JPH0555852A - オフセツト除去回路 - Google Patents

オフセツト除去回路

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JPH0555852A
JPH0555852A JP3209596A JP20959691A JPH0555852A JP H0555852 A JPH0555852 A JP H0555852A JP 3209596 A JP3209596 A JP 3209596A JP 20959691 A JP20959691 A JP 20959691A JP H0555852 A JPH0555852 A JP H0555852A
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voltage
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JP3209596A
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Inventor
Iwao Kamoshita
巌 鴨志田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】信号の振幅の圧縮もしくは伸張を行う回路で発
生する、余分な直流成分であるオフセットを除去するオ
フセット除去回路において、瞬間に変化するダイナミッ
クオフセットも除去できる回路を提供することを目的と
する。 【構成】検波回路15とピーク検出回路26とで入力信
号の検波を行うが、ピーク検出回路26の方が瞬時の変
化にも対応する。よって検波回路15とピーク検出回路
26との間に発生する検波のずれを比較回路27で検出
することで瞬間に変化するダイナミックオフセットを検
出する。比較回路27の出力と利得制御増幅器3固有の
オフセットとを乗算回路28で乗算し、電圧制御電流源
25の負端子に供給する。電圧制御電流源25は正負の
入力端子間の電位差が無くなるように出力電流I3 ,I
4 を制御する。これによりダイナミックオフセットと通
常のオフセットとの両方を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号の振幅の圧縮もしく
は伸張を行う回路で発生する、余分な直流成分であるオ
フセットを除去するオフセット除去回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりビデオテープレコーダ等の記録
再生システムにおいては、信号のダイナミックレンジの
劣化を改善するために、信号の振幅を圧縮して記録し、
再生時に伸張する圧縮伸張方式がある。この圧縮伸張方
式の場合、微少信号から大信号までを正確に圧縮伸張動
作しなければならない。この動作を行う回路として一般
的にギルバート・ゲインセルが用いられている。
【0003】以下、図3を参照してギルバート・ゲイン
セルを用いた利得制御増幅器を説明する。図3は従来の
利得制御増幅器の構成を示す構成図である。
【0004】まず構成を説明する。図3において入力端
子1は抵抗6と検波回路15とに接続する。検波回路1
5の出力は電圧・電流変換回路16に供給する。また抵
抗6の他端は演算増幅器5の負端子と、NPN型トラン
ジスタ20のベース及びコレクタと、NPN型トランジ
スタ24のエミッタと、NPN型トランジスタ23のベ
ースにそれぞれ接続する。一方、演算増幅器5の正端子
は直流電圧源4に接続するとともに、演算増幅器5の出
力端子はトランジスタ24のベースに接続する。トラン
ジスタ24のコレクタは、電流源8a,8bによりカレ
ントミラー8を構成する入力側の電流源8aに接続す
る。電流源8a,8bはともに電圧源Vccに接続する。
出力側の電流源8bは、トランジスタ20と差動増幅器
を構成するNPN型トランジスタ21のコレクタ及びベ
ースに接続し、トランジスタ20,21の各エミッタ
は、電流源18を介して基準電位点に接続する。
【0005】トランジスタ21のベースは、トランジス
タ23と差動増幅器を構成するNPN型トランジスタ2
2のベースに接続する。トランジスタ22,23のエミ
ッタは電圧・電流変換回路16に接続し、トランジスタ
22のコレクタは、電流源9a,9bによりカレントミ
ラー9を構成する入力側の電流源9aに、トランジスタ
23のコレクタは、電流源10a,10bによりカレン
トミラー10を構成する入力側の電流源10aにそれぞ
れ接続する。電流源9a,9b,10a,10bは電圧
源Vccに接続する。そして出力側電流源9b,10bは
それぞれカレントミラー11を構成する電流源11a,
11bを介して基準電位点に接続する。
【0006】電流源10b,11bの接続点は出力端子
2と抵抗7の一端と電圧制御電流源14の正端子とに接
続する。そして抵抗7の他端と電圧制御電流源14の負
端子と電圧制御電流源25の負入力端子とは電圧源4に
