JPH0551004A - 包装方法および装置 - Google Patents

包装方法および装置

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JPH0551004A
JPH0551004A JP3148186A JP14818691A JPH0551004A JP H0551004 A JPH0551004 A JP H0551004A JP 3148186 A JP3148186 A JP 3148186A JP 14818691 A JP14818691 A JP 14818691A JP H0551004 A JPH0551004 A JP H0551004A
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film
stretching
stretched
packaging
vertical
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JP3148186A
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English (en)
Inventor
Akihide Kurata
昭秀 倉田
Katsuaki Wakahara
克明 若原
Kazuhiko Kurihara
和彦 栗原
Hiroshi Yazawa
宏 矢沢
Riichi Oishi
利一 大石
Yukio Matsumura
之雄 松村
Youichi Mazawa
洋一 間沢
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Polymer Processing Research Institute Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Polymer Processing Research Institute Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原反の使用量が少なく包装時間も短縮され
る包装方法を提供すること、および通気性や透湿性があ
り、結露を防ぐ包装形態で、しかも従来の工程で問題で
あった、延伸工程での巾の収縮を少なくできる包装装置
および方法を提供することを目的とする。 【構成】 荷物の高さより狭い巾の帯状体を少なくと
もヨコ方向に荷物の高さ以上に延伸し、この延伸された
帯状体を、一周で荷物の側面の全面に且つ荷物の少なく
とも一端側から帯状体の一側縁がはみ出すように巻き付
ける。また、帯状体を延伸して通気量を高くし、この延
伸された帯状体を荷物に巻き付ける。さらに、帯状体の
巻き付け前に帯状体に穴を開け、荷物に巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は延伸フィルムにより荷物
を一体化して包装する包装方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物の包装方法として、収縮フィ
ルムにより荷物を包装し、荷物を加熱トンネルなどを通
じて加熱し、加熱によって生ずる収縮力により荷物を包
装するシステムがあった。その方法は、加熱手段が必要
なので、大きな荷物には大きな加熱トンネルが必要であ
るという問題があった。また、フィルムコストも装置コ
ストも高かった。
【0003】これに代わって近年、パレット包装または
ストレッチ包装と呼ばれる包装方法が知られている。こ
れは、パレット上に集積された荷物や、牧草、ロール巻
きの紙などに、フィルムを延伸しながら巻き付けて包装
していく包装方法である。近年、この包装方法は発展
し、荷物の輸送や保存の包装の合理化に貢献している。
一般に行われているのは、荷物に巻き付けていく巻き付
け張力で、フィルムをタテに延伸し、延伸されたフィル
ムの収縮力で荷物を包装する方法である。また、フィル
ムをまずタテに延伸しておき、その後適当な巻き付け張
力で包装していく方式もある(特公昭59−52087
号、特公昭61−27254号)。ストレッチ包装(パ
レット包装)の方式では、加熱トンネルなどの加熱手段
が不要である。また、装置コストも安く、とくに大型荷
物には好適である。そのため近年広く採用されるように
なった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方これらの従来の方
式は、フィルム巾が狭く、荷物の側面全体に巻き付けて
いくには、すこしづつラップさせながら多重に巻き付け
る必要がある。通常の500mm巾のフィルムでは、1
〜1.5メータの高さの荷物で、10〜15回も巻く必
要がある。
【0005】巻き付け回数を減らす目的で、原反フィル
ムの巾を広くすることも考えられるが、原反フィルムの
運搬や包装装置への取り付け作業などの作業性が悪い。
また、薄い(25ミクロン程度)フィルムで、片面また
は両面に粘着剤の付いているフィルムを、偏肉を少なく
して広巾でロール巻きしていくのは困難である。広巾フ
ィルムの製造も容易ではない。
【0006】一般に、原反フィルムの使用量を少なくす
る目的で、できるだけ薄いフィルムを製造して、包装コ
ストを低減したい。しかし、原反フィルムは、非常に伸
びやすく、しかも粘着剤が付いている。したがって、狭
巾であれ広巾であれ、原反フィルムを厚さ10ミクロン
以下で製造することは困難である。
【0007】さらに、従来のパレット包装方法は、フィ
ルムによる包装であるので気密性が良い。そのため、通
気性や大きな透湿性を要求される分野や結露を嫌う分野
である、野菜や果物などの荷物には適さない場合があっ
た。また、工程的な問題点として、タテ延伸またはヨコ
延伸後に、フィルム巾が縮小して、包装効率が悪くなる
傾向がある。特にヨコ延伸の場合では、ヨコ延伸後の巾
収縮が顕著であった。通気性包装素材としてネット状物
をタテに延伸して荷物に巻き付けていく方式もある。し
かし、この方式は、フィルムを用いる方式に比較してコ
ストが高い。また、荷物が大きい場合は、ネット巾が狭
いので巻き付け回数が多くなる。したがって、原料の使
用量および包装時間が多くかかり、実用性に乏しかっ
た。
【0008】本発明の目的は、原反の使用量が少なく包
装時間も短縮される包装方法を提供することである。
【0009】さらに、本発明の目的は、通気性や透湿性
があり、結露を防ぐ包装形態で、しかも従来の工程で問
題であった、延伸工程での巾の収縮を少なくできる包装
装置および方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る包装方法
は、荷物の高さより狭い巾の帯状体を供給する供給工程
