JPH0554014B2 - - Google Patents

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JPH0554014B2
JPH0554014B2 JP61033503A JP3350386A JPH0554014B2 JP H0554014 B2 JPH0554014 B2 JP H0554014B2 JP 61033503 A JP61033503 A JP 61033503A JP 3350386 A JP3350386 A JP 3350386A JP H0554014 B2 JPH0554014 B2 JP H0554014B2
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JP
Japan
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acaricide
tank
air
filter
air conditioning
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JP61033503A
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English (en)
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JPS62190333A (ja
Inventor
Takeo Hanaoka
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空気調和設備の防黴防食装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来より、空気調和設備における空調ダクト系
や空調機器類の防食対策としては、これらを構成
する材料面からの改善が進められてきた。すなわ
ち、金属材料としては可及的に耐食性を示す材料
を使用し、場合によつては防食塗膜を施した材料
を使用することにより腐食問題に対処するもので
あり、かような耐食性材料をいかに経済的有利に
市場に提供するかという面からの技術開発が広く
進められてきた。したがつて、従来の空気調和設
備における防食技術と言えば、その材料面での技
術であると言つても過言ではなかつた。
そして、空気調和設備における被処理空気と触
れる材料を全て耐食性金属材料例えばステンレス
鋼で構成することは非常に高価となるので、防食
塗膜を被覆した塗装鋼板などの適用がなされてい
た。また美観の面からも金属材料の表面を塗装す
ることが広く行われていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
空気調和設備における空気と触れる面の材料と
して、金属の表面に有機物質の塗膜を形成したよ
うな有機層を表面にもつ金属材料(塗装鋼板など
の複合材料)を使用した場合に、通常はこの有機
層が下地金属の防食作用を供するが、空気調和設
備を実稼働したときに、この複合金属材料が有す
るであろう耐用年数よりも著しく短期間に下地金
属が腐食してしまうという現象が不意に起こると
きがある。この問題は、本来耐食性を示すであろ
うと思われていた有機塗膜をもつ部分んの金属が
不意に腐食するので、その腐食を予知しえないと
いう厄介な問題である。しかも、その塗膜が有機
材料である場合には、その有機物質の種類には実
質上関係なくその下地金属が腐食し、塗膜が無機
材料である場合とは異なつた状況が出現する。
本発明はこのような空気調和設備における厄介
な問題を解決することを目的とするものである。
〔問題点を解決する手段〕
本発明は、処理空気と触れる面に有機材料が存
在する空気調和設備において、この有機材料の存
在する部分の金属が不意に腐食するのを防止する
手段として、該空気調和設備への空気取入れ経路
に滅菌殺ダニ剤含浸フイルターを設置したことを
特徴とする。
本発明者は、既述の腐食が微生物に起因するこ
と、より具体的には、微生物と海塩粒子の侵入に
よる複合作用に起因する事実を見出した。空気調
和設備では適切な温度湿度に調整された空気が作
られるので、この空気経路では或る種の微生物や
ダニ類にとつてその温湿度の点で適切な生息適応
環境が維持されることになる。しかも石油化学製
品である有機材料がその空気経路に存在すると、
この有機材料が好餌となりこれが栄養源となる。
そして、対象とする空気調和設備が海浜の近くの
建物である場合には、海塩粒子が空気中に同伴し
て空気調和設備内に入り込み、この海塩粒子が該
材料に付着する。海塩粒子は一般に潮解性であり
且つ塩類を含むことから、この海塩粒子が付着し
た箇所では水分が吸着し且つ水分に海塩粒子中の
塩類がイオン状で溶けた状態が起きる。この状態
がまた前記の微生物やダニ類の生息にとつて好適
なエネルギー源や栄養源となり一層良好な生息環
境を形成することになる。したがつて、空気調和
