JPH0550913B2 - - Google Patents

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JPH0550913B2
JPH0550913B2 JP830085A JP830085A JPH0550913B2 JP H0550913 B2 JPH0550913 B2 JP H0550913B2 JP 830085 A JP830085 A JP 830085A JP 830085 A JP830085 A JP 830085A JP H0550913 B2 JPH0550913 B2 JP H0550913B2
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circuit
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Aren Henson Maikeru
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RCA Licensing Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 <発明の分野> この発明は、ビデオ信号のルミナンス成分を処
理するための装置、特に、例えばデジタル・テレ
ビジヨン受像機におけるルミナンス成分の所望の
振幅対周波数応答特性を設定するための装置に関
するものである。映像のシヤープさ、細部解像度
を改善するためには、ルミナンス・チヤンネルの
高周波応答性を増大させることによつてルミナン
ス・チヤンネルのトランジユント応答性を改善す
ることが望ましい。 <発明の背景> ビデオ信号の振幅変化の急峻さを大きくするこ
とによつてビデオ信号処理装置の応答性を相当に
改善することができ、また変化の直前にプリシユ
ートを、変化の直後にオーバシユートを発生させ
ることによつて上記応答性を改善することができ
る。周波数の関数としての所望の振幅あるいは位
相特性(またはその両方)は、実質的に、遅延線
あるいは同様な装置に沿う端子(通常、タツプと
称される)に発生される遅延信号を予め定められ
た態様で合成する装置によつて位相の非直線性や
位相歪を導入することなく形成することができる
ことが知られている。“トランスバーサル・イコ
ライザ”あるいは“トランスバーザル・フイル
タ”と称されるこのような装置については、ブラ
ムライン氏(A.D.Blumlein)他の米国特許第
2263376号明細書中に示されている。 複合信号を処理して所定の信号伝達特性、例え
ば選択された周波数の強調を行なうためのテレビ
ジヨン装置またはこれに類似の装置では、ルミナ
ンス信号チヤンネル中に、ビデオ信号のルミナン
ス信号成分の高周波成分を制御する(例えば、相
対的に強調またはピークを与える)ために容易に
適用することのできるピーキング回路を含ませる
ことが望ましい。例えば、受信テレビジヨン信号
の質によつてルミナンス信号の比較的高いある周
波数部分の振幅を制御可能に強調することが望ま
しい場合がある。 第1図は、ルミナンス信号に与えられると、主
観的に極めて改善された再生映像を生成すること
のできる伝達関数を示す。この発明は、デジタ
ル・ビデオ信号処理装置のルミナンス・チヤンネ
ルにおいて、この伝達関数に概略的に類似させる
ための装置に関するものである。デジタル・テレ
ビジヨン受像機の分野では、このような装置はコ
ストの点で有利な受像機を生産するために最少の
部品点数で実現する必要がある。 比較的簡単なデジタル処理機能でさえも、それ
を実行するには相当な数の装置を必要とする。例
えば、2個の8ビツト信号を加算するために200
個以上のトランジスタを必要とする。取扱い易く
しかもコスト的に有利な少数の装置を使つてデジ
タル・ハードウエアにおけるテレビジヨン装置の
必要な処理機能を実現するためには、各機能成分
は所望の応答特性に比例した最も簡単な構成に設
計されなければならない。この制約を考慮して、
次に述べる好ましい実施例によるピーキング回路
は、僅か1個の逓倍回路を必要とするにすぎな
い。 <発明の概要> この発明による装置は、第1の余弦有限インパ
ルス応答(FIR)フイルタを、並列接続された第
2および第3のFIRフイルタと縦続接続してなる
FIRフイルタによつて実現されたデジタル・ルミ
