JPH0560229U - 刈払機の刈刃回転体 - Google Patents

刈払機の刈刃回転体

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JPH0560229U
JPH0560229U JP232592U JP232592U JPH0560229U JP H0560229 U JPH0560229 U JP H0560229U JP 232592 U JP232592 U JP 232592U JP 232592 U JP232592 U JP 232592U JP H0560229 U JPH0560229 U JP H0560229U
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rotating body
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眞鍋雄一郎
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株式会社マルナカ製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刈刃回転体の上ケースと下ケースを分離し洗
浄、調整、修理の作業を簡略に行い得る刈払機の刈刃回
転体を提供する。 【構成】 上下両ケース内に可撓線状刃を巻装したボビ
ンが上下動可能に収納されるとともに両ケース内の軸心
部にボビンを押し下げてその下面と下ケースを係合させ
るコイルスプリングを配設し、可撓線状刃を外方に延出
するたのための導出孔を前記ボビンの外方位置にて下ケ
ースと一体的に設置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、草刈等に使用される携帯用の刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の刈払機は、携帯用の小型原動機とこの原動機にて回転駆動される回転 軸とこの回転軸の先端部に取り付けられ刈刃を回転させて草刈等を行う刈刃回転 体とからなる。刈刃としては合成樹脂たとえばナイロン等からなる可撓線状刃が 使用され、この可撓線状刃が刈刃回転体に内設されたボビンから延出されるよう な構造となっている。このような従来の刈払機特に刈刃回転体の構造と作動は、 本願出願人が先に出願した実願平2−60038号「刈払機の刈刃回転体」に示 されているが、その概略を示す図4にしたがって作動を説明するとつぎのとおり である。すなわち、図4は刈刃回転体KDの部分のみを示しているが、この刈刃 回転体KDの外枠は刈刃回転体KDの主体(ボディ)を構成する上ケースDと下 ケースEで形成されている。上ケースDは、図示されていない原動機にて回転さ れる回転軸Aの先端部分にナットBを介して着脱可能に止着されており、この上 ケースDの下端側に下ケースEが開閉可能に蓋着されている。この上下両ケース D、E内には周囲に可撓線状刃Kを巻装したボビンFが上下動可能に収納されて いる。また前記両ケースD、E内の軸心部には前記ボビンFを押し下げてその下 面と下ケースEを係合させるコイルスプリングGが配設されている。さらに上ケ ースDと一体の周壁には導出孔Hが穿設され、可撓線状刃Kがこの導出孔Hから 延出されるようになっている。なお図4において、FTはボビンFと一体化され た突出部で、ケースを回転作動させているとき、コイルスプリングGの弾力に抗 して上に動かすと係合部Jと離れ、ボビンFが空転状態になるとともに係合部S と係合するまでボビンFが回転され、それによって可撓線状刃Kがくり出されて 延出されるようになっている。Lは両ケースDとEの係合部である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 この種刈払機においては、特に刈刃回転体KDを分解し、洗浄、調整、修理あ るいは可撓線状刃Kの交換、補充等を行う必要があるが、この場合は当然に両ケ ースDとEをその係合を解いて分離させることになる。ところが可撓線状刃Kを 巻装したボビンFは係合部Jを介して下ケースEと一体的になっており、したが って両ケースDとEを即分離すると、ナイロンの可撓線状刃(コード)が上ケー スD側の導出孔Hに係止された状態となり、容易に分解することができない。そ のために分離に際しては一々ナイロンコードを導出孔Hから引き抜かねばならな い。両ケースDとEを組み立て結合させる場合には、逆に一々ナイロンコードを 導出孔Hに挿通させる必要がある。さらにこのような引き抜きや挿通作業におい てはナイロンコードが刈刃回転体KDの凹部に挟まれ易く、作業を複雑にするの みならず、機器の故障を生じやすい。この考案はこのような従来の問題点を解決 する刈払機の刈刃回転体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案が提供する刈払機の刈刃回転体は、上下両ケース内に可撓線状刃を巻 装したボビンが上下動可能に収納されるとともに両ケース内の軸心部にボビンを 押し下げてその下面と下ケースを係合させるコイルスプリングを配設する構造は 従来と異ならないが、可撓線状刃を外方に延出するための導出孔を前記ボビンの 外方位置にて下ケース側に設ける。
