JPH055440U - 断熱パネル - Google Patents

断熱パネル

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JPH055440U
JPH055440U JP5212791U JP5212791U JPH055440U JP H055440 U JPH055440 U JP H055440U JP 5212791 U JP5212791 U JP 5212791U JP 5212791 U JP5212791 U JP 5212791U JP H055440 U JPH055440 U JP H055440U
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JP
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honeycomb material
heat insulating
surface plate
resin foam
heat
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Application number
JP5212791U
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English (en)
Inventor
正秀 林
Original Assignee
昭和アルミニウム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属製表面板と、樹脂発泡体よりなる断熱層
との間に、ハニカム材および金属箔によって形成された
断熱用空気層を設けることにより、空気断熱、金属箔に
よる輻射断熱、および樹脂発泡体による断熱の、3つの
断熱作用を複合利用して、高温庫からの熱を確実に遮断
し、100〜200℃の高温においても使用可能であ
る、一体形の断熱パネルを提供する。 【構成】 断熱パネル(3) は、対向状に配置された一対
の金属製表面板(1)(2)のうち第1表面板(1) の内側に、
ハニカム材(5)が第2表面板(2) との間に所要間隔をお
いて接合され、このハニカム材(5) の他面に金属箔(8)
が接合されて、ハニカム材(5) の内部に断熱用空気層
(6) が形成され、金属箔(8) と第2表面板(2) との間
に、樹脂発泡体からなる断熱層(7) が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば環境試験庫の組立式試験室、組立式乾燥室、あるいは組立 式高温庫等の高温状態で使用される室を形成するのに適した断熱パネルに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の断熱パネルとして、対向する一対の金属製表面板どうしの間に 、注入発泡されたウレタン樹脂発泡体よりなる断熱層が設けられた一体形のサン ドイッチ・パネルが広く知られていた。またとくに、高温用断熱パネルとしては 、一対の金属製表面板どうしの間に、グラスウール、ロックウール等が充填され たものが知られていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のウレタン樹脂発泡体からなる断熱層を有する従来の断熱 パネルは、ウレタン樹脂発泡体の特性上、これを高温に加熱すると、発泡体の変 質が生じて、寸法安定性が悪くなり、また、ウレタン樹脂発泡体と表面板とは、 いわゆる平面接着であり、かつ接着面にボイド(空隙状の欠陥)が存在するなど 、元来接着力があまり強くないため、例えば100℃以上の高温に加熱された場 合、表面板と接着しているウレタン樹脂発泡体部分に脆化がはじまり、やがては 表面板との間に剥離が生じるという問題があった。
【0004】 また後者のグラスウールあるいはロックウール等が充填された従来の断熱パネ ルでは、充填材自体に強度がないため、一体形断熱パネルとしては、使用できな いという問題があった。
【0005】 この考案の目的は、上記従来技術の問題を解決し、金属製表面板と、樹脂発泡 体よりなる断熱層との間に、ハニカム材および金属箔によって形成された断熱用 空気層を設けることにより、空気断熱、金属箔による輻射断熱、および樹脂発泡 体による断熱の、3つの断熱作用を複合利用して、高温庫からの熱を確実に遮断 し、100〜200℃の高温においても使用可能である、一体形の断熱パネルを 提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成するために、対向状に配置された一対の金属製 表面板のうち第1表面板の内側に、ハニカム材が第2表面板との間に所要間隔を おいて接合され、このハニカム材の他面に金属箔が接合されて、ハニカム材の内 部に断熱用空気層が形成され、金属箔と第2表面板との間に、樹脂発泡体からな る断熱層が設けられている、断熱パネルを要旨としている。
