JPH0558146U - 循環式膀胱吸引器 - Google Patents

循環式膀胱吸引器

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JPH0558146U
JPH0558146U JP541492U JP541492U JPH0558146U JP H0558146 U JPH0558146 U JP H0558146U JP 541492 U JP541492 U JP 541492U JP 541492 U JP541492 U JP 541492U JP H0558146 U JPH0558146 U JP H0558146U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】経尿道的手術において、膀胱内から、施術に伴
って生じた組織片や結石片等を速やかに除去できる膀胱
吸引器を開示する。 【構成】液体流入口3bと液体流出口2cとを有する分
離室1と、一端で膀胱内に連通可能な吸入管7と、分離
室1内の液体を交互に加圧及び吸引するポンプ手段と、
液体流入口から液体流出口に至る液体流路を遮断するよ
うに設けられたフィルター12と、液体流出口と吸入管
とを連通する還流管9と、ポンプ手段より上流側に設け
た吸入弁6と、下流側に設けた吐出弁8とを備え、膀胱
内の液体を吸入管から分離室を通って還流管に抜ける循
環液流を生成させ、分離室内に設けたフィルター12に
よって、組織片等を速やかに濾去する循環式膀胱吸引
器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、泌尿器科領域における医療補助具に関するものであり、特に、経尿 道的手術時の膀胱内液体(手術用還流液)の吸引並びに浮遊組織の分離に適した 器具に関するものである。
【0002】
【従来技術】
泌尿器科領域の経尿道的手術には、前立腺切除術、膀胱腫瘍切除術、膀胱結石 砕石術などがある。このような手術は、尿道を通して膀胱内に挿入された内視鏡 付きの組織切除器具(切除鏡 resectoscope)等によってなされる が、施術後には、膀胱内に、切除された組織片や細砕された結石片が残留してい る。これらの残留物を除去する器具として、図4に示すようなエリック吸引器E が汎用されている。
【0003】 この吸引器Eは、ガラス製のひょうたん型容器の上半部を吸引室50として、 これに吸引口52とゴム球から成るポンプ56を取り付け、吸引口52は、可撓 性を有する接続管56を介して、手術器具を膀胱内へ出し入れする際の案内と尿 道を手術器具から保護する役割とを果たす、切除鏡外筒Kの一端に、着脱自在に 嵌着するように構成されている。そして、使用にあたっては、ポンプ54を指で 操作して、カテーテル先端から、膀胱内の手術用還流液を、細かく砕かれた結石 片や組織片と共に吸引室50内に吸引し、吸引室内において、比重差によって、 これらの結石片や組織片を、小径部58を介して吸引室50と連通する沈澱室6 0内に沈降させて、これら膀胱内残留物を分離するよう用いられる。
【0004】
【問題点】
このようなエリック吸引器Eは、結石片などのように、吸引室50内の液体と の比重差が、比較的大きい場合は、短時間で沈澱室内に沈降して分離されるが、 組織片は、比重差があまり無いので、吸引室50から沈澱室内に沈降するのに時 間がかかること、及び、組織片を分離した液体が、ポンプによって押し出されて 、膀胱内に還流する際、一旦沈澱室内に収まった組織片が液流によって巻き上げ られて吸引室に戻り、更に、膀胱内へ再流入しがちであること、等の不都合があ り、手術時間が長くなってしまう欠点があった。
【0005】
【考案の目的】
本考案は、このような従来技術の欠点を解消して、経尿道的手術において、膀 胱内から、施術に伴って生じた組織片や結石片等を速やかに除去できる膀胱吸引 器を開示することを目的とするものである。
【0006】
【考案の構成】
本考案の要旨は、膀胱内の手術用還流液に、切除鏡外筒等を介して連通可能な 吸入流路と、この吸入流路がその一端において連結する液体流入口と及び該液体 流入口から入った液体の流出口とを有する分離室と、この分離室内の液体に交互 に加圧力と吸引力とを及ぼすポンプ手段と、前記分離室の液体流入口から液体流 出口に至る液体流路を遮断する状態で設けられたフィルター部材と、前記液体流 出口と前記吸入流路とを連通せしめる還流流路と、前記ポンプ手段の上流側に設 けた吸入弁と、該ポンプ手段の下流側に設けた吐出弁とを備えた循環式膀胱吸引 器にある。
