JPH0561867U - 光ディスク収納ケース - Google Patents

光ディスク収納ケース

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Publication number
JPH0561867U
JPH0561867U JP895992U JP895992U JPH0561867U JP H0561867 U JPH0561867 U JP H0561867U JP 895992 U JP895992 U JP 895992U JP 895992 U JP895992 U JP 895992U JP H0561867 U JPH0561867 U JP H0561867U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage case
bowl
optical disk
disk
case
Prior art date
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Pending
Application number
JP895992U
Other languages
English (en)
Inventor
孝信 松本
有明 辛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP895992U priority Critical patent/JPH0561867U/ja
Publication of JPH0561867U publication Critical patent/JPH0561867U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクの光入射面における静電気を除電
して、帯電した塵によって光ディスクを損傷することの
ない収納ケースを提供する。 【構成】 ディスクの中心孔に嵌合される突起部5を底
部に形成した椀状体4と椀状体の一端側に開閉可能に取
り付けられた蓋体6とからなる収納ケース3には、該椀
状体の底面に導電性膜が成膜され、該膜の上にディスク
1の光入射面に対向して、突起部5から放射状に展開す
る位置に多数の導電性線材7が植設されていることを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は光ディスクの収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
光記録媒体である光ディスク(以下単にディスクという)は不使用時には普通 ケースに収納される。このようなケースとしては、樹脂により椀状体と蓋体とを 一体成形したものがよく知られている。
【0003】 ところが、前記ケース及びディスクは樹脂製であるため、共に静電気を発生し やすく、静電気によって帯電した塵を付着させ、ディスクの光入射面に傷をつけ たり、データの読み書きの際にエラーの原因となるという問題があり、市販のデ ィスクには光入射面に導電性のコーティングが施され、ある程度静電気を除電す るようになっている。また収納ケースに関してもディスクが収納されるケース内 側に同じく導電性コーティングが施され除電がはかられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ディスクの導電性コーティングは主に記録面、つまり光入射面上にのみ施され 、中央のクランピングエリア部には行われない場合が多い。したがって仮にケー スにも導電性コーティングを行っても、ディスクとケースは絶縁されていること になり、静電気の除電は個別に独立して行われることになる。ところがケースは 表面積がディスクよりも大きく、また人が触れることでアースされるなど除電の チャンスが大きいが、ケース内のディスクは静電気が大気中に自然漏洩するのを 待つしかなく、帯電量の減衰がおそいため、完全にディスクの傷の防止を達成す ることができなかった。
【0005】 したがって、本考案の目的は、特に光ディスクの光入射面を除電して、光ディ スクを損傷させないディスク収納ケースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記目的を達成すべく、光入射面の静電気の除電について、コ ロナ放電を利用する点に着目して研究を進めた。すなわち、一般に帯電した物体 に針状の他の物体を近づけると、針先と帯電体とのコロナ放電により帯電電荷が 針先に漏洩する。
【0007】 そこで、ディスク光入射面に対向する導電性コーティングを施したケース面に 、ディスク面とは接触しないように、導電性の針状物体を多数配置し、しかもケ ースは内外ともに導電性コーティングが施されていて、かつ針状物体とケースは 電気的に導通されておれば、該入射面における電荷は容易に除電されることを見 出し本考案に到達した。
【0008】 なお、ケース内外に導電性コーティングを施すかわりに、導電性を付与した樹 脂で形成されたケースを使用しても良いことは云うまでもない。
【0009】 したがって本考案は、光ディスクの中心孔に嵌合される突起部を底部に形成し た椀状体と、該椀状体に一端側で開閉可能に取り付けられた蓋体とからなる光デ ィスク収納ケースであって、前記椀状体と蓋体とからなる空間を囲む内壁の内、 突起部の周辺部分を含む該椀状体の底面に導電膜が成膜され、かつ該導電性膜上 に該ディスクに接触しないように導電性線材が植設されていることを特徴とする 光ディスク収納ケースを提供するものである。
【0010】
【作用】
一般に平面同士の場合には、かなり電位差が大きくないと、コロナ放電は生じ ないが、一方が針状または繊維状の導電性線材であると、より低い電位差で放電 が実現するためであり、従来の収納ケースでは、ディスク面の帯電は気中漏洩や 空気中のイオン中和等により減衰するのを待つしかなかったが、本考案のケース では上記の減衰効果に加えて、導電性線材とディスク面とのコロナ放電により電 荷漏洩が容易に行われる。
【0011】
【実施例】