ナンス処理回路を含んでいる。第2のFIRフイル
タは低域通過フイルタ応答性を示す。第3のFIR
フイルタは高周波部分を低周波部分よりも少なく
減衰させる応答性を示す。第3のFIRフイルタは
可変スケーリング装置を有し、その出力ポートは
合成手段の1つの入力ポートに接続されている。
第2のFIRフイルタの出力ポートは合成手段の第
2の入力ポートに接続されており、その出力ポー
トは処理回路の出力ポートとなつている。 この発明による装置は、デジタル・ビデオ・プ
ロセツサ用のピーキング回路として使用すること
ができる。ピーキング回路の高周波応答性は、可
変スケーリング装置に与えられるスケール・フア
クタを変えることによつて調整される。すべての
フイルタ重み付け素子は、必要とするフイルタの
ハードウエアを最少にするために各サンプルをビ
ツト・シフトすることによつて実現される。 <実施例の詳細な説明> 各図において、細線はアナログあるいは単一ビ
ツト・デジタル(例えばクロツク)信号用の信号
伝送路を示し、太線は多数ビツト・デジタル信号
(例えばパルス・コード変調2進信号)用の信号
路を示す。 テレビジヨン受像機におけるルミナンス・ピー
キング回路は、表示された映像の垂直線の変化を
主観的に強調するために使用される。比較的鋭い
変化を表わす信号は一般に高い周波数信号成分を
含んでいる。この変化は、低周波成分に対するル
ミナンス信号の高周波成分の振幅応答性を増加す
ることによつて選択的に増強することができる。
しかしながら、ルミナンス信号の高周波のピーキ
ングによつて、これらの高周波成分にリンギング
が導入されないように注意する必要がある。従つ
て、全体のピーキング応答性はスペクトルの高域
端で徐々にロール・オフ(減衰)し、音声信号成
分の範囲の周波数の減衰が確実に大きくなるよう
に適合されていなければならない。さらにピーキ
ング応答性は直線的に位相特性を持つことが最も
望ましい。従来、第1図に示すような一般的な周
波数応答曲線は、直線的な位相成分をもつて発生
されるとき所望のピーキング特性を生成するとい
うことが判つた。 第2図は、ルミナンス・ピーキング回路を含む
主信号処理回路を示すデジタル・テレビヨン受像
機の一部のブロツク図である。図において、放送
テレビジヨン信号はアンテナ10で受信され、通
常のチユーナおよび中間周波数(IF)回路12
に供給される。回路12からのベースバンド・ア
ナログ複合ビデオ信号はアナログ−デジタル変換
器(ADC)14に供給され、ADC14は例えば
色副搬送波周波数の4倍の周波数で信号をサンプ
ルし、アナログ信号のデジタル化された信号を発
生する。ADC14はクロツク発生器16によつ
て供給されるサンプリング信号によつて制御され
る。クロツク発生器16は複合信号のデジタル化
カラー・バースト基準成分に応答する位相ロツク
ド・ループ回路とすることができる。ADC14
からの出力サンプルはくし形フイルタ18に供給
され、該くし形フイルタは複合ビデオ信号のルミ
ナンス成分とクロミナンス成分とを選択的に抽出
する。クロミナンス成分はクロミナンス処理回路
20に供給される。クロミナンス処理回路20は
利得制御機能、フイルタ回路、およびカラー混合
信号復調回路を含んでいる。こゝで、クロミナン
ス信号はカラー・マトリツクス回路26に供給す
るのに適した状態になるように処理される。 くし形フイルタ18からのルミナンス成分は、
輝度制御、垂直細部強調機能等を含むルミナンス
処理回路22に供給される。処理回路22で処理
されたルミナンス信号はルミナンスピーキング回
路24に供給され、ルミナンス信号の高周波成分
の振幅応答性を選択的に強調する。回路24から
のピーク特性の与えられたルミナンス信号はカラ
ーマトリツクス26に供給され、こゝで処理され
たクロミナンス信号と適当に合成されて、映像管
駆動用のR、G、Bカラー信号が発生される。 第3図は遅延段、加算器、1個の逓倍素子47
からなるピーキング回路である。逓倍素子47は
供給された信号を一定の係数で逓倍(スケーリン
グ)する形式のものである。逓倍素子47は、そ
の制御入力ポート50に供給される制御信号によ
つてその逓倍係数(スケーリング・フアクタ)K
が電気的に変化する形式のものであることが望ま
しく、それによつてピーキング機能を供給された
ルミナンス信号の状態に適合するようにすること
ができる。理想的には逓倍係数Kは、適合範囲を