【0005】
【作用】
導出孔が下ケースと一体的であることおよびボビンは係合部を介して下ケース と一体的になっており、上下両ケースを分離させたとき、ボビンと導出孔は同一 体側にあり、可撓線状刃が分離した上下両ケース間にわたることはない。
【0006】
【実施例】
以下、図面に示す実施例にしたがってこの考案を説明する。
【0007】 図1は、この考案が提供する刈払機の刈刃回転体の縦断面を示す図である。こ の図1は図4と同様上下両ケース1、2が組み合わされた状態が示されているが 、原動機にて回転される回転軸Aおよびその先端部は仮想線で示されている。ま た図2と図3は図1の上ケース1と下ケース2のそれぞれを分離した状態で斜視 的に示す斜視図である。
【0008】 上ケース1は椀状のもので、外周には下ケース2との連結をなす円筒部1Eが 形成されている。中央軸芯部には大径の孔1Hが穿設され、この孔1Hの部分に 上ケース1と一体の刈刃取付金具4が固設されている。上ケース1はこの刈刃取 付金具4を介して回転軸Aの先端部に着脱可能に装着されるのである。さらにこ の上ケース1の下面には後述するボビン5との係合部1Fが形成されている。前 記円筒部1Eには軸芯と平行の溝1Mが形成されていて、この溝1Mに下ケース 2側の係合部3Fが挿入されることにより、上ケース1と下ケース2の結合が行 われる。すなわち下ケース2は中央孔2Bを有する円盤状のものであるが、外周 部には上ケース1の溝1Mと対向する溝2Mが形成され、この溝2Mに連結板3 の脚部3Kが挿入されて固定されている。すなわちこの連結板3は下ケース2と 一体となっている。また前記したように、この連結板3の係合部3Fが上ケース 1の溝1Mに挿入されることにより、上ケース1と下ケース2が着脱可能に蓋着 されるが、この蓋着を維持する手段は図2に示す切欠部の弾片1Kである。この 弾片1Kが下ケース2に弾接係止されることにより行われる。またこの下ケース 2にはボビン5との係合部2Fが形成されている。
【0009】 可撓線状刃8を巻装するボビン5は、下方に突出部5Dが一体的に形成された 椀状のもので軸芯部分に凹部5Hが形成されるとともに、外方には上ケース1の 係合部1Fに対向するフランジ5Fと下ケース2の係合部2Fに対向するフラン ジ5Gを有し、この両方フランジ5F、5G間に可撓線状刃8が幾重にも巻装さ れている。またこの両方フランジ5F、5Gの軸芯方向外側には、それぞれ上ケ ース1の係合部1Fに係合する係合部5Jと下ケース1の係合部2Fに係合する 係合部5Kが凸設されている。この両係合部5Jと係合部5Kは、図3に示すよ うにそれぞれフランジ5F、5Gの円周上に複数個(図示例では5個)等角度位 置で凸設されているが、上ケース1の係合部1Fと下ケース2の係合部2Fも同 数個設置されている。しかもこの係合部1Fと2Fは円周方向に位置をずらして 設置されている。突出部5Dは下ケース2の中央孔2Bを貫通して下ケース2の 底面2Eから突出させている。コイルスプリング6は、その弾力によってボビン 5を常時下ケース2側に付勢させ、下ケース2の係合部2Fにボビン5の係合部 5Kを係合させるもので、下端6Dをボビン5の底部に弾接させ、そして上端部 6Uを上ケース1の刈刃取付金具4下面に弾接させている。このコイルスプリン グ6の上端部6Uの径を下端6Dの径より大きくしてテーパ状をなし、設置の安 定化を図るようにしている。7はスペーサである。
【0010】 ところでこの考案によれば、ボビン5に巻装された可撓線状刃8は、このボビ ン5の外方位置にて設置された連結板3に設置された導出孔3Hから外方に延出 されている。図面からも明らかなように、図示例では2本の可撓線状刃8がボビ ン5にそれぞれ幾重にも巻装されていて、2個の連結板3に設置された導出孔3 Hから延出されている。可撓線状刃8は前述のとおりナイロンコードが使用され るが、この材料に限定されるものではない。
【0011】 しかして、この刈刃回転体によれば、通常の使用時には、下ケース2の係合部 2Fにボビン5の係合部5Kが係合されているため、ボビン5が下ケース1に対 して相対的に運転中の遠心力によって可撓線状刃8が外部に繰り出されることは ない。一方、可撓線状刃8が摩耗などして短く減った場合には、使用者がボビン 5の突出部5Dを一時的に地面に押し付ける操作を行う。するとボビン5の凸係 合部5Kが下ケース2の係合部2Fから離れると同時に、ボビン5の係合部5J が上ケース1の係合部1Fに係合する。この場合、下ケース2の係合部2Fと上 ケース1の係合部1Fとは、前記したように円周方向に位置をずらしてあるため 、そのずれに相当する角度だけ、ボビン5が瞬間的に空転状態となり、この時可 撓線状刃8は回転による遠心力の作用を受けて外部に繰り出されることになる。 地面への押し付けをなくすると、コイルスプリング6の弾力によって下ケース2 の係合部2Fにボビン5の係合部5Kが係合される状態に復帰するが、その際に もボビン5が瞬間的に空転状態となり、この時可撓線状刃8は遠心力の作用を受 けて外部に繰り出されることになる。