接続する。電圧制御電流源14の出力端子は電圧制御電
流源25の正入力端子と、コンデンサ13を介して基準
電位点とに接続する。電圧制御電流源25の正出力端子
はトランジスタ22のコレクタに、また電圧制御電流源
25の負出力端子はトランジスタ23のコレクタにそれ
ぞれ接続する。
【0007】次に動作を説明する。直流電圧源4の出力
電圧Vr により回路の動作電圧が決まる。また演算増幅
器5とトランジスタ24とによりボルテージフォロワを
構成しており、このボルテージフォロワがトランジスタ
20のベースが直流電圧源4の出力電圧Vr に固定す
る。
【0008】入力端子1より入力する交流信号は検波回
路15で検波し、その出力信号を電圧・電流変換回路1
6に供給する。そして電圧・電流変換回路16は入力し
た信号より、トランジスタ22、23で構成する差動増
幅器より供給する電流I2 の電流量を決定する。また入
力信号は抵抗6で電圧電流変換し、変換後の入力信号電
流Ii はトランジスタ20のコレクタ及びベースに供給
する。また電流源18を流れる電流I1 と電流I2 との
比で入力信号電流Ii を対数圧縮伸張し、カレントミラ
ー9,10,11を介して出力電流Io を得る。この出
力電流Io を抵抗7は出力電圧Vo に変換し、出力端子
2に供給する。
【0009】以上の動作を数式を用いて説明する。入力
電圧をVi 、抵抗6の抵抗値をRi とすると、入力電流
Ii は式(1)のようになる。 Ii =Vi /Ri (1) ここで各トランジスタ20,21,22,23のベース
・エミッタ間電圧をそれぞれVbe20,Vbe21,Vbe22,
Vbe23、コレクタ電流をそれぞれIc20 ,Ic21,Ic22
,Ic23 、逆方向飽和電流をそれぞれIs20 ,Is21
,Is22 ,Is23、そして各トランジスタの熱電圧をV
T とすると式(2)及び式(3)が成立する。
【0010】 Vbe20−Vbe23=Vbe21−Vbe22 (2) ∴ VT・ln(Ic20/Is20)−VT・ln(Ic23/Is23) =VT・ln(Ic21/Is21)−VT・ln(Ic22/Is22) (3) また式(3)より式(4)が成立する。 (Ic20/Ic23)・(Ic22/Ic21) =(Is20/Is23)・(Is22/Is21) (4) 式(4)の右辺をKとおくと式(5)になる。 (Ic20/Ic23)・(Ic22/Ic21)=K (5) ところで各トランジスタを全て等しく構成すると各トラ
ンジスタのIs は全て等しくなり、K=1となる。しか
しながら実際には各トランジスタのIs は等しくならな
いため、K≠1である。これは各トランジスタの成分が
微妙に異なるためであり、集積回路の場合でも同様であ
る。このため電流I2 に比例した直流成分であるオフセ
ットが発生する。
【0011】このオフセットを除去する回路が電圧制御
電流源14,25及びコンデンサ13より構成するオフ
セット除去回路である。前述したように電圧制御電流源
14,25の負入力端子は共に電圧源4の出力電圧Vr
を供給する。そして電圧制御電流源14は正入力端子に
供給した出力電圧Vo と電圧Vr との差に相当する電流
を出力する。この電流はコンデンサ13に蓄えることで
電圧に変換し、電圧制御電流源25の正入力端子に供給
する。電圧制御電流源25は、正負の出力端子に流れる
電流I3 ,I4 を、正入力端子の電圧と電圧Vr との電
位差を無くすように制御する。これによりオフセットを
除去することができる。
【0012】ここでオフセット成分を検出するため、電
圧制御電流源14とコンデンサ13とでLPF(低域通
過フィルタ)を構成する。このLPFの時定数は直流成
分のみを検出するために非常に大きなものになる。その
ためオフセット除去には時間がかかり、瞬間的に変化す
るオフセットであるダイナミックオフセットには対応で
きなかった。しかもダイナミックオフセットは音声信号
に重畳するので異音として聞こえていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述したように電圧制
御電流源14とコンデンサ13とで構成されるLPFの
時定数は直流成分のみを検出するために非常に大きなも
のになる。そのためオフセット除去には時間がかかり、
ダイナミックオフセットには対応できなかった。しかも
ダイナミックオフセットは音声信号に重畳するので異音
として聞こえていた。
【0014】本発明は、ダイナミックオフセットにも対
応可能なオフセット除去回路を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号の振
幅を、圧縮もしくは伸張する制御を行う振幅制御手段
と、この振幅制御手段の出力より、振幅制御手段に固有
の直流成分を検出する第1の直流成分検出手段と、前記
振幅制御手段の出力の直流成分が急激に変化するとき
に、その変化分を検出する第2の直流成分検出手段と、
前記第1、第2の直流成分検出手段の出力に基づき、前
記振幅制御手段から出力される直流成分を除去する除去
