JPH05509232A - 複製効率を増強するためのHIVnef遺伝子を含有する発現ベクター - Google Patents
複製効率を増強するためのHIVnef遺伝子を含有する発現ベクターInfo
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- JPH05509232A JPH05509232A JP51423991A JP51423991A JPH05509232A JP H05509232 A JPH05509232 A JP H05509232A JP 51423991 A JP51423991 A JP 51423991A JP 51423991 A JP51423991 A JP 51423991A JP H05509232 A JPH05509232 A JP H05509232A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
複製効率を増強するためのHr V n e f遺伝子を本発明は、複製コンピ
テントHrV−1プロウィルス又はHIV−2プロウイルス、及び上記のプロウ
ィルスの複製効率を増強する配列を含有するベクターに関する。
ヒト免疫不全’フィル7、 (HI V −1,HTLV −11r、LAV又
はHTLV−■■■/LAvともいう)は後天性免疫不全症候群(A I D
S)及び関連疾患の病因である[Barre−3inoussi et al、
。
5cience 220:868−871 (1983);Ga1lo et
al、、5cience 224:500−503 (1984);Levy
et al、。
5cience 225+840−842(1984);Popovic et
al、、5cience 224゜497−500 (1984);Sarn
gadharanet al、、5cience 224:506−508(1
984);Siegal et al、、N、Engl。
J、Med、305:1439−1444(1981)コ。本疾患は長い無症候
性期間とその後の免疫系及び中枢神経系の進行性変性を特徴とする。ウィルスの
研究は、複製が高度に調節され、Tリンパ球のCD4陽性ヘルパーサブセツトの
潜伏性及び溶解性感染が組織培養中で生じることを示す[Zaguryet a
l、、5cience231:850−853(1986)]。感感染者におけ
るウィルスの発現も、免疫反応を回避させるように調節されると考えられる。H
I V−1の調節及びゲノム構成の分子研究は、それが多数の遺伝子をコードす
ることを示す[Ratner et al、。
Nature 313:277−284 (1985);5anchez−Pe
scador et al、。
5cience 227:484−492 (1985);Muesjng e
t al、、Nature 313:450−457 (1985);Wain
−Hobsonet al、、Ce1l 40:9−17 (1985)]。
レトロウィルスは一般に、3つの亜科、即ち腫瘍ウィルス、スプマウイルス及び
レンチウィルスに分類される。腫瘍ウィルスによる感染は一般に、悪性疾患を伴
う。これらのウィルスは一般に、gag、pol及びenv遺伝子、並びに長末
端反復(LTR)配列を包含する約8,000〜10,000ヌクレオチドの一
重鎖プラス鎖RNAゲノムを含有する。腫瘍ウィルスは一般に腫瘍遺伝子を含有
する。スプマウイルスは、組織培養の泡沫状細胞変性的変化を誘発するけれども
、1nvivoでは病原性ではないと一般的に考えられる。レンチウィルスによ
る感染は一般的に時間がかかり、長い潜伏期間後に慢性衰弱性疾咀を引き起こす
。レンチウィルスは、gag、pol及びenv遺伝子の他に、調節機能を有す
る多数の付加的遺伝子を有する。
ヒト免疫不全ウィルス(HTV)は、同じくゆっくりしだ感染を引き起こし、共
通の構造的特性を有するために、レンチウィルスと分類されてきた[Haa e
、A、T、Nature322 :130−136 (1986)参照]。
HTV−1は、他のレトロウィルスとそれぞれgag。
pol及びenv遺伝子を共有する[Hase l t ine、W。
A、Journal of Acquered ImmuneDeficien
cy Syndrome、1:217−240 (1988)]。HIV−1は
また、ウィルス複製を調節する別の遺伝子を有する。HIV−1ゲノムは、vi
f。
vpr、tat、revSvpu及びnefタンパク質をコードする[Hase
ltine、W、A、Journal ofAcquered Immune
DeficiencySyndrome、上記]。さらに、HrVの長末端反復
(LTRs)は、組込み、転写及びポリアデニル化に重要なC15−作用配列を
含有する。別のcis作用信号はいくつかの新規HrV遺伝子生成物質によりH
IV配列を調節させる[Haseltine、W、A、Journal ofA
cquered Immune DeficiencySyndrome、上記
;5odroski et al、。
Sc i ence 231 :1549−1553 (1986);Arya
et al、、5cience 229:69−73(1985);5odr
oski et al、。
5cience 227:171−173 (1985);5odroski
et al、、Nature 321:412−417 (1986);Fei
nberg et al。
、Ce1l 46:807−817(1986);Wong−3taal et
al、、AIDS Res、andHuman Retroviruses
3:33−39(1987) 、これらの記載内容は参照により本明細書中に含
めるものとする]。
HIV−2及びサル免疫不全ウィルス(S I V)からのヌクレオチド配列も
、構造遺伝子gag、pol及びenv。
並びにtat、rev及びnef:A節配列を含有する[Guyader、M、
、et al、、Nature。
326:662−669 (1987);Chakrabarti、L、、et
al、、Nature328 : 543−547 (1987)、 これら
の記載内容は参照に依り本明細書中に含めるものとする]。
霊長類免疫不全ウィルスHIV−1、HIV−2及びSIVのnef遺伝子は、
これらのウィルスと他のレトロウィルスとを識別する。これらの霊長類免疫不全
ウィルスに最も密接に関連したレトロウィルスであるビスナウィルス、ヤギ関節
炎及び脳炎ウィルス(CAEV)並びにウマ感染性貧血ウィルス(E I AV
)のような有蹄類レンチウィルスは、nef、即ちエンベロープ(env)の3
′付近で開始し、3° LTRに延びる長開放読み取り枠を指定する領域を欠く
。
HIV及びSIVウィルスにより指定されるnefは、脂肪酸であるミリスチン
酸のアミノ末端及び保存アミノ酸配列での付加による翻訳後修飾を含めた共通の
特徴を有する。HIV−1nef遺伝子によりコードされるタンパク質は一般に
