪郭部とを有するDCTブロック1a
を特定すると共にかかるDCTブロック中の低域周波数
成分を有する画素の位置情報を検出する補助符号化手段
BBと、主符号化信号10と補助符号化信号21aとを
多重化する多重化手段CCとによりなる映像情報量圧縮
装置より情報量圧縮信号22aを出力し、映像情報量伸
長装置にて、上記情報量圧縮信号22aより分離して得
た上記位置情報に基づいて復号された信号に2次元LP
F27を施すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像情報量圧縮及び/
又は情報量伸長装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の静止画圧縮装置のブロッ
ク図、図12はジグザグ走査器の動作を説明するための
図である。
【0003】図11を用いて、カラー静止画符号化の国
際標準化を推進する機関であるJPEG(Joint Photog
raphic Expert Group )より提案された従来の静止画圧
縮装置(テレビジョン学会誌 P158 Vol44 No2 1990参
照)を説明するに、まず、1画面から縦8個,横8個の
デジタル画素データを抽出して得たDCTブロックをD
CT変換器1(8×8DCT)に供給し、ここで2次元
DCT変換を施して得た8×8の変換係数を線形量子化
器2に供給する。尚、ここでDCTとは高能率符号化の
1種であるDiscrete Cosine Transform の略語である。
【0004】そして、量子化マトリックス発生器3(量
子化マトリックス)より供給される基準量子化マトリッ
クスに乗算器4にてスケーリングファクタSが乗算され
て得た量子化マトリックスを用いて線形量子化を施して
得た直流変換係数2aと交流変換係数2bとが、1次元
予測器5とジグザグ走査器7とに夫々供給される。
【0005】上記1次元予測器5では、連続する直流変
換係数2aの差分値を得て1次元予測を行うことにより
直流変換係数2aの情報量を圧縮して第1のハフマン符
号器6に供給する。そして、第1のハフマン符号器6は
事象の発生確率の高い順に少ないビットを割り当てるハ
フマン符号を生成して多重化器9の一方の入力に供給す
る。尚、ハフマン符号は事象の発生確率に基づいて成さ
れるためエントロピー符号の1種であると言える。ま
た、事象の発生確率については予め測定した結果を用い
れば良く、符号化の際求める必要がない。
【0006】一方、上記ジグザグ走査器7は、図12に
示すように低周波成分から高周波成分に向けて交流変換
係数2bを走査して、これを第2のハフマン符号器8に
供給する。そして、第2のハフマン符号器8は値が
“0”の変換係数のランレングスと“0”でない変換係
数の値とについて同様にハフマン符号を生成して、多重
化器9の他方の入力に供給する。
【0007】そして、多重化器9は夫々の入力を多重化
して得た多重化出力信号9aを図示せぬ伝送路に出力す
る。
【0008】尚、上記した従来の技術はハフマン符号を
用いるため、一定の入力情報量に対して多重化出力信号
9aの有する情報量が変動する。このため、スケーリン
グファクタSを用いて、例えば、1フィールド当たりの
多重化出力信号9aの有する情報量を、一定に保持する
よう制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術においては、線形量子化器2で後述する量
子化雑音が発生するため、画質劣化が顕著なDCTブロ
ックが存在し問題であった。以下、問題点の理解を容易
にするため、1次元のDCTを例に挙げ説明する。
【0010】図13は量子化雑音によるDCTを用いた
圧縮伸長に伴う画質劣化を説明するための図、図14は
量子化マトリックスを説明するための図である。以下図
面を参照しつつ、本発明が解決しようとする課題を具体
的に説明する。
【0011】ここで、周期的な変化を有する図13
(A)に示す1次元のデジタル波形データ列と、振幅1
1と振幅0との平坦部とによりなる同図(C)に示す1
次元のデジタル波形データ列を考える。尚、これらのデ
ータ列は以下に示す式1で一般的に表すことができ、図
13(A)〜(D)中の縦軸は映像信号のレベルを表し
ている。
【0012】
【数1】 そして、上記したデータ列に、以下に示す式2で定義さ
れる1次元DCT変換を施し、変換係数D(7)を粗い
量子化ステップで量子化した後、逆量子化すると共に逆
DCT変換して得た波形データ列を同図(B)と同図
(D)とに夫々示す。
【0013】
【数2】 さてここで、同図(B),(D)中の点線で示した部分
は粗い量子化ステップで量子化したため発生する量子化
雑音に基づくノイズであるが、視覚特性を考慮すると、
同図(B)に示す波形は大きな映像信号レベルの変化が
ある場所に小さなノイズが加算されているので差感度
(“画像のデジタル信号処理”日刊工業新聞社(1987)P2
3 参照)が低いことからノイズが検知されにくく、一
方、同図(D)に示す波形は差感度が高いことからノイ
ズが検知されやすく平坦部に現れるノイズが問題とな
る。
【0014】以上は1次元の場合について説明したが、
2次元の場合も同様である。図14に示す量子化マトリ
ックスは、水平,垂直周波数が高くなる右斜め下方向に
いくにつれ値が大きくなっている。即ち、変換係数の高
次なものほど線形量子化の際の量子化ステップを粗くし
ている。これは、空間周波数が高い部分で視感度が落ち
ることと斜め方向の波形に対して視感度が落ちることと
を利用して情報量圧縮を図るためである。
【0015】しかしながら、2次元の場合でも図13
(C)のように平坦部と輪郭部とによりなる波形は高い
周波数成分を有しており、そのような波形に2次元DC
T変換を施して得た変換係数を上記量子化マトリックス
を用いて量子化すると、高次(右斜め下)の量子化変換