【0007】 上記表面板は、ステンレス鋼板、アルミニウム板(アルミニウム合金板を含む )あるいは合成樹脂被覆鋼板等の金属板によりつくられたものである。
【0008】 ハニカム材は、例えばアルミニウム箔、あるいは耐熱処理された紙等によりつ くられており、このハニカム材は、第1表面板の内側に、例えばエポキシ系接着 剤等の適宜の接着剤を介して強固に接合されている。
【0009】 金属箔としては、通常50〜150μmの厚さを有するアルミニウム箔などを 使用する。ハニカム材の他面に、この金属箔が接合されて、ハニカム材の内部に 断熱用空気層が形成される。
【0010】 樹脂発泡体からなる断熱層は、金属箔と第2表面板との間に、発泡性ポリウレ タン樹脂あるいは発泡性フェノール樹脂等の発泡性樹脂を注入発砲させることに より、形成される。
【0011】 なお、注入発泡により、樹脂発泡体よりなる断熱層は、アルミニウム箔および 第2表面板に対して、いわゆる自己接着によりそれぞれ強固に接合されているた め、接着剥がれが生じないし、強度も充分に大きいものである。また、この樹脂 発泡体よりなる断熱層の第2表面板側の接合面は、高温庫の庫外側、従って低温 側に配置される。
【0012】 ハニカム材の厚さおよびセルサイズが、例えばそれぞれ20mm以下であれば 、ハニカム材の内側に形成された断熱用空気層において、空気の対流現象が生じ ず、すぐれた断熱性を発揮するものである。また、ハニカム材の他面に金属箔が 接合されているので、注入発泡のさいに、発泡性合成樹脂がハニカム材のセルの 内部には侵入しない。
【0013】
【作用】
上記断熱パネルによれば、第1表面板の内側にハニカム材が接合されるととも に、ハニカム材の他面に金属箔が接合され、ハニカム材の内部に断熱用空気層が 形成され、さらに金属箔と第2表面板との間に樹脂発泡体からなる断熱層が設け られており、この断熱パネルにより高温庫を組み立てるさい、ハニカム材側を高 温側、すなわち庫内側とする。
【0014】 これにより高温庫内が例えば100〜200℃の高温である場合でも、ハニカ ム材および金属箔によって形成された断熱用空気層による空気断熱、金属箔によ る輻射断熱、および樹脂発泡体による断熱の、3つの断熱作用を複合利用して、 高温庫からの熱を確実に遮断することができ、例えば発泡ポリウレタンよりなる 断熱層とハニカム材との界面における温度を100℃以下に下げることができて 、ウレタン樹脂発泡体よりなる断熱層は、安定した性能を保つことができ、該断 熱層の熱による劣化(脆化)を防止できるとともに、第2表面板と樹脂発泡体よ りなる断熱層との間の剥離現象を未然に防止し得るものである。
【0015】
【実施例】
つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】 図面において、断熱パネル(3) は、対向状に配置された一対のステンレス鋼製 表面板(1)(2)のうち第1表面板(1) の内側に、ハニカム材(5) が第2表面板(2) との間に所要間隔をおいて接着剤により接合され、このハニカム材(5) の他面に 金属箔(8) が接合されて、ハニカム材(5) の内部に断熱用空気層(6) が形成され ている。両表面板(1)(2)の周縁部間に枠(4) が配置されている。
【0017】 第1および第2表面板(1)(2)と、これらの周縁部の枠(4) との間に形成された 空間部内に、発泡性ポリウレタン樹脂原料が注入されて発泡せしめられ、金属箔 (8) と第2表面板(2) との間に、樹脂発泡体からなる断熱層(7) が設けられてい る。
【0018】 なお、枠(4) としては、ポリカーボネート、炭酸カルシウムを含有したポリプ ロピレン、耐熱性ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリスルホン、ポ リエーテルスルホン等の耐熱樹脂からなる成形品が用いられる。
【0019】 [具体的試験] 厚さ1.0mmのステンレス鋼板からなる第1および第2表面板(1)(2)を対向 状に配置し、その一方の第1表面板(1) の内面に、セルサイズ約10mm、および 厚さ約20mmのハニカム材(5) をエポキシ系接着剤により接着し、このハニカム 材(5) の他面に厚さ100μmのアルミニウム箔(8) を接合して、ハニカム材(5 ) の内部に断熱用空気層(6) を形成した。また両表面板(1)(2)の周縁部の内側に 、耐熱性ポリ塩化ビニル製枠(4) を配置した(図2参照)。ついで、アルミニウ ム箔(8) と他方の第2表面板(2) との間にポリウレタン樹脂を注入発泡して厚さ 約80mmの断熱層(7) を形成し、断熱パネル(3) を得た(図1参照)。断熱パネ ル(3) 全体の厚さは約100mmとした。