、206アミノ酸長であるが、しかし鎖によっていくつかの変動が生じる。さら
に、nefタンパク質に対する抗体は、感染個体及び感染サル中で見いだされる
。これは、nefが自然感染において重要な役割を演じることを示唆する。しか
しながら、これは他のデータにより否定される。例えば、nefタンパク質は、
多数の複製コンピテントHIV−1単離体中で時期尚早に切頭される。
HIV−1の1118株に由来するプロウィルスを用いた初期の研究は、net
タンパク質を発現するウィルスはnefを欠くウィルスよりもわずかに遅<CD
4+T細胞培養中で複製することを明らかにした[Te rwi ] I i
ge r。
E、et al、、J、Virol、60バ54−760(1986)、この記
載内容は参照により本明細書中に含めるものとする]。この所見は、BRU及び
NY5株由来の同−遺伝子対を含めたウィルスの他のいくつかの対を用いて確証
された[Luciw、P、、、etal、、PNAS 84:1434−143
8 (1987) ;Niederman、T。
M、、e t a I、、PNAS 86 :1128−1132(1989)
;Ahmad、N、、et al、。
5cience 241+1481−1485 (1988) ;及びChen
g−Myer、C,、et al、、5cience 246:1629−16
32(1989)、これらの記載内容は参照により本明細書中に含めるものとす
る]。
nef−ウィルスと比較した場合のnef の複製の5〜10倍の差が、T細胞
中でのこれらのウィルスの増殖に関して報告されている。nefを構造的に発現
するCD4 T細胞系がHIV−1の多数の株の増殖を遅らせることも報告され
ている[Cheng、et at、、5cience 246.上記コ。しかし
ながら、nef 及びnef−ウィルス間のこの差はいつも認められるわけては
ない。いくつかの研究では、nef陽性ウィルスはnef欠損ウィルスと同様に
又はそれよりわずかに良好に複製した。
多くの研究がヒト免疫不全ウィルス(特にHIV−1及びHIV−2)の理解に
費やされてきたけれども、その生活環を十分に理解するには問題があった。これ
らのウィルスに感染した個体は一般に長い無症候期間を示し、この間、ウィルス
力価は低く、T4+リンパ球のレベルは正常であって、このような時期は一般に
何年にも及ぶ。本ウィルスはさらに、はとんどの動物において感染を引き起こさ
ない。チンパンジーは感染し得るが、しかしチンパンジー中のウィルスは感染の
徴候を容易に示さず、非上記少量のタンパク質又はRNAしか作らないので、そ
れらを追跡するのは非常に難しい。
したがって、病気の治療のための動物モデルを開発するために、複製コンピテン
トHIVプロウィルス、及びそのプロウィルスを用いて広範囲の細胞及び広範囲
の動物に感染を引き起こすのを容易にする配列に対応するヌクレオチドを含有す
るベクターを有するのは非常に有用である。
とくに、感染を阻止する薬剤をスクリーニングし、ある種の細胞における感染を
停止又は最小限にし得る薬剤を開発し得るために、広範囲の細胞でin Vit
rO及びin viv。
でウィルスを追跡し得る系においてこのようなベクターの使用は有用である。
HIVの病因の異なる側面を調べるための生育可能な動物モデルを開発するに際
して、ウィルスをil vivoで追跡し得る系におけるこのようなベクターの
使用も有用である。
ワクチン及び/又は抗体を開発するために、より強力且つ有効な免疫反応を誘発
するために動物の免疫系に対してより可視的な標的を提供するより活動的なウィ
ルスを有することも有用状々はここに、ウィルス複製及び感染性に必要なI−T
I V遺伝子生成物質(HIVセグメント)を発現するための、ELI株の全
構造遺伝子以外のHIVゲノムに対応する十分なスプマウイルスのヌクレオチド
を包含し、さらにH[VのELI株のnef遺伝子に対応するヌクレオチドの一
配列(nef遺伝子セグメント)を含有するベクターを開発した。好ましくは、
このベクターのHI Vセグメントは、機能的vpu遺伝子セグメント又は機能
的vpr遺伝子セグメントをも含有する。さらに好ましくは、このベクターのH
IVセグメントは機能的vpu及び機能的vpr遺伝子セグメントの両方を含有
する。
第二の態様において、我々はELI遺伝子セグメントを包含するベクターを記載
する。好ましくは、このベクターも異種遺伝子を含有する。
本ベクターは広範囲の細胞系をトランスフェクトするためにin vivo及び
in vitroで用い得る。
図面の簡単な説明
図1は、H[Vゲノム及び調製された一連のベクターの略図である。
図2は、HXB ELI 1−fsベクターの一部の略図である。
図3は、HXB ELI 2及びHXB ELT 2−fsベクターの一部の略
図である。
図4は、HIVセグメント、機能的nef遺伝子、機能的vpu遺伝子及び機能
的vpr遺伝子を含有するベクターの略図である。
図5は、HXB−BH8ベクターの一部の略図である。
図6は、種々のベクターによる経時的末梢血リンパ球(P B L)中のp24
産生のグラフである。
図7は、時間を追った種々のベクターによりトランスフェクトされた単核球/マ
クロファージ中のp24産生のグラフである。
図8は、時間を追った種々のベクターによりl・ランスフェクトされたPBL中
のp24産生のグラフである。
本発明の詳細な説明
我々はここに、ウィルス複製及び感染性に必要なHIV遺伝子生成物質(HIV
セグメントと呼ぶ)を発現するためのHIVゲノムに対応する十分なスプマウイ
ルスのヌクレオチド及びウィルス複製を増強するためのE L 1株のnef遺
伝子に対応するヌクレオチドの一配列(ELI nef遺伝子セグメントと呼ぶ
)を含有するベクターを開発した。
好ましくは、I]■VセグメントはHIV−1又ハHI V −2ゲノムのヌク
レオチドに対応する。さらに好ましくは、HI VセグメントはHIV−1ゲノ
ムのヌクレオチドに対応する。好ましくは、HI Vセグメントは)IIV−1
の全ELI株に対応しない。
対応するという用語は、保存的付加、欠失及び置換が可能であることを意味する
。
ELIのnef遺伝子は、env読み取り枠の末端の直後にあって3° LTR
のU3領域の大半を経て延びる、8822位置に位置するその開始フトンを有す
る。この遺伝子は、約25〜27Kbの見掛けの分子量を有するタンパク質をコ
ードする。
nef機能についてのほとんどの研究が、原型American 1118株[
Gal lo、 R,C,、etal、5cience 224:500 (1
984);Ratner、L、、et al、Nature 313:277
(1985) ) コ 、 French 株 LAV BRU[Barre−
3inoussi、F、、et al。
5cience 220:868(1983);Vain−Hobson、S、
、et al、、Ce1l 40:19(1985)] (これはrllBと約
