JPH055429A - スロツトルアクチユエータ - Google Patents

スロツトルアクチユエータ

Info

Publication number
JPH055429A
JPH055429A JP15838891A JP15838891A JPH055429A JP H055429 A JPH055429 A JP H055429A JP 15838891 A JP15838891 A JP 15838891A JP 15838891 A JP15838891 A JP 15838891A JP H055429 A JPH055429 A JP H055429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
throttle
spring
movable
accelerator pedal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15838891A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiko Minegishi
輝彦 嶺岸
Naoyuki Tanaka
直行 田中
Eiji Sato
英治 佐藤
Yuuzou Kadomukai
裕三 門向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Priority to JP15838891A priority Critical patent/JPH055429A/ja
Publication of JPH055429A publication Critical patent/JPH055429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子制御式スロットルアクチュエータのフェ
イルセーフとリンプホーム機能を向上させる。 【構成】 スロットルシャフト3の両端に機械式クラッ
チ8,9を介してレバー7及びモータ6の出力ギア5を
配する。クラッチ8,9の可動要素8a,9aはシャフ
ト3にスプライン係合し、ロッド12,プレート10,
11を介して軸方向に一体に移動できる。ペダル16を
踏み込むと分岐ワイヤ15a,15bが引かれる。ワイ
ヤ15bとばね常数の異なるばねA,B(B1,B2)
の協働でペダル踏代が所定量以下ではクラッチ8が接、
クラッチ9が断、踏代が所定量以上では、クラッチ8が
断,クラッチ9が接となり、前者ではペダル16,ワイ
ヤ15,15a,レバー7を介して、後者ではモータ
6,ギア4,5を介してシャフト3に動力が伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの吸気流量制御
に用いるスロットルアクチュエータに係り、さらに詳細
には電子制御式スロットルアクチュエータのフェイルセ
ーフ及びリンプフォーム機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車エンジンの電子制御化に伴
い、スロットルアクチュエータの分野ではアクセルペダ
ルの踏込量を検出して、その検出信号によりスロットル
シャフトをモータ駆動してスロットルバルブの開度ひい
てはエンジンへ供給される吸気流量を電子制御する技術
が実用化されている。この種のスロットルアクチュエー
タは、トラクション制御やオートクルーズ制御を可能に
し、またスロットルバルブをA/F制御のために自動的
に開度調整し得る利点がある。
【0003】ところで、電子制御式スロットルアクチュ
エータに用いるモータ等に異常をきたした場合、その安
全性(フェイルセーフ)を図るほかに、応急的にこれに
代わる動力を確保してスロットルバルブの動作を保証
し、自宅や修理工場まで自力走行を可能にするいわゆる
リンプホーム機能を備えることが望まれる。
【0004】そのため、例えば、特開平1−1135
25号公報に開示されるスロットルアクチュエータで
は、正常時に働く主モータ及び主電磁クラッチの他に、
非常時にのみ働く副モータ及び副電磁クラッチを用意す
る。そして、正常時には専ら主モータ及び主電磁クラッ
チを通電させてスロットルバルブを駆動し、モータに異
常をきたした場合には、主電磁クラッチ,主モータに代
わって副モータ,副電磁クラッチを通電させてスロット
ルバルブを駆動している。
【0005】また、特開平2−30933号公報に開
示されるスロットルアクチュエータでは、スロットルシ
ャフトの両端に無通電時に接続状態である常閉型のクラ
ッチ(電磁クラッチ)と、無通電時に非接続状態である
常開型のクラッチ(電磁クラッチ)とを配して、常閉型
のクラッチとスロットル駆動用のモータとを接続し、常
開型のクラッチとスロットルワイヤに連動するスロット
ルレバーとを接続する。そして、正常時にはモータの動
力により常閉型クラッチを介してスロットルバルブを駆
動し、モータ等に異常をきたした場合には、通電信号に
