JPH0562565A - 回路遮断器の消弧装置 - Google Patents
回路遮断器の消弧装置Info
- Publication number
- JPH0562565A JPH0562565A JP22191191A JP22191191A JPH0562565A JP H0562565 A JPH0562565 A JP H0562565A JP 22191191 A JP22191191 A JP 22191191A JP 22191191 A JP22191191 A JP 22191191A JP H0562565 A JPH0562565 A JP H0562565A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc
- arc extinguishing
- circuit breaker
- extinguishing device
- wall surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
- Breakers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】遮断容量の小さな回路遮断器用として、簡易な
構造で十分な消弧能力の得られる消弧装置を提供する。 【構成】遮断器ケース１に、固定接触子２と可動接触子
３を包囲して金属板をコ字形に屈曲成形してなる消弧室
５を組み込み、かつ消弧室の壁面にはガス排出口５ａを
分散開口するとともに、ガス排出口の開口部には消弧室
の壁面を切り起こして放熱フィン５ｂを成形する。かか
る構成で、遮断時に接触子間に発生したアークは伸長し
て消弧室の金属壁面に触れ、この金属壁により冷却作用
を受けて消弧に至る。
構造で十分な消弧能力の得られる消弧装置を提供する。 【構成】遮断器ケース１に、固定接触子２と可動接触子
３を包囲して金属板をコ字形に屈曲成形してなる消弧室
５を組み込み、かつ消弧室の壁面にはガス排出口５ａを
分散開口するとともに、ガス排出口の開口部には消弧室
の壁面を切り起こして放熱フィン５ｂを成形する。かか
る構成で、遮断時に接触子間に発生したアークは伸長し
て消弧室の金属壁面に触れ、この金属壁により冷却作用
を受けて消弧に至る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、配線用遮断器，漏電遮
断器などを対象とした遮断容量の小さな回路遮断器の消
弧装置に関する。
断器などを対象とした遮断容量の小さな回路遮断器の消
弧装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】まず、頭記の回路遮断器用として広く一
般に採用されている消弧装置の従来構造を図３に示す。
図において、１は遮断器ケース、２は固定接触子、３は
可動接触子、４が消弧装置であり、消弧装置４は固定接
触子２と可動接触子３の接点部を包囲した絶縁物製の消
弧室４ａと、該消弧室４ａの内部に組み込まれたディア
イオングリッドと呼ばれる多数枚の鉄板４ｂとで構成さ
れている。
般に採用されている消弧装置の従来構造を図３に示す。
図において、１は遮断器ケース、２は固定接触子、３は
可動接触子、４が消弧装置であり、消弧装置４は固定接
触子２と可動接触子３の接点部を包囲した絶縁物製の消
弧室４ａと、該消弧室４ａの内部に組み込まれたディア
イオングリッドと呼ばれる多数枚の鉄板４ｂとで構成さ
れている。
【０００３】かかる消弧装置の動作原理は周知のとお
り、遮断時に固定接触子２と可動接触子３との間に発生
アークが発生した際に、アーク電流による磁束がグリッ
ドを通ることによりアークに駆動力が作用し、アークが
グリッド内で駆動され、これにより、アークが直列小ギ
ャップアークとなり、グリッドにより冷却されると同時
にアーク電圧が高まって消弧に至る。なお、かかる構造
の消弧装置は、回路遮断器の遮断容量の大小に関係なく
同様な構造のものが採用されている。
り、遮断時に固定接触子２と可動接触子３との間に発生
アークが発生した際に、アーク電流による磁束がグリッ
ドを通ることによりアークに駆動力が作用し、アークが
グリッド内で駆動され、これにより、アークが直列小ギ
ャップアークとなり、グリッドにより冷却されると同時
にアーク電圧が高まって消弧に至る。なお、かかる構造
の消弧装置は、回路遮断器の遮断容量の大小に関係なく
同様な構造のものが採用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
消弧装置は、絶縁物製の消弧室内に多数枚のディアイオ
ングリッドを１枚ずつ接着，かしめなどの方法で組み込
んで構成したものであり、その製作には多くの組立工数
と手間を必要とするのでコスト高となる。このために、
遮断容量の小さな配電用漏電遮断器では全体の製作コス
トのうち消弧装置に係るコストの占める割合が高く、こ
のことが遮断器の製作コストを押し上げる大きな要因と
なっている。
消弧装置は、絶縁物製の消弧室内に多数枚のディアイオ
ングリッドを１枚ずつ接着，かしめなどの方法で組み込
んで構成したものであり、その製作には多くの組立工数
と手間を必要とするのでコスト高となる。このために、
遮断容量の小さな配電用漏電遮断器では全体の製作コス
