JPH0554848A - スパツタイオンポンプ - Google Patents

スパツタイオンポンプ

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Publication number
JPH0554848A
JPH0554848A JP23547091A JP23547091A JPH0554848A JP H0554848 A JPH0554848 A JP H0554848A JP 23547091 A JP23547091 A JP 23547091A JP 23547091 A JP23547091 A JP 23547091A JP H0554848 A JPH0554848 A JP H0554848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
cathodes
electrons
gas molecules
ion pump
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23547091A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Ando
一郎 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP23547091A priority Critical patent/JPH0554848A/ja
Publication of JPH0554848A publication Critical patent/JPH0554848A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超高真空領域における排気性能が向上したイ
オンスパッタポンプを提供する。 【構成】 アノードセル6を挾んで配置された一対のカ
ソード4,5が配置されている。これらカソードのう
ち、一方のカソード5は正電源10に接続されており、
両カソード4,5には僅かに異なった電位が与えられて
いる。従って、カソード4より発生した電子はカソード
5に到達するが、カソード5から発生した電子はカソー
ド4の直前で追い返される。従って電子がカソードに吸
収される迄の光路長が増大され、超高真空領域における
ガス分子のイオン化確率を増大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスパッタイオンポンプに
関し、特に超高真空用排気に適したスパッタイオンポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】スパッタイオンポンプは高真空用のポン
プとして広範に使用されている。このような従来のスパ
ッタイオンポンプの動作を図1に基づき説明する。尚、
図1において縦軸は電位(下方向が正電位方向)を表し
ており、横軸はアノードセルの中心軸に沿った位置を表
している。又、Aは一方のカソードを示しており、Bは
カソードAに対向する他方のカソードを示している。カ
ソードAとカソードBには同一の電位が与えられている
ため、カソードA,B間の電位分布は図1の曲線1で示
すようになる。ところで、高真空領域においては、ガス
密度が比較的高い。例えば、10-5Paの真空中では1
cm3 あたり、4×109 個にもなる。従って、例えばカ
ソードAから飛び出した電子2は、反対側のカソードB
に到達する前にガス分子に衝突するため、分子をイオン
化する確率は高い。分子をイオン化した電子は運動エネ
ルギーを減ずるため、反対側のカソードには到達でき
ず、図1において矢印Kで示すように再びカソードBの
方向に戻るが、既にエネルギーを減じているため、カソ
ードBにも到達することはできない。そこで、アノード
セル内の空間にトラップされ長時間飛行するうちに次々
にガス分子をイオン化し、ペニング放電が開始されるこ
とになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超高真
空領域では、ガス密度が極端に小さくなる。例えば、1
-13 Paの超高真空領域で上述した従来のスパッタイ
オンポンプを使用すると、カソードから飛び出した電子
は一度もガス分子と衝突することなく反対側のカソード
に到達してしまう可能性が大きい。この様な場合、反対
側のカソードも出発側と同じ電位であるため、この電子
は反対側のカソードで反射されずに吸収されてしまう。
従って、ペニング放電は開始されず、ポンプ作用を行い
得ない。又、運良くペニング放電が開始されても放電が
持続できなかったり、ポンプ作用が不充分であったりし
た。
【0004】本発明はこのような従来のスパッタイオン
ポンプの問題を解決し、超高真空領域においてもポンプ
作用を行い得るスパッタイオンポンプを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、対向
して設けられた一対のカソードと、該一対のカソードの
間に配置されたアノードを備えたスパッタイオンポンプ
において、前記一対のカソードの電位が僅かに異なるよ
うにしたことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明のスパッタイオンポンプにおいては、一
対のカソードの電位が僅かに異なるため、電位が低い方
のカソードから出発した電子は行路の途中でガス分子と
衝突しない限り反対側のカソードに吸収されてしまう
が、電位が高い方のカソードから出発した電子は行路の
途中でガス分子と衝突しなくとも対向するカソードに到
達することはできないので、やがて出発側のカソードに
戻って行く。従って、電子の行路長を増加させることで
きるため、ガス分子のイオン化確率が増大し、超高真空
領域における排気性能が向上する。
【0007】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示すための図であ
る。図中3はポンプケーシングであり、ポンプケーシン
グ3内にはチタンより成る第1のカソード4と第2のカ
ソード5が対向して配置されている。両カソード4,5
の間には、アノードセル6が配置されている。アノード
セル6には高電圧導入端子7によりカソードに対して正