係数に量子化雑音が混入することになる。そして、これ
を逆量子化すると共に逆2次元DCT変換した際、量子
化雑音に基づくノイズが発生し、特に平坦部で顕著な妨
害として現れる。
【0016】本発明は上述した問題点に鑑み、圧縮前に
平坦であった画像の部分について伸長後の画像データに
2次元LPFを施すことにより、量子化雑音に基づくノ
イズを除去することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するため以下の構成を提供する。
【0018】映像信号を分割して得た入力ブロック信号
をDCT変換し、量子化し、符号化して得た主符号化信
号を出力する主符号化手段と、平坦部と輪郭部とを有す
る上記入力ブロック信号の上記平坦部の位置情報を符号
化し、上記主符号化信号と区別するための判別情報を付
加した補助符号化信号を出力する補助符号化手段と、上
記主符号化信号と上記補助符号化信号とを多重化して得
た情報量圧縮信号を出力する多重化手段とを有すること
を特徴とする映像情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装置。
【0019】請求項1に記載した上記情報量圧縮信号に
情報量伸長を施す映像情報量伸長又は情報量圧縮伸長装
置であって、上記主符号化信号を復号化して得た復号ブ
ロック信号に、上記補助符号化信号にかかる上記平坦部
の位置情報に基づいて低域瀘波を行う瀘波手段を有する
ことを特徴とする映像情報量伸長又は情報量圧縮伸長装
置。
【0020】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
報量圧縮伸長装置であって、上記補助符号化手段に、上
記量子化に伴う量子化雑音の大きさを判別する第1の判
別手上記量子化雑音が小さい場合、上記補助符号化信号
を出力しないよう構成したことを特徴とする映像情報量
圧縮又は情報量圧縮伸長装置。
【0021】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
報量圧縮伸長装置であって、上記補助符号化手段に、上
記映像信号にかかる輝度信号のレベルが所定の範囲内で
あるか否かを判別する第2の判別手段を備え、上記所定
の範囲外である場合、上記補助符号化信号を出力しない
よう構成したことを特徴とする映像情報量圧縮又は情報
量圧縮伸長装置。
【0022】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
報量圧縮伸長装置であって、上記補助符号化手段にて上
記平坦部の位置情報を符号化するに際し、上記平坦部の
位置情報を特定して得た低域ブロックを分割した小ブロ
ックを夫々得ると共に、上記小ブロックごとに、平坦部
の有無を判別して得た判別ブロックを符号化する符号化
手段を備えたことを特徴とする映像情報量圧縮又は情報
量圧縮伸長装置。
【0023】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
報量圧縮伸長装置であって、上記情報量圧縮信号の伝送
単位毎に、上記主符号化信号を上記補助符号化信号に優
先して伝送出力することを特徴とする映像情報量圧縮又
は情報量圧縮伸長装置。
【0024】
【実施例】図1は第1実施例の映像情報量圧縮装置の主
要部を説明するためのブロック図、図2は第1実施例の
映像情報量圧縮装置の主要部を説明するための数値例を
示した図、図3は第1実施例の映像情報量伸長装置の主
要部を説明するためのブロック図、図4は第1実施例の
映像情報量伸長装置の主要部を説明するための数値例を
示した図、図5は第1実施例を従来の技術と比較するた
めの数値例を示した図、図6はハフマン符号化の例を示
したテーブル図7は第2実施例の映像情報量圧縮装置の
主要部を説明するためのブロック図、図8は第3実施例
の主要部を説明するためのブロックとその数値例とを示
した図、図9は第4実施例の映像情報量圧縮装置の主要
部を説明するためのブロック図、図10は第4実施例の
映像情報量伸長装置の主要部を説明するためのブロック
図である。以下図面を参照しつつ、実施例を説明する。
尚、特許請求の範囲に記載した「入力ブロック信号」は
例えばDCTブロックに、「復号ブロック信号」は例え
ば復号DCTブロックに、「瀘波手段」は例えば2次元
LPFに夫々相当する。 (第1実施例)第1実施例は、情報量圧縮を施す際に、
平坦部と輪郭部とを有するDCTブロックを特定すると
共に、かかるDCTブロック中の平坦部を有する画素の
位置情報を検出して、これを従来の符号化出力に多重化
して得た情報量圧縮信号を得るものである。そして、情
報量伸長を施す際に、上記情報量圧縮信号より分離して
得た上記位置情報に基づいて復号された信号に2次元L
PFを施すものである。以下、本発明にかかる映像情報
量圧縮装置の主要部の一例について説明し、その後本発
明にかかる映像情報量伸長装置の主要部の一例について
説明することとする。 (・映像情報量圧縮装置)図1において、映像情報量圧
縮装置の主要部は、入力映像信号に情報量圧縮を施す主
符号化手段AAと、上記情報量圧縮による画質劣化を是
正する補助符号化手段BBと、主符号化手段AAと補助
符号化手段BBとの出力を多重化する多重化手段CCと
によりなる。以下、主符号化手段AAより順に説明す
る。
【0025】入力映像信号より縦8個,横8個のデジタ
ル画素データを抽出して得たDCTブロック1aが図示
せぬDCTブロック分割器より主符号化手段AA中の2
次元DCT変換器1に供給され、2次元DCT変換して
得た変換係数ブロック1bが量子化器2に供給される。
ここで、DCTブロック1aの一例として、図2(A)
に示すDCTブロックを考えることとし、以下この数値
例に基づいて説明する。尚、同図(A)中のデジタルデ