広くするために直線的に変化するべきである。 第3図において、ルミナンス・サンプルは入力
ポート30に供給され、ピークの付与されたサン
プルは加算器48の出力ポート49から得られ
る。ルミナンス・サンプルは加算回路51に直列
的に結合された遅延素子31の入力ポートに供給
される。ルミナンス・サンプルはまた加算器51
の第2の入力ポートにも供給される。遅延素子3
1と加算回路51は第1のFIRフイルタを形成し
ている。入力ポート30に供給される入力サンプ
ルに対して加算器51の出力に現われる伝達関数
は余弦応答特性をもつている。従つて、上記第1
のFIRフイルタは余弦形式の低域通過応答特性を
与える。“Z”変換表記法では、伝達関数は式 S51/SIN=1+Z-1 …(1) によつて表わされ、S51とSINはそれぞれ加算器
51の出力ポートにおける信号サンプルと、入力
ポート30における信号サンプルの値である。 加算器51からの出力サンプルは回路素子3
2,33,34,35,38,41,42を含む
第2のFIRフイルタ、および回路素子33,3
5,36,37,39,40,43,44,4
5,46,47を含む第3のFIRフイルタに供給
される。回路素子33,35,42,43,45
は信号サンプルを1サンプル期間だけ遅延させる
遅延素子であり、またサンプリング率で同期して
クロツクされる例えばラツチである。回路素子3
4,36,39は2逓倍器である。サンプルがn
ビツト・パルス・コード変調(PCM)2進コー
ドであると仮定すると、2逓倍器には各サンプル
のビツト位置の位を1ビツト位置左へ変更または
シフトする接続構成とすることができる(PCM
コードの最左端ビツトは最上位ビツトである)。
回路素子32,37,38,40は2進加算器で
あり、素子44,46は例えば2の補数の信号の
形と適合するように設計された2進減算器であ
る。回路素子41はサンプルを係数4で割算する
スケーリング回路である。2進PCMサンプルに
対しては、素子41はサンプルのビツトの位を2
ビツト位置だけ右の方へ変位させる接続構成とす
ることができる。 問題となる周波数範囲にある第2のフイルタは
一定の利得係数をもつた一般に低域通過応答性を
与える。問題となる周波数範囲の第3のフイルタ
は可変利得係数をもつた一般に高周波または帯域
通過応答性を持つている。すなわち第3のフイル
タはルミナンス信号の比較的低い周波数成分を比
較的高い周波数成分よりも大きく減衰させる。第
2および第3のフイルタからの出力信号は直線的
に加算されてピークの付与されたルミナンス信号
を生成する。こゝで、第2のフイルタは低周波ル
ミナンス成分を分担し、第3のフイルタは高周波
成分を分担する。第3のフイルタは可変利得係数
を持つているので、ルミナンス信号の高周波成分
の振幅は、最も好ましい複合応答性を生成し得る
ように低周波成分に対する係数を定めることがで
きる。 第3図において、第2のフイルタは図示の回路
の上側信号路であり、第3のフイルタは下側信号
路である。初めに上側信号路について考えると、
加算器51からのサンプルは回算回路32の第1
の入力ポートに供給され且つ遅延素子33の入力
ポートに供給される。遅延素子33からの出力サ
ンプルは遅延素子35の入力ポートおよび2逓倍
回路34に供給される。2逓倍回路34からの重
みの付けられたサンプルは加算器32の第2の入
力ポートに供給され、その出力ポートは加算器3
8の第1の入力ポートに供給される。遅延素子3
5からの出力サンプルは加算器38の第2の入力
ポートに供給される。加算器38からの出力サン
プルは素子41において4で割られる。素子41
からのサンプルは遅延素子42に供給され、合成
され、重みの付けられたサンプルを1サンプル期
間だけ遅延させる。“Z”変換表記法では、加算
器51と遅延素子42の出力ポートとの間の素子
によつて与えられる伝達関数は、式 S42/S51=1/4(1+2Z-1+Z-2)Z-1 …(2) によつて表わされ、これは第2のフイルタの伝達
関数に相当し、一般に低域通過応答性を示す。入
力ポート30と遅延素子42の出力ポートとの間
の全体の伝達関数は、 S42/SIN=1/4(Z-1+3Z-2+3Z-3+Z-4) …(3) によつて表わされる。 加算器51の出力ポートからのサンプルは2逓
倍回路36に供給され、2逓倍回路36の出力は
