JPH0562862U - 風速センサ - Google Patents

風速センサ

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JPH0562862U
JPH0562862U JP326992U JP326992U JPH0562862U JP H0562862 U JPH0562862 U JP H0562862U JP 326992 U JP326992 U JP 326992U JP 326992 U JP326992 U JP 326992U JP H0562862 U JPH0562862 U JP H0562862U
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wind speed
wind
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speed sensor
sensor
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薫 荻野
彰 大村
裕正 高島
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指向性を小さくしてほぼ全風向の風速を測定
することのできる風速センサを提供することを目的とし
ている。 【構成】 風速を検知する素子の形状を略球状に形成
し、この素子を保持するピンの太さを素子の径より細く
したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、熱線風速計等の風速センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば熱線風速計の風速センサとしては、図8に示すように、平行な一 対のピン1によって、風速検知用の素子2を保持したものが知られている。素子 2としては、白金線3でコイル状に形成したものをガラス等で細長い棒状に固め て形成したものや、図9に示すように、基盤4の上に薄膜白金抵抗体5を形成し たものが用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記風速センサにおいては、細長い棒状の素子2や、基盤4上に薄 膜5を形成した素子が用いられているため、素子に直交する方向と素子に沿う方 向とで風速を検知する能力が異なってしまい、素子の向きによって風速が変化し てしまうという欠点がある。すなわち、風速に対する指向性が大きいという問題 があった。
【0004】 この考案は上述した問題を解消するためになされたもので、その目的は、指向 性を小さくしてほぼ全風向の風速を測定することのできる風速センサを提供する ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、風速を検知する素子の形状を略球状 に形成し、この素子を保持するピンの太さを素子の径より細くしたことを特徴と している。また、素子は、ねじれの位置にある一対のピンによってこれらのピン の間に保持することが好ましい。
【0006】
【作用】
上記のように構成された風速センサにおいては、素子が球状に形成されている から、どの方向からの風に対しても、素子の風速を検知する能力は一定になる。 また、ピンから素子に向かう風に対しては、若干の風速の低下が生じるが、ピン の太さが素子の径より細いので、風速低下の影響が小さい。また、ねじれの位置 にある一対のピンの間に素子を配置したものにおいては、一方のピンから他方の ピンに向って風が流れる場合でも、一方のピンによる風速の低下する範囲と、他 方のピンによる風速の低下する範囲とが重ならないため、風速の低下が極めて小 さくなる。
【0007】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図1〜図5を参照して説明する。
【0008】 まず、図1〜図3を参照して第1実施例を説明する。図1及び図2において、 11は絶縁体の材料で円板状に形成された台座であり、この台座11には、銅等 の良導体で形成された一対のピン12が平行に貫通保持されている。ピン12は 、直径が0.5mmに形成されたものであり、このピン12には、熱線風速計と して風速を検知する素子13が接続されている。素子13は、コイル状に巻かれ た白金線14をガラスやアルミナ等で球状に固めたものであり、その外径Dが1 .0mmに形成されてる。
【0009】 白金線14は、直径が30μm〜50μmのものをコイル状に形成したもので あり、そのコイル14aの軸方向の長さ(コイル長)C1が0.8mm、そのコ イル14aの外径(芯径)C2が0.8mmに形成され、コイル14aから延び る導線部14bが各ピン12にそれぞれスポット溶接されている。これらのピン 12および素子13等の全体には、着脱自在な保護金網15がかぶさっている。 保護金網15は、20メッシュ程度の物を用いており、周面がほぼ円筒状に形成 されている。
【0010】 上記のように構成した風速センサは、少なくとも2つ用意しておき、一方の風 速センサを風速測定用センサとして用い、他方の風速センサを温度補償用センサ として用いる。すなわち、測定に当たっては、図3に示すように、素子13をブ リッジ回路に組み込むともに、温度補償用センサの素子16も組み込む。ただし 、温度補償用センサとなるものには、保護金網15の代わりに金属製のシールキ ャップをかぶせ、素子16に直接風が当たらないようにする。また、図3におい て記号R1及びR2はそれぞれ固定抵抗である。
【0011】 上記のように構成された風速センサを製造するには、まず素線として提供され た直径が30μm〜50μmの白金線14をコイル状に成形する。この際、コイ ル長C1と芯径C2とをともに0.8mm程度に形成する。次に、このコイル1 4aの導線14bの端をピン12にスポット溶接する。そして、コイル14aの 部分をアルミナやガラスで球状に形成した後、摂氏約700度で焼結して、素子 13を作成する。
【0012】 また、上記風速センサにおいては、素子13が球状に形成されているから、あ らゆる方向からの風に対しても、温度が一定量だけ低下し白金線14の抵抗が一 定の値まで変化する。ただし、一方のピン12から他方のピン12に向かう方向 の風については、各ピン12が風の一部を遮ることになって、素子13に達する 風の速度の低下を招くが、素子13の外径がピン12の直径の2倍あるので、風 速の低下による影響が少ない。また、素子13の回りを保護金網15によって円 筒状に囲んでいるので、素子13に当たる風速が均一化する。