ータを表す数字は8ビットで量子化されており、−12
8〜127の値を取り得るものとする。また、入力映像
信号は、R−Y信号、B−Y信号等のコンポーネント信
号、輝度信号等の画像情報を表す信号であればいずれで
も良い。
【0026】そして、量子化器2は、変換係数ブロック
1bに図14に示す量子化マトリックスの各値を量子化
ステップとして除算を施すことにより量子化して得た図
2(B)に示す量子化ブロック2cを、第1の符号器1
0に供給する。
【0027】そして、第1の符号器10にてこの量子化
ブロック2cに周知の符号化を施して得た主符号化信号
10aを、多重化手段CC中の第2の多重化器22の一
方の入力に供給する。
【0028】この主符号化手段AAは、上述した従来の
技術のにかかる映像情報量圧縮装置に相当する部分であ
るが、量子化器2以降の構成が異なる。即ち、後述する
第1の符号化器10は、1次元予測器5と第1,第2の
ハフマン符号化器6,8とジグザグ走査器7と多重化器
9とによりなる従来の技術に限定されるものではなく、
周知の符号化を施すものであれば良い。
【0029】補助符号化手段BBの概要は、平坦部と輪
郭部とを同時に有するDCTブロックを特定して、この
DCTブロック中の高域周波数成分を有する画素の位置
情報を符号化した第2の符号化器出力信号20aを得る
と共に、これに主符号化信号10aと区別するためのI
D情報を付加して得た補助符号化信号21aを、第2の
多重化器22の他方の入力に供給するものである。
【0030】補助符号化手段BB中の2次元HPF11
にDCTブロック1aが供給され、空間的なHPFを施
して得た2次元HPF出力ブロック11aを第1の絶対
値化器12に供給する。ここで、2次元HPF11の係
数例の一例を図2(C)に示す。同図(C)中太枠で囲
まれた係数“8”は対象とする画素の係数を表してお
り、他の係数“−1”は対象とする画素の周辺の画素の
係数を表している。そして、対象とする画素のデジタル
データを8倍すると共にその周辺の画素のデジタルデー
タを−1倍して得られた9個のデータを加算して2次元
HPF出力ブロック11aを構成する夫々のデータとし
ている。尚、対象とする画素がDCTブロックの端にあ
るため周辺に8個の画素がない場合には、対象とする画
素の係数を有効な画素の個数と等しくする。このように
して得られた2次元HPF出力ブロック11aを同図
(D)に示す。
【0031】第1の絶対値化器12では2次元HPF出
力ブロック11aを構成する夫々のデータについて絶対
値をとり、これを第1,第2の閾値を夫々有する第1,
第2の比較器16,13に夫々供給する。この第1の比
較器16と後述する第1の計数器17と後述する第3の
比較器18とは、DCTブロック1a中に平坦部がある
か否かを検出するものであり、一方、第2の比較器13
と後述する第2の計数器14と後述する第4の比較器1
5とは、DCTブロック1a中に輪郭部があるか否かを
検出するものである。
【0032】第1の比較器16は、絶対値化された2次
元HPF出力ブロック11aの夫々のデータについて第
2の閾値より小なる値に設定された第1の閾値と比較し
て、第1の閾値より小なる場合は“1”を他の場合は
“0”を夫々のデータについて得た低域ブロック16a
を、第1の計数器17と後述する第2の符号化器18と
に供給する。この低域ブロック16a中“1”の値を取
る画素は、高域周波数成分を有さない画素である。ここ
で、第1の閾値を“32”とした場合の低域ブロック1
6aを図2(E)に示す。
【0033】そして、第1の計数器17にて1低域ブロ
ック16a当たりの“1”の数を累積加算して得た第1
の累積加算値17aを第3の比較器18に供給して、こ
こで第1の累積加算値17aと第3の閾値とを比較し、
第1の累積加算値17aが大なる場合は“1”をその他
の場合は“0”を第1のAND19の一方の入力に第3
の比較器出力信号18aとして供給する。ここで、低域
ブロック16a(図2(E)に図示)について第1の累
積加算値17aを求めると“44”となり、また、第3
の閾値を“8”とすると、第3の比較器出力信号18a
は“1”となる。
【0034】このようにして、1DCTブロック当たり
の高域周波数成分を有さない画素数が一定の値(第3の
閾値)を越えるか否かを判別して、夫々のDCTブロッ
ク1a中に平坦部があるか否かを検出している。
【0035】一方、第2の比較器13は、絶対値化され
た2次元HPF出力ブロック11aの夫々のデータにつ
いて第2の閾値と比較して、第2の閾値より大なる場合
は“1”を他の場合は“0”を夫々のデータについて得
た高域ブロック13aを、第2の計数器14に供給す
る。この高域ブロック13a中“1”の値を取る画素
は、高域周波数成分を有する画素である。高域周波数成
分を有さないそして、第2の計数器14にて1高域ブロ
ック13a当たりの“1”の数を累積加算して得た第2
の累積加算値14aを第4の比較器15に供給して、こ
こで第2の累積加算値15aと第4の閾値とを比較し、
第2の累積加算値15aが大なる場合は“1”をその他
の場合は“0”を第1のAND19の他方の入力に供給
する。
【0036】このようにして、1DCTブロック当たり
の高域周波数成分を有する画素数が一定の値(第4の閾
値)を越えるか否かを判別して、夫々のDCTブロック
1a中に輪郭部があるか否かを検出している。
【0037】そして、第1のAND19にて、両入力の
論理積を取ることにより、平坦部と輪郭部とを同時に有
するDCTブロックを特定して得た第1のAND出力信
号19aを後述するID付加器21の一方の入力に供給
している。即ち、第1のAND出力信号19aが“1”
の場合には当該DCTブロックは平坦部と輪郭部とを同
時に有しており、“0”の場合には有していない。
