JPH0558975U - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

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JPH0558975U
JPH0558975U JP607092U JP607092U JPH0558975U JP H0558975 U JPH0558975 U JP H0558975U JP 607092 U JP607092 U JP 607092U JP 607092 U JP607092 U JP 607092U JP H0558975 U JPH0558975 U JP H0558975U
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JP
Japan
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cage
way clutch
roller
pocket
outer ring
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Pending
Application number
JP607092U
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English (en)
Inventor
治生 木村
洋 半浦
信綱 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を減らして組立・分解作業がしやす
く、加工も容易で軽量化を図ることの出来る一方向クラ
ッチを提供すること。 【構成】 内周面の円周方向に一方を狭く他方を広く形
成したカム溝11と空間12とを形成した外輪1と、ポ
ケット31と上部に凹部32aが形成され且つ前記空間
12に位置する凸部32とを形成した樹脂性保持器3
と、前記外輪のカム溝と保持器のポケットとにわたって
配置されるロ−ラ4と、前記保持器の凸部に形成された
凹部に配置されるバネ5と、内輪2とより成る一方向ク
ラッチ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、2輪自動車のスタ−タ等で使用可能な一方クラッチに関し、特に 耐久性を維持しつつ部品点数を減らし、軽量化をはかることの出来る一方向クラ ッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
2輪自動車のスタ−タ等では一方向クラッチが使用される。例えば図8に示す ように、図示しないキックレバ−で歯車41及び42を介して該歯車42と一体 回転するロ−タ−43を回転させ、更に該ロ−タ−43と一体回転する一方向ク ラッチ44の外輪44aを回転させ、更にロ−ラ45を介して該一方向クラッチ 44の内輪44bを回転させることによりエンジンのクランクシャフト46を強 制的に回転させるようになっている。この場合、内輪44bとクランクシャフト 46とは通常スプライン結合されている。
【0003】 従来の一方向クラッチの例としては、また図5に示すような一方向クラッチ5 0(図8とは別個のため別の符号を使用する)が知られている。この一方向クラ ッチ50は、内周面にカム溝51a及びバネ55やバネ固定部品56を配置する 空間51bを形成した外輪51と、ロ−ラ54を嵌挿するポケット53a及び空 間53bを形成した保持器53と、軸57と一体回転するようスプライン結合さ れた内輪52等より構成されている。前記バネ固定部品56は、図6及び図7に も示すように、保持器53の空間53bに配置され、上部に形成された凹部56 aにバネ55を配置するようになっている。該一方向クラッチ50は当初、バネ 55がその付勢力により保持器53を介してロ−ラ54を外輪51のカム溝51 bの狭い方向に押し付けているので、外輪51とロ−ラ54と内輪52(或いは 軸57)等はロック状態になっている。この一方向クラッチ50で例えば2輪自 動車のエンジンを始動させる時には次のようにする。先ず、キックレバ−(図示 せず)を一気に踏み込むと、外輪51が矢印A方向に回転しロ−ラ54を介して その回転力は内輪52及び該内輪52と一体回転する軸57に伝達され、該軸5 7とつながったクランクシャフトが回転してエンジンが始動する。この場合クラ ンクシャフトとつながった軸57は矢印A方向と同じB方向に回転するが、ロ− ラ54はフリ−方向、即ち外輪51のカム溝51aの広い方向に移動するので、 一方向クラッチは解除状態となり外輪51は回転せず軸57のみが回転する。
【0004】
【考案が解決しようする課題】