より常閉型電磁クラッチを切り常開型クラッチを接続し
て、アクセルペダル,スロットルワイヤ及びスロットル
レバーを介してスロットルバルブを機械的に駆動してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、電子制
御式のスロットルアクチュエータにおいては、種々の非
常自力走行策が提案されているが、これらの技術は主に
アクチュエータとして用いるモータが作動不能等の異常
をきたした場合の対処に重点が置かれ、アクチュエータ
制御の中枢であるコントローラ(電子制御ユニット)が
正常であることを前提としている。
【0007】ところで、スロットルアクチュエータに
は、上記のモータ故障のほかに、アクチュエータのコン
トローラ系に故障が生じてモータや電磁クラッチに制御
信号が出力されなかったり、その中のパワー系の回路に
暴走が生じたりする異常事態も万が一であるが発生する
可能性がある。
【0008】しかし、上記の従来技術では、コントロー
ラに異常をきたした場合には、例えば暴走防止のためコ
ントローラを停止させるといったフェイルセーフについ
ては考慮されているものの、モータや電磁クラッチ等が
動作不能になることもあるため、リンプホーム機能を発
揮し得なくなる。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、従来に比べてコスト的に安価にして、電子制御式
スロットルアクチュエータにおけるモータに異常が生じ
た場合の他にその中枢たるコントローラに異常が生じた
場合でもフェイルセーフ機能,リンプホーム機能を充分
に発揮し得るスロットルアクチュエータを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基本的には次のような課題解決手段を提案
する。
【0011】以下、本発明を内容の理解を容易にするた
め、図1の実施例の符号を引用して説明する。
【0012】すなわち、本発明は、スロットルシャフト
3の一端に第1のクラッチ8を介してスロットルレバー
7を断続可能に設け、このスロットルレバー7をスロッ
トルワイヤ15を介してアクセルペダル16と連動可能
に接続した機械式スロットル駆動系と、スロットルシャ
フト3の他端に第2のクラッチ9を介してモータ6の動
力伝達手段4,5を断続可能に設け、このモータ6をエ
ンジンを制御するコントローラ20からの信号により駆
動させる電子制御式スロットル駆動系と、第1のクラッ
チ8の可動クラッチ要素(第1可動クラッチ要素とす
る)8aと第2のクラッチ9の可動クラッチ要素(第2
可動クラッチ要素とする)9aとをスラスト方向に一体
的に移動できるように連結部材10,11,12を介し
て連結し、且つばねAにより第1可動クラッチ要素8a
を対応の固定クラッチ要素8b側に付勢すると共に第2
可動クラッチ要素9aを対応の固定クラッチ要素9b側
と反対方向に付勢し、一方、15スロットルワイヤを分
岐してその分岐ワイヤの一つ(分岐ワイヤ要素とする)
15b及びばねBを介して第1,第2可動クラッチ要素
8,9の連結体とアクセルペダル16とを連動可能に接
続し、ばねBは初期状態から所定の変位まではばねAよ
りばね常数が小さく、所定の変位を超えるとばねAより
ばね常数が大きくなるよう設定し、このばねA,Bと分
岐ワイヤ要素15bの協働により所定のアクセルペダル
踏込量までは第1のクラッチ8が“続”,第2のクラッ
チ9が“断”、所定のアクセルペダル踏込量を超えると
第1のクラッチ8が“断”,第2のクラッチ9が“続”
となる動作モードを設定した機械式のクラッチ駆動機構
とを備えて成る。
【0013】
【作用】上記構成よりなれば、ばねA,Bやスロットル
ワイヤ15(15a)及び分岐ワイヤ要素15b等の協
働により次のような作用がなされる。
【0014】例えば、アクセルペダル16を踏み込まな
い状態では、ばねAの力により第1可動クラッチ要素8
aを固定クラッチ要素8bに接続するよう付勢し、第2
可動クラッチ要素9aを固定クラッチ要素9bから離れ
るように付勢する。
【0015】また、上記の初期状態からアクセルペダル
16を踏み込んでいくと、スロットルワイヤ15,15
aを介してスロットルレバー7に動力が伝達していくと
共に、分岐ワイヤ要素15bが引き込まれる。ただし、
所定のアクセルペダル踏込量を超えるまでは、ばねBが
このペダル踏込量を専ら吸収して上記可動クラッチ要素
8a,9aは現状の状態を保つ。
【0016】その結果、アクセルペダル16の踏込量が
零から所定のアクセルペダル踏込量以下の範囲では、第
1のクラッチ8が“接”、第2のクラッチ9が“断”と
なる。この場合には、モータ6の動力はスロットルシャ
フト3に伝達されず、専らアクセルペダル16の踏込量
がスロットルワイヤ15,15a、スロットルレバー
7、第1のクラッチ8を介してスロットルシャフト3に
伝達されて、スロットルバルブ2が開度制御される。
【0017】一方、アクセルペダル16の踏込量が所定