と、この帯状体をその少なくともヨコ方向に荷物の巾以
上に延伸する延伸工程と、この延伸された帯状体を、少
なくとも一周で荷物の側面の全面に且つ荷物の少なくと
も一端側から帯状体の一側縁がはみ出すように巻き付け
る巻付工程とを具備したことを特徴とするものである。
【0011】上記巻付工程は、延伸された帯状体をその
収縮力を保有した状態で巻回するのが好ましい。
【0012】上記延伸工程におけるヨコ延伸倍率は、
2.5倍以上が望ましいが、2倍以上でもよい。
【0013】上記供給工程における帯状体は、厚みが2
5ミクロン以上80ミクロン以下、引張試験において、
伸度がタテヨコ方向ともに400%以上、しかも100
%伸度での強度保持率が60%以上であることが望まし
いが、厚みが15ミクロン以上120ミクロン以下、引
張試験において、伸度がタテヨコ方向ともに300%以
上、しかも100%伸度での強度保持率が50%以上で
もよい。
【0014】上記供給工程は、帯状体として、厚みの厚
い部分または薄い部分の筋が、若干でもタテ方向を向い
ており、その筋が帯状体の巾に対して数本ないし数百本
持っているフィルムを用いてもよい。
【0015】本発明に係る他の包装方法は、帯状体を供
給する供給工程と、この帯状体を延伸することにより帯
状体の通気量を高くする延伸工程と、この延伸された帯
状体を荷物に巻き付ける巻付工程とを具備したことを特
徴とするものである。
【0016】上記他の包装方法における供給工程では、
帯状体として、予め穴があいているものまたは延伸によ
り穴があくもの、例えば、穴あきフィルム、添加物(フ
ィラー、発泡剤など)入りフィルム、溝付きフィルム、
ネット(格子状ネット、菱形ネットなどを含む。)、不
織布などを用いることができる。
【0017】上記延伸工程は、タテあるいはヨコの一軸
延伸、または二軸延伸でもよい。
【0018】上記他の包装方法は、さらに、延伸された
帯状体を拡幅する工程を具備してもよい。この場合、延
伸工程はタテ一軸延伸、供給される帯状体は、穴あきフ
ィルム、菱形ネット、不織布などが望ましい。
【0019】本発明に係る包装装置は、帯状体をタテ方
向とヨコ方向の少なくとも一方に延伸する延伸手段と、
この帯状体を荷物に巻き付ける巻付手段と、この巻付手
段による帯状体の巻付前に帯状体に穴を開ける穴あけ手
段とを具備したことを特徴とするものである。
【0020】上記包装装置は、さらに穴あけ手段を加熱
する手段や、延伸手段により延伸されるとともに穴あけ
手段により穴あけされた帯状体を拡幅する拡幅手段を具
備してもよい。
【0021】上記穴あけ手段は、帯状体の延伸前、延伸
過程、延伸後の少なくとも一箇所で帯状体に穴あけを行
うものであればよい。
【0022】また、上記穴あけ手段は、延伸手段の延伸
方向と平行する方向のスリットを形成するものでもよ
い。
【0023】
【作用】荷物の高さより巾が狭い帯状体を少なくともヨ
コ方向に荷物の高さ以上に延伸し、一周で荷物の側面の
全面に巻き付けるので、原反の使用量が少なく包装時間
も短縮される。荷物の少なくとも一端側から帯状体の一
側縁がはみ出すように巻き付けるので、はみ出した部分
により荷物は上下に押さえ付けられ結束される。帯状体
の通気量を高くして荷物に巻き付け、あるいは帯状体に
穴を開けて荷物に巻き付けるので、通気性がよく透湿性
が高い状態で荷物を包装できる。
【0024】
【実施例】以下、添付の図1および図2を参照して、こ
の発明の第1の実施例およびその変形例を説明する。図
1および図2は本実施例の包装方法を実現する簡易型ピ
ンテンターヨコ延伸装置を使用した包装システムの例
で、図1は側面図、図2は平面図である。ロール状に巻
かれている原反フィルム1は、架台2に立てて置かれて
いる。原反フィルム1の巾は荷物11の高さより狭い。
上下に配置されたチェーン3a,3bがチェーンホイル
4a−1,4a−2,…によって案内されている。チェ
ーン3a,3bには、多数の針状のピン5a−1,5a
−2,5a−3,…(以下、簡単にするため、ピン5と
記す)が植えられている。これらにより、ピンテンター
ヨコ延伸装置を形成している。ピン5に原反フィルム1
の両耳端部を引っ掛けて把持させる。原反フィルム1
は、チェーン3a,3bの作る末広がり軌道を搬送され
る。これにより、原反フィルム1は、上下方向にヨコに
延伸される。原反フィルム1は荷物の高さ以上の巾に延
伸される。一定倍率(装置延伸倍率2.2倍以上が望ま
しい)延伸後、チェーン3a,3bの軌道は平行にな
る。チェーン3a,3bの軌道が平行になった部分で、
原反フィルム1の延伸されたポリマー分子の配向が固定
される。原反フィルム1は、テンター末端でピン5より
離されて、ヨコ延伸フィルム6となる。ヨコ延伸フィル
ム6の巾は荷物の高さ以上である。
【0025】ピンテンター装置の次に、タテ延伸ロール
7a,7bが設置され、その後にダンサーロール8が設
置されている。その後に、ターンテーブル10の上に積
載された荷物11が配置されている。ターンテーブル1
0の回転により、荷物11も回転している。その複数回
の回転により、ヨコ延伸およびタテ延伸されたフィルム
9で、荷物11の側面のほぼ全面が包装される。延伸さ
れたフィルム9は、一周で荷物11の側面の全面にかつ
荷物11の上端または下端からフィルム9の一側縁がは
み出すように巻き付けられる。9aは、はみ出したフィ
ルム9の一側縁を示す。ターンテーブル10は、モータ
12により一定回転か、トルクモータを使用して一定張
力で、回転している。
【0026】本実施例は、垂直に立った形で流れるよう
に、上下方向にヨコ延伸することに特徴がある。また、
本実施例のヨコ延伸装置は、原反フィルムの両耳端部を
把持しながら、その把持部が作る末広がり軌道上でヨコ
に延伸することに特徴がある。両耳端部を把持しながら
のヨコ延伸は、ヨコ延伸倍率を大きく取ることができ、
また、ヨコ延伸倍率が確定できる。したがって、荷物の
高さ以上にヨコ延伸する必要のあるヨコ延伸手段として
は、最適である。このタイプのヨコ延伸装置としては、
フィルム業界で使用されているテンタータイプのヨコ延
伸装置がある。ポリプロピレンやポリエステルのフィル
ムを2軸延伸するのに使用されているテンター法ヨコ延
伸装置は、大型であるが、本実施例に使用する場合は、
装置を小型に簡便にしても使用できる。それは、延伸速
度も遅くても良いし、多少の延伸むらがあっても許され
ることが多いからである。一般に加熱も必要ではない。
また、別の本実施例の延伸手段として、本発明者らの先
発明である、特公昭57−30368号、特公昭61−
55456号などのプーリ延伸装置がある。
【0027】ヨコ延伸されたフィルムを、ダンサーロー
ルを経た後、ターンテーブル上で回転している荷物の巻
き付け張力で、タテに延伸しながら巻き付けていく方式