加算器37の第1の入力ポートに結合されてい
る。遅延素子33からのサンプルは加算器37の
第2の入力ポートに結合されており、その出力は
加算器40の第1の入力ポートに結合されてい
る。遅延素子35からのサンプルは素子39で2
逓倍され、その後加算器40の第2の入力ポート
に供給される。加算器51と加算器40の出力ポ
ートの間の素子によつて与えられる伝達関数は、 S40/S51=2+Z-1+2Z-2 …(4) によつて与えられ、これは一般に低域通過応答性
を示す。 加算器40からのサンプルは遅延素子43に供
給され、加算回路44に被減数として供給され
る。遅延素子43からの出力サンプルは減算回路
44に減数として供給される。加算器40と減算
回路44の出力ポートとの間の素子によつて与え
られる伝達関数は式 S44/S40=1−Z-1 …(5) によつて与えられる。 減算回路44からのサンプルは遅延素子44の
入力ポートに供給され、減数として減算素子46
に供給される。遅延素子45からの遅延された出
力サンプルは被減数として減算回路46に供給さ
れる。減算回路44の出力と減算回路46の出力
ポートとの間の回路素子によつて与えられる伝達
関数は、式 S46/S44=Z-1−1 …(6) によつて与えられる。 減算回路46からの出力サンプルは、サンプル
を可変係数Kで逓倍する可変利得逓倍器47の入
力ポートに供給される。入力ポート30と逓倍器
47の出力ポートとの間の総合の伝達関数は、式 S47/SIN=−2K+KZ-1+KZ-2+KZ-3 +KZ-4−2KZ-5 …(7) によつて表わされ、一般に低域通過応答性を示
す。 遅延素子42および可変利得逓倍器47からの
サンプルは加算器48で合成され、出力ポート4
9におけるピーキング回路からの出力サンプルを
供給する。ピーキング回路の伝達関数T(Z)は、式 T(Z)=−2K+(K+1/4)Z-1+(K+3/4
)Z-2+(K+3/4)Z-3+(K+1/4)Z-4−2KZ-5
によつて表わされる。 ピーキング回路の伝達関数は一般に第5図によ
つて表わされる。応答特性は、DC近傍でほゞ平
担であり、それから上昇し、2.2MHz乃至2.5MHz
の間でピークに達し、それからロールオフ(減
衰)して4.05MHz付近で0軸と交わる。前述のよ
うに第1のFIRフイルタは余弦形式の低域通過応
答特性を呈し、該第1のFIRフイルタは並列接続
された第2のFIRフイルタおよび第3のFRIフイ
ルタの縦続接続されていて、第5図に示すピーキ
ング回路全体の特性におけるルミナンス信号帯域
の高周波端において上記のような好ましいロール
オフを与えるように作用する。応答曲線は約
4.2MHzで約−40dBの最小値を示す。それから応
答曲線は再び上昇し、5.7MHz近くでピークに達
する。この後者のピークは好ましくない。しかし
ながら、アナログ−デジタルの変換前に濾波する
ことによつて周波数スペクトルのこの部分のすべ
ての信号成分を実質的に除去することができると
考えられる。 第5図において、実線はK=1の応答曲線を示
す。点線および破線の曲線は、それぞれK>1、
K<1のKの係数に対する応答曲線を示す。0の
係数Kに対しては、高周波ルミナンス成分はDC
応答性に比して著しく減衰される。係数Kを適当
に選択することによつて、ルミナンス信号はピー
クを示したり、逆ピークを示したりする。なお、
第5図に示されている応答曲線は、NTSC複合カ
ラー・ビデオ信号の色副搬送波周波数の4倍のサ
ンプリング率で発生すると仮定する。 第4図は、第3図の回路素子47用として構成
することのできる可変逓倍回路の論理回路構成を
示す。この回路は2の冪乗の和および/または2
の逆数の冪乗の和である係数によつてサンプルに
重み付けすることのできるプログラム可能シフト
および加算形式の重み付け回路である。図示の回
路は4ビツト・シフタと3個の加算器とを含み、
4ビツト制御信号に対して16段の直線的応答性を
示す。図示の回路は4ビツトの2進制御信号
C1C2C3C4に対応する10進数の値の1/8に等しい係
数Kで逓倍する。例えば、C1C2C3C4が10進数の
5に等しい0101であれば、係数Kは5/8になる。 逓倍されるべき信号は入力端子80に供給され
る。サンプルはビツト・シフタ60乃至63に供
給され、供給されたPCMサンプルのビツトを、
それぞれ1、1/2、1/4、1/8によるスケーリング
