JPH055654Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば、家庭電気機器、通信機器及
びOA機器等に組込まれる実装コネクタの取付装
置に関する。

（従来の技術） 既に提案されているこの種の実装コネクタの取
付装置は、第３図に示されるように構成されてい
る。

即ち、第３図において、耐熱性の扁平なプリン
ト基板１には、実装コネクタ本体２が載置されて
おり、この実装コネクタ本体２のＬ字状をなす多
数の端子片３は上記プリント基板１にハンダ付け
して固定されており、この各端子片３の他端部３
ａは上記実装コネクタ本体２の凹部２ａに突出し
ている。又、この実装コネクタ本体２の凹部２ａ
に突出している上記各端子片３ａには、帯状をな
すフラツトケーブル４に接続しているソケツト５
が装着されている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上述した実装コネクタの取付装
置は、耐熱性の扁平なプリント基板１に上記実装
コネクタ本体２の多数の端子片３をハンダ付けし
て固定している関係上、ハンダミスなく均一にハ
ンダ付けすることは熟練を要するばかりでなく、
ハンダ熱により扁平なプリント基板１が熱による
歪みを生じて変形し、上記プリント基板１の品質
を損うおそれがばかりでなく、耐熱性の合成樹脂
材による絶縁基板を使用することを余儀無くされ
るため、コスト高になる等の難点がある。

本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもの
であつて、耐熱性の合成樹脂材による絶縁基板を
使用することなく、しかも、扁平なプリント基板
に実装コネクタ本体の各端子片をハンダ付けせず
に固定して、プリント基板の熱的な歪みによる変
形を防止し、安価に提供できるようにした実装コ
ネクタの取付装置を提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段とその作用） 本考案は、コネクタ本体の両端側部に各一対の
係止爪をその各爪を上下方向へ突出して付設し、
上記コネクタ本体の上下面に弾性を有する多数の
接続端子片を水平に曲げて各プリント基板の各端
子へ接触するように延設し、上記各プリント基板
に各一対の係合孔を上記係止爪の各爪を係止する
ように穿設し、上記プリント基板の各係合孔に上
記コネクタ本体の両端側部の各係止爪を一工程で
一挙に装着して固定し、耐熱性の合成樹脂材によ
る絶縁基板を使用することなく、しかも、扁平な
プリント基板に実装コネクタ本体の各端子片をハ
ンダ付けせずに、しかも、工具を使わずに固定し
て、プリント基板の熱的な歪みによる変形を防止
して安価に提供できるようにしたものである。

（実施例） 以下、本考案の一実施例について説明する。

第１図及び第２図において、符号１０は、細長
いコネクタ本体であつて、このコネクタ本体１０
の両端部１０ａ，１０ｂには、各一対の係止爪１
１，１２がその各爪部１１ａ，１２ａを上下方向
へ突出して付設されており、このコネクタ本体１
０の上下面には、略Ｌ字状をなす弾性を有する多
数の接続端子片１３が水平にして延設されてい
る。

他方、扁平な各プリント基板１４には、多数の
端子１５が上記各接続端子片１３へ接続するよう
に列設されており、上記各プリント基板１４に
は、各一対なす係合孔１６，１７が上記各係止爪
１１，１２の各爪部１１ａ，１２ａを係止するよ
うにして穿設されている。

従つて、今、上記一方のプリント基板１４に上
記コネクタ本体１０を装着して固定する場合、上
記プリント基板１４の各係合孔１６に上記コネク
タ本体１０の各係止爪１１を挿入することによ
り、一工程で一挙に工具を使用せずに装着して固
定する。これによつて、上記各接続端子片１３は
上記プリント基板１４の各端子１５に接続するよ
うになつている。

他方、上記コネクタ本体１０の上部に他の上記
プリント基板１４を装着するときには、前述した
動作を繰返すことにより、上記コネクタ本体１０
の上下部に上記各プリント基板１４を装着するこ
とができる。

なお、本考案は、上記コネクタ本体１０の上下
部に上記各プリント基板１４を装着する具体例に
ついて説明したけれども、本考案の要旨を変更し
ない範囲内で、例えば、上記各プリント基板１４
の代りに、上記コネクタ本体１０の上部に帯状を
なすフツトケーブルを接続したソケツトを装着す
るように設計変更することは自由である。又、第
２図の鎖線で示されるように、上記コネクタ本体
１０の両側部に各一対をなす係止爪１８を付設す
るように設計変更してもよいこと勿論である。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案は、コネクタ本体の両
端側部に各一対の係止爪をその各爪を上下方向へ
突出して付設し、上記コネクタ本体の上下面に弾
性を有する多数の接続端子片を水平に曲げて各プ
リント基板の各端子へ接触するように延設し、上
記各プリント基板に各一対の係合孔を上記係止爪
の各爪を係止するように穿設してあるので、上下
一対のプリント基板を一工程で工具を使用せずに
装着して一挙に固定できるばかりでなく、耐熱性
の合成樹脂材による絶縁基板を使用する必要もな
くなり、しかも、扁平な両プリント基板に実装コ
ネクタ本体の端子片をハンダ付けせずに固定でき
るから、プリント基板の熱的な歪みによる変形を
防止して安価に提供できる等の優れた効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実装コネクタの取付装置の
斜視図、第２図は、同上縦断面図、第３図は、既
に提案されている実装コネクタの取付装置の縦断
面図である。 １０……コネクタ本体、１１，１２……係止
爪、１３……接続端子片、１４……プリント基
板、１５……端子、１６，１７……係合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コネクタ本体の両端側部に各一対の係止爪をそ
   の各爪を上下方向へ突出して付設し、上記コネク
   タ本体の上下面に弾性を有する多数の接続端子片
   を水平に曲げて各プリント基板の各端子へ接触す
   るように延設し、上記各プリント基板に各一対の
   係合孔を上記係止爪の各爪を係止するように穿設
   したことを特徴とする実装コネクタの取付装置。