量以上になると、分岐ワイヤ要素15bが更に引き込ま
れ、この時には、ばねBのばね常数が変化(ばねAより
も大きくなる)して、ばねBがばねAの力に打ち勝って
分岐ワイヤ要素15bの引き込み力が可動クラッチ要素
8a,9aに伝達する。その結果、可動クラッチ要素8
aが固定クラッチ要素8bから離れ、可動クラッチ要素
9aが固定クラッチ要素9bに接続する。
【0018】この場合には、モータ6の動力が第2のク
ラッチ9を介してスロットルシャフト3に伝達されて、
スロットルバルブ2が開度制御される。例えば、アクセ
ルペダル16の踏込量に応じた信号をコントローラ20
が入力して、アクセルペダル16踏込量に相当の駆動信
号がモータ6に出力されれて、モータ6の力によりスロ
ットルバルブ2が開度制御される。
【0019】以上のような動作を行うので、万が一モー
タやモータのコントローラ等に異常が発生した場合に
は、アクセルペダル16から足を離せば、スロットルバ
ルブの駆動系が電子制御式から機械式(アクセルペダル
16,スロットルワイヤ15,15a,スロットルレバ
ー7,クラッチ8)に切り替わるので車両を安全に停止
することが可能となる(フェイルセーフ機能)。
【0020】また、上記のような異常が生じた場合で
も、アクセルペダルの踏込量を所定量以下の領域にして
操作すれば、スロットルバルブの駆動系が上記の如く機
械式となるので、応急的に低速運転域での自力車両走行
を可能にする(リンプホーム機能)。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0022】図1は本発明の第1実施例を示す構成図で
ある。
【0023】図1において、吸気筒1の内部にはスロッ
トルシャフト3に固着されたスロットルバルブ2が内装
される。スロットルシャフト3は吸気筒1の側壁に設け
た軸受21,22を介して回動可能に支持されつつ吸気
筒1を貫通する。
【0024】スロットルシャフト3の両端にはスプライ
ン3a,3bが形成され、これらのスプラインを介して
シャフト3の一端に第1のクラッチ(摩擦式クラッチ)
8の可動クラッチ要素8aが、他端に第2のクラッチ
(摩擦式クラッチ)9の可動クラッチ要素9aがそれぞ
れ軸方向に移動可能に嵌合される。なお、上記スプライ
ン係合に代えてキー係合であってもよい。
【0025】スロットルシャフト3はその一部3´をシ
ャフト本体から分離し、このシャフト要素3´に第1の
クラッチ8の固定要素8b及びスロットルレバー7が固
着してある。スロットルレバー7はその一端がスロット
ルワイヤ15を介してアクセルペダル16と接続され
る。なお、スロットルワイヤ15はその途中14にてワ
イヤを15a,15bに分岐しており、ワイヤ要素15
a側がスロットルレバー7と接続される。
【0026】一方、第2のクラッチ9の固定クラッチ要
素9bはモータ6の動力伝達手段となるギア4,5の出
力側に配設される。
【0027】可動クラッチ要素8a,9aの外周には溝
8c,9cが周方向に向けて形成され、これらの溝にプ
レート10,11が係合している。すなわち、プレート
10,11は可動クラッチ要素8a,8bの回動(シャ
フト3と一体の回動)を可能にしつつ軸方向の移動力を
与えるように係合される。
【0028】プレート10,11はロッド12により連
結される。また、ばねA(引張ばね)がプレート10の
一端と吸気筒1側壁とにわたって取付けられ、このばね
力がプレート10及びロッド12を介してプレート11
に加わるようにして、可動クラッチ8aを固定クラッチ
要素8b側に付勢し、可動クラッチ要素9aを固定クラ
ッチ要素9bから離れる方向に付勢する。
【0029】プレート10の他端は、スロットルワイヤ
15のうち分岐ワイヤ要素15bとアクセルペダル動作
保証用のばねBを介して接続される。ばねBは、ばね常
数が異なる2つのばね要素B1,B2とを直列に接続し
て成り、このばね要素B1,B2とばねAとのばね常数
は、ばね要素B1<ばねA<ばね要素B2となってい
る。そして、このようなばねBの一端がプレート10に
固定され、他端が自由端としてあり、自由端にワイヤ取
付用ストッパ13を装着して、分岐ワイヤ要素15bの
一端がプレート10に設けた孔17及びばねBを挿通し
てストッパ13に取付けられている。なお、スロットル
シャフト3には、図示省略してあるが戻しばねが装着さ
れてスロットルバルブ2を閉じる方向に付勢している。
【0030】コントローラ20は、アクセルペダル踏込
量検出センサ18からの信号と、スロットルバルブ開度
検出センサ19からの信号を入力する。また、コントロ
ーラ20は、アクセルペダル踏込量検出信号に応じてス
ロットル開度信号を発生し、この開度信号をモータ駆動
信号としてモータ6に出力する。その他、コントローラ
20は、A/F制御のためにアクセルペダル16と別に
スロットル開度調整信号を発生したり、トラクション制
御信号(スリップ防止のためにスロットルバルブを一時
的に自動的に絞るための制御信号),オートクルーズ制