98%相同な配列を共有する)、又はAmerican 5F−2株[Lavy
、J。
A、、et al、、5cience 229:840(1984);5anc
hez−Pescador、R,。
et al、、5ience 227+484 (1985)コ(これはDNA
レベルてIIIB及びBRUの両方と90%以上相同である)に由来するクロー
ンを用いた。これらはすべて、強力なT細胞刺激株である。これに対比して、L
AV ELTは、T I IB、5F−2及びBRU株と対照的により分岐的な
りローンの1つである。本クローンは公知の全HT V調節機能に関して無傷で
ある[Cohen、E、、et al、。
Nature 334:532 (1988);Cohen、EA、、etal
、、J、AIDS、3+11 (1990)。
Alizon9M、、et al、、Ce11.46:83(1986)、これ
らの記載内容はけ参照により本明細書中に含めるものとする]。Zairian
単離物から得られたLAV ELI Frenchクローンは、新鮮なPHA刺
激P BMCを用いて患者の末梢血リンパ球を共培養することにより24歳の女
性AIDS、1!者から、1983年に単離された。
LAV ELIのnef生成物質とnefについての我々の前研究[Terwi
I ] 1ger、E、F、、et al、、JVirol、60ニア54
(1986)]で用いたIIIB由米Hxorfクローンのnef生成物質との
間にはアミノ酸配列(総数207のうち)において47の差異が認められる。
機能的nefセグメントを含有する本発明のベクターの調製に際しては、多数の
技術を用い得る。例えば、機能的nef遺伝子を含有するクローン、例えばLA
V ELTを用い得る。
標準的技法により、例えば制限エンドヌクレアーゼの使用により、LAV EL
+プロウィルスクローンからこのセグメントを得ることができる。例えば、85
06位置に原BamH[V部位が及び9607位置に5ac1部位がある。この
セグメントは全net遺伝子を含有する。標準技法により、ELTnef遺伝子
セグメントにのみ対応し、他のELI遺伝子セグメントのほとんどに対応しない
ようこのセグメントを切り取ることができる。例えば、Eco R1を、nef
開始コドンから30塩基対だけ上流にある位1t8792に挿入し得る。
rIIB株よりもELI株とより相同のnef配列を含有する他の)TTVクロ
ーンの1つを用いることもできる。本明細書中で用いた場合、IIIB株よりも
ELI株とより相同なnef配列を基礎にしたこれらのヌクレオチド配列はウィ
ルス複製を増強し、ELI nefと等価であると考えられる。この特性は、本
発明の開示を基礎にして当業者が容易に確定し得る。あるいは、機能的”ELr
nefセグメント”ヌクレオチドセグメントを化学的に合成し得る。本発明の
開示を基礎にした当業者に公知の他の技術を用いてELInefセグメントを調
製してもよい。
本ELF nefセグメントは、好ましくは使用する他のHIV−1又はHIV
−2株から得られるnefセグメントカ存在し得る位置におけるHIVセグメン
トを含有する本明細書に記載のベクター中に挿入し得る。nef遺伝子を有する
H I Vセグメントを用いる場合は、nef遺伝子を切り取り、ELI ne
fセグメントを挿入し得る。
HIVセグメントは、複製及び感染に必要な全HTV遺伝子に対応する十分な数
のヌクレオチドを含有する。好ましくは、このセグメントは、機能的vpu遺伝
子又は機能的vpr遺伝子に対応するヌクレオチドをも含有する。さらに好まし
くは、それは機能的vpu及びvpr遺伝子の両方に対応するヌクレオチドを含
有する。
例えば、HXB2プロウィルス中のvpu配列はvpuに対する開始コドンを含
有せず、したがって機能的vpu遺伝子を発現しない。HTVセグメントがHX
B2株に対応するヌクレオチドを有する場合は、開始コドンをvpu配列を有す
る枠のすぐ上流及び枠内に挿入し得る。あるいは、機能的vpu遺伝子を含有す
るDNAの配列を機能的vpu遺伝子を含有しない配列に置換し得る。これは、
ヌクレオチド配列中の種々の制限部位を利用して実施し得る。クローンBH8、
B H10、LAVEL■等は、機能的vpu遺伝子を生しるヌクレオチド配列
を含有する。
HXB2株は未熟終止コドンを有し、機能的vprタンパク質を発現しない。機
能的であるとは考えられないこのようなりpr遺伝子に対応するH[Vセグメン
トを用いる場合は、LAV BRU、LAV ELT等のような機能的vpr遺
伝子生成物質を発現する株からの機能的vpu遺伝子を挿入し得る。
前記のように、ベクターは、当業者に公知の種々の方法により合成し得る。調製
し得る種々の異なるベクターを図1〜4に示す。
ELT nef配列を含有する配列の異なる組み合わせを構築し、HIV配列の
3′端内に挿入し得るが、このような配列は複製コンピテントHXB2 (HX
Bc2とも呼ばれる)プロウィルスに対応するヌクレオチドを有する。適合性制
限部位は、必要な標準技法により、例えば特定オリゴヌクレオチドの突然変異誘
発により生成し得る。例えば、LAV ELI内のB a m H1部位、並び
にL A V E T−T及びHX B 2両配列内の新規のEco R1部位
。好ましくは、制限部位を“挿入”するために作られた各ヌクレオチド変化を用
いる場合、変化は任意の遺伝子によりコードされる予定のアミノ酸配列を変えな
いか、又は最小度に保存的アミノ酸変化を引き起こす。構築物はシーケンシング
により確証し得る。HXB−Ell 1は、位118506の原BamHT部位
と同様3°離れて、env及びrev遺伝子配列内の、nefの上流の全HXB
2配列、並びにその位置と位19607のSac1部位との開のLAVELI配
列から成る。残りの3’ LTR配列は、HXB2に由来する。図1及び2を参
照して頂きたい。HXB−EL r−2においては、HX B 2及びLAVE
LI配列間の5゛接合部は、nef開始コドンから30塩基対(b p)だけ上
流の位置8792の新規のEco RT部位に対して下流に移される。
図1及び3参照。HX B −E L r −2は、このEco R1部位と同
じく3′離れたH X B 2配列のみを含有する。LAVELI配列は、I−
I X B −E L、 I −2の場合と同様に、この位置3°から9607
のSac ]部位まで延びる。これらのベクターは機能的vpr又はvpu遺伝
子を含有しない。しがしながら、機能的遺伝子は上記のように容易に付加し得る
。例えば、位112008のApa 1部位及び位ffi!5820のSal
1部位間の配列に対応するこれらのベクター中の配列を切り取って、それを機能
的vpr読み取り枠を含有する、クローンLAV BRUからの対応する配列と
置換する。
同様に、位i1582 QのSal 1部位及び位f16382のkpn 1部
位間の配列に対応するベクターからの配列を切り取って、機能的vpu遺伝子を
含有する、BHIOからの対応するセグメントき置換し得る。上記のように、そ