【0013】 上記のように構成された風速センサによれば、風速に対する指向性が小さくな って、ほぼ全方向からの風速を測定することができる。したがって、風の向きが 常に変わるような場合でも、風速センサを所定の位置に固定したままで、風速の 測定を行なうことができる。しかも、保護金網15によって素子13に当たる風 速が均一化するので、より指向性が小さくなり、全方向の風速の測定に適したも のにすることができる。
【0014】 次に、この考案の第2実施例を図4〜図5を参照して説明する。この第2実施 例が図1〜図3に示した第1実施例と異なる点は、ピン21が台座11から斜め に突き出している点である。すなわち、台座21に保持された一対のピン21は 、互いにねじれの位置にあり、このピン21に素子13が接続されている。この 他は、第1実施例と同一であるので、第1実施例と共通する要素には同一に符号 を付し、説明を省略する。
【0015】 上記のように構成された風速センサにおいては、一方のピン12から他方のピ ン12に向って風が吹いた場合、一方のピン12が風の一部を遮るので素子13 に達する風の速度の低下を招くが、他のピン21がねじれの位置にあるから、他 のピン21によってさらに風速の低下を招くことがない。したがって、このよう に構成された風速センサによれば、第1実施例のものよりさらに指向性を小さく することができ、全方向の風速の測定に適したものになる。
【0016】 なお、上記第1及び第2実施例においては、温度補償用センサに金属のシール キャップをかぶせるようにしたが、シールキャップの代わりにケース等に入れて 直接風に当たらないようにしてもよい。また、温度係数が同じであれば、市販の 白金抵抗体等を用いてもよい。
【0017】 実験例 次に、上記各実施例で示した風速センサと従来の風速センサとについて指向性 の実験を行なったので、図6〜図7を参照して説明する。
【0018】 (イ)実験条件 実験は温度補償用センサを用いた状態で、ブリッジ回路の電圧出力を測定する ことによって行なった。風の向きは、導線14bに直交する向きをA方向とし、 導線14aに沿う向きをB方向とする。第1実施例の風速センサでは、A方向及 びB方向の向きで風速を測定し、第2実施例の風速センサでは、B方向の向きで の風速を測定した。また、従来例では、円柱棒状の素子2を用いて、A方向及び B方向の向きでの風速の測定を行なった。
【0019】 (ロ)実験結果及び考察 従来例の風速センサの実験結果は、図7に示すように、A方向での風速測定結 果Aに比べてB方向での風速測定結果Bの方が40%〜60%程度低くなる結果 となった。また、第1実施例の風速センサにおいては、図6に示すように、B方 向での風速測定結果B1がA方向の風速測定結果A1より、約10%低下する程 度になった。すなわち、従来例に比べて、格段に指向性が低下した。また、第2 実施例の風速センサにおいては、B方向での風速測定結果B2がA方向での風速 測定結果A1より約5%低下するだけで、ほとんど指向性がない状態にまで改善 された。
【0020】
【考案の効果】
この考案によれば、素子が球状に形成されているから、どの方向からの風に対 しても、素子の風速を検知する能力が一定になり、またピンから素子に向かう風 に対して若干の風速の低下が生じるが、ピンの太さが素子の径より細いので、風 速低下による影響が極めて小さい。したがって、風速に対する指向性を小さくす ることができ、ほぼ全風向の風速を測定することができる。
【0021】 さらに、ねじれの位置にある一対のピンの間に素子を配置したものにおいては 、一方のピンから他方のピンへ風が流れる場合であっても、一方のピンによる風 速の低下する範囲と、他方のピンによる風速の低下する範囲とが重ならないため 、各ピンによる風速の低下を極めて小さく抑えることができる。すなわち、極め て指向性の小さなものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例として示した風速センサ
の正面図。
【図2】同風速センサを示す側面図。
【図3】同風速センサを接続した電気回路図。
【図4】この考案の第2実施例として示した風速センサ
の平面図。
【図5】同風速センサを示す側面図。
【図6】この考案の第1及び第2実施例の風速センサの
実験結果を示す風速とセンサ出力の図。
【図7】比較例として示した従来例の風速センサの実験
結果を示す風速とセンサ出力の図。
【図8】従来例として示した風速センサの側面図。
【図9】同風速センサの他の素子を示す斜視図。
【符号の説明】
12、21 ピン 13 素子

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風速を検知する素子の形状を略球状に形
    成し、この素子を保持するピンの太さを素子の径より細
    くしたことを特徴とする風速センサ。
  2. 【請求項2】 素子を、ねじれの位置にある一対のピン
    によってこれらのピンの間に保持していることを特徴と
    する請求項1に記載の風速センサ。
JP1992003269U 1992-01-31 1992-01-31 風速センサ Expired - Lifetime JP2589225Y2 (ja)

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JPH0562862U true JPH0562862U (ja) 1993-08-20
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021043113A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 Koa株式会社 流量センサ装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02110322A (ja) * 1988-10-19 1990-04-23 Honda Kogyo Kk 流体速度測定用プローブ

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JP2589225Y2 (ja) 1999-01-27

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