【0020】 そして、この断熱パネル(3) を用いて高温庫を組み立て、このときハニカム材 (5) 側を高温側、すなわち庫内側とした。この高温庫を130℃に保持したとこ ろ、ハニカム材(5) の断熱用空気層(6) およびアルミニウム箔(8) の存在により 高温庫からの熱が遮断されて、発泡ポリウレタンよりなる断熱層(7) とアルミニ ウム箔(8) との界面における温度が90℃となり、該樹脂発泡体よりなる断熱層 (7) は、安定した性能を保つことができ、該断熱層(7) の熱による劣化(脆化) を防止できた。なお、第2表面板(2) の外面の温度、すなわち高温庫の外側の温 度は20℃であった。
【0021】 なお、上記実施例においては、ハニカム材(5) とアルミニウム箔(8) とで形成 された断熱用空気層(6) が1層設けられているだけであるが、この断熱用空気層 (6) をさらに積層することにより、より一層高い断熱性が得られるので、好まし い。
【0022】
【考案の効果】
この考案による断熱パネルは、上述のように、対向状に配置された一対の金属 製表面板のうち第1表面板の内側に、ハニカム材が第2表面板との間に所要間隔 をおいて接合され、このハニカム材の他面に金属箔が接合されて、ハニカム材の 内部に断熱用空気層が形成され、金属箔と第2表面板との間に、樹脂発泡体から なる断熱層が設けられているもので、この考案の断熱パネルにより高温庫を組み 立てるさい、ハニカム材側を高温側、すなわち庫内側とすると、高温庫内が例え ば100〜200℃の高温である場合でも、ハニカム材および金属箔によって形 成された断熱用空気層による空気断熱、金属箔による輻射断熱、および樹脂発泡 体による断熱の、3つの断熱作用を複合利用して、高温庫からの熱を確実に遮断 し、樹脂発泡体よりなる断熱層とハニカム材との界面における温度を95℃以下 に下げることができ、樹脂発泡体よりなる断熱層は、安定した性能を保つことが できるものである。従って、該断熱層の熱による劣化(脆化)を防止できるとと もに、第2表面板と樹脂発泡体よりなる断熱層との間の剥離現象を未然に防止す ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案品の部分省略断面図である。
【図2】断熱パネルの製造過程における要部拡大斜視図
である。
【符号の説明】
1 第1表面板 2 第2表面板 3 断熱パネル 4 枠 5 ハニカム材 6 断熱用空気層 7 樹脂発泡体からなる断熱層 8 アルミニウム箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 59/06 9138−3J

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 対向状に配置された一対の金属製表面板
    (1)(2)のうち第1表面板(1) の内側に、ハニカム材(5)
    が第2表面板(2) との間に所要間隔をおいて接合され、
    このハニカム材(5) の他面に金属箔(8) が接合されて、
    ハニカム材(5) の内部に断熱用空気層(6) が形成され、
    金属箔(8) と第2表面板(2) との間に、樹脂発泡体から
    なる断熱層(7) が設けられている、断熱パネル。
JP5212791U 1991-07-05 1991-07-05 断熱パネル Pending JPH055440U (ja)

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JP5212791U JPH055440U (ja) 1991-07-05 1991-07-05 断熱パネル

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015510461A (ja) * 2012-02-24 2015-04-09 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. 強化フェノールフォームボード
BE1024004B1 (nl) * 2016-04-04 2017-10-27 Unilin Bvba Isolatie-element

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