JPH056243U - 差動制限装置のクラツチ作動機構の取付構造 - Google Patents

差動制限装置のクラツチ作動機構の取付構造

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JPH056243U
JPH056243U JP5210291U JP5210291U JPH056243U JP H056243 U JPH056243 U JP H056243U JP 5210291 U JP5210291 U JP 5210291U JP 5210291 U JP5210291 U JP 5210291U JP H056243 U JPH056243 U JP H056243U
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cylinder
piston
clutch
differential
cylinder chamber
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JP5210291U
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Inventor
誠 手塚
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栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】差動制限装置の摩擦クラッチを作動するための
クラッチ作動機構を構成するピストンおよびシリンダ
の、加工作業を簡素化し、加工コストの低減を図る。ま
た、シリンダ室内へのピストンの組み付け性を向上し、
さらには装置全体の小型化を図る。 【構成】クラッチ作動機構16のピストン60の外径側
端部に、溝部60bを形成する。シリンダ50には、径
方向に延長する圧力導入路50bを形成して、この圧力
導入路50b内にパイプ62を圧入する。パイプ62の
シリンダ室50a内に突出する端部62aを、溝部50
b内に位置させるようにして、ピストン60をシリンダ
室50a内に配設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構造に関し、特に、差動制 限手段たる多板摩擦クラッチ機構を、油圧、空圧などで作動するクラッチ差動機 構の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構造として、例えば、特開昭5 9−194147号公報に開示された差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構 造がある。
【0003】 図4には、上記特開昭59−194147号公報に開示された差動制限装置が 示されており、中心線O−Oから左半分の構成部分は、図示された右半分の構成 部分に対して面対称とされている。この差動制限装置100は、ディファレンシ ャルキャリア102内にベアリング104を介して回転自在に支持されたディフ ァレンシャルケース106を備えている。またディファレンシャルケース106 内には、ピニオンシャフト108が収容配置されており、このピニオンシャフト 108の端部にはピニオンギア110が回転自在に取り付けられている。さらに ディファレンシャルケース106内には、車軸112が、ピニオンシャフト10 8と直交する方向に収容配置され、車軸112上には、ピニオンギア110と噛 み合うサイドギア114が配置されている。
【0004】 ディファレンシャルケース106とサイドギア114との間には、ディファレ ンシャルケース106と連動する第一のクラッチ板116と、車軸112にスプ ライン結合されたプレッシャ部材118と連動するとともに、プレッシャ部材1 18の押圧面部118aによって位置決めされた第二のクラッチ板120とより なるクラッチ板を、交互に配設した多板摩擦クラッチ装置122が配設されてい る。プレッシャ部材118は、ボルト124によって車軸112の端部に取り付 けられたプレッシャプレート126と係合している。このため、車軸ハウジング 内に配設されたクラッチ作動機構128の操作によって、車軸112に対して軸 方向押圧力が加えられると、この押圧力がプレッシャプレート126を介してプ レッシャ部材に伝達され、多板摩擦クラッチ装置122のクラッチ板たる第一の クラッチ板116と第二のクラッチ板120とを圧接させて摩擦トルクを発生す る。
【0005】 クラッチ作動機構128は、シール130とシール132を介して車軸上に配 置されたシリンダ134と、シリンダ134のシリンダ室134a内に軸方向移 動自在であるとともに回り止めされて配設された環状のピストン136とを有し ている。シリンダ134に対するピストン136の回り止めは、ピストン136 に軸方向に延長する係合穴136aを穿設し、この係合穴136a内に、シリン ダ134の内壁部に穿設された係合穴134b内に固定された回り止めピン13 8を係止することによりなされている。こうしてピストン136の軸方向移動が 確保されるとともに、シリンダ134に対する回り止めがなされる。さらにピス トン136は、車軸112のフランジ112aと当接する内輪140aを有する ベアリング140の外輪140bと係合している。またシリンダ134には、シ リンダ室134aと連通する圧力導入路134bが設けられている。