御信号(自動定速走行のための制御信号)の少なくとも
一つを発生して、これらの信号によりモータ6を駆動制
御するように設定してある。
【0031】次の本実施例の動作を説明する。
【0032】アクセルペダル16を踏み込まない状態で
は、ばねAの力により可動クラッチ要素8aが固定クラ
ッチ要素8bに接続し、可動クラッチ要素9aが固定ク
ラッチ要素9bから離れた状態にある。この初期状態に
は、ばねBには力が加わらない状態にある。
【0033】運転者がアクセルペダル16を踏み込む
と、スロットルワイヤ15が引かれ、その引き込み力は
分岐部14にてワイヤ15aとワイヤ15bとに分けら
れ、ワイヤ15aによりスロットルレバー7に伝えら
れ、ワイヤ15bによりストッパ13に伝えられる。た
だし、所定のアクセルペダル踏込量を超えるまでは、ば
ねA,B(B1,B2)のばね常数が上記の関係にある
ことから、先ずはばねB1が縮み、一方ばねA及びばね
要素B2は現状の状態にある。すなわち、この状態で
は、ばね要素B1がアクセルペダル踏込量を専ら吸収
し、プレート10,11ひいては第1,第2のクラッチ
8,9もそのままの状態にある。従って、アクセルペダ
ル16の踏込量がスロットルワイヤ15,15a、スロ
ットルレバー7、第1のクラッチ8を介してスロットル
シャフト3に伝達されて、スロットルバルブ2が開度制
御される。
【0034】さらにアクセルペダル16を踏み込むと、
ばね要素B1は完全に圧縮し(変位し)、この時、ばね
Bはそのばね要素B2の存在によりばねAよりばね常数
が大きくなる。そのため、プレート10に分岐ワイヤ要
素15b,ばねBを介してスロットルワイヤ15の引き
込み力が伝達され、ばねAを伸ばしつつプレート10及
びプレート11を図の左方向に一体的に移動させる。そ
の結果、可動クラッチ要素8aが固定クラッチ要素8b
から離れ(第1のクラッチ8が“断”)、可動クラッチ
要素9aが固定クラッチ要素9bに接続する(第2のク
ラッチ9が“接”)。
【0035】この場合には、アクセルペダル16の踏込
量に相当の駆動信号がモータ6に出力されて、モータ6
の力によりスロットルバルブ2が開度制御され、電子制
御スロットルアクチュエータが成立する。
【0036】そして、モータ6及びコントローラ20が
正常な状態にある場合には、上記のアクセルペダル16
の踏込量に相当のスロットル開度制御の他に、目標A/
Fとなるための自動スロットル開度調整,トラクション
制御,オートクルーズ制御等が実行される。
【0037】次に万が一モータ6やコントローラ20に
異常が生じた場合、運転者がアクセルペダル16から足
を離すと、ばねAの力により第1のクラッチ8が
“接”,第2のクラッチ9が“断”の状態に戻るので、
スロットルバルブの駆動系が電動式のスロットル駆動系
から機械式のスロットル駆動系(アクセルペダル16,
スロットルワイヤ15,15a,スロットルレバー7,
クラッチ8)に切り替わる。その結果、図示されないス
ロットルバルブの戻しばねの力によりスロットルバルブ
2が閉状態となり、フェイルセーフ動作が成立する。
【0038】次に上記フェイルセーフ動作後のリンプホ
ーム動作について説明する。
【0039】クラッチ8(8a,8b)は、ばねA,B
(B1,B2)のうち最もばね常数が低いばねB1がフ
ルストロークの圧縮状態になるまで、換言すればアクセ
ルペダル16の踏込量(踏み代)が所定量以下の範囲に
あるまでは、“接”の状態にあり、一方、クラッチ9
(9a,9b)は“断”の状態にある。従って、上記の
ような異常が生じた場合でも、アクセルペダル16の踏
込量を所定量以下の領域にして操作すれば、スロットル
バルブ2の駆動系が上記の機械式のスロットル駆動系に
保たれ、応急的に低速運転域での自力車両走行を可能に
する。
【0040】図2は本発明の第2実施例、図3は本発明
の第3実施例を示す構成図である。
【0041】図2の第2実施例が第1実施例と異なる点
は、第1のクラッチ8及び第2のクラッチ9に噛み合い
式クラッチを用い、このうちクラッチ8側を定位置噛み
合い式としたことにある。このような構成によれば、ク
ラッチ8側に定位置噛み合い式を用いることで、アクセ
ルペダル16を離した場合にスロットルバルブの戻しば
ねの力と噛み合いクラッチ要素8a,8bの協働により
クラッチ要素8a,8bが定位置で噛み合い、そのた
め、固定クラッチ要素8b側のスロットルレバー7と可
動クラッチ要素8a側のスロットルバルブ2の相対位置
関係を常に一定に保って噛み合う。その結果、スロット
ルバルブ2の動きとアクセルペダル16の踏込量との関
係をより正確に規定することができる。
【0042】また、図3の第3実施例では、第1クラッ
チ8が定位置噛み合い式となっており、第2のクラッチ
9は第1実施例同様の摩擦式クラッチとなっている。こ
のような構成では第2実施例と同様の効果を期待でき、
且つ第2のクラッチ9は噛み合い式に比較して構造の簡
単な摩擦式クラッチを使用するので、全体としての機構
簡略が図れる。