の他のストラテジー及びこのストラテジーの変法を、本発明の開示を基礎にして
当業者は用い得る。
ELI nef遺伝子を含有するプロウィルスプラスミド、及び上記のHTVセ
グメントベクターは、制限酵素部位の使用によるといった公知の方法によりこの
配列をプラスミド主鎖中に挿入することにより容易に作製し得る。
本明細書中で用いる場合、十分数のヌクレオチドという用語は、特許請求された
機能的能力が失われない限り、付加、欠失及び置換を可能にする。例えば、ウィ
ルス複製に換算してnef遺伝子の機能的能力を言及する場合には、その結果束
じるウィルスの複製は同−遺伝子性nefウィルスによるよりも多くなければな
らない。
ベクターを用いて、標準的方法により望ましい細胞をトランスフェクトする。例
えば、リン酸カルシウム同時沈殿法又はDEAEデキストラン法を用いて、in
vitroで細胞をトランスフェクトし得る。あるいは、このベクターを用い
て、in vivoで生細胞をトランスフェクトし得る。このような方法は、当
業者には公知である。
本発明のnef遺伝子セグメントの使用により、HI V株、例えば末梢血単核
球(PBMC) 、並びに精製−次ヒト単核球又は単核球様細胞系中で十分に複
製しないHXB2株を得ることができるし、このような細胞系における感染性の
増強が得られる。
理論的に結びつけるつもりはないが、HIVゲノムの種々の遺伝子間の複雑な一
連の相互作用が認められ、これらは本ウィルスを用いて観察されるより急性の作
用のいくつかに関与し得ると思われる。例えば、HI Vが感染個体における免
疫反応をかわすことにより提案されたストラテジーのひとつは、大半の感染細胞
内で、ウィルスが休眠状態にあるか又は非常に低レベルで複製する低レベル感染
状態の確立によるものである。したがって、宿主DNA中へのウィルスの取り込
みを経てウィルスは安定感染を確立し得る。このような目的を達成するために、
非常に“攻撃的”であるとは見えないように、原ウィルスを最初に注意深く調節
する。本発明のnef遺伝子セグメントを取り出して、それを他の株又はHIV
−2ゲノムとともに挿入することにより、いくつかの相互作用を克服し得ると考
えられる。
したがって、ベクターにより構成されるブaウィルスはより攻前駆体はPBMC
中であまり複製しなかった。代償的突然変異が、HXB2に対する前駆体の3’
env配列中に生じ、PBMC中で十分に複製し得るウィルスを産生した。HX
B2ウィルスは、原nef突然変異並びに3’ env配列における代償的突然
変異を含有する。さらに、3’env代償的突然変異は、BI3及びBH10n
ef遺伝子のような密接に関連したnet配列の存在下で増殖に陰性の作用を及
ぼす。この陰性相互作用は、ELI nef遺伝子のような分岐的nef配列に
は及ばない。
その結果として、nefの外側のHIVの配列はnef機能に影響を及ぼす。遺
伝子性配列との相互作用に関してnef対立遺伝子に差異が認められる。BI3
及びBHIOnefは、HXB2 3° env配列を伴う陰性調節遺伝子であ
る。
ELI nefは、HXB2又はELT3’ env配列を伴う陽性調節遺伝子
である。ELI nefは、−次単核球及びマクロファージの増殖のための必須
遺伝子である。したがって、HIV株が示す種々の向性を本発明のベクターは示
さない。したがって、このようなベクターを用いて、本株が一般的になし得るよ
り広い範囲の細胞を形質転換し得る。
標準的技法を用いて、本ベクターを用いて動物の抗原反応を生じさせ、次いで生
じた抗体を治療に用い得る。
nefの簡単なフレームシフト突然変異を含有するクローン化81部位ID1e
ウイルスはnef読み取り枠の復位に関してin vivoで戻り復帰体に対す
る強い傾向を有するということが報告されている。しばしば提案されるように、
単核球がin vivoでのHrV感染の一次初期標的であるか及び/又は感染
マクロファージが系内のウィルスの大型プールを保持するための重要な長期貯蔵
所を構成する場合に、なぜ無傷nef機能に対する強力な選択圧がin viv
oに存在し、しかし必然的にin vitroには存在しないかを、即ちELI
nefJl伝子により示される同性を我々の発見は説明する。
理論的に結びつけるつもりはないが、異なる種類のCD4−陽性細胞に対する向
性の大きな変化は事実、明瞭なウィルス調節現象である。
このベクターを用いてin VitrO又はin viv。
で細胞をトランスフェクトすると、薬剤をスクリーニングし、ウィルスの病原性
を理解するための系を改良することができる。
このベクターにより形質転換される細胞の範囲はITIB株のような他の実験呈
味を用いた場合よりも広いため、一般的なものより広い範囲の感染細胞における
ウィルスの拡散に及ぼす薬剤の作用を調べることができる。
例えば、それを−次細胞培養における試験に用いて、ELInefが単核球中で
の抗レベルの複製を可能にする機序を確定し得る。このような情報は、特にウィ
ルスの単核球向性株が、免疫学的損傷が明らかであるか否かとは関係なく、中枢
神経系疾患の発症における重要な役割を演じることを示唆する証拠の点で、AI
DSの疾病進行の機序を理解ための極めて重要な関連性の1つである[Koya
nagi、Y、、et at、。
5cience 236:819 (1987)]。
ある検定において、予定の化合物を細胞又は体液に添加し、その後それらの細胞
を本発明のベクターでトランスフェクトしようと試み得る。多量のベクターを、
このような細胞を形質転換するのに有効であることが予め確定された細胞に添加
する。
その後、その細胞の感染性のレベルを測定して、ウィルスの拡散を防止するに際
しての化合物の有効性を確定する。あるいは、in vitro又は1nviv
oで本発明のベクターを用いて先ず細胞をトランスフェクトし、その後予定の化
合物を細胞に添加し、次いてウィルスの拡散を防止するに際しての化合物の有効
性を確定する。観察したパラメーターとしては、シンシチウム形成、単一細胞殺
害、R■Aにより測定されるようなHIVp24コアタンパク質の上清のレベル
、AIDS患者血清を用いた代謝的標識化ウィルスタンパク質の免疫沈降等が挙
げられる。
ベクターは、好ましくは一次単核球/′マクロファージを用いてin vitr
oで使用する。
ベクターは、in vivoで細胞を“感染”するために用いてもよい。概して
、HIVの伝統的実験呈味は、伝統的動物モデル系中では、例えば幾人かの研究
者達がHTV病原性のあ□ C
る観点に関して生育可能な動物モデル中で発症させようとしている5CID−H
Uマウス系においては、非常に不十分に複製した。前記のように、本発明は典型
的実験呈味よりも積極的に一次リンパ球中で複製し、5CID−HUマウスの場
合よりももっと有効に複製するに違いないプロウィルスクローンを生じる。他の
好ましい動物モデルとしては、ヒト以外の哺乳類が挙げられる。このような哺乳
類の好ましい例としては、ウサギ、マウス、らっと、ネコ及び霊長類が挙げられ