上記する従来の一方向クラッチでは、保持器53がクロムモリブデン鋼(SC M)で製作され、比較的肉厚のため外方からポケットをプレスで加工する際内径 部53c(図5参照)がダレやすく、このダレが大きいとロ−ラ54の位置が定 まりにくくクラッチ性能が低下するという問題がある。また、保持器53がSC M材のため高温下(例えば200°C程度)ではロ−ラ焼けが発生し、クラック が生じる恐れがある。更に、従来から保持器は内径や外径が外輪及び軸に近接し ているため内外径面に研磨加工と浸炭焼入、焼戻処理をしているがコスト高とな っており、また、高温下では軸が膨張して保持器との間で詰まりが生じる恐れが ある。或いはまた、図5にも示すようにロ−ラ54とバネ55とバネ固定部品5 6等バラバラで部品点数も多く組立・分解作業時間が長くなっている等の問題が ある。この考案はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は 上記する問題点を解決し、加工も容易で軽量化を図ることの出来る一方向クラッ チを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、この考案は上記する課題を解決するために、一方向クラッチが、内周 面の円周方向に一方を狭く他方を広く形成したカム溝と空間とを形成した外輪と 、ポケットと上部に凹部が形成され且つ前記空間に位置する凸部とを形成した樹 脂性保持器と、前記外輪のカム溝と保持器のポケットとにわたって配置されるロ −ラと、前記保持器の凸部に形成された凹部に配置されるバネと、内輪とより成 ることを特徴とする。 更に前記保持器は、ロ−ラを配置するポケットの外周面の一方はロ−ラの一 部を覆うように延出部を形成すると共に、ロ−ラが落下しないよう該ポケットの 内周側端の両側に延出部を形成してなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
一方クラッチを上記手段とすれば、2輪自動車等動力伝達機構への組立・分解 作業が極めて容易となり作業性が向上する。保持器はポリアミド等の耐熱性樹脂 で製作するので、ロ−ラが落下せずポケット内で自由に回転するような非脱落タ イプの保持器を低コストで製作することが容易となり、一方向クラッチ自体の製 作コストも低減することが出来る。更に、保持器の強度も大きくすることが出来 る利点がある。
【0007】
【実施例】
以下、この考案の具体的実施例について図面を参照して説明する。 図1はこの考案にかかる一方向クラッチの軸方向に対して直角方向の断面図で ある。この一方向クラッチは、円周方向に一方を狭く他方を広く形成したカム溝 11と空間12とを形成した外輪1と、ポケット31と前記空間12に位置させ る凸部32とを形成した保持器3と、前記外輪1のカム溝11と保持器3のポケ ット31とにわたって配置されるロ−ラ4と、前記保持器3の凸部32の上部に 形成された凹部32aに配置されるバネ5と、内輪2とより構成されている。 この実施例では、ロ−ラ4とバネ5とは円周方向三等分し3個配置するため、 外輪1に形成するのカム溝11と空間12及び保持器3のポケット31と凸部3 2も円周方向三等分に形成してある。但し、三等分の配置は最適構成であってバ ネ5は1個でも良い。
【0008】 次に、図2と図3は保持器3の上面方向より見た展開平面図の一部であるが、 図3は該保持器3の一部変形例である。図4は保持器3の一部断面図である。 これらの図に示すように、前記保持器3は外周面に凸部32を形成すると共に 該凸部32の上部にはバネ5を配置するための凹部32aが形成されている。 即ち、図5に示すように従来の保持器53では、バネ55及びバネ固定部品5 6を配置するための空間53bが形成されていた。しかしこの考案にかかる保持 器3の如くバネ5を配置する空間32aを形成した凸部32を一体的に形成すれ ばバネ5を組立てる際の作業性が極めて良くなるし、製作上の困難性も無い。ま た保持器3の強度も大きくすることが出来る利点がある。
【0009】 前記保持器3は、耐熱性に優れた樹脂、例えばポリアミド樹脂で製作するが、 前記バネ5を配置する凸部32は、図のように外周側の中心寄りに突出するよう 形成しても良いし、図3に示すように該保持器3と同幅に形成しても良い。 また、前記ロ−ラ4を配置するポケット31の外周面の一方には、図4に示す ように、ロ−ラ4の一部を覆うように延出部31aを形成すると共に該ロ−ラ4 が落下しないようポケット31の内周側の両側に延出部31b及び31cを形成 しても良い。即ち、ロ−ラ4を保持器3のポケット31に配置する場合、矢印P 方向よりロ−ラ4を押し込むように入れると、ポケット31から落下することが ないので後の組立作業がしやすくなる。また、該保持器3の内周面と内輪2外周 面との間には少し隙間が出来るようにするが、これは軸7の熱膨張による増加分 を逃がすためである。