【0043】なお、上記実施例における、可動クラッチ
要素8aと固定クラッチ要素8bとの位置関係及び可動
クラッチ要素9aと固定クラッチ要素9bとの位置関係
をそれぞれ逆にすることも可能であり、この場合には、
スプライン、ばねA,B、プレート10,11、ロッド
12もこれに対応して適宜設計変更すればよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アクセル
ペダルの踏込量によって機械式のクラッチを断続させる
ことで、機械式スロットル駆動系と電動式(電子制御
式)スロットル駆動系とを切り替えることができるの
で、スロットルアクチュエータのモータのほかにその電
子制御系のコントローラに異常をきたした場合でも、ア
クセルペダルの踏込量を操作することでフェイルセーフ
及びリンプホーム機能を実現できる。しかも、従来のよ
うな電磁クラッチを用いることなく機械式のクラッチを
用いるので、この種スロットルアクチュエータのコスト
低減及び小形化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成図。
【図3】本発明の第3実施例を示す構成図。
【符号の説明】
1…吸気筒、2…スロットルバルブ、3…スロットルシ
ャフト、3a,3b…スプライン、4,5…モータ動力
伝達機構(ギア)、6…モータ、7…スロットルレバ
ー、8(8a,8b)…第1のクラッチ(可動クラッチ
要素、固定クラッチ要素)、9(9a,9b)…第2の
クラッチ(可動クラッチ要素,固定クラッチ要素)、1
0,11…プレート、12…ロッド、15…スロットル
ワイヤ、15a,15b…分岐ワイヤ、16…アクセル
ペダル、18…アクセル踏込量検出センサ、19…スロ
ットルセンサ、20…コントローラ、A,B(B1,B
2)…ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 直行 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 佐藤 英治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 門向 裕三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 スロットルシャフトの一端に第1のクラ
    ッチを介してスロットルレバーを断続可能に設け、該ス
    ロットルレバーをスロットルワイヤを介してアクセルペ
    ダルと連動可能に接続した機械式スロットル駆動系と、
    前記スロットルシャフトの他端に第2のクラッチを介し
    てモータの動力伝達手段を断続可能に設け、このモータ
    をエンジンを制御するコントローラからの信号により駆
    動させる電子制御式スロットル駆動系と、前記第1のク
    ラッチの可動クラッチ要素(第1可動クラッチ要素とす
    る)と前記第2のクラッチの可動クラッチ要素(第2可
    動クラッチ要素とする)とをスラスト方向に一体的に移
    動できるように連結部材を介して連結し、且つばねAに
    より前記第1可動クラッチ要素を対応の固定クラッチ要
    素側に付勢すると共に前記第2可動クラッチ要素を対応
    の固定クラッチ要素側と反対方向に付勢し、一方、前記
    スロットルワイヤを分岐してその分岐ワイヤの一つ(分
    岐ワイヤ要素とする)及びばねBを介して前記第1,第
    2可動クラッチ要素の連結体と前記アクセルペダルとを
    連動可能に接続し、前記ばねBは初期状態から所定の変
    位までは前記ばねAよりばね常数が小さく、所定の変位
    を超えるとばねAよりばね常数が大きくなるよう設定
    し、このばねA,Bと前記分岐ワイヤ要素の協働により
    所定のアクセルペダル踏込量までは前記第1のクラッチ
    が“続”,第2のクラッチが“断”、所定のアクセルペ
    ダル踏込量を超えると前記第1のクラッチが“断”,第
    2のクラッチが“続”となる動作モードを設定した機械
    式のクラッチ駆動機構とを備えて成ることを特徴とする
    スロットルアクチュエータ。 【請求項2】 請求項1において、前記第1,第2可動
    クラッチ要素は、前記スロットルシャフトの両端にキー
    係合或いはスプライン係合により嵌装され、前記第1可
    動クラッチ要素に対応の固定クラッチ要素が前記スロッ
    トルレバー側に配設され、前記第2可動クラッチ要素に
    対応の固定クラッチ要素が前記モータ動力伝達手段側に
    配設してあることを特徴とするスロットルアクチュエー
    タ。 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記第
    1,第2の可動クラッチ要素を連結する部材は、前記各
    可動クラッチ要素の外周に周方向に溝を形成してこの溝
    に係合されたプレートと、これらのプレート同士を連結
