JPH0561977U - プラグイン接続部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】暗がりの作業においても誤挿入を生じるおそれ
のないケーブルのプラグイン接続部を提供する。 【構成】プラグ５側のガイド体５ｂ周面のガイド溝１４
の深さおよびレセップ６側のガイド突条１５の高さが、
レセップ６側に設けられ前記ガイド体５ｂを受容する円
筒状凹陥部１６の側壁１６ａの厚さ方向の伸びよりも大
きくしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばトンネル照明灯用の分岐付ケーブルに、蛍光灯をプラグイン 接続する場合に有用なプラグイン接続部に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２はトンネル照明灯用の分岐付ケーブルの分岐部を示す概略図、図３はその プラグ・レセップ部を分離した状態で示す斜視図である。図２において、トンネ ル照明灯用の分岐付ケーブル１は、例えばトンネル壁面に沿って布設される幹線 ２と、この幹線２に適宜間隔で設けられた分岐部３と、この分岐部３において分 岐された分岐ケーブル４と、この分岐ケーブル端末のプラグ５と、このプラグ５ に係合されるレセップ６を一端末に有し、他端に例えば蛍光灯等の灯器７を接続 した配線ケーブル８とを有する。

【０００３】 而して、前記プラグ５およびレセップ６は図３に示すように構成されている。 先ず、プラグ５は硬質ビニールからなり前記分岐ケーブル４のシースに一体にモ ールド形成されたプラグ本体５ａと、このプラグ本体５ａ端面から同心的に突出 されプラグ本体５ａより小径のガイド体５ｂとを具え、このガイド体５ｂの端部 内面には分岐ケーブル４に内蔵されたアース線（図示せず）に接続する中空端子 、同じく分岐導体（図示せず）に接続する中空接触子１２、１３が埋設されてい る。なお、ここでは中空接触子１２は＋極性とされ、同１３は−極性とされてい る。 符号１４は、前記ガイド体５ｂの周面の前記アース側の中空端子１１と− 極性の中空端子１３との中間位置に設けられた直線状のガイド溝を示しており、 このガイド溝１４には、後に説明するレセップ側のガイド突条が挿入されるよう になっている。

【０００４】 一方、レセップ６は前記プラグ５より軟質のゴムからなり、前記配線ケーブル ８のシースに一体にモールドされたレセップ筒体６ａと、この筒体６ａの端面に 設けられ前記ガイド体５ｂに対応する径で、周面に前記ガイド体５ｂのガイド溝 １４に係合するガイド突条１５を具えている円筒状凹陥部１６の突部には、前記 中空接触子１１、１２、１３にそれぞれ対応する雌側の接続ピン１７、１８、１ ９が設けてある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記構成の従来のプラグイン接続部においては、前記ガイド溝１４とガイド 突条１５とが協働して、プラグ５が正規位置でのみレセップ６に挿入し得るよう にして、中空接触子と接続ピン間の誤接続を生じないようにしている。ところが 、プラグイン接続は高所でしかも暗い場所で行われるため、正確な挿入を行い得 ない場合がある。而して、ガイド溝１４ノ深さ寸法もしくはガイド突条１５の高 さ寸法がレセップ６の円筒状凹陥部１６の側壁１６ａの厚さ方向の伸び以下であ れば、正規位置以外でも無理に押し込めば、前記側壁１６ａが伸びてプラグ５を レセツプ６に挿入することができることとなる。例えば、正規位置よりも１２０ °ずれた位置で挿入がなされたとすれば、アース側の中空接触子１１に接続ピン １８、１９の何れかが接触することとなり、アース部に電位が発生することとな り危険である。

【０００６】 本考案は上記の事情に基づきなされたもので、上記のような誤挿入を生じるお それのないケーブル接続部を提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のプラグイン接続部は、ケーブルの端末に設けられたプラグと、他のケ ーブルの端末に設けられたレセップとを具え、前記プラグの周面には軸方向のガ イド溝が設けられ、前記レセップの円筒状凹陥部の内面には前記ガイド溝と協働 して位置決めを行う軸方向のガイド突条を具えたものにおいて、前記ガイド溝の プラグ径方向の寸法およびガイド突条のレセップ径方向の寸法を前記円筒状凹陥 部の側壁の径方向のびよりも大としたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