る。好ましい霊長類としては、チノパンツー及びサルが挙げられる。
感染を確立するために動物に投与するのに必要な有効量のベクターは容易に確定
し得る。例えば、0.1μg〜約I QmHのベクター/体重1kgである。投
与は、筋肉内、腹腔内、静脈内又は皮下といったような非経口的投与を含めた任
意の種々の経路が可能である。
“感染″(トランスフェクション)を確立するために必要な量及び条件が分かれ
ば、予め選択した化合物の1nvivoでの有効性を確立するためのモデル検定
の開発が可能になる。標準的手段により、例えば注射によって動物に化合物を投
与する。
その後、感染を正常に確立し、感染が発症するか否かを、そして発症した場合に
は感染の程度を測定するために動物を観察するのに十分な量のベクターを投与す
る。あるいは、先ず動物における感染を確立するのに十分な量のベクターを投与
し、次いで予め選択した化合物を投与する。その後、ベクターによる“感染”に
及ぼす予選走化合物の作用を測定するために動物を観察する。
別の態様では、ウィルス複製を増強するためのHIV−1のELI株のnef遺
伝子に対応する十分数のヌクレオチド(ELI nef遺伝子セグメント)、プ
ロモーター配列及びポリアデニル化配列は含有するがヌクレオチド配列をコード
する全ELIは含有しないベクターを調製する。好ましくは、ベクターは、LT
R配列を含有し、さらに好ましくはHIVLTR配列を含有する。プロモーター
は、LTRであるか又は別のウィルスプロモーター、例えばSL3プロモーター
のような別個のプロモーターであり得る。このベクターは、好ましくは異種遺伝
子を含有する。ある態様においては、異種遺伝子はマーカー遺伝子である。マー
カー遺伝子は、当業界で十分公知であって、例えばクロラムフェニコールアセチ
ルトランスフェラーゼ(CA T)遺伝子、又はヒト成長ホルモン(hGH)の
ような成長ホルモンである。ベクターは、複製コンピテントHIVプロウィルス
を含有するベクターを用いて細胞中に、あるいは複製コンピテントHr V、例
えばHXB2又はHXB−BI3によりトランスフェクトされる細胞系中に共ト
ランスフェクトされ得る。これにより、ELI nefセグメント及び他のウィ
ルス遺伝子間の相互作用の分析がさらに可能になる。
このベクターを用いるれば、このようなウィルスにトランスフェクトされる宿主
の範囲も増大するに違いない。
以下の実施例により本発明をさらに説明する。これらの実施例は本発明を理解す
るためのものであって、本発明を限定するものではない。
HX B 2 ハ、)(IV−1117)I I 18株由来の全長感染性プロ
ウィルスであって[Fisher、A、G、、et al、。
Nature 316:262−265 (1985)]、各遺伝子における単
一点突然変異の結果としてnef、vpr及びvpu遺伝子を欠く。ヌクレオチ
ド8506にBamH1部位が認められ、この位置を種々のプラスミドの調製に
用いた(図1参照)。
適合性制限部位−特にLAV ELI内のB a m Hr部位、並びにLAV
ELI及びI−I X B 2両配列内の新規のEc。
Rr部位を、必要な場合は特定オリゴヌクレオチドの突然変異誘発により生成し
た。各々の場合、任意の遺伝子によりコードされる予定のアミノ酸配列を変えな
い変化を生じさせた。構築物はシーケンシングにより確証した。
HXB−ELI 1は、位置8506の原B a m HT部位と同様3“離れ
て、env及びrev遺伝遺伝列配列内nefの上流の全HXB2配列、並びに
その位置と位置9607のSac1部位との間のLAVELI配列から成る(図
1及び2参照)。残りの3“ LTR配列は、HX B 2に由来する。
HXB−ELT−2においては、HXB2及びL A V E T−1配列間の
5″接合部は、nef開始コドンから30塩基対(b p)だけ上流の位ff1
8792の新規のEcoRI部位に対して下流に移される。図1及び3参照。H
XB−EL I−2は、このEco R1部位と同しく3′離れたHXB2配列
のみを含有する。LAV ELI配列は、HXB−EL T−2(D場合と同様
に、この位置3゛から9607のSac 1部位まで延びる。
ELF配列による置換も、revの二次コードエクソン内、トランスメンブラン
タンパク質のカルボキシ末端をコードするenv遺伝子のその部分、並びにne
fと重複する3゜LTRのU3領域内に変化をもたらした[5odroski。
J、G、、et al、、Nature 371:412(1986)]。した
がって、フレームシフトを組換え体のnef読み取り枠内に導入して、機能障害
性nef−HXB−ELT 1−nefを含有する二次同一遺伝子クローンを生
成した。4塩基対フレームシフトを、位置8928の原Xho1部位を充填する
ことによりHXB−EL r−1及び2のnefコード配列内に導入して、同一
遺伝子nef欠損プロウィルスを生成した。それぞれ図2及び3を参照していた
だきたい。
HXB−BI3においては、原Xho1部位の3°末端は、BH8プロウィルス
由来の配列を含有した。この株は、全nef開放読み取り枠を含有する1118
株であって、元は十 季
HXB−orfと呼ばれた(図5参照)o vpr 、vpuHXB−BI3−
Rプロウィルスは、vpr−1vpu−HX B −B H81,:由来した。
位置2008のApa 1部位と位置5820のSal 1部位との間のHXB
−BH8のプロウィルス配列を、クローンLAV BRUからの対応する配列と
置換した。このセグメントは機能的vpr読み取り枠を含む。
次に、5820及び位置6382のkpn 1部位間のHXB−BH8配列を切
り取って、密接に関連するTIIBクローンであるBHIOからの対応するセグ
メントで置換した。このセグメントは機能的vpu遺伝子を含む。HXB−EL
I 1において同一の置換を行なって、HXB−ELI 1−Rを生成した(図
4参照)。
HXB−ELT 1−R配列を、EcoR部位及びPvu I T部位間の公知
のプラスミドpBR322中に挿入して、プラスミドDFCI−HTを生成した
。これはpBR322主鎖を伴うHXB−El、、I 1−R配列を含有する。
このプラスミドの標本は、ブダペスト条約下で、寄託番号68343号としてA
merican TypeCulture Co11ection (ATCC
)に寄託LopataSet at、、Nucl、Ac1dsRes。
12:5707−5717 (1984);Queen andBaltimo
re、Ce1l 33ニア4l−748(1983);5odroski、J、
、et at、。
5cience 231:1549−1553(1986)に記載されているよ
うに、各プロウィルスプラスミド10mgを用いて0日目にDEAE−デキスト
ラン法により107個のJurkat細胞をトランスフェクトした。その後、培
養を12.5mlのRPMI+15%ウシ胎仔血清中ウシ保持し、毎日の全培地
変化を生じさせた。各上清のアリコートを、後の検定のために各給餌時間に取っ