【0038】さて、第2の符号化器20について説明す
るに、ここでは低域ブロック16a(図2(E)に図
示)をランレングス符号化するランレングス符号化器を
一例として説明する。この符号化に際しては、図2
(E)中の矢印の順にジグザグ走査を行い、最初に左上
隅のデータを、次ぎにその連続するデータの個数を、そ
の次ぎに反転する個数を、更に反転する個数を右下隅の
データまで順に取っていき、「1、24、3、2、…」
といったデータ列を得る。そして、このデータ列にワイ
ル符号化を施して「1、11100111、 010、001 、…」と
いったデータ列を第2の符号化器出力信号20aとし
て、ID付加器21の他方の入力に供給している。
【0039】そして、ID付加器21にて、第1のAN
D出力信号19aが“1”の場合には第2の符号化器出
力信号20aにこれと上記した主符号化信号10aとを
区別するためのID情報を付加し、第1のAND出力信
号19aが“0”の場合にはなにも出力することなく得
た補助符号化信号21aを多重化器22の他方の入力に
供給する。
【0040】このようにして、補助符号化手段BBは、
平坦部と輪郭部とを同時に有するDCTブロック中の平
坦部に該当する画素の位置情報を符号化すると共に、こ
れにID情報を付加した補助符号化信号21aを得るこ
とができる。
【0041】そして、多重化手段CCは、多重化器22
にて主符号化信号10aと補助符号化信号21aとを多
重化して得た情報量圧縮信号22aを図示せぬ伝送路等
に供給する。 (・映像情報量伸長装置)図3(A)を用いて、本発明
にかかる映像情報量伸長装置の主要部の一例について説
明するに、図示せぬ伝送路等より情報量圧縮信号22a
が第1の選択器23に供給され、ここで上記したID情
報に基づいて情報量圧縮信号22aを主符号化信号10
aと、補助符号化信号21aよりID情報を除いた第2
の符号化器出力信号20aとに分離して第1,第2の復
号化器24,28に夫々供給する。
【0042】この第1の復号化器24は上記した第1の
符号化器10に対応するものであり、主符号化信号10
aを復号して得た前述した量子化ブロック(図2(B)
に図示)を第1の逆量子化器25に供給し、ここで逆量
子化した後、逆DCT変換を施す逆DCT変換器26
(逆DCT)に供給する。そして、逆DCT変換器26
より出力される復号DCTブロック26aを後述する2
次元LPF27に供給する。ここで、復号DCTブロッ
ク26aを図4(A)に示す。
【0043】一方、第2の復号化器28は、上記した第
2の符号化器20に対応するものであり、第2の符号化
器出力信号20aを復号して、平坦部と輪郭部とを同時
に有するDCTブロック中の平坦部に該当する画素の位
置情報を得てこれを第2の復号化器出力信号28aとし
て遅延回路29に供給する。
【0044】この遅延回路29は復号DCTブロック2
6aと復号化器出力信号28aとのタイミングを調整す
るために設けられており、例えばデジタルメモリ等で構
成されている。そして、遅延回路29よりタイミングが
調整された低周波数成分を有する画素の位置情報制御信
号29aが2次元LPF27に供給される。ここで、位
置情報制御信号29aは図2(E)に示すデータ列とな
る。
【0045】2次元LPF27にて2次元LPFを位置
情報制御信号29aに基づいて復号DCTブロック26
aに施す。この2次元LPF27の係数列の例を図4
(B)に示すに、同図(B)中太枠で囲まれた係数が対
象とする画素の係数であり、その他は周辺の画素の係数
である。
【0046】この2次元LPFの動作について詳述する
と、まず、位置情報制御信号29aのデータ列中“0”
に対応する復号DCTブロック26a中の夫々の画素は
輪郭部であるため、無効画素として後述する演算を行う
ことなく画素値をそのまま出力する。一方、位置情報制
御信号29aのデータ列中“1”に対応する復号DCT
ブロック26a中の夫々の画素は平坦部であるため、演
算を行う。ここで2次元LPF27の全ての係数は
“1”であるので、復号DCTブロック26a中の対象
とする画素値とその周辺の8つの画素値とを加算しこれ
を“9”で除算して得た値を出力する。またこの演算
で、周辺の8つの画素中、位置情報制御信号29aのデ
ータ列中“0”に対応する画素は無効画素として演算の
対象から除くこととし、“9”からこの無効画素の数を
減算した値で“9”の代わりに除算する。“0”に対応
する画素は無効画素として演算の対象から除くこととし
たのは、“0”に対応する画素は輪郭部であるため、輪
郭部の影響を平坦部が受けブロックの境界が目立つのを
防止するためである。尚、対象とする画素が復号DCT
ブロック26a中の端にあり周辺の画素数が8に満たな
い場合も同様とする。
【0047】このようにして、2次元LPFを施して得
た2次元LPF出力信号27aを図4(C)に示す。
【0048】また、第1の符号化器10が従来の技術で
述べたものである場合には、第1の復号化器24は、図
(B)に示すものとなる。主符号化信号10aが第2の
選択器30に供給され、ここで上記した直流変換係数2
aにかかる復号直流変換係数30aと交流変換係数2b
にかかる復号交流変換係数30bとに分離して、前者を
第1のハフマン復号化器を介して1次元予測復号化器に
供給し、ここで直流変換係数2aに相当する1次元予測
復号化器出力信号32a得て、これを第3の選択器33
の一方の入力に供給する。一方、復号交流変換係数30
bは第2のハフマン復号化器34を介してメモリ35に
供給され、タイミング調整が施されたて得たメモリ出力
信号35aが、第3の選択器33の他方の入力に供給さ
れる。そして、第3の選択器33にて両入力を適宜選択
して第1の復号化器出力信号24aを得ている。
【0049】さてここで、本発明の有用性を従来の技術