【0006】 以上の構成において、図示しない加圧装置から、クラッチ作動機構128のシ リンダ134の圧力導入路134bを介してシリンダ室134a内に圧力が加え られると、ピストン136が軸方向に移動されて、このピストン136と係合す るベアリング140が軸方向に押圧され、このベアリング140と係合する車軸 112のフランジ112aも軸方向に押圧される。このようにして、クラッチ作 動機構128の作動によって、車軸112に対して軸方向の押圧力が加えられる と、この押圧力がプレッシャプレート126を介してプレッシャ部材に伝達され 、多板摩擦クラッチ装置122のクラッチ板たる第一のクラッチ板116と第二 のクラッチ板120とを圧接させて摩擦トルクを発生する。こうして、ディファ レンシャルケース104と車軸112とが摩擦クラッチ結合されて、車軸112 と他方の車軸との間の差動回転が制限されることになる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従来の差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構造にあっては、ピストンの回 り止めを、シリンダの内壁面に配設した回り止めピンによって行っていたため、 ピストンとシリンダとの双方に、回り止めピンを係止するための係合穴を穿設す るための加工を施さなければならず、加工作業が煩雑になり、コスト高を招来す るという問題点があった。
【0008】 また、回り止めピンを、狭いシリンダ室内でシリンダとピストンの係合穴に係 止しなければならないため、ピストンの組み付け性が悪いという問題点があった 。
【0009】 さらにまた、ピストンの軸方向移動を許容するために回り止めピンを軸方向に 延長するように位置させなければならないので、軸方向長さが増大するため装置 全体が大型化し、装置設計上に制限が加えられて不利となるという問題点があっ た。
【0010】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、加工作業を簡素化し、加工コストの低減を図るとと もに、シリンダ室内へのピストンの組み付け性を向上し、さらには装置全体を小 型化できるようにした差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構造を提供するこ とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における差動制限装置のクラッチ作動機構 の取付構造は、ピストンの外面に溝部を形成し、シリンダの圧力導入路内に配設 されたパイプを、この溝部内に係止してなるものである。
【0012】
【作用】
ピストンには、単に溝部を形成すればよく、一方シリンダには、なんら加工を 施す必要がない。このピストンは、シリンダに保持されたパイプと係合している ため、シリンダに対しての回り止めがなされている。
【0013】
【実施例】
以下、図面に基づいて、本考案による差動制限装置のクラッチ作動機構の取付 構造を詳細に説明する。
【0014】 図1乃至図3は、本考案による差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構造の 一実施例を示しており、車両10に搭載された差動制限装置12の差動制限機構 たる多板摩擦クラッチ14を作動する、クラッチ作動機構16の取付構造である 。エンジン18により発生されるトルクは、変速装置20に伝達され、変速装置 20からプロペラシャフト22を介して、ディファレンシャルキャリア24内に 配設されたドライブピニオン26に伝達される。ドライブピニオン26に伝達さ れたトルクは、差動制限装置12のディファレンシャルケース28に取り付けら れたリングギア30を介して、ディファレンシャルケース28に伝達される。デ ィファレンシャルケース28に伝達されたトルクは、ディファレンシャルケース 28内に配設された差動ギア機構32を介して左側車軸34Lと右側車軸34R に伝達されることになる。
【0015】 クラッチ作動機構16は、本実施例においては油圧により作動されるものであ って、ベアリング36を介してプレッシャ部材38を多板摩擦クラッチ機構14 に押圧して、多板摩擦クラッチ機構14のクラッチ板を圧接することによって、 左側車軸34Lと右側車軸34Rとの間の差動回転を制限する。クラッチ作動機 構38は、センサー40によって左側車軸34Lと右側車軸34Rとの差動回転 を検出し、この検出結果に基ずいてコントロールユニット42により予め定めら れた差動制限量に応じてコントロールバルブ44の開閉がなされ、ポンプ46に よりオイルタンク48から吸い上げられてクラッチ作動機構16に供給される油 圧を制御することにより、必要な力でプレッシャ部材38を押圧することになる 。
【0016】 図2は図1の要部詳細断面図であり、クラッチ作動機構16の取付構造の詳細 が示されている。なお図2は、右側車軸34R近傍を示しているが、図示を省略 された左側車軸34L近傍も図2と同様な構成とされている。
