JPH0561105U - 廃棄物収集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】廃棄物の分別収集を簡単に実施可能な廃棄物収
集装置を提供する。 【構成】建築物の所定階から廃棄物を投入するダストシ
ュート２０と、該ダストシュート２０の下端部に連設さ
れた複数の排出シュート２１と、各排出シュート２１に
設けられ該排出シュート２１を開閉する開閉弁と、これ
ら排出シュート２１の排出口に対応して設置された複数
の収集容器３とを備える一方、前記廃棄物を投入する塵
芥投入階には、前記開閉弁の開閉を操作して指定する排
出シュート２１のみを開放させる選択スイッチ５が設置
されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、廃棄物収集装置に関し、主に建築中の中高層建築物において建築廃 材などの廃棄物を収集する際に利用される。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の廃棄物収集装置としては、例えば、特開昭５２−７１６７号公 報記載のように、適宜位置に投入口を有するシュートを高層建物等の作業現場に 付設したものが見られ、各階からでる廃棄物を投入口からそれぞれ投入し、地上 等の廃棄物収集階で収集するようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のものでは、可燃物や不燃物などの種類の異なる廃棄 物が一緒くたに収集されることになり、昨今、各市町村で行われている分別収集 ができないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１に記載の廃棄物収集装置は、建築物の所定階から廃棄物を投 入するダストシュートと、該ダストシュートの下端部に連設された複数の排出シ ュートと、各排出シュートに設けられ該排出シュートを開閉する開閉弁と、これ ら排出シュートの排出口に対応して設置された複数の収集容器とを備える一方、 前記廃棄物を投入する塵芥投入階には、前記開閉弁の開閉を操作して指定する排 出シュートのみを開放させる選択スイッチが設置されたものである。

【０００５】 また、本考案の請求項１に記載の廃棄物収集装置は、建築物の所定階から廃棄 物を投入するダストシュートと、該ダストシュートの下端部に旋回可能に設けら れた排出シュートと、該排出シュートの下端に形成された排出口の旋回軌道上の 下方に対向配置された複数個の収集容器とを備える一方、前記廃棄物を投入する 塵芥投入階には、前記排出シュートを旋回させてその排出口を指定する収集容器 に対向配置させる選択スイッチが設置されたものである。

【０００６】

【作用】

選択スイッチにより開放させる排出シュートを指定して、この指定した排出シ ュートから廃棄物を収集容器に収集する。

【０００７】 また、選択スイッチにより排出シュートを旋回させてその排出口を指定する収 集容器に対向配置させ、その指定した収集容器に廃棄物を収集する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 図１は請求項１に記載の廃棄物収集装置の概略構成を示している。

【００１０】 図１において１０は、建築中の中高層建築物１に昇降自在に設けられたリフト 装置で、リフト装置１０には破砕機１１と該破砕機１１の上部に設けられたホッ パ１２が搭載されている。

【００１１】 また、リフト装置１０には、各階に設けられたバケット２を反転させ、該バケ ット２に収容された廃棄物をホッパ１２に投入する反転投入装置（図示省略）が 設けられている。

【００１２】 上記破砕機１１の排出口にはダストシュート２０の上部が連設されている。ダ ストシュート２０は、複数の筒体からなる多段伸縮式に構成されており、リフト 装置２０の昇降通路Ａ内を通って廃棄物収集階に垂下配置されている。つまり、 このダストシュート２０は、リフト装置２０の昇降動作に追従して伸縮自在にな されている。

【００１３】 なお、ダストシュート２０の伸縮機構は、本例のような多段伸縮式に限らず、 例えば、蛇腹伸縮式に構成してもよい。

【００１４】 ダストシュート２０の下端部には、廃棄物収集階に設置された複数の収集容器 ３に対応してぞれぞれ分岐された複数の排出シュート２１が連設されており、各 排出シュート２１にはこれら排出シュート２１を開閉してダストシュート２０に 投下された廃棄物を指定した排出シュート２１の排出口から排出させる図示しな い開閉弁が設けられている。