で、荷物の側面を包装することができる。この方式は、
タテ延伸の距離が長いので、ヨコ延伸されたフィルムの
巾収縮が激しいが、装置的には簡便である。
【0028】本実施例のもう一つの特徴は、このヨコ延
伸装置と、タテ延伸装置と、荷物を積載して回転するタ
ーンテーブルと組み合わせたことに特徴がある。
【0029】本実施例では、パレット包装されるフィル
ムの巾を大きくできる。したがって、フィルムを荷物の
高さ以上の巾まで延伸し、一周で、荷物の側面のほぼ全
面を包装できる。ここで記した「一周で荷物の側面のほ
ぼ全面を包装できる」の意味は、ターンテーブルで複数
回巻くうちの少なくとも1回がそれを満足すれば良い。
特に最初の1回は、荷物の1部に巻き付いていることが
重要で、荷物の側面のすべてを覆う必要はない。
【0030】通常の2軸延伸、特に簡易型の2軸延伸装
置では、まずタテ延伸を行い、その後にヨコ延伸を行う
のが一般的である。それは、タテ延伸装置が狭い巾で良
いためである。しかし、本実施例では、ヨコ延伸後にタ
テ延伸を行う。それは、タテ延伸を後にしたほうが、パ
レットに巻いたときの荷物を保持する力が大きく、荷崩
れが少ないことが、実験の結果判ったからである。ただ
し、若干のタテ延伸をまず行い、その後ヨコ延伸を行
い、その後さらにタテ延伸を行うこともある。それは、
トータルのタテ延伸倍率をアップできる利点があるから
である。その場合の最初のタテ延伸は、100%以下で
あることが望ましい。
【0031】本実施例において、ヨコ延伸倍率は、少な
くとも2以上、望ましくは2.5倍以上とする必要があ
る。なぜなら、低延伸倍率では、原反フィルムの巾が広
くなるからである。通常使用されているパレット包装用
ストレッチフィルムは500mm巾で、それより極端に
大きい巾のフィルムは、一人で原反を取り付けるのに、
作業性が悪い。荷物の高さは、通常1〜1.5m程度で
ある。ヨコ延伸後、巾を一定に保つ力はなく、巾方向に
収縮することを考慮すれば、かなり高倍率に延伸する必
要がある。原反の製造面よりも、原反巾は、あまり広く
できない。したがって、装置の経済性、運転の作業性な
どから、ヨコ延伸倍率は少なくとも2倍以上、望ましく
は2.5倍以上に延伸する必要がある。
【0032】原反フィルムを、JIS Z1702(包
装用ポリエチレンフィルム)の引張り試験で測定した結
果、タテおよびヨコの伸度がともに300%以上、望ま
しくは400%以上あると、フィルムの2軸延伸性がよ
いことが判る。しかも、タテ方向100%伸度での強度
保持率が50%以上、望ましくは60%以上あると、パ
レット包装した荷物の包装形態としての安定性が良い。
【0033】以上の要件が備わっていれば、フィルムに
して使用できるポリマーとしては、LLDPE(リニア
ローデンシティポリエチレン)、LDPE(ローデンシ
ティポリエチレン)、EVA(エチレン−酢酸ビニルコ
ポリマー)、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデンなどが使用できる。また、これらのポリマ
ー相互をブレンドしたり多層にして使用される。また、
ポリブテンなどの液状ゴム、石油樹脂などの粘着剤をブ
レンドしたり、表面コートしたりして使用される。 上
記第1の実施例によれば、従来技術にはない種々の効果
が達成できる。 (1)原反巾が狭くて良い。最初から広巾のフィルムを
使用して、パレット包装することも当然考えられる。し
かし、狭い巾の原反を使用できることにより、以下の利
点がある。
【0034】パレット包装機への運搬が楽である。原反
は立てて取り付ける必要があるが、狭い巾であれば一人
で容易に取り付けられる。薄肉で伸びがあり、しかも粘
着性を持っている原反を広巾で偏肉を少なく製膜するこ
とは困難である。しかし、本実施例のように、狭い巾の
原反であれば原反の製造が容易である。 (2)2軸延伸することにより、狭い原反から広巾の原
反が得られる。したがって、従来技術のような原反ロー
ル巻きの位置を上下に往復させる(トラバース)機構が
不要となる。しかも荷物の側面の全面を一周で包装でき
る巾にすることができる。
【0035】また、同一の原反を使用しても、巻き付け
た後では薄い原反となるので、原反の節約になる、ここ
で、フィルムの使用量を比較してみる。従来のタテ延伸
のみの方法では、原反フィルムを上下にトラバースする
必要があるので、巻き付け回数が多くなる。20ミクロ
ンの薄いフィルムを使用して、タテに2倍延伸して、荷
物の1辺が1600mmで、15周するとすると、50
cm巾×0.002cm厚さ×4辺×160cm×15
周/(2倍延伸)=480cm3使用していた。それを
2軸延伸で、やはりタテに2倍延伸して、4周すれば良
いので、40ミクロンの厚みのフィルムを使用しても、
50cm巾×0.004cm厚さ×4辺×160cm×
4周/(2倍延伸)=256cm3で、従来のフィルム
使用量の約半分の量しか使用しない。
【0036】また、狭い巾のフィルムでは、ラップして
巻くので、そのラップ部にほこりが溜りやすいし、水分
も入りやすい。広巾でラップすることなしに包装できれ
ば、それらが解決される。
【0037】2軸延伸されているので、荷物の高さ以上
の巾のフィルムで包装された荷物に対しては、フィルム
の2軸的な収縮応力(フィルムの巾方向と長さ方向の収
縮応力)が働く。フィルムの両側縁が荷物の上部および
下部からはみ出すように巻き付けられるので、フィルム
の巾方向の収縮応力は荷物を上下に押さえ付けるように
作用する。以上より、荷物には適度の結束力が与えられ
る。1軸延伸のみでは結束力が強すぎることが多い。し
かし、本実施例では、荷物を傷めないようにフィルムを
タテ方向に弱い力で包装しても、荷物の上下方向(巾方
向)の収縮応力も利用できるので、結果として、強い結
束になる。同じ2軸延伸でも、狭い巾の2軸延伸フィル
ムを荷物にラセン巻きした場合は、巾方向の収縮応力
は、荷物の包装には効果がない。 (3)両耳端部を把持して延伸するヨコ延伸装置を用い
ているので、延伸倍率を大きく取れ、また確実に延伸で
きる。
【0038】ヨコ延伸倍率を可変にすることにより、同
一原反より種々の巾の製品ができる利点がある。また、
延伸倍率を変えることにより、フィルムの収縮力(荷物
の結束力)を種々変化させ、荷物に最適な包装形態を持
たせることができる。 (4)普通のフィルムでは、ネッキング延伸などで、薄
い部分が1〜2か所に偏在していた。本実施例では、厚
みの違う、ほぼタテ方向の筋が入っている原反フィルム
を使用することにより、延伸フィルムでの薄い部分や厚
い部分を、巾方向にほぼ規則的に存在させることができ
る。また、引き裂き伝搬がこの筋部分で止まるので、物
性的にもメリットが多い。