【0012】 可撓線状刃8の外部への繰り出しは以上のような操作で行われるが、可撓線状 刃8の交換等の場合における刈刃回転体の分解に際しては、上ケース1と下ケー ス2の結合関係を解くことになるが、連結板3そして導出孔3Hが下ケース2側 にあり、したがって可撓線状刃8が上ケース1と下ケース2の間にわたるという 状態は生じなく、作業が非常に容易になる。
【0013】 この考案が提供する刈刃回転体の特徴は以上のとおりであるが、上記ならびに 図示例に限定されるものではなく、種々の変形例を包含する。特に可撓線状刃8 の導出孔3Hについては、その構造や設置には種々の変形例が挙げられ、たとえ ば図示例では下ケース2と別体の連結板3に導出孔を設置する形であるが、この 連結板を下ケース2の延長部として一体的に形成してもよい。またこの上ケース 1と下ケース2の連結(蓋着)のための手段を連結板のようなもので行うのでは なく、ボビンの周囲を囲撓する円筒状の周壁とすることもでき、しかもこの周壁 を下ケース2と一体的に形成することもできる。そしてこの周壁の所定位置に導 出孔をを穿設するのである。上ケース1と下ケース2を着脱可能に蓋着する手段 としては図示例のような溝1Mとか上記のような周壁による方法以外にも爪を係 合させる形式とすることもできる。さらに図示例では2本の可撓線状刃8が巻装 された例であるが、3本としてもよく本数には限定はない。たとえば3本にする と草刈効果は大きくなるが、ボビンの幅を大きくする必要がある。したがって、 草刈効果と機器の大きさのバランスがとれるよう本数を設定するべきである。可 撓線状刃8の材料の改良で細いものが出現すれば3本形あるいは4本形も実現で きよう。コイルスプリングもテーパ状を条件とするものではないが、安定化のた めにはテーパ状がよい。ただ段付のコイルスプリングとしてもよい。上ケース1 と回転軸との止着手段としては図示例のような平板状の刈刃取付金具4に限定さ れない。
【0014】
【考案の効果】
この考案は以上説明したとおりであり、刈刃回転体の上ケースと下ケースの結 合関係を解く場合、ボビンと導出孔がともに下ケース側にあり、したがって可撓 線状刃が上ケースと下ケースの間に繋がりわたるという状態は起きず、そのため に分離に際しては一々可撓線状刃(ナイロンコード)を導出孔から引き抜く操作 が不要である。両ケースを組み立て結合させる場合にも、逆に一々可撓線状刃を 導出孔に挿通させる必要がない。さらにこのような引き抜きや挿通作業がないの で可撓線状刃が刈刃回転体の凹部に挟まれることもなく、分解組立作業を簡略に し効率のよい刈払機の刈刃回転体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による刈刃回転体の構成を示す縦断面
図である。
【図2】この考案に係る刈刃回転体の上ケース側を斜視
的に示す図である。
【図3】この考案による刈刃回転体の下ケース側を斜視
的に示す図である。
【図4】この考案に係る従来の刈刃回転体の構造を示す
図である。
【符号の説明】
A…回転軸 1…上ケース 2…下ケース 3…連結板 3H…導出孔 5…ボビン 6…コイルスプリング 8…可撓線状刃

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の先端部分に着脱可能に止着した上
    ケースと、この上ケースの下端側に開閉可能に蓋着した
    下ケースと、この両ケース内に上下動可能に収納される
    とともに周囲に可撓線状刃を巻装したボビンと、前記両
    ケース内の軸心部に配設され前記ボビンを押し下げてそ
    の下面と前記下ケースを係合させるコイルスプリングと
    を具備する刈払機の刈刃回転体であって、可撓線状刃を
    外方に延出するための導出孔を前記ボビンの外方位置に
    て前記下ケース側に設けたことを特徴とする刈払機の刈
    刃回転体。
JP1992002325U 1992-01-27 1992-01-27 刈払機の刈刃回転体 Expired - Lifetime JP2519943Y2 (ja)

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JPH0560229U true JPH0560229U (ja) 1993-08-10
JP2519943Y2 JP2519943Y2 (ja) 1996-12-11

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017012162A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 キ ホン,マン 耐衝撃性を有する草刈機用カッター構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016280U (ja) * 1983-07-04 1985-02-04 カシオ計算機株式会社 貨幣選別機付きドロア
JPS62202130U (ja) * 1986-06-16 1987-12-23

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