図3は本考案に基づく収納ケースの静電気除電効果を調べるための試験装置の 模式斜視図であって、この装置によって以下のような試験を行った。
【0012】 すなわち、絶縁された荷台上に帯電したディスク1〔CD−ROM(読み取り 専用光ディスクメモリー)〕を置き、その上方に約10×3cmの面積に多数の金 属線が植設された金属板、つまりワイヤーブラシ8を金属線先端とディスク1の 光入射面2との距離を約5mmになるようにスタンド9により保持した。この時ワ イヤーブラシは接地しておく。
【0013】 まず、ワイヤーブラシの下方にディスクを置く前に、表面電位計でその帯電量 を測定し、これをEo (kV/m)とし、次にワイヤーブラシ下方にディスクを置 き、30分間放置後再び電位測定を行い、これをE30とした。
【0014】 比較のために、同様の操作をワイヤーブラシを設けない場合についても行った 。
【0015】 ワイヤーブラシを設けたときのE30/Eo 比は0.44であり、ワイヤーブラ シを設けない場合のE30/Eo 比は0.67であった。
【0016】 このことから、ワイヤーブラシを設けた方が30分後の帯電量の低下が大きい ことが判明した。
【0017】 以上の試験により導電性線材による除電効果が確認されたので、実際に導電性 線材を植設した収納ケースを作成して供試した。
【0018】 すなわち、図1は約12cmの径を有する光ディスクを収納した本考案の収納ケ ースの側断面図、図2は図1において光ディスクを取り出した状態を示すケース 椀状体の上面図である。
【0019】 ディスクの中心孔に嵌合される突起部5を底部に形成した椀状体4と椀状体の 一端側に開閉可能に取り付けられた蓋体6とからなる、収納ケース3には該椀状 体の底面に導電性膜が成膜され、該膜の上にディスク1の光入射面2に対向して 、突起部5から放射状に展開する位置に多数の導電性線材7が植設されている。
【0020】 上記の収納ケースを用いて前記試験と同様な方法で表面電位を測定したところ 、前記試験と同様なE30/Eo 比が得られた。なお、導電性線材については細か い方が除電に関して良い結果が得られた。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の収納ケースでは、椀状体底面に植設された導電 性線材が、通常光入射面を下にしてケースに収納された光ディスクの光入射面と は対向することになり、導電性線材が接地された場合、光入射面上の電荷はコロ ナ放電によって導電性線材に移行するので、光入射面の静電気は早く減衰する為 、光入射面に傷をつけたり、データの読み書きの際にエラーを生じさせるという 不具合が防止できる。又、導電性線材は直接ディスクの光入射面に接触しないた め、該線材によって光入射面が損傷を受けることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクを収納した本考案の光ディスク収納
ケースの側断面図である。
【図2】図1において、光ディスクを取り出した状態の
ケース椀状体の上面図である。
【図3】本考案に基づく収納ケースの静電気除電効果を
調べるための試験装置の模式斜視図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光入射面 3 収納ケース 4 椀状体 5 突起部 6 蓋体 7 導電性線材 8 ワイヤーブラシ 9 スタンド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの中心孔に嵌合される突起部
    を底部に形成した椀状体と、該椀状体に一端側で開閉可
    能に取り付けられた蓋体とからなる光ディスク収納ケー
    スであって、前記椀状体と蓋体とからなる空間を囲む内
    壁の内、突起部の周辺部分を含む該椀状体の底面に導電
    性膜が成膜され、かつ該導電性膜上に該ディスクに接触
    しないように導電性線材が植設されていることを特徴と
    する光ディスク収納ケース。
JP895992U 1992-01-30 1992-01-30 光ディスク収納ケース Pending JPH0561867U (ja)

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JP895992U JPH0561867U (ja) 1992-01-30 1992-01-30 光ディスク収納ケース

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JP895992U JPH0561867U (ja) 1992-01-30 1992-01-30 光ディスク収納ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0561867U true JPH0561867U (ja) 1993-08-13

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ID=11707213

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JP895992U Pending JPH0561867U (ja) 1992-01-30 1992-01-30 光ディスク収納ケース

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JP (1) JPH0561867U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5340203B2 (ja) * 1974-07-29 1978-10-26
JPS6340875B2 (ja) * 1984-05-17 1988-08-12 Perumeretsuku Denkyoku Kk

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5340203B2 (ja) * 1974-07-29 1978-10-26
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971007