設備におけるダクト系や空気調和機器類を構成す
る材料のうち、その表面に有機塗膜などの有機材
料が存在する箇所に微生物やダニ類が付着しまた
海塩粒子が付着して、ここに微生物やダニ類が着
床増殖し、有機塗膜を微生物学的に破壊する。そ
して、ここに存在する前記のイオンにより腐食が
急激に進行する。
本発明は、このような知見事実のもとに、空気
調和設備へ取入れる空気を、滅菌殺ダニ剤含浸の
フイルター層を通過させることによつて、空気調
和設備への空気取入れ口において微生物やダニ類
を駆除すると同時に海塩粒子も捕捉し、これによ
つて既述の腐食を未然に防止し得たものである。
ここで、滅菌殺ダニ剤とは、バクテリア類、糸状
菌、黴、胞子などの各種の微生物並びにダニ類を
駆除できる市場で入手可能な通常の滅菌剤、防黴
剤、殺ダニ剤などを意味する。本発明で使用する
滅菌殺ダニ剤含浸のフイルターとしては、繊維質
のフイルター濾材に滅菌殺ダニ液を含浸させるこ
とによつて空気通過面が常に滅菌殺ダニ液で濡れ
た状態としたものを使用するのがよい。より具体
的には、滅菌殺ダニ剤含有液を収容したタンク内
に設置した下ドラムとこのタンクの外に設置した
上ドラムとの間に繊維質のエンドレスフイルター
をループ状に懸け渡すと共に、このエンドレスフ
イルターをドラム間で動力により回動させるよう
にした回転エンドレスフイルターを使用するのが
よい。そして、滅菌殺ダニ剤含有液を回転エンド
レスフイルターの表面に向けて該タンク上方で噴
霧するようにすると、フイルターに捕捉された海
塩粒子などの付着物質の洗浄を一層効果的に行い
得る。
以下に、図面に基づいて本発明の内容を具体的
に説明する。
〔実施例〕
第1図は、冷温水を熱交換コイル1に通水して
空気調和を行う場合に、その熱源用の冷温水を滅
菌殺ダニ剤の補給液に利用した本発明装置の例を
示しており、この熱交換コイル1を通過する前の
取入れ空気を滅菌殺ダニ剤含浸フイルター2で滅
菌殺ダニ処理するものである。
図示の滅菌殺ダニ剤含浸フイルター2は、上ド
ラム3と下ドラム4との間に繊維質のフイルター
濾材5をループ状に張り渡し、上ドラム3をモー
タ6で回転させることによりこのエンドレスフイ
ルター濾材5をドラム3,4間で周回させるとと
もに、滅菌殺ダニ液7を収容したタンク8内に下
ドラム4を設置することにより、エンドレスフイ
ルター濾材5が下ドラム4を通過するさいにタン
ク内の滅菌殺ダニ液7中に触れてこの液を含浸
し、この含浸した状態で空気通路を横切るように
したものである。
タンク8内の滅菌殺ダニ液7は別途設置される
水槽9から補給管10を経て供給され、排液管1
1を経て系外に排出される。水槽9は補給水槽1
2と薬液槽13とからなり、補給水槽12には熱
交換コイル1に通液される熱源水(冷温水)が管
路14を経て供給され、薬液槽13には滅菌殺ダ
ニ剤の濃縮液が収容される。15は該濃縮液の液
面ゲージ計を示している。熱源用の冷温水を補給
水槽12に供給するには、熱交換コイル1のエア
ー抜きタツプ16を利用し、このエアー抜きタツ
プ16に管路14を接続すると共に補給水槽12
に液面自動調整タツプ17を取付けることによつ
て行う。なお、熱交換コイル1には建物内に配設
される冷温水往管19と冷温水環管20に分岐管
21と22を経て冷温水が循環供給される。
タンク8内に供給する滅菌殺ダニ液7の量と濃
度の調整は次のようにして行う。タンク8内に液
面検出計23を取付け、この液面検出計23の検
出信号により補給管10に介装した電動弁24を
開閉制御する。そして、この電動弁24の開閉状
態を、水槽9の側に設置した薬注調節器25が監
視し、薬液槽13内の滅菌殺ダニ濃縮液を、電動
弁24が開成動作したときに、薬注調節器25内
の薬液ポンプによつて、管路26を経て、補給管
10内の補給水に注入する。また、排液管11に
は電動排液弁26を介装し、この電動排液弁26
と補給管10の電動弁24の動作によりタンク内
の液面が設定値に常時収まるようにする。なお、
27は補給水槽12のオーバーフロー管であり、
これは、熱交換コイル1のドレンパン28に溜ま
るドレンを排出するドレン管29に接続される。
またこのドレン管29にタンク8の排液管11も
接続される。
繊維質フイルター濾材5としては、給水性のよ
いもの例えば旭化成工業株式会社より製造販売さ
れている商標名「ベンリーゼ」のクロスが好適で
ある。そして、このエンドレスフイルター濾材5
の回動に際しては、取入れ空気の流れを縦断する
ように上ドラム3と下ドラム4を実質上垂直面内
に設置し、図示の矢印のように、下ドラム4から
上ドラム3に向かう濾材上昇面が空気流れの上流
側に位置するように、したがつて、上ドラム3か
ら下ドラム4に向かう濾材下降面が空気流れの下
流側に位置するように回動させるのがよい。これ
により、タンク8内を通過し、滅菌殺ダニ液を含
浸して上方に向かう濾材5中を空気が先ず通過す
ることになる。したがつて、この場合には、繊維
質フイルター濾材中の液の毛細管現象による表面
