JPH0555858U

JPH0555858U - 植物用支柱の安全キャップ

Info

Publication number: JPH0555858U
Application number: JP439292U
Authority: JP
Inventors: 鈴秋細江
Original assignee: 鈴秋細江
Priority date: 1992-01-09
Filing date: 1992-01-09
Publication date: 1993-07-27

Abstract

(57)【要約】【目的】植物用支柱の上端部分が顔や手に刺さって負
傷する事故を未然に防止する。【構成】安全キャップ１は、植物用支柱の外周に着脱
可能に嵌合する筒状胴部２と、植物用支柱の上端をカバ
ーする非尖鋭頭部３と、からなることを特徴とする。ま
た、前記安全キャップ１には、筒状胴部２に一対のフラ
ンジ５ａ，５ａからなる植物緊縛用の係止部５を設けて
もよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、植物の栽培に使用する植物用支柱の安全キャップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば鉢植えの植物（洋ラン等）を栽培する場合において、その植物の形態を支える目的で、細長い針金の周囲を合成樹脂で被覆した植物用支柱が使用される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

植物用支柱は、植物がまだ小さい状態から使用するため、当初は植物用支柱が植物の中から突き出ている。この植物用支柱は、細くて先端が鋭いため、作業中や観賞中に顔や手を突いて傷付ける虞があり非常に危険なものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、植物用支柱の外周に着脱可能に嵌合する筒状胴部と、植物用支柱の上端をカバーする非尖鋭頭部と、からなる植物用支柱の安全キャップを提供するものである。また、前記筒状胴部に植物緊縛用の係止部を設けるようにしてもよい。

【０００５】

【作用】

植物用支柱の上端に安全キャップを被せることによって、植物用支柱の上端が柔らかい素材で覆われる。従って、植物用支柱に顔や手が触れても傷付く虞がない。また、植物用支柱に安全キャップを装着した状態で、係止部と植物を紐で結べば、植物用支柱に花茎等を簡単に縛り付けることができ、しかも、その紐がずり落ちない。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。安全キャップ１は、パイプ形状の筒状胴部２と、その上端の非尖鋭頭部３とからなり、合成樹脂又はゴムの一体成形品で、グリーン系統の色彩にしてある。筒状胴部２の孔径は、植物用支柱４の外径とほぼ同じか、又は、若干小径であり、植物用支柱４の外周に稍きつめに嵌合する。一方、筒状胴部２の外周には一対のフランジ５ａ，５ａからなる係止部５が設けられている。非尖鋭頭部３は球形状である。しかし、尖鋭でなければどのような形状であってもよく、例えば、傘形や円盤形等が考えられる。而して、本考案の安全キャップ１は、図２に示したように植物用支柱４の上端に筒状胴部２を嵌合させて使用する。これによって、危険な植物用支柱４の上端が隠れ、作業や観賞が安全に行える。また、植物の花茎等を植物用支柱４に縛り付ける場合は、フランジ５ａ，５ａの間に紐を掛けて花茎を縛れば紐がずり落ちないから、非常に作業性がよい。また、図３のように、植物を囲うようにして植物用支柱４を立て、前記のようにして嵌めた安全キャップ１の係止部５を利用して植物の周りに紐６を巻くこともできる。

【０００７】図４は、係止部５の他の実施態様を示すものであって、係止部５をスリット状に形成し、そのスリットに、紐に代わる金属製の帯板を挿通させるようにしたものである。また、図５は、係止部５のさらに別の実施態様を開示するものである。すなわち、係止部５は、筒状胴部２の一側に茸状突起５ｂを突設し、該茸状突起５ｂに樹脂バンド５ｃの基端部を着脱自在な状態で嵌合させる。この樹脂バンド５ｃの先端部分には複数の透孔５ｄが穿設されている。そして、樹脂バンド５ｃで花茎を巻き込み、前記透孔５ｄを茸状突起５ｂに係止させれば、植物用支柱４に花茎を簡単に縛り付けることができる。

【０００８】図６は他の実施態様を示す安全キャップ１の斜視図である。この安全キャップ１は、非尖鋭頭部３の先端部分を切り落とし可能にするために、非尖鋭頭部３の先端部分に低い凸部３ａを形成したものであり、その凸部３ａをカッターナイフ等で切り落とすことによって筒状胴部２の孔が貫通する。そうすると、植物用支柱４に安全キャップ１が串通し状になるから、図３に示したように、安全キャップ１を植物用支柱４の任意の高さ位置に装着することができる。このように安全キャップ１は、非尖鋭頭部３の一部を取り去ることによって、植物用支柱４の任意の位置に植物を緊縛するストッパーとして利用することもできる。なお、安全キャップ１は合成樹脂であるから、筒状胴部２をカッターナイフで簡単に切断することができる。従って、前記凸部３ａがなくとも非尖鋭頭部３を切り落とすことが出きる。

【０００９】図７は、他の実施態様を示すもので、筒状胴部２の形状を段階的に細くするようにしたものである。このように筒状胴部２を段階的に細くすることによって、太さの異なる植物用支柱４にも柔軟に対応することができる。また、前記のように非尖鋭頭部３を切り落として使用する場合は、植物用支柱４の太さに適合する位置で筒状胴部２を切断すればよい。以上複数の実施態様について説明したが、もちろん各実施態様を適宜組み合わせて構成してもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の安全キャップ１は、植物用支柱４の上端に被せることによって植物用支柱４の上端をカバーすることができるから、植物用支柱４による顔や手の怪我を防止することができる。従って、植物を栽培する大人はもちろん、好奇心で植物を覗き込む子供にとっても極めて有益なものである。また、安全キャップ１の係止部５に紐を掛ければ、植物用支柱４に花茎等を簡単に縛り付けることができ、しかも、ずり落ちしない効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】安全キャップの斜視図である。

【図２】使用状態を示す安全キャップの縦断面図であ
る。

【図３】使用状態を示す植木鉢の斜視図である。

【図４】他の実施態様を示す安全キャップの斜視図であ
る。

【図５】他の実施態様を示す安全キャップの斜視図であ
る。

【図６】他の実施態様を示す安全キャップの斜視図であ
る。

【図７】他の実施態様を示す安全キャップの縦断面図で
ある。

【符号の説明】

１ … 安全キャップ２ … 筒状胴部３ … 非尖鋭頭部４ … 植物用支柱５ … 係止部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】植物用支柱の外周に着脱可能に嵌合する
筒状胴部と、植物用支柱の上端をカバーする非尖鋭頭部と、からなることを特徴とする植物用支柱の安全キャップ。
【請求項２】前記筒状胴部に植物緊縛用の係止部を設
けてなることを特徴とする請求項１記載の植物用支柱の
安全キャップ。