JPH0553711U - 高温鋼材の冷却装置 - Google Patents

高温鋼材の冷却装置

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JPH0553711U
JPH0553711U JP111712U JP11171291U JPH0553711U JP H0553711 U JPH0553711 U JP H0553711U JP 111712 U JP111712 U JP 111712U JP 11171291 U JP11171291 U JP 11171291U JP H0553711 U JPH0553711 U JP H0553711U
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JP
Japan
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pipe
cooling
laminar
water
hairpin
Prior art date
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Pending
Application number
JP111712U
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English (en)
Inventor
邦弘 矢葺
洋一 原口
務 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0553711U publication Critical patent/JPH0553711U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ON−OFF応答性が良好で、特にOFF時
の水締まり性の向上を図る。 【構成】 冷却ヘッダー1を内管11 と外管12 の2重
管構成し、両者間に所要の間隙14 を有するようにす
る。外管12 の底部に気体供給管2を設置する。内管1
1 の端部に給水配管4を設置する。内管11 の上部に整
流板5を取付け、整流板5を通して流出させる冷却水を
一度外管12 の天井壁部に衝突させた後ヘアピンラミナ
ーパイプ3から流出させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば熱間鋼板当の高温鋼材を冷却するに際し、制御性を重視した ON−OFF応答性が良好なパイプラミナー冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、熱間鋼板の冷却に適用されている冷却装置としては、冷却ヘッダーにヘ アピンラミナーパイプをもちいたパイプラミナー冷却装置が大半を占めているが 、熱間鋼板の高級化に伴って個々の材質(規格)に即した冷却条件(敏速な応答 )が求められるようになり、制御性すなわちON−OFF応答性に優れた冷却装 置が必要になってきた。
【0003】 ところで、パイプラミナー冷却装置のON−OFF応答性は、ON時は1秒程 度であるために何等問題はないが、OFF時は、ヘアピンラミナーパイプが高密 度(多本数)に配設されている近年においては、各ヘアピンラミナーパイプにお ける水締まり性に不揃いを生じるので、どうしても前記ヘアピンラミナーパイプ のうちの何本かの水締まり性が悪くなって3〜5秒程度かかっている。
【0004】 そこで、上記した問題を解決せんとして実開昭53−47454号公報、特開 昭63−20121号公報等が提案され、また本出願人も実願平2−75788 号にて提案した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、先に提案されたものは、いずれも、多本数のヘアピンラミナ ーパイプ個々に気体供給孔を設けた構造であるため装置が複雑で、コストも高く なる。冷却ヘッダーが二重管構成されておらず、冷却ヘッダー内の冷却水が直 接ヘアピンラミナーパイプに流入するため、必要以上に排水されることになって 、水締まり性に不揃いを生じる。
【0006】 本考案は、上記したような問題点を解決すべく成されたものであり、制御性を 重視したON−OFF応答性が良好で、特にOFF時の水締まり性の向上が図れ る高温鋼材の冷却装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る高温鋼材の冷却装置は、冷却ヘッダ ーにラミナーパイプを設けた冷却装置において、前記冷却ヘッダーを、両者間に 所要の間隙を存した2重管構成すると共に、外管の底部には気体供給口を、また 内管の端部には給水口を設け、かつ、内管の上部には整流板を設置したこととし ているのである。
【0008】 本考案において、内管の上部に設置する整流板は、冷却ヘッダーを構成する内 管内部に供給された冷却水を外管に流出する際に整流することは当然であるが、 内管内部に供給された冷却水を外管に導く際に、整流板が薄すぎると図4に示す ように、冷却水が真直状に流出せず流れのモーメントが働いた方向に流れる。一 方、整流板が厚すぎると流出抵抗が大きくなって圧力損失が大きくなるため、給 水圧を必要以上に高くする必要がある。本考案者の実験によれば、給水圧が 0.2 kg/cm2 の場合には整流板の厚さは20〜25mmが最適であった。但し、この整流板 の厚さは、内管に供給する冷却水の水圧との関係があるため、前記水圧によって 最適厚さは変化する。なお、整流板は前記範囲の厚さの板を使用するのみならず 、前記範囲より薄い板にパイプを取付けたものであってもよい。
【0009】
【作用】
上記した構成の本考案冷却装置では、給水口より内管に供給された冷却水は、 整流板の作用で真直状に噴出され、外管内部の天井壁に衝突する。衝突によって 噴出圧力が緩和された冷却水はラミナーパイプを通って正常なラミナー流を形成 し高温鋼材を冷却する。