トのうち消弧装置に係るコストの占める割合が高く、こ
のことが遮断器の製作コストを押し上げる大きな要因と
なっている。
【０００５】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、その目的は小遮断容量の回路遮断器用として、
簡易な構成で十分な消弧機能の得られる消弧装置を提供
することにある。
であり、その目的は小遮断容量の回路遮断器用として、
簡易な構成で十分な消弧機能の得られる消弧装置を提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の消弧装置は、固定接触子と可動接触子の接
点部を包囲して金属板をコ字形に屈曲成形してなる消弧
室を遮断器ケース内に組み込んで構成するものとする。
また、前記構成においては、消弧室の壁面にガス排出口
を分散開口し、さらにガス排出口の開口部には消弧室の
壁面を切り起こして放熱フィンを成形して構成するのが
よい。
に、本発明の消弧装置は、固定接触子と可動接触子の接
点部を包囲して金属板をコ字形に屈曲成形してなる消弧
室を遮断器ケース内に組み込んで構成するものとする。
また、前記構成においては、消弧室の壁面にガス排出口
を分散開口し、さらにガス排出口の開口部には消弧室の
壁面を切り起こして放熱フィンを成形して構成するのが
よい。
【０００７】
【作用】上記構成により、遮断時に固定接触子と可動接
触子との間に発生したアークは、電流による磁束の作用
により伸長して消弧室の金属壁面に触れ、この壁面上で
冷却されて消弧に至る。また、消弧室に設けたガス排出
口は、アークの発生に伴って消弧室内に生成したガスを
室外に排出し、内圧の異常上昇を防ぐように働く。さら
に、放熱フィンは消弧室の放熱面積を増加させてアーク
の冷却を高めるのに有効に機能する。
触子との間に発生したアークは、電流による磁束の作用
により伸長して消弧室の金属壁面に触れ、この壁面上で
冷却されて消弧に至る。また、消弧室に設けたガス排出
口は、アークの発生に伴って消弧室内に生成したガスを
室外に排出し、内圧の異常上昇を防ぐように働く。さら
に、放熱フィンは消弧室の放熱面積を増加させてアーク
の冷却を高めるのに有効に機能する。
【０００８】
【実施例】図１，図２は本発明の実施例による消弧装置
の構成図であり、遮断器ケース１の内部には、固定接触
子２の接点部２ａ，および可動接触子３の接点３ａを左
右，前方より包囲して、金属板を図示のようにコ字形に
屈曲成形してなる消弧室４が設置されている。また、消
弧室５の金属壁面には、各壁面ごとに上下多段に配列し
てガス排出口５ａが分散開口しており、かつこのガス排
出口５ａの開口部には舌片状の放熱フィン５ａが消弧室
の外側に突き出すように切り起こし形成されている。な
お、かかるコ字形構造の消弧室５は、金属板の端縁，お
よび放熱フィン５ｂをケース１に形成した嵌合溝１ａに
嵌め込んで定位置に固定支持されている。
の構成図であり、遮断器ケース１の内部には、固定接触
子２の接点部２ａ，および可動接触子３の接点３ａを左
右，前方より包囲して、金属板を図示のようにコ字形に
屈曲成形してなる消弧室４が設置されている。また、消
弧室５の金属壁面には、各壁面ごとに上下多段に配列し
てガス排出口５ａが分散開口しており、かつこのガス排
出口５ａの開口部には舌片状の放熱フィン５ａが消弧室
の外側に突き出すように切り起こし形成されている。な
お、かかるコ字形構造の消弧室５は、金属板の端縁，お
よび放熱フィン５ｂをケース１に形成した嵌合溝１ａに
嵌め込んで定位置に固定支持されている。
【０００９】かかる構成で、遮断時に可動接触子３が開
放すると、固定接触子２の接点２ａと可動接触子３の接
点３ａとの間に発生したアークは、アーク電流自身の作
る磁界により消弧室５の内部で伸長し、消弧室５の金属
壁面に触れると、これにより冷却されて消弧する。ま
た、アークの発生に伴って消弧室内に生じたガスは前記
のガス排出口５ａを通じて室外に排出されので内圧の異
常な上昇が防止される。さらに消弧室５の壁面から外方
に突き出す放熱フィン５ｂが消弧室金属壁の放熱面積を
増してアークの冷却を効果的に助長する。
放すると、固定接触子２の接点２ａと可動接触子３の接
点３ａとの間に発生したアークは、アーク電流自身の作
る磁界により消弧室５の内部で伸長し、消弧室５の金属
壁面に触れると、これにより冷却されて消弧する。ま
た、アークの発生に伴って消弧室内に生じたガスは前記
のガス排出口５ａを通じて室外に排出されので内圧の異
常な上昇が防止される。さらに消弧室５の壁面から外方
に突き出す放熱フィン５ｂが消弧室金属壁の放熱面積を
増してアークの冷却を効果的に助長する。
【００１０】
【発明の効果】本発明の消弧室は、以上説明したように
構成されているので、次の効果を奏する。すなわち、金
属板をコ字形に屈曲成形して消弧室を構成した本発明の
消弧装置は、従来のディアイオングリッド方式の消弧装
置と比べて構造が簡易で安価に製作できる。しかも、配
線用遮断器，漏電遮断器などのように遮断容量の小さな
回路遮断器では、遮断時に発生するアークエネルギーも
低く、アークを金属製の消弧室壁面で分断，冷却させる
ことで確実に消弧できるほか、消弧室にガス排出口，放