【００１５】 各開閉弁は、各廃棄物投入階に設けられた操作装置５の選択スイッチの操作に より指定された一の排出シュート２１のみを開放するように制御され、廃棄物投 入時において、作業者等が廃棄物の種類に応じて適宜に排出シュート２１を指定 することにより廃棄物の分別収集が可能になる。

【００１６】 また、上記操作装置には、前記リフト装置１０を各廃棄物投入階まで昇降させ る操作や、前記反転投入装置の作動操作などを行う各スイッチが備えられている 。

【００１７】 次に、このように構成された廃棄物収集装置の動作について説明する。

【００１８】 各廃棄物投入階において建築廃材などの廃棄物を投下する場合、まず、操作装 置を操作してリフト装置１０を昇降作動させ廃棄物投入階に停止させる。

【００１９】 次に、投下しようとする廃棄物の種類に応じた一の排出シュート２１のみを開 放するよう選択スイッチを操作し、その指定された一の排出シュート２１のみを 開放する。

【００２０】 この後、反転投入装置によりバケット２を反転させ、該バケット２内の廃棄物 をホッパ１２に投入する。ホッパ１２に投入された廃棄物は、破砕機１１で所定 の大きさに破砕された後、ダストシュート２０を経て上記一の排出口２１からそ の排出口の下方に設けられた収集容器に収集される。

【００２１】 このように、選択スイッチにより開放させる排出シュート２１を指定して、こ の指定した排出シュート２１から廃棄物を収集容器３に収集することにより、廃 棄物の分別収集を行うことができる。

【００２２】 また、図２は請求項２に記載の廃棄物収集装置の概略構成を示している。

【００２３】 このダストシュート２０の下端部には、排出シュート３０が水平旋回自在に連 設されており、この排出シュート３０の排出口３１の旋回軌道上の下方に複数の 収集容器３が対向配置されている。

【００２４】 排出シュート３０は、各廃棄物投入階に設けられた操作装置５の選択スイッチ の操作により旋回作動し、その排出口３１が指定された収集容器３に対向配置さ れる。

【００２５】 つまり、作業者等が廃棄物の種類に応じて適宜に収集容器３を指定することに より廃棄物の分別収集が可能になる。

【００２６】 なお、他の構成及び動作は、前記請求項１記載の廃棄物収集装置と同様であり 、同部材には同符号を付し説明は省略する。

【００２７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、選択スイッチにより開放させる排出シュ ートを指定し、この指定した排出シュートから廃棄物を収集容器に収集すること により廃棄物の分別収集を簡単に行うことができる。

【００２８】 また、選択スイッチにより排出シュートを旋回させてその排出口を指定する収 集容器に対向配置させ、その指定した収集容器に廃棄物を収集することより廃棄 物の分別収集を簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る請求項１に記載の廃棄物収集装置
の概略構成を示す側面図である。

【図２】本考案に係る請求項２に記載の廃棄物収集装置
の概略構成を示す側面図である。

【符号の説明】

３ 収集容器 ２０ ダストシュート ２１，３０ 排出シュート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建築物の所定階から廃棄物を投入するダ
   ストシュートと、該ダストシュートの下端部に連設され
   た複数の排出シュートと、各排出シュートに設けられ該
   排出シュートを開閉する開閉弁と、これら排出シュート
   の排出口に対応して設置された複数の収集容器とを備え
   る一方、前記廃棄物を投入する塵芥投入階には、前記開
   閉弁の開閉を操作して指定する排出シュートのみを開放
   させる選択スイッチが設置されたことを特徴とする廃棄
   物収集装置。
2. 【請求項２】 建築物の所定階から廃棄物を投入するダ
   ストシュートと、該ダストシュートの下端部に旋回可能
   に設けられた排出シュートと、該排出シュートの下端に
   形成された排出口の旋回軌道上の下方に対向配置された
   複数個の収集容器とを備える一方、前記廃棄物を投入す
   る塵芥投入階には、前記排出シュートを旋回させてその
   排出口を指定する収集容器に対向配置させる選択スイッ
   チが設置されたことを特徴とする廃棄物収集装置。