に対応して0、1、2、3位のビツト位置だけ右
方へシフトさせる。符号ビツト線は2の補数用に
接続されており、これはビツト・シフトされた
PCM信号中の空席になつたより上位にあるビツ
ト位置が符号ビツトを複製することが必要にな
る。ビツト・シフトされたサンプル、すなわち逓
倍されたサンプルは、各々制御線C1,C2,C3
C4によつて制御されるゲート回路64乃至67
に供給される。制御線の論理0に応答して、対応
するゲート回路は0の値のサンプルの出力を発生
する。制御線の論理1に応答して、対応するゲー
ト回路は供給されて逓倍されたサンプルを発生す
る。ゲート回路64乃至67からの逓倍された出
力サンプルまたは0値は加算回路68,69,7
0を含む加算ツリー中で加算され、出力ポート7
1に逓倍係数Kで重み付けられた入力サンプルを
発生する。 C1C2C3C4が0101に等しく、10進数16の入力サ
ンプルの例に戻つて考えると、ビツト・シフト6
0乃至63によつてゲート回路64乃至67に供
給された10進数はそれぞれ16、8、4、2にな
る。論理値0の制御信号に応答するゲート回路6
4,66は0の出力値を発生し、論値値1の制御
信号に応答するゲート回路65および67はそれ
ぞれ出力値8、2を発生し、加算されて10進数の
10になる。制御信号の2進値0101は10進数5に等
しく、係数Kは5/8になる。16の5/8は10に等し
く、これは加算ツリーによつて出力端子71に発
生する出力値となる。 第4図の回路は、ビツト・シフタ60乃至63
と並列に追加のビツト・シフタを設け、またハー
ドワイヤードよりもむしろプログラム可能なビツ
ト・シフターを作ることによつて、より大きな数
値の逓倍係数を発生するように拡張することがで
きる。 回路を実現するために使用される技術に基づい
て、例えば第3図および第4図におけるように2
個の加算回路が縦属接続される場合に、回路中の
遅延を適合させるためのパイプラインを使用する
必要がある。当業者にとつては、そのような条件
従つてそれらの回路の設計については充分に認識
している所である。 第6図は2つの伝達関数の間で切換可能なピー
キング回路である。伝達関数の1つは第3図の装
置の伝達関数に類似している。第2の伝達関数
は、NTSCサンプリング率に対しては7.2MHzで
ナル(谷間)をもつた一般に広帯域特性である。
さらに第6図の回路は適合型のコアリング回路を
含んでいる。第3図の素子と同じ参照番号で示さ
れた第6図中の素子は同じような動作をする。 素子82および81は適合型コアリング回路を
構成しており、これは大きな信号に対しては1の
伝達関数、すなわちこれらは信号に影響を与えな
いと仮定することができる。これが事実であると
仮定すると、スイツチ83の接点が端子AA′に接
続されているとき、入力ポート30と出力ポート
49との間の伝達関数は第3図の回路の伝達関数
と同じてある。スイツチ83の左側の回路は、第
3図の対応する回路よりも僅かに有効であるが、
同じ機能を持つていると見ることができる。 次に端子Bに接続されたスイツチ83の双方の
接点について考察する。この状態では、入力ポー
ト30と出力ポート49との間の伝達関数FB
式 FB=−KZ-1+(K+1)Z-2 +(K+1)Z-3−KZ-4 …(9) によつて示され、一般に約7.2MHzでナル(谷間)
を有する余弦状の周波数応答性を有している。回
路は、例えばテキスト材料を表示させるためのよ
うな最大可能水平細部を再生することが望ましい
ときにこのモードで動作する。スイツチ83は手
動スイツチであつてもよいし、また例えばそのと
きの信号スペクトル内容に応答する電子スイツチ
手段であつてもよい。関数FBはまたピークの付
与された関数である。 ピーキング関数は信号スペクトルのより高い周
波成分を強調し、また強調された成分を低周波成
分に戻して加えることによつて得られる。しかし
ながら、ビデオ信号では、より高い周波数は通常
より低い周波数に比して大きく減衰される。この
減衰は不充分な帯域幅をもつて放送されたビデオ
信号によつて生ずる。そのため、より高い周波数
成分は信号対雑音比(S/N比)が小さくなり、
特にアナログ−デジタル変換処理による量子化雑
音を受け易い。受信信号が弱いときは、より高い
周波数成分の信号対雑音比は著しく低下する傾向
があり、ピーキング回路は、増強された雑音を信