【0017】 クラッチ作動機構16のシリンダ50は、ボルト52によりディファレンシャ ルキャリア24に固定されている。シリンダ50と右側車軸34Rとの間にはオ イルシール54が配設されており、シリンダ50とディファレンシャルキャリア 24との間にはOリングシール56が配設されていて、それぞれシールがなされ ている。シリンダ50のシリンダ室50a内には、二液シール58によりシリン ダ50にシールされたピストン60が、軸方向移動自在にして配設されている。 このピストン60の内径側には、段部60aが形成されていてベアリング36の 外輪36aと係合しており、また、外径側の端部には、溝部60bが形成されて いる。なお、ベアリング36の内輪36bは、プレッシャ部材38と当接してい る。
【0018】 さらにシリンダ50には、コントロールバルブ44と連通する圧力導入路50 bが、径方向に延長して形成されている。この圧力導入路50内には、ピストン 60の回り止めをするとともに、油圧制御用のオイルをシリンダ室50a内に導 入するパイプ62が圧入されている。パイプ62の一方の端部62aは、シリン ダ室50a内に突出するようになされている。
【0019】 なお符号70は、オイルタンク48内に貯留する油圧制御用のオイルを、クラ ッチ作動機構16送出するために、各構成部材の間を連通するパイプラインであ る。
【0020】 以上の構成において、ピストン60をシリンダ50のシリンダ室50a内に配 設するには、シリンダ50の圧力導入路50b内に圧入されたパイプ62の端部 62aを、溝部60b内に位置させるようにする。このようにすることにより、 パイプ62の端部62aと溝部50bとが係合し、ピストン60がシリンダ50 に対して回り止めされる。
【0021】 なお、本実施例におけるクラッチ作動機構16は、油圧制御されるものである が、これに限られず、空圧あるいは水圧などにより制御されるものであってよい こと勿論である。
【0022】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0023】 ピストンの外面に溝部を形成し、シリンダ内の圧力導入路内に配設されたパイ プの端部を溝部内に係止しするようにしたため、シリンダおよびピストンの両方 に回り止めピンの係合穴を穿設する加工を行う必要がないので、加工作業が簡素 化され、加工コストの低減を図ることできる。
【0024】 パイプの端部を、単にピストンの溝部に位置させるだけでよいので、ピストン の組み付け作業が容易になり、組み付け性が向上する。
【0025】 軸方向に延長する回り止めピンを用いることがないため、装置全体の軸方向長 さを短縮でき、装置全体を小型化することができるとともに、設計上の裕度が大 となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による差動制限装置のクラッチ作動機構
の取付構造の一実施例を示すスケルトン図である。
【図2】クラッチ作動機構の取付構造の詳細を示す、図
1の要部詳細断面図である。
【図3】図2のIII−III線による要部断面図であ
る。
【図4】従来の差動制限装置のクラッチ作動機構の取付
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 車両 12 差動制限装置 14 多板摩擦クラッチ機構 16 クラッチ作動機構 18 エンジン 20 変速装置 22 プロペラシャフト 24 ディファレンシャルキャリア 26 ドライブピニオン 28 ディファレンシャルケース 30 リングギア 32 差動ギア機構 34L 左側車軸 34R 右側車軸 36 ベアリング 36a 外輪 36b 内輪 38 プレッシャ部材 40 センサー 42 コントロールユニット 44 コントロールバルブ 46 ポンプ 48 オイルタンク 50 シリンダ 50a シリンダ室 50b 圧力導入路 52 ボルト 54 オイルシール 56 Oリングシール 58 二液シール 60 ピストン 60a 段部 60b 溝部 62 パイプ 62a 端部 70 パイプライン

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 差動制限装置の差動制限手段たる摩擦ク
    ラッチを作動するクラッチ作動機構であって、 前記クラッチ作動機構は、 シリンダ室と、前記シリンダ室と連通する圧力導入路と
    を有したシリンダと、 前記シリンダ室内に、軸方向移動自在かつ回り止めされ
    て配設されたピストンとを有し、 前記ピストンの軸方向移動により前記摩擦クラッチを押
    圧する差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構造にお
    いて、 前記シリンダは、前記圧力導入路を径方向に延長して形
    成するとともに、前記圧力導入路内に、前記シリンダ室
    内に一方の端部を突出させて配設したパイプを有し、 前記ピストンは、前記パイプの前記端部と対向する外面
    部位に溝部を形成し、 前記溝部内に前記パイプの前記端部を位置させたことを
    特徴とする差動制限装置のクラッチ作動機構の取付構
    造。
JP5210291U 1991-07-05 1991-07-05 差動制限装置のクラツチ作動機構の取付構造 Pending JPH056243U (ja)

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