ておいた。上清のHIV p24コアタンパク質のレベルの他に、シンシチウム
形成及び総細胞数に関して培養をモニタリングした。
Terwilliger、et al、、J、Viol。
60.754−760 (1986)に記載されて0るようζこ、各トランスフ
ェクトJurkat培養のアリコートを代謝的Iこ標識化して、免疫沈降用に採
集した。各試料の半分をAIDS患者の血清を用いて免疫沈降させた。他の半分
+1、nefタンパク質抗血清と反応させた。La emm l i、U、に、
。
Nature 227:680−685 (1970)l:記載されているよう
に、免疫沈降及びポリアクリルアミドゲル電気泳動を実施した。
健常血清陰性血液ドナーから得られた淡黄色被膜からのFicol1分離により
、末梢血単核細胞(PBMC)を分離した。PBMC培養を、10%ウシウシ血
清及び抗体並びに20%P HA状態調節培地を含有するRPMI−1640中
の24mm組織培養ウェル(Co s t a r、 MA)に4×106の密
度で植付けた。48時間培養後、ウィルスを各ウェルに添加した。J IJ r
k a を細胞培養のトランスフェクションから滴定ウィルスストックを得た
。p24 20ngと等価の感染上清を一次細胞の各ウェルに添加した。感染細
胞培養を一夜インキユベートし、次いて成長培地を注意して各ウェルからデカン
トし、新鮮な培地に交換した。最終培地交換後、培養に給餌する前に3日毎にp
24検定用の試料を採集した。市販のR1Δキット(Dupont、NEN)を
用いて、p24を測定した。
次に、等量の細胞無含有ウィルスを用いて新鮮な活性化末梢血単核細胞(PBM
C)なら精製−次ヒト単核球を上記と同一手段によって感染させた。上清中のp
24コア抗原を測定することにより、各ウィルスの複製を時間を追って検定した
。
単核球は、Percoll勾配上での分別により、PBMCから得た。汚染T細
胞は、ノイラミニダーゼ処理ヒツジ赤血球を用いてロゼツト化することにより除
去した低密度細胞からのものであった。
単核球集団の純度は、単離単核球のサイドピンスピン細胞標本のイムノペルオキ
シダーゼ染色により立証した。L e u 3−Mで染色した細胞の95%以上
、及び〈5%がLeu 18(CD20) 、Leu 3 (CD4)又はLe
u(CD8)l:対して陽性であった。4×106個の単核球をP 8MC培養
用に上記のように培養し、比較可能な増殖環境を保持した。ウィルスストックを
PBMCに関して記載されているのと同様に用い、p24検定用試料を同時に収
穫した。
前記のように、HXB−ELI 1を生成するに際して3′LAV ELI配列
のl、lKbセグメントを挿入すると、revの二次コードエクソン内、トラン
スメンブランタンパク質のカルボキシ末端をコードするenv遺伝子のその部分
、並びにnefと重複する3’ LTRのU3領域内に変化が生じた。
フレームシフトベクターHXB−ELF 1−fsを生成して、機能障害性ne
fを含有する二次同一遺伝子クローンを生じた。次に、プロウィルス構築物のこ
の対を上記のようにJurkat細胞中にトランスフェクトし、ウィルス複製の
動力学的所見を比較した。
TTTB由来nef陽性(HX B −B H8)及び陰性(HXB2)ウィル
スの対も、対照としてトランスフェクトした。上記のように、HXB2はnef
内に点突然変異を含有し、その結果アミノ酸123の後の読み取り枠中に挿入さ
れている未熟停止コドンを生しる。この切頭化nefタンパク質は機能性でない
。HXB−B)T8(以前はHx−orfと呼ばれた)はこの突然変異を含有せ
ず、全長nef生成物質を産生するETerwilliger、E、F、、et
al、、J。
Vi ro 1.60 : 754 (1986)]。
上清p24のレベルの遅延は、初期トランスフェクト後にHXB 2を含有する
ものと比較した場合、HX B −B T−T 8でトランスフェクトした培養
に検出された。シンシチウム形成のパターンの顕著な差異も、明らかであった。
トランスフェクト後のHXB−ELI 1由来のウィルスの複製は、事実上HX
B2とは異ならなかった。別の実験ては、T−T X B −E L T 1
によってしめされるウィルス感染の動力学的所見は、IT X B 2の場合と
同等であるか又はわずかに増強された。
しかしながら、測定されたすべてのパラメーターにより、同−遺伝子性nef欠
損組換え体プロウィルス(HXB−ELTl−fs)由来のウィルスの複製は顕
著に減衰した。nef陰性ウィルス培養中の上清p24レベルは、同−遺伝子性
nef!It性ウィルス培養と比較して、この実験において100分の1に減少
した。ピーク細胞関連ウィルスタンパク質産生もこのウィルス培養中で劇的に減
少したが、これは免疫沈降処理におけるかすかなウィルスバンドで示された。こ
れらの測定値は、シンシチウム形成により評価したかあるいは経時的総細胞数の
現象により評価したかに関係なく、感染細胞に及ぼすHXB−EL I−nef
ウィルスの細胞変性作用の劇的な減衰と平行した。同様の結果が反復実験から得
られ、時折nef陽性及びnef陰性HXB−EL I−1クロ一ン間の動力学
の大きな差異さえ認められた。nef特異性ボリクa−ナルウサギ血清を用いた
代謝的標識化感染細胞溶解物は、HX B −B H8又はHXB−Ell 1
ウイルスに感染した細胞からの溶解物中の27Kb nefタンパク質の存在を
明示した。このバンドはHXB2又はHXB−ELI 1−fsでトランスフェ
クトされた細胞からの溶解物中には認められなかった。
HX B −B H8によるトランスフェクトは、機能的nef遺伝子のHX
B 2プロウイルスへの導入によりnef一対部分よりもCD4 Tmm上上ゆ
っくりと複製するウィルスが生したという初期の報告を確証した。
LAV ELT nef遺伝子は、Jurkat細胞中のウィルスの複製に及ぼ
す顕著な増強作用を示すと考えられた。この陽性作用は大きく、それとは逆に、
ウィルスのHXB−BH8/HXB2対に関連して観察されたrrrB nef
の陰性作用は小さかった。プロウィルスのHXB−ELF 1対の別々に得られ
たクローンを用いた反復実験は、比較可能な結果を生し、ある構築物内の多少能
れた部位での無作為二次変化が結果に関与するという可能性を排除した。
われわれの実験計画における人工生成物質の生成野可能性を最小限にするために
、別のプロウィルス構築物を上記と同様に調製した。動力学的試験も、トランス
フェクト化安定T細胞系に対するものとして、細胞無含有ウィルスで試験した新
たに培養した一次細胞にも及んた。HXB−ELI 2は、HXB−ELr L
より小さなLAV ELI配列挿入を含有した(図1及び3参照)。800塩基
対挿入物の3゛末端は同しままであるが、しかし5°末端はnef開始コドンに
対する5°をちょうど30塩基対だけ下流に移動する。HXB−Ell 2及び
HXB2間のnefタンパク質の予定アミノ酸配列中の47の差異の他には、H