手段とを具備することで、常に直流成分であるオフセッ
トを除去する。
【0016】
【作用】第1、第2の直流成分検出手段で種類の異なる
オフセットを検出し、この検出結果に基づいてオフセッ
ト除去を行うことで、常にオフセットのない信号を出力
する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例を
詳細に説明する。図1ないし図3は本発明の一実施例に
係り、図1は本発明の構成を示す構成図、図2及び図3
は図1の動作を説明する説明図である。
【0018】まず構成を説明する。図1において入力端
子1は抵抗6と検波回路15とピーク検出回路26とに
接続する。検波回路15の出力は電圧・電流変換回路1
6と比較回路27とに供給する。またピーク検出回路2
6の出力も比較回路27に供給し、比較回路27の出力
を乗算回路28に供給する。
【0019】ところで抵抗6の他端は演算増幅器5の負
端子と、NPN型トランジスタ20のベース及びコレク
タと、NPN型トランジスタ24のエミッタと、NPN
型トランジスタ23のベースにそれぞれ接続する。一
方、演算増幅器5の正端子は直流電圧源4に接続すると
ともに、演算増幅器5の出力端子はトランジスタ24の
ベースに接続する。トランジスタ24のコレクタは、電
流源8a,8bによりカレントミラー8を構成する入力
側の電流源8aに接続する。電流源8a,8bはともに
電圧源Vccに接続する。出力側の電流源8bは、トラン
ジスタ20と差動増幅器を構成するNPN型トランジス
タ21のコレクタ及びベースに接続し、トランジスタ2
0,21の各エミッタは、電流源18を介して基準電位
点に接続する。
【0020】トランジスタ21のベースは、トランジス
タ23と差動増幅器を構成するNPN型トランジスタ2
2のベースに接続する。トランジスタ22,23のエミ
ッタは電圧・電流変換回路16に接続し、トランジスタ
22のコレクタは、電流源9a,9bによりカレントミ
ラー9を構成する入力側の電流源9aに、トランジスタ
23のコレクタは、電流源10a,10bによりカレン
トミラー10を構成する入力側の電流源10aにそれぞ
れ接続する。電流源9a,9b,10a,10bは電圧
源Vccに接続する。そして出力側電流源9b,10bは
それぞれカレントミラー11を構成する電流源11a,
11bを介して基準電位点に接続する。以上記述した回
路が利得制御増幅回路3である。
【0021】電流源10b,11bの接続点は出力端子
2と抵抗7の一端と電圧制御電流源14の正端子とに接
続する。そして抵抗7の他端と電圧制御電流源14の負
端子と電圧制御電流源25の負入力端子とは電圧源4に
接続すると共に、乗算回路28の出力端子に接続する。
電圧制御電流源14の出力端子は電圧制御電流源25の
正入力端子とコンデンサ13を介して基準電位点とに接
続する。電圧制御電流源25の正出力端子はトランジス
タ22のコレクタに、また電圧制御電流源25の負出力
端子はトランジスタ23のコレクタにそれぞれ接続す
る。
【0022】次に動作を説明する。直流電圧源4の出力
電圧Vr は回路の動作電圧を決めるものである。また演
算増幅器5とトランジスタ24とによりボルテージフォ
ロワを構成しており、このボルテージフォロワによりト
ランジスタ20のベースを直流電圧源4の出力電圧Vr
に固定している。
【0023】入力端子1より入力する交流信号は検波回
路15で検波し、その出力信号を電圧・電流変換回路1
6に供給する。この電圧・電流変換回路16に供給した
信号より、トランジスタ22、23で構成する差動増幅
器から供給する電流I2 の電流量を決定する。また入力
信号は抵抗6で電圧電流変換し、変換後の入力信号電流
Ii をトランジスタ20のコレクタ及びベースに供給す
る。また電流源18を流れる電流I1 と電流I2 との比
で入力信号電流Ii を対数圧縮伸張し、カレントミラー
9,10,11を介して出力電流Io を得る。この出力
電流Io を抵抗7は出力電圧Vo に変換し、出力端子2
に供給する。
【0024】以上の動作を数式を用いて説明する。入力
電圧をVi 、抵抗6の抵抗値をRi とすると、入力電流
Ii は式(6)のようになる。 Ii =Vi /Ri (6) ここで各トランジスタ20,21,22,23のベース
・エミッタ間電圧をそれぞれVbe20,Vbe21,Vbe22,
Vbe23、コレクタ電流をそれぞれIc20 ,Ic21,Ic22
,Ic23 、逆方向飽和電流をそれぞれIs20 ,Is21
,Is22 ,Is23、そして各トランジスタの熱電圧をV
T とすると式(7)及び式(8)が成立する。
【0025】 Vbe20−Vbe23=Vbe21−Vbe22 (7) ∴ VT・ln(Ic20/Is20)−VT・ln(Ic23/Is23) =VT・ln(Ic21/Is21)−VT・ln(Ic22/Is22) (8) また式(8)より式(9)が成立する。 (Ic20/Ic23)・(Ic22/Ic21) =(Is20/Is23)・(Is22/Is21) (9) 式(9)の右辺をKとおくと式(10)になる。 (Ic20/Ic23)・(Ic22/Ic21)=K (10) ところで各トランジスタのベース電流はコレクタ電流に
