JPH0554354U - 小出し用のスリットを有する紙容器 - Google Patents

小出し用のスリットを有する紙容器

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JPH0554354U
JPH0554354U JP10750491U JP10750491U JPH0554354U JP H0554354 U JPH0554354 U JP H0554354U JP 10750491 U JP10750491 U JP 10750491U JP 10750491 U JP10750491 U JP 10750491U JP H0554354 U JPH0554354 U JP H0554354U
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JP
Japan
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paper
acid
poly
paper container
container
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Pending
Application number
JP10750491U
Other languages
English (en)
Inventor
正伸 味岡
直▲と▼ 谷
Original Assignee
三井東圧化学株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ティッシュペーパーなどの折り畳まれた紙用
の容器として、自然に分解する材料のみを用いて製造さ
れ、公害の原因となることが少ない、新規な容器を提供
する。 【構成】 紙の取出口を形成するプラスチックフィルム
として、環境下で自然分解するプラスチックから成るフ
ィルムを用いる。プラスチックとしては、ポリグリコー
ル酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリ(3−ヒド
ロキシ酪酸)、ポリ(3−ヒドロキシ吉草酸)若しくは
ポリ(4−ヒドロキシ吉草酸)又は、それらの混合物若
しくは共重合体を用いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ティッシュペーパー、化粧用紙、キッチンペーパー、キッチンタオ ル、クッキングペーパー、紙タオルその他の軟質のカット紙を連鎖的に折り重ね て収容し、これらを一枚宛順次連続的に引き出して使用するための小出し用のス リットを有する紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来公知のこの種の容器は通常上質紙製であり、使用時にその上面中央に設け られた開口片を切り取ると、その開口部に紙を取り出すためのスリットを有する 薄いプラスチック製のフィルムが現れるようになっており、そのスリットから内 部に収容されている紙を一枚宛、連鎖的に引き出し得るようになっている。
【0003】 而して、従来使用されていたフィルムは、ポリエチレン、塩化ビニールなどの 耐候製の高いプラスチック製であったため、この紙容器にフィルムを付けたまま 廃棄物として処理するときは、焼却不適なゴミとなり、又、廃棄物処理場などに 埋める場合でもこのフィルムが腐敗、分解されないので様々な環境汚染を生じる と言う問題があった。
【0004】 特に、この様な容器が不用意に環境中に投げ捨てられると、このフィルムが河 川、海洋に流出し、そこに棲息する動植物に深刻な被害を及ぼすことが知られて おり、特に、水母などを常食とする動物がこれを食べて死に到ると言う問題があ る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は叙上の観点に立ってなされたものであり、その目的とするところは、 上記の問題を解決した新規で使い勝手がよく、廃棄物公害の少ない紙容器を提供 することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
叙上の本考案の目的は、紙取出用のスリットを設けるフィルムの素材として、 自然環境下で分解するプラスチックを用いることによりによって達成される。
【0007】 使用するプラスチックとしては、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラ クトン、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ(3−ヒドロキシ吉草酸)若しくは ポリ(4−ヒドロキシ吉草酸)、又は、それらの混合物若しくは共重合体が採用 される。 これらの物質は、砂糖黍その他の農産物、特に従来は農業廃棄物とされていた 部分から得られるものであり、化石原料を必要としない。
【0008】
【本考案を実施するための最良の態様】
以下、図面により、本考案の構成に就いて説明する。 図1は本考案に係る紙容器の構成を示す斜視図である。 而して、図中、1は紙容器、2は引き出されたティッシュペーパーであり、1 0は上質紙製の容器本体、12はスリット14を設けたプラスチック製のフィル ムである。
【0009】 通常、紙容器1には、使用時に開口を開くため、切取線で囲まれた開口片が設 けられており、その開口片を切り取ると、その開口に臨むよう容器本体10の内 側に貼られたスリット付のフィルム14が現れるようになっている。 尚、図1には、使用を始めるため、容器本体10に設けた開口片を取り去り、 ティッシュペーパー2を引き出した状態を示してある。
【0010】 ティッシュペーパー2は、容器本体10の内部に連鎖的に折り重ねられて多数 収容されており、一枚ずつ引き出されて使用に供される。 本考案に於いては、フィルムが、自然環境下で分解するプラスチックにより構 成される。
【0011】 使用するプラスチックとしては、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラ クトン、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ(3−ヒドロキシ吉草酸)若しくは ポリ(4−ヒドロキシ吉草酸)又はそれらの混合物若しくは共重合体を採用する ことが推奨される。 又、これらのプラスチックには、適宜のフィラー、増量剤、着色料、安定剤、 分解促進剤などを配合することもある。
【0012】 これらのプラスチックにより厚み0.1ないし0.3ミリメートル程度のシー トを形成し、これを所望の形状に切断して使用する。 これらのプラスチックは、原料として石油系の材料を必要とせず、農産物や従 来農業廃棄物として利用されなかった植物の茎や葉などを利用して生産され、か つ、自然環境下で微生物などにより無害な炭酸ガスと水とに分解されるものであ る。
【0013】 そのため、分解の過程で野性動物などに食べられるようなことがあっても、他 の石油系の合成樹脂と異なり、それらの動物の健康に深刻な危害を及ぼすことが ない。 又、ゴミとしての処理も容易であり、箱と共に焼却できる。
【0014】 尚、本考案の構成は叙上の実施例に限定されるものでなく、例えば、収容する 紙はティッシュペーパーに限定されるものでなく、化粧用紙、キッチンペーパー 、キッチンタオル、クッキングペーパー、紙タオルその他名称の如何を問わず全 ての軟質の紙の容器に応用できるものであり、容器本体やその開口部の形状、ス リットの形なども自由に設計変更し得ること勿論であって、本考案はそれらの全 てを包摂するものである。
【0015】
【考案の効果】
本考案によるときは、使用するプラスチックフィルムが自然環境下で分解する 上、焼却しても有害なガスを発生しないので、ゴミとして処理する場合のコスト が掛からず、又、不用意に環境中に放置されても、比較的早期に分解され、消失 するので、人畜、野性動物に被害を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る紙容器の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 紙容器 10 容器本体 12 フィルム 14 スリット 2 ティッシュペーパー