熱フィンを併設することで消弧機能がより一層向上す
る。したがって、本発明の消弧装置を遮断容量の小さな
回路遮断器に採用することで、回路遮断器のコストダウ
ンに大きく寄与できる。
構成されているので、次の効果を奏する。すなわち、金
属板をコ字形に屈曲成形して消弧室を構成した本発明の
消弧装置は、従来のディアイオングリッド方式の消弧装
置と比べて構造が簡易で安価に製作できる。しかも、配
線用遮断器，漏電遮断器などのように遮断容量の小さな
回路遮断器では、遮断時に発生するアークエネルギーも
低く、アークを金属製の消弧室壁面で分断，冷却させる
ことで確実に消弧できるほか、消弧室にガス排出口，放
熱フィンを併設することで消弧機能がより一層向上す
る。したがって、本発明の消弧装置を遮断容量の小さな
回路遮断器に採用することで、回路遮断器のコストダウ
ンに大きく寄与できる。
【図１】本発明の実施例による消弧装置の構成斜視図
【図２】図１の側視断面図
【図３】従来の回路遮断器に採用されている消弧装置の
構成斜視図
構成斜視図
２ 固定接触子 ３ 可動接触子 ５ 消弧室 ５ａ ガス排出口 ５ｂ 放熱フィン
Claims (3)
- 【請求項１】固定接触子と可動接触子の接点部を包囲し
て金属板をコ字形に屈曲成形してなる消弧室を遮断器ケ
ース内に組み込んで構成したことを特徴とする回路遮断
器の消弧装置。 - 【請求項２】請求項１記載の消弧装置において、消弧室
の壁面にガス排出口を分散開口したことを特徴とする回
路遮断器の消弧装置。 - 【請求項３】請求項２記載の消弧装置において、ガス排
出口の開口部に消弧室の壁面を切り起こして放熱フィン
を成形したことを特徴とする回路遮断器の消弧装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22191191A JPH0562565A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 回路遮断器の消弧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22191191A JPH0562565A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 回路遮断器の消弧装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0562565A true JPH0562565A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=16774093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22191191A Pending JPH0562565A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 回路遮断器の消弧装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0562565A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009004272A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Panasonic Electric Works Denro Co Ltd | 接点装置 |
| CN102629536A (zh) * | 2012-04-06 | 2012-08-08 | 常熟开关制造有限公司(原常熟开关厂） | 断路器灭弧室 |
| CN103187191A (zh) * | 2011-12-27 | 2013-07-03 | 施耐德电器工业公司 | 用于空气断路器的灭弧室及其灭弧方法 |
| KR20220028974A (ko) * | 2020-09-01 | 2022-03-08 | 주식회사 하이맥스이엔지 | 배전반 내 아크배출장치 |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP22191191A patent/JPH0562565A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009004272A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Panasonic Electric Works Denro Co Ltd | 接点装置 |
| CN103187191A (zh) * | 2011-12-27 | 2013-07-03 | 施耐德电器工业公司 | 用于空气断路器的灭弧室及其灭弧方法 |
| CN102629536A (zh) * | 2012-04-06 | 2012-08-08 | 常熟开关制造有限公司(原常熟开关厂） | 断路器灭弧室 |
| KR20220028974A (ko) * | 2020-09-01 | 2022-03-08 | 주식회사 하이맥스이엔지 | 배전반 내 아크배출장치 |
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