【0039】第1表は、第1の実施例の装置を用いて、
種々のフィルムについて実験した結果を示す。強伸度
は、JIS Z1702の引張り試験で測定した。強度
保持率は、タテ方向に100%伸度まで伸張し、その伸
張状態で30分保持して、100%伸度のときの強度の
うち、何%残っているかを強度保持率と定義する。原反
フィルムの厚みは、40ミクロンで行った。延伸性の測
定は、図1の装置を用い、ヨコ延伸装置部分だけは、後
述する図4のプーリ型ヨコ延伸装置を使用した。プーリ
径1000mmで、装置ヨコ延伸倍率を種々に変化させ
て実験した。延伸ロールによる装置タテ延伸倍率は、2
倍に固定した。ターンテーブル回転数8rpmで4周す
る実験を行い、2軸延伸性を検討した。表の◎印は、ヨ
コ延伸倍率を4.5倍、○は3.5倍、△は2.5倍以
上延伸でき、×は2.5倍でも延伸できなかったことを
意味する。なお、装置ヨコ延伸倍率2.5倍の場合、フ
ィルム全体巾としての実質延伸倍率は約2.2倍であ
る。強伸度測定で、伸度が300%以下の原反フィルム
は、2軸延伸性が悪く、安定して延伸できるのは、40
0%以上であることが判る。
【0040】また、上記の装置を用いて、パレット上に
あるポリプロピレンのペレットの25kg入り重袋を4
0袋(1t)、包装した。フィルムは4周巻いて包装し
た。フィルムのヨコ延伸倍率は2.5〜3.5倍とし、
タテ延伸倍率は2倍にした。この包装した荷物を、3日
間放置した。上記の包装された荷物をパレットとともに
傾けていき、包装安定度を検討した。×印は、45度傾
けただけで荷崩れしたもの、◎印は、90度近く傾けて
も荷崩れしないもの、その他の記号は、その中間を示
す。強度保持率が50%以下のフィルムは、包装安定性
が悪く、60%以上であれば、非常に安定することが判
る。
【0041】
【表1】 本実施例に使用される原反フィルムは、特定の物性を備
えたものでないといけない。すなわちまず延伸性を有
し、包装された荷物が荷崩れしないような延伸フィルム
でなければならない。上記の実験結果から以下のような
事が分かる。
【0042】原反フィルムの厚みとしては、15ミクロ
ンから120ミクロンの範囲が望ましい。さらに望まし
くは25ミクロンから80ミクロンの範囲がよい。25
ミクロン以下のフィルムを2軸延伸すると延伸切れがあ
り、15ミクロン以下ではさらに激しく延伸切れがあ
る。したがって、安定した包装を要求されるパレット包
装では実用的ではない。通常の包装では、80ミクロン
以下、特別強固な包装を要求される場合でも、120ミ
クロン以下の原反フィルムを使用しないと、巻き付け張
力が大きくなり過ぎて、荷物を傷める。また、厚いフィ
ルムの延伸は、延伸張力が大きくなり、加熱装置が必要
になったり、機械強度もアップする必要があるので、簡
便な延伸装置としてのメリットを失う。また、厚いフィ
ルムを使用することは、包装コストがアップするので、
実用的ではない。通常の2軸延伸による市販の包装フィ
ルムの製造では、原反フィルムの厚みは、薄くても10
0ミクロンを越え、200ミクロン前後を使用すること
が多い。
【0043】なお、架台2にブレーキを掛けることによ
り、原反フィルム1に対して繰出しテンションを掛け、
これによりフィルム1をタテ延伸しても良い。フィルム
1は、タテに延伸されてから、チェーン3a,3b上の
ピン5に引っ掛けられて、ヨコ延伸される。ヨコ延伸さ
れたフィルム6は、さらにタテ延伸ロール7a,7bで
タテ延伸しても良いが、すでにタテ延伸はされているの
で、7a,7bのタテ延伸を省略してもよい。フィルム
9は、ダンサーロール8(これを省略しても良い)を経
て、ダンサーロールに掛けられた張力と、ターンテーブ
ルの巻き付け力で、タテに延伸されながら、回転してい
る荷物11に巻き付けられる。すなわち、ダンサーロー
ル8からのフィルム1の繰出し速度と荷物11の周囲に
フィルム1を巻き付ける巻き付け速度との速度差に応じ
て、フィルム1はタテに延伸されて巻き付けられる。
【0044】また、ヨコ延伸装置までは、原反フィルム
1をほとんどタテ延伸せず、ヨコ延伸後のタテ延伸ロー
ルを省略してもよい。この場合、上記変形例と同様に、
荷物11の巻き付けテンションでフィルム1をタテに延
伸しながら荷物に巻き付ける。 また、ヨコ延伸装置ま
では、原反フィルム1をほとんどタテ延伸せず、ヨコ延
伸後、タテ延伸ロール7a,7bでタテに延伸し、最適
の包装張力で荷物11に巻き付けるようにしても良い。
このケースがフィルムの巾方向の収縮は一番少ない。
【0045】さらに、ヨコ延伸装置とロール7a間で、
フィルム1をタテ延伸するようにしても良い。このタテ
延伸は、上記各変形例のタテ延伸に追加しても良く、ま
たは代替しても良い。
【0046】ヨコ延伸装置として、図3の装置を用いて
も良い。このヨコ延伸装置は、レール13a,13b上
を走行するパンタグラフ14a,14bを有し、このパ
ンタグラフに多数のグリッパー(またはクリップ)15
を有する。このグリッパー15にフィルム16の両耳端
部を把持してヨコに延伸する。この図では、パンタグラ
フを使用しているので、タテヨコの同時2軸延伸が可能
である。
【0047】ヨコ延伸装置として、図4のプーリ型ヨコ
延伸装置を用いても良い。一対のヨコ延伸プーリ17
a,17bが上下に配置されて、末広がり軌道を形成し
ている。原反フィルム19は、循環ベルト18a,18
bにより把持される。原反フィルム19は、プーリ17
a,17bのほぼ半周の末広がり軌道で延伸される。
【0048】本実施例の包装に使用される荷物として
は、例えば、パレットに乗せられた多数の段ボールや重
袋などの荷物の集積体、また集積された牧草、ロール巻
きされた紙などの、種々の品物がある。いずれの荷物も
ターンテーブル上に載せられる。巻き付けられる荷物の
形状は、段ボールの集積体や、重袋の集積体のように、
上から見て、四角形をしているものが多い。この四角の
荷物にフィルムを巻き付けていくとき、ターンテーブル
は一定回転で回るが、巻き付けられるフィルムは、四角
の角と辺では速度が異なる。その速度の変化に延伸ライ
ンを追随させることもできる。タテ延伸ラインの後工
程、ターンテーブルの前段階に、ダンサーロールを設置
して、角と辺の速度差を吸収させることもできる。
【0049】荷物が大きくなったり、包装速度が高速に
なった場合、本実施例のタテ延伸およびヨコ延伸装置を
多段に設け、多段に延伸するようにしても良い。
【0050】なお、上記の第1の実施例では、原反とし
てフィルムを用いた例を説明したが、図5〜11に示す
ようなその他の原反も用いることができる。
【0051】原反フィルムとして、厚みの厚い部分また
は薄い部分としてのタテ筋を、原反巾に対して数本ない
し数百本持っているフィルムを使用しても良い。図5