従来のケーブルのプラグイン接続においては、プラグが正規位置以外の位置で レセップに押し込まれると、前記ガイド突条とガイド溝とが当然合致しない。而 して、ガイド突条の高さ寸法が前記側壁の厚さ方向の伸びよりも小であるから、 前記ガイド突条にガイド溝以外の部位で接触したガイド体は前記側壁を押し広げ 、プラグがレセップ内に入り込んでしまう。これに対して、本考案のプラグ・イ ン接続部においては、ガイド突条の高さ寸法、ガイド溝深さ寸法が前記のように 選定してあるから、前記ガイド突条の進入を許容するだけの伸びが前記円筒状凹 陥部の側壁に存在しない。

【０００９】 従って、暗がりの作業においても誤挿入を生じることはない。

【００１０】

【実施例】

図２、図３と同一部分には同一符号を付した図１は、本考案一実施例のプラグ ・レセップ部を分離した状態で示す斜視図である。この図において、本考案のプ ラグイン接続部は、一方のケーブルの４の端末に設けられたプラグ５と、他方の ケーブル８の端末に設けられたレセップ６とを具え、前記プラグ５の周面には軸 方向のガイド溝１４が設けられ、前記レセップ６の円筒状凹陥部１６の内面には 前記ガイド溝１４と協働して位置決めを行う軸方向のガイド突条１５が設けられ ている。而して、本考案においてはガイド溝１４の深さ寸法すなわちプラグ径方 向寸法、ガイド突条１５の高さ寸法すなわちレセップ６径方向寸法を、円筒状凹 陥部１６の側壁１６ａの許容される厚さ方向の伸びよりも大きく選定してある。 例えば、前記レセップ６の凹陥部の口径をＤとしてガイド突条１５の高さをＤ ／３〜Ｄ／２としておけば、プラグ５をレセップ６に対して正規位置でないとこ ろで挿入しようとしても、ガイド突条１５の押圧による円筒状凹陥部１６の側壁 １６ａの変形があっても、その変形はガイド突条１５の進入を許すだけの大きさ とはならないから、プラグ５の誤挿入を生じることはない。

【００１１】 なお、本考案は上記実施例のみに限定されない。例えば、前記ガイド溝、突条 の形成は、例示のものとは逆にガイド溝をプラグ本体側に、突条をレセップ側に 設けるようにしてもよい。さらに、上記実施例はトンネル照明用の分岐付ケーブ ル日本考案を適用したものであるが、一般のケーブルのプラグイン接続において も採用し得ることはもちろんである。

【００１２】

【考案の効果】

上記から明らかなように、本考案のケーブルのプラグイン接続部においては、 暗い場所でプラグイン接続作業を行っても誤挿入、誤接続を生じるおそれがない ので、接続作業を比較的容易に進めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例をプラグ・レセップ部を分離し
た状態で示す斜視図。

【図２】トンネル照明灯用の分岐付ケーブルの分岐部を
示す概略図。

【図３】そのプラグ・レセップ部を分離した状態で示す
斜視図。

【符号の説明】

１…分岐付ケーブル ２…幹線ケーブル ３…分岐部 ４…分岐ケーブル ５…プラグ ５ａ…プラグ本体 ５ｂ…ガイド体 ６…レセップ ６ａ…レセップ筒体 ７…灯器 ８…配線ケーブル １１〜１３…中空接続子 １７〜１９…接続ピン １６…円筒状凹陥部 １６ａ…側壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーブルの端末に設けられたプラグと、
   他のケーブルの端末に設けられたレセップとを具え、前
   記プラグの周面には軸方向のガイド溝が設けられ、前記
   レセップの円筒状凹陥部の内面には前記ガイド溝と協働
   して位置決めを行う軸方向のガイド突条を具えたものに
   おいて、前記ガイド溝のプラグ径方向の寸法およびガイ
   ド突条のレセップ径方向の寸法を前記円筒状凹陥部の側
   壁の径方向のびよりも大としたことを特徴とするプラグ
   イン接続部。