比べてあまりに小さいため、ここでは無視する。する
と、Ic20=Ii+Ic24であり、またカレントミラー8
よりIc21=Ic24である。これらのことから式(11)
〜(14)が成立する。 Ic20=Ii+Ic21 (11) Ii+2Ic21=I1 (12) Ic22+Ic23=I2 (13) Ic23−Ic22=Io (14) また式(13),(14)より式(15),(16)が
成立する。 Ic22=(I2−Io )/2 (15) Ic23=(I2+Io )/2 (16) 以上の式よりオフセット除去を行わないときの電流の入
出力特性を求めると式(17)のようになる。
【0026】
【数1】
【0027】式(17)において入力電流Ii を変数と
して級数展開し、第2項まで求めると式(18)のよう
になる。 Io(Ii)≒Io(0)+Io′(0)Ii =−{(1−K)/(1+K)}I2+(I2/I1)Ii (18) 式(18)において右辺第1項は信号の直流成分である
オフセットであり、第2項は主信号成分である。
【0028】次にオフセット除去を行う回路について説
明する。定常状態では検波回路15とピーク検出回路2
6との出力は等しい。よってこれらの出力を比較する比
較回路27の出力は、例えば“0”となる。この場合、
比較回路27の出力を入力とする乗算回路28の出力端
は開放する。これにより電圧制御電流源25の負入力端
子には電圧Vr を供給する。
【0029】電圧制御電流源14は正入力端子の電圧V
o と電圧Vr との差に相当する電流を出力する。この電
流はコンデンサ13に蓄えることで電圧に変換し、電圧
制御電流源25の正入力端子に供給する。電圧制御電流
源25は正入力端子の電圧と負入力端子の電圧Vr との
電位差を無くすように正、負の出力端子に流れる電流I
3 ,I4 を制御する。これによりオフセットを無くすこ
とができる。
【0030】一方、急激なオフセットの変化であるダイ
ナミックオフセットが発生した場合、利得制御増幅回路
3の利得は変化し、このときのオフセットの変化分は、
変化前のオフセット電圧に利得制御増幅回路3の利得の
変化分を乗算したものに等しい。
【0031】ダイナミックオフセット発生時、検波回路
15の出力が予定される値に到達するのには、ある一定
時間を必要とされる。これに対し、ピーク検出回路26
の出力は素早く到達する。よってダイナミックオフセッ
ト発生直後の比較回路27の出力は利得制御増幅回路3
の利得の変化分と同等である。この比較回路27の出力
と電圧制御電流源14の出力とを乗算回路28で乗算す
ることで、乗算回路28はダイナミックオフセットとは
逆方向で同じ大きさの電圧を出力し、電圧制御電流源2
5の負入力端子に供給する。電圧制御電流源25は正入
力端子と負入力端子との電位差を無くすように、正負の
出力端子に流れる電流を制御する。これによりダイナミ
ックオフセットを除去する。
【0032】検波回路15の出力が予定値に到達する
と、検波回路15の出力とピーク検出回路26の出力と
が一致し、比較回路27の出力が“0”となることから
定常状態の時と同じオフセット除去を行なう。
【0033】次に前述したダイナミックオフセット除去
方法を式を用いて説明する。検波回路15の出力電圧を
Vd 、ピーク検出回路26の出力電圧をVp とすると、
時刻tにおける比較回路27の出力fはVd とVp との
関数となり式(19),(20)のようになる。
【0034】 f(Vd,Vp)=0 (∵Vd=Vp) (19) f(Vd,Vp)=x(t) (∵Vd≠Vp) (20) また時刻tにおけるコンデンサ13の電圧をVc(t)、抵
抗29の抵抗値をRa とすると、乗算回路28の出力電
圧Vm は式(21)のようになる。 Vm=f(Vd,Vp)・Vc(t)・Ra (21) 定常状態の時はf(Vd,Vp)=0よりVm =0とな
り、電圧制御電流源25の負入力端子の電圧はVr とな
る。よってオフセット除去動作を行った場合、利得制御
増幅回路3の出力電圧のうち直流成分ΔVo は式(2
2)のようになる。 ΔVo=Gm・Ro・Vc(t)・g(t) (22) ここでGm は電圧制御電流源25の相互コンダクタン
ス、g(t) は電圧制御電流源25の遅延特性を示す時間
関数である。
【0035】電圧制御電流源25の遅延特性は電圧制御
電流源14とコンデンサ13とより構成するLPFの遅
延特性に比べて十分に速い。よってΔVo はVc(t)の変
化に追随する。定常状態ではVc(t)は時間に関係なく一
定であり、かつオフセットを除去するように帰還がかか
っている。従ってΔVo は式(18)に示された右辺第
1項のオフセットを除去するため式(23)のようにな
る。 ΔVo= {(1−K)/(1+K)}I2・Ro (23) これにより定常状態におけるオフセット電圧は除去され