A,B,Cは、タテに厚みの差のある筋21−1,21
−2,…および22−1,22−2,…および23−
1,23−2,…を有する原反フィルム20の例であ
る。筋がタテに蛇行、斜行または斜交しているのは、ロ
ール巻きにしたとき、骨にならないためである。図5
B,Cで斜めの筋は、ヨコに近くても、タテ方向の成分
があれば、使用することができる。
【0052】このようなフィルムを使用することによ
り、その厚みの厚い部分は、ヨコ延伸されず、規則的な
タテ筋を持った延伸フィルムとなる。すなわち、一部分
だけネッキング的に伸びた延伸フィルムが得られる。そ
して、延伸されて薄くなった部分を巾方向にほぼ規則的
に存在させることができる。また、このような筋は、ヨ
コ延伸過程および包装されたフィルムでのヨコ裂けを防
ぎ、工程の安定と製品の品質向上に貢献する。
【0053】タテ筋のあるフィルムは、原反のロール巻
きで筋部分が骨になり、均一な巻物にならないことがあ
る。この場合は、製膜の際、回転ダイスを使用したり、
巻取機を左右にトラバースして、ロール巻きで骨になる
ことを防ぐことができる。筋部の厚みとしては、通常の
部分より数%から数十%程度の厚みの差で十分である。
筋の部分が厚い場合は、筋の巾は狭いほうが良い。薄い
場合は、その部分が優先的に伸びるので、ある巾を持っ
ていることが望ましい。
【0054】図6は、ところどころに穴42が開けられ
た穴あきフィルム40を示す。穴42の大きさや数は、
包装目的の通気性、ウエブの荷物への保持張力などを考
慮して決めればよい。穴42はスリットでもよい。図1
〜図3に示したヨコ延伸装置ではフィルムの両耳端部を
ピンその他で把持するので、穴あきフィルム40の両耳
端部には穴を開けず、フィルムの中央部にのみ穴を開け
るようにすることが望ましい。両耳端部に穴を開けない
ようにすることにより、フィルムの包装過程または延伸
過程でフィルムが避けることが防止される。
【0055】原反としてこのような穴あきフィルム40
を用いた場合、2軸延伸されることにより穴42は広げ
られる。そして、フィルムの通気密度が高くなり通気性
が良くなる。このような広げられた穴42を有する穴あ
きフィルム40は、通気性や大きな透湿性を要求される
ものや結露を嫌うもの、例えば野菜や果物などの荷物を
包装するのに適している。また、巻き付け回数が少なく
て済み、少しの穴でも有効である。さらに、延伸過程で
のフィルムに巾方向の収縮が少ない。したがって、広巾
包装になり、包装時間が短縮されるばかりでなく原料フ
ィルムが少なくて省コストで、廃棄物処理量も少ない。
【0056】図7は、添加物入りフィルム44の平面図
を示す。図8は添加物入りフィルム44の断面図を示
す。46は添加物を示す。添加物入りフィルム44は、
その製膜時に原料ポリマーに潜在的な異物となる無機微
粉末(フィラー)や発泡剤などの添加物を加えたもので
ある。添加物入りフィルム44は、延伸過程または延伸
後において添加物46が核となりフィルムに穴が開けら
れる。穴が開けられたフィルム44は上記の穴あきフィ
ルム40と同様の作用効果を示す。ここで用いられる穴
開けに使用される添加物としては、微粉末状の炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、タルク、酸化チタン、カー
ボンブラック、ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アル
ミニウム、アルミナ、カオリンクレー、珪藻土、ガラス
粉末、各種顔料などが使用される。これら添加物として
は、無機粉末が多く使用されるが、フィルム組成のポリ
マーとの親和性を高める目的で、ジオクチルフタレー
ト、グリセリンなどの可塑剤やジメチルスルホアミドな
どの溶剤を併用することもある。 図9は、溝付きフィ
ルム48の斜視図を示す。溝付きフィルム48は、厚肉
の凸条部50と薄肉の凹条部52を交互に並べたフィル
ムである。凸条部50と凹条部52とは、フィルム48
の巾方向に対し所定の角度を有する方向に並べられてい
る。図10に示すように、溝付きフィルム48を巾方向
にヨコ延伸すると凹条部52の一部が裂け、ネット状と
なる。ネット状となったフィルム48は上記の穴あきフ
ィルム40と同様の作用効果を示す。
【0057】原反として、フィルムでなくネットを用い
ても良い。図11Aは、格子状ネットの例である。この
ネットをタテ延伸とヨコ延伸を組合わせて使用してもよ
い。図11Bは菱型ネットの例で、少し拡幅して示して
ある。この例は、ヨコ糸成分の無い例である。この例
は、タテ糸をそのままか少し拡幅すれば菱型形状や平行
四辺形形状を示すネットの例である。このネットをタテ
延伸と拡幅工程を組合わせて使用してもよい。ネットの
場合、糸が交差する点が太くなるケースもあるが、実用
的に支障がない場合が多い。
【0058】原反ネットとしては、一体押出し法による
ネットが好ましいが、フィラメントやテープを編織した
ものも使用できる。原反ネットを構成する糸状成分は、
未延伸もしくは延伸されていても、さらに延伸が可能で
なければならない。ネットの形態としては、上述したタ
テ糸成分とヨコ糸成分からなる格子状ネットと、ヨコ糸
成分が実質的に存在せず、タテ糸成分もしくは斜め糸成
分からなる菱形ネットとに大別できる。格子状ネットは
ヨコ糸成分があるために、拡幅はできず、巾方向に広げ
るには、ヨコ延伸が必要である。いずれにしても、拡幅
やヨコ延伸を用いることにより、狭い原反ネットより広
巾で通気性のよい包装が可能になった。原反が菱形状ネ
ット状である場合は、タテ延伸および拡幅を組み合わせ
て使用する。タテ延伸と拡幅はいずれを先に行ってもよ
く、あるいは延伸過程で拡幅を行ってもよい。菱形ネッ
トはヨコ糸成分が無いために、タテ延伸により構成する
成分をほぼすべて延伸でき、拡幅も容易である。菱形ネ
ットにヨコ延伸を行い、拡幅と構成フィラメントの若干
の延伸を行うこともできる。ネットの場合の延伸手段や
拡幅手段はフィルムの延伸や拡幅に使用された方法が使
用できる。ネットの延伸手段として、本発明人らの先発
明である特開昭62−97825号や特開昭62−97
829号などがある。
【0059】原反として、フィルムでなく不織布を用い
ても良い。図12は、多数のフィラメントが絡み合いや
エンボス、あるいは接着などで交絡している不織布の例
である。これらのフィラメントは、やはりタテ延伸、ヨ
コ延伸あるいは拡幅を組合わせて使用される。用いる不
織布はスパンボンド不織布のようにランダムフィラメン
トからなる不織布でもよいが、未配向フィラメントの一
方向配列フィラメントが特に適する。これらの不織布を
少なくとも一方向に延伸して、延伸によって生じる収縮
張力で荷物を保持する。これら不織布の延伸手段や拡幅
