JPH055489U - 写真等の用紙端の粘着準備用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真等の用紙Ｐの多くを一度に粘着保持でき
るように、用紙端Ｐ₁ を斜めにずらせることができるよ
うな粘着準備用具を提供することを目的としている。 【構成】 用紙Ｐの多くを重ねて載置できるプレート１
と、用紙Ｐを覆えてコ字形に折曲できるカバープレート
２とからなっていて、コ字形部分を斜めになるよう押え
ながら内部の用紙端Ｐ₁ を徐々に斜め方向へずらすこと
ができるようにしてある。 【効果】 用紙端Ｐ₁ を斜め方向へずらせる作業を簡単
に行なえる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は写真等の用紙端の粘着準備用具に関し、より詳しくは写真等の多数枚 の用紙端部を少しずつずらすのに用いる用紙端の粘着準備用具に関する。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

従来より、写真、葉書、名刺等を粘着保持するために本考案者は先に粘着ホル ダーを種々考案しているが（例えば実開平２−５０３７７号公報参照）、写真等 の用紙を一枚ずつ順次粘着保持部に粘着（貼着）させる場合には、その都度粘着 せねばならないが、多くの用紙を同時に粘着させる場合には全体が不揃いになり 、中には粘着しきれていない部分が発生したりし易いため、多くの用紙を一度に 粘着保持部に簡単に粘着させることが要望されてきた。

【０００３】 また、粘着ホルダーで保持する用紙の枚数が少なくてそれらの厚みが粘着保持 部の幅より小さい場合には余剰の粘着保持部が露出することになり、埃等が付着 するため、粘着保持部の幅一杯になるように各用紙間に適当な間隔をあけて保持 させることも要望されてきた。 そこで、本考案は上記要望に応じることのできるように写真等の用紙端を粘着 保持に適するよう全体を簡単な操作でずらせることのできる粘着準備保持用具を 提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成し、写真等の用紙端の多数をずらせて一度に粘着保持し易くす る本考案による用紙端の粘着準備用具は、写真等の用紙を載せる載置プレートと 、載置プレートに連結されて上下から折曲して覆うカバープレートとからなり、 カバープレートはコ字形に折曲可能なプレートであって、載置プレート上の用紙 を覆える程度の大きさを有していて載置プレートの下側へ旋回できるよう折曲自 在に設けられていることを特徴としている。

【０００５】

【作用】

上記構成の用紙端のずらせ用具は、載置プレート上に写真等の用紙の多数を載 せた後、載置プレートの上下にカバープレートを被せて覆い、用紙を挟み込んだ 状態即ちカバープレートのコ字形部分内に用紙端が入った状態にして、左右の手 で上下に交互に押え込みカバープレートのコ字形部分に沿わせて用紙端を少しず つずらせて多数枚の端を斜め方向に移動させる。移動後はカバープレートによる 覆いを旋回させて外し、用紙に対する上下の覆いを外す。そして載置プレート上 のずれた用紙の端に粘着ホルダー等の粘着部を当てがう丈で一挙に粘着できるこ とになる。

【０００６】

【実施例】

次いで、本考案の実施例について図を参照しながら説明する。 図の場合、写真等を用紙Ｐとしているものであり、図中１は載置プレートで写真 等の用紙Ｐよりやや大きい形状のプラスチックシートにて形成されている。２は 載置プレート１の下側に接合して連結され、載置プレート１の上下から覆えるよ うにしたカバープレートであり、用紙端側ではコ字形に折曲可能なプラスチック シートにて形成されている。

【０００７】 なお、図示していないが、載置プレート１の用紙端Ｐ₁ 側ではやや厚く、カバ ープレート２のコ字形部分ではやや厚く形成されいて、より部分的にこしを強く 形成することもできる。 図２の場合、写真を用紙Ｐとしているもので、図１は載置プレート１に写真に よる用紙Ｐの多数を重ねて載せた状態、図２，図３，図４ではカバープレート２ を被せて載置プレートの上下を覆った状態であり、特に図３，図４は全体を上下 へ反らせながら用紙Ｐをしごいて用紙端Ｐ₁ を斜めになったコ字形部分に沿わせ て斜めにずらせる状態を示してある。そして、図５はずらせた後の状態を示して いる。

【０００８】 図６ではカバープレート２を下側へ旋回折曲して用紙Ｐに対する上下のカバー を取り外した状態を示しており、この状態で、粘着ホルダーＨ等の粘着保持部ｈ を被せて作用の項で説明したように、一挙に全部の用紙Ｐの用紙端Ｐ₁ を粘着保 持部ｈに粘着させることができる。 なお、カバープレート２のコ字形部分は、粘着ホルダーＨのコ字形内の粘着保 持部と形状的に対応するようになっていて、端をずらせた用紙枚数を一度に粘着 保持部にて粘着できるよう対応させている。従って、粘着保持部ｈに保持できる 枚数よりも用紙枚数が少ない場合でも用紙全体を粘着保持部ｈの幅分丈、用紙端 Ｐ₁ を斜めにずらすことができ、用紙間の間隔を自動調整できる。

【０００９】 用紙Ｐとしては、写真のほか、名刺、葉書、案内カード等、種々のものに適用 できる。

【００１０】

【考案の効果】

上記のごとく、本考案によると、写真等の用紙多数を重ねて載せてその用紙端 を粘着させるのに適するよう少しずつ斜め方向へずらせる作業を確実に行なえる もので、用紙端をずらした後にはそのまま一度に粘着ホルダー等の粘着保持部に 粘着することができ、多数の用紙に対する粘着保持作業が簡便になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】用紙の多数を重ねて載置プレート上に載せた状
態の斜視図である。

【図２】カバープレートを被せた状態の側面図である。

【図３】用紙端をずらせる作業を行うために把持した状
態の斜視図である。

【図４】ずらせ作業を説明する概要側面図である。

【図５】ずらせ後の状態を示す側面図である。

【図６】粘着ホルダーの粘着保持部へ用紙端を粘着させ
る状態の側面図である。

【図７】粘着保持後の粘着ホルダーを示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 載置プレート ２ カバープレート Ｐ 用紙 Ｐ₁ 用紙端 Ｈ ホルダー ｈ 粘着保持部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】写真等の用紙を載せる載置プレートと、載
   置プレートに連結されて上下から折曲して覆うカバープ
   レートとからなり、カバープレートはコ字形に折曲可能
   なプレートであって、載置プレート上の用紙を覆える程
   度の大きさを有していて載置プレートの下側へ旋回でき
   るよう折曲自在に設けられていることを特徴とする写真
   等の用紙端の粘着準備用具。