と比較しつつ説明するに、図5(A)に量子化ブロック
2cを示す。この量子化ブロック2cは、上記した図2
(A)に示すDCTブロック1aについて2次元DCT
変換して得た変換係数を、図14に示した量子化マトリ
ックスの係数にスケーリングファクタSを0.5として
夫々乗じたものを用いて量子化して得たものである。そ
して、これを逆量子化した後、逆DCTを施して得た結
果を図5(B)に示す。図5(B)と図4(C)とを比
較すると図4(C)の方が平坦部のノイズが改善されて
いる。また、圧縮符号化した際のデータ量を比較する
と、本実施例の場合、DCTブロック1aをハフマン符
号化したデータ量が197ビット、低域ブロック16a
をワイル符号化したデータ量が45ビットとなりこれら
の合計は242ビットとなる。一方、図2(A)に示す
量子化ブロック2cをハフマン符号化したデータ量は2
81ビットとなり本実施例の方が伝送データ量も少な
い。但し、両ハフマン符号化には図6に示すテーブルを
用いるものとする。 (第2実施例)第1実施例は、2次元DCT変換して得
た変換係数ブロックを量子化する際、量子化変換係数に
混入する量子化雑音に起因して発生するノイズを平坦部
で抑圧するため、平坦部と輪郭部とを有するDCTブロ
ック中の高域周波数成分を含合する画素の位置情報を検
出して、これを従来の符号化出力に多重化して情報量圧
縮信号を得るものであった。
【0050】しかし、量子化変換係数に混入する量子化
雑音が夫々十分小さく、且つ、その絶対値の総和が十分
小さい場合は、量子化雑音に起因して発生するノイズは
十分小さい。また、DCTブロックを構成する入力映像
信号が輝度信号である場合、輝度信号のレベルが高すぎ
たり、低すぎたりする際は平坦部でも視覚的にノイズが
抑圧される。
【0051】そこで、第2実施例においては、上記した
場合には画素の位置情報を従来の符号化出力に多重化し
ないように構成して、第1実施例と同等の画質を維持し
つつ情報量圧縮信号の情報量を削減することとした。
【0052】図7を用いて第2実施例の映像情報量圧縮
装置について説明するに、図1と同一の構成には同一の
符号を付しその説明を省略する。また、映像情報量伸長
装置についても第1実施例と同一の構成であるためその
説明を省略する。
【0053】同図中、第1実施例にかかる映像情報量圧
縮装置と相違するのは、補助符号化手段BB中に量子化
変換係数に混入する量子化雑音が夫々十分小さく、且
つ、その絶対値の総和が十分小さいDCTブロック1a
を判別する第1の判別手段BB1と、輝度信号のレベル
を判別する第2の判別手段BB2とが設けられた点であ
る。
【0054】まず、第1の判別手段BB1より説明する
に、量子化ブロック2cが逆量子化器40に供給され逆
量子化が施された後、減算器41の一方の入力に供給さ
れここで他方の入力に供給される変換係数ブロック1b
との間で減算が施され得た量子化雑音が第2の絶対値化
器42に供給される。
【0055】そして、第2の絶対値化器42にて量子化
雑音を絶対値化して得た絶対値化量子化雑音42aが加
算器43の一方の入力と第7の比較器46とに供給され
る。ここで、加算器43とレジスタ44と第9の比較器
45とは、量子化雑音の絶対値の総和が十分小さい場合
を判別し、第7の比較器46と第3の計数器47と第8
の比較器48とは、量子化雑音が夫々十分小さい場合を
判別する役割を担う。
【0056】上記した加算器43にて、画素データごと
の絶対値化量子化雑音42aとレジスタ44から他方の
入力に供給される累積加算量子化雑音44aとがレジス
タ44にて加算される。そして、累積加算量子化雑音4
4aが第9の比較器45に供給され、ここでDCTブロ
ック毎に累積加算量子化雑音44aを第9の閾値と比較
してこれを越える場合は“1”を、それ以外の場合は
“0”を第9の比較器出力信号45aとして第1のOR
回路49の一方の入力に供給する。
【0057】一方、第7の比較器46にて、絶対値化量
子化雑音42aを画素データ毎に第7の閾値と比較し
て、これを越える場合は“1”を、それ以外の場合は
“0”を第3の計数器47に供給し、ここで“1”の数
を累積してその結果を第8の比較器48にてDCTブロ
ック毎に第8の閾値と比較してこれを越える場合は
“1”を、それ以外の場合は“0”を第8の比較器出力
信号48aとして第1のOR回路49の他方の入力に供
給する。
【0058】そして、第1のOR回路49にて第8,第
9の比較器出力信号48a,45aの論理和を取り得た
第1のOR回路出力信号49aを、第1のAND出力信
号19aが一方の入力に供給されるの第3のAND回路
50の他方の入力に供給し、ここで両者の論理積を取り
得た第3のAND回路出力信号50aをID付加器21
に供給する。
【0059】次ぎに、第2の判別手段BB2を説明する
に、DCTブロック1aが、輝度信号のレベルが高レベ
ルである場合を判別する第5の比較器51と輝度信号の
レベルが低レベルである場合を判別する第6の比較器5
2とに供給される。そして、第5の比較器51にて、D
CTブロック1a中のデジタル画素データを第5の閾値
と夫々比較して、これを越える場合は“1”を、それ以
外の場合は“0”を第1のNOR回路53の一方の入力
にデジタル画素データ毎に供給する。また、第6の比較
器52にて、DCTブロック1a中のデジタル画素デー
タを第6の閾値と夫々比較して、これを越えない場合は
“1”を、それ以外の場合は“0”を第1のNOR回路
53の他方の入力にデジタル画素データ毎に供給する。
【0060】そして、第1のNOR回路53にて両入力
の論理和を取り反転して得た第1のNOR回路出力信号
53aを得る。
【0061】そして、低域ブロック16aが一方の入力
に供給される第2のAND回路54の他方の入力に第1
のNOR回路出力信号53aを供給し、両入力の論理積