【0010】 この考案にかかる一方向クラッチを以上のような構成にすれば、2輪自動車等 動力伝達機構への組立・分解作業が極めて容易となり作業性が向上する。 また、保持器3はポリアミド等の耐熱性樹脂で製作するので、ロ−ラ4が落下 せずポケット31内で自由に回転するような非脱落タイプの保持器を低コストで 製作することが容易となり、従って一方向クラッチ自体の製作コストも低減する ことが出来る。
【0011】
【考案の効果】
この考案にかかる一方向クラッチは以上詳述したような構成としたので、耐久 性を低下させることなく部品点数を減らし、軽量化と製作コストの低減を実現す ることが出来る。更に、組立や分解作業がスム−スとなるので作業能率が向上し 、全体的な動力伝達機構のメインテナンス等も極めてしやすくなる等、種々の特 有の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかる一方向クラッチの軸方向に対
して直角方向の断面図である。
【図2】この考案にかかる一方向クラッチを構成する保
持器の上面方向より見た展開平面図の一部である。
【図3】この考案にかかる一方向クラッチを構成する保
持器の上面方向より見た展開平面図の一部であって別の
変形例である。
【図4】この考案にかかる一方向クラッチを構成する保
持器の一部断面図である。
【図5】従来の一方向クラッチの軸方向に対して直角方
向の断面図である。
【図6】従来の一方向クラッチを構成する保持器とバネ
固定部品とバネとの平面図である。
【図7】従来の一方向クラッチを構成するバネ固定部品
の斜視図である。
【図8】従来の一方向クラッチを組込んだ2輪自動車の
キックスタ−タの動力伝達機構の一部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 外輪 11 カム溝 12 空間 2 内輪 3 保持器 31 ポケット 32 凸部
32a 凹部 4 ロ−ラ 5 バネ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面の円周方向に一方を狭く他方を広
    く形成したカム溝と空間とを形成した外輪と、ポケット
    と上部に凹部が形成され且つ前記空間に位置する凸部と
    を形成した樹脂性保持器と、前記外輪のカム溝と保持器
    のポケットとにわたって配置されるロ−ラと、前記保持
    器の凸部に形成された凹部に配置されるバネと、内輪と
    より成る一方向クラッチ。
  2. 【請求項2】 保持器は、ロ−ラを配置するポケットの
    外周面の一方はロ−ラの一部を覆うように延出部を形成
    すると共に、ロ−ラが落下しないよう該ポケットの内周
    側端の両側に延出部を形成してなることを特徴とする請
    求項第1項記載の一方向クラッチ。
JP607092U 1992-01-20 1992-01-20 一方向クラッチ Pending JPH0558975U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP607092U JPH0558975U (ja) 1992-01-20 1992-01-20 一方向クラッチ

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JP607092U JPH0558975U (ja) 1992-01-20 1992-01-20 一方向クラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0558975U true JPH0558975U (ja) 1993-08-03

Family

ID=11628320

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JP607092U Pending JPH0558975U (ja) 1992-01-20 1992-01-20 一方向クラッチ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086147A (ja) * 2017-03-15 2019-06-06 株式会社エクセディ クラッチ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6120737A (ja) * 1984-07-10 1986-01-29 松下電工株式会社 金属ベ−ス積層板
JPS6458819A (en) * 1987-08-31 1989-03-06 Takehiko Yoshida Small size one way clutch

Patent Citations (2)

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