【0010】 また、冷却を停止する際には、給水口真近の給水配管部分で冷却水を遮断する と同時に、外管の底部に設けた気体供給口から気体を供給する。これにより、内 管外周と外管内周間の間隙を流れるスリット状の気流が、前記間隙の整流板より 上方の空間に位置する冷却水をラミナーパイプに敏速に押出して瞬時に冷却水を 排出する。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図1〜図3に示す一実施例に基づいて説明する。 図1は本考案に係る高温鋼材の冷却装置を断面して示す側面図、図2は同上の 冷却装置を断面して示す平面図、図3は同上の冷却装置を断面して示す正面図で ある。
【0012】 図1〜図3において、1は冷却ヘッダーであり、内管11 と外管12 の2重管 構成されている。すなわち、内管11 の外周と外管12 の内周間に適宜のリブ1 3 を介設することにより、両者間に所要の間隙14 を存した2重管と成している 。そして、外管12 の底部には気体供給口を設けて気体供給管2から前記間隙1 4 内に気体を供給できるようにしていると共に、外管12 の上部には、中心から 振り分け状に多数のヘアピンラミナーパイプ3を設置している。
【0013】 一方、内管11 の端部には給水口を設けて給水配管4から内管11 内に冷却水 を供給できるようにしていると共に、内管11 の上部には整流板5を設けている 。この整流板5は、例えばその中心に整流孔51 を多数設けたものであり、内管 11 内部に供給された冷却水を外管12 内に流出する際に整流すると共に、真直 状に噴出させる作用を有している。
【0014】 ところで、この整流板5の厚さは、あまりに薄いと冷却水が真直状に流出せず 、またあまりに厚いと圧力損失が大きくなるが、この厚さは、内管11 に供給す る冷却水の水圧とも関係があるので、一概に最適厚さを決めることはできない。
【0015】 また、整流板5より上方の内管11 の外周と外管12 の内周間の空間15 の容 積は必要最小限とすることが望ましい。これは、従来の冷却装置のように、個々 のヘアピンラミナーパイプ毎に気体を供給してヘアピンラミナーパイプ内の冷却 水を排出するのではなく、前記空間15 内の冷却水を一度に全てのヘアピンラミ ナーパイプ3から排出するからである。本考案者の実験によれば、全てのヘアピ ンラミナーパイプ3内の容積の和VP と前記空間15 の容積VH の関係が、VH ≧Vp であれば、OFF時の応答性は下記表1に示す如く良好で排水時の不揃い もなかった。なお、表1は前記Vp =5.1 ×10-33 、VH =5.3 ×10-33 の 場合の結果である。
【0016】
【表1】 (単位:秒)
【0017】 本考案に係る冷却装置は上記したような構成であり、ON−OFF時には次の ようにヘアピンラミナーパイプ3から冷却水を流出し、また流出を停止する。 ON時は、電磁弁7を閉とした状態で給水弁6を開操作する。冷却水は給水配 管4を介して内管11 内に供給され、整流板5の作用によって内管11 の長手方 向に均一に分配され、整流孔51 から真直状に流出して外管12 の天井壁に衝突 する。衝突した冷却水は個々のヘアピンラミナーパイプ3を通ってラミナー流と なり、高温鋼材を均一に冷却する。
【0018】 また、OFF時は、給水弁6を閉操作すると同時に電磁弁7を開操作する。気 体は気体供給管2を通って内管11 の外周と外管12 の内周間の間隙14 を通っ てスリット状気流と成され、前記空間15 内の冷却水を個々のヘアピンラミナー パイプ3から瞬時に排出する。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案冷却装置は、個々のラミナーパイプ毎に気体供給孔 を設けていないので、製作コストが安価となると共に、経年変化による排水の不 揃いもない。また、本考案装置はON−OFF応答性も良好で制御性能もよい。 更に、高密度ノズルにおいても対応が容易である。 なお、本実施例ではパイプ状の冷却ヘッダーを用いたものを説明したが、角形 であっても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高温鋼材の冷却装置を断面して示
す側面図である。
【図2】本考案に係る高温鋼材の冷却装置を断面して示
す平面図である。
【図3】本考案に係る高温鋼材の冷却装置を断面して示
す正面図である。
【図4】整流板が薄すぎる場合の冷却水の流出状態説明
図である。
【符号の説明】
1 冷却ヘッダー 11 内管 12 外管 14 間隙 2 気体供給管 3 ヘアピンラミナーパイプ 4 給水配管 5 整流板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却ヘッダーにラミナーパイプを設けた
    冷却装置において、前記冷却ヘッダーを、両者間に所要
    の間隙を存した2重管構成すると共に、外管の底部には
    気体供給口を、また内管の端部には給水口を設け、か
    つ、内管の上部には整流板を設置したことを特徴とする
    高温鋼材の冷却装置。
JP111712U 1991-12-20 1991-12-20 高温鋼材の冷却装置 Pending JPH0553711U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064084A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Jfe Steel Corp 鋼板の冷却装置および冷却方法
CN109563561A (zh) * 2016-08-05 2019-04-02 Posco公司 冷却装置

Cited By (3)

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EP3495515A4 (en) * 2016-08-05 2019-07-24 Posco COOLING APPARATUS

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