を取り得た第2のAND回路出力信号54aを第1の計
数器17に供給する。尚、低域ブロック16aと第1の
NOR回路出力信号53aとのタイミングは周知のタイ
ミング調整回路にて調整されていることは勿論である。
【0062】ここで両入力の論理積を求めたのは、第1
実施例で述べたように低域ブロック16a中“1”の値
を取る画素は高域周波数成分を有さない画素であるが、
第1のNOR回路出力信号53aが“0”の場合は、輝
度信号のレベルが高すぎるか、または低すぎるため、平
坦部であったとしても視覚的にノイズが抑圧される画素
であるのでかかる場合は無効画素とするためである。
【0063】このようにして、第2のAND回路54に
て求めた論理積に基づいて第3の比較器出力信号18a
を得たので、第1のAND回路出力信号19aは平坦部
の輝度信号の輝度レベルが高すぎるか、または低すぎる
DCTブロックは“0”となり、更に、量子化変換係数
に混入する量子化雑音が夫々十分小さく、且つ、その絶
対値の総和が十分小さい場合は第1のOR回路出力信号
49aが“0”となるため、ID付加器21にて付加さ
れる第2の符号化器出力信号20aが制限され情報量圧
縮信号22aの情報量が削減される。 (第3実施例)第3実施例は、第1,第2実施例中の第
2の符号化器20及び第2の復号化器28に関するもの
であり、その概要は、低域ブロック16aをランレング
ス符号化するに際し、低域ブロック16aを重複する小
ブロックに分割し、これに基づいて符号化して第2の符
号化器出力信号20aの情報量を削減しこれを復号化す
るものである。
【0064】まず図8を用いて、ランレングス符号化を
用いた第2の符号化器20より説明するに、同図(A)
は第2の符号化器20の詳細なブロック図である。同図
(A)中の小ブロック分割器201にて第1の比較器1
6(図7に図示)より供給される低域ブロック16aを
小ブロックに分割する。即ち、同図(B)中の太枠で示
すように縦8個×横8個で構成される低域ブロック16
aを縦2個×横2個で構成された互いに重複する小ブロ
ックS1〜S4等に分割する。ここでは小ブロックS1
〜S4のみを図示したが、実際には49個の小ブロック
に分割され、これを小ブロック分割器出力信号201a
として“1”判別器202に供給する。
【0065】そして、“1”判別器202にて、小ブロ
ック分割器出力信号201a中の夫々の小ブロックを構
成する画素データが全て“1”の場合は“1”を夫々の
小ブロックごとに出力すると共にそれ以外の場合は
“0”を夫々の小ブロックごとに出力して得た縦7個×
横7個で構成される判別ブロック202aをジグザグ走
査器203に供給する。ここで同図(B)に示した低域
ブロック16aにかかる判別ブロック202aを同図
(C)に示す。尚、同図(C)中の画素データT1〜T
4は小ブロックS1〜S4に夫々対応するものである。
【0066】そして、ジグザグ走査器203にて判別ブ
ロック202aを同図(C)中に示す矢印の順にジグザ
グ走査を施す。即ち、最初に左上隅の画素データを、次
にそのラン長を、その次に反転データラン長を順次右下
隅の画素データまで取っていくと、「1、12、7、
4、10、…」となる。これをジグザグ走査器出力信号
203aとしてワイル符号化器204に供給し、ここで
ワイル符号化を施して「1、110100、1010、
011、110001、…」とした第2の符号化器出力
信号20aを得てID符号化器21(図7に図示)に供
給する。
【0067】このようにして得られた第2の符号化器出
力信号20aのデータ量は、33ビットとなるので、第
1実施例で述べた第2の符号化器出力信号20aのデー
タ量45ビットと比較し削減されている。
【0068】次に図9を用いて第2の復号化器28を説
明するに、同図(A)は第2の復号化器28の詳細なブ
ロック図である。同図(A)中のワイル復号化器281
にて、第1の選択器23(図3に図示)より供給される
第2の符号化器出力信号20aにワイル復号化を施し得
たワイル復号化器出力信号281aをジグザグ逆走査器
282に供給し、ここで上記したジグザグ走査器203
の逆走査を施して図8(C)に示す判別ブロック202
aに相当する復号判別ブロック282aを得て、これを
ブロック生成器283に供給する。
【0069】そして、ブロック生成器283にて復号判
別ブロック282aを構成する夫々の画素データをこれ
に対応する小ブロック中の画素データとする。即ち、復
号判別ブロック282aを構成する1つの画素データが
“1”である場合はこれに対応する小ブロック中の画素
データは全て“1”であり、逆に“0”である場合は小
ブロック中の画素データは全て“0”である。このよう
にして小ブロック中の画素データが決定された後、小ブ
ロックが重複する画素については重複する全ての小ブロ
ックより得られる画素データの論理和を取り得た第2の
復号化器出力信号28aを遅延回路29(図3に図示)
に供給する。
【0070】上記した第2の復号化器出力信号28aを
同図(B)に示す。尚、同図(B)中下線を図示した画
素データは図8(C)に示した判別ブロック202aと
比較して変化しているものである。そして、この第2の
復号化器出力信号28aに基づいて前述した図3(A)
中の2次元LPF27は動作する。
【0071】ここで、第1実施例と比較するため、図4
(A)に図示した復号DCTブロック26aを、図9
(B)に図示する第2の復号化器出力信号28aを用い
て2次元LPFを施した結果を同図(C)に示す。これ
を図4(C)に図示した2次元LPF出力信号27aと
比較すると図9(C)中に下線を施した画素データが変
化していることが分かる。これは判別ブロック202a
中下線を図示した画素データが変化しているためであ
る。
【0072】しかし、同図(B)中の下線を図示した画