号に戻して加えることになる。この好ましくない
結果は、それを他の周波数成分に戻して加える前
に増強された信号をコアリング(芯抜き)するこ
とによつて防止することができる。 コアリングは信号から低レベルの信号変化を除
去して全体の信号対雑音比を改善するための信号
処理動作である。一定の閾値レベルを越えない定
レベル信号変化を取除く一定閾値コアリングは一
般にはテレビジヨン受像機では不充分である。と
いうのは、視聴者は明るい場面(すなわち明るい
背景中の暗いスポツト)よりも暗い場面(暗い背
景中の明るいスポツト)で生ずる雑音に対してよ
り敏感であるからである。従つて、低ルミナンス
信号レベルすなわち暗い場面に対しては比較的高
いコアリング閾値を与え、明るい場面に対しては
比較的低いコアリング閾値を与えることが望まし
い。 再び第6図を参照すると、素子82はコアリン
グ回路で、その一例が第7図に示されている。素
子81はコアリングア回路82に特定の閾値を出
力するようにプログラムアされたメモリ素子であ
る。逓倍器47からのルミナンス信号はコアリン
グ素子82の信号入力端子に供給され、そこでそ
のルミナンス信号はメモリ素子81からの閾値と
比較される。もし信号の値が閾値よりも大であれ
ば、信号は加算器48に送られる。もし信号の値
が閾値よりも小さければ、所定の値、例えば0が
スイツチ83によつて加算器48に供給される。 閾値メモリ81をアドレスする信号は、一般に
映像の平均的明るさを示す低周波ルミナンス信号
である。低周波ルミナンス信号は加算回路77の
出力端子に結合された遅延素子78および加算器
79を経て取出される。信号入力端子30と加算
器79の出力端子との間に結合された素子によつ
て与えられるフイルタの伝達関数S79/S30は次式
によつて与えられる。 S79/S30=(1+Z-1)(1+Z-2-2 …(10) このフイルタ関数は低域通過応答性で、約
1.2MHzで3dB点を有し、これは僅かのハードウ
エアを付加するだけで、この発明の目的の範囲内
で得ることができる。 加算器79からの信号サンプルは、例えばこれ
をメモリ素子81のアドレス入力ポートに供給す
る前に6位のビツト位置だけ右方向にシフトする
ことによつて係数64で割られる。2つの理由から
信号は割算される。第1に、閾値は高解像度をも
つ必要はない。すなわち32の異つた閾値は7ピツ
トと符号ビツト・ルミナンス信号とに対して充分
である。第2に、入力ポート30における入力サ
ンプルが8ビツトの広さであれば、加算回路5
1,77,79によつて計数後、それらは11ビツ
トの幅に増加される。低次のビツトは公称コアリ
ング閾値に関して重要ではなく、従つて有効な制
御情報を含んでいない。割算は遅延素子78およ
び加算器79の前に行なわれ、ハードウエアの必
要性をさらに減ずることができる。さらに別の変
形例として、割算を遅延素子78の前の部分と、
加算器79の後の部分に分割してもよい。例え
ば、素子78の前で4ビツトの右方向へのシフト
を行ない、素子79の後で2ビツトの右方向への
シフトを行つてもよい。この方法によると、加算
器79の寸法を10ビツト装置から6ビツト装置に
減ずることができ、ハードウエアをかなり節約す
ることができる。この最後の例は、ハードウエア
の節約と、ビツトのシフト(および切断)による
割算によつて生ずるラウンド・オフ(round off)
エラーとの間の良好な妥協を与えるものである。 第7図は第6図の素子82として実施すること
のできる1つのコアリング回路を示す。この回路
は、逓倍器47からの入力信号およびメモリ81
からの閾値が供給されるデジタル比較器130か
らなる。逓倍器47からのサンプルの大きさが閾
値を越えると、比較器130は論理的に高いゲー
ト信号GSを出し、閾値以下のときは比較器13
0は出力に論理的に低レベルのゲート信号GSを
発生する。ゲート信号GSは並列して設けられた
アンド・ゲート122乃至128の各1の入力端
子に供給される。逓倍器47からの信号サンプル
の各ビツトはアンド・ゲート122乃至128の
各第2の入力端子に供給される。ゲート信号GS
が高レベルであるときは、アンド・ゲート122
乃至128は入力信号を非変形コアリング回路の
出力ポート200に通過させる。逆にゲート信号
GSが低レベルであるときは、アンド・ゲート1
22乃至128は論理的に低い値を出力ポート2