る。
【0036】一方、ダイナミックオフセット発生時には
f(Vd,Vp)=x(t) となる。この場合、乗算回路2
8の出力Vm は式(24)のようになる。 Vm=f(Vd,Vp)・Vc(t)・Ra =x(t)・Vc(t)・Ra (24) 式(24)よりΔVo は式(25)のようになる。
【0037】 ΔVo=Gm・Ro・g(t)・(Vc(t)−Vm) =Gm・Ro・g(t)・(Vc(t)−x(t)・Vc(t)・Ra) =Gm・Ro・g(t)・{1−x(t)}・Ra・Vc(t) (25) ところで入力信号の振幅がα倍変化したとき、利得制御
増幅回路3の利得がβ倍になったとする。この場合、発
生するオフセット電圧ΔVofは利得が変化する前の電流
I2 をβ倍した値である。従って検波回路15の遅延特
性を示す時間関数をP(t) とすると、オフセット電圧Δ
Vofは式(26)のようになる。
【0038】 ΔVof=−{(1−K)/(1+K)}β・I2・P(t)・Ro (26) ここでオフセットを除去するように帰還がかかっている
ので式(27)に示す関係が成り立つ。
【0039】 {1−x(t)}・Ra=β・P(t) (27) よって式(22),(23)及び式(25)〜(27)
より式(28)が成り立つ。
【0040】 ΔVo=Gm・Ro・g(t)・{1−x(t)}・Ra・Vc(t) =Gm・Ro・Vc(t)・g(t)・β・P(t) ={(1−K)/(1+K)}I2・Ro・β・P(t) =−ΔVof (28) これによりダイナミックオフセットも除去できる。
【0041】図2にΔVo とΔVofとVr との関係を示
す。この図に示すようにΔVofが発生するとVr を基準
に逆方向に同じ大きさのΔVo が発生し、これによりダ
イナミックオフセットを除去する。
【0042】以上記述したようにダイナミックオフセッ
トが発生してもダイナミックオフセットと逆向きで大き
さの等しい電圧を発生することで、ダイナミックオフセ
ットを除去することができ、かつ通常のオフセットも除
去できる。
【0043】
【発明の効果】前述したようにダイナミックオフセット
が発生してもダイナミックオフセットと逆向きで大きさ
の等しい電圧を発生することで、ダイナミックオフセッ
トを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す構成図
【図2】オフセット除去の様子を説明する説明図
【図3】従来の構成を説明する説明図
【符号の説明】
3…利得制御増幅回路 4…直流電圧源 5…演算増幅器 6,7,29…抵抗 8〜11…カレントミラー 13…コンデンサ 14,25…電圧制御電流源 15…検波回路 16…電流・電圧変換回路 18…電流源 20〜24…トランジスタ 26…ピーク検出回路 27…比較回路 28…乗算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の振幅を、圧縮もしくは伸張す
    る制御を行う振幅制御手段と、 この振幅制御手段の出力より、振幅制御手段に固有の直
    流成分を検出する第1の直流成分検出手段と、 前記振幅制御手段の出力の直流成分が急激に変化すると
    きに、その変化分を検出する第2の直流成分検出手段
    と、 前記第1、第2の直流成分検出手段の出力に基づき、前
    記振幅制御手段から出力される直流成分を除去する除去
    手段とを具備したことを特徴とするオフセット除去回
    路。
JP3209596A 1991-08-21 1991-08-21 オフセツト除去回路 Pending JPH0555852A (ja)

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JP (1) JPH0555852A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5790335A (en) * 1995-03-13 1998-08-04 Fujitsu Limited Asymmetrical signal detector and signal regenerating apparatus using the same detector

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US6052245A (en) * 1995-03-13 2000-04-18 Fujitsu Limited Signal regenerating apparatus having asymmetrical signal detection circuit for detecting amplitude error and signal offset from a training signal and correcting same

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