張力とタンク8内液面からの垂直距離に釣り合つ
た状態で比較的多量の液が濾材中に含浸されてい
るので、この上昇中の濾材を空気が通過する場合
には、その空気は十分に滅菌殺ダニ液と接触する
ことになり、そのさいにミストの発生しても、そ
のミストは下流側で下降する比較的含浸量の少な
い濾材5により捕集されることになる。
海塩粒子などもこの湿式濾過によつて濾材に効
果的に捕集されることになるが、微粒子捕集によ
る濾材の目詰まり圧損を回避するために、タンク
8の液面の直ぐ上において、濾材5の下降側の下
部に向けて洗浄水を噴霧する噴霧ノズル30を設
置するのがよい。この噴霧ノズル30の設置にさ
いしては、下ドラム4の近傍で且つ液面より上部
の濾材下降側にヘツダー31を水平方向に配置
し、このヘツダー31から多数の噴霧ノズル30
を濾材5の面に向けて取付けるのがよい。そし
て、ヘツダー31にタンク8内の液をポンプ32
によつて圧送し、各噴霧ノズル30からタンク8
内の液をタンク8内に入る寸前の濾材5の表面に
向けて噴霧するようにする。これによつて、滅菌
殺ダニ剤含浸フイルター稼動中はその洗浄も同時
に達成されることになる。
第1図の実施例では熱交換コイルに通液する熱
源水を補給水とする例を示したが、補給水はこの
熱源水に限られるわけではなく、通常の水道水で
あつてもよいことは勿論である。また、滅菌殺ダ
ニ剤含浸フイルターは空調機に内蔵させてもよい
し、必ずしも内蔵させなくてもよい。
そして、滅菌殺ダニ剤含浸フイルターは既設の
空調機に組み込むことができるし、また滅菌殺ダ
ニ剤含浸フイルターを組み込んだ空調機からその
滅菌殺ダニ剤含浸フイルターを取外し、通常のフ
イルターを設置することもできる。すなわち、本
発明に従う滅菌殺ダニ剤含浸フイルターは空調設
備の通常の空気フイルターとの互換性をもつて設
置することができる。
〔作用効果〕
本発明によると、空気調和設備に入る前の空気
中に浮遊するバクテリヤ、糸状菌、ダニ、などの
微生物類やダニ類が殆ど完全に駆除かれる。黴・
胞子は極めて微細で(1μm程度のものが多い)土
壌菌、植物病原菌など全季節を通じて空気中に多
量に浮遊し、従来の空気調和設備ではその有機物
質が存在する塗装面などで着床増殖するが、本発
明によると、湿式濾過でその捕集がなされると共
に且つ滅菌殺ダニ剤との接触によつてその生息が
断たれることになる。また、黴の増殖に連鎖関連
のあるダニ類(通常、0.1〜0.2mm程度)も滅菌殺
ダニ剤含浸フイルターで同時に捕集駆除され、微
生物の栄養源並びにエネルギー源となる水分およ
びイオン供与体の海塩粒子の捕集も湿式濾過によ
つて効果的に行われる。したがつて、この微生物
やダニ類の駆除と海塩粒子の捕集との複合除去作
用が同時に達成されるので、従来の空気調和設備
において有機塗膜部分で不意に腐食が発生した厄
介な問題とこれによる不測の損害が簡易な設備で
回避され、とくに海浜地帯の建物に対する空気調
和設備として威力を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の機器配置例を示す略断面
図である。 1……熱交換コイル、2……滅菌殺ダニ剤含浸
フイルター、3……上ドラム、4……下ドラム、
5……エンドレスフイルター濾材、6……モー
タ、7……滅菌殺ダニ液、8……タンク、9……
水槽、12……補給水槽、13……薬液槽、16
……熱交換コイルのエアー抜きタツプ、19……
冷温水往管、20……冷温水環管、23……液面
検出計、24……電動弁、30……噴霧ノズル、
31……ヘツダー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 処理空気と触れる面に有機材料が存在する空
    気調和設備への空気取入れ経路に滅菌殺ダニ剤含
    浸フイルターを設置してなる空気調和設備の防黴
    防食装置。 2 滅菌殺ダニ剤含浸フイルターは、滅菌殺ダニ
    剤含有液を収容したタンク内に設置した下ドラム
    と該タンクの外に設置した上ドラムとの間に繊維
    質のエンドレスフイルターをループ状に懸け渡す
    と共に該ドラム間で該エンドレスフイルターを動
    力で回動させるようにしたものである特許請求の
    範囲第1項記載の防黴防食装置。 3 滅菌殺ダニ剤含有液を回転エンドレスフイル
    ターの表面に向けて該タンク上方で噴霧するため
    の噴霧ノズルを設置した特許請求の範囲第2項記
    載の防黴防食装置。
JP61033503A 1986-02-18 1986-02-18 空気調和設備の防黴防食装置 Granted JPS62190333A (ja)

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JPS62190333A JPS62190333A (ja) 1987-08-20
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