手段も、フィルムの延伸や拡幅に使用された方法が使用
できる。不織布による包装は、特別な穴開け装置を使用
することが無い。また、微細な穴を多数開けたのと同様
な効果があるばかりでなく、包装が美的に優れ意匠効果
もある。
【0060】次に、図13および図14を参照して、こ
の発明の第2の実施例を説明する。図13および図14
は簡易型ピンテンターヨコ延伸装置を使用した包装シス
テムの例で、図13は側面図、図14は平面図である。
ロール状に巻かれている原反101は、架台102に立
てて置かれている。この原反は穴あきフィルムである。
この原反の巾は荷物111の高さより狭い。113はフ
ィルムに開けられた穴を示す。上下に配置されたチェー
ン103a,103bがチェーンホイル104a−1,
104a−2,…によって案内されている。チェーン1
03a,103bには、多数の針状のピン105a−
1,105a−2,105a−3,…(以下、簡単にす
るため、ピン105と記す)が植えられている。これら
により、ピンテンターヨコ延伸装置を形成している。チ
ェーンとチェーンホイルの組み合わせは、ベルトとプー
リの組み合わせに変えることもできる。そのピン105
に原反である穴あきフィルム101の両耳端部を引っ掛
けて把持させる。
【0061】穴あきフィルム101は、チェーン103
a,103bの作る末広がり軌道を上下方向にヨコに延
伸される。ヨコ延伸により穴113は大きく広げられ通
気密度が高くなり通気性が良くなる。原反であるフィル
ム101は荷物111の高さ以上の巾に延伸される。一
定倍率(装置延伸倍率2.2倍以上が望ましい)延伸
後、チェーンの軌道は平行になる。チェーンの軌道は平
行になった部分で、延伸されたポリマー分子の配向が固
定される。テンター末端で、ピン105より離されて穴
あきヨコ延伸フィルム106となる。ヨコ延伸フィルム
106の巾は荷物の高さ以上である。
【0062】ピンテンター装置の次工程に、ヨコ延伸さ
れたフィルムの巾収縮を防止するためのテーパ型回転子
108を有するロール107が設けられている。テーパ
型回転子108は穴あきフィルム101の両耳端部に配
置されている。ピンテンター装置によりヨコ延伸された
フィルム106の巾は収縮しようとする。そこで、フィ
ルム106の両耳端部をテーパ型回転子108で押さえ
ながら、巾方向に広げるように搬送する。これにより、
ヨコ延伸されたフィルムの巾収縮が防止される。 その
後工程で、ターンテーブル110の上に積載された荷物
111が回転しており、複数回の回転で、ヨコ延伸され
た穴あきフィルム109で、荷物111の側面のほぼ全
面を包装する。延伸された穴あきフィルム109は、一
周で荷物111の側面の全面にかつ荷物111の上端ま
たは下端からフィルム109の一側縁がはみ出すように
巻き付けられる。109aは、はみ出したフィルム10
9の一側縁を示す。ターンテーブル110は、モータ1
12により一定回転か、トルクモータを使用して、一定
張力で回転している。以上より、穴あきフィルムによる
包装ができた。
【0063】この第2の実施例は、原反として穴あきフ
ィルムを用いているので、通気性や大きな透湿性を要求
されるものや結露を嫌うもの、例えば野菜や果物などの
荷物を包装するのに適している。また、巻き付け回数が
少なくて済み、少しの穴でも有効である。さらに、延伸
過程でのフィルムに巾方向の収縮が少ない。したがっ
て、広巾包装になり、包装時間が短縮されるばかりでな
く原料ウエブが少なくて省コストで、廃棄物処理量も少
ない。従来、通気性を要求される包装で穴が大きくても
よい分野、あるいは包装後内容物ができるだけ露出して
見えなければならない用途では、ネット状物をタテ延伸
して使用していた。第2の実施例によれば、例えば同じ
ネットからでも面積が多く取れ、コストが安くなる。ま
た、包装時間が短くなる。包装を解いた後に処分するウ
エブの量が少ないなどのメリットが出てくる。
【0064】穴の大きさや数は、包装目的の通気性、荷
物への保持張力などを考慮して決めればよい。穴はスリ
ットでもよい。また、穴あきフィルムの代わりに、図
7,8のような添加物入りフィルム44を用いても良
い。図9のような溝付きフィルム48を用いても良い。
図11A,Bのようなネットを用いても良い。図12の
ような不織布を用いても良い。
【0065】なお、第2の実施例において、ヨコ延伸装
置は、図13,14のものに限らず種々の物を用いて良
い。例えば、図3,4に示すヨコ延伸装置を用いても良
い。次に、図15および図16を参照して、この発明の
第3の実施例を説明する。図15および図16はタテ延
伸装置を使用した包装システムの例で、図15は側面
図、図16は平面図である。ロール状に巻かれている原
反201は、架台202に立てて置かれている。この原
反は穴あきフィルムである。213はフィルムに開けら
れた穴を示す。架台202の後に、タテ延伸ロール20
7a,207bが設置され、その後にダンサーロール2
08がある。タテ延伸ロール207a,207bによ
り、穴あきフィルム201はタテ延伸される。タテ延伸
により穴213は大きく広げられ通気密度が高くなり通
気性が良くなる。タテ延伸された穴開きフィルム209
は、ダンサーロール208によりその張力が調整され
る。その後に、ターンテーブル210が備えられてい
る。ターンテーブル210は、モータにより一定回転
か、トルクモータを使用して、一定張力で回転してい
る。一方、架台202、タテ延伸ロール207a,20
7bおよびダンサーロール208は、フレーム215,
216に支持されている。これらは、昇降装置214に
より矢印のように上下に昇降できるようになっている。
【0066】昇降装置214により架台202やタテ延
伸ロール207aなどを下から上へ(または上から下
へ)移動させながら、タテ延伸されたフィルム209を
繰出す。同時に、ターンテーブル210を回転させる。
複数回の回転で、ターンテーブル210上に載置された
荷物211にタテ延伸されたフィルム209が巻き付け
られる。これにより、荷物211の側面のほぼ全面を包
装する。以上より、穴あきフィルムによる荷物の包装が
できる。
【0067】この第3の実施例は、原反として穴あきフ
ィルムを用いているので、上記第2の実施例と同様の作
用効果を有する。
【0068】なお、穴はスリットでもよい。また、穴あ
きフィルムの代わりに、図7,8のような添加物入りフ
ィルム44を用いても良い。図9のような溝付きフィル
ム48を用いても良い。図11A,Bのようなネットを
用いても良い。図12のような不織布を用いても良い。
また、第3の実施例において、タテ延伸装置は、図1
5,16のものに限らず種々の物を用いて良い。架台2
02やタテ延伸ロール207aなどを昇降させる代わり