00に供給する。比較器130は、入力信号が供
給された閾値よりも大であるか、あるいは負の閾
値よりも小さいときは常に論理的に高い出力信号
を発生し、それ以外のときは論理的に低レベルの
出力を発生するように構成された窓比較器とする
こともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、再生された映像を主観的に強調する
テレビジヨン受像機におけるビデオ信号のルミナ
ンス成分に対するピークの与えられた振幅対周波
数応答曲線を示す図、第2図はデジタル・ピーキ
ング回路を含むデジタル・テレビジヨン受像機の
一部を示すブロツク図、第3図と第6図は第1図
の伝達応答曲線に概略的に近似させるためのFIR
フイルタ回路の論理的な概略構成図、第4図は第
3図および第6図の回路中で使用される可変スケ
ーリング回路のブロツク図、第5図は第3図の構
成によつて示される相対的な振幅対周波数伝達関
数を、可変スケーリング回路の係数Kが1に等し
い場合、1より小さい場合、1より大の場合の
各々について示した図、第7図は単純化したコア
リング回路の概略的なブロツク図である。 30……デジタル・ビデオ・ルミナンス信号
源、31,51……第1のFIRフイルタ、32,
33,34,35,38,41,42……第2の
FIRフイルタ、33,35,36,37,39,
40,43,44,45,46,47……第3の
FIRフイルタ、47……可変スケーリング回路、
48……合成手段、50……利得制御信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 デジタル・ビデオ・ルミナンス信号源と、 上記信号源に結合された入力ポートと、出力ポ
    ートとを有し、余弦伝達関数を示す第1のFIRフ
    イルタと、 上記第1のFIRフイルタの出力ポートに結合さ
    れた入力ポートと、出力ポートとを有し、概して
    低域通過周波数応答性を示す第2のFIRフイルタ
    と、 上記第1のFIRフイルタの出力ポートに結合さ
    れた入力ポートと、出力ポートとを有し、且つ利
    得制御信号に応答する可変スケーリング回路を含
    み、ルミナンス信号の比較的低い周波数スペクト
    ルよりもルミナンス信号の比較的高い周波数スペ
    クトルの減衰量が少なくなる周波数応答性を示す
    第3のFIRフイルタと、 上記第2および第3のFIRフイルタの出力ポー
    トに結合されており、それによつて供給される濾
    波された信号サンプルを合成する合成手段とから
    なり、 上記合成された濾波サンプルは処理されたデジ
    タル・ビデオ・ルミナンス信号に相当するもので
    ある、デジタル・ビデオ信号処理回路。
JP60008300A 1984-01-19 1985-01-18 デジタル・ビデオ信号処理回路 Granted JPS60163579A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US57236484A 1984-01-19 1984-01-19
US572364 1984-01-19
US603290 1984-04-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60163579A JPS60163579A (ja) 1985-08-26
JPH0550913B2 true JPH0550913B2 (ja) 1993-07-30

Family

ID=24287474

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JP60008300A Granted JPS60163579A (ja) 1984-01-19 1985-01-18 デジタル・ビデオ信号処理回路

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JPS6387955U (ja) * 1986-11-28 1988-06-08

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JPS60163579A (ja) 1985-08-26

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