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小出し用のスリット(14)を設けたプ
    ラスチック製のフィルム(12)を有し、その内部に上
    記スリット(14)から順次連続して引き出されるよう
    連鎖的に折り重ねられた紙を収容する紙容器(1)に於
    いて、 フィルム(12)が、自然環境下で分解するプラスチッ
    クから成る上記の紙容器(1)。
  2. 【請求項2】 使用するプラスチックが、ポリグリコー
    ル酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリ(3−ヒド
    ロキシ酪酸)、ポリ(3−ヒドロキシ吉草酸)、ポリ
    (4−ヒドロキシ吉草酸)から成る群の中から選ばれた
    少なくとも一つの物質から成る請求項1に記載の紙容器
    (1)。
  3. 【請求項3】 使用するプラスチックが、ポリグリコー
    ル酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリ(3−ヒド
    ロキシ酪酸)、ポリ(3−ヒドロキシ吉草酸)、ポリ
    (4−ヒドロキシ吉草酸)から成る群の中から選ばれた
    少なくとも二つの物質から成る混合物である請求項2に
    記載の紙容器(1)。
  4. 【請求項4】 使用するプラスチックが、ポリグリコー
    ル酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリ(3−ヒド
    ロキシ酪酸)、ポリ(3−ヒドロキシ吉草酸)、ポリ
    (4−ヒドロキシ吉草酸)から成る群の中から選ばれた
    少なくとも二つの物質から成る共重合体である請求項2
    に記載の紙容器(1)。
  5. 【請求項5】 収容する紙がティッシュペーパーである
    請求項1ないし4のいずれか一に記載の紙容器(1)。
  6. 【請求項6】 収容する紙が化粧用紙である請求項1な
    いし4のいずれか一に記載の紙容器(1)。
  7. 【請求項7】 収容する紙がキッチンペーパーである請
    求項1ないし4のいずれか一に記載の紙容器(1)。
  8. 【請求項8】 収容する紙がキッチンタオルである請求
    項1ないし4のいずれか一に記載の紙容器(1)。
  9. 【請求項9】 収容する紙がクッキングペーパーである
    請求項1ないし4のいずれか一に記載の紙容器(1)。
  10. 【請求項10】 収容する紙が紙タオルである請求項1
    ないし4のいずれか一に記載の紙容器(1)。
JP10750491U 1991-12-26 1991-12-26 小出し用のスリットを有する紙容器 Pending JPH0554354U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577663U (ja) * 1980-06-16 1982-01-14
JPS6328679B2 (ja) * 1981-12-07 1988-06-09 Tokyo Shibaura Electric Co
JP4124977B2 (ja) * 2001-04-04 2008-07-23 キヤノン株式会社 回転装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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