にターンテーブル210を昇降させるようにしてもよ
い。
【0069】次に、図17および図18を参照して、こ
の発明の第4の実施例を説明する。図17および図18
はスリットフィルムを拡幅する工程の概略図であり、図
17は側面図、図18は平面図である。ロール状に巻か
れている原反301は、架台302に立てて置かれてい
る。この原反は穴あきフィルムである。313はフィル
ムに開けられた穴(ここではスリット目)を示す。この
穴あきフィルム301を繰出し、タテ延伸ロール303
a,303b間でタテに延伸する。このタテ延伸ロール
303aと303bの距離が近いと近接延伸になる。近
接延伸により、フィルムのスリット目313は拡大し、
若干拡幅されたような状態になる。これによりフィルム
の通気密度は高くなり通気性が良くなる。延伸されたフ
ィルムはターンロール304を経て、湾曲バー305お
よびクロスガイダー306a,306b,307a,3
07bにより拡幅される。拡幅によりスリット目313
は拡大される。その後、フィルムは荷物を巻き付ける工
程へ導かれる。
【0070】この例ではタテ延伸の後、拡幅している
が、拡幅した後タテ延伸しても良い。この第4の実施例
は、原反として穴あきフィルムを用いているので、上記
第2の実施例と同様の作用効果を有する。
【0071】なお、穴はスリットでなくともよい。ま
た、穴あきフィルムの代わりに、図7,8のような添加
物入りフィルム44を用いても良い。図9のような溝付
きフィルム48を用いても良い。図11A,Bのような
ネットを用いても良い。図12のような不織布を用いて
も良い。
【0072】また、第4の実施例において、タテ延伸装
置は、図17,18のものに限らず種々の物を用いて良
い。
【0073】次に、図19を参照して、この発明の第5
の実施例を説明する。
【0074】図19は、フィルムをヨコ延伸した直後に
穴を開ける例を示す。原反ロール巻きフィルム401を
繰出してヨコ延伸装置402でヨコ延伸する。ヨコ延伸
されたフィルムはロール403から繰出され、ピンロー
ル405により穴開けされる。ピンロール405は、表
面に無数のピン404を有する。ピンロール405はフ
ィルムの融点以上に加熱されており、加熱されている熱
ピン404がヨコ延伸後のフィルム406に接触して、
熱により多数の穴を開ける。この穴の開いたフィルム4
06で、回転しているターンテーブル407上にある多
数の荷物408を包装する。このプロセスにおいて穴を
開けない場合、ヨコ延伸されて巾の広がったフィルムは
巾収縮が激しい。穴を開けることにより巾収縮が小さく
なるメリットがある。
【0075】図20は、ヨコ延伸手段の例である。図2
0Aは一対のタテ溝ロール411,412の表面に多数
の凸状の山413と凹状の溝414を組み合わせたロー
ルを示す。図20Bは、この2つのロールの間にフィル
ム415を挟んでヨコに延伸される状態を示す。この延
伸ロールの対を多段に設け、ヨコ延伸倍率を上げること
もできる。このタテ溝ロールによるヨコ延伸では、フィ
ルムの巾が広がらないので、拡幅手段と組み合わせる必
要がある。
【0076】なお、ヨコ延伸手段は図20のものに限ら
ず種々のものが適用可能である。例えば、図1〜4で説
明したものも用いることができる。
【0077】図21,22はピンロールの例である。図
21はロールの断面図で、図22は側面図である。ロー
ル421に多数のピン422が植えられている。このロ
ール421にヒータ425を入れ、スリップリングで電
気を通じて、ロール421自体を加熱してもよい。穴開
けロールとしては、このようなピンロール以外に、パン
チングロールやエンボスロールなども使用できる。フィ
ルムに穴を開ける場合、穴開けロールのフィルムを通じ
て反対側に受ロールを設けたほうが良い場合もある。
【0078】図23は、カミソリ刃タテスリッタの例で
ある。円盤状スペーサ423にカミソリ刃424を図の
ように張り付け、このような刃付きスペーサを位相をず
らして多数枚重ねてスリッタロールとする。この他、ス
リッタとしては、本発明人らの先発明特公昭61−11
757号の熱刃スリッタや、スプリットヤーン製造など
の各種スプリッタやスリッタが使用できる。
【0079】次に、図24および図25を参照して、こ
の発明の第6の実施例を説明する。図24および図25
はタテ延伸装置を使用した包装システムの例で、図24
は側面図、図25は平面図である。ロール状に巻かれて
いる原反501は、架台502に立てて置かれている。
繰出された原反は、ピンロール503によりタテ延伸の
直前で穴開けされる。ピンロール503としては、図1
9,21〜23で例示したものなどが適用できる。51
3はフィルムに開けられた穴を示す。ピンロール503
の後に、タテ延伸ロール507a,507bが設置さ
れ、その後にダンサーロール508がある。タテ延伸ロ
ール507a,507bにより、穴が開けられたフィル
ム501はタテ延伸される。タテ延伸により穴513は
大きく広げられる。タテ延伸された穴開きフィルム50
9は、ダンサーロール508によりその張力が調整され
る。その後に、ターンテーブル510が備えられてい
る。ターンテーブル510は、モータにより一定回転
か、トルクモータを使用して、一定張力で回転してい
る。一方、架台502、タテ延伸ロール507a,50
7bおよびダンサーロール508は、フレーム515,
516に支持されている。これらは、昇降装置514に
より矢印のように上下に昇降できるようになっている。
【0080】昇降装置514により架台502やタテ延
伸ロール507aなどを下から上へ(または上から下
へ)移動させながら、穴開けされタテ延伸されたフィル
ム509を繰出す。同時に、ターンテーブル510を回
転させる。複数回の回転で、ターンテーブル510上に
載置された荷物511にフィルム509が巻き付けられ
る。これにより、荷物511の側面のほぼ全面を包装す
る。以上より、穴開けされタテ延伸されたフィルムによ
る荷物の包装ができる。
【0081】この第6の実施例は、フィルムを穴開けし
タテ延伸して用いているので、上記第2の実施例と同様
の作用効果を有する。
【0082】なお、穴はスリットでもよい。また、第6
の実施例において、タテ延伸装置は、図24,25のも
のに限らず種々の物を用いて良い。架台502やタテ延
伸ロール507aなどを昇降させる代わりにターンテー
ブル510を昇降させるようにしてもよい。
【0083】次に、図26を参照して、この発明の第7
の実施例を説明する。
【0084】フィルムをヨコ延伸後タテに延伸し、その
延伸によって生ずる収縮張力でターンテーブル上で回転
する多数の荷物を一体包装するシステムにおいて、タテ
延伸過程でフィルムに穴を開ける例を図26に示す。原
反ロール巻きフィルム601を繰出してヨコ延伸装置6
