JPH0559530U - 座標入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 残光性のある液晶表示パネルを使ってライト
ペンによる座標入力を可能とする座標入力装置を提供す
る。 【構成】 液晶パネル１に表示されたアイコン３ａ，３
ｂ，３ｃにライトペン２が触れると検出信号１１が制御
手段４に送出されることで、この制御手段４からの制御
信号１２によって点滅手段５を起動し、予め設定された
間隔で点滅する点滅信号１３が点滅手段５から送出され
て、液晶パネル１に表示されたアイコン３ａ，３ｂ，３
ｃを点滅する。その後、ライトペン２はアイコン３ａ，
３ｂ，３ｃの点滅を感知すると共に電気信号に変換して
感知信号１４を識別手段６に送出し、この感知信号１４
と点滅信号１３とを識別手段６で比較して識別すること
で、液晶パネル１に識別信号１５を送出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

ＣＰＵを搭載する情報処理装置に係り、特にラップトップコンピュータ、ラッ プトップワードプロセッサなどの座標入力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来（図示せず）よりＣＲＴ表示装置を使用した、ライトペンによる座標入力 装置がある。

【０００３】 このＣＲＴ表示装置の画面上にライトペンを当てた時、そのライトペンを当て た管面上を走査線が走ることで、ライトペンに内蔵した光学センサが走査線の光 を感知して電気信号を発生する。

【０００４】 この電気信号の発生した時点での走査線の位置が、そのまま入力座標となり、 ＣＲＴ表示装置内の同期信号生成部の走査線位置情報をＣＰＵが計数できる構成 とすることで、簡単にライトペンで指示された座標を知ることができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述の従来技術では、液晶表示パネルなど残光性のある表示装置では走査線の 感知が困難であり、実用的ではない。

【０００６】 従って、本考案は残光性のある液晶表示パネルを使ってライトペンによる座標 入力を可能とする座標入力装置を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述の課題を解決するために、本考案の座標入力装置は、液晶表示パネルと、 この液晶表示パネルに表示された複数のアイコンを、予め設定された間隔で点滅 させる点滅手段と、上記複数のアイコンの点滅を感知すると共に電気信号に変換 するライトペンと、このライトペンより変換された電気信号の間隔と予め設定さ れた上記複数のアイコンの点滅間隔とを比較することで、上記複数のアイコンを 識別する識別手段とを備えたことを特徴とする。

【０００８】 また、本考案の座標入力装置は、上記ライトペンの先端が液晶パネルと触れて いる時のみ、上記点滅手段を動作させるように制御する制御手段を備えたことを 特徴とする。

【０００９】 さらに、本考案の座標入力装置は、上記液晶表示パネル上の画像をスクリーン に投影させる表示手段と、上記ライトペンに代り、光学センサを先端に内蔵した 指示棒を備えたことを特徴とする。

【００１０】

【実施例】

次に、本考案の実施例について説明する。

【００１１】 図１は、本考案による第１の実施例のシステム構成図である。

【００１２】 図２は、本考案による第１の実施例のアイコン及びライトペンの出力波形であ る。

【００１３】 図３は、本考案による第２の実施例のシステム構成図である。

【００１４】 図４は、本考案による第２の実施例のアイコンの分割図である。

【００１５】 まず、第一に、本考案の第１の実施例は、図１に示すように、複数のアイコン ３ａ，３ｂ，３ｃ及び画像を表示する液晶表示パネル１と、液晶表示パネル１に 対向させて表示された複数のアイコン３ａ，３ｂ，３ｃ及び画像の関連データを 検出すると共に電気信号に変換するライトペン２と、ライトペン２が複数のアイ コン３ａ，３ｂ，３ｃに触れていることを検出する検出信号１１により制御信号 １２を送出する制御手段４と、この制御信号１２によって液晶表示パネル１及び 識別手段６へ予め設定された間隔で点滅する点滅信号１３を送出する点滅手段５ と、この点滅信号１３によってライトペン２からの感知信号１４を比較すること で複数のアイコン３ａ，３ｂ，３ｃを識別する識別信号１５を液晶パネル１に送 出する識別手段６とで構成される。

【００１６】 また、本考案による第１の実施例の動作は、図１及び図２に示すように、液晶 パネル１に表示されたアイコン３ａ，３ｂ，３ｃにライトペン２を触れると検出 信号１１が制御手段４に送出されることで、この制御手段４からの制御信号１２ によって点滅手段５を起動し、予め設定された間隔で点滅する点滅信号１３が点 滅手段５から送出されて、液晶パネル１に表示されたアイコン３ａ，３ｂ，３ｃ を点滅する。

