JPH055253U - ベルトコンベヤの落下砂回収設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルトコンベヤのベルトから落下する鋳物砂
を、簡単な構造の装置で容易かつ確実に回収する。 【構成】 ベルトコンベヤ３の下方に樋形状の砂受け部
材４を配設し、砂受け部材４の両側壁４ａ、４ａの内面
には、砂受け部材４の底面と平行して延びるガイドレー
ル５、５を突設し、ガイドレール５、５のー端には、所
要角度まで下向きに傾動可能な回動レール６、６の上端
を装着し、砂受け部材４の底面上には、砂受け部材４の
長手方向へ適当な間隔をおいて複数のスクレパ部材７
ｂ，７ｂを設けて成るスクレパ７を、砂受け部材４の長
手方向へ往復移動可能にして配置し、スクレパ７の外側
面には、ガイドレール５、５上に載り上がることが可能
な車輪９、９をガイドレール５、５の下方に位置させて
軸着し、もってスクレパ７を垂直面内で平行四辺形状に
移動できるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベルトコンベヤのベルトから落下する鋳物砂を回収するのに好適な 設備に関する。

【０００２】

【従来技術と課題】

鋳型造型プラントにおいては、鋳物砂搬送装置として多数のベルトコンベヤが 使用されている。ところで、特に長いベルトコンベヤにあっては、無端状ベルト のリターン側は、ベルトに沿って並べて軸支した多数のアイドローラによって支 持されているが、このベルトの表面に付着した鋳物砂がそのアイドローラによっ て剥離され、剥離された鋳物砂はそのまま落下していた。これに伴い、設備が鋳 物砂で埋没されたり、作業環境が悪化されるなどの問題があった。 本考案は上記の問題を解消するためになされたものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案の落下砂回収設備は、ベルトコンベヤの下方 に、樋形状の砂受け部材を配設し、砂受け部材の底上には、複数のスクレパ部材 を適当な間隔をおいて設けて成るスクレパを、垂直面内で平行四辺形状に運動可 能に配設してある。

【０００４】

【考案の作用】

このように構成されたベルトコンベヤの落下砂回収設備は、スクレパを垂直面 内で平行四辺形状に繰り返し移動させると、コンベヤベルトから落下して砂受け 部材上に溜っている鋳物砂が、間隔をおいて設けた複数のスクレパ部材により砂 受け部材の底上から順次所定場所に押し出され、この結果、鋳物砂は回収される こととなる。

【０００５】

【実施例】 実施例について図面に基づき説明すると、ー部断面正面図である図１に示すよ うに、無端状のコンベヤベルト１をアイドローラ２、２で支持したベルトコンベ ヤ３の下方には、ベルトコンベヤ３に沿って左右方向へ延びる樋形状の砂受け部 材４が配設されている（図２参照）。砂受け部材４の側壁両内面４ａ、４ａには 、砂受け部材４の底面と平行に延びるガイドレール５、５が突設され、ガイドレ ール５、５の左端には、所要角度まで下向きに傾動可能な回動レール６、６の上 端が装着されている（図３参照）。また、前記砂受け部材４の底上には、砂受け 部材４の長手方向である左右方向へ延びるスクレパ７が、左右方向へ往復移動可 能に設置されており、スクレパ７は、枠体状のスクレパ本体７ａの内側にスクレ パ本体７ａの幅方向へ延びる複数のスクレパ部材７ｂ、７ｂをスクレパ本体７ａ の長手方向へ適宜の間隔をおいて設けた構造を成している（図４参照）。さらに スクレパ７は２個設けられ、かつ連結ピン８によって相互に連結されている。ま た、スクレパ７、７の外側面には、前記ガイドレール５、５上に載り上がること が可能な車輪９、９が前記ガイドレール５、５の下方に位置されて軸着されてお り、また、スクレパ７の右端には、スクレパ７、７を往復移動させる横向きシリ ンダ１０のピストンロットの先端が連結されており、シリンダ１０は砂受け部材 ４の底上に設置されている。 なお１１は砂受け部材４の底上に設置したカバー、１２は掻き板、１３はホッ パ、１４は砂供給口である。

【０００６】 次に、このように構成された設備の作用について説明すると、砂供給口１４か ら投入された鋳物砂はベルトコンベヤ３によってホッパ１３に搬送され、またベ ルトコンベヤ３のコンベヤベルト１に付着の鋳物砂がアイドローラ２、２により 剥離されて砂受け部材４の底上に落下して溜っており、かつ設備が図１に示す状 態にある時、シリンダ１０を伸長作動すると、スクレパ７、７が、砂受け部材４ の底上を左方へ移動され、これにより、砂受け部材４の底上の鋳物砂はスクレパ ７、７によってホッパ１３方向ヘ１ピッチ押し出されることとなる。そして、車 輪９、９が回動レール６、６を押し上げながら回動レール６、６の下を通過した 後、シリンダ１０を収縮作動してスクレパ７を右方向へ移動させると、車輪９、 ９が回動レール６、６を介してガイドレール５、５上に載り上がるようにして移 動し、この結果、スクレパ７、７は上昇されて砂受け部材４の底上から離れた後 右方向へ移動されることとなる。 以上の作動を繰り返すことにより、スクレパ７、７を垂直面内で平行四辺形状 に移動をさせて砂受け部材４の底上の鋳物砂を順次押し出して回収することがで きる。

【０００７】

【考案の効果】

以上の説明からも明らかなように本考案は、ベルトコンベヤの下方に、樋形状 の砂受け部材を配設し、砂受け部材の底上には、複数のスクレパ部材を適当な間 隔をおいて設て成るスクレパを、垂直面内で平行四辺形状に移動可能に配設した から、スクレパを往復移動させるだけで、コンベヤベルトから落下され砂受け部 材の底上に溜った鋳物砂を容易かつ確実に回収することができ、設備が鋳物砂で 埋没されたり、作業環境が悪化されることを防止することができるなどの優れた 実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部断面正面図であ
る。

【図２】図１のＡーＡ矢視拡大図である。

【図３】図１のＢ部拡大詳細図である。

【図４】図１のＣーＣ断面拡大図である。

【符号の説明】

３ ベルトコンベヤ ４ 砂受け部材 ４ａ 側壁 ５ ガイドレール ６ 回動レール ７ スクレパ ７ｂ スクレパ部材 ９ 車輪 １０ シリンダ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ベルトコンベヤのベルトから落下する鋳
   物砂を回収する設備であって、ベルトコンベヤ３の下方
   に、ベルトコンベヤ３に沿って延びる樋形状の砂受け部
   材４を配設し、この砂受け部材４の両側壁４ａ、４ａの
   内面には、砂受け部材４の底面と平行に延びるガイドレ
   ール５、５を突設し、このガイドレール５、５のー端に
   は、所要角度まで下向きに傾動可能な回動レール６、６
   の上端を装着し、前記砂受け部材４の底面上には、砂受
   け部材４の長手方向へ適当な間隔をおいて複数のスクレ
   パ部材７ｂ，７ｂを設けて成るスクレパ７を、前記砂受
   け部材４の長手方向へ往復移動可能にして配置し、前記
   スクレパ７の外側面には、前記ガイドレール５、５上に
   載り上がることが可能な車輪９、９を前記ガイドレール
   ５、５の下方に位置させて軸着し、前記スクレパ７に
   は、スクレパ７を往復移動させるシリンダ１０のピスト
   ンロッドの先端を連結したことを特徴とするベルトコン
   ベヤの落下砂回収設備。