02でヨコ延伸した後タテ延伸ロール603a,603
b間でタテ延伸される。603bは603aよりタテ延
伸倍率だけロール表面速度は大きい。このタテ延伸過程
に、表面に無数のピン604を持つロール605が設置
されており、このピンロール605はフィルムの融点以
上に加熱されており、加熱されている熱ピン604がタ
テ延伸過程のフィルムに接触して、熱によりフィルム6
06に無数の穴を開ける。この穴の開いたフィルム60
6で、回転しているターンテーブル607上にある多数
の荷物608が延伸によって生ずる収縮張力で一体化さ
れて包装する。このプロセスにおいて穴を開けない場
合、ヨコ延伸されて巾の広がったフィルムも、タテ延伸
過程やその後で巾収縮が激しい。穴を開けることにより
巾収縮が小さくなるメリットもある。
【0085】ヨコ延伸手段としては例えば、図20で説
明したものを用いることができる。さらに、図1〜4で
説明したものも用いることができる。ピンロール603
としては、図19,21〜23で例示したものなどが適
用できる。
【0086】次に、図27および図28を参照して、こ
の発明の第8の実施例を説明する。図27および図28
はスリットフィルムを拡幅する工程の概略図である。図
27は側面図、図28は平面図である。ロール状に巻か
れている原反701は、架台702に立てて置かれてい
る。繰出された原反701にはタテスリッタロール70
3によりスリットが形成される。すなわち、フィルム速
度より速い表面速度で回転するタテスリッタロール70
3で千鳥状に切れ目(スリット)を入れる。タテスリッ
タロール703としては、図23で例示したものなどが
適用できる。713はスリット目を示す。このフィルム
701を、タテ延伸ロール703a,703b間でタテ
に延伸する。このタテ延伸ロール703aと703bの
距離が近いと近接延伸になる。近接延伸により、フィル
ムのスリット目713は拡大し、若干拡幅されたような
状態になる。延伸されたフィルムはターンロール704
を経て、湾曲バー705およびクロスガイダー706
a,706b,707a,707bにより拡幅される。
拡幅によりスリット目713は拡大される。その後、フ
ィルムは荷物を巻き付ける工程へ導かれる。
【0087】この例ではタテ延伸の後、拡幅している
が、タテ延伸後にスリットを形成しても良い。また、ま
ずスリットを形成し拡幅した後タテ延伸しても良い。他
の方法としてタテスリッタはヨコ延伸されたフィルムに
スリットすることもできる。
【0088】この第8の実施例は、フィルムを穴開けし
タテ延伸し拡幅して用いているので、上記第2の実施例
と同様の作用効果を有する。また、第8の実施例におい
て、タテ延伸装置は、図27,28のものに限らず種々
の物を用いて良い。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原反の使用量が少なく包装時間も短縮される包装方法が
提供される。また、通気性や透湿性があり、結露を防ぐ
包装形態で、延伸工程での巾の収縮を少なくできる包装
方法および装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の包装装置の側面図、
【図2】 図1の装置の平面図、
【図3】 グリッパー型延伸装置の例、
【図4】 プーリ型ヨコ延伸装置の例、
【図5】 原反フィルムに種々の厚みの差のある筋を入
れた例、
【図6】 原反として用いるフィルムの例、
【図7】 原反として用いるフィルムの例、
【図8】 原反として用いるフィルムの例、
【図9】 原反として用いるフィルムの例、
【図10】 原反として用いるフィルムの例、
【図11】 原反として用いるネットの例、
【図12】 原反として用いる不織布の例、
【図13】 第2の実施例の包装装置の側面図、
【図14】 図13の装置の平面図、
【図15】 第3の実施例の包装装置の側面図、
【図16】 図15の装置の平面図、
【図17】 第4の実施例の包装装置の側面図、
【図18】 図17の装置の平面図、
【図19】 第5の実施例の包装装置の斜視図、
【図20】 溝ロールによるヨコ延伸装置の概略図、
【図21】 ピンロールの概略図、
【図22】 ピンロールの概略図、
【図23】 カミソリ刃スリッタの断面図、
【図24】 第6の実施例の包装装置の側面図、
【図25】 図24の装置の平面図、
【図26】 第7の実施例の包装装置の斜視図、
【図27】 第8の実施例の包装装置の側面図、
【図28】 図27の装置の平面図である。
【符号の説明】
1…原反フィルム、2…架台、3a,3b…チェーン、
4a−1,4a−2,…チェーンホイル、5a−1,5
a−2,5a−3,…針状のピン、6…ヨコ延伸フィル
ム、7a,7b…タテ延伸ロール、8…ダンサーロール
8、10…ターンテーブル、11…荷物、12…モー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢沢 宏 東京都国立市東2−25−15 (72)発明者 大石 利一 埼玉県川口市金山町13−30 コスモ川口サ ンスクエア202号 (72)発明者 松村 之雄 埼玉県川口市南町2−1−12 (72)発明者 間沢 洋一 埼玉県与野市鈴谷4−3−20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物の高さより狭い巾の帯状体を供給す
    る供給工程と、この帯状体をその少なくともヨコ方向に
    荷物の巾以上に延伸する延伸工程と、この延伸された帯
    状体を、少なくとも一周で荷物の側面の全面に且つ荷物
    の少なくとも一端側から帯状体の一側縁がはみ出すよう
    に巻き付ける巻付工程とを具備したことを特徴とする包
    装方法。
  2. 【請求項2】 帯状体を供給する供給工程と、この帯状
    体を延伸することにより帯状体の通気量を高くする延伸
    工程と、この延伸された帯状体を荷物に巻き付ける巻付
    工程とを具備したことを特徴とする包装方法。
  3. 【請求項3】 帯状体をタテ方向とヨコ方向の少なくと
    も一方に延伸する延伸手段と、この帯状体を荷物に巻き
    付ける巻付手段と、この巻付手段による帯状体の巻付前
    に帯状体に穴を開ける穴あけ手段とを具備したことを特
    徴とする包装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010099889A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Toyota Motor Corp 膜延伸装置
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