素データは、無効画素の多いブロックの周辺に位置する
画素データであるため、2次元LPFの効果が少ないも
のである。従って、同図(C)に示した2次元LPFを
施した結果も最終的な画質には劣化が殆どない。
【0073】一方、上記したように第2の符号化器出力
信号20aのデータ量を削減できるので、有効に平坦部
のノイズを抑圧しつつ情報量圧縮信号22aの情報量を
削減することができる。 (第4実施例)上述した第1,第2,第3実施例にかか
る映像情報量圧縮装置において、主符号化信号10aと
補助符号化信号21aとを多重化するに際して、1DC
Tブロック単位で主符号化信号10aに連続して補助符
号化信号21aが多重化されていた。
【0074】しかし、第1の符号化器10がエントロピ
ー符号化器である場合、情報量圧縮信号22aの伝送単
位(例えば1フィールド又は1フレーム)当たりの情報
量が変動する。また、伝送単位で情報量圧縮信号22a
の情報量を制限して出力するため、全く情報が伝送され
ないDCTブロックが存在する虞がある。
【0075】そこで、第4実施例においては、第1の符
号化器10がエントロピー符号化器である場合、まず主
符号化信号10aを伝送単位で伝送し、その後補助符号
化信号21aを伝送することとした。
【0076】図10を用いて第4実施例にかかる映像情
報量圧縮装置について説明するに、図1及び図7と同一
の構成には同一の符号を付しその説明を省略する。ここ
で図9が図1及び図7と相違するのは新たにデ−タ量予
測器60とメモリ61とが付加された点である。
【0077】このデ−タ量予測器60にはDCTブロッ
ク1aが入力し、ここで伝送単位当たりの主符号化信号
10aの情報量を予測して得た予測制御信号60aが主
符号化手段AA中の第1の符号化器10に供給される。
そして、予測制御信号60aに基づいて第1の符号化器
10は情報量を調整して得た主符号化信号10aを、多
重化手段CCの一方の入力に供給する。尚、この調整
は、例えば従来の技術において述べたスケーリングファ
クタSを制御することにより量子化ステップを可変して
行われるが、デ−タ量の予測誤差により伝送単位当たり
のデ−タ量に満たない場合が多く、この余り部分に後述
するメモリ出力信号61aを挿入する。
【0078】そして、主符号化信号10aの多重化手段
CCへの供給の終了タイミングを表すメモリ制御信号1
0bが、主符号化手段AA中の第1の符号化器10より
メモリ61の制御入力に供給される。このメモリ61は
RAM等のメモリとその制御回路とによりなり、補助符
号化手段BBより供給される補助符号化信号21aを格
納し、メモリ制御信号10bに基づいてメモリより一旦
格納した補助符号化信号21aをメモリ出力信号61a
として多重化手段CCの他方の入力に供給する。
【0079】そして、多重化手段CCにて主符号化信号
10aとメモリ出力信号61aとを多重化して得た情報
量圧縮信号22aを図示せぬ伝送路に供給するが、この
情報量圧縮信号22aの伝送単位当たりの情報量は一定
であるため、補助符号化信号21aの一部又は全部が廃
棄されることもある。
【0080】しかし、補助符号化信号21aは低域成分
を有する画素の位置情報であるので必ずしも情報量伸長
する際必要な情報でない。従って、これが欠落されたと
しても画素データが全く失われることはない。
【0081】このようにして得られた情報量圧縮信号2
2aが上述した第1,第2,第3実施例にかかる映像情
報量伸長装置に供給され、情報量伸長が施されて最終出
力たる2次元LPF出力信号27aを得ることができ
る。
【0082】尚、上述した実施例において、映像情報量
圧縮装置と映像情報量伸長装置とは個別に説明したが、
両者を統合した情報量圧縮伸長装置であっても良いこと
は勿論である。
【0083】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、平坦部
と輪郭部とを有する入力ブロック信号中の上記平坦部の
位置情報を符号化すると共にこれに主符号化信号と区別
するための判別情報を付加した補助符号化信号と、主符
号化信号とを多重化して得た情報量圧縮信号を出力する
映像情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装置を提供すること
ができるので、主符号化信号と共に、復号した際量子化
雑音に基づくノイズが顕著な妨害として現れる平坦部の
位置情報を伝送出力することができるという効果があ
る。
【0084】また、復号ブロック信号に、上記補助符号
化信号にかかる上記平坦部の位置情報に基づいて低域瀘
波を行う瀘波手段を有する映像情報量伸長又は情報量圧
縮伸長装置を提供できるので、逆DCT変換した際に発
生する量子化雑音に基づくノイズを除去することができ
るという効果がある。
【0085】また、補助符号化手段に、上記量子化に伴
うの量子化雑音の大きさを判別する第1の判別手段を備
え、上記量子化雑音が小さい場合、補助符号化信号を出
力しないよう構成した情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装
置を提供できるので、映像情報量圧縮信号の情報量を削
減することができるという効果がある。
【0086】また、補助符号化手段に、上記映像信号に
かかる輝度信号のレベルが所定の範囲内であるか否かを
判別する第2の判別手段を備え、上記所定の範囲外であ
る場合、上記補助符号化信号を出力しないよう構成した
映像情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装置を提供できるの
で、量子化雑音に基づくノイズが視覚的に目立たない平
坦部の位置情報を削減することができ、映像情報量圧縮
信号の情報量を削減することができるという効果があ
る。