の高電圧が与えられている。8は碍子を示している。前
記カソードのうちカソード4はアース電位に維持されて
いる。一方、カソード5はポンプケース3等と絶縁され
ていると共に、端子9を介して電源10に接続されてい
る。そのため、カソード5には正の小電位が与えられて
いる。11は絶縁部材であり、12,13は磁石であ
り、14は取り付けフランジである。
【0008】次にこのような構成のポンプの動作を図3
に基づいて説明する。尚、図3においては図2と同一の
構成要素に対しては同一符号を付している。
【0009】カソード5は電源10に接続されているた
め、カソード4,5間の電位分布は、図3において電位
分布曲線1で示すようなものとなる。従って、カソード
4から電子が発生すると、発生した電子15はアノード
セルに向かって飛行し、もし飛行過程でガス分子と衝突
しない場合には、対向するカソード5に到達してカソー
ド5に吸収される。しかしながら、カソード5から発生
した電子16はアノードセルを通過した後、カソード4
に近付くが、カソード4の電位はカソード5の電位より
低いためカソード4に到達できず、矢印Jに示すように
再びカソード5に向けて飛行することになる。その結
果、電子の行路長を増加させることができる。 ガス分
子のイオン化確率はこの行路長に比例するものと見なし
得る。そこで、ガス分子のイオン化確率を従来とこの実
施例間で比較して見る。両カソード間の距離をLとする
と、従来のポンプにおけるイオン化確率は、両カソード
から出発した電子の行路長の和2Lに比例するものと見
なし得る。一方、上述した実施例においては、両カソー
ドから出発した電子の行路長の和は3Lに比例したもの
と見なし得るから、ガス分子のイオン化確率は従来に比
較して1.5倍になる。従って、超高真空領域において
も電子はガス分子とかなりの確率で衝突してガス分子を
イオン化し、ペニング放電が開始される。この放電によ
って得られたイオンはカソード4,5に衝突してチタン
をスパッタするため、カソード4,5及びアノード6の
表面にゲッタ膜が形成され、このゲッタ膜によって排気
空間中のガス分子はトラップされて排気が行われる。
【0010】上述した実施例は本発明の一実施例に過ぎ
ず、変形して実施できる。
【0011】例えば、上述した実施例においては、一方
のカソードを正電源に接続するようにしたが、一方のカ
ソードを負電源に接続することにより、両カソードの電
位を僅かに異ならしめるようにしても良い。
【0012】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、本発
明に基づくスパッタイオンポンプにおいては、一対のカ
ソードの電位が僅かに異なるようにしたため、超高真空
領域における電子の光路長を増大させることができ、そ
れによりガス分子のイオン化確率を増加させて超高真空
領域における排気性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のスパッタイオンポンプの動作を説明す
るための図である。
【図2】 本発明の一実施例を説明するための図であ
る。
【図3】 一実施例装置の動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1:電位分布曲線 2,15,16:電子 3:ポンプケース 4,5:カソード 6:アノードセル 7,9:端子 8:碍子 10:電源 12,13:磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して設けられた一対のカソードと、
    該一対のカソードの間に配置されたアノードを備えたス
    パッタイオンポンプにおいて、前記一対のカソードの電
    位が僅かに異なるようにしたことを特徴とするスパッタ
    イオンポンプ。
JP23547091A 1991-08-22 1991-08-22 スパツタイオンポンプ Withdrawn JPH0554848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23547091A JPH0554848A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 スパツタイオンポンプ

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JP23547091A JPH0554848A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 スパツタイオンポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0554848A true JPH0554848A (ja) 1993-03-05

Family

ID=16986561

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23547091A Withdrawn JPH0554848A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 スパツタイオンポンプ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2937891A1 (en) * 2014-04-24 2015-10-28 Honeywell International Inc. Micro hybrid differential/triode ion pump

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2937891A1 (en) * 2014-04-24 2015-10-28 Honeywell International Inc. Micro hybrid differential/triode ion pump
CN105047516A (zh) * 2014-04-24 2015-11-11 霍尼韦尔国际公司 微混合差分/三极管离子泵

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112