【0007】 そして、上記膀胱吸引器は、ポンプ操作によって、吸入流路から、吸入弁を通 って分離室内に入った液体が、液体流出口及び還流流路を経て、膀胱内に戻り、 再び分離室内に吸引されることを、繰り返す過程において、施術に伴って、膀胱 内液体中に混在する組織片や結石片等を、分離室内に設けた濾過網等のフィルタ ー部材によって、捕捉して速やかに除去することを特徴とするものである。以下 、実施例について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
【0008】
【実施例1】 図1〜2は、本考案にかかる循環式膀胱吸引器を具現する第一実施例を示すも のである。図1において、分離室1は、略カップ状をなす強化ガラス製の下側容 器2の上部開口縁2aに、同様に強化ガラス製の上側容器3を、その開口縁3a を下向きにして嵌着したものから成る。4は、両容器2,3の開口縁2a、3a の当接部に介装した、シール部材としてのゴム製リングパッキングである。
【0009】 これら上側容器3と下側容器2とは、締付固定具5によって、前記パッキング 4を上下から挟圧する状態で嵌合固定されて、分離室1を形成している。 この締付固定具5は、下側容器の外周に設けた凹部に沿って固定されたバンド 5aの一側に、軸受部5b,5bを有すると共に、上側容器の外周に設けた凹部 に、周回して固定された係止リング5cを、該軸受部5bに向けて延長した後、 横方向に屈曲して成る横軸5d、5d(図2参照)を有し、該横軸5dを、軸受 部5bが支承することにより、分離室1は、上下二つの容器が、蝶番様に開閉で き、また、軸受部5bから横軸を外すことにより、上下容器2,3は、完全に別 体となる。
【0010】 一方、軸受部5bと反対側において、バンド5aによって、レバー片5eが軸 支されており、該レバー片5eの支軸5fより下方において、該レバー片5eを 貫通するように設けられたリング状フック5gを、レバー片5eを上方に持ち上 げて、前記係止リング5cの一部を、上側容器周面から突出させて設けた掛止部 5hに係止してから、レバー片を、図1に示すような引き下げた状態にすること により、上側容器と下側容器とを、気、液密に嵌着固定する構成を有している。 このような締付固定具自体は、公知のものである。
【0011】 分離室1の上部側面には、液体流入口3bが開口しており、該流入口3bに臨 んで、吸入弁6が固定されている。吸入弁6は、ゴム片あるいは軟質プラスチッ ク片などのように、可撓性と弾性とを備えた素材から成る弁体6aの上部を、嵌 着固定具を兼ねた略リング状の弁座6bに固着したもので、液体流入口3bに臨 んで嵌装されており、液体流入口3bから分離室1内に向かう液流のみを通す逆 止弁である。
【0012】 3cは、上側容器側面に開口するポンプ接続口で、図2に示すように、管状突 起から成る該接続口3cに、ゴム球で構成されているポンプ10が接続している 。また、液体流入口3bには、一端において、切除鏡外筒Kに連結することによ り、膀胱内に連通可能な吸入流路としての吸入管7が嵌着している。該吸入管7 は、一端が液体流入口に嵌着する可撓性パイプから成る接続管7aと、該接続管 の他端に嵌着するT字管7bとによって構成される。
【0013】 分離室内の中央付近には、下側容器内周面に設けた段部2bに、フィルター部 材として、網籠状フィルター12の周縁部12aが載置され、該フィルターの濾 過網が、分離室を横断している。濾過網の目の大きさは、捕捉すべき対象により 異なるが、切除組織片の場合は、1mm2程度で十分である。
【0014】 下側容器2の下端には、液体流出口2cが設けられており、該液体流出口2c に臨んで設けた弁室2dに、吐出弁8が嵌挿されている。吐出弁8は、前記吸入 弁6と全く同様の構造を有する逆止弁で、分離室内から液体流出口側へ向かう液 流のみを通すように装着されている。そして、この液体流出口2cは、還流流路 としての還流管9によって、前記吸入管7のT字管7bに接続されて成るもので ある。
【0015】
【作用】
このような構成から成る実施例1の膀胱吸引器は、常法に基づいて滅菌処理し 、吸入管7の先端を、切除鏡を取外した切除鏡外筒Kに接続し、ポンプ10を指 で操作すれば、膀胱内の手術用還流液が、切除組織片を伴って、分離室内に流入 し、フィルター12を通過する際に、組織片が濾去され、還流管9を通って、膀 胱内に戻る。この際、膀胱内に至らずに外筒内に残留する戻り液は、ポンプの次 の吸引動作によって、そのまま再び、分離室に入るが、カテーテル内に残留する 戻り液の量に比較して、ポンプの吐出容量を十分に確保すれば、実質循環液量に 比して無視でき、組織の除去効率に、ほとんど影響を及ぼさない。
【0016】
【実施例2】 図3は、本考案の第二実施例を示すものである。前記実施例に係る吸引器は、 繰り返しの使用に耐えるものであったが、この場合は、ディスポーザブル型の吸 引器として、好適なものである。分離室20は、軟質プラスチック製の蛇腹状容 器から成る上側容器23と、該容器23の下端開口部の外周壁に刻設した雄ネジ 部23aに、上端開口部において螺合する下側容器24とから構成される。蛇腹 状容器は、親指と人差指とによって、直径方向から加えられる挟圧力で、容易に 変形し、挟圧力を除けば、速やかに原形に復帰するような、適宜な復元力をもつ 弾性壁を備えている。