【0087】また、補助符号化手段にて上記平坦部の位
置情報を符号化するに際し、上記平坦部の位置情報を特
定して得た低域ブロックを分割した小ブロックを夫々得
ると共に、上記小ブロックごとに平坦部の有無を判別し
て得た判別ブロックを符号化する符号化手段を備えた情
報量圧縮又は情報量圧縮伸長装置を提供できるので、映
像情報量圧縮信号の情報量を削減することができるとい
う効果がある。
【0088】また、上記情報量圧縮信号の伝送単位毎
に、上記主符号化信号を上記補助符号化信号に優先して
伝送出力する映像情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装置を
提供できるので、主符号化信号を補助符号化信号に優先
して伝送出力することができ、例えば、主符号化信号が
エントロピー符号化等の可変長符号化にかかるものであ
る場合、復号時に映像信号が欠落する可能性を低減する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の映像情報量圧縮装置の主要部を説
明するためのブロック図である。
【図2】第1実施例の映像情報量圧縮装置の主要部を説
明するための数値例を示した図である。
【図3】第1実施例の映像情報量伸長装置の主要部を説
明するためのブロック図である。
【図4】第1実施例の映像情報量伸長装置の主要部を説
明するための数値例を示した図である。
【図5】第1実施例を従来の技術と比較するための数値
例を示した図である。
【図6】ハフマン符号化の例を示したテーブルである。
【図7】第2実施例の映像情報量圧縮装置の主要部を説
明するためのブロック図である。
【図8】第3実施例の映像情報量圧縮装置の主要部を説
明するためのブロックとその数値例とを示した図であ
る。
【図9】第3実施例の映像情報量伸長装置の主要部を説
明するためのブロックとその数値例とを示した図であ
る。
【図10】第4実施例の映像情報量圧縮装置の主要部を
説明するためのブロック図である。
【図11】従来の静止画圧縮装置のブロック図である。
【図12】ジグザグ走査器の動作を説明するための図で
ある。
【図13】量子化雑音によるDCTを用いた圧縮伸長に
伴う画質劣化を説明するための図である。
【図14】量子化マトリックスを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1a DCTブロック 10a 主符号化信号 16a 低域ブロック 21a 補助符号化信号 22a 情報量圧縮信号 26a 復号DCTブロック 27 2次元LPF 201a 小ブロック 202a 判別ブロック AA 主符号化手段 BB 補助符号化手段 CC 多重化手段 BB1 第1の判別手段 BB2 第2の判別手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を分割して得た入力ブロック信号
    をDCT変換し、量子化し、符号化して得た主符号化信
    号を出力する主符号化手段と、 平坦部と輪郭部とを有する上記入力ブロック信号の上記
    平坦部の位置情報を符号化し、上記主符号化信号と区別
    するための判別情報を付加した補助符号化信号を出力す
    る補助符号化手段と、 上記主符号化信号と上記補助符号化信号とを多重化して
    得た情報量圧縮信号を出力する多重化手段とを有するこ
    とを特徴とする映像情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した上記情報量圧縮信号に
    情報量伸長を施す映像情報量伸長又は情報量圧縮伸長装
    置であって、 上記主符号化信号を復号化して得た復号ブロック信号
    に、上記補助符号化信号にかかる上記平坦部の位置情報
    に基づいて低域瀘波を行う瀘波手段を有することを特徴
    とする映像情報量伸長又は情報量圧縮伸長装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
    報量圧縮伸長装置であって、 上記補助符号化手段に、上記量子化に伴う量子化雑音の
    大きさを判別する第1の判別手段を備え、 上記量子化雑音が小さい場合、上記補助符号化信号を出
    力しないよう構成したことを特徴とする映像情報量圧縮
    又は情報量圧縮伸長装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
    報量圧縮伸長装置であって、 上記補助符号化手段に、上記映像信号にかかる輝度信号
    のレベルが所定の範囲内であるか否かを判別する第2の
    判別手段を備え、 上記所定の範囲外である場合、上記補助符号化信号を出
    力しないよう構成したことを特徴とする映像情報量圧縮
    又は情報量圧縮伸長装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
    報量圧縮伸長装置であって、 上記補助符号化手段にて上記平坦部の位置情報を符号化
    するに際し、上記平坦部の位置情報を特定して得た低域
    ブロックを分割した小ブロックを夫々得ると共に、上記
    小ブロックごとに、平坦部の有無を判別して得た判別ブ
    ロックを符号化する符号化手段を備えたことを特徴とす
    る映像情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載した映像情報量圧縮又は情
    報量圧縮伸長装置であって、 上記情報量圧縮信号の伝送単位毎に、上記主符号化信号
    を上記補助符号化信号に優先して伝送出力することを特
    徴とする映像情報量圧縮又は情報量圧縮伸長装置。
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