XB−ELI 2の予定env生成物質中の単一アミノ酸変化のみが認められる
。位置854でのHXB2env生成物質中のイソロイシン、即ちgp41のカ
ルボキシ末端前の2残基たけがHXB−ELI 2中のセリンに変換された。そ
の他のいかなるコード枠にも変化は認められない。
HXB−EL[2プロウイルスの同一遺伝子nef欠損形態も、上記のようにn
ef、HXB−ELT 2−fsへのフレームンフトの挿入により生成した。
前記のように、HXB2はnef、vpu [Cohen、E、A、、et a
l、、J。
Aros 3:11 (1990)]及びvpr [AI 1zon。
M、 、 et al、 、 Ce1l 46:83 (1986)]遺伝子の
他に、他の2つの調節遺伝子を欠いている。HXB−BI3に由来するHXB−
BI3−R(修復用)プロウィルスでは、無傷vpr及びvpu枠は、他のTT
IBクローン及び前記のLAV ELIからの配列を用いた組換えにより修復し
た(図1参照)。したがって、HXB−BI3−Rは)TIV遺伝子のすべてに
対して十分に機能的であると予測されるプロウィルスを表わす。HXB−ELT
1において同一の組換えを行なって、HXB−ELI 1−Rを生成した(図
4参照)。
したがって、HXB−BI3−R及びHXB−ELT 1−Rは同−遺伝子性で
あるが、但し、HXB−ELI 1−R中の1、IKbのLA、V ELI配列
+!HXB−BHI C1−R中の対応するITIB配列に取って代わる。
TIIBはT細胞系中では非常によく複製するが、しかしPBMC中ではあまり
複製せず、特に−次単核球又は単核球用細胞系中では弱い[Koyanagi、
Y、etal、。
5cience、236:819 (1987)]。かろうじて検出可能なレベ
ルのp24抗原産生が、HXB2ウィルスに感染したPBMCの上清内に観察さ
れた(図6参照)。同様に、HXB−BI3及びHX B −B H8−Rウィ
ルスも、HX B 2上のPBMC中で有意の活性増大を示さなかった(図6)
。これら3つのいかなるウィルスによる検出可能な複製も、単核球マクロファー
ジ培養中には観察されなかった(図7)。
図6及び7はともに、HXB−ELI 1(ELT−1nef 、中空丸) 、
HXB−EL I 2 (EL T−2nef H中実矩形)、HXB−BI3
(BI3 nef 。
中空矩形);HXB−ELI 1−fs(ELI−1fsnef+、中実丸);
HXB−ELI 2−fs (ELI −2fs nef−、中実三角)及びH
XB2(HXBc2nef−、中空三角)でトランスフェクトされた細胞に関す
る時間を追ったp24産生を示す。
これに対比して、HXB−ELI 1及びHXB−EL 12ウイルスはPBM
C内で強力な複製を示し、p24抗原産生の最大レベルは感染後17及び20日
回心それぞれ約26ng/ml及び約33ng/mlに達した。反復実験では、
2つのウィルスの活性レベルの一貫した差異は認められなかった。
HXB−ELI 1−Rウィルスは攻撃的でさえあって、ピークウィルス産生レ
ベルはHXB−ELI 1又はELI 2より3〜5倍高くなった。これは、T
TTB nef配列を含有する任意のウィルスによって得られた最大ウィルス力
価の50倍以上であった。これに対比して、同一遺伝子nefフレーシーフトH
XB−ELI 1−fs及びHXB−ELI 2−fsウィルスのいずれかに感
染させた培養中では、上清p24レベルはわずかに検出限界内又はそれ以下であ
った。
3つのnef陽性HX B −E L 1組換え体ウィルスはすべて、−次単核
球培養内で非常に元気に複製した。例えば、典型的実験におけるHXB−ELI
1は、感染後20日回心単核球中で約35 n g/m lのピーク産生レベ
ルに達した。HXB−ELI 1−Rはまた、他の2つのウィルスより数倍高い
最大力価に達した。p24は、HXB−EL I−n e f−欠損同一遺伝子
ウィルスのいずれかで感染させた単核球の上清中には検出されなかった。例えば
図8を参照すると、HXB−EL 11−Rは中空矩形て、HXB−EL Iは
中空三角で、HX B 2は中空丸で表されて、別の典型的実験の結果を示す。
Jurkat、PBMC及び単核球感染から得られた結果はすべて、LAVEL
I配列を含有しないウィルスと比較して、LAV ELI組換え体ウィルスの行
動の劇的な変化を際立たせ、特にこの変化が無傷LAVEL+遺伝子の存在を要
することを示す。netコード配列は無傷であったがITIBが関与しなかった
HXI3−BI3のようなウィルスは、この新規の表現型を示さなかった。
この差異は、Jurkat細胞中の同一遺伝子nef陽性及びnef陰性ウィル
スを比較した場合でさえ明白であって、この場合、IIIB nefはウィルス
複製に小陰性作用を発揮し、一方LAV ELI nefは大きな陽性作用を生
じるのが認められる。しかしながら、最も驚くべきは、無傷LAVELI ne
f遺伝子の存在が組換え体ウィルスに単核球細胞に対する新規の向性を付与する
ことであって、これもP BMCにおける活発な複製のためのその能力に反映さ
れる。HXB−ELI 1−Rウィルスによる感染単核球中でのウィルス産生の
レベルは、おそらく単核球向性のHTV株に関して報告されたものと同じ高さで
ある[Koyanagi、Y、、etal、、5cience、236:819
(1987)。
Shwartz、S、、et al、、PNAS、86:7200(1989)
、Collman、R,、et al、。
J、Exp、Med、170 : 571 (1989)]。
おそらく、例えば、3’ LTRのU3領域内の付加的重複要素は、LAV E
LI組換え体の表現型変化に関与し得るがしかし、HXB−ELT 2はHXB
−ELI 1と同様に単核球中で複製すると考えられるため、env及びrev
遺伝子中に存在するHXB2及びHXB−ELI 1間の付加的配列差は表現型
に関与するとは思えない。しかしながら、nef欠損LAV ELIウィルスの
両方を用いて得られた陰性結果から、無傷LAV ELF nefが表現型に不
可欠であることは明瞭である。これに対比して、vpu陽性、vpr陽性HXB
−ELI 1−Rウィルスによる一次細胞中のウィルス産生のレベルの約5倍の
増強が、これらの機能を欠く親HXB−EL 11と比較した場合に認められる
一方、HXB−BH8におけるvpu及びvprの復帰は単核球中のこのウィル
スによる複製に対する遮断を軽減するためにもPBMC中での低レベルの感染を
増強するためにも何もしなかった。以前に報告されているように、これらの因子
の各々は、ウィルス複製を増強するために機能する[Cohen、E、A、、e
t al、、J。
AIDS、3 : 11 (1990)、Al 1zon、M、、etal、、
Ce1l、46:83 (1986)]。その他の読み取り枠中のコード化変化
を、原HXB−ELT 1と比較してHXB−ELI 1−Rに導入した一方で
、Jurkat細胞のウィルス感染中のvpu及びvprに関して我々が特性化