【0017】 26は、下側容器24の雌ネジ部24aの基部に設けた段部25に、係止され るフィルター部材としての濾過網で、該濾過網26の周縁27は、弾性素材で構 成されることにより、シール材を兼ねている。この周縁26を、段部25と雄ネ ジ部23aの下端との間で、挟圧することにより、分離室内は、気、液密に閉塞 される。
【0018】 28は、分離室20の上部側面に開口する液体流入口に取り付けた吸入弁、2 9は、分離室の下部側面に開口する液体流出口に設けた吐出弁で、吸入弁28に は、T字管から成る吸入管30の一端が連結すると共に、吐出弁29には、還流 管31の一端が連結し、この還流管31の他端は、T字管30に連結して成るも のである。
【0019】
【作用】
使用方法は、第一実施例の場合と、ほとんど同じであるが、第二実施例におい ては、分離室の上半部をなす蛇腹状容器が、ポンプ手段を兼ねているので、分離 室自体の容積を変えて、膀胱内の液体を還流させる点が異なる。濾過網で捕捉し た組織片等は、螺合部を開いて、取り出し、必要に応じて、組織検査に付される ことは、第一実施例と同様である。
【0020】 上記二つの実施例においては、吸入弁、吐出弁共に、可撓弁を用いたが、これ は、公知の他の逆止弁で、代替できることは、言うまでもない。フィルター部材 は、金網、合成繊維網、織布など、捕捉除去すべき対象に応じて、適宜選択され ることも、また自明である。
【0021】
【効果】
本願膀胱吸引器は、膀胱内液体を、2個の逆止弁を用いて、吸引流路から分離 室及び還流流路を経て、再び膀胱内に戻る一定方向の循環流とし、この循環流路 に介設したフィルタによって、組織片や結石片を除去する構成を有するので、極 めて短時間の中に、これらを除去することができ、手術時間を大幅に短縮するこ とができる。
【0022】 特に、最も頻度の高い経尿道的手術である前立腺切除術においては、静脈出血 が、完全には止血できないことから、術時間と出血量とはほぼ比例する状況にあ るが、本願吸引器の使用によって、大幅に出血量を減少させることができ、この ことは、そのまま、手術合併症の発生を大幅に抑制することにもつながるもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す説明図である。
【図2】図1の実施例の平面方向からみた説明図であ
る。
【図3】本考案の他の実施例を示す説明図である。
【図4】従来技術の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,20 分離室 6,28 吸入弁 8,29 吐出弁 4 パッキング 10 ポンプ 12,26 フィルタ 7,30 吸入管 9,31 還流管

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体流入口と液体流出口とを有する分離
    室と、該液体流入口に一端で連結する、手術用還流液の
    吸入流路と、前記分離室内の液体を交互に加圧及び吸引
    するポンプ手段と、前記分離室の液体流入口から液体流
    出口に至る液体流路を遮断するように設けられたフィル
    ター部材と、前記液体流出口と前記吸入流路とを連通せ
    しめる還流流路と、前記ポンプ手段より上流側に設けた
    吸入弁と、該ポンプ手段より下流側に設けた吐出弁とを
    具備することを特徴とする循環式膀胱吸引器。
  2. 【請求項2】 分離室の一部若しくは全体が、形状復元
    力を備えた弾性壁によって構成されることにより、分離
    室が、ポンプ手段を兼ねている請求項1の循環式膀胱吸
    引器。
  3. 【請求項3】 分離室が、分割可能に構成されている請
    求項1又は2の循環式膀胱吸引器。
JP1992005414U 1992-01-16 1992-01-16 循環式膀胱吸引器 Expired - Lifetime JP2576296Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023244007A1 (ko) * 2022-06-14 2023-12-21 주식회사 유로올 방광 연속 세척 장치 및 그 방법
CN118526660A (zh) * 2024-07-29 2024-08-23 温州医科大学附属第二医院(温州医科大学附属育英儿童医院) 结石冲洗设备

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