【００１７】 その後、ライトペン２はアイコン３ａ，３ｂ，３ｃの点滅を感知すると共に電 気信号に変換して感知信号１４を識別手段６に送出し、この感知信号１４と予め 設定された間隔で点滅する点滅信号１３とを識別手段６で比較して識別すること で、液晶パネル１に識別信号１５を送出する。

【００１８】 従って、ライトペン２が液晶パネル１に触れている時だけアイコン３ａ，３ｂ ，３ｃを点滅させることで、アイコン３ａ，３ｂ，３ｃ表示の不要なちらつきを 抑えることができる。

【００１９】 ここで、ライトペン２をアイコン３ｃに触れて、アイコン３ａ，３ｂ，３ｃを 図２に示すタイミングで光らせた場合、ライトペン２の出力として図２の波形１ ４が得られる。

【００２０】 第二に、本考案による第２の実施例は、図３に示すように、本考案による第１ の実施例のアイコン形状を変形したアイコン１０３ａ，１０３ｂを表示させる液 晶パネル１０１が異なる構成であり、他の構成は本考案による第１の実施例と同 様である。

【００２１】 本考案による第２の実施例の動作は、図３及び図４に示すように、ライトペン ２を液晶パネル１０１に触れさせた時に、点滅手段５はアイコン１０３ａ，１０ ３ｂを順に光らせ、このアイコン１０３ｂを光らせた時にライトペン２へ出力波 形が現れるので、認識手段６によってライトペン２はアイコン１０３ｂに触れて いることが判断できる。

【００２２】 さらに、アイコン１０３ｂを図４に示すように、２分割してアイコン２０３ａ ，２０３ｂに同様の処理を行い、液晶パネル１０１表示分解能まで続けることで 、ライトペン２は液晶パネル１０１上の横方向の正確な座標を決定できる。

【００２３】 以下同様に、液晶パネル１０１の縦方向に対しても同様の処理を行い、縦方向 の正確な座標を決定し、最終的にライトペン２が触れた所の座標を決定する。

【００２４】 なお、本考案による第１及び第２の実施例のライトペンの代わりに光学センサ を先端に内蔵した指示棒と、液晶表示パネル上の画像をスクリーンに投影させる 表示手段とで構成してもよい。

【００２５】

【考案の効果】

本考案の座標入力装置によれば、液晶パネル上に表示した複数のアイコンの点 滅間隔を予め設定し、ライトペンの光学センサがアイコンの点滅を感知して、ア イコンの点滅間隔と比較することにより、複数のアイコンを識別するので、応答 速度の遅い液晶パネルの座標入力装置を簡単な構成で実現できる効果がある。

【００２６】 また、ライトペンが液晶パネルに触れている時のみアイコンを点滅させる制御 手段を備えることで、アイコン表示中の不要なちらつきを抑える効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による第１の実施例のシステム構成図で
ある。

【図２】本考案による第１の実施例のアイコン及びライ
トペンの出力波形である。

【図３】本考案による第２の実施例のシステム構成図で
ある。

【図４】本考案による第２の実施例のアイコンの分割図
である。

【符号の説明】

１，１０１ 液晶表示パネル ２ ライトペン ３ａ，３ｂ，３ｃ，１０３ａ，１０３ｂ，２０３ａ，２
０３ｂ アイコン ４ 制御手段 ５ 点滅手段 ６ 識別手段 １１ ライトペン（検出信号） １２ 制御手段（制御信号） １３ 点滅手段（点滅信号） １４ ライトペン（感知信号） １５ 識別手段（識別信号）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶表示パネルと、この液晶表示パネル
   に表示された複数のアイコンを、予め設定された間隔で
   点滅させる点滅手段と、上記複数のアイコンの点滅を感
   知すると共に電気信号に変換するライトペンと、このラ
   イトペンより変換された電気信号の間隔と予め設定され
   た上記複数のアイコンの点滅間隔とを比較することで、
   上記複数のアイコンを識別する識別手段とを備えたこと
   を特徴とする座標入力装置。
2. 【請求項２】 上記ライトペンの先端が液晶パネルと触
   れている時のみ、上記点滅手段を動作させるように制御
   する制御手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の
   座標入力装置。
3. 【請求項３】 上記液晶表示パネル上の画像をスクリー
   ンに投影させる表示手段と、上記ライトペンに代り、光
   学センサを先端に内蔵した指示棒を備えたことを特徴と
   する座標入力装置。