した作用の大きさは、HXB−ELT 1−Rで感染させたPBMC及び単核球
培養の両方で観察されたウィルス力価の増強を説明するのに全く十分である。
異なる型のCD4陽性細胞に対する向性の大きな変動は、事実上明瞭な天然のウ
ィルス調節現象であると考えられる。
nefがトランスのHIV LTRからの発現を適度に下げ調節し得るという他
の研究者の観察を、我々は首尾よく繰り返した。これは、nef発現ベクター又
はnef配列抽出物にフレームシフトを含有する同一遺伝子ベクターと一緒にH
IVLTR−CAT構築物をCO3−7細胞中に共トランスフェクションするこ
とにより達成した。各プラスミドは、複製の5v40原を包含した。しかしなが
ら、同様の結果は、HXB2又はLAV ELIからクローン化されたHTV
LTR要素を用いて、nefのどの株が発現中であるかには無関係に得られた。
複製試験とともに、これは下げ調節作用が二次的現象であることを示唆する。
前記の開示の利点により、本発明の概念から逸脱しない限り、本明細書に記載の
実施例の多数の修正及び変更が可能であり、本発明は添付の請求の範囲の範囲及
び精神によってのみ限定されるものであることは、当業者には明らかである。
l\ /′\ム
FIG +
特表千5−509232 (14)
F I G、6
要 約
複製コンピテントであるために必要なHTV遺伝子生成物質を発現するための十
分数のヌクレオチドを含有し、さら:こELI nef遺伝子セグメントを含有
するベクターを開示する。これらのベクターを用いて、検定系で使用するための
広範囲の細胞及び宿主をトランスフェクトし得る。
国際調査報告
Claims (27)
- 1.以下の: (a)ウイルス複製及び感染性に必要なHIV遺伝子生成物質即ちHIVセグメ ントを発現するためのHIVゲノムに対応するが、しかしELI株からのウイル ス複製及び感染性に必要な遺伝子の全てには対応しない十分数のヌクレオチド; 及び(b)ウイルス複製を増強するためのHIV−1のELI株のnef遺伝子 に対応する十分数のヌクレオチド、即ちELInef遺伝子セグメントを含有す るベクター。
- 2.HIVセグメントが機能的vpuタンパク質を産生するための機能的HIV vpu遺伝子に対応する十分数のヌクレオチドを含有する請求項1記載のベクタ ー。
- 3.HIVセグメントが機能的vprタンパク質を産生するための機能的HIV vpr遺伝子に対応する十分数のヌクレオチドを含有する請求項1記載のベクタ ー。
- 4.HIVセグメントが機能的vpuタンパク質を産生するための機能的vpu 遺伝子に対応する十分数のヌクレオチドを含有する請求項3記載のベクター。
- 5.HIVセグメントが機能的envタンパク質を産生するための十分数のヌク レオチドに対応するが、ELI株のenvヌクレオチドには対応しない請求項1 記載のベクター。
- 6.HIVセグメントが機能的gagタンパク質を産生するための十分数のヌク レオチドに対応するが、ELI株のgagヌクレオチドには対応しない請求項1 記載のベクター。
- 7.HIVセグメントが機能的polタンパク質を産生するための十分数のヌク レオチドに対応するが、ELI株のpolヌクレオチドには対応しない請求項1 記載のベクター。
- 8.HIVゲノムがHIV−2ゲノムである請求項1記載のベクター。
- 9.HIVセグメントがHIV−1ゲノムのヌクレオチドに対応する請求項1記 載のベクター。
- 10.HIVセグメントが機能的gag、pol、env、rev、tat、v pu及びvprタンパク質を産生するためのgag遺伝子、pol遺伝子、en v遺伝子、rev遺伝子、tat遺伝子、vpu遺伝子及びvpr遺伝子に対応 する十分数のヌクレオチドを含有する請求項1記載のベクター。
- 11.以下の: (a)ウイルス複製を増強するためのHIV−1のELI株のnef遺伝子に対 応する十分数のヌクレオチド、即ちELInef遺伝子セグメント; (b)プロモーター配列;及び (c)ポリアデニル化配列 を包含するベクターであって、すべてのELIコード化ヌクレオチド配列を含有 するわけではないベクター。
- 12.LTR配列に対応する十分数のヌクレオチドを含有する請求項11記載の ベクター。
- 13.異種遺伝子をも含有する請求項11記載のベクター。
- 14.HIVウイルスによる感染に対して有効な化合物に関するinvivo検 定方法であって、以下の:(a)動物に請求項1記載のベクターを、その動物が 感染するのに十分な量で投与し; (b)予定化合物を動物に添加し;そして(c)動物を観察して、ベクターによ る感染に及ぼす予定化合物の作用を確定する 工程から成る方法。
- 15.HIVウイルスによる感染に対する化合物の有効性の検定方法であって、 以下の: (a)予定化合物を予め選定した動物に添加し;(b)請求項1記載のベクター を、感染を引き起こすのに十分であると確定された量で予め選定した動物に投与 し;そして (c)動物を観察して、ベクターによる感染における予め選定した化合物の作用 を確定する 工程から成る方法。
- 16.動物がヒト以外の哺乳類である請求項14記載の方法。
- 17.哺乳類が霊長類である請求項16記載の方法。
- 18.哺乳類が、ウサギ、マウス、ラット、ネコ、チンパンジー及びサルから成 る群から選択される請求項16記載の方法。
- 19.動物がチンパンジーである請求項14記載の方法。
- 20.予め選定した動物がヒト以外の哺乳類である請求項15記載の方法。
- 21.哺乳類が霊長類である請求項15記載の方法。
- 22.哺乳類がウサギ、マウス、ラット、ネコ、チンパンジー及びサルから成る 群から選択される請求項15記載の方法。
- 23.予め選定した動物がチンパンジーである請求項15記載の方法。
- 24.HIVウイルスに対して有効な化合物の検定方法であって、以下の: (a)十分な量の請求項1記載のベクターで細胞系をトランスフェクトして感染 培養物を得て; (b)感染培養物に予定化合物を添加し;そして(c)培養物をスクリーニング して、トランスフェクト化培養物に及ぼす化合物の作用を確定する 工程から成る方法。
- 25.細胞系が一次単核球である請求項24記載の方法。
- 26.HIVウイルスによる感染性に対する化合物の有効性の検定方法であって 、以下の: (a)予定化合物を細胞の培養物に添加し;(b)細胞の培養物をトランスフェ クトするのに十分であると予め確定された量の請求項1記載のベクターで工程( a)の細胞の培養物をトランスフェクトしょうと試みて;そして(c)培養物を スクリーニングして、培養がトランスフェクトされたかを、そしてトランスフェ クトされた場合には、工程(b)のベクターによるトランスフェクションの程度 を確定する 工程から成る方法。
- 27.細胞の培養物が一次単核球の培養物である請求項24記載の方法。
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