    するロッドとより成ることを特徴とするスロットルアク
    チュエータ。 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    において、前記ばねBは、ばね常数が異なる2つのばね
    B1,B2を直列に接続して成り、このばねB1,B2
    と前記ばねAとのばね常数は、ばねB1<ばねA<ばね
    B2と設定したことを特徴とするスロットルアクチュエ
    ータ。 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    において、前記第1,第2のクラッチは、摩擦式クラッ
    チより成ることを特徴とするスロットルアクチュエー
    タ。 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    において、前記第1,第2のクラッチのうち少なくとも
    第1のクラッチは定位置噛み合い式クラッチより成るこ
    とを特徴とするスロットルアクチュエータ。 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    において、前記エンジン制御用のコントローラは、アク
    セルペダル踏込量の検出信号に応じてスロットル開度信
    号を発生し、且つA/F制御用のスロットル開度調整信
    号,トラクション制御信号,オートクルーズ制御信号の
    少なくとも一つを発生して、これらの信号に基づき前記
    モータを駆動制御するように設定したことを特徴とする
    スロットルアクチュエータ。
JP15838891A 1991-06-28 1991-06-28 スロツトルアクチユエータ Pending JPH055429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15838891A JPH055429A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 スロツトルアクチユエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15838891A JPH055429A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 スロツトルアクチユエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH055429A true JPH055429A (ja) 1993-01-14

Family

ID=15670638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15838891A Pending JPH055429A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 スロツトルアクチユエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH055429A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006036427A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-07 Bayerische Motoren Werke Ag Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
DE102006036429A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-07 Bayerische Motoren Werke Ag Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
DE102006036428A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-07 Bayerische Motoren Werke Ag Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
JP2012202285A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Honda Motor Co Ltd トラクション制御装置
JPWO2014058055A1 (ja) * 2012-10-12 2016-09-05 ヤマハ発動機株式会社 アクセルグリップ組立体及びアクセルグリップ組立体を備えた車両
KR102003924B1 (ko) * 2018-06-15 2019-07-26 주식회사 현대케피코 전자 제어 스로틀밸브 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006036427A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-07 Bayerische Motoren Werke Ag Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
DE102006036429A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-07 Bayerische Motoren Werke Ag Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
DE102006036428A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-07 Bayerische Motoren Werke Ag Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
DE102006036427B4 (de) * 2006-08-04 2020-09-24 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
DE102006036428B4 (de) * 2006-08-04 2020-11-19 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Einrichtung und Verfahren zur Betätigung einer Leistungssteuerungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
JP2012202285A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Honda Motor Co Ltd トラクション制御装置
JPWO2014058055A1 (ja) * 2012-10-12 2016-09-05 ヤマハ発動機株式会社 アクセルグリップ組立体及びアクセルグリップ組立体を備えた車両
KR102003924B1 (ko) * 2018-06-15 2019-07-26 주식회사 현대케피코 전자 제어 스로틀밸브 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4703823A (en) Vehicle running control system
US4295540A (en) Vehicle brake and engine interlock
US4591034A (en) Controllable drive for a movable releaser of a motor vehicle friction clutch
US10829109B2 (en) Techniques for monitoring mechanisms to secure vehicle and remedial action
US4776420A (en) Device for automotive vehicles with traction control and cruise control
JPH055429A (ja) スロツトルアクチユエータ
US6939268B2 (en) Vehicle transmission system with coast controls
KR20060079685A (ko) 전자 제어식 클러치
US6513635B2 (en) Actuating device with two parallel mounted actuators
JPH11500685A (ja) 制御システム
CN102481934A (zh) 用于使车辆开动的方法和系统
EP0035495B1 (en) Vehicle brake and engine interlock
JP3610920B2 (ja) 自動変速装置
US5072708A (en) Engine control device
US5014806A (en) Throttle control apparatus
JPH11241734A (ja) クラッチ自動制御車両
JP3775050B2 (ja) ハイブリッド車両の油圧供給装置
JP3911050B2 (ja) トランスミッションの変速操作装置
JPH052347Y2 (ja)
JPH0524851Y2 (ja)
JPH07208214A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JPH085858Y2 (ja) 車両用自動変速装置
KR0131687Y1 (ko) 제동 겸용 가속 페달장치
JPH0567864U (ja) 自動車用自動変速機
